JP2008169561A - 落し込み式防水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造物の出入口を開閉する防水装置において、落し込み式の防水扉を閉じ位置に落し込むと自動的に止水手段が作動して、この防水扉の左、右外枠および下外枠を水密にシールすることができ、外部からの浸水を確実に防ぐことができる。
【解決手段】 防水扉Dは、その扉本体10の左、右外枠13,14および下外枠12にそれぞれ止水手段Sが設けられ、防水扉Dを出入口Aに落し込むと、それらの止水手段Sの防水ゴム20は、一斉に自動的に作動して扉本体10の左、右外枠13,14および下外枠12と、左、右溝形柱2,3および床レール1の内側面間を水密にシールする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、各種ビル、地下鉄、地下街、地下道、地下駐車場などの構造物において、その出入口から構造物内への水の流入を防止するための落し込み式防水装置に関する。
近年、都市部などの一部地域における集中豪雨、洪水等に因り、ビル、地下鉄、地下街、地下道、地下駐車場などの構造物内にその出入口から水が急激に流入、浸水して多大の被害を及ぼすケースが問題となっている。
このような構造物の出入口からの水の急激な流入に対しては、土嚢の積み上げ等の対策では間に合わない場合が多く、そこで前記構造物の出入口に、その上方から防水扉を落し込んでその出入口を閉じ、その出入口の周縁と、防水扉の外端縁間を水密にシールするようにした、落し込み式防水装置が既に提案されている(たとえば、後記特許文献参照)。
特許第3458077号公報
ところで、前記従来の落し込み式防水装置は、ビルなどの構造物の出入口の左右両側に対向して立設固定される溝形立柱と、その溝形立柱の溝内に左右両端部を挿入可能な防水板とを備え、防水板に設けた弾性止水ゴムを、床面および溝形立柱に圧接して出入口と防水板との間を水密にシールするようにされている。
ところが、前記従来の落し込み式防水装置は、防水板を溝形立柱に挿入して落し込み、出入口を閉じた後、操作者が防水板に設けた左右のクレセントを垂直方向から水平方向に回動して弾性止水ゴムを床面と左右の溝形立柱の内面に圧接させ止水操作を行うようにしており、防水板を落し込む操作と、その後の、少なくとも二回のクレセントの回動操作とを行う必要があるために、その操作が面倒であるばかりでなく、緊急の場合に、止水が間に合わなくなるという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、防水扉を左右の溝形柱に挿入して落し込む操作を行うだけで、自動的かつ迅速に防水扉の外枠を出入口の床レールおよび左右溝形柱に水密にシールできるようにした、新規な落し込み式防水装置防水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、構造物の出入口の床面を横切る方向に埋設されるピット状の床レールと、出入口の左右両側に沿って床レール上に立設される左右溝形柱と、左右溝形柱の対向溝および床レールの溝内に嵌合されて前記出入口を閉じる防水扉とを備えた、落し込み式防水装置において、
前記防水扉は、扉本体の左、右外枠および下外枠にそれぞれ設けられる止水手段と、それらの止水手段を連動させてそれらを同時に作動させる連動機構とを備え、
前記防水扉の落し込みにより、前記出入口が閉じられたとき、これを感知して前記止水手段を一斉に自動的に作動させ、扉本体の左、右外枠および下外枠と、左、右溝形柱および床レールとの間をそれぞれ水密にシールすることを特徴としている。
上記目的を達成するために請求項2の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記止水手段は、扉本体の左、右外枠および下外枠にそれぞれ設けられる左、右押圧棒および下押圧棒と、各押圧棒と前記外枠との間をそれぞれ連結して各押圧棒の長手方向の移動に伴って左、右押圧棒および下押圧棒を左、右溝形柱および前記床レールの内側面に対して平行移動させるリンク機構と、前記各押圧棒の長手方向の外側面にそれぞれ設けられる止水ゴムとを備え、前記各押圧棒の平行移動に伴って前記止水ゴムを左、右溝形柱および前記床レールの内側面に圧接させるようにしたことを特徴としている。
上記目的を達成するために請求項3の発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記連動機構は、左、右外枠にそれぞれ設けられる左部および右部押圧棒の下端と、前記下外枠に設けられる下押圧棒の端部との間にそれぞれ設けられる左部および右部カム機構により構成され、それらのカム機構は、左、右押圧棒および下押圧棒を同時にそれらの長手方向に移動して左、右外枠および下外枠にそれぞれ設けられる、前記止水手段を同調作動させるようにしたことを特徴としている。
上記目的を達成するために請求項4の発明は、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、左、右押圧棒の少なくとも一方の下端には、それぞれ下向きに一体にプランジャーが突設され、そのプランジャーは、前記防水扉が床レール上に落し込まれるときに、前記床レールに設けられる扉受け部材に当接することにより防水扉の閉成を感知して左、右押圧棒および下押圧棒を作動し、左、右外枠および下外枠にそれぞれ設けられる止水手段を同時に自動的に作動できるようにしたことを特徴としている。
上記目的を達成するために請求項5の発明は、前記請求項1,2,3または4記載のものにおいて、前記下外枠に設けられる下押圧棒は、第1の押圧棒と、第2の押圧棒とに左右に分割されていて、第1の押圧棒は、左外枠に設けられる止水手段の左押圧棒と連動し、また第2の押圧棒は、右外枠に設けられる止水手段の右押圧棒と連動してそれぞれ別々に作動するようにされていることを特徴としている。
上記目的を達成するために請求項6の発明は、前記請求項1,2,3,4または5記載のものにおいて、前記扉本体は、少なくともその上、下外枠および左、右外枠が、アルミ合金材などの軽合金材の押出し材により形成されることを特徴としている。
前記請求項各項記載の発明によれば、落し込み式の防水扉を、左右溝形柱に挿入して落し込むと、自動的に止水手段が作動して、この防水扉の下外枠および左、右外枠を床レールおよび左、右溝形柱に水密のシールすることができ、外部からの浸水を確実に防ぐことができ、前記従来のもの(特許文献1のもの)のような、防水扉を落し込んでから別にクレセントを回動する操作が不要となり、その止水操作が容易であるばかりでなく、緊急時の止水措置を迅速、確実に行うことができる。
また、特に請求項5項記載の発明によれば、下外枠に設けられる下押圧棒は、第1の押圧棒と、第2の押圧棒とに左右に分割されていて、第1の押圧棒は、左外枠に設けられる止水手段の左押圧棒と連動し、また第2の押圧棒は、右外枠に設けられる止水手段の右押圧棒と連動してそれぞれ別々に作動するようにされているので、防水扉が大きい場合でも左、右外枠および下外枠に設けられる止水手段を確実かつ迅速に安定よく作動させることができる。
また、特に請求項6項記載の発明によれば、扉本体の少なくとも上、下外枠 および左、右外枠はいずれもアルミ合金の押出し材により形成されることにより、それらの製作が容易になり、さらに、それらへの止水手段の組み付け精度およびシール性を高めることができると共にその組付性を向上させることができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
図1〜図14は、本発明の一実施例を示すものであって、図1は、落し込み式防水装置の閉成状態を示す全体斜視図、図2は、図1の2線矢視拡大図、図3は、図2の3−3線に沿う拡大断面図、図4は、図2の4−4線に沿う拡大断面図、図5は、図4の5−5線に沿う拡大断面図、図6は、防水扉開状態の図4と同じ断面図、図7は、図6の7−7線に沿う拡大断面図、図8は、図2の8−8線に沿う拡大断面図、図9は、図2の9−9線に沿って示す作用図、図10は、図2の10−10線に沿って示す作用図、図11は、図10の11矢視の仮想線囲い部分の斜視図、図12は、防水扉開状態の図9と同じ作用図、図13は、防水扉開状態の図10と同じ作用図、断面図、図14は、図13の14矢視仮想線囲い部分の斜視図である。
図1において、構造物としての建物の壁Wには出入口Aが設けられ、この出入口Aには、本発明にかかる落し込み式防水装置が装備され、集中豪雨、洪水等の非常時に、この落し込み式防水装置を閉成状態とすることにより、外部から出入口Aを通して建物内に水が流入するのを防止できるようになっており、また平時にはその落し込み式防水装置を開放状態とすることにより通常の出入口Aとして利用される。
図1,2に示すように、落し込み式防水装置は、床レール1と、出入口Aの左右両側に沿うように床レール上に立設される左、右溝形柱2,3と、それらの溝形柱2,3に挿入されて出入口Aを閉じる防水扉Dと、その防水扉Dに装備される止水手段Sを備えている。床レール1は構造物Bである建物の前部を、出入口Aの前面を横切って床面に埋設されて、断面ピット状に形成されている。床レール1内の底面は平坦であって、その底面の左右両端部には、ウレタンゴムなどの弾性体よりなるブロック状の扉受部材4がそれぞれ固定されており、これらの扉受部材4は、防水扉Dを閉成位置に規制保持すると共に後述するプランジャー35と当接して、このプランジャー35を作動するようにされている。
また、前記左、右溝形柱2,3は、それらの横断面が、内側すなわち互いに対向する側が開放された横断面コ字状に形成されており、これらの溝形柱2,3には、後述する防水扉Dが、それらの上方から挿入されてそれら間に落し込まれ、出入口Aを閉じるようにされている。
つぎに、落し込み式の防水扉Dの構造を説明する。
この防水扉Dは、出入口Aの横幅よりも若干幅広に形成されてその出入口Aを全閉できる大きさを有しており、その主体部分を構成する扉本体10は、アルミ合金の押出し材により横長の方形状に形成されており、その中空の内部は、補強材により補強されて軽量でかつ十分の強度を有する。扉本体10の外縁は、同じくアルミ合金の押出し材よりなる上、下外枠11,12および左、右外枠13,14によって一体に縁取りされており、そのうち、下外枠12および左、右外枠13,14には、本発明にかかる止水手段S(後に詳述する)が設けられている。
前記上外枠11の左、右上面には、一対のハンドル16が固定され、操作者はこのハンドル16を把持して防水扉Dを携帯し、左、右溝形柱2,3の凹溝内に挿入して、出入口Aに落し込み、またそこから取り外すことができる。
図2,3に示すように、床レール1内に嵌合される下外枠12の内面(背面)と床レール1の内側面間には、床レール1に設けられる摺動材7が介在されており、この摺動材7は、扉本体10の上下摺動を案内すると共に扉本体10の横移動を抑止する。下外枠12の下面は平坦面に形成されて左右の扉受部材4,4上に着座され、防水扉Dの閉成位置を規制する。
また、扉本体10の下外枠12 および左、右外枠13,14には、防水扉Dが閉じられたとき、それらと、出入口Aの床レール1および左、右溝形柱2,3との間を自動的に水密にシールして、建物内への浸水を阻止するようにした止水手段Sがそれぞれ設けられている。
以下、図3〜7を参照して下外枠12に設けられる止水手段Sを選択してその具体的な構造について説明する。
防水扉Dの下外枠12の前側(屋外側)には、その全長にわたり、ウレタンゴムなどの弾性体よりなる止水ゴム20が着脱可能に固定されている。この止水ゴム20は、防水扉Dの左右方向に沿って帯状をなし、床レール1の内側面1iに対面するように所定の上下幅をもって断面板状に形成されている。止水ゴム20の玉縁を有する下端20dは下外枠12に形成した長溝21に抜け出すことがないように嵌挿され、また、止水ゴム20の玉縁を有する上端20uは、下外枠12の下端前面と、そこにビス止め22される止片23間に着脱可能に固定されている。下外枠12内には、断面四角な下部押圧棒24(d)がその長手方向に摺動可能で、その幅方向にも移動可能に収容されている。図4に示すように、下部押圧棒24(d)は、第1の押圧棒24(d)−1と第2の押圧棒24(d)−2とに間隙dをあけて左右に分割されていて、それぞれ別々にその長手方向および幅方向に移動するようにされている。また第1の押圧棒24(d)−1と第2の押圧棒24(d)−2の外側面は共に止水ゴム20自体の弾発力で、その止水ゴム20の背面に圧着されている。第1の押圧棒24(d)−1と第2の押圧棒24(d)−2には、それぞれその長手方向に間隔をあけて複数の切欠部25が設けられ、各切欠部25は、その下面および背面が開放されていて平面長方形に形成されている。また、下外枠12内には、各切欠部25に対応して複数のリンク機構Lが、その長手方向に間隔をあけて設けられている。各リンク機構Lは、下外枠12に2本のボルト27により固定されるホルダ28と、このホルダ28に縦軸29をもって左右方向に揺動可能に軸支されるアーム30と、ホルダ28に固定されてアーム30の起立位置を規制するストッパー部材33とより構成されており、このアーム30の先端部は、下外枠12に設けた通し孔31を貫通して前記第1、第2の下部押圧棒24(d)−1,24(d)−2の各切欠部25に臨んでおり、そのアーム30の先端は、第1、第2の下部押圧棒24(d)−1,24(d)−2に連結ピン32をもって回動可能にピン連結されている。
第1の押圧棒24(d)−1と第2の押し圧棒24(d)−2は、左、右外枠13,14,14に設けた止水手段Sとそれぞれ連動して作動されるようにされており、第1、第2の押圧棒24(d)−1,24(d)−2がそれぞれ軸方向(互いに接近する方向、図4矢印a方向)に移動すると、図4,5に示すように、各リンク機構Lのアーム30は起立作動されて、第1の押圧棒24(d)−1および第2の押圧棒24(d)−2はそれぞれ外方(図4,5矢印b方向、屋外側)に平行移動して止水ゴム20は、図4,5に示すように、床レール1の内側面1iに圧接して、止水手段Sを作動状態とすることができる。
また、第1の押圧棒24(d)−1および第2の押圧棒24(d)−2のかかる軸方向の押圧力が解除されと、図6,7に示すように、止水ゴム20の弾発力により、第1の押圧棒24(d)−1および第2の押圧棒24(d)−2は互いに離れる方向、すなわち間隙dが広がる方向(図6、矢印a′方向)に戻され(止水ゴム20の弾発力による)、複数のリンク機構Lの各アーム30は、ストッパー部材33から離れて伏倒揺動され、下部押圧棒24(d)は内方(屋内側)に平行移動して止水ゴム20は、図6,7に示すように、床レール1の内側面1iから後退(図6,7矢印b′方向)して、そこから離間し止水手段Sの作動状態が解除される。
扉本体の10前、後端面を縁取る左、右外枠13,14にも、前記下外枠12に設けた止水手段Sと同じ構造の止水手段Sが設けられている(図8,9には、左外枠13に設けた止水手段Sが示される)。すなわち、左、右外枠13,14内には、単一の前部および後部押圧棒24(l),24(r)(前記下部押圧棒(d)のように2分割されていない)が、それらの長手方向に沿って上下方向、かつ幅方向に移動可能にそれぞれ設けられ、また左、右外枠13,14には、複数のリンク機構Lが上下方向に間隔をあけて設けられる。各リンク機構Lのアーム30の先端は、前部押圧棒24(l)あるいは後部押圧棒24(r)にそれぞれピン連結される。それらの押圧棒24(l),24(r)の上方移動に伴う複数のアーム30の起立揺動により、それらの押圧棒24(l),24(r)は外方に移動されて止水ゴム20を作動位置に押し出す。左外枠13の止水ゴム20は前記左溝形柱2の内側面2iに圧接され、また右外枠14の止水ゴム20は前記右溝形柱3の内側面3iに圧接される。
図11〜14に示すように、前部および後部押圧棒24(l),24(r)の下端には、プランジャー35が下向きに一体に固定されており、これらのプランジャー35の下端は、通常は下外枠12下面よりも下方に突出しており、これらのプランジャー35は、前記左、右扉受け部材4に対向しており、後に述べるように、防水扉Dが出入口Aに落し込まれると、プランジャー35は、左、右扉受け部材4にそれぞれ当接し、前部および後部押圧棒24(l),24(r)をそれぞれ上方に移動させて、左、右外枠13,14に設けられる防水手段Sを作動するようにされている。
図11,14に示すように、左部押圧棒24(l)の下端と、下部押圧棒24(d)の第1の押圧棒24(d)−1の左端とは前部カム機構Clにより連動されており、左部押圧棒24(l)が上方に移動(プランジャー35と扉受け部材4との当接により)するとき、前記前部カム機構Clの作動で、第1の押圧棒24(d)−1を作動し、また同じく右部押圧棒24(r)の下端と、下部押圧棒24(d)の第2の押圧棒24(d)−2の右端とは右部カム機構Crにより連動されており、右部押圧棒24(r)が上方に移動(プランジャー35と扉受け部材4との当接により)するとき、前記右部カム機構Crの作動で、第2の押圧棒24(d)−2を作動するようにされており、したがって、左、右外枠13,14および下外枠12に設けられる止水手段Sを同調して作動することができる。そして、左部カム機構Clおよび右部カム機構Crは、本発明にかかる連動機構を構成している。
図11〜14に示すように、左部カム機構Clは、左部押圧棒24(l)の下端に固定される第1カム40と、第1の押圧棒24(d)−1の左端に固定される第2カム43とよりなり、第1カム40は、その下部に傾斜カム面41を有する凹部42が形成され、一方、第2カム43は、その外端に傾斜カム面44を有する凸部45が形成されており、図14に示すように、左部押圧棒24(l)のプランジャー35が扉受け部材4に当たっていない状態(防水扉Dの開状態)では、左部押圧棒24(l)は下降しており、第1カム40の凹部42に第2カム43の凸部45が係合して下外枠12の第1の押圧棒24(d)−1は外方(左方向)に位置している。また、右部カム機構Crも前記左部カム機構Clと同じ構造であって、右部押圧棒24(l)の下端に固定される第1カム40と、第2の押圧棒24(d)−2の右端に固定される第2カム43とよりなり、第1カム40は、その下部に傾斜カム面41を有する凹部42が形成され、一方、第2カム43は、その外端に傾斜カム面44を有する凸部45が形成されており、図13に示すように、右部押圧棒24(r)の右プランジャー35が扉受け部材4に当たっていない状態(防水扉Dの開状態)では、右部押圧棒24(r)は下降しており、第1カム40の凹部42に第2カム43の凸部45が係合して下外枠12の第2の押圧棒24(d)−2は外方(右方向)に位置している。そして、防水扉Dが開状態にあるときは、左、右のプランジャー35はいずれもフリー状態(下降状態)にあり、左、右外枠13,14および下外枠12内の止水手段Sは、作動解除状態にある。
また、図10に示すように、防水扉Dの閉状態では、左、右部押圧棒24(l),24(r)の左、右プランジャー35が左、右の扉受部材4に当接され、左、右外枠13,14の左、右部押圧棒24(l),24(r)がいずれも上昇して、左、右部カム機構Cl,Crを介して下外枠の第1,第2の押圧棒24(d)−1,24(d)−2を互いに近づく方向に移動させ、前述のように、左、右外枠13,14および下外枠12に設けられる止水手段Sを一斉に作動させる。
つぎに、本発明の前記実施例の作用について説明する。
図1鎖線に示すように、平時において、防水扉Dは、出入口Aから外されて、倉庫などの収納場所に格納され、出入口Aは開放されている。
集中豪雨、洪水などにより、建物の出入口Aへ多量の水が急激に浸入する虞れがある非常時には、落し込み式の防水扉Dを格納場所から持ち出して、操作者がハンドル16を把持して防水扉Dの左、右外枠13,14を左、右溝形柱2,3の対向溝内に挿入して、この防水扉Dを出入口Aに落し込む。これにより、防水扉Dは出入口Aの下部領域を閉じる(図1参照)。
防水扉Dが出入口Aの下部領域を閉じると、この防水扉Dの下外枠12は、ピット状の床レール1内に嵌合され、その下面は左、右の扉受部材4上に着座されて防水扉Dはその自重で閉成位置に規制保持される。
ところで、図9,10に示すように、防水扉Dが閉じ位置にくると、左、右部押圧棒24(l),24(r)下端の左右のプランジャー35が、左右の扉受部材4にそれぞれ当接するに至り、それらの押圧棒24(l),24(r)は、共に押し上げられて上方に移動される同時に前記左部および右部カム機構Cl,Crを介して下外枠12に設けた第1の押圧棒24(d)−1および第2の押圧棒24(d)−2を互いに接近方向(第1の押圧棒24(d)−1は右方向、第2の押圧棒24(d)−2は左方向)に強制的に移動される。これにより、左外枠13、右外枠14および下外枠12にそれぞれ設けられる止水手段Sの各複数のリンク機構Lのアーム30が一斉に起立回動し、これにより、各押圧棒24(l),24(r)および24(d)−1,24(d)−2は、外方側(屋外側)に平行移動されて、止水ゴム20が押し出される。左外枠13の止水ゴム20は、左溝形柱2の内側面2iに、右外枠14の止水ゴム20は右溝形柱3の内側面3iに、下外枠12の止水ゴム20は床レール1の内側面1iに、それぞれ水密に圧接され、外部から出入口Aへの浸水を確実に防止することができる。また、このとき、左、右溝形柱2,3および床レール1の内側面にそれぞれ設けた摺動材7は、前記止水手段Sの作動により押し出された止水ゴム20が、左、右溝形柱2,3および床レール1の内側面に圧接したときの圧接力の反力で防水扉Dが内側(屋内側)へ横移動するのが防止される。
なお、防水扉Dは、その自重により閉じ位置に固定保持されるが、この防水扉Dと、床レール1との間に従来公知のスナッチロックなどのロック手段を設けることにより、防水扉Dを閉じ位置に積極的にロックするようにしてもよい。
以上のように、この実施例によれば、落し込み式の防水扉Dを閉じ位置に保持すると、左、右外枠13,14および下外枠12にそれぞれ設けた止水手段Sが自動的に作動して、この防水扉Dの左、右外枠13,14および下外枠12と、左、右溝形柱2,3および床レール1間を水密のシールすることができ、外部からの浸水を確実に防ぐことができる。
また、下外枠12に設けられる下押圧棒24(d)は、第1の押圧棒24(d)−1と、第2の押圧棒24(d)−2とに左右に分割されていて、第1の押圧棒24(d)−1は、左外枠13に設けられる止水手段Sの左押圧棒24(l)と連動し、また第2の押圧棒24(d)−2は、右外枠14に設けられる止水手段Sの右押圧棒24(r)と連動してそれぞれ別々に作動するようにされているので、防水扉Dが大きい場合でも左、右外枠13,14および下外枠12に設けられる止水手段Sを確実かつ迅速に安定よく作動させることができる。
また扉本体10およびその外縁を縁取る上、下外枠11,12および左、右外枠13,14はいずれもアルミ合金の押出し材により形成されることにより、それらの製作が容易になり、さらに、それらへの止水手段の組み付け精度およびシール性を高めることができると共にその組付性を向上させることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば、前記実施例では、構造物として建物を示したが、本発明は、その他の構造物、たとえば、地下街、地下道、地下駐車場などの出入口にも実施可能である。また、前記実施例では、下外枠に設けた下部押圧棒を、第1、第2の押圧棒に2分割しているが、これを単一の下部押圧棒としてもよく、この場合プランジャーは、左、右分押圧棒のいずれか一方に設ければよい。さらに、前記実施例では、扉本体およびその外縁を縁取る外枠をアルミ合金の押出し材により形成した場合を説明したが、扉本体の主体部分を板材の折り曲げ加工などにより箱状に形成し、その外縁を縁取る外枠をアルミ合金の押出し材で形成してもよい。
落し込み式防水装置の閉成状態を示す全体斜視図 図1の2線矢視拡大図 図2の3−3線に沿う拡大断面図 図2の4−4線に沿う拡大断面図 図4の5−5線に沿う拡大断面図 防水扉開状態の図4と同じ断面図 図6の7−7線に沿う拡大断面図 図2の8−8線に沿う拡大断面図 図2の9−9線に沿って示す作用図 図2の10−10線に沿って示す作用図 図10の11矢視の仮想線囲い部分の斜視図 防水扉開状態の図9と同じ作用図 防水扉開状態の図10と同じ作用図 図13の14矢視仮想線囲い部分の斜視図
符号の説明
1・・・・・床レール
2・・・・・左溝形柱
3・・・・・・・右溝形柱
4・・・・・・・扉受部材
10・・・・・・・扉本体
11・・・・・・・上外枠
12・・・・・・・下外枠
13・・・・・・・左外枠
14・・・・・・・右外枠
20・・・・・・・防水ゴム
24(l)・・・・左部押圧棒
24(r)・・・・右部押圧棒
24(d)・・・・下部押圧棒
24(d−1)・・第1の押圧棒
24(d−2)・・第2の押圧棒
35・・・・・・・プランジャー
A・・・・・・・出入口
Cl・・・・・・左部カム機構(連動機構)
Cr・・・・・・右部カム機構(連動機構)
D・・・・・・・防水扉
L・・・・・・・リンク機構
S・・・・・・・止水手段

Claims (6)

  1. 構造物の出入口(A)の床面を横切る方向に埋設されるピット状の床レール(1)と、出入口(A)の左右両側に沿って床レール(1)上に立設される左右溝形柱(2,3)と、
    左右溝形柱(2,3)の対向溝および床レール(1)の溝内に嵌合されて前記出入口(A)を閉じる防水扉(D)とを備えた、落し込み式防水装置において、
    前記防水扉(D)は、扉本体(10)の左、右外枠(13,14)および下外枠(12)にそれぞれ設けられる止水手段(S)と、それらの止水手段(S)を連動させてそれらを同時に作動させる連動機構(Cl,Cr)とを備え、
    前記防水扉(D)の落し込みにより、前記出入口(A)が閉じられたとき、これを感知して前記止水手段(S)を一斉に自動的に作動させ、扉本体(10)の左、右外枠(13,14)および下外枠(12)と、左、右溝形柱(2,3)および床レール(1)との間をそれぞれ水密にシールすることを特徴とする、落し込み式防水装置。
  2. 前記止水手段(S)は、扉本体(10)の左、右外枠(13,14)および下外枠(12)にそれぞれ設けられる左、右押圧棒(24(l),24(r))および下押圧棒(24(d))と、各押圧棒((24(l),24(r),24(d))と前記外枠(12,13,14)との間をそれぞれ連結して各押圧棒の長手方向の移動に伴って左、右押圧棒(24(l),24(r))および下押圧棒(24(d))を左、右溝形柱(2,3)および前記床レール(1)の内側面に対して平行移動させるリンク機構(L)と、前記各押圧棒(24(l),24(r),(24(d))の長手方向の外側面にそれぞれ設けられる止水ゴム(20)とを備え、
    前記各押圧棒((24(l),24(r),24(d))の平行移動に伴って前記止水ゴム(20)を左、右溝形柱(2,3)および前記床レール(1)の内側面に圧接させるようにしたことを特徴とする、前記請求項1記載の落し込み式防水装置。
  3. 前記連動機構(Cf,Cr)は、左、右外枠(13,14)にそれぞれ設けられる左部および右部押圧棒(24(l),24(r))の下端と、前記下外枠(12)に設けられる下押圧棒(24(d))の端部との間にそれぞれ設けられる左部および右部カム機構(Cl,Cr)により構成され、それらのカム機構(Cl,Cr)は、左、右押圧棒および下押圧棒(24(d))を同時にそれらの長手方向に移動して左、右外枠(13,14)および下外枠(12)にそれぞれ設けられる、前記止水手段(S)を同調作動させるようにしたことを特徴とする、前記請求項1または2記載の落し込み式防水装置。
  4. 左、右押圧棒(24(l),24(r))の少なくとも一方の下端には、それぞれ下向きに一体にプランジャー(35)が突設され、そのプランジャー(35)は、前記防水扉(D)が床レール(1)上に落し込まれるときに、前記床レール(1)に設けられる扉受け部材(4)に当接することにより防水扉(D)の閉成を感知して左、右押圧棒(24(l),24(r))および下押圧棒(24(d))を作動し、左、右外枠(13,14)および下外枠(12)にそれぞれ設けられる止水手段(S)を同時に自動的に作動できるようにしたことを特徴とする、前記請求項1,2または3記載の落し込み式防水装置。
  5. 前記下外枠(12)に設けられる下押圧棒(24(d))は、第1の押圧棒(24(d)−1 )と、第2の押圧棒(24(d)−2)とに左右に分割されていて、第1の押圧棒(24(d)−1 )は、左外枠(13)に設けられる止水手段(S)の左押圧棒24(l)と連動し、また第2の押圧棒(24(d)−2)は、右外枠(14)に設けられる止水手段(S)の右押圧棒(24(r))と連動してそれぞれ別々に作動するようにされていることを特徴とする、前記請求項1,2,3または4記載の落し込み式防水装置。
  6. 前記扉本体(10)は、少なくともその上、下外枠(11,12)および左、右外枠(13,14)が、アルミ合金材などの軽合金材の押出し材により形成されることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4または5記載の落し込み式防水装置。
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