JP6339846B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室の出入口等の開閉扉となる建具に関する。
従来より、浴室と脱衣室との間や室内とテラスとの間等には、2枚又は3枚以上の障子を折り畳み可能に連結した折戸を枠体の内側に設けた建具が多く用いられている。例えば、浴室の出入口に設置される建具では、障子をスライドさせることにより、障子が折り畳まれつつその連結部が見込み方向に移動し、これにより折戸が開閉される。そこで、このような建具では、障子の戸先框の下端部に戸車装置を備えた構成が一般的である。
例えば、特許文献1には、水平方向の回転軸を中心として鉛直方向に縦回転するローラ(戸車)と、レールの両側面に当たる一対のガイド片とを備えた戸車装置を設置した建具が開示されている。この戸車装置では、ローラが枠体の下枠に沿って設けられたレール上を転動することにより、障子のスライドが案内される。
実開平7−29265号公報
このような建具では、上記のように、戸車装置を介して障子を移動させると障子間の連結部が見込み方向に移動し、これにより折戸が開閉する。
従って、戸先框の下端部に設置された戸車装置には、障子からの鉛直方向の荷重だけでなく、連結部が見込み方向に移動することで見込み方向へと回動する障子からの荷重もかかる。つまり、レール上を走行する戸車装置のローラには、その走行方向に交差する見込み方向の荷重(回転力)も付与される。このため、折戸の開閉時、ローラやガイド片とレールとの間で大きな摩擦を生じて各部品が摩耗し、がたつきの発生や操作感の低下を引き起こす可能性がある。この問題は、例えば、戸先框の下端部に戸車装置を有し、戸先側に引手やハンドルが設けられた引戸の建具においても同様に発生する可能性がある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、戸車装置やレールでの摩耗の発生を抑え、開閉時のがたつきを防止して高い操作感を維持することができる建具を提供することを目的とする。
本発明に係る建具は、長手方向に沿ってレールが設けられた下枠及び該下枠と対向した上枠を有する枠体と、折り畳み可能に連結され、前記枠体の内側で上枠と下枠の間に支持される少なくとも一対の障子を有し、少なくとも一方の障子の戸先側の下端部に設けられた戸車装置を介して該障子をレールに沿ってスライドさせることで、各障子の連結部が見込み方向に移動して開閉される折戸とを備える建具であって、前記戸車装置は、前記レールに対して見込み方向一側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸を中心として水平方向に回転可能な第1ローラと、前記レールに対して見込み方向他側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸を中心として水平方向に回転可能な第2ローラとを備え、前記第1ローラ及び前記第2ローラは、前記障子から付与される鉛直方向の荷重と、折戸の開閉時に障子に与えられる操作力によって障子から戸車装置に付与される見込み方向の荷重とを受ける荷重受け部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る建具は、長手方向に沿ってレールが設けられた下枠及び該下枠と対向した上枠を有する枠体と、前記枠体の内側で上枠と下枠の間に支持される障子とを備え、前記障子をレールに沿ってスライドさせることで、前記枠体の内側を水平方向に移動して開閉する引戸の建具であって、前記障子の戸先側の下端部には戸車装置が設けられ、前記戸車装置は、前記レールに対して見込み方向一側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸を中心として水平方向に回転可能な第1ローラと、前記レールに対して見込み方向他側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸を中心として水平方向に回転可能な第2ローラとを備え、前記第1ローラ及び前記第2ローラは、前記障子から付与される鉛直方向の荷重と、引戸の開閉時に障子に与えられる操作力によって障子から戸車装置に付与される見込み方向の荷重とを受ける荷重受け部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、障子の戸先側の下端部にレールの両側で横回転する第1ローラ及び第2ローラを設けた戸車装置を備え、これら第1ローラ及び第2ローラには、障子のスライド及び回動に伴う鉛直方向の荷重及び見込み方向の荷重を受ける荷重受け部が設けられている。これにより、折戸や引戸の開閉時、レールに沿って走行する戸車装置に対して見込み方向の荷重が付与された場合にも、各ローラが横回転しつつレールの両側面を転動し、この見込み方向の荷重が吸収される。従って、ローラやレールに過大な負荷が生じることが防止され、両者間での摩擦の発生も抑制されるため、ローラやレールでの摩耗の発生が抑えられ、折戸や引戸の開閉時のがたつきを防止して高い操作感を維持することができる。
前記レールは、水平方向に沿った上面と、該上面の側部から下方に延びた側面とを有し、前記第1ローラ及び前記第2ローラの荷重受け部は、前記レールの上面に当接する第1当接面と、前記レールの側面に当接する第2当接面とを有してもよい。そうすると、戸車装置がローラの2つの当接面で鉛直方向及び見込み方向の荷重を確実に受け止めることができ、折戸をレールに沿って円滑に案内することができる。
この場合、前記第1ローラ及び前記第2ローラは、大径部と小径部とを有する段付き形状であり、前記大径部の下面が前記第1当接面となり、前記小径部の周面が前記第2当接面となる構成としてもよい。そうすると、段付き形状からなる簡素な構成でローラ自体にレールに対する案内機能を持たせることができる。
前記レールは、下方に向かって傾斜する傾斜面を見込み方向一側面側及び見込み方向他側面側に有し、前記第1ローラ及び前記第2ローラの荷重受け部は、前記回転軸に対して傾いた周面で前記傾斜面に当接するテーパ部を有してもよい。そうすると、障子から付与される鉛直方向及び見込み方向の荷重をテーパ部の周面で確実に受け止めることができ、折戸をレールに沿って円滑に案内することができる。
前記戸車装置は、前記第1ローラ又は前記第2ローラと並設されると共に、前記レールに対して見込み方向一側面側又は見込み方向他側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸を中心として水平方向に回転可能な第3ローラを備えてもよい。そうすると、戸車装置のレールに対する安定性を一層高めることができる。
前記第1ローラと前記第2ローラとが、レールを挟んで見込み方向から傾いた方向に沿って配置されていると、戸車装置全体の平面視での外形を大型化することなく、ローラの外形をより大径化することができる。
本発明によれば、折戸や引戸の開閉時、レールに沿って走行する戸車装置に対して見込み方向の荷重が付与された場合にも、各ローラが横回転しつつレールの両側面を転動し、この見込み方向の荷重が吸収される。従って、ローラやレールに過大な負荷が生じることが防止され、両者間での摩擦の発生も抑制されるため、ローラやレールでの摩耗の発生が抑えられ、折戸や引戸の開閉時のがたつきを防止して高い操作感を維持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具を浴室側から見た正面図である。 図2は、図1に示す建具の縦断面図である。 図3は、図1に示す建具の横断面図であり、図3(A)は、建具を構成する折戸を閉じた状態での横断面図であり、図3(B)は、折戸を開き操作している状態での横断面図である。 図4は、戸先框の下端部及びその周辺部を拡大した斜視図である。 図5は、図4に示す戸車装置の構成図であり、図5(A)は、戸車装置をレールに沿った方向から見た側面図であり、図5(B)は、図5(A)中のVB−VB線に沿う断面図である。 図6は、戸車装置が備えられた側の障子がスライドしながら回動した際の戸車装置の動作状態を平面断面で示した説明図である。 図7は、第1変形例に係る戸車装置の構成図であり、図7(A)は、戸車装置をレールに沿った方向から見た側面図であり、図7(B)は、図7(A)中のVIIB−VIIB線に沿う断面図である。 図8は、第2変形例に係る戸車装置の構成を平面断面で示した説明図である。 図9は、第3変形例に係る戸車装置の構成を平面断面で示した説明図である。 図10は、引戸を用いた建具の構成例を示す横断面図である。
以下、本発明に係る建具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具10を浴室側から見た正面図であり、図2は、図1に示す建具10の縦断面図である。図3は、図1に示す建具10の横断面図であり、図3(A)は、建具10を構成する折戸12を閉じた状態での横断面図であり、図3(B)は、折戸12を開き操作している状態での横断面図である。
本実施形態に係る建具10は、浴室の出入口の開口部に固定された枠体14の内側に開閉可能に設置された折戸12を備え、浴室と脱衣室との間を仕切る開閉扉となるものである。建具10は、浴室用以外の用途に用いてもよく、例えば、クローゼットの開閉扉やテラスと室内とを仕切る開閉扉等、各種用途に利用できる。
図1〜図3に示すように、建具10は、浴室の出入口となる建物の開口部に固定される枠体14と、2枚の障子16,18を有し、枠体14の内側に設置されることで浴室と脱衣室との間を開閉可能に仕切る折戸12とを備える。
枠体14は、上枠14aと、下枠14bと、左右の縦枠14c,14cとを四周枠組みして構成されている。上枠14aには、折戸12の上端部を案内するレール20がその長手方向に沿って連続して設けられ(図2参照)、下枠14bには、折戸12の下端部を案内するレール22がその長手方向に沿って連続して設けられている(図2及び図3(B)参照)。
レール20は、上枠14aの見込み面から鉛直下方に向けて突出している。レール20の頂部(下端部)には、案内部20aが設けられている。案内部20aは、折戸12の上端部に取り付けられた摺動装置24の摺動部材26が摺動可能に係合するものである。レール22は、下枠14bの見込み面から鉛直上方に向けて突出している。レール22の頂部(上端部)には、案内部22aが設けられている。案内部22aは、折戸12の下端部に取り付けられた戸車装置28の一対のローラ(戸車)30,30が転動するものである。案内部22aは水平方向に沿った上面22bと、該上面22bの両側部から下方に延びた一対の側面22c,22cとを有する(図5(A)及び図5(B)参照)。
折戸12は、2枚の障子16,18を連結框32によって二つ折り可能に連結したものである(図3(A)及び図3(B)参照)。移動側(戸先側)となる障子16は、四周の上框16a、下框16b、戸先框(縦框)16c及び縦框16dと、内部に配置される面材34とを框組みした構成である。吊元側となる障子18は、四周の上框18a、下框18b、吊元框(縦框)18c及び縦框18dと、内部に配置される面材34とを框組みした構成である。中央の縦框16d,18dは連結框32に回動可能に連結されており、これにより2枚の障子16,18が互いに連結されている。面材34は、例えば、透光性を有する樹脂やガラス等の薄板である。
移動側の障子16には、その浴室側の面に左右の戸先框16cと縦框16dとの間に渡ったハンドル31が設けられ、その脱衣室側の面に縦框16dから延びたハンドル33が設けられている。ハンドル31,33は、折戸12を開き操作又は閉じ操作する際に操作者が手をかける取っ手である。
左右両端の戸先框16c及び吊元框18cの上端部には、レール20に沿って移動する摺動装置24がそれぞれ設けられている(図2参照)。摺動装置24は、レール20に摺動可能に係合した摺動部材26と、摺動部材26を支持し、戸先框16c及び吊元框18cの上端部にそれぞれ鉛直方向の回転軸を中心として回動可能に嵌合されたホルダ35とを備える。
図3(A)及び図3(B)から明らかなように、吊元框18cの上端部に設けられた摺動装置24は、摺動部材26がレール20に対して移動不能な状態で位置決め保持されており、ホルダ35による障子18の見込み方向への回動のみが許容されている。この吊元框18cでは、その下端部にも摺動装置24が設けられている(図3(A)及び図3(B)参照)。吊元框18cの下端部の摺動装置24についても、その上端部に設けられた摺動装置24と同様、摺動部材26がレール22に対して移動不能な状態で位置決め保持されており、ホルダ35による障子18の見込み方向への回動のみが許容されている。なお、吊元框18cの上端部及び下端部は、摺動装置24の代わりにヒンジを介して上枠14a及び下枠14b、又は縦枠14cに対して直接的に回動可能に取り付けられてもよい。
図3(A)及び図3(B)から明らかなように、戸先框16cの上端部に設けられた摺動装置24は、摺動部材26によってレール20に沿った戸先框16cのスライドを案内し、同時に、ホルダ35によって障子16の見込み方向への回動を支持するものである。この戸先框16cの下端部には、上記したように一対のローラ30,30を有した戸車装置28が設けられている。
そこで、次に、戸先框16cの下端部に設けられた戸車装置28の構成及び作用を説明する。
図4は、戸先框16cの下端部及びその周辺部を拡大した斜視図である。図5は、図4に示す戸車装置28の構成図であり、図5(A)は、戸車装置28をレール22に沿った方向から見た側面図であり、図5(B)は、図5(A)中のVB−VB線に沿う断面図である。また、図6は、戸車装置28が備えられた側の障子16がスライドしながら回動した際の戸車装置28の動作状態を示す説明図である。
図4、図5(A)及び図5(B)に示すように、戸車装置28は、障子16の戸先框16cに嵌合固定されるケース36に対して回転可能に取り付けられたホルダ37と、ホルダ37の下面側に支持され、レール22を両側から挟むように配置された同形状の一対のローラ30,30とを備える。ホルダ37はケース36に対して鉛直方向の回転軸となる円筒部37aを有する。
一方のローラ(第1ローラ)30は、レール22に対して見込み方向一側面側(浴室側)から当接するように配置され、ホルダ37から下方に延びた鉛直方向の回転軸38を中心として水平方向に回転(横回転)可能である。他方のローラ(第2ローラ)30は、レール22に対して見込み方向他側面側(脱衣室側)から当接するように配置され、ホルダ37から下方に延びた鉛直方向の回転軸38を中心として水平方向に回転(横回転)可能である。これら一対のローラ30,30は、見込み方向に沿って、且つ、その間にレール22を挟持するように配置されている。そのため、レール22に対するがたつきが抑制される。
各ローラ30は、下方に向かって階段状に縮径した段付き形状であり、円板状の大径部40と、大径部40の下方に連続して設けられ、大径部40より外径の小さな円板状の小径部42とを備え、例えば樹脂成形で形成される。小径部42の下面側には、当該ローラ30を回転軸38から抜け止めする略ドーム形状のストッパ部44が設けられている。図5(A)及び図5(B)に示すように、小径部42の周面42aよりも外方に突出している大径部40の下面40aが、レール22の案内部22aの上面22bに当接する水平方向の当接面(第1当接面)となり、小径部42の周面42aが案内部22aの側面22cに当接する鉛直方向の当接面(第2当接面)となる。
これにより、戸車装置28では、図5(A)に示すように、大径部40の下面40aが、障子16,18から付与される鉛直方向の荷重LV(主に障子16,18の重量)を受ける荷重受け部となる。さらに、障子16が閉じ位置から開き位置へと移動する際、小径部の周面42aが、連結框32の見込み方向への移動によって見込み方向へと鉛直方向の回転軸となるホルダ37の円筒部37aを中心として回動する障子16から付与される見込み方向の荷重(回転力)LHを受ける荷重受け部となるため、折戸12をレール22に沿って円滑に案内することができる。障子16が開き位置から閉じ位置へと移動する際は、障子16から付与される見込み方向の荷重(回転力)LHは逆になる。
すなわち、図3(B)に示すように折戸12を開き操作又は閉じ操作する場合において、障子16の戸先框16cが下枠14bの長手方向に沿って左右のいずれかにスライドする際には、図5(A)、図5(B)及び図6に示すように、各ローラ30の大径部40の下面40aがレール22の案内部22aの上面22bを摺接しつつ、回転軸38を中心として横回転する。これにより、戸先框16cのスライドが円滑なものとなる。同時に、障子16が戸車装置28(ホルダ37)に対して回動して見込み方向に回動する際には、各ローラ30の小径部42の周面42aがレール22の案内部22aの側面22cに当接しながら回転軸38を中心として横回転する。これにより、戸車装置28によって案内される戸先框16cのスライドが、障子16の見込み方向への回動による荷重LHによって妨害されることを防止でき、ローラ30やレール22に過大な負荷がかかることがない。ローラ30の回転をより円滑にするため、回転軸38とローラ30との間にベアリング(スラスト軸受)を介在させて鉛直方向の荷重を支持する構成としてもよく、後述する戸車装置50等についても同様な構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係る建具10は、長手方向に沿ってレール22が設けられた下枠14b及び該下枠16bと対向した上枠18aを有する枠体14と、折り畳み可能に連結され、枠体14の内側で上枠18aと下枠18bの間に支持される一対の障子16,18を有し、一方の障子16の戸先框16cの下端部に設けられた戸車装置28を介して該障子16をレール22に沿ってスライドさせることで、各障子16,18の連結部となる連結框32が見込み方向に移動して開閉される折戸12とを備える。そして、戸車装置28は、レール22に対して見込み方向一側面側及び見込み方向他側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸38を中心として水平方向に回転可能な一対のローラ30,30を備え、各ローラ30は、障子16,18から付与される鉛直方向の荷重LVと、折戸12の開閉時に障子16に与えられる操作力によって障子16から戸車装置28に付与される見込み方向の荷重LHとを受ける荷重受け部(大径部40の下面40aと小径部42の周面42a)を有する。
このように、建具10では、戸先框16cの下端部にレール22の両側で横回転するローラ30,30を設けた戸車装置28を備え、これらローラ30,30には、障子16,18のスライド及び回動に伴う鉛直方向の荷重LV及び見込み方向の荷重LHを受ける荷重受け部が設けられている。これにより、折戸12の開閉時、ローラ30の大径部40でレール22に沿って走行する戸車装置28に対し、見込み方向の荷重LHが付与されると、ローラ30が横回転しつつ小径部42がレール22の側面22cを転動する。つまり、障子16から戸車装置28に付与される見込み方向の荷重LHがローラ30の横回転によって吸収される。従って、ローラ30やレール22に過大な負荷が生じることが防止され、両者間での摩擦の発生も抑制されるため、折戸12の操作感や操作力が円滑で安定したものとなる。同時にローラ30やレール22での摩耗の発生が抑えられるため、折戸12の開閉時のがたつきを防止して高い操作感を維持することができる。なお、上記では、框組みした障子16,18を用いた構成を例示しているが、框組みしたものではなく、一枚板状の面材をそのまま障子16,18として用いた場合等では、一方の障子16のスライド方向で戸先側となる部分の下端部に戸車装置28を設けるとよい。
さらに、各ローラ30の回転軸38は鉛直方向軸であるため、該回転軸38にせん断方向の負荷がかかり難く、戸車装置28の耐久性を一層高めることができる。しかも回転軸38が戸先框16cの外側に突出しないため、戸車装置28の構造をコンパクトなものとすることができる。
この場合、戸車装置28では、各ローラ30の荷重受け部は、水平方向に沿って設けられ、レール22の上面22bに当接する当接面(下面40a)と、該水平方向の当接面に対して交差する方向(図5(A)では直交する鉛直方向)に沿って設けられ、レール22の側面22cに当接する当接面(周面42a)とを有する。これにより、2つの当接面で鉛直方向及び見込み方向の荷重LV,LHを確実に受け止め、折戸12をレール22に沿って円滑に案内することができる。すなわち、2つの当接面を持つことにより、ローラ30自体にレール22に対するスライド及び見込み方向の案内機能が備えられることになる。なお、レール22の側面22cに当接する当接面としては、見込み方向の荷重LHを受けることができれば鉛直方向の周面42a以外でもよく、鉛直方向から多少傾いた方向のテーパ形状の周面で構成されてもよい。
戸車装置28では、各ローラ30を、大径部40と小径部42とを有する段付き形状とし、大径部40の下面40aでレール22の上面22bに当接し、小径部42の周面42aでレール22の側面22cに当接する構成としている。これにより、簡素な構成でローラ30自体にレール22に対する案内機能を持たせることができる。しかも、レール22を設けた下枠14bに溝等が不要であるため、従来技術のような縦回転ローラ用の既存のレールに対してもそのまま転用でき、高い汎用性を持たせることができる。
ところで、上記では、図5(A)に示すように段付き形状のローラ30を有する戸車装置28によって障子16,18からの鉛直方向及び見込み方向の荷重LV,LHを受ける構成を例示したが、これら荷重LV,LHを確実に受け止め可能な構成を有すれば、別の構造の戸車装置を用いても当然よい。
例えば、図7(A)及び図7(B)に、第1変形例に係る戸車装置50の構成図を示す。
図7(A)及び図7(B)に示すように、戸車装置50が案内されるレール52は、下枠14bの見込み面から鉛直上方に向けて突出しており、下方に向かって傾斜した傾斜面52aをその一側面側(浴室側)及び他側面側(脱衣室側)に有する断面略L字形状である。そこで、このレール52によって案内される戸車装置50は、回転軸38を中心として水平方向に回転(横回転)可能であって、レール52を両側から挟むように配置された同形状の一対のローラ54,54を備える。
各ローラ54は、円板状の基部56と、基部56の下方に連続して設けられ、下方に向かって漸次縮径するテーパ部58とを備える。テーパ部58の下面側には、当該ローラ54を回転軸38から抜け止めする薄い円板状のストッパ部59が設けられている。テーパ部58の周面58aは、回転軸38に対して傾き且つレール52の傾斜面52aと平行し、該傾斜面52aと当接する傾斜当接面となる。
従って、戸車装置50では、図7(A)に示すように、テーパ部58の周面58aが、障子16,18から付与される鉛直方向の荷重LVを受け、同時に見込み方向に回動する障子16から付与される見込み方向の荷重LHを受ける荷重受け部となるため、ローラ54やレール52の摩耗を抑えつつ、折戸12をレール52に沿って円滑に案内することができる。また、戸車装置50では、テーパ部58の周面58aのみで2方向の荷重LV,LHを受けることができるため、図5(A)に示すローラ30に比べてローラ54の厚みをより薄くでき、これによりレール52の高さ(立ち上がり量)を一層低くすることができるという利点もある。
なお、このような戸車装置50を案内するレールとしては、一対の傾斜面52a,52aを有するレール52以外、例えば、上記した断面略矩形状の案内部22aを有するレール22を用いてもよい。但し、レール22を用いる場合には、ローラ54のテーパ部58の周面58aがレール22の角部に当接することになるため、ローラ54の摩耗や耐久性を考慮した場合には、レール52のような傾斜面52aを有するものを用いることが好ましい。
上記した戸車装置28(50)では、2個のローラ30,30(54,54)が、レール22(52)を挟んで見込み方向に沿って配置される構成となっている(図5(B)及び図7(B)参照)。これに対し、戸車装置28(50)をさらにコンパクト化し、或いはより大径のローラ30(54)を用いる必要がある場合等には、図8に示すように、ローラ30(54)を、レール22(52)を挟んで見込み方向から多少傾いた方向に沿って配置した構成の戸車装置60とするとよい。
図8に示すように、戸車装置60では、ローラ30(54)を見付け方向に対して傾いた方向に並べているため、戸車装置60全体の平面視での外形を上記した戸車装置28(50)と同等に収めつつ、レール22(52)の両側のローラ30(54)同士が互いに接触することなく、ローラ30(54)の外形をより大径化することができる。このため、ローラ30(54)の強度を容易に高めることができるため、戸車装置60は、例えば、面材34としてガラスを用いた構成の障子16,18等、より重量の大きな折戸12に対して特に有効である。
上記した戸車装置28(50)では、2個のローラ30,30(54,54)を用いた構成としたが、図9に示すように、一方のローラ30をレール22(52)の延在方向に少しずらして配置し、その隣に3個目のローラ(第3ローラ)30(54)を設けた戸車装置62としてもよい。これにより、レール22(52)に対する安定性を一層高めることができる。勿論、さらに1個以上のローラを追加してもよい。
なお、戸車装置62では、各ローラ30(54)を同形状・同構造のものとしているが、例えば、図8中に2点鎖線で示すように、図5(A)に示す荷重LV,LHの受け止め機能は持たず、レール22(52)の側面22c(傾斜面52a)に当接しながら水平方向に横回転することで戸車装置60の案内機能のみを高めるためのガイドローラ64を設けた3個構成としてもよい。これにより、折戸12の開閉時、戸車装置60自体が回転することを確実に防止でき、折戸12を一層円滑に案内することができる。
上記では、戸車装置28(50,60,62)を折戸12を用いた建具10に適用した構成例を説明したが、図10に示すように、戸車装置28(50,60,62)は引戸12aを用いた建具10aに適用してもよい。
図10に示すように、引戸12aは、3枚の障子70,72,74をレール22(52)に沿って水平方向に開閉可能に連結したものである。この引戸12aが設置される枠体14には、レール22が見込み方向に3本並べられている。障子70は、上框70a、下框70b及び左右の縦框70c,70dと面材34とを框組みした構成である。障子72は、上框72a、下框72b及び左右の縦框72c,72dと面材34とを框組みした構成である。障子74は、上框74a、下框74b及び左右の縦框74c,74dと面材34とを框組みした構成である。戸先側となる障子70と中間の障子72とは、互いの縦框70d,72c同士が連結されている。中間の障子72と吊元側となる障子74とは、互いの縦框72d,74c同士が連結されている。戸先側の障子70の縦框(戸先框)70cの下端部には戸車装置28(50,60,62)が設けられている。
このような引戸12aを有する建具10aにおいても、障子70の縦框70cに設けられたハンドル33が操作され、引戸12aが開閉移動される際、ハンドル33が見込み方向の押圧力を受け、レール22に沿って走行する戸車装置28に対して見込み方向の荷重LHが付与されることがある。ところが、戸車装置28は、上記の通り、ローラ30の回転によって該見込み方向の荷重LHを吸収することができる。このため、レール22や戸車装置28に過大な負荷が生じることが防止され、両者間での摩擦の発生も抑制される。従って、引戸12aの操作感や操作力が円滑で安定したものとなり、開閉時のがたつきを防止して高い操作感を維持することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、障子16(70)の戸先側の下端部にのみ戸車装置28等を設けた構成を例示したが、戸車装置28等は、障子16(70)の上端部や吊元側となる障子18(74)の下端部や上端部に設けてもよい。また、引戸12aの場合には、中間の障子72の下端部や上端部に戸車装置28等を設けてもよい。
上記実施形態では、2枚の障子16,18を連結した折戸12を例示したが、3枚以上の障子が折り畳み可能に連結されたものであってもよい。この場合、戸車装置28等は、中間に連結された障子に設けてもよい。同様に、引戸12aは、2枚又は4枚以上の障子を有する構成であってもよい。
10,10a 建具、12 折戸、12a 引戸、14 枠体、14a 上枠、14b 下枠、14c 縦枠、16,18,70,72,74 障子、16a,18a,70a,72a,74a 上框、16b,18b,70b,72b,74b 下框、16c 戸先框、16d,18d,70c,70d,72c,72d,74c,74d 縦框、18c 吊元框、20,22,52 レール、24 摺動装置、28,50,60,62 戸車装置、30,54 ローラ、32 連結框、35,37 ホルダ、36 ケース、38 回転軸、40 大径部、40a 下面、42 小径部、42a,58a 周面、52a 傾斜面、58 テーパ部、64 ガイドローラ

Claims (4)

  1. 長手方向に沿ってレールが設けられた下枠及び該下枠と対向した上枠を有する枠体と、
    折り畳み可能に連結され、前記枠体の内側で上枠と下枠の間に支持される少なくとも一対の障子を有し、戸先側となる障子の戸先側の下端部に設けられた戸車装置を介して該戸先側となる障子をレールに沿ってスライドさせることで、吊元側となる障子が前記枠体に対して見込み方向に回転し、これにより各障子の連結部が見込み方向に移動して開閉される折戸と、
    を備える建具であって、
    前記レールは、前記下枠の見込み面から鉛直上方に突出すると共に、その上端部に、水平方向に沿った上面と、該上面の側部から下方に延びた側面とが設けられた案内部を有し、
    前記戸車装置は、前記レールの案内部に対して見込み方向一側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸を中心として水平方向に回転可能な第1ローラと、
    前記レールの案内部に対して見込み方向他側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸を中心として水平方向に回転可能な第2ローラとを備え、
    前記第1ローラと前記第2ローラとは、その間に前記レールの案内部を挟み込んで配置されており、
    前記第1ローラは前記案内部の上面に対して見込み方向一側面側から当接することで、前記障子から付与される鉛直方向の荷重を受ける第1当接面と、前記案内部の側面に対して見込み方向一側面側から当接することで、折戸の開閉時に障子に与えられる操作力によって障子から戸車装置に付与される見込み方向の荷重を受ける第2当接面とを有する荷重受け部を有し、
    前記第2ローラは、前記案内部の上面に対して見込み方向他側面側から当接することで、前記障子から付与される鉛直方向の荷重を受ける第1当接面と、前記案内部の側面に対して見込み方向他側面側から当接することで、折戸の開閉時に障子に与えられる操作力によって障子から戸車装置に付与される見込み方向の荷重を受ける第2当接面とを有する荷重受け部を有することを特徴とする建具。
  2. 請求項記載の建具において、
    前記第1ローラ及び前記第2ローラは、大径部と小径部とを有する段付き形状であり、
    前記大径部の下面が前記第1当接面となり、前記小径部の周面が前記第2当接面となることを特徴とする建具。
  3. 請求項1又は2記載の建具において、
    前記戸車装置は、前記第1ローラ又は前記第2ローラと並設されると共に、前記レールに対して見込み方向一側面側又は見込み方向他側面側から当接するように配置され、鉛直方向の回転軸を中心として水平方向に回転可能な第3ローラを備えることを特徴とする建具。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の建具において、
    前記第1ローラと前記第2ローラとが、レールを挟んで見込み方向から傾いた方向に沿って配置されることを特徴とする建具。
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