JP6495763B2 - 引戸連動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸連動装置に関する。
従来の引戸連動装置としては、第1引戸と第2引戸とをワイヤを用いて連動させるものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−233597号公報
しかし、ワイヤを用いた引戸連動装置は、ワイヤの張りや緩みを調整する必要があり施工に手間と時間がかかるといった問題があった。また、ワイヤが伸びて緩みが生じ、故障が発生しやすいため保守・点検作業を頻繁に行う必要があるといった問題があった。
そこで、本発明は、構造が簡素で製造及び施工を容易としながらも、長時間に渡って開閉動作が安定し、保守・点検を頻繁に行う必要のない引戸連動装置の提供を目的とする。
さらに、複雑な電気制御を不要としながらも、閉作動が自動的に行われる使い勝手の良い引戸連動装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の引戸連動装置は、開口部の上端縁に沿って配設された固定部材と、該固定部材に固設される第1上レール及び第2上レールと、上記第1上レールを走行する第1吊車輪を有する第1引戸と、上記第2上レールを走行する第2吊車輪を有すると共に上記第1引戸の上端面よりも上端面を低位置に設けた第2引戸と、上記第2引戸の上端面よりも上方位置で上記第1引戸に固着される第1ラック部材と、上記第2引戸の上端面よりも上方位置で上記固定部材に固着される第2ラック部材と、を備え、さらに、上記第1ラック部材に噛合する第1ピニオンと、上記第2ラック部材に噛合すると共に上記第1ピニオンと同数の歯数を有する第2ピニオンと、上記第1ピニオンと上記第2ピニオンを同一軸心上に連結する連結軸と、該連結軸を水平状軸心廻りに回転自在に枢支する支持部材と、を有するピニオンユニットを備え、該ピニオンユニットを上記第2引戸の上端面の閉走行先端側に設け、上記第1上レール及び上記第2上レールを閉走行側に向って下方へ傾斜するように勾配を付与し、上記第1引戸及び上記第2引戸が連動自走して上記開口部を閉じるように構成したものである。
また、現場施工前状態において上記第1上レールと上記第2上レールと上記第2ラック部材とを相互に平行に上記固定部材に固設して一体構造に形成し、上記固定部材は、施工現場にて上記勾配を有するように上記開口部の上端縁部に沿って固設されるものである。
また、施工下面側の下レールを省略したものである。
また、上記第1引戸は下端部に左右方向に沿って配設される前後一対の第1被ガイド壁部を有し、上記第2引戸は下端部に左右方向に沿って配設される前後一対の第2被ガイド壁部を有し、上記第2引戸は閉走行先端側の下部に、上記一対の第1被ガイド壁部の間に配設される第1ガイドローラを備え、さらに、上記開口部を閉鎖した閉状態において上記第2引戸の閉走行基端側の上記一対の第2被ガイド壁部の間に配設される第2ガイドローラを施工下面に設けたものである。
本発明によれば、簡素な構造で故障が少なく耐久性に優れ、長時間に渡って安定した開閉動作を得ることができる。従って、保守・点検作業を頻繁に行う必要がなく、ランニングコストを低減できる。引戸の自重による自走で閉動作が行われ、複雑な電気配線や電気制御を用いる必要がなく、製造及び施工を容易に行うことができる。また、使用者の操作負担を軽減できる。第1引戸と第2引戸を厚み方向に接近させて並設でき装置全体を薄型にできる。
本発明の実施の一形態を示し、閉状態の要部破断正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 開閉途中状態の要部断面平面図である。 開状態の要部断面平面図である。 レール・ラックユニットの正面図である。 図7のD−D断面図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係る引戸連動装置は、図1乃至図3に示すように、住宅やビル等の出入口や窓部等の開口部Zを開状態と閉状態にするための第1引戸1及び第2引戸2と、開口部Zの上端縁に沿って配設される固定部材3と、を備えている。
第1引戸1は、固定部材3に左右方向に沿って固設される第1上レール11を走行する左右一対の第1吊車輪12,12を有し、第1吊車輪12によって左右方向に開閉走行自在であり、閉走行の際に先頭となる戸である。第2引戸2よりも前後一方側Eaに配設され、閉状態で主として開口部Zの左右一方側Naを閉鎖状態にする。
第2引戸2は、固定部材3に左右方向に沿って固設される第2上レール21を走行する左右一対の第2吊車輪22,22を有し、第2吊車輪22によって左右方向へ開閉走行自在であり、閉走行の際に第1引戸1に追従する戸である。第1引戸1よりも前後他方側Ebに配設している。第1引戸1よりも左右幅寸法を小さく設定し、閉状態で主として開口部Zの左右他方側Nbを閉鎖するように配設している。
第1吊車輪12は、上端面1aから上方突出状に設けた第1枢支部材13によって、1条の第1上レール11上を前後水平状第1軸心廻りに転動(回転)可能に支持されている。
第2吊車輪22は、上端面2aから上方突出状に設けた第2枢支部材23によって、1条の第2上レール21上を前後水平状第2軸心廻りに転動(回転)可能に支持されている。なお、図3と図5及び図6に於て、第2枢支部材23等は図示省略している。
側面視(図2参照)で、第1吊車輪12を、第1引戸1の矩形壁型の第1戸本体10の重心点P1の鉛直上方位置に配設し、第2吊車輪22を、第2引戸2の矩形壁型の第2戸本体20の重心点P2の鉛直上方位置に配設している。
そして、第1引戸1の上端面1aよりも第2引戸2の上端面2aを低位置に設け、その第2引戸2の上端面2aに、第1ピニオン71と、その第1ピニオン71の歯数と同数(1:1)の歯数を有する第2ピニオン72と、第1ピニオン71と第2ピニオン72を同一軸心上に一体状に連結して同方向に回転可能とする連結軸73と、その連結軸73を前後水平状軸心La廻りに回転自在に枢支する支持部材74と、を有するピニオンユニット7を、設けている。
第1ピニオン71と第2ピニオン72を夫々設けることで、第1ピニオン71及び第2ピニオン72の厚み寸法を、第2引戸2の厚み寸法よりも薄い円形板状とでき、製造が容易或いは調達が容易(安価な市販品を利用可能)である。また、小型・軽量化を実現できる。
ピニオンユニット7は、上端面2aの閉走行先端側(先端部)に配設している。また、閉走行の際に先頭となる左右一方側Naの第2吊車輪22Aよりも閉走行先端側に配設している。そして、第1ピニオン71を前後一方側Eaに配設し、第2ピニオン72を前後他方側Ebに配設している。閉走行先端側(先端部)とは閉走行する際に先頭となる側(部位)である。
第1ピニオン71と噛合する第1ラック部材51を、第2引戸2の上端面2aよりも上方位置で、第1引戸1の前後他方側Ebの面(背面)1dに固着している。
第2ピニオン72と噛合する第2ラック部材52は、第2引戸2の上端面2aよりも上方位置で固定部材3に固着されている。
つまり、第1引戸1と第2引戸2の上端面1a,2aの高低差と前後差(並設)によって形成される段差にて、空間部Qを形成し、その空間部Qに、ピニオンユニット7及び第1・第2ラック部材51,52と、第2上レール21を対応させている(配設している)。従って、第1引戸1と第2引戸2とを前後方向(戸の厚み方向)に接近させることができ、装置全体を薄型にできる。
また、図1及び図4に示すように、第1・第2引戸1,2は、鉛直面状に吊り下げられ、第1・第2引戸1,2の下端1b,2bと、開口部Z及び戸袋Yの施工下面(床面や枠内下面)Zbの間に間隙Jを形成し、施工下面Zb側の下(走行)レールや下(走行)車輪を省略している。また、閉状態において、第1引戸1の基端部と第2引戸2の先端部は正面視で重なって配設される。
第1引戸1は下端部に、底面1gから垂下状に設けられると共に、左右方向に沿って(先端部から基端部に渡って)配設される前後一対の第1被ガイド壁部15,15を有している。
第2引戸2は、閉走行先端側(先端部)の下部に、一対の第1被ガイド壁部15,15の間に配設される第1ガイドローラ5を備えている。
第1ガイドローラ5は、第2引戸2の前後一方側Eaの面(正面)に固着した保持部材60に取着され、鉛直状の第1回転軸心廻りに回転自在に設けている。
第1ガイドローラ5は、一対の第1被ガイド壁部15,15との間に所定の第1小間隙寸法S5,S5を形成するように配設している。第1引戸1が小間隙寸法S5を越えて前後方向に揺れるのを防止(振れを抑制)するように設けている。なお、第1ガイドローラ5が、常に、一対の第1被ガイド壁部15,15に当接するように設けても良い。
さらに、第1ガイドローラ5や、その第1ガイドローラ5が外嵌状に取着する第1軸59等が、第1引戸1の底面1gに常時非接触となるように第1空間部81を設けている。つまり、施工下面Zb側から(第1ガイドローラ5等によって)、第1引戸1の上下方向の変位を規制しないように設けている。
第2引戸2は下端部に、底面2gから垂下状に設けられると共に、左右方向に沿って(先端部から基端部に渡って)配設される前後一対の第2被ガイド壁部25,25を有している。
そして、前後一対の第2被ガイド壁部25,25の間に配設される第2ガイドローラ6を、開口部Zの開走行側縦側縁Zj(図1及び図3参照)よりも開走行側Nbの施工下面Zbに設けている。言い換えると戸袋Y内の施工下面Zbに設けている。
第2ガイドローラ6は、開口部Zを閉鎖した閉状態において第2引戸2の閉走行基端側(基端部)の一対の第2被ガイド壁部25,25の間に配設される。そして、開口部Zの開状態において、第2引戸2の閉走行先端側(先端部)の一対の第2被ガイド壁部25,25の間に配設される。
第2ガイドローラ6は、鉛直状の第2回転軸心廻りに回転自在に設けられ、一対の第2被ガイド壁部25,25との間に所定の第2小間隙寸法S6,S6を形成するように配設している。第2引戸2が小間隙寸法S6を越えて前後方向に揺れるのを防止(振れを抑制)するように設けている。なお、第2ガイドローラ6が、常に、一対の第2被ガイド壁部25,25に当接するように設けても良い。
さらに、第2ガイドローラ6や、その第2ガイドローラ6が外嵌状に取着する第2軸69等が、第2引戸2の底面2gに常時非接触となるように第2空間部82を設けている。つまり、施工下面Zb側から(第2ガイドローラ6等によって)、第2引戸2の上下方向の変位を規制しないように設けている。
ここで、図7及び図8に示すように、現場施工前状態において(予め)、製造工場にて、第1上(走行)レール11と第2上(走行)レール21と第2ラック部材52とを相互に平行に固定部材3に固設して一体構造に形成したレール・ラックユニットKを製作している。
レール・ラックユニットKは、固定部材3の施工基準平面3aに対して、第1上レール11と第2上レール21と第2ラック部材52とを平行に固設している。
そして、固定部材3(レール・ラックユニットK)を、開口部Zの上端縁部に沿って、開口部Z近傍の壁面や天井、柱等の施工現場固定物F(図2参照)に固設する際に、第1上レール11及び第2上レール21と第2ラック部材52とが、閉走行側(左右一方側)Naに向って下方へ傾斜するように、施工現場にて、固定部材3(レール・ラックユニットK)に勾配を付与して固設している。
図7に示すように、固定部材3(レール・ラックユニットK)が二点鎖線で図示した水平線(面)Tに対して、所定の勾配角度θをもって固設される。
製造工場において固定部材3に第1上レール11と第2上レール21と第2ラック部材52を予め相互に平行に固着して一体構造(ユニット化)することで、施工現場において、固定部材3を、水平よりも左右一方側(閉走行側)Naが下傾するようにネジ止めや溶接等の固着手段で固着すれば、第1・第2上レール11,21と第2ラック部材52とが勾配を有するように(勾配角度θをもつように)固設できる。即ち、施工現場にて第1上レール11と第2上レール21と第2ラック部材52とを個別に勾配を調整する必要がなく、施工を容易かつ迅速に効率良く行える。
そして、第1上レール11及び第2上レール21を閉走行側(左右一方側)Naに向って下方へ傾斜するように勾配を付与することで、第1引戸1及び第2引戸2が自重によって左右一方側Naに向って連動自走して開口部Zを閉じるように構成している。
第1上レール11及び第2上レール21の勾配角度θは、0度10分以上2度以下に設定している。好ましくは、0度15分以上1度30分以下に設定する。例えば、第1引戸1が1800mm走行する場合は、第1上レール11において第1吊車輪12の走行範囲の左右の高低差(落差)を17mm〜20mmに設定する。上記勾配角度θが、下限値未満であると、第1・第2引戸1,2の閉走行の速度が遅すぎる場合や、最後まで閉まらない場合がある。上限値を越えると、第1引戸1を開く(引く)際に大きな操作力が必要となる。
また、第1・第2上レール11,21と同様の勾配角度θを第2ラック部材52に付与している。
また、第1ラック部材51を、ラック歯が図例のように下向き(第1ピニオン71の上部と噛合するように)設け、第2ラック部材52を、ラック歯が図例のように上向きに(第2ピニオン72の下部と噛合するように)設けることで、第1・第2上レール11,21に第1・第2吊車輪12,22を吊り掛けする作業(施工)が容易となる。
また、施工現場にて、固定部材3の正面側に着脱自在なカバー部材30を取着して、第1・第2上レール11,21や第1・第2吊車輪12,22等を使用者から隠して美観を損なわないようにしている。
次に、本発明の引戸連動装置の使用方法(作用)について説明する。
図1乃至図4に示す閉状態から、使用者が第1引戸1の操作部19を持って、左右他方側(開走行側)Nbへ引くと、第1ラック部材51が左右他方側Nbへ移動し、第1ピニオン71を回転させる。
図5に示すように、第1ピニオン71が回転すると、第2ピニオン72が第1ピニオン71と同方向かつ同回転数で水平状軸心La廻りに回転し、固設されている第2ラック部材52に沿って左右他方側Nbへ転動する。第2ピニオン72の転動によって第2引戸2が左右他方側Nbへ移動する。
第2ピニオン72の歯数は、第1ピニオン71の歯数と同数であるが、第1ピニオン71及び第2ピニオン72は第2引戸2に設けているため、第1引戸1が閉状態から第1移動ストロークS1だけ移動すると、第2引戸2は、閉状態の位置から、第1移動ストロークS1の2分の1の寸法をもった第2移動ストロークS2だけ移動(差動)する。つまり、第1引戸1と第2引戸2の移動量の比は2対1となる。そして、図6に示すように、第1引戸1と第2引戸2が戸袋Yに収納され、開状態となる。
その後、開状態となった第1引戸1の操作部19から手を離すと(開状態の第1引戸1を左右一方側Naへ引き操作しなくても)、開状態の第1引戸1及び第2引戸2が自重によって自動で左右一方側Naへ連動自走する。第1引戸1が開口部Zの左右一方側Naの内側面Zdに当接して停止することで、第1ピニオン71の回転が阻止されると共に第2ピニオン72の回転が阻止され、第2引戸2が所定の閉鎖位置で停止し、閉状態に戻る。
また、閉走行の際に、第1引戸1及び第2引戸2が左右一方側Naに向って降下するが、各下端1b,2bと施工下面Zbの間に、第1上レール11及び第2上レール21の勾配(落差)に対応するための所定の上下離間寸法をもった間隙Jを形成している(第1引戸1や第2引戸2を下方から支持するような下レールや下走行車輪を省略している)と共に、第1・第2ガイドローラ5,6が第1・第2引戸1,2を下方から支持しないためスムーズに自走する。
なお、本発明は、設計変更可能であって、第1ラック部材51及び第2ラック部材52のラック歯の上下の向きは、噛合状態が保持できれば、上向き、下向きのいずれでも良い。また、第1・第2吊車輪12,22及び第1・第2上レール11,21は、硬質な樹脂製が望ましい。第1・第2ラック部材51,52と第1・第2ピニオン71,72は、金属製が望ましい。
以上のように、本発明の引戸連動装置は、開口部Zの上端縁に沿って配設された固定部材3と、固定部材3に固設される第1上レール11及び第2上レール21と、第1上レール11を走行する第1吊車輪12を有する第1引戸1と、第2上レール21を走行する第2吊車輪22を有すると共に第1引戸1の上端面1aよりも上端面2aを低位置に設けた第2引戸2と、第2引戸2の上端面2aよりも上方位置で第1引戸1に固着される第1ラック部材51と、第2引戸2の上端面2aよりも上方位置で固定部材3に固着される第2ラック部材52と、を備え、さらに、第1ラック部材51に噛合する第1ピニオン71と、第2ラック部材52に噛合すると共に第1ピニオン71と同数の歯数を有する第2ピニオン72と、第1ピニオン71と第2ピニオン72を同一軸心上に連結する連結軸73と、連結軸73を水平状軸心La廻りに回転自在に枢支する支持部材74と、を有するピニオンユニット7を備え、該ピニオンユニット7を第2引戸2の上端面2aの閉走行先端側に設け、第1上レール11及び第2上レール21を閉走行側Naに向って下方へ傾斜するように勾配を付与し、第1引戸1及び第2引戸2が連動自走して開口部Zを閉じるように構成したので、故障が少なく耐久性に優れ、長時間に渡って安定した開閉動作を得ることができる。従って、保守・点検作業を頻繁に行う必要がなく、ランニングコストを低減できる。第1・第2引戸1,2の自重による連動自走で閉動作が行われ、複雑な電気配線や電気制御を用いる必要がなく、製造及び施工を容易に行うことができる。また、使用者の操作負担を軽減できる。第1引戸1と第2引戸2を前後方向(厚み方向)に接近させて並設でき装置全体を薄型にできる。
また、現場施工前状態において第1上レール11と第2上レール21と第2ラック部材52とを相互に平行に固定部材3に固設して一体構造に形成し、固定部材3は、施工現場にて勾配を有するように開口部Zの上端縁部に沿って固設されるので、第1上レール11と第2上レール21と第2ラック部材52を、同じ勾配角度をもつように容易かつ迅速に施工できる。施工現場にてユーザー(施工主)の希望に応じて、閉走行する速度を迅速に変更できる。製造工場において固定部材3に第1上レール11と第2上レール21と第2ラック部材52とを容易に固着できる。即ち、製造と施工の両方で作業効率を向上できる。
また、施工下面Zb側の下レールを省略したので、第1引戸1と第2引戸2の閉走行側Naへの自走が、摩擦やこじれによって、減速や途中で止まることがなく、スムーズに行われる。開口部Zの人やモノが通過する箇所に凹凸が形成されず、安全に出入りできる。
また、第1引戸1は下端部に左右方向に沿って配設される前後一対の第1被ガイド壁部15,15を有し、第2引戸2は下端部に左右方向に沿って配設される前後一対の第2被ガイド壁部25,25を有し、第2引戸2は閉走行先端側の下部に、一対の第1被ガイド壁部15,15の間に配設される第1ガイドローラ5を備え、さらに、開口部Zを閉鎖した閉状態において第2引戸2の閉走行基端側の一対の第2被ガイド壁部25,25の間に配設される第2ガイドローラ6を施工下面Zbに設けたので、開口部Zにおいて人やモノが通過する箇所に凹凸形成されず、安全でありながら、第1引戸1と第2引戸2が前後方向に大きく揺れるのを防止でき、安定かつスムーズに開閉できる。
1 第1引戸
1a 上端面
2 第2引戸
2a 上端面
3 固定部材
5 第1ガイドローラ
6 第2ガイドローラ
7 ピニオンユニット
11 第1上レール
12 第1吊車輪
15 第1被ガイド壁部
21 第2上レール
22 第2吊車輪
25 第2被ガイド壁部
51 第1ラック部材
52 第2ラック部材
71 第1ピニオン
72 第2ピニオン
73 連結軸
74 支持部材
La 水平状軸心
Na 閉走行側
Z 開口部
Zb 施工下面

Claims (4)

  1. 開口部(Z)の上端縁に沿って配設された固定部材(3)と、該固定部材(3)に固設される第1上レール(11)及び第2上レール(21)と、上記第1上レール(11)を走行する第1吊車輪(12)を有する第1引戸(1)と、上記第2上レール(21)を走行する第2吊車輪(22)を有すると共に上記第1引戸(1)の上端面(1a)よりも上端面(2a)を低位置に設けた第2引戸(2)と、上記第2引戸(2)の上端面(2a)よりも上方位置で上記第1引戸(1)に固着される第1ラック部材(51)と、上記第2引戸(2)の上端面(2a)よりも上方位置で上記固定部材(3)に固着される第2ラック部材(52)と、を備え、
    さらに、上記第1ラック部材(51)に噛合する第1ピニオン(71)と、上記第2ラック部材(52)に噛合すると共に上記第1ピニオン(71)と同数の歯数を有する第2ピニオン(72)と、上記第1ピニオン(71)と上記第2ピニオン(72)を同一軸心上に連結する連結軸(73)と、該連結軸(73)を水平状軸心(La)廻りに回転自在に枢支する支持部材(74)と、を有するピニオンユニット(7)を備え、該ピニオンユニット(7)を上記第2引戸(2)の上端面(2a)の閉走行先端側に設け、
    上記第1上レール(11)及び上記第2上レール(21)を閉走行側(Na)に向って下方へ傾斜するように勾配を付与し、上記第1引戸(1)及び上記第2引戸(2)が連動自走して上記開口部(Z)を閉じるように構成したことを特徴とする引戸連動装置。
  2. 現場施工前状態において上記第1上レール(11)と上記第2上レール(21)と上記第2ラック部材(52)とを相互に平行に上記固定部材(3)に固設して一体構造に形成し、
    上記固定部材(3)は、施工現場にて上記勾配を有するように上記開口部(Z)の上端縁部に沿って固設される請求項1記載の引戸連動装置。
  3. 施工下面(Zb)側の下レールを省略した請求項1又は2記載の引戸連動装置。
  4. 上記第1引戸(1)は下端部に左右方向に沿って配設される前後一対の第1被ガイド壁部(15)(15)を有し、
    上記第2引戸(2)は下端部に左右方向に沿って配設される前後一対の第2被ガイド壁部(25)(25)を有し、
    上記第2引戸(2)は閉走行先端側の下部に、上記一対の第1被ガイド壁部(15)(15)の間に配設される第1ガイドローラ(5)を備え、
    さらに、上記開口部(Z)を閉鎖した閉状態において上記第2引戸(2)の閉走行基端側の上記一対の第2被ガイド壁部(25)(25)の間に配設される第2ガイドローラ(6)を施工下面(Zb)に設けた請求項1,2又は3記載の引戸連動装置。
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