JP3188839B2 - オートスライドドアの駆動ケーブルの防水装置 - Google Patents

オートスライドドアの駆動ケーブルの防水装置

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、オートスライドドアの
駆動ケーブルの防水装置に関し、洗車の水、雨水の侵入
を防止したものである。
【０００２】
【従来技術】従来、車体の側面に設けた出入口と、該出
入口の後側の上下中間位置に設けた案内レールと、該案
内レールに嵌合させた前後移動可能のスライド扉取付具
と、該スライド扉取付具に取付けたスライド扉と、前記
案内レールの前側の内側に設けた前側案内ロールと、前
記案内レールの後側の内側に設けた後側案内ロールと、
該前側案内ロールと該後側案内ロール間の車内側に設け
たケーブル駆動装置とからなり、前記前側案内ロールと
後側案内ロールの外側は案内ケーブルのワイヤーのみを
巻回し、前記前側案内ロールとケーブル駆動装置の間及
び前記ケーブル駆動装置と後側案内ロールの間の車内側
には案内ケーブルをアウターごと取付け、車体のアウタ
ーパネル及びインナーパネルには前記ワイヤーの通る透
孔を形成したものは公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】公知のものは、車体の
アウターパネル及びインナーパネルに設けた前記ワイヤ
ーの通る透孔から、洗車の水とか雨水が侵入することが
あった。本願は、これを防止したものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車体
の側壁１に設けた出入口２と、該出入口２の後側の上下
中間位置に設けた案内レール３と、該案内レール３に嵌
合させた前後移動可能のスライド扉取付具４と、該スラ
イド扉取付具４に取付けたスライド扉５と、前記案内レ
ール３の前側の内側に設けた前側案内ロール６と、前記
案内レール３の後側の内側に設けた後側案内ロール７
と、該前側案内ロール６と該後側案内ロール７間の車内
側に設けたケーブル駆動装置８とからなり、前記前側案
内ロール６と後側案内ロール７の外側は案内ケーブル９
のワイヤー１０のみを巻回し、前記前側案内ロール６と
ケーブル駆動装置８の間及び前記ケーブル駆動装置８と
後側案内ロール７の間の車内側には案内ケーブル９をア
ウターごと取付け、車体の側壁１には前記ワイヤー１０
の通る透孔１７を形成し、該透孔１７の車内側には該透
孔１７より遥かに大きいゴム製パッキン盤１８を当接
し、該ゴム製パッキン盤１８の一部は前記透孔１７を塞
いで表側に突出す突出部１９を形成し、該突出部１９の
中心に樹脂製ワッシャー２１を嵌合させ、該樹脂製ワッ
シャー２１に前記ワイヤー１０を挿通したオートスライ
ドドアの駆動ケーブルの防水装置としたものである。ま
た、本発明は、前記オートスライドドアの駆動ケーブル
の防水装置において、前記ゴム製パッキン盤１８は前記
インナーパネル１６と前側案内ロール６の取付具２３に
より挟持したものである。また、本発明は、前記オート
スライドドアの駆動ケーブルの防水装置において、前記
樹脂製ワッシャー２１の一部に鍔部２２を形成し、該鍔
部２２をゴム製パッキン盤１８に係合させて抜止構成と
したものである。また、本発明は、前記オートスライド
ドアの駆動ケーブルの防水装置において、同様のゴム製
パッキン盤１８及び樹脂製ワッシャー２１を後側案内ロ
ール７にも取付けたものである。また、本発明は、前記
オートスライドドアの駆動ケーブルの防水装置におい
て、前記樹脂製ワッシャー２１を射出成形で形成し、前
記樹脂製ワッシャー２１をインサートしてゴム製パッキ
ン盤１８を成形したものである。
【０００５】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
１は車体の側壁、２は該車体の側壁１に形成した出入
口、３は該出入口２の後側の上下中間位置に設けた案内
レール、４は該案内レール３に嵌合させた前後移動可能
のスライド扉取付具、５は該スライド扉取付具４に取付
けたスライド扉である。
【０００６】しかして前記案内レール３の前側の内側に
は前側案内ロール６を、後側の内側には後側案内ロール
７を取付け、該前側案内ロール６と後側案内ロール７の
間の車内側にはケーブル駆動装置８を取付け、これに案
内ケーブル９を巻回し、前記前側案内ロール６と後側案
内ロール７の外側は案内ケーブル９のうちのワイヤー１
０のみを巻回し、前記前側案内ロール６と前記ケーブル
駆動装置８の間と前記ケーブル駆動装置８と後側案内ロ
ール７の間の車内側には、案内ケーブル９をアウターご
と取付ける。
【０００７】前記ケーブル駆動装置８内には、駆動モー
ター１１と、該駆動モーター１１により回転する駆動プ
ーリー１２と、テンションプーリー１３、１４を取付け
る。１５は車体の側壁１のアウターパネル、１６はイン
ナーパネルである。
【０００８】しかして、前記案内ケーブル９を巻回させ
るために、前記側壁１には透孔１７を形成するが、該透
孔１７から洗車の水、雨水等が侵入しないようにするた
め、図のようにワイヤー１０より大径の透孔１７を形成
し、前記透孔１７内の車内側に前記透孔１７より遥かに
大きいゴム製パッキン盤１８を当接し、ゴム製パッキン
盤１８の一部は前記透孔１７を塞いで表側に突出す突出
部１９に形成し、該突出部１９の中心にワイヤー１０よ
り大径の貫通孔２０を形成し、該貫通孔２０に樹脂製ワ
ッシャー２１を嵌合させる。該樹脂製ワッシャー２１の
車内側には鍔部２２を形成し、該鍔部２２をゴム製パッ
キン盤１８に係合させて抜止めをする。
【０００９】２３は、前記前側案内ロール６の取付具で
あり、前側案内ロール６は取付具２３に軸止され、取付
具２３を車内側から当接させてネジ２４で止着すると、
取付具２３の一部で前記ゴム製パッキン盤１８を押さえ
てゴム製パッキン盤１８を固定する。
【００１０】なお、前記樹脂製ワッシャー２１を射出成
形で形成し、前記樹脂製ワッシャー２１をインサートし
てゴム製パッキン盤１８を成形することもある。
【００１１】
【作用】車体の側癖１の出入口２の後部に案内レール３
を取付け、案内レール３の前側に前側案内ロール６を後
側に後側案内ロール７を夫々取付け、前側案内ロール６
と後側案内ロール７の間の車内側にケーブル駆動装置８
を設け、前側案内ロール６と後側案内ロール７の表側に
はワイヤー１０を巻回し、前側案内ロール６とケーブル
駆動装置８の間とケーブル駆動装置８と後側案内ロール
７の間にアウターを有する案内ケーブル９を取付ける。
【００１２】しかして、前記案内ケーブル９はその頭部
２５を取付具２３に連結し、取付具２３内ではワイヤー
１０のみが巻回され、ワイヤー１０は透孔１７より引出
されて環状に張設されるが、本願では、透孔１７の内側
に透孔１７より大きいゴム製パッキン盤１８を当接し、
ゴム製パッキン盤１８の一部を透孔１７より表側に突出
させて突出部１９とし、突出部１９の中心に樹脂製ワッ
シャー２１を嵌合させ、前記ワイヤー１０は樹脂製ワッ
シャー２１を通って出入するようにしたので、雨水とか
洗車の水が透孔１７より侵入することを防止する。
【００１３】また、前側案内ロール６の取付具２３の一
部で、ゴム製パッキン盤１８を押さえるようにしてある
から、ゴム製パッキン盤１８は取付具２３で押さえられ
るので、堅牢に取付られる。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、車体の側癖１に設けた出入口
２と、該出入口２の後側の上下中間位置に設けた案内レ
ール３と、該案内レール３に嵌合させた前後移動可能の
スライド扉取付具４と、該スライド扉取付具４に取付け
たスライド扉５と、前記案内レール３の前側の内側に設
けた前側案内ロール６と、前記案内レール３の後側の内
側に設けた後側案内ロール７と、該前側案内ロール６と
該後側案内ロール７間の車内側に設けたケーブル駆動装
置８とからなり、前記前側案内ロール６と後側案内ロー
ル７の外側は案内ケーブル９のワイヤー１０のみを巻回
し、前記前側案内ロール６とケーブル駆動装置８の間及
び前記ケーブル駆動装置８と後側案内ロール７の間の車
内側には案内ケーブル９をアウターごと取付け、車体の
側壁１には前記ワイヤー１０の通る透孔１７を形成し、
該透孔１７の車内側には該透孔１７より遥かに大きいゴ
ム製パッキン盤１８を当接し、該ゴム製パッキン盤１８
の一部は前記透孔１７を塞いで表側に突出す突出部１９
を形成し、該突出部１９の中心に樹脂製ワッシャー２１
を嵌合させ、該樹脂製ワッシャー２１に前記ワイヤー１
０を挿通したオートスライドドアの駆動ケーブルの防水
装置としたものであるから、透孔１７からの、洗車の
水、雨水の侵入を防止できる。また、本発明は、前記オ
ートスライドドアの駆動ケーブルの防水装置において、
前記ゴム製パッキン盤１８は前記インナーパネル１６と
前側案内ロール６の取付具２３により挟持したものであ
るから、取付具２３は前側案内ロール６の取付けとゴム
製パッキン盤１８の締付けの兼用になる。また、本発明
は、前記オートスライドドアの駆動ケーブルの防水装置
において、前記樹脂製ワッシャー２１の一部に鍔部２２
を形成し、該鍔部２２をゴム製パッキン盤１８に係合さ
せて抜止構成としたものであるから、前記樹脂製ワッシ
ャー２１も簡単強固に取付られる。また、本発明は、前
記オートスライドドアの駆動ケーブルの防水装置におい
て、同様のゴム製パッキン盤１８及び樹脂製ワッシャー
２１を後側案内ロール７にも取付けたものであるから、
防水完全である。また、前記樹脂製ワッシャー２１を射
出成形で形成し、前記樹脂製ワッシャー２１をインサー
トしてゴム製パッキン盤１８を成形したものであるか
ら、製造容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】車体の左側面図。
【図２】要部の横断平面図。
【図３】要部の車内側からみた側面図。
【図４】要部の拡大断面図。
【図５】要部の分解図。
【符号の説明】
１…側壁、２…出入口、３…案内レール、４…スライド
扉取付具、５…スライド扉、６…前側案内ロール、７…
後側案内ロール、８…ケーブル駆動装置、９…案内ケー
ブル、１０…ワイヤー、１１…駆動モーター、１２…駆
動プーリー、１３…テンションプーリー、１４…テンシ
ョンプーリー、１５…アウターパネル、１６…インナー
パネル、１７…透孔、１８…ゴム製パッキン盤、１９…
突出部、２０…貫通孔、２１…樹脂製ワッシャー、２２
…鍔部、２３…取付具、２４…ネジ、２５…頭部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60J 5/04 B60J 5/06 B60J 10/04 E05F 11/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 車体の側壁１に設けた出入口２と、該出
    入口２の後側の上下中間位置に設けた案内レール３と、
    該案内レール３に嵌合させた前後移動可能のスライド扉
    取付具４と、該スライド扉取付具４に取付けたスライド
    扉５と、前記案内レール３の前側の内側に設けた前側案
    内ロール６と、前記案内レール３の後側の内側に設けた
    後側案内ロール７と、該前側案内ロール６と該後側案内
    ロール７間の車内側に設けたケーブル駆動装置８とから
    なり、前記前側案内ロール６と後側案内ロール７の外側
    は案内ケーブル９のワイヤー１０のみを巻回し、前記前
    側案内ロール６とケーブル駆動装置８の間及び前記ケー
    ブル駆動装置８と後側案内ロール７の間の車内側には案
    内ケーブル９をアウターごと取付け、車体の側壁１には
    前記ワイヤー１０の通る透孔１７を形成し、該透孔１７
    の車内側には該透孔１７より遥かに大きいゴム製パッキ
    ン盤１８を当接し、該ゴム製パッキン盤１８の一部は前
    記透孔１７を塞いで表側に突出す突出部１９を形成し、
    該突出部１９の中心に樹脂製ワッシャー２１を設け、該
    樹脂製ワッシャー２１に前記ワイヤー１０を挿通したオ
    ートスライドドアの駆動ケーブルの防水装置。
  2. 【請求項２】 請求項１において、前記ゴム製パッキン
    盤１８は前記側壁１と前側案内ロール６の取付具２３に
    より挟持したオートスライドドアの駆動ケーブルの防水
    装置。
  3. 【請求項３】 請求項１において、前記樹脂製ワッシャ
    ー２１の一部に鍔部２２を形成し、該鍔部２２をゴム製
    パッキン盤１８に係合させて抜止構成としたオートスラ
    イドドアの駆動ケーブルの防水装置。
  4. 【請求項４】 請求項１において、同様のゴム製パッキ
    ン盤１８及び樹脂製ワッシャー２１を後側案内ロール７
    にも取付けたオートスライドドアの駆動ケーブルの防水
    装置。
  5. 【請求項５】 請求項１において、前記樹脂製ワッシャ
    ー２１を射出成形で形成し、前記樹脂製ワッシャー２１
    をインサートしてゴム製パッキン盤１８を成形したオー
    トスライドドアの駆動ケーブルの防水装置。
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