JP3185290B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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- JP3185290B2 JP3185290B2 JP32378991A JP32378991A JP3185290B2 JP 3185290 B2 JP3185290 B2 JP 3185290B2 JP 32378991 A JP32378991 A JP 32378991A JP 32378991 A JP32378991 A JP 32378991A JP 3185290 B2 JP3185290 B2 JP 3185290B2
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- air
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関し、
特に日射の有無により吹出風温度および風量を最適に変
更して快適な車室雰囲気を維持する空調装置に関する。
特に日射の有無により吹出風温度および風量を最適に変
更して快適な車室雰囲気を維持する空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置は、日射の有無に
無関係に設定温度と車両内外気温等により吹出風温度等
を定めているが、春や秋の、外気温は比較的低いにも係
わらず日射が強い季節には、日射の有無により車室内温
度が大きく変動することがある。
無関係に設定温度と車両内外気温等により吹出風温度等
を定めているが、春や秋の、外気温は比較的低いにも係
わらず日射が強い季節には、日射の有無により車室内温
度が大きく変動することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、日射量を検出
して車室内温度を適正に維持することが必要となるが、
日射により受ける熱量が大きいからという理由で吹出風
温度を急激に低下せしめると、吹出風を直接受ける乗員
が必要以上の冷風感を覚えて快適さを損なうという問題
がある。
して車室内温度を適正に維持することが必要となるが、
日射により受ける熱量が大きいからという理由で吹出風
温度を急激に低下せしめると、吹出風を直接受ける乗員
が必要以上の冷風感を覚えて快適さを損なうという問題
がある。
【0004】本発明はかかる課題を解決するもので、乗
員に冷風感を与えることなく日射による車室内温度の変
動を抑制することが可能な車両用空調装置を提供するこ
とを目的とする。
員に冷風感を与えることなく日射による車室内温度の変
動を抑制することが可能な車両用空調装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を図10で
説明すると、ブロワファンの回転数を調整して吹出風の
風量を所望値に設定するとともに、温度調整手段を調整
して吹出風温度を所望値に設定する空調装置において、
日射を検出する日射センサと、日射の無い状態で、設定
温度と車両内外気温等より非日射時吹出風温度を算出す
る手段と、上記非日射時吹出風温度下での非日射時風量
を決定する手段と、日射が有る状態で、検出された日射
より上記非日射時吹出風温度を補正して日射時吹出風温
度を算出する手段と、上記日射時吹出風温度下での熱平
衡式より風量補正値を算出する手段と、設定温度と車両
内気温の差が大きくなるのに応じて1から0へ変化する
重み係数を設定する手段と、上記風量補正値に上記重み
係数を乗じた値により上記非日射時風量を補正して日射
時風量を算出する手段とを具備するものである。
説明すると、ブロワファンの回転数を調整して吹出風の
風量を所望値に設定するとともに、温度調整手段を調整
して吹出風温度を所望値に設定する空調装置において、
日射を検出する日射センサと、日射の無い状態で、設定
温度と車両内外気温等より非日射時吹出風温度を算出す
る手段と、上記非日射時吹出風温度下での非日射時風量
を決定する手段と、日射が有る状態で、検出された日射
より上記非日射時吹出風温度を補正して日射時吹出風温
度を算出する手段と、上記日射時吹出風温度下での熱平
衡式より風量補正値を算出する手段と、設定温度と車両
内気温の差が大きくなるのに応じて1から0へ変化する
重み係数を設定する手段と、上記風量補正値に上記重み
係数を乗じた値により上記非日射時風量を補正して日射
時風量を算出する手段とを具備するものである。
【0006】
【作用】上記構成において、検出された日射より非日射
時吹出風温度を補正して、乗員に冷風感を与えない日射
時吹出風温度を算出するから、乗員に直接吹出風が当た
っても快適さを損なうことはない。そして、上記日射時
吹出風温度下での熱平衡式より非日射時風量を補正して
日射時風量を算出するから、車両内気温が大きく変動す
ることも防止される。
時吹出風温度を補正して、乗員に冷風感を与えない日射
時吹出風温度を算出するから、乗員に直接吹出風が当た
っても快適さを損なうことはない。そして、上記日射時
吹出風温度下での熱平衡式より非日射時風量を補正して
日射時風量を算出するから、車両内気温が大きく変動す
ることも防止される。
【0007】ところで、車両内気温と設定温度に大きな
差がある状態で熱平衡式による非日射時風量の補正を行
うと、内気温が設定温度より大きく外れたまま維持され
ることとなる。そこで、車両内気温と設定温度に大きな
差があると0になる重み係数を風量補正値に乗じること
により、温度差が大きい時には実質的に風量補正が停止
して車両内気温が速やかに設定温度に近づけられる。
差がある状態で熱平衡式による非日射時風量の補正を行
うと、内気温が設定温度より大きく外れたまま維持され
ることとなる。そこで、車両内気温と設定温度に大きな
差があると0になる重み係数を風量補正値に乗じること
により、温度差が大きい時には実質的に風量補正が停止
して車両内気温が速やかに設定温度に近づけられる。
【0008】
【実施例】図1において、空調ダクト1の一端にはブロ
アファン81が設けてあり、内外気切替ダンパ82で選
択された内気ないし外気がダクト1内へ吸引される。上
記ブロアファン81はブロアモータをモータ制御回路8
3で駆動することにより回転数が制御されている。ま
た、内外気切替ダンパ82はサーボモータ84によって
開閉駆動される。
アファン81が設けてあり、内外気切替ダンパ82で選
択された内気ないし外気がダクト1内へ吸引される。上
記ブロアファン81はブロアモータをモータ制御回路8
3で駆動することにより回転数が制御されている。ま
た、内外気切替ダンパ82はサーボモータ84によって
開閉駆動される。
【0009】空調ダクト1内にはブロアファン81の下
流位置に吸入空気を冷却するエバポレータ2が配設さ
れ、さらにその下流にはダクト1内のほぼ半分を占めて
冷却空気を加熱するヒータコア3が設けてある。ヒータ
コア3にはエアミックス(A/M)ダンパ4が付設さ
れ、該ダンパ4の開度をサーボモータ41で変更するこ
とにより所定温度に調節された空調風が得られる。な
お、エバポレータ2より流出する冷却空気温度はその直
後に設けた温度センサ21の出力により一定に維持され
る。また、ヒータコア3にはウォータバルブ31を経て
エンジン冷却水が供給されている。
流位置に吸入空気を冷却するエバポレータ2が配設さ
れ、さらにその下流にはダクト1内のほぼ半分を占めて
冷却空気を加熱するヒータコア3が設けてある。ヒータ
コア3にはエアミックス(A/M)ダンパ4が付設さ
れ、該ダンパ4の開度をサーボモータ41で変更するこ
とにより所定温度に調節された空調風が得られる。な
お、エバポレータ2より流出する冷却空気温度はその直
後に設けた温度センサ21の出力により一定に維持され
る。また、ヒータコア3にはウォータバルブ31を経て
エンジン冷却水が供給されている。
【0010】空調ダクト1内にはエバポレータ2直後の
ダクト壁に沿い上記ヒータコア3を迂回するように隔壁
が設けられてバイパスダクト5が形成され、該ダクト5
の下流開口は空調ダクト1の他端に設けたFACE吹出
口11A,11Bの切替ダンパ85に至っている。空調
ダクト1の他端にはさらにFOOT吹出口12、DEF
吹出口13が形成され、これら吹出口12,13にはそ
れぞれ切替ダンパ86,87が設けられて、上記切替ダ
ンパ85とリンク等で連結され、サーボモータ88によ
り連動駆動される。
ダクト壁に沿い上記ヒータコア3を迂回するように隔壁
が設けられてバイパスダクト5が形成され、該ダクト5
の下流開口は空調ダクト1の他端に設けたFACE吹出
口11A,11Bの切替ダンパ85に至っている。空調
ダクト1の他端にはさらにFOOT吹出口12、DEF
吹出口13が形成され、これら吹出口12,13にはそ
れぞれ切替ダンパ86,87が設けられて、上記切替ダ
ンパ85とリンク等で連結され、サーボモータ88によ
り連動駆動される。
【0011】左右一対のFACE吹出口11A,11B
には左右の風量を調節するダンパ89が設けられ、ま
た、FACE吹出し中央グリルにも風量調節ダンパ90
が設けられて、これらダンパ89,90はそれぞれサー
ボモータ91,92により開度が調節される。
には左右の風量を調節するダンパ89が設けられ、ま
た、FACE吹出し中央グリルにも風量調節ダンパ90
が設けられて、これらダンパ89,90はそれぞれサー
ボモータ91,92により開度が調節される。
【0012】上記A/Mダンパ4、冷風ダンパ6を始め
として、他の各ダンパ82,85,86,87,89,
90およびブロアファン81は中央の制御回路(EC
U)7の出力で作動せしめられ、ECU7はこれに入力
する室内温度センサ71、外気温度センサ72、日射量
等を検出する日射センサ73、冷却水温度センサ74の
各信号と、設定温度発生器75により設定される温度設
定値に基づいてA/Mダンパ4等の開度を決定する。
として、他の各ダンパ82,85,86,87,89,
90およびブロアファン81は中央の制御回路(EC
U)7の出力で作動せしめられ、ECU7はこれに入力
する室内温度センサ71、外気温度センサ72、日射量
等を検出する日射センサ73、冷却水温度センサ74の
各信号と、設定温度発生器75により設定される温度設
定値に基づいてA/Mダンパ4等の開度を決定する。
【0013】日射センサ73としては例えば図7、図8
に示すものを使用する。図において、半球形のカバー7
6内には基台77上に3つの角形受光素子Sa,Sb,
Scが設けてあり、受光素子Scは水平に、受光素子S
a,Sbは車両前方に向くX軸に対して対称位置に、水
平より傾斜せしめてそれぞれ配置されている。
に示すものを使用する。図において、半球形のカバー7
6内には基台77上に3つの角形受光素子Sa,Sb,
Scが設けてあり、受光素子Scは水平に、受光素子S
a,Sbは車両前方に向くX軸に対して対称位置に、水
平より傾斜せしめてそれぞれ配置されている。
【0014】受光素子Sa,SbのX軸に対する角度を
例えば45°とし、受光素子の鉛直軸Zに対する傾斜角
度を例えば57.66°とすると、図9に示す日射仰角
θ、日射方位φ、日射量Iは、各受光素子Sa,Sb,
Scの出力電流をia,ib,icとして、以下の
式、式、式で得られる。
例えば45°とし、受光素子の鉛直軸Zに対する傾斜角
度を例えば57.66°とすると、図9に示す日射仰角
θ、日射方位φ、日射量Iは、各受光素子Sa,Sb,
Scの出力電流をia,ib,icとして、以下の
式、式、式で得られる。
【0015】
【数1】
【0016】上記構成の空調装置において、春の外気温
が比較的低い時期等には、日射を受ける乗員の上半身へ
は冷風を、下半身へは温風を供給する必要がある。そこ
で、上記ECU7は、B/LモードすなわちFACE吹
出口11A,11Bのダンパ85とFOOT吹出口12
のダンパ86が共に開いているモードが選択されている
ことを確認して、各吹出口11A,11B,12より所
定温度の風を送出せしめる。
が比較的低い時期等には、日射を受ける乗員の上半身へ
は冷風を、下半身へは温風を供給する必要がある。そこ
で、上記ECU7は、B/LモードすなわちFACE吹
出口11A,11Bのダンパ85とFOOT吹出口12
のダンパ86が共に開いているモードが選択されている
ことを確認して、各吹出口11A,11B,12より所
定温度の風を送出せしめる。
【0017】すなわち、A/Mダンパ4の開度を調節す
ると、ヒータコア3を通過した空気と通過しなかった空
気がその下流位置で混合されて所定温度の空調風とな
り、各吹出口11A,11B,12へ至る。そして、F
OOT吹出口12からは上記空調風がそのまま室内へ送
出され、一方、FACE吹出口11A,11Bからは冷
風ダンパ6の開度に応じた冷風が上記空調風に混合され
て、より低い温度の吹出風として送出される。なお、F
ACE吹出口11A,11Bのみが開くFACEモード
時にも冷風ダンパ6による吹出風温度制御がなされる。
ると、ヒータコア3を通過した空気と通過しなかった空
気がその下流位置で混合されて所定温度の空調風とな
り、各吹出口11A,11B,12へ至る。そして、F
OOT吹出口12からは上記空調風がそのまま室内へ送
出され、一方、FACE吹出口11A,11Bからは冷
風ダンパ6の開度に応じた冷風が上記空調風に混合され
て、より低い温度の吹出風として送出される。なお、F
ACE吹出口11A,11Bのみが開くFACEモード
時にも冷風ダンパ6による吹出風温度制御がなされる。
【0018】ECU7における制御手順の詳細を以下に
説明する。図2のステップ101では設定温度TSE
T、内気温度TR、外気温度TAMを各センサより読み
込み、さらに日射センサ73より日射量I、仰角θ、方
位角φを読み込む。
説明する。図2のステップ101では設定温度TSE
T、内気温度TR、外気温度TAMを各センサより読み
込み、さらに日射センサ73より日射量I、仰角θ、方
位角φを読み込む。
【0019】ステップ102では次式より必要吹出温
度TAOBを算出する。ここで、KSET,KR,KA
M,Cは定数である。 TAOB=KSET×TSET−KR×TR−KAM×TAM+C…
度TAOBを算出する。ここで、KSET,KR,KA
M,Cは定数である。 TAOB=KSET×TSET−KR×TR−KAM×TAM+C…
【0020】ステップ103ではTAOBの値に応じて
予め定められた仮の総風量VAを決定する。なお、非日
射時のFACE吹出口11A,11Bの吹出風温度TV
およびFOOT吹出口12の吹出風温度TAHは以下の
ステップで求めるが、TVは乗員が顔に当たる吹出風に
より不快を感じることがないようにTSET(本実施例
では25°C)を上限とし、TAHは足元の冷風感を避
けるためにTLM(本実施例では35°C)を下限とす
る。
予め定められた仮の総風量VAを決定する。なお、非日
射時のFACE吹出口11A,11Bの吹出風温度TV
およびFOOT吹出口12の吹出風温度TAHは以下の
ステップで求めるが、TVは乗員が顔に当たる吹出風に
より不快を感じることがないようにTSET(本実施例
では25°C)を上限とし、TAHは足元の冷風感を避
けるためにTLM(本実施例では35°C)を下限とす
る。
【0021】すなわち、ステップ104で必要吹出温度
TAOBを非日射時の吹出風温度TVとして設定する
が、TAOB>TSETの場合にはTSETをTVとし
て設定する(ステップ105,106)。
TAOBを非日射時の吹出風温度TVとして設定する
が、TAOB>TSETの場合にはTSETをTVとし
て設定する(ステップ105,106)。
【0022】図3のステップ107では、日射量Iに応
じて予め定めた吹出温度低下量ΔTを求め、ステップ1
08にてΔTを吹出風温度TVに加えて日射時の吹出風
温度TVSを算出する。このTVSは、日射を受けた乗
員がFACE吹出口からの吹出風で快適さを覚える温度
となっている。なお、算出されたTVSがエバポレータ
2直後の温度TE(すなわちエバポレータによる冷風の
下限温度)より低い場合には、TVSとしてTEを設定
する(ステップ109,110)。
じて予め定めた吹出温度低下量ΔTを求め、ステップ1
08にてΔTを吹出風温度TVに加えて日射時の吹出風
温度TVSを算出する。このTVSは、日射を受けた乗
員がFACE吹出口からの吹出風で快適さを覚える温度
となっている。なお、算出されたTVSがエバポレータ
2直後の温度TE(すなわちエバポレータによる冷風の
下限温度)より低い場合には、TVSとしてTEを設定
する(ステップ109,110)。
【0023】ステップ111ではFOOT吹出口の吹出
風温度TAHとしてTAOBを設定する。なお、このT
AHは足元の冷風感を避けるためにTLM以下に設定さ
れることはない(ステップ112,113)。
風温度TAHとしてTAOBを設定する。なお、このT
AHは足元の冷風感を避けるためにTLM以下に設定さ
れることはない(ステップ112,113)。
【0024】図3のステップ114、図4のステップ1
15〜118ではFOOT吹出口への仮の配風比Pを決
定する。これは次式よりPを算出し、0<P<1の時
はB/Lモード、P<0の時はP=0として(ステップ
115,116)FACE吹出口のみを開けるFACE
モード、P>1の時はP=1としてFOOT吹出口のみ
を開けるFOOTモードとする。 P=(TAOB−TSET)/(TAH−TSET)…
15〜118ではFOOT吹出口への仮の配風比Pを決
定する。これは次式よりPを算出し、0<P<1の時
はB/Lモード、P<0の時はP=0として(ステップ
115,116)FACE吹出口のみを開けるFACE
モード、P>1の時はP=1としてFOOT吹出口のみ
を開けるFOOTモードとする。 P=(TAOB−TSET)/(TAH−TSET)…
【0025】ステップ119ではFOOT吹出風の風量
VAHをP×VAとして算出する。続いてステップ12
0では重み係数Fをマップより設定する。重み係数Fは
設定温度TSETと車室内気温TRの差がT2 よりも大
きいと0となり、上記差がT2 よりT1 へ小さくなるに
従って漸次1に近づいて、T1 以下で1となる。
VAHをP×VAとして算出する。続いてステップ12
0では重み係数Fをマップより設定する。重み係数Fは
設定温度TSETと車室内気温TRの差がT2 よりも大
きいと0となり、上記差がT2 よりT1 へ小さくなるに
従って漸次1に近づいて、T1 以下で1となる。
【0026】ステップ121では以下に示す熱平衡式に
基づく式により風量増分DVAVを算出する。すなわ
ち、熱平衡式は、 日射時の供給熱量=非日射時の供給熱量+日射による車
両熱負荷増分 として表され、空気の比熱をCp、比重量をγとして、 Cp×γ×(TVS−TSET)×{(1−P)×VA+DVAV}= Cp×γ×(TV−TSET)×(1−P)×VA+Qs これを変形して式とする。
基づく式により風量増分DVAVを算出する。すなわ
ち、熱平衡式は、 日射時の供給熱量=非日射時の供給熱量+日射による車
両熱負荷増分 として表され、空気の比熱をCp、比重量をγとして、 Cp×γ×(TVS−TSET)×{(1−P)×VA+DVAV}= Cp×γ×(TV−TSET)×(1−P)×VA+Qs これを変形して式とする。
【0027】
【数2】
【0028】上式において、熱平衡式より得た括弧内
の式に対して上記ステップ120で得た重み係数Fを乗
じているから、設定温度に対して車室内気温がごく低い
場合にはF=0となって風量増加(減少)を行わず、車
室内気温が速やかに設定温度へ上昇するようになす。こ
こで、熱負荷増分Qs(Kcal/m2 ・h)は、ある
日射量I´の下で、日射仰角θおよび日射方位角φに依
存して変化するQsを予めマップとして持ち、マップの
値にI/I´を乗じて得る。
の式に対して上記ステップ120で得た重み係数Fを乗
じているから、設定温度に対して車室内気温がごく低い
場合にはF=0となって風量増加(減少)を行わず、車
室内気温が速やかに設定温度へ上昇するようになす。こ
こで、熱負荷増分Qs(Kcal/m2 ・h)は、ある
日射量I´の下で、日射仰角θおよび日射方位角φに依
存して変化するQsを予めマップとして持ち、マップの
値にI/I´を乗じて得る。
【0029】ステップ122では、FACE吹出風の風
量VAVを、(1−P)×VAにステップ121で得ら
れたDVAVを加えることにより算出し、続くステップ
123でVAVにVAH(ステップ119参照)を加え
て最終的な総風量VAallを得る。
量VAVを、(1−P)×VAにステップ121で得ら
れたDVAVを加えることにより算出し、続くステップ
123でVAVにVAH(ステップ119参照)を加え
て最終的な総風量VAallを得る。
【0030】ステップ124にて、S=VAH/VAa
llよりダンパ85,86の開度を決定する最終的な配
風比Sを決定し、続いて総風量を実現するブロアモータ
電圧VMを決定した後(図5のステップ125)、電圧
VM、配風比S、日射時FACE吹出風温度TVS、F
OOT吹出風温度TAHを出力する(ステップ12
6)。
llよりダンパ85,86の開度を決定する最終的な配
風比Sを決定し、続いて総風量を実現するブロアモータ
電圧VMを決定した後(図5のステップ125)、電圧
VM、配風比S、日射時FACE吹出風温度TVS、F
OOT吹出風温度TAHを出力する(ステップ12
6)。
【0031】図6のステップ125では、上記配風比S
の値に応じてA/Mダンパの開度SWと冷風ダンパの開
度SWBを決定する。図中、TWDは固定値、αは実験
で求められる値である。
の値に応じてA/Mダンパの開度SWと冷風ダンパの開
度SWBを決定する。図中、TWDは固定値、αは実験
で求められる値である。
【0032】なお、上記ステップ107において、吹出
温度低下量ΔTを日射量Iに応じて変更するのに代え
て、熱負荷増分Qsに応じて変えるようにしても良い。
温度低下量ΔTを日射量Iに応じて変更するのに代え
て、熱負荷増分Qsに応じて変えるようにしても良い。
【0033】また、上記実施例ではFOOT吹出風温度
を決定するA/Mダンパを通過した空調風に、冷風ダン
パを通過せしめた冷風を混入して所望のFACE吹出風
温度を得ているが、FACE吹出風の温度調節系を全く
独立に設けても良いことはもちろんである。
を決定するA/Mダンパを通過した空調風に、冷風ダン
パを通過せしめた冷風を混入して所望のFACE吹出風
温度を得ているが、FACE吹出風の温度調節系を全く
独立に設けても良いことはもちろんである。
【0034】
【発明の効果】以上の如く、本発明の車両用空調装置に
よれば、日射時に乗員に快適な吹出風を供給でき、併せ
て、車室内気温が設定温度に近い定常時には日射による
車室内温度の変動を効果的に抑制することができるとと
もに、車室内気温が設定温度と大きく相違する非定常時
には車室内気温を速やかに設定温度に近づけることがで
きる。
よれば、日射時に乗員に快適な吹出風を供給でき、併せ
て、車室内気温が設定温度に近い定常時には日射による
車室内温度の変動を効果的に抑制することができるとと
もに、車室内気温が設定温度と大きく相違する非定常時
には車室内気温を速やかに設定温度に近づけることがで
きる。
【図1】空調装置の全体構成図である。
【図2】制御回路のフローチャートである。
【図3】制御回路のフローチャートである。
【図4】制御回路のフローチャートである。
【図5】制御回路のフローチャートである。
【図6】制御回路のフローチャートである。
【図7】日射センサの平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】日射高度等を示す説明図である。
【図10】クレーム対応図である。
1 空調ダクト 11A,11B FACE吹出口 12 FOOT吹出口 2 エバポレータ 3 ヒータコア 4 エアミックスダンパ 5 バイパスダクト 6 冷風ダンパ 7 制御回路 73 日射センサ
フロントページの続き (72)発明者 寒川 克彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 河合 孝昌 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101
Claims (1)
- 【請求項1】 ブロワファンの回転数を調整して吹出風
の風量を所望値に設定するとともに、温度調整手段を調
整して吹出風温度を所望値に設定する空調装置におい
て、 日射を検出する日射センサと、 日射の無い状態で、設定温度と車両内外気温等より非日
射時吹出風温度を算出する手段と、 上記非日射時吹出風温度下での非日射時風量を決定する
手段と、 日射が有る状態で、検出された日射より上記非日射時吹
出風温度を補正して日射時吹出風温度を算出する手段
と、 上記日射時吹出風温度下での熱平衡式より風量補正値を
算出する手段と、 設定温度と車両内気温の差が大きくなるのに応じて1か
ら0へ変化する重み係数を設定する手段と、 上記風量補正値に上記重み係数を乗じた値により上記非
日射時風量を補正して日射時風量を算出する手段とを具
備する車両用空調装置。
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JP32378991A JP3185290B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 車両用空調装置 |
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JP32378991A JP3185290B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 車両用空調装置 |
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ID=18158636
Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
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JP3533716B2 (ja) * | 1994-09-09 | 2004-05-31 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
-
1991
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Publication number | Publication date |
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