JP3206046B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3206046B2 JP29329991A JP29329991A JP3206046B2 JP 3206046 B2 JP3206046 B2 JP 3206046B2 JP 29329991 A JP29329991 A JP 29329991A JP 29329991 A JP29329991 A JP 29329991A JP 3206046 B2 JP3206046 B2 JP 3206046B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用空調装置に係
り、詳しくは、日射補正制御を行なう車両用空調装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置は、日射の有無に
無関係に設定温度と車両内外気温等により吹出風温等を
定めているが、春や秋の、外気温は比較的低いにもかか
わらず日射が強い季節には日射の有無により車室内温度
が大きく変動することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、日射量を検出
して車室内温度を適正に維持することが必要となるが、
日射により受ける熱量が大きいからという理由でフェイ
ス吹出口からの吹出風温度を急激に低下すると、吹出風
を直接受ける乗員が必要以上の冷風感を覚えて快適さを
損なうという問題がある。
【0004】この発明の目的は、乗員に冷風感を与える
ことなく日射による車室内温度の変動を抑制することが
できる車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、図6に示す
ように、送風機M1を調整して吹出風の風量を所定値に
設定するとともに、開閉ダンパM2の開度を調整して吹
出風温度を所定値に設定する車両用空調装置において、
日射により乗員が直接受ける受熱量と車体を通して乗員
が受ける受熱量との総量を検出する日射総受熱量検出手
段M3と、日射の無い状態で、設定温度と車両内外気温
等により非日射時吹出風温度を算出する非日射時吹出風
温度算出手段M4と、前記非日射時吹出風温度下での非
日射時風量を決定する非日射時風量決定手段M5と、日
射が有る状態で、前記日射総受熱量検出手段M3による
総受熱量のうちの車体を通して乗員が受ける受熱比率に
応じて前記非日射時吹出風温度を補正して日射時吹出風
温度を算出する日射時吹出風温度算出手段M6と、日射
が有る状態で、前記日射時吹出風温度下での熱平衡式よ
り前記日射総受熱量検出手段M3による総受熱量のうち
の乗員が直接受ける受熱比率に応じて風量補正値を算出
して、この風量補正値により前記非日射時風量を補正し
てフェイス吹出口からの吹出空気の日射時風量を算出す
る日射時風量算出手段M7とを備えた車両用空調装置を
その要旨とする。
【0006】
【作用】日射総受熱量検出手段M3は、日射により乗員
が直接受ける受熱量と車体を通して乗員が受ける受熱量
との総量を検出する。非日射時吹出風温度算出手段M4
は、日射の無い状態で、設定温度と車両内外気温等によ
り非日射時吹出風温度を算出し、非日射時風量決定手段
M5は、前記非日射時吹出風温度下での非日射時風量を
決定する。又、日射時吹出風温度算出手段M6は日射に
より非日射時吹出風温度を補正して乗員に冷風感を与え
ない日射時吹出風温度を算出し、乗員に直接吹出風が当
たっても快適さを損なうことがない。そして、日射時風
量算出手段M7はこの日射時吹出風温度下での熱平衡式
により非日射時風量を補正して日射時風量を算出し、車
室内温度が大きく変動することが防止される。
【0007】さらに、日射時吹出風温度算出手段M6は
日射総受熱量検出手段M3による総受熱量のうちの車体
を通して乗員が受ける受熱比率に応じて非日射時吹出風
温度を補正して日射時吹出風温度を算出するとともに、
日射時風量算出手段M7は日射総受熱量検出手段M3に
よる総受熱量のうちの乗員が直接受ける受熱比率に応じ
て風量補正値を算出し非日射時風量を補正してフェイス
吹出口からの吹出空気の日射時風量を算出するので、送
風機の風量が大きくなることが抑制され、乗員のフィー
リングに合った日射補正制御が行われる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には、本実施例の車両用空調装
置の全体構成を示す。ダクト1の最上流部には送風機2
が配置され、送風機2の駆動により内気又は外気がダク
ト1内に供給される。この内気と外気との切り替えは内
外気切替ダンパ3により行われる。又、ダクト1内には
エバポレータ4が配置され、冷凍サイクルの駆動により
冷媒が供給されて冷媒の気化熱によりエバポレータ4を
通過する空気が冷却される。
【0009】又、ダクト1内のエバポレータ4の下流に
はヒータコア5が配置されている。そして、図1におい
てダクト1内でのヒータコア5の上側には第1のバイパ
ス通路6が形成され、ヒータコア5の下側には第2のバ
イパス通路7が形成されている。ヒータコア5にはエン
ジン冷却水が通過するチューブが複数本立設され、エン
ジン冷却水の循環に伴いチューブが発熱し、通過する空
気との間で熱交換が行われるようになっている。又、第
1のバイパス通路6にはエアミックスダンパ8が開閉可
能に立設されているとともに、第2のバイパス通路7に
はエアミックスダンパ9が開閉可能に立設されている。
そして、エアミックスダンパ8,9の開度調整にてヒー
タコア5の通過空気量とバイパス通路6,7の通過空気
量との割合が調整されるようになっている。
【0010】又、ダクト1内のヒータコア5の下流には
フェイス吹出通路10、デフ吹出通路11、フット吹出
通路12が分岐され、その先端開口部がフェイス吹出口
13、デフ吹出口14、フット吹出口15となってい
る。
【0011】さらに、ダクト1にはヒータコア5をバイ
パスする冷風バイパス通路16が設けられている。つま
り、冷風バイパス通路16の一端はダクト1におけるエ
バポレータ4とヒータコア5との間に開口し、又、冷風
バイパス通路16の他端は、フェイス吹出通路10の基
端側開口部の近接位置に開口している。又、ダクト1内
での冷風バイパス通路16の上流側開口部には冷風バイ
パス用ダンパ17が設けられ、同ダンパ17の開度によ
り冷風バイパス通路16への空気供給量が調整されるよ
うになっている。
【0012】フェイス吹出通路10及びデフ吹出通路1
1の基端側開口部分には、モード切換ダンパ18が開閉
可能に設けられ、同ダンパ18にてフェイス吹出通路1
0とデフ吹出通路11とが選択的に開閉される。又、フ
ット吹出通路12の基端側開口部分にはモード切換ダン
パ19が開閉可能に設けられ、同ダンパ19にてフット
吹出通路12が開閉される。
【0013】又、コントローラ20は、内気センサ2
1、外気センサ22、日射センサ23、温度設定器24
からの信号を入力する。内気センサ21は車室内の空気
温度(内気温)Tr を検出し、外気センサ22は車室外
の空気温度(外気温)Tamを検出し、日射センサ23は
日射量を検出する。又、温度設定器24は車室内のイン
ストルメントパネルに配置され、乗員のアップ・ダウン
スイッチ25の操作により設定温度Tset をセットでき
るようになっている。コントローラ20はこれらの信号
により内気温Tr と外気温Tamと日射量(車両受熱量)
Qs と設定温Tset を検知する。
【0014】さらに、コントローラ20はエアミックス
ダンパ用サーボモータ26、冷風バイパス用サーボモー
タ27を駆動制御してエアミックスダンパ8,9、冷風
バイパス用ダンパ17の開度を制御する。又、コントロ
ーラ20はブロワ用コントローラ28を介して送風機2
を制御して風量を調整する。さらに、コントローラ20
は内外気サーボモータ29、モード切換サーボモータ3
0を駆動制御して内外気切替ダンパ3、モード切換ダン
パ18,19を開閉制御する。
【0015】尚、本実施例では、エアミックスダンパ
8,9及び冷風バイパス用ダンパ17にて吹出風温度を
調整するための開閉ダンパを構成し、日射センサ23と
コントローラ20にて日射総受熱量検出手段を構成し、
さらに、コントローラ20にて日射総受熱量検出手段、
非日射時吹出風温度算出手段、非日射時風量決定手段、
日射時風量算出手段、日射時吹出風温度算出手段を構成
している。
【0016】次に、このように構成した車両用空調装置
の作用を説明する。図2にはコントローラ20が実行す
る処理を示す。コントローラ20は、ステップ101で
内気センサ21による内気温Tr 、外気センサ22によ
る外気温Tam、温度設定器24による設定温度Tset を
読み込み、ステップ102で日射なし条件下における目
標吹出温度TAOBを(1)式に従って算出する。
【0017】 TAOB=Kset ・Tset −Kr ・Tr −Kam・Tam+C ・・・(1) ただし、Kset ;温度設定ゲイン、Kr ;内気温度ゲイ
ン、Kam;外気温度ゲイン、C;補正定数。
【0018】そして、コントローラ20は、ステップ1
03で図3に示すマップを用いて、目標吹出温度TAO
Bから日射なし条件下における基本風量VA1を決定す
る。次に、コントローラ20は、ステップ104で日射
なし条件下におけるフェイス基本目標吹出温度TVとフ
ット基本目標吹出温度TAHを算出する。つまり、図4
に示すように、目標吹出温度TAOBに対し、フェイス
基本目標吹出温度TVは設定温度Tset (図4では25
℃)以下の温度として上限リミッタをかける。又、フッ
ト基本目標吹出温度TAHは35℃以上として下限リミ
ッタをかける。このようにして、フェイス吹出口13か
ら設定温度Tset 以上の風を吹き出させず、フット吹出
口15から35℃以下の風を吹き出させないようにす
る。
【0019】そして、コントローラ20は、ステップ1
05で図5のマップを用いて車両受熱量(日射量)Qs
によるフェイス吹出温度低下量ΔTを決定する。さら
に、コントローラ20は、ステップ106で日射補正に
よるフェイス目標吹出温度TAVを算出する。つまり、
目標吹出温度TAOBとフェイス吹出温度低下量ΔTと
を足し合わせたものをフェイス目標吹出温度TAV(=
TAOB+ΔT)とする。コントローラ20は、ステッ
プ107で(2)式を用いて目標吹出温度TAOBと設
定温度Tset とフット基本目標吹出温度TAHとから日
射なし条件下における仮吹出口モード比Pを算出する。
【0020】 P=(TAOB−Tset )/(TAH−Tset ) ・・・(2) ここで、日射なし条件下の仮吹出口モード比Pについて
説明する。
【0021】図4に示したように、乗員のフィーリング
からフット基本目標吹出温度TAHは35℃以下を、フ
ェイス基本目標吹出温度TVは設定温度Tset 以上の風
を吹き出さないように決め、必要風量以外の残りの風量
を能力と関係のない送風(図4中ではTV>Tset 、T
AH<35(℃)の風)と考え、フット吹出口15の必
要風量VAH=P・VA1より熱平衡式は、空気の定圧
比熱をCp 、空気の比重量をγとすると、 Cp ・γ・(TAOB−Tr )・VA1 =Cp ・γ・(TAH−Tr )・P・VA1 より P=(TAOB−Tr )/(TAH−Tr ) となる。定常状態で考え、Tr (車室内温度)=Tset
(設定温度)とすると、前記(2)式が導出される。
【0022】次に、コントローラ20は、ステップ10
8で基本風量VA1と仮吹出口モード比Pとを乗算して
フット風量VAH(=P・VA1)を算出し、ステップ
109においては、日射による車両受熱量増分をフェイ
ス吹出口13からの風で打ち消すために、日射によるフ
ェイス吹出口13からの増加風量DVAVを算出する。
【0023】以下に、この処理を詳細に説明する。今、
日射なし条件下でのフェイス目標吹出温度TAV、フェ
イス吹出風量(1−P)VA1で安定していると考える
と日射有時には、日射による車両受熱量Qs に対応した
冷房能力を確保するためにフェイス目標吹出温度TAV
を下げ、フェイス吹出口13からの風量増加を行う必要
がある。これらの考え方を式で表すと次のようになる。
尚、空気の定圧比熱をCp 、空気の比重量をγとする。 (日射有時の供給熱量)−(日射無時の供給熱量)+Qs=0 ・・・(3) (日射有時の供給熱量) =CP ・γ・(TAV−Tr )・{(1−P)・VA1+DVAV} (日射無時の供給熱量) =CP ・γ・(TAV−Tr )・(1−P)・VA1 ・・・(4) (3),(4)式より、
【0024】
【数1】
【0025】
【数2】
【0026】となる。又、定常状態で上式を考え、Tr
=Tset (車室内温度=設定温度)とすると、次のよう
になる。
【0027】
【数3】
【0028】・・・(5) ここで、日射補正制御として「日射による車両受熱量Q
s をフェイス吹出口13からの風で打ち消す」ことから
日射による増加風量DVAVが大きくなり、これに伴い
全体風量VAが増加し、日射条件によっては、送風機2
のモータ最大風量HI以上の目標風量VAが出力される
こととなる。このようなときには、目標風量をハード面
で達成できず熱バランスを崩し、又、送風機2のモータ
最大風量HIになりっぱなしとなり、モータ音が乗員フ
ィーリングに悪影響を及ぼす。又、フェイス風量VAV
が多いため、乗員へのドラフト感も強まる。
【0029】そこで、この日射補正制御において、日射
によるフェイス増加風量算出式(5)式中の車両受熱量
Qs は、日射により乗員が直接受ける受熱量や車体を通
して乗員が受ける受熱量等、日射によって車両に影響を
及ぼす熱負荷すべてを織り込んだ値である。そこで、こ
の車両受熱量Qs すべてをフェイス吹出口13からの風
で補正するのではなく、車両受熱量Qs を、日射により
乗員が直接受ける受熱量Qsaと車体を通して乗員が受け
る受熱量Qsbとに分け、乗員のフィーリングに直接影響
を与える熱負荷Qsaを車両受熱量Qs の7割(Qsa=
0.7Qs )としして、増加風量算出式に反映させる。
つまり、「乗員のフィーリングに直接影響を与える熱負
荷Qsaをフェイス吹出口13からの風で補正する」とい
う方式にする。具体的には、前記(5)式の代わりに次
式を用いる。
【0030】
【数4】
【0031】・・・(5)’ ただし、Qsa=0.7Qs 。一方、乗員のフィーリング
に直接影響を与えない熱負荷Qsb(Qsb=Qs −Qsa、
つまり、Qs 中の3割)を前記ステップ102における
目標吹出温度TAOBに反映させることにより熱バラン
スを保つことができる。即ち、目標吹出温度TAOBの
式を(1)式に代えて次式を用いることとする。
【0032】 TAOB=Kset ・Tset −Kr ・Tr −Kam・Tam−Kqs・Qsb+C ・・・(1)’ ただし、Qsb=0.3Qs 、Kqsは受熱ゲインである。
【0033】このような処理の後、コントローラ20
は、図2のステップ110で(6)式にてフェイス風量
VAVを算出する。 VAV=(1−P)・VA+DVAV ・・・(6) そして、コントローラ20は、ステップ111でフェイ
ス風量VAVとフット風量VAHを加算して全体風量V
A(=VAV+VAH)を算出する。
【0034】次に、コントローラ20は、ステップ11
2で(7)式により日射補正後の吹出口モード比Sを算
出する。 S=VAH/VA=VAH/(VAV+VAH) ・・・(7) コントローラ20はこの吹出口モード比SがS≦0なら
ばフェイス吹出口13から風を吹き出させるフェイスモ
ードを、0<S<1ならばフェイス吹出口13とフット
吹出口15の両方から風を吹き出させるバイレベルモー
ドを、S≧1ならばフット吹出口15から風を吹き出さ
せるフットモードを設定する。
【0035】コントローラ20は、ステップ113でこ
のように求めた目標値を出力し、この目標値を達成する
ように各アクチュエータを駆動制御する。つまり、エア
ミックスダンパ用サーボモータ26、冷風バイパス用サ
ーボモータ27、ブロワ用コントローラ28、モード切
換サーボモータ30を駆動してエアミックスダンパ8,
9の開度、冷風バイパス用ダンパ17の開度、送風機2
の風量、モード切換ダンパ18,19の開度をそれぞれ
制御する。
【0036】このように本実施例では、日射の無い状態
で設定温度Tset と車両内外気温Tr,Tamにより非日射
時吹出風温度(目標吹出温度TAOB)を算出し、非日
射時吹出風温度(TAOB)下での非日射時風量(基本
風量VA1)を決定し、日射の有る状態で検出された日
射より非日射時吹出風温度を補正して日射時吹出風温度
(フェイス目標吹出温度TAV)を算出するとともに日
射時吹出風温度下での熱平衡式((5)式)により風量
補正値(フェイス増加風量DVAV)を算出して風量補
正値(DVAV)により非日射時風量を補正するように
したので、乗員に冷風感を与えない日射時吹出風温度が
算出されて乗員に直接吹出風が当たっても快適さを損な
うことがなく、この日射時吹出風温度下での熱平衡式に
より非日射時風量を補正して日射時風量を算出すること
から車室内温度が大きく変動することが防止される。さ
らに、日射による車両受熱量Qs を乗員のフィーリング
に直接影響を与えるものと間接的に与えるものに分離
し、前者をフェイス吹出口13からの風量で補正するこ
とにより送風機2の大風量を抑制し、乗員のフィーリン
グに合った日射補正制御が可能となる。
【0037】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施例では太陽位置に関係な
く一定割合(3割と7割)で熱負荷を分割していたが、
太陽位置検出可能な日射センサを用いたときはその位置
により割合を可変することにより、より乗員のフィーリ
ングに合った日射補正制御が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
乗員に冷風感を与えることなく日射による車室内温度の
変動を抑制することができ、さらに、日射による熱負荷
のうち、ある割合の熱負荷をフェイス吹出口より冷房能
力として吹き出すことにより、フィーリングに合った日
射補正制御が可能となる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車両用空調装置の全体構成を示す図で
ある。
【図2】作用を説明するためのフローチャートである。
【図3】作用を説明するためのマップである。
【図4】フェイス基本目標吹出温度とフット基本目標吹
出温度の算出を説明するための図である。
【図5】作用を説明するためのマップである。
【図6】クレーム対応図である。
【符号の説明】
2 送風機 8 開閉ダンパを構成するエアミックスダンパ 9 開閉ダンパを構成するエアミックスダンパ 13 フェイス吹出口 17 開閉ダンパを構成する冷風バイパス用ダンパ 20 日射総受熱量検出手段、非日射時吹出風温度算出
手段、非日射時風量決定手段、日射時風量算出手段、日
射時吹出風温度算出手段を構成するコントローラ 23 日射総受熱量検出手段を構成する日射センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 孝昌 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭60−61321(JP,A) 特開 平1−164616(JP,A) 特開 平5−8630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機を調整して吹出風の風量を所定値
    に設定するとともに、開閉ダンパの開度を調整して吹出
    風温度を所定値に設定する車両用空調装置において、 日射により乗員が直接受ける受熱量と車体を通して乗員
    が受ける受熱量との総量を検出する日射総受熱量検出手
    段と、 日射の無い状態で、設定温度と車両内外気温等により非
    日射時吹出風温度を算出する非日射時吹出風温度算出手
    段と、 前記非日射時吹出風温度下での非日射時風量を決定する
    非日射時風量決定手段と、 日射が有る状態で、前記日射総受熱量検出手段による総
    受熱量のうちの車体を通して乗員が受ける受熱比率に応
    じて前記非日射時吹出風温度を補正して日射時吹出風温
    度を算出する日射時吹出風温度算出手段と、 日射が有る状態で、前記日射時吹出風温度下での熱平衡
    式より前記日射総受熱量検出手段による総受熱量のうち
    の乗員が直接受ける受熱比率に応じて風量補正値を算出
    して、この風量補正値により前記非日射時風量を補正し
    てフェイス吹出口からの吹出空気の日射時風量を算出す
    る日射時風量算出手段とを備えたことを特徴とする車両
    用空調装置。
  2. 【請求項2】 日射による総受熱量のうちの日射により
    乗員が直接受ける受熱比率は7割であり、車体を通して
    乗員が受ける受熱比率は3割である請求項1に記載の車
    両用空調装置。
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