JP3232605B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用空調装置に係
り、詳しくは、日射補正制御を行なう車両用空調装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置は、日射の有無に
無関係に設定温度と車両内外気温等により吹出風温等を
定めているが、春や秋の、外気温は比較的低いにもかか
わらず日射が強い季節には日射の有無により車室内温度
が大きく変動することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、日射量を検出
して車室内温度を適正に維持することが必要となるが、
日射により受ける熱量が大きいからという理由で吹出風
温度を急激に低下すると、吹出風を直接受ける乗員が必
要以上の冷風感を覚えて快適さを損なうという問題があ
る。
【0004】この発明の目的は、乗員に冷風感を与える
ことなく日射による車室内温度の変動を抑制することが
できる車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、図11に示
すように、送風機M1を調整して吹出風の風量を所定値
に設定するとともに、開閉ダンパM2の開度を調整して
吹出風温度を所定値に設定する車両用空調装置におい
て、日射量を検出する日射センサM3と、日射の無い状
態で、設定温度と車両内外気温等により非日射時吹出風
温度を算出する非日射時吹出風温度算出手段M4と、前
記非日射時吹出風温度下での非日射時風量を決定する非
日射時風量決定手段M5と、日射が有る状態で、上限リ
ミッタが設けられてなるフェイス吹出温度低下量を、日
射量の増加に応じて、当該フェイス吹出温度低下量が大
きくなるように算出する吹出温度低下量算出手段と、前
記非日射時吹出風温度と前記フェイス吹出温度低下量と
に基づいてフェイス吹出口からの日射時吹出風温度を算
出する日射時吹出風温度算出手段と、熱平衡式より、前
記日射時吹出風温度に対するフェイス吹出口からの日射
時風量を算出する日射時風量算出手段と、設定室内温度
が高いほど、前記フェイス吹出温度低下量の上限リミッ
タを大きくするように補正する上限リミッタ補正手段と
を備えた車両用空調装置をその要旨とする。
【0006】
【作用】非日射時吹出風温度算出手段M4は、日射の無
い状態で、設定温度と車両内外気温等により非日射時吹
出風温度を算出し、非日射時風量決定手段M5は、非日
射時吹出風温度下での非日射時風量を決定する。又、日
射時吹出風温度算出手段M6は非日射時吹出風温度と前
記フェイス吹出温度低下量とに基づいて乗員に冷風感を
与えない日射時吹出風温度を算出し、乗員に直接吹出風
が当たっても快適さを損なうことがない。そして、日射
時風量算出手段M7が熱平衡式より、前記日射時吹出風
温度に対するフェイス吹出口からの日射時風量を算出
し、上限リミッタ補正手段が設定室内温度が高いほど前
記フェイス吹出温度低下量の上限リミッタを大きくする
ように補正することで車室内温度が大きく変動すること
が防止される。
【0007】さらに、日射時吹出風温度算出手段M6は
設定室内温度が高いほど低い日射時吹出風温度を算出す
るので、例えば、設定温度が高い方向に変更された際に
は日射による受熱分を補う処理としてフェイス吹出温度
が下げられ風量の増加が抑制される。つまり、設定温度
の上昇時に、設定温度を高くすることによる吹出温度の
上昇傾向を抑制することにより風量増加が抑制され乗員
の感覚に合う風量制御が行われる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には、本実施例の車両用空調装
置の全体構成を示す。ダクト1の最上流部には送風機2
が配置され、送風機2の駆動により内気又は外気がダク
ト1内に供給される。この内気と外気との切り替えは内
外気切替ダンパ3により行われる。又、ダクト1内には
エバポレータ4が配置され、冷凍サイクルの駆動により
冷媒が供給されて冷媒の気化熱によりエバポレータ4を
通過する空気が冷却される。
【0009】又、ダクト1内のエバポレータ4の下流に
はヒータコア5が配置されている。そして、図1におい
てダクト1内でのヒータコア5の上側には第1のバイパ
ス通路6が形成され、ヒータコア5の下側には第2のバ
イパス通路7が形成されている。ヒータコア5にはエン
ジン冷却水が通過するチューブが複数本立設され、エン
ジン冷却水の循環に伴いチューブが発熱し、通過する空
気との間で熱交換が行われるようになっている。又、第
1のバイパス通路6にはエアミックスダンパ8が開閉可
能に立設されているとともに、第2のバイパス通路7に
はエアミックスダンパ9が開閉可能に立設されている。
そして、エアミックスダンパ8,9の開度調整にてヒー
タコア5の通過空気量とバイパス通路6,7の通過空気
量との割合が調整されるようになっている。
【0010】又、ダクト1内のヒータコア5の下流には
フェイス吹出通路10、デフ吹出通路11、フット吹出
通路12が分岐され、その先端開口部がフェイス吹出口
13、デフ吹出口14、フット吹出口15となってい
る。
【0011】さらに、ダクト1にはヒータコア5をバイ
パスする冷風バイパス通路16が設けられている。つま
り、冷風バイパス通路16の一端はダクト1におけるエ
バポレータ4とヒータコア5との間に開口し、又、冷風
バイパス通路16の他端は、フェイス吹出通路10の基
端側開口部の近接位置に開口している。又、ダクト1内
での冷風バイパス通路16の上流側開口部には冷風バイ
パス用ダンパ17が設けられ、同ダンパ17の開度によ
り冷風バイパス通路16への空気供給量が調整されるよ
うになっている。
【0012】フェイス吹出通路10及びデフ吹出通路1
1の基端側開口部分には、モード切換ダンパ18が開閉
可能に設けられ、同ダンパ18にてフェイス吹出通路1
0とデフ吹出通路11とが選択的に開閉される。又、フ
ット吹出通路12の基端側開口部分にはモード切換ダン
パ19が開閉可能に設けられ、同ダンパ19にてフット
吹出通路12が開閉される。
【0013】又、コントローラ20は、内気センサ2
1、外気センサ22、日射センサ23、温度設定器24
からの信号を入力する。内気センサ21は車室内の空気
温度(内気温)Tr を検出し、外気センサ22は車室外
の空気温度(外気温)Tamを検出し、日射センサ23は
日射量を検出する。又、温度設定器24は車室内のイン
ストルメントパネルに配置され、乗員のアップ・ダウン
スイッチ25の操作により設定温度Tset をセットでき
るようになっている。コントローラ20はこれらの信号
により内気温Tr と外気温Tamと日射量(車両受熱量)
Qs と設定温Tset を検知する。
【0014】さらに、コントローラ20はエアミックス
ダンパ用サーボモータ26、冷風バイパス用サーボモー
タ27を駆動制御してエアミックスダンパ8,9、冷風
バイパス用ダンパ17の開度を制御する。又、コントロ
ーラ20はブロワ用コントローラ28を介して送風機2
を制御して風量を調整する。さらに、コントローラ20
は内外気サーボモータ29、モード切換サーボモータ3
0を駆動制御して内外気切替ダンパ3、モード切換ダン
パ18,19を開閉制御する。
【0015】尚、本実施例では、エアミックスダンパ
8,9及び冷風バイパス用ダンパにて吹出風温度を調整
するための開閉ダンパを構成し、コントローラ20にて
非日射時吹出風温度算出手段、非日射時風量決定手段、
日射時吹出風温度算出手段、日射時風量算出手段を構成
している。
【0016】次に、このように構成した車両用空調装置
の作用を説明する。図2にはコントローラ20が実行す
る処理を示す。コントローラ20は、ステップ101で
内気センサ21による内気温Tr 、外気センサ22によ
る外気温Tam、温度設定器24による設定温度Tset を
読み込み、ステップ102で日射なし条件下における目
標吹出温度TAOBを(1)式に従って算出する。
【0017】 TAOB=Kset ・Tset −Kr ・Tr −Kam・Tam+C ・・・(1) ただし、Kset ;温度設定ゲイン、Kr ;内気温度ゲイ
ン、Kam;外気温度ゲイン、C;補正定数。
【0018】そして、コントローラ20は、ステップ1
03で図3に示すマップを用いて、目標吹出温度TAO
Bから日射なし条件下における基本風量VA1を決定す
る。次に、コントローラ20は、ステップ104で日射
なし条件下におけるフェイス基本目標吹出温度TVとフ
ット基本目標吹出温度TAHを算出する。つまり、図4
に示すように、目標吹出温度TAOBに対し、フェイス
基本目標吹出温度TVは設定温度Tset (図4では25
℃)以下の温度として上限リミッタをかける。又、フッ
ト基本目標吹出温度TAHは35℃以上として下限リミ
ッタをかける。このようにして、フェイス吹出口13か
ら設定温度Tset 以上の風を吹き出させず、フット吹出
口15から35℃以下の風を吹き出させないようにす
る。
【0019】そして、コントローラ20は、ステップ1
05で図5のマップを用いてフェイス吹出温度最大低下
量DT1を算出する。つまり、図5は横軸に設定温度T
setがとられ縦軸にフェイス吹出温度最大低下量DT1
がとられており、設定温度Tset が高いほどフェイス吹
出温度最大低下量DT1も大きくなっている。このマッ
プから、設定温度Tset に対応するフェイス吹出温度最
大低下量DT1が求められる。
【0020】次に、コントローラ20は、ステップ10
6においては図6のマップを用いて車両受熱量(日射
量)Qs によるフェイス吹出温度低下量ΔTを決定す
る。この際、図6に示すマップは、横軸に車両受熱量Q
S がとられ縦軸にフェイス吹出温度低下量ΔTがとられ
ており、車両受熱量QSが大きいほどフェイス吹出温度
低下量ΔTも大きく設定されるとともに、前記ステップ
105で求めたフェイス吹出温度最大低下量DT1にて
上限リミッタが働くように設定されている。
【0021】さらに、コントローラ20は、ステップ1
07で日射補正によるフェイス目標吹出温度TAVを算
出する。つまり、目標吹出温度TAOBとフェイス吹出
温度低下量ΔTとを足し合わせたものをフェイス目標吹
出温度TAV(=TAOB+ΔT)とする。コントロー
ラ20は、ステップ108で(2)式を用いて目標吹出
温度TAOBと設定温度Tset とフット基本目標吹出温
度TAHとから日射なし条件下における仮吹出口モード
比Pを算出する。
【0022】 P=(TAOB−Tset )/(TAH−Tset ) ・・・(2) ここで、日射なし条件下の仮吹出口モード比Pについて
説明する。
【0023】図4に示したように、乗員のフィーリング
からフット基本目標吹出温度TAHは35℃以下を、フ
ェイス基本目標吹出温度TVは設定温度Tset 以上の風
を吹き出さないように決め、必要風量以外の残りの風量
を能力と関係のない送風(図4中ではTV>Tset 、T
AH<35(℃)の風)と考え、フット吹出口15の必
要風量VAH=P・VA1より熱平衡式は、空気の定圧
比熱をCp 、空気の比重量をγとすると、 Cp ・γ・(TAOB−Tr )・VA1 =Cp ・γ・(TAH−Tr )・P・VA1 より P=(TAOB−Tr )/(TAH−Tr ) となる。定常状態で考え、Tr (車室内温度)=Tset
(設定温度)とすると、前記(2)式が導出される。
【0024】次に、コントローラ20は、ステップ10
9で基本風量VA1と仮吹出口モード比Pとを乗算して
フット風量VAH(=P・VA1)を算出し、ステップ
110においては、日射による車両受熱量増分をフェイ
ス吹出口13からの風で打ち消すために、日射によるフ
ェイス吹出口13からの増加風量DVAVを算出する。
【0025】以下に、この処理を詳細に説明する。今、
日射なし条件下でのフェイス目標吹出温度TAV、フェ
イス吹出風量(1−P)VA1で安定していると考える
と日射有時には、日射による車両受熱量Qs に対応した
冷房能力を確保するためにフェイス目標吹出温度TAV
を下げ、フェイス吹出口13からの風量増加を行う必要
がある。これらの考え方を式で表すと次のようになる。
尚、空気の定圧比熱をCp 、空気の比重量をγとする。 (日射有時の供給熱量)−(日射無時の供給熱量)+Qs=0 ・・・(3) (日射有時の供給熱量) =CP ・γ・(TAV−Tr )・{(1−P)・VA1+DVAV} (日射無時の供給熱量) =CP ・γ・(TAV−Tr )・(1−P)・VA1 ・・・(4) (3),(4)式より、
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】となる。又、定常状態で上式を考え、Tr
=Tset (車室内温度=設定温度)とすると、次のよう
になる。
【0029】
【数3】
【0030】・・・(5) この(5)式により増加風量DVAVを算出する。この
ような処理の後、コントローラ20は、図2のステップ
111で(6)式にてフェイス風量VAVを算出する。
【0031】 VAV=(1−P)・VA+DVAV ・・・(6) そして、コントローラ20は、ステップ112でフェイ
ス風量VAVとフット風量VAHを加算して全体風量V
A(=VAV+VAH)を算出する。
【0032】次に、コントローラ20は、ステップ11
3で(7)式により日射補正後の吹出口モード比Sを算
出する。 S=VAH/VA=VAH/(VAV+VAH) ・・・(7) コントローラ20はこの吹出口モード比SがS≦0なら
ばフェイス吹出口13から風を吹き出させるフェイスモ
ードを、0<S<1ならばフェイス吹出口13とフット
吹出口15の両方から風を吹き出させるバイレベルモー
ドを、S≧1ならばフット吹出口15から風を吹き出さ
せるフットモードを設定する。
【0033】コントローラ20は、ステップ114でこ
のように求めた目標値を出力し、この目標値を達成する
ように各アクチュエータを駆動制御する。つまり、エア
ミックスダンパ用サーボモータ26、冷風バイパス用サ
ーボモータ27、ブロワ用コントローラ28、モード切
換サーボモータ30を駆動してエアミックスダンパ8,
9の開度、冷風バイパス用ダンパ17の開度、送風機2
の風量、モード切換ダンパ18,19の開度をそれぞれ
制御する。
【0034】図7,8には、前記ステップ105の処理
を行わずにフェイス吹出温度最大低下量DT1を設定温
度Tset にかかわらず一定値として場合における設定温
度Tset に対するフェイス目標吹出温度TAV(℃)及
びフェイス風量VAV(m3 /h)を示す。尚、このと
き、外気温Tamを35℃、日射量Qs を1kW/m2
し、定数は、Kset =7.0、Kam=1.1、Kr =
3.0、C=−45.0とした。
【0035】この図7,8より、設定温度Tset を高く
することによりフェイス目標吹出温度TAVは上昇して
いるが、それに伴ってフェイス風量VAVも増加してい
る(増加風量DVAVの増加のため)。逆に、設定温度
Tset を低くすると、フェイス目標吹出温度TAVは下
降するがフェイス風量VAVも減少する。通常、オート
エアコンのシステムにおいては、設定温度Tset を上げ
るということは「寒く感じた」からであり吹出口温度が
上昇し、フェイス吹出口13からの風量は変わらないか
又は減少する方向に設定されている。しかし、全く逆の
傾向(風量に関して)となり設定温度Tset に対して乗
員が違和感をもつこととなる。
【0036】つまり、設定温度Tset を上昇させること
によりフェイス目標吹出温度TAVが上昇する。しか
し、設定温度Tset を上昇させても、日射による車両受
熱量Q S は一定であるため車両受熱量QS を打ち消す冷
房能力値に変化はない。吹出口温度が上昇した状態で同
じ冷房能力を達成させるために、風量を上げる方向に作
用する。よって、フェイス風量VAVが増加する。
【0037】一方、図9,10には、ステップ105の
処理を実行してフェイス吹出温度最大低下量DT1を設
定温度Tset により可変とした場合における設定温度T
setに対するフェイス目標吹出温度TAV(℃)及びフ
ェイス風量VAV(m3 /h)を示す。図9,10のよ
うに設定温度Tset が上昇するとフェイス風量VAVが
減少し、設定温度Tsetが下降するとフェイス風量VA
Vが増加するといった乗員のフィーリングに合った日射
補正風量制御が行われる。このように、日射補正制御に
おいて設定温度Tset の変更時に乗員の感覚に合う風量
制御(Tset を高くするとVAVが減少又は変化なし。
Tset を低くするとVAVが増加又は変化なし)を行な
うことができる。つまり、設定温度Tset を高くするこ
とによるフェイス目標吹出温度TAVの上昇傾向を抑制
することにより風量増加を防ぐ(同じ冷房能力を達成す
るために温度を低く設定する)。
【0038】このように本実施例では、日射の無い状態
で設定温度Tset と車両内外気温Tr,Tamにより非日射
時吹出風温度(目標吹出温度TAOB)を算出し、非日
射時吹出風温度(TAOB)下での非日射時風量(基本
風量VA1)を決定し、日射の有る状態で検出された日
射より非日射時吹出風温度を補正して日射時吹出風温度
(フェイス目標吹出温度TAV)を算出するとともに日
射時吹出風温度下での熱平衡式((5)式)により風量
補正値(フェイス増加風量DVAV)を算出して風量補
正値(DVAV)により非日射時風量を補正するように
したので、乗員に冷風感を与えない日射時吹出風温度が
算出されて乗員に直接吹出風が当たっても快適さを損な
うことがなく、この日射時吹出風温度下での熱平衡式に
より非日射時風量を補正して日射時風量を算出すること
から車室内温度が大きく変動することが防止される。さ
らに、日射補正制御において設定温度Tset を高くする
ことによるフェイス目標吹出温度TAVの上昇傾向を抑
制することにより風量増加を抑制して設定温度Tset の
変更時に乗員の感覚に合う風量制御を行なうことができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
乗員に冷風感を与えることなく日射による車室内温度の
変動を抑制することができ、さらに、設定温度変更時の
吹出風温度と吹出風量とをフィーリングに合ったものと
することが可能となる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車両用空調装置の全体構成を示す図で
ある。
【図2】作用を説明するためのフローチャートである。
【図3】作用を説明するためのマップである。
【図4】フェイス基本目標吹出温度とフット基本目標吹
出温度の算出方法を説明するための図である。
【図5】作用を説明するためのマップである。
【図6】作用を説明するためのマップである。
【図7】設定温度Tset に対するフェイス目標吹出温度
TAVを示す図である。
【図8】設定温度Tset に対するフェイス風量VAVを
示す図である。
【図9】設定温度Tset に対するフェイス目標吹出温度
TAVを示す図である。
【図10】設定温度Tset に対するフェイス風量VAV
を示す図である。
【図11】クレーム対応図である。
【符号の説明】
2 送風機 8 開閉ダンパを構成するエアミックスダンパ 9 開閉ダンパを構成するエアミックスダンパ 13 フェイス吹出口 17 開閉ダンパを構成する冷風バイパス用ダンパ 20 非日射時吹出風温度算出手段、非日射時風量決定
手段、日射時吹出風温度算出手段、日射時風量算出手段
としてのコントローラ 23 日射センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 孝昌 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭62−234712(JP,A) 特開 昭60−61321(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機を調整して吹出風の風量を所定値
    に設定するとともに、開閉ダンパの開度を調整して吹出
    風温度を所定値に設定する車両用空調装置において、 日射量を検出する日射センサと、 日射の無い状態で、設定温度と車両内外気温等により非
    日射時吹出風温度を算出する非日射時吹出風温度算出手
    段と、 前記非日射時吹出風温度下での非日射時風量を決定する
    非日射時風量決定手段と、 日射が有る状態で、上限リミッタが設けられてなるフェ
    イス吹出温度低下量を、日射量の増加に応じて、当該フ
    ェイス吹出温度低下量が大きくなるように算出する吹出
    温度低下量算出手段と、 前記非日射時吹出風温度と前記フェイス吹出温度低下量
    とに基づいてフェイス吹出口からの日射時吹出風温度を
    算出する日射時吹出風温度算出手段と、 熱平衡式より、前記日射時吹出風温度に対するフェイス
    吹出口からの日射時風量を算出する日射時風量算出手段
    と、 設定室内温度が高いほど、前記フェイス吹出温度低下量
    の上限リミッタを大きくするように補正する上限リミッ
    タ補正手段と を備えたことを特徴とする車両用空調装
    置。
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