JP3185070B2 - 成形機用洗浄剤 - Google Patents

成形機用洗浄剤

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JP3185070B2
JP3185070B2 JP32153391A JP32153391A JP3185070B2 JP 3185070 B2 JP3185070 B2 JP 3185070B2 JP 32153391 A JP32153391 A JP 32153391A JP 32153391 A JP32153391 A JP 32153391A JP 3185070 B2 JP3185070 B2 JP 3185070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂(以下単
に「樹脂」という)用成形機による所定作業終了時に、
当該成形機内に残留する樹脂そのもの及び成形材料中に
含まれる染顔料等の添加物を除去するための洗浄剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂の着色、混合、成形等を目
的に成形機(押出・射出)が用いられているが、所定の
作業終了時に、当該樹脂そのものや成形材料中に含まれ
ている染顔料等の添加剤が成形機内に残留する。この残
留物は、次に行われる異種樹脂又は異色樹脂による成形
時に成形品中に混入し、製品外観不良の原因となる。
【0003】従来、上記残留物を成形機内から除去する
ため、人手により成形機の分解掃除をする方法、成形機
を停止せずにそのまま次に使用する成形材料を成形機に
充填し、これにより残留物を少しづつ置換して行く方法
及び市販の洗浄剤を用いる方法が実施されている。
【0004】特に、上記市販の洗浄剤としては次のもの
が知られている。
【0005】(1)超高分子アクリル樹脂に、発泡剤、
カオリン及び炭酸カルシウムを含有させたもの(半溶融
タイプ)。
【0006】(2)樹脂に界面活性剤を含有させたもの
(完全溶融タイプ)。
【0007】(3)発泡剤入りの金属石けん(ブレンド
タイプ)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手に
よる分解掃除では、多数の人員と長時間を要し、生産性
低下の大きな原因となっている。また、成形機の構造上
簡単に分解できない箇所、例えばシリンダー内壁に残留
物が残る問題もある。
【0009】次に使用する成形材料で置換して行く方法
では、成形を目的とする成形材料は洗浄に適した設計と
はなっていないため、洗浄効果が低く、多量の成形材料
が無駄に消費されると共に、洗浄に長時間を要する。加
えて、例えばゴム熱劣化物等、残留物の種類によっては
除去できない場合がある。
【0010】市販の洗浄剤を用いる方法は、いずれの洗
浄剤も洗浄剤として下記の如き致命的欠点を有している
ため、一般に広く普及するには至っていない。
【0011】(1)半溶融タイプの洗浄剤は、それ自体
が成形機内に残留しやすく、次の成形材料に混入して異
物トラブルを発生させやすい。
【0012】(2)完全溶融タイプの洗浄剤は、洗浄効
果が低い上に、やはり成形機内に残留しやすく、これを
完全に排出するのに手間と時間を要する。
【0013】(3)ブレンドタイプの洗浄剤は、一般の
成形材料に添加して使用するが、洗浄効果が低い上に、
成形材料への予備ブイレンド作業が必要で、使用に手間
がかかる。特にこのタイプの洗浄剤は、洗浄すべき成形
材料と同じ樹脂の成形材料に添加した場合に最もよい結
果が得られるが、同一の成形現場で多種の樹脂を使用す
る場合は、樹脂の種類毎に添加品を用意する必要があ
り、繁雑である。
【0014】ところで、洗浄剤で洗浄した後、次の成形
に入る前に、通常、次の成形材料によって、残留する洗
浄剤の置換作業を行う。従って、洗浄剤には、前の成形
で使用した成形材料に対する高い洗浄力と、次の成形に
使用する成形材料による易置換性とが要求される。
【0015】しかしながら、従来の洗浄剤は、上記のよ
うに洗浄力の不足のみならず、この易置換性についても
満足できるものではない問題がある。
【0016】例えばブレンドタイプの洗浄剤を、前の成
形に使用した成形材料と同じ樹脂の成形材料にブレンド
して使用する場合、前の成形材料がスチレン系樹脂で次
の成形材料がオレフィン系樹脂の場合、スチレン系樹脂
の洗浄剤はオレフィン系樹脂の成形材料で置換しにく
く、置換に次の成形材料の多量の消費と長時間を要する
ことになる。このような不都合は、前の成形材料がオレ
フィン系樹脂で次の成形材料がスチレン系樹脂である場
合にも発生する。
【0017】特に、スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂
は、いずれも成形に汎用されている樹脂であり、スチレ
ン系樹脂とオレフィン系樹脂とが相前後して使用される
ことが少なくないことから、このような場合にも良好な
洗浄力と易置換性が得られる洗浄剤が望まれるところで
ある。
【0018】本発明は、このような従来未解決の課題に
着目してなされたもので、洗浄剤の洗浄力を実用的段階
にまで高めると共に、前に使用した成形材料と次に使用
する成形材料の樹脂が相違する場合でも、次に使用する
成形材料によって容易に置換できる洗浄剤とすること目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明において講じられた手段を説明すると、本発明
では、主鎖をなすオレフィン系重合体と、側鎖をなすス
チレン系重合体とから構成されるグラフト重合体を、ス
チレン系樹脂100重量部に対して2〜160重量部混
合するという手段を講じているものである。
【0020】本発明で用いられるグラフト重合体は、主
鎖をなすオレフィン系重合体と、側鎖をなすスチレン系
重合体とから構成される。
【0021】主鎖をなすオレフィン系重合体とは、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体又は、エチレン及び/又はプロピレンの含有量が5
0重量%以上の共重合体をいう。エチレン及び/又はプ
ロピレンと共重合させる他の単量体としては、例えば酢
酸ビニル、アクリロニトリル、グリシジルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、スチレン等が挙げられる。こ
れらのうち、主鎖をなすオレフィン系重合体としてはポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体が好ましい。
【0022】側鎖をなすスチレン系重合体とは、ポリス
チレン又は、スチレンと1種もしくは2種以上の他の単
量体との共重合体であって、スチレンの含有量が50重
量%以上の共重合体をいう。スチレンと共重合させる他
の単量体としては、例えばアクリロニトリル、メチルメ
タクリレート等が挙げられる。これらのうち、側鎖をな
すスチレン系重合体としては、スチレン−アクリロニト
リル共重合体が好ましい。
【0023】本発明で用いられるグラフト重合体におい
て、上記主鎖をなすオレフィン系重合体と、側鎖をなす
スチレン系重合体の構成比は、一般的にはオレフィン系
重合体が15〜90重量%(スチレン系重合体が85〜
10重量%)、好ましくは20〜80重量%(スチレン
系重合体が80〜20重量%)のものが用いられるが、
更に好ましくはオレフィン系重合体が40〜60重量%
(スチレン系重合体が60〜40重量%)である。
【0024】本発明で用いられるグラフト重合体は、公
知のグラフト重合体の製造方法にて容易に製造できるも
ので、いずれの製造方法で製造されたものでもよく、こ
の製造方法により制限されるものではない。
【0025】ここで、一般的なグラフト重合体の製造方
法について説明すると、次の方法にて製造できることが
知られている。
【0026】まず、主鎖(又は側鎖)となる重合体に、
例えば過酸化物処理、紫外線照射、高エネルギー放射線
照射、ペルオキシドモノマー(重合性二重結合と活性ペ
ルオキシドを1分子中に共有するモノマー)との共重
合、空気中熱処理等の方法にてグラフト活性点を生成せ
しめる。次いで、このグラフト活性点を生成させた主鎖
(又は側鎖)となる重合体を、必要な条件下において、
側鎖(又は主鎖)を構成する重合体、共重合体、モノマ
ー又はモノマー混合液に接触させることにより、グラフ
ト重合体を製造することができる。
【0027】本発明で用いるグラフト重合体は、例え
ば、空気中にてγ線を照射したポリプロピレン粉末に、
スチレン及びアクリロニトリルの混合モノマーを加え、
加熱重合した後、メタノール抽出を行って未重合モノマ
ーを除去することで製造することができる。また、例え
ば、ポリプロピレン粉末に、スチレン、アクリロニトリ
ル、t−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチルカ
ーボネイト(ペルオキシドモノマー)、エチルカーボネ
イト及びベンゾイルパーオキサイド(重合触媒)よりな
る混合モノマー溶液を含浸させ、50℃〜100℃で1
0時間程度含浸重合させた後、未重合モノマーを除去
し、プラストミルにて溶融混練グラフトすることによっ
ても製造することができる。
【0028】本発明では、上述のグラフト重合体をベー
スとなるスチレン系樹脂と混合して洗浄剤としているも
のである。
【0029】このグラフト重合体とスチレン系樹脂の混
合比は、スチレン系樹脂100重量部に対してグラフト
重合体2〜160重量部で、好ましくはスチレン系樹脂
100重量部に対してグラフト重合体2〜100重量
部、最も好ましくはスチレン系樹脂100重量部に対し
てグラフト重合体5〜80重量部である。グラフト重合
体と混合するスチレン系樹脂は、ポリスチレン又は、ス
チレンと1種もしくは2種以上の他の単量体との共重合
体であって、スチレンの含有量が50重量%以上のもの
をいう。スチレンと共重合させる他の単量体としては、
例えばアクリロニトリル、ブタジエン等が挙げられる。
このスチレン系樹脂の具体例としては、ポリスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体等が挙げられる。こ
れらの中でもスチレン−アクリロニトリル共重合体が好
ましく、特にアクリロニトリル含有量が5重量%以上5
0重量%未満のスチレン−アクリロニトリル共重合体
が、洗浄力及び成形機類内への非残留性に優れることか
ら好ましい。
【0030】グラフチオ重合体と混合するスチレン系樹
脂としては、メルトフローレイトが0.5〜30g/1
0分であることが好ましい。メルトフローレイトが0.
5g/10分未満では、標準的な成形条件、例えば成形
温度200〜280℃で使用しにくく、また30g/1
0分を越えると十分な洗浄効果が得にくくなる。尚、本
明細書におけるメルトフローレイトは、220℃、10
kgの条件下における値をいう。
【0031】相溶化剤とスチレン系樹脂の混合は、各々
のペレットを粒状のままブレンダー等で混合したもので
もよいが、より高い洗浄効果が得やすい点から、両者を
押出機等で溶融混練混合してペレット状にしたものが好
ましい。
【0032】本洗浄剤は、これを成形機に投入して、成
形機を通常通り作動させることで洗浄効果を奏するもの
である。この使用に際して、グラフト重合体の含有量が
比較的多い本洗浄剤については、他の樹脂を希釈剤とし
て混合して用いることができる。この他の樹脂の混合量
は、50重量%未満で、スチレン系樹脂と他の樹脂の合
計量100重量部に対してグラフト重合体が2重量部未
満、好ましくは5重量部未満とならない範囲である。
【0033】上記本洗浄剤と混合して用いる他の樹脂と
しては、本発明で用いるグラフト重合体やスチレン系樹
脂以外の樹脂で、一般の射出成形や押出成形等に用いら
れる樹脂を広く用いることができ、同時に2種以上の樹
脂を混合することもできる。この他の樹脂の具体例とし
ては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド系樹
脂、ポリカーボネイト、ポリブテン等を挙げることがで
きるが、本洗浄剤による洗浄の前又は後の成形に用いる
成形材料の樹脂と同じ樹脂が好ましい。また、本洗浄剤
に使用されるスチレン系樹脂と同様に、メルトフローレ
イトが0.5〜30g/10分の樹脂が好ましい。
【0034】本洗浄剤と上記他の樹脂は、あらかじめ両
者を混練混合したペレット状にしておいて使用してもよ
いが、ペレット状の本洗浄剤と他の樹脂を粒状のまま単
に混ぜ合わせて使用してもよい。
【0035】本洗浄剤は、滑剤として、アルカリ金属
塩、特にステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金
属塩を添加して使用することが好ましい。このアルカリ
金属塩を添加すると、本洗浄剤を一層残留しにくくで
き、また残留しても除去しやすくなる。アルカリ金属塩
の添加量は、本洗浄剤100重量部に対して0.1〜1
0重量部が好ましい。また、本洗浄剤に他の樹脂を加え
て使用する場合、本洗浄剤と他の樹脂の合計量100重
量部に対して0.1〜10重量部が好ましい。
【0036】上記アルカリ金属塩は、あらかじめ本洗浄
剤を構成する樹脂(相溶化剤、スチレン系樹脂又はこの
両者の混練樹脂)や本洗浄剤と混合する他の樹脂に添加
混合しておいたり、本洗浄剤の使用時に別途添加しても
よいが、グラフト重合体とスチレン系樹脂を混練した本
洗浄剤に練り込んでおくと、その添加効果が大きいので
好ましい。
【0037】上記本洗浄剤を構成する樹脂へのアルカリ
金属塩の練り込みは、例えば、アルカリ金属塩と、グラ
フト重合体とスチレン系樹脂の一方又は両者との予備ブ
レンドし、その後押出機のホッパー口からこの予備ブレ
ンド物を所定量押出機内に投入して、グラフト重合体と
スチレン系樹脂の一方又は両者と更に混練することで行
うことができる。
【0038】本洗浄剤は、発泡剤を添加して使用すると
洗浄効果が向上するので好ましい。この発泡剤として
は、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等の無
機発泡剤であっても、例えばアゾジカルボナミド、アゾ
ビスイソブチロニトリル等の有機発泡剤でもよい。発泡
剤の添加量は、本洗浄剤100重量部に対して0.1〜
4重量部が好ましく、特に前記アルカリ金属塩と併せて
添加することが好ましい。また、本洗浄剤に他の樹脂を
加えて使用する場合、本洗浄剤と他の樹脂の合計量10
0重量部に対して0.1〜4重量部が好ましい。
【0039】発泡剤は、あらかじめ本洗浄剤を構成する
樹脂や本洗浄剤と混合する他の樹脂に練り込んでおいた
り、本洗浄剤の使用時に別途添加してもよいが、グラフ
ト重合体とスチレン系樹脂を混練した本洗浄剤に練り込
んでおくと、その添加効果が大きいので好ましい。しか
し、上記グラフト重合体とスチレン系樹脂を混練した本
洗浄剤のメルトフローレイトが小さいと、練り込み時に
発泡してしまい、練り込みが困難となるので、このよう
な場合、本洗浄剤を他の樹脂と混合して使用することと
し、この他の樹脂として比較的メルトフローレイトの大
きなものを選択して、これに発泡剤を練り込んでおくこ
とが好ましい。この時、発泡剤と共にアルカリ金属塩も
練り込んでしまってもよいのは勿論のことである。
【0040】また、本洗浄剤には、水分を含有させてお
くことが好ましい。この水分は、成形機内で蒸気とな
り、残留物の引き剥しに有効に作用する。
【0041】水分を含有させる場合、例えば本洗浄剤を
構成する樹脂の吸湿性を利用して吸着させたり、本洗浄
剤を構成する樹脂を多孔質として内部に水を封じ込める
ことで、本洗浄剤の投入時に水が外部に離脱しないよう
にしておくことが好ましい。例えば本洗浄剤の周囲に水
をまぶして付着させただけの場合、本洗浄剤の成形機へ
の投入時に、成形機のホッパーやホッパー直下に離脱し
た水が付着したり溜ってしまい、このままでは次に投入
される成形材料を濡らして次の成形に悪影響を及ぼすの
で、これを乾燥除去又はふき取ることが必要となる。
【0042】水分は、本洗浄剤と共に他の樹脂を混合し
て用いる場合、この他の樹脂に含有させておくこともで
きる。
【0043】含有させる水分量は、本洗浄剤100重量
部に対して0.2〜10重量部が好ましい。また、本洗
浄剤に他の樹脂を混合して用いる場合、本洗浄剤と他の
樹脂の合計量100重量部に対して0.2〜10重量部
が好ましい。水分量が0.2重量部未満では水分を含有
させた効果が十分得にくく、10重量部を越えると洗浄
操作が機械的に困難となる。
【0044】本洗浄剤は、これにガラス繊維を含有させ
て用いると洗浄効果が向上するので好ましい。このガラ
ス繊維は、通常プラスチック用として市販されているガ
ラス繊維が好ましい。また、長さ及び径は、通常プラス
チック用として市販されているものと同様である。
【0045】上記ガラス繊維に代えて、ガラス粒を含有
させることもできる。このガラス粒は、平均粒径が10
〜200μのガラスを主成分とする粒状物で、例えばガ
ラス粉末、ガラス球、シラスバルーン、クエックサンド
等である。
【0046】ガラス繊維やガラス粒は、投入時に成形機
のホッパーやホッパー直下に付着残留しないよう、本洗
浄剤を構成する樹脂に練り込んだり、本洗浄剤と共に他
の樹脂を使用する場合にはこの他の樹脂に練り込んでお
くことが好ましい。
【0047】ガラス繊維の配合量は、本洗浄剤100重
量部に対して5〜100重量部が好ましく、本洗浄剤に
他の樹脂を混合して用いる場合、本洗浄剤と他の樹脂の
合計量100重量部に対して5〜100重量部が好まし
い。
【0048】ガラス粒の配合量は、本洗浄剤100重量
部に対して5〜120重量部が好ましく、本洗浄剤に他
の樹脂を混合して用いる場合、本洗浄剤と他の樹脂の合
計量100重量部に対して5〜120重量部が好まし
い。
【0049】本洗浄剤は、これを成形機に投入して、成
形機をほぼ通常通り作動させることで洗浄効果を奏する
もので、射出成形機、押出成形機に対して特に有益であ
るが、これらと同様に樹脂を加熱溶融させて混練するシ
リンダー部を有する装置であれば広く適用することがで
きる。
【0050】本洗浄剤をベント付成形機に使用する場合
は、使用する本洗浄剤の一部をベント口からも添加する
と好ましい結果が得られる。
【0051】本洗浄剤を用いる場合の成形機の運転条件
は、シリンダーの内圧が上昇するような条件に設定する
と、効果がより顕著になるので好ましい。即ち、シリン
ダー温度を吐出可能な範囲で下げる、背圧を掛ける、高
速で射出させる、等の操作を行うことが好ましい。
【0052】
【作 用】洗浄剤の洗浄力と置換性は、洗浄剤として用
いる樹脂と洗浄すべき樹脂や洗浄後の置換に用いる樹脂
との相溶性によって大きな影響を受けると考えられる。
即ち、洗浄すべき樹脂と相溶性の良い樹脂を洗浄剤に用
いると、高い洗浄効果が得やすく、洗浄剤の樹脂がその
置換に用いる樹脂と相溶性の良い樹脂であると、その置
換が容易に行いやすくなる。
【0053】ところで、本発明でベースとして使用して
いるスチレン系樹脂は、かなり多くの樹脂と相溶性を有
するので、洗浄剤として優れた樹脂であると認められる
が、成形材料に汎用されているオレフィン系樹脂との相
溶性に欠ける。
【0054】このため、スチレン系樹脂を用いた洗浄剤
は、これを用いた洗浄の前又は後の成形がオレフィン系
樹脂を用いた成形であると、洗浄効果が不十分となった
り、洗浄後の置換がしにくいものとなり、洗浄剤として
の実用性に欠ける。
【0055】本発明におけるグラフト重合体は、スチレ
ン系樹脂がオレフィン系樹脂と相溶性に欠ける点を改善
し、オレフィン系樹脂との相溶性をもたらすもので、こ
れによって、実用的な広い範囲の樹脂に対する高い洗浄
力と易置換性が得られるものである。
【0056】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によって説
明する。
【0057】実施例及び比較例における使用成形機、成
形温度、測定条件及び使用したグラフト重合体等の組成
を以下に示す。
【0058】(1)成形機 インラインスクリュー型の射出成形機(型締力125ト
ン・容量10オンス)を用いた。
【0059】(2)成形温度 各実施例及び比較例毎に表2及び表3に示す。
【0060】(3)メルトフローレイト JIS−K7210によって測定した。
【0061】(4)アクリロニトリル含有量(AN%) 赤外線分光光度計により測定した。
【0062】(5)グラフト重合体等の組成 下記表1に示す。
【0063】
【表1】 実施例1 スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体(A
BS)の黒色着色成形材料を成形機内に充填後、射出操
作によりに排出して成形機内を空にした。
【0064】次に、メルトフローレイトが3g/10
分、AN%が34重量%のスチレン−アクリロニトリル
共重合体(AS)100重量部と、主鎖がポリプロピレ
ン(PP)で側鎖がASのグラフト重合体(PP:50
重量%、AS:50重量%)のグラフト重合体(a1
11重量部とを混練混合した本発明の洗浄剤を成形機に
1.0kg投入して1回目の射出操作(洗浄射出操作)
を行い、排出し終るまでの時間を測定した。また、洗浄
剤の排出後に一般成形用のPPの無色成形材料で2回目
の射出操作(置換射出操作)を行って、残留物の影響
(黒色の汚班)が無いことが確認されるまでの時間と使
用したPPの無色成形材料の量を測定した。
【0065】その結果を表2に示す。
【0066】比較例1 ABSの黒色着色成形材料の排出後直ちに、一般成形用
のPPの無色成形材料で、残留物の影響が無いことが確
認されるまで、置換射出操作を兼ねた洗浄射出操作を行
った以外は、実施例1と同様にして測定を行った。
【0067】その結果を表2に示す。
【0068】実施例2 洗浄対象をPPの黒色着色成形材料とし、メルトフロー
レイトが3g/10分、AN%が20重量%のAS10
0重量部と、実施例1と同じグラフト重合体11重量部
とを混練混合した本発明の洗浄剤を0.5kg成形機に
投入して洗浄射出操作後、一般成形用のABSの無色成
形材料で置換射出操作を行った以外は、実施例1と同様
にして測定を行った。
【0069】その結果を表2に示す。
【0070】比較例2 PPの黒色着色成形材料の排出後直ちに、一般成形用の
ABSの無色成形材料で、残留物の影響が無いことが確
認されるまで、置換射出操作を兼ねた洗浄射出操作を行
った以外は、実施例2と同様にして測定を行った。
【0071】その結果を表2に示す。
【0072】実施例3 ポリスチレン(PS)の黒色着色成形材料を成形機内に
充填後、完全に排出して成形機内を空にした。
【0073】次に、実施例2と同じ本発明の洗浄剤10
0重量部に対して0.5重量部のステアリン酸マグネシ
ウムとを混練混合したものを成形機に1.0kg投入
し、これを洗浄射出操作により排出し終るまでの時間を
測定した。また、洗浄剤の排出後に一般成形用のPPの
無色成形材料で置換射出操作を行って、残留物の影響が
無いことが確認されるまでの時間と使用したPPの無色
成形材料の量を測定した。
【0074】その結果を表2に示す。
【0075】比較例3 メルトフローレイトが35g/10分、AN%が30重
量%のASのみを洗浄剤として、これを6.5kg成形
機に投入して洗浄射出操作を行った以外は、実施例3と
同様にして測定を行った。
【0076】その結果を表2に示す。
【0077】実施例4 洗浄対象をポリフェニレンオキサイド(PPO)の黒色
着色成形材料とし、実施例2で用いた本発明の洗浄剤1
00重量部に25重量部のガラス繊維を練り込んだもの
を1.5kg成形機に投入して洗浄射出操作を行った以
外は、実施例1と同様にして測定を行った。
【0078】結果を表2に示す。
【0079】比較例4 PPOの黒色着色成形材料の排出後直ちに、一般成形用
のPPの無色成形材料で、残留物の影響が無いことが確
認されるまで、置換射出操作を兼ねた洗浄射出操作を行
った以外は、実施例4と同様にして測定を行った。
【0080】その結果を表2に示す。
【0081】実施例5 実施例1と同じAS100重量部に対して実施例1と同
じグラフト重合体(a1 )を5重量部混合した本発明の
洗浄剤を1.0kg成形機に投入して洗浄射出操作を行
った以外は、実施例1と同様にして測定を行った。
【0082】その結果を表2に示す。
【0083】比較例5 AS100重量部に対して、PP粉末(b2 )を2.5
重量部混合した洗浄剤を2.0kg成形機に投入して洗
浄射出操作を行った以外は、実施例5と同様にして測定
を行った。
【0084】その結果を表2に示す。
【0085】実施例6 洗浄対象をPSの黒色着色成形材料とし、メルトフロー
レイトが10g/10分のPS100重量部と、主鎖が
PPで側鎖がPSのグラフト重合体(PP:50重量
%、PS:50重量%)のグラフト重合体(a2 )5重
量部とを混練混合した本発明の洗浄剤を成形機に2.0
kg投入して洗浄射出操作を行った以外は、実施例1と
同様にして測定を行った。
【0086】その結果を表2に示す。
【0087】比較例6 メルトフローレイトが10g/10分のPSのみを洗浄
剤として、これを5.0kg成形機に投入して洗浄射出
操作を行った以外は、実施例6と同様にして測定を行っ
た。
【0088】その結果を表2に示す。
【0089】実施例7 メルトフローレイトが5g/10分のABS100重量
部と、主鎖がPPで側鎖がASのグラフト重合体(P
P:70重量%、AS:30重量%)のグラフト重合体
(a3 )5重量部とを混練混合した本発明の洗浄剤を成
形機に1.5kg投入して洗浄射出操作を行った以外
は、実施例1と同様にして測定を行った。
【0090】その結果を表3に示す。
【0091】比較例7 メルトフローレイトが5g/10分のABSのみを洗浄
剤として、これを6.0kg成形機に投入して洗浄射出
操作を行った以外は、実施例7と同様にして測定を行っ
た。
【0092】その結果を表3に示す。
【0093】実施例8 実施例1と同じAS100重量部に対して、主鎖がPP
で側鎖がASのグラフト重合体(PP:90重量%、A
S10重量%)のグラフト重合体(a4 )5重量部を混
練混合した本発明の洗浄剤を成形機に2.0kg投入し
て洗浄射出操作を行った以外は、実施例1と同様にして
測定を行った。
【0094】その結果を表3に示す。
【0095】比較例8 PP100重量部に対して実施例8と同じグラフト重合
体(a4 )5重量部を混練混合した洗浄剤を成形機に
4.0kg投入して洗浄射出操作を行った以外は、実施
例8と同様にして測定を行った。
【0096】その結果を表3に示す。
【0097】実施例9 実施例1と同じAS100重量部に対して実施例1と同
じグラフト重合体(a1 )を5重量部混練混合した本発
明の洗浄剤を成形機に1.0kg投入して洗浄射出操作
を行った後、一般成形用のポリメチルメタクリレート
(PMMA)の無色成形材料で置換射出操作を行った以
外は、実施例1と同様にして測定を行った。
【0098】その結果を表3及び図1に示す。
【0099】比較例9 実施例1と同じAS100重量部と、主鎖がPMMAで
側鎖がAS(PMMA:50重量%、AS:50重量
%)のグラフト重合体(b1 )とを混練混合した洗浄剤
を成形機に2.0kg投入して洗浄射出操作を行った以
外は、実施例9と同様にして測定を行った。
【0100】その結果を表3に示す。
【0101】実施例10 実施例1と同じAS100重量部に対して実施例1と同
じグラフト重合体(a1 )を2重量部混練混合した本発
明の洗浄剤を成形機に1.5kg投入して洗浄射出操作
を行った後、一般成形用のPMMAの無色成形材料で置
換射出操作を行った以外は、実施例1と同様にして測定
を行った。
【0102】その結果を表3及び図1に示す。
【0103】比較例10 実施例1と同じASのみを洗浄剤として、これを3.0
kg成形機に投入して洗浄射出操作を行った以外は、実
施例10と同様にして測定を行った。
【0104】その結果を表3及び図1に示す。
【0105】実施例11 一般成形用のPMMAの無色成形材料で置換射出操作を
行った以外は、実施例1と同様にして測定を行った。
【0106】その結果を表3及び図1に示す。
【0107】比較例11 実施例1と同じAS100重量部に対して実施例1と同
じグラフト重合体(a1 )を1重量部混練混合した洗浄
剤を成形機に2.5kg投入して洗浄射出操作を行った
後、一般成形用のPMMAの無色成形材料で置換射出操
作を行った以外は、実施例1と同様にして測定を行っ
た。
【0108】その結果を表3及び図1に示す。
【0109】実施例12 実施例1と同じAS100重量部に対して実施例1と同
じグラフト重合体(a 1 )を100重量部混練混合した
本発明の洗浄剤を成形機に1.5kg投入して洗浄射出
操作を行った後、一般成形用のPMMAの無色成形材料
で置換射出操作を行った以外は、実施例1と同様にして
測定を行った。
【0110】その結果を表3及び図1に示す。
【0111】実施例13 実施例1と同じAS100重量部に対して実施例1と同
じグラフト重合体(a1 )を160重量部混練混合した
本発明の洗浄剤を成形機に2.0kg投入して洗浄射出
操作を行った後、一般成形用のPMMAの無色成形材料
で置換射出操作を行った以外は、実施例1と同様にして
測定を行った。
【0112】その結果を表3及び図1に示す。
【0113】
【表2】
【0114】
【表3】
【0115】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、少ない洗浄剤による短時間の洗浄で高い洗浄効果が
得られると共に、その後に行われる置換操作での次の成
形材料の消費量の節減と操作時間の短縮を図ることがで
きるので、成形における洗浄のための経費及び作業負担
を大幅に軽減できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例9〜13と比較例10及び11の結果を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/72 C11D 7/24 C08L 25/04 C08L 51/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖をなすオレフィン系重合体と、側鎖
    をなすスチレン系重合体とから構成されるグラフト重合
    体が、スチレン系熱可塑性樹脂100重量部に対して2
    〜160重量部混合されていることを特徴とする成形機
    用洗浄剤。
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