JP3184933B2 - 合成樹脂シート製容器 - Google Patents

合成樹脂シート製容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂シート素
材を膨出成形させてなる容器であって、豆腐の様な食品
を容器に収納し容器の上面をフィルムシールした後に、
密封した容器全体を加熱殺菌する工程を経させて使用す
るのに適した食品包装用の容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかる合成樹脂シート素材を膨出成形さ
せてなる従来の容器としては、図8に示す豆腐包装用の
容器がある。その使用手段について概略説明すると、容
器のフランジ部1とフランジ部1に連続する食品収容凹
部2とからなり、食品収容凹部2は側壁3と底部4とか
らなっている。通常、経済的見地から合成樹脂素材シー
トは可能な限り薄いシートが使用され、側壁3及び底部
4も単なる平坦面とされているか、補強のためのリブが
同時成形されている。
【0003】この様な構造の容器を使用して食品を包装
するには、豆腐等の食品8を前記食品収容凹部2内に収
容して水または液汁を満たし、合成樹脂フィルムシート
7を容器のフランジ部1の上面に熱圧着することにより
密閉閉蓋される。この密閉閉蓋作業後に容器全体を80
〜100℃で、10秒以上加熱殺菌した後に出荷されて
いる。この加熱温度及び加熱殺菌時間は内容食品によっ
て異なっており一定ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、従来の包装容
器を使用した包装形態では、食品包装後の加熱作業中に
内容物や水液の荷重による側圧と容器素材の柔軟化作用
とにより、同図において二点鎖線で示したように、食品
収容凹部2の側壁3が、加熱処理前では平坦面となって
いるのに、加熱処理後は実線3aで示したように外方向
に膨出変形し、一旦変形すると常温域に移行した後もそ
の変形状態がそのまま残留して包装形態の見栄えを悪く
し、内容食品そのものの食品価値が低下するという課題
を有するものであった。
【0005】そこで、本発明者は、容器素材を肉厚のも
のとすることなく、上記の課題を解決することを目的と
して、種々の形態について試作実験を繰り返した結果、
本発明を達成するに至ったものであって、容器の形状変
更により、凹部側面の耐側圧性能を大幅に高めることが
可能なことを知見し、加熱殺菌操作によっても外方向へ
の膨出変形を抑制することが可能な形態を開発するに至
ったので、その技術解決手段とその形態を備えた容器を
ここに提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】該目的を達成する手段と
して講じた本発明の合成樹脂シート製容器の構成につい
て、実施例の説明に使用した符合を用いて説明すると、
合成樹脂シート素材を膨出成形させてなる容器であっ
て、上端縁部を形成するフランジ部1と、側壁3及び底
部4とで囲まれた食品収容凹部2とからなり、前記側壁
3の上端縁から底部2にかけて所定の寸法幅で且つこの
幅とほぼ同程度の突出高さを有するリブ5が、当該リブ
5の幅にほぼ等しい間隔を隔てて側壁3の略全面に亙っ
て上下方向に沿って形成されている構成とし、かつ、前
記リブ5が底部4上に延長されていて、方向性の異なる
他のリブ5と互いに交差している形態としたものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を実施するに当たっては、
前記リブ5が底部4上に延長されていて、方向性の異な
る他のリブ5と互いに交差している形態とし、前記フラ
ンジ部1、平坦なもののみならず、図7に示したよう
に、その幅方向に沿って上面に向かって突出するリブ9
を有するものとして実施することできる。
【0008】本発明の容器は、合成樹脂シート素材をブ
ロー成形によって賦形する。ブロー成形型を上記実施例
の構造に対応する形状としておくことによって従来の容
器と全く同様に成型する事ができる。リブ5の幅は実験
結果によると、約2.5mm〜4.5mm、深さもほぼ
2.5mm〜4.5mm、又、平行して形成されたリブ
5相互の間隔は、同じく2.5mm〜4.5mm程度が
適当である。リブ5の寸法に関しては、幅と間隔が前記
値より小さく且つ深さ深さが大きい場合にはブロー成形
が完全に行われずにリブとしての強度が不足し、幅と間
隔が前記寸法より大きく且つ深さが浅い場合には平面に
近くなって側壁3を補強する機能が低下する。
【0009】合成樹脂シート素材の材質については、通
常の成型により賦形し得る材料である限りとくに限定さ
れるものではなく、PP(ポリプロピレン)、PET
(ポリエステル)、PC(ポリカーボネート)、PS
(ポリスチレン)等を使用することができる。特にPP
を使用することで素材樹脂のリサイクルが可能となり、
省資源活動に資することができるだけでなく、焼却処理
する場合には燃焼熱が少ないので焼却炉を痛めず、又、
ダイオキシン等の有害ガスを放出しないという環境汚染
対策上有益な効果を有する。
【0010】包装工程は、従来と同じく前記食品収容凹
部2に豆腐を充填し、或いは内部に豆腐を収容してから
水を満たし、合成樹脂フィルムからなる蓋体を前記容器
のフランジ部1に熱圧着することにより閉蓋してから、
閉蓋状態に於いて80〜100℃の温度で容器の外周囲
から加熱殺菌してから出荷される。加熱殺菌工程並びに
包装後の豆腐と蓋体は従来と同一であって周知であるか
ら図面による表示を省略する。
【0011】本発明の合成樹脂シート製容器(以下単に
容器という)は、所定の形状寸法のリブ5を形成するこ
とによって剛性を高めているので、加熱殺菌工程中に、
また同工程を経た後でも該工程に起因する変形が容器に
生ずることを回避することができる。更に従来の容器と
同様の薄肉の素材を使用しても変形現象を生ずることが
ないという効果を有する。
【0012】
【実施例】以下本発明の詳細を図示した実施例に基き説
明する。図1は本発明合成樹脂シート製容器の第1実施
例の斜視図、図2、図3、図4、図5、図6は図1に示
す第1実施例の夫々平面図、正面図、A−A線断面図、
B−B線断面図、C−C線断面図である。
【0013】図1〜図6に第1実施例の外形を示す。第
1実施例の容器はPPで製作され、本実施例では、底面
4の一部分に食品に関する簡単なマーク等の表示するた
めの平坦面6が形成されているが、この平坦面6は本発
明の主旨からいって別に設ける必要はないものである。
又、本実施例のリブ5は側面3の真の側面部から底面4
にかけて設けられ、4隅は立上がり角が急峻な円錐面と
なっており、底面4からの立上がり部のみに短いリブ5
が形成されている。この4隅の部分は形状がほとんど円
筒面に近く、加熱殺菌時に内部からの膨張力に対処し得
る剛性を有しているが、底面4からの立上がり部は外部
からの衝撃を集中して受けやすく、4隅のリブ5はこの
様な衝撃力による変形を防止するために設けられている
のである。従って、変形例としてこのリブ5はこのまま
容器の上端縁部まで延長されていてもよく、又、途中で
二分岐して夫々が隣に接近して形成されているリブ5と
平行して上端縁部に達する形状としてもよい(いずれも
図示は省略する)。
【0014】図7は、他の実施例について示したもの
で、該実施例に示した容器は、前記第1実施例に示した
容器の前記フランジ部1に、その四周に沿って上方に向
かって突出するリブ9を連続させて形成してあるものと
したものである。このようにすることによってフランジ
部1そのものの曲げ強度を増加させ、同時に合成樹脂フ
ィルムシート7をこのリブ9の上面にだけ確実に融着さ
せ、密閉性を向上させ、更にこのフィルム7の剥離除去
を容易に行うことができるようにしたものである。
【0015】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう構成要件
を備え、本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を
有する範囲内において適宜改変して実施することができ
るものである。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
発明の合成樹脂シート製容器は、容器側壁の上端縁から
底部にかけて所定幅で所定突出量としたリブが、当該リ
ブの幅にほぼ等しい間隔を隔てて側壁の略全面に亙って
平行し、前記リブが底部上に延長されていて、方向性の
異なる他のリブと互いに交差している形態として形成す
ることによって、側壁の上下方向中間部分が外方に向か
って膨出変形することを極めて効果的に阻止させる耐圧
性を有するものとすることができたので、食品収納凹部
に豆腐を収納し、フィルムによる密封後に行う加熱殺菌
工程において凹部の側壁が外方に向かって膨張変形する
ことがなく、正常な通常形状を維持することができるの
で加熱殺菌操作によって容器の見栄えを悪くすることが
なく、商品価値を低下させることがないという効果を有
するに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の正面図。
【図4】図2におけるA−A線断面図。
【図5】図2におけるB−B線断面図。
【図6】図3におけるC−C線断面図。
【図7】第2実施例を示す斜視図。
【図8】従来例の容器を示す斜視図。
【符号の説明】
1 フランジ部 2 食品収容凹部 3 側壁 4 底部 5 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−367434(JP,A) 特開 昭64−32315(JP,A) 実開 昭51−136387(JP,U) 実開 平5−19163(JP,U) 実開 昭52−162284(JP,U) 登録実用新案3009049(JP,U) 特公 昭49−13977(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 1/00 - 1/42 B65D 85/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂シート素材を膨出成形させてな
    る容器であって、上端縁部を形成するフランジ部(1)
    と、側壁(3)及び底部(4)とで囲まれた食品収容凹部(2)
    とからなり、前記側壁(3)の上端縁から底部(2)にかけて
    所定の寸法幅で且つこの幅とほぼ同程度の突出高さを有
    するリブ(5)が、当該リブ(5)の幅にほぼ等しい間隔を隔
    てて側壁(3)の略全面に亙って上下方向に沿って形成さ
    、前記リブ(5)が底部(4)上に延長されて、方向性の異
    なる他のリブ(5)と互いに交差していて食品を容器に収
    納し容器の上面をフィルムシールした後に、密封した容
    器全体を加熱殺菌する工程を経させて使用する合成樹脂
    シート製容器。
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