JP3181805B2 - デジタル画像形成装置 - Google Patents

デジタル画像形成装置

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JP3181805B2
JP3181805B2 JP05753895A JP5753895A JP3181805B2 JP 3181805 B2 JP3181805 B2 JP 3181805B2 JP 05753895 A JP05753895 A JP 05753895A JP 5753895 A JP5753895 A JP 5753895A JP 3181805 B2 JP3181805 B2 JP 3181805B2
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  • Facsimiles In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体から着脱可能な光
スキャナーユニットを有するデジタル画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像形成装置の一般的な構成に
おいては、光スキャナーユニットを本体から着脱可能と
するためのレイアウトとして、上方にラインイメージセ
ンサー等を用いて原稿画像を電気的画像信号として出力
する画像読取部が配置され、下方に画像担持体及び画像
担持体への潜像の形成、現像、用紙への転写等を行なう
画像形成部が配置されている。そして、スペースや画像
形成工程の関係からレーザービームによる光像を感光体
表面に走査投射し静電潜像を形成させる光スキャナーユ
ニットが画像読取部と画像形成部との間に設けられてい
る。
【0003】上記光スキャナーユニットや、感光体ドラ
ム等を含む画像形成部は、清掃や交換などを必要とする
多くの部品から構成されているため、デジタル画像形成
装置から取り出される機会が多い。
【0004】ところが、従来の構成においては、画像形
成部には横方向に着脱する開口部が設けられているが、
上記光スキャナーユニットは上方から着脱する構成とさ
れていたため、光スキャナーユニットの着脱作業に際し
ては、上方に設けられている画像読取部を着脱する必要
があり多大な労力と時間を必要としていた。
【0005】上記の問題を解決するために、例えば、特
公平6−23877号公報では、図11に示すように、
デジタル画像形成装置80本体に対して、光スキャナー
ユニット81を横方向へ着脱可能な開口部を有するデジ
タル画像形成装置が開示されている。
【0006】同図は、光スキャナーユニット81がデジ
タル画像形成装置80に装着されている状態を示してい
るが、固定ネジ85を取り外せば、デジタル画像形成装
置80本体に対して、光スキャナーユニット81の矢印
方向への着脱が容易に行える構成とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、光スキャナーユニットを取り出し可能と
するために、専用の開口部を設ける必要があった。ま
た、光スキャナーユニットの引き出し方向への導入路上
には、装置本体の別の構成、例えば、給紙部や画像形成
部などを配置することができず、設計上の自由度に制約
が生じるという問題点があった。
【0008】本発明の目的は、設計上の自由度の制約が
少なく、デジタル画像形成装置から光スキャナーユニッ
トの取り外しが容易に行なえるデジタル画像形成装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタル画像形
成装置は、上記の課題を解決するために、画像を走査し
て画像情報を出力する画像読取部の下方に画像担持体
上に画像形成を行う画像形成部が設けられるとともに、
該画像読取部と画像形成部との間に、上記画像情報を
光信号に変換して上記画像担持体を露光し、静電潜像を
形成する光スキャナーユニットが設けられ、かつ、前フ
レームには上記画像形成部を横方向に取り出すための開
口部が開けられているデジタル画像形成装置において、
上記光スキャナーユニット光スキャナーユニット
の上部に設けられた取付部により、該光スキャナーユニ
ットと上記画像読取部との間の光スキャナーユニット取
付面に下方に着脱自在に取り付けられ、かつ、上記開口
部は、上記光スキャナーユニットが通過可能な大きさに
形成されていることを特徴としている。
【0010】本発明のデジタル画像形成装置は、さら
に、上記光スキャナーユニットに位置決めピンが設けら
れるとともに、上記光スキャナーユニット取付面に基準
穴が設けられ、かつ、上記光スキャナーユニットは、上
記基準穴に嵌合した上記位置決めピンを中心として、露
光走査方向が上記画像担持体の軸線方向と平行となるよ
うに回動可能であることを特徴としている。
【0011】本発明のデジタル画像形成装置は、さら
に、上記取付部には、取付ビスが設けられるとともに、
上記光スキャナーユニット取付面には、上記取付ビスに
対応して、径が該取付ビスの頭部の外径より大きな丸穴
部と、幅が該取付ビスの頭部の外径より小さな円弧穴部
とが連結した形状の異形穴が設けられていることを特徴
としている。
【0012】本発明のデジタル画像形成装置は、さら
に、上記取付ビスは、円形の上記頭部とネジ部、そして
さらに該ネジ部に連なる非ネジ部からなるとともに、該
非ネジ部の先端には使用時にEリングが嵌め込まれるE
リング溝が形成されていることを特徴としている。
【0013】本発明のデジタル画像形成装置は、さら
に、上記開口部は、上記光スキャナーユニットを傾ける
こと無く取り出せる形状であることを特徴としている。
【0014】本発明のデジタル画像形成装置は、さら
に、上記光スキャナーユニットは、下面にローレットが
形成されていることを特徴としている。
【0015】本発明のデジタル画像形成装置は、さら
に、上記光スキャナーユニットは、底部に下に突出した
緩衝部材を有することを特徴としている。
【0016】
【作用】本発明の構成によれば、電子写真装置内におい
て、光スキャナーユニットが下方に着脱可能に取り付け
られるとともに、画像形成部を取り出すための開口部
が、光スキャナーユニットの通過が可能な大きさに開け
られているので、該開口部を通して光スキャナーユニッ
トを装置外部に取り出すことができる。例えば、上部に
設けられた画像読取部を開閉可能な構成にしておけば、
画像読取部を開閉することにより、完全な画像読取部の
着脱を行なうことなく光スキャナーユニットが取り出
せ、電子写真装置からの光スキャナーユニットの取り出
しが容易に行える。
【0017】それゆえ、光スキャナーユニット専用に開
口部を設ける必要がなく、また、画像読取部の着脱や上
記開閉操作等を行なう必要がなくなるので、光スキャナ
ーユニットの取り出しが容易に行える。
【0018】また、本発明の構成によれば、光スキャナ
ーユニットを回動可能とする上記位置決めピンおよび上
記基準穴が設けられているので、これを回動の支点とし
て、光スキャナーユニットの画像担持体に対する露光走
査方向と画像担持体の軸線方向とを一致させる調整が可
能となる。
【0019】それゆえ、画像担持体に対する露光走査方
向と画像担持体の軸線方向との不一致により画像歪みが
生じても、上記の調整より画像歪みを解消することがで
きる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図9に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0021】本発明に係るデジタル画像形成装置の画像
形成及び定着工程の概略について、図1を参照しなが
ら、以下に説明する。
【0022】まず、原稿1をプラテンガラス2上に載置
すると、スライドレール3上を速度Vで移動するランプ
4によって原稿1が露光走査され、原稿1上の画像パタ
ーンが光像として、スライドレール5上を速度V/2で
移動する2・3ミラーユニット6等の光学系を介して、
CCDユニット7へ導かれ、電気信号に変換される。こ
の電気信号が図示されない画像処理部に送信され、レー
ザー光を出射するべく出力信号に変換される。なお、説
明の便宜上、上記プラテンガラス2上に載置された原稿
1を読取り、電気信号に変換するまでの構成を画像読取
部Bと称することにする。
【0023】そして、上記の出力信号が光スキャナーユ
ニットAに入力される。光スキャナーユニットAでは、
図2に示すように、上記の出力信号がレーザー発光部8
に入力されてレーザービームが出射される。このレーザ
ービームのビーム径がスリット9により絞られ、さら
に、コリメートレンズ10により集光される。続いて、
レーザービームがポリゴンモータ11によって回転する
回転多面鏡12に反射し、Fθレンズ13a・13b、
シリンドリカルレンズ14を透過して、ミラー15に反
射され、透過部材16を通過して、光スキャナーユニッ
トA外に出射される。
【0024】そして、上記レーザービームが、あらかじ
め帯電器17により一様な電位に帯電させておいた感光
体18に照射されることにより、画像パターンに従って
電荷が除去された潜像が感光体18上に形成される。
【0025】次に、現像部19では上記潜像の除荷部分
にトナーを吸着させる、反転現像によりトナー像が形成
され、転写部20にて、給紙トレー21より給紙された
用紙にトナー像が転写される。
【0026】上記用紙が用紙搬送部22を搬送されて、
定着部23でトナー像が定着させられた後、排紙されて
一連の画像形成工程が終了する。
【0027】上記の光スキャナーユニットAについての
特徴を述べておく。
【0028】図2において、ポリゴンモータ11が、取
付部25…が形成する3角形の内部に位置しているの
は、ポリゴンモータ11の重さから生じる光スキャナー
ユニットAの底板の変形を防止するためである。また、
CCDユニット7は、取付部25において上方から行な
う、図示しない取付ビスの締付け作業を妨害しない位置
という意味で、やはり、上記3角形の内部に配置されて
いる。
【0029】図3に示すように、光スキャナーユニット
Aの下面にはローレット61が形成されており、矢印方
向から手をあてがい上記ローレット61部において支持
することにより、手を滑らせて、光スキャナーユニット
Aを落としてしまうようなことが起きにくい。
【0030】また、図4に示すように、ポリゴンモータ
11の下部を光スキャナーユニットAの底面から突出さ
せているが、これにより、光スキャナーユニット取付板
24と光スキャナーユニットA上面部の隙間を通って、
冷却ファンF方向に流れる空気流路内にポリゴンモータ
11が配置されることになる。その結果、ポリゴンモー
タ11の上部から下部方向に空気流が形成され、さら
に、ポリゴンモータ11の周囲には、上記空気流の通路
を形成するエアーダクト壁29a・29bが設けられて
いるので、ポリゴンモータ11の冷却が有効に行なわ
れ、専用の冷却ファンを必要としないものとなってい
る。
【0031】上記エアーダクト壁29a・29bの内、
垂直方向のエアーダクト壁29aは光スキャナーユニッ
トAと一体に構成するとともに、ポリゴンモータ11の
最下部より下に突出させている。
【0032】従って、光スキャナーユニットA単体を取
り出して載置する場合にも、載置面にはエアーダクト壁
29aが当接し、緩衝部材として機能することになるの
で、ポリゴンモータ11が載置面に当たる等して衝撃を
受けるようなことがない。
【0033】さらに、光スキャナーユニットAの底部に
は、上記エアーダクト壁29aと同じ高さの支持突出部
62が形成されており、底部に手を差し入れる隙間を形
成するとともに、光スキャナーユニットAの安定した載
置状態を維持し、メンテナンスし易くなっている。ま
た、上記のエアーダクト壁29aと同様、緩衝部材とし
ての機能も有している。
【0034】上記光スキャナーユニットAを着脱すべ
く、光スキャナーユニットAの底部に手を差し入れると
きに、感光体18に照射されるレーザービームが通過す
る透過部材16に指等が触れて汚れると、感光体18上
に形成される潜像の解像度が低下したり、正確な画像パ
ターンの再生ができなくなってしまう恐れがある。それ
を防止するために、透過部材16近傍下面側には透過部
材16保護用の突出部60・60が設けられている。
【0035】上記の特徴を有する光スキャナーユニット
Aを用いて、デジタル画像形成装置からの着脱を可能と
する機構について以下に説明する。
【0036】図2に示したように、光スキャナーユニッ
トAには、雌ネジ部25aが形成された取付部25が3
ヵ所に設けられている。
【0037】この取付部25によって、光スキャナーユ
ニットAの取付けが行なわれ、また、取付部25の上面
の精度によって光スキャナーユニットAの取付け精度を
確保している。
【0038】一方、図5に示すように、光スキャナーユ
ニット取付板24側には、上記取付部25に対応する3
ヵ所の位置に異形穴31、32、33が設けられてお
り、光スキャナーユニットAは、上方から見ると、光ス
キャナーユニット取付板24に対して、図に示す位置に
取り付けられる。
【0039】上記異形穴31、32、33は、それぞれ
が丸穴部31a、32a、33aと、基準穴30を中心
とする円弧状に形成された円弧穴部31b、32b、3
3bとが連結された形状とされており、光スキャナーユ
ニットAと光スキャナーユニット取付板24との取付け
は、図6に示すような状態で、取付ビス40…により、
異形穴の円弧穴部、例えば、円弧穴部31bにおいて行
なわれている。
【0040】同図に示すように、取付ビス40は、円形
の頭部41とネジ部42、そしてさらにネジ部42に連
なる、上記雌ネジ部25aの山径より小さい径とされた
非ネジ部43からなるとともに、非ネジ部43の先端に
はEリング溝44が形成されており、使用時には上記雌
ネジ部25aの山径よりも外径の大きいEリング45が
嵌め込まれる。
【0041】光スキャナーユニットAの光スキャナーユ
ニット取付板24への取付け作業を行なう前には、あら
かじめ取付部25に、取付ビス40を取り付けて、Eリ
ング45を装着しておく。これにより、ネジ部42が雌
ネジ部25aに締め込まれていない状態でも、取付ビス
40が取付部25から抜けることがない。
【0042】さらに、頭部41の外径は、図5に示した
前記丸穴部31a、32a、33aの内径より小さく、
円弧穴部31b、32b、33bの幅よりも大きいもの
とされ、ネジ部42の山径は円弧穴部31b、32b、
33bの幅より小さいものとされている。
【0043】上記構成に基づいて、光スキャナーユニッ
トAの着脱作業について以下に説明する。
【0044】図1に示したデジタル画像形成装置におい
て、まず、前フレーム50に設けられている開口部50
aから、感光体18や現像部19、転写部20、定着部
23等を含む画像形成部Cが取り外される。これによっ
て、光スキャナーユニットAをデジタル画像形成装置外
に取り出すための空間ができる。
【0045】なお、上記開口部50aは、光スキャナー
ユニットAを傾けること無く取り出せる形状とされてい
る。
【0046】そして、プラテンガラス2が取り外された
状態では、図4に示すように、最上部に取付ビス40…
の頭部41が現れる。そこで、取付ビス40…を緩めて
いくと、まず、光スキャナーユニット取付板24の基準
穴30に嵌合していた位置決めピン26が抜ける。そし
て、取付ビス40…を完全に緩めきってしまうと、光ス
キャナーユニットAは、上記したように、頭部41…の
図示しない円弧穴部31b、32b、33bによる係止
及びEリング45によって、光スキャナーユニット取付
板24の下方に吊り下げられた状態となる。
【0047】このように、取付ビス40を緩めきって
も、光スキャナーユニットAは落下する恐れがなく、安
全に作業を進めることができる。
【0048】そして、光スキャナーユニットAのローレ
ット61において下方から支持する。このとき、透過部
材16近傍に設けられた突出部60により、指などが透
過部材16に接触しないので、透過部材16に対する皮
脂や手の汚れなどの付着が防止される。
【0049】続いて、図7の矢印P方向で示すように、
まず、各取付ビス40…の頭部41…がそれぞれ丸穴部
31aの位置と一致するように移動させる。丸穴部31
aの外径は頭部41…より大きいものとされている。上
記では、異形穴31についてのみ示しているが、他の異
形穴32、33においても同様であるので、光スキャナ
ーユニットAを下方に移動させると、光スキャナーユニ
ット取付板24から取り外すことができる。
【0050】ところで、取付ビス40の構成は、緩めき
ったときの光スキャナーユニットAの落下防止のためで
あるが、例えば、画像形成部Cの上方に光スキャナーユ
ニットAを配置させるような構成においては、図9に示
すように、光スキャナーユニットA側にガイドプレート
70a・70bを形成するとともに、装置本体側にL字
状のガイド部材71・72を設けて、光スキャナーユニ
ットA取付け時にはガイドとして、取り出し時には落下
防止用の係止具として作用させてもよい。なお、このと
き、L字状のガイド部材71・72の縦方向の部分の相
互の間隔は、ガイドプレート70a・70b間の間隔よ
り余裕を持たせてあり、位置決めピン26を中心とする
所定範囲の角度の回動が可能とされていることは言うま
でもない。
【0051】そして、デジタル画像形成装置外に取り出
された光スキャナーユニットAを載置するときには、図
3のように、支持突出部62により安定した載置が可能
であるとともに、エアーダクト壁29a及び支持突出部
62が緩衝部材として機能するので、ポリゴンモータ1
1等の精密部品に伝わる衝撃を低減する。
【0052】なお、図10に示すように、光スキャナー
ユニットAへの電力供給や信号の送受信を行なうため
の、光スキャナーユニット側コネクタ64と光スキャナ
ーユニット取付板24上に設けられている本体側コネク
タ65とは挿入方向が上下方向とされているので、光ス
キャナーユニット取付板24に対する光スキャナーユニ
ットAの着脱と同時に着脱されることになる。従って、
光スキャナーユニットAと本体との間にハーネスを挟み
込んで断線する等、ハーネスの取り回し上の問題は生じ
にくくなっている。
【0053】さらに、同図の矢印R方向に移動させて上
記の開口部50aより、光スキャナーユニットAを取り
出すことができる。
【0054】一方、取付けの際の手順は、図3の矢印に
示す方向に手を差し入れ、光スキャナーユニットAを持
ち上げ、開口部50aから図10の矢印S方向に移動さ
せて、光スキャナーユニット取付板24に取り付ければ
よく、ほぼ上記に記載した取外しの逆の手順で行なわれ
る。
【0055】このとき、図7の矢印Qで示すように、丸
穴部31aに頭部41を通して、光スキャナーユニット
取付板24の上面側に頭部41を完全に突出させた後、
光スキャナーユニットAの取付部25を円弧穴部31b
に移動させる。
【0056】この状態で手による支持を解除しても、頭
部41が円弧穴部31bに係止し、また、取付ビス40
は、前述のEリング45(図6)により、光スキャナー
ユニットAから外れないので、取付ビス40を締め込ま
なくても、光スキャナーユニットAは光スキャナーユニ
ット取付板24の下方に吊り下げられた状態となる。
【0057】上記の光スキャナーユニットAの移動時に
は、他の異形穴32、33においても、同様のことが言
える。
【0058】円弧穴部31b、32b、33bにネジ部
42が移動した時点で、位置決めピンは、光スキャナー
ユニット取付板24に形成された基準穴30のほぼ下方
に位置することとなり、取付ビス40を締めつけていき
ながら、位置決めピン26を基準穴30に嵌合させる。
【0059】位置決めピン26が嵌合している状態で
は、各円弧穴部31b、32b、33bがいずれも、基
準穴30を中心とする円弧状に形成されており、図8に
示すように、光スキャナーユニットAの光スキャナーユ
ニット取付板24に対する角度が所定の角度θ範囲内に
おいて回動可能とされているので、所定の位置に調整す
る。
【0060】角度の調整が終了したあと、上記取付ビス
40…を完全に締めて光スキャナーユニットAの取付け
が完了する。
【0061】上記の角度の調整に関して、レーザービー
ムの走査方向は光スキャナーユニットAの取付け位置に
依存しているので、光スキャナーユニットAの感光体1
8に対する位置決めが正確に行なわれていないと画像の
歪みを起こし、画像品質の低下を余儀なくされる。
【0062】本実施例においては、上記のように、光ス
キャナーユニットAは、基準穴30に嵌合する位置決め
ピン26を中心として、円弧状穴31b,32b,33
b(図5,図10)に沿って角度θだけ回動可能とされ
ているので、感光体18の軸線方向と平行となるよう
に、レーザービームの走査方向を調整することにより、
軸線ずれによる画像歪みを防止することができる。
【0063】また、軸線調整の基準となる位置決めピン
26が、レーザー出射部にあたる透過部材16近傍の光
スキャナーユニットAの角部に設けられているので、走
査を行なうレーザービームの位置決めピン26側の一端
は、感光体18の表面からはみ出すことはなく、走査方
向と感光体18の軸線を一致させるための光スキャナー
ユニットAの角度調整は容易に行なえる。
【0064】なお、図4に示すように、本実施例では、
画像読取部Bから光スキャナーユニットAに伝達される
振動を減衰させるために、画像読取部底面27と光スキ
ャナーユニット取付板24との間に防振ゴム28が設け
られている。
【0065】以上のように、本実施例のデジタル画像形
成装置においては、上部の画像読取部Bを着脱すること
なく、また、従来より設けられていた、画像形成部Cを
取り出すための開口部50aから、光スキャナーユニッ
トAを容易に取り出せるものとなっているので、メンテ
ナンス時の作業性が大幅に向上し作業者の負担を低減す
ることができると同時に、感光体18に対するレーザー
ビームの走査方向が容易に調整可能であるので、上記走
査方向のズレにより生じた画像歪みを容易に解消するこ
とができる。
【0066】すなわち、本実施例のデジタル画像形成装
置は、光スキャナーユニットが画像担持体の軸に対して
回動可能とされているので、光スキャナーユニットの画
像担持体に対する露光走査方向と画像担持体の軸線方向
とを一致させる調整が可能となる。それゆえ、画像担持
体上を走査するレーザービームの方向が光スキャナーユ
ニットの角度調整を行うことにより変更できるので、画
像担持体に対する露光走査方向と画像担持体の軸線方向
との不一致、すなわち、レーザービームの走査方向のズ
レにより画像歪みが生じても、上記の角度調整によっ
て、該画像歪みを解消して、正確な画像形成が行なえ
る。
【0067】なお、本実施例では、光スキャナーユニッ
トAの取り出しを、画像形成部Cを取り出すための開口
部50aから行っているが、画像読取部Bの一辺を軸と
して画像読取部Bが回動するように設けておき、画像読
取部Bを回動させることにより、画像読取部Bの下面に
設けられた光スキャナーユニットAを外部に露出させて
上方から取り出すことも可能である。
【0068】この場合も、画像読取部Bを完全に着脱す
る必要がなく、光スキャナーユニットの取り出しは容易
に行える。
【0069】
【発明の効果】本発明のデジタル画像形成装置は、以上
のように、画像を走査して画像情報を出力する画像読取
部の下方に画像担持体上に画像形成を行う画像形成部
が設けられるとともに、該画像読取部と画像形成部と
の間に、上記画像情報を光信号に変換して上記画像担持
体を露光し、静電潜像を形成する光スキャナーユニット
が設けられ、かつ、前フレームには上記画像形成部を横
方向に取り出すための開口部が開けられているデジタル
画像形成装置において、上記光スキャナーユニット
光スキャナーユニットの上部に設けられた取付部によ
り、該光スキャナーユニットと上記画像読取部との間の
光スキャナーユニット取付面に下方に着脱自在に取り付
けられ、かつ、上記開口部は、上記光スキャナーユニッ
トが通過可能な大きさに形成されている構成である。
【0070】それゆえ、これにより、光スキャナーユニ
ット専用の開口部を設けず、また、画像読取部の着脱操
作を行なうことなく、光スキャナーユニットをデジタル
画像形成装置外へ取り出すことができるので、該光スキ
ャナーユニットの取り出し作業が容易に行えるものとな
り、メンテナンスを行う者の負担を軽減することができ
るという効果を奏する。
【0071】さらに、本発明のデジタル画像形成装置
は、以上のように、上記光スキャナーユニットに位置決
めピンが設けられるとともに、上記光スキャナーユニッ
ト取付面に基準穴が設けられ、かつ、上記光スキャナー
ユニットは、上記基準穴に嵌合した上記位置決めピンを
中心として、露光走査方向が上記画像担持体の軸線方向
と平行となるように回動可能である構成である。
【0072】それゆえ、これにより、画像担持体上を走
査するレーザービームの方向が光スキャナーユニットの
角度調整を行うことにより変更できるので、レーザービ
ームの走査方向のズレにより画像歪みが生じても、上記
の角度調整により、該画像歪みを解消し、正確な画像形
成が行なえるという効果を奏する。
【0073】さらに、本発明のデジタル画像形成装置
は、以上のように、上記取付部には、取付ビスが設けら
れるとともに、上記光スキャナーユニット取付面には、
上記取付ビスに対応して、径が該取付ビスの頭部の外径
より大きな丸穴部と、幅が該取 付ビスの頭部の外径より
小さな円弧穴部とが連結した形状の異形穴が設けられて
いる構成である。
【0074】さらに、本発明のデジタル画像形成装置
は、以上のように、上記取付ビスは、円形の上記頭部と
ネジ部、そしてさらに該ネジ部に連なる非ネジ部からな
るとともに、該非ネジ部の先端には使用時にEリングが
嵌め込まれるEリング溝が形成されている構成である。
【0075】さらに、本発明のデジタル画像形成装置
は、以上のように、上記開口部は、上記光スキャナーユ
ニットを傾けること無く取り出せる形状である構成であ
る。
【0076】さらに、本発明のデジタル画像形成装置
は、以上のように、上記光スキャナーユニットは、下面
にローレットが形成されている構成である。
【0077】さらに、本発明のデジタル画像形成装置
は、以上のように、上記光スキャナーユニットは、底部
に下に突出した緩衝部材を有する構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるデジタル画像形成装
置を示す断面概略図である。
【図2】図1に示すデジタル画像形成装置内において、
光スキャナーユニットの位置及び光スキャナーユニット
の内部構成を示す上面図である。
【図3】上記光スキャナーユニットの概形斜視図であ
る。
【図4】上記光スキャナーユニットの取付け状態を示す
断面図である。
【図5】本発明の一実施例における光スキャナーユニッ
ト取付板と光スキャナーユニットの取付け位置とを示す
図である。
【図6】光スキャナーユニットの取付部と光スキャナー
ユニット取付板の異形穴との取付け状態を示す断面拡大
図である。
【図7】光スキャナーユニット着脱時における取付部と
異形穴の位置関係及び移動方向を示す図である。
【図8】上記光スキャナーユニットの感光体に対する角
度調整範囲を示す図である。
【図9】光スキャナーユニットの装置内への導入方法に
おける別の例を示す斜視図である。
【図10】デジタル画像形成装置内に光スキャナーユニ
ットを装着するときの移動方向を示す斜視図である。
【図11】従来のデジタル画像形成装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
A 光スキャナーユニット B 画像読取部 C 画像形成部 18 感光体(画像担持体) 24 光スキャナーユニット取付板(光スキャナーユ
ニット取付面) 25 取付部 26 位置決めピン(支点)29a エアーダクト壁(緩衝部材) 30 基準穴(支点)31,32,33 異形穴 31a,32a,33a 丸穴部 31b,32b,33b 円弧穴部 40 取付ビス 41 頭部 42 ネジ部 43 非ネジ部 44 Eリング溝 45 Eリング 50 前フレーム 50a 開口部61 ローレット 69 支持突出部(緩衝部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−140971(JP,A) 実開 昭64−55950(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 G03G 15/00 G03G 15/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を走査して画像情報を出力する画像読
    取部の下方に画像担持体上に画像形成を行う画像形成
    部が設けられるとともに、該画像読取部と画像形成部
    との間に、上記画像情報を光信号に変換して上記画像担
    持体を露光し、静電潜像を形成する光スキャナーユニッ
    トが設けられ、かつ、前フレームには上記画像形成部を
    横方向に取り出すための開口部が開けられているデジタ
    ル画像形成装置において、上記 光スキャナーユニット光スキャナーユニット
    の上部に設けられた取付部により、該光スキャナーユニ
    ットと上記画像読取部との間の光スキャナーユニット取
    付面に下方に着脱自在に取り付けられ かつ、上記開口部は、上記光スキャナーユニットが通過
    可能な大きさに形成されている ことを特徴とするデジタ
    ル画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記光スキャナーユニットに位置決めピン
    が設けられるとともに、 上記光スキャナーユニット取付面に基準穴が設けられ、 かつ、上記光スキャナーユニットは、上記基準穴に嵌合
    した上記位置決めピンを中心として、露光走査方向が上
    記画像担持体の軸線方向と平行となるように回動可能で
    ある ことを特徴とする請求項1記載のデジタル画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】上記取付部には、取付ビスが設けられると
    ともに、 上記光スキャナーユニット取付面には、上記取付ビスに
    対応して、径が該取付ビスの頭部の外径より大きな丸穴
    部と、幅が該取付ビスの頭部の外径より小さな円弧穴部
    とが連結した形状の異形穴が設けられている ことを特徴
    とする請求項1または2記載のデジタル画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記取付ビスは、円形の上記頭部とネジ
    部、そしてさらに該ネジ部に連なる非 ネジ部からなると
    ともに、該非ネジ部の先端には使用時にEリングが嵌め
    込まれるEリング溝が形成されていることを特徴とする
    請求項3記載のデジタル画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記開口部は、上記光スキャナーユニット
    を傾けること無く取り出せる形状であることを特徴とす
    る請求項1から4の何れか1項に記載のデジタル画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】上記光スキャナーユニットは、下面にロー
    レットが形成されていることを特徴とする請求項1から
    5の何れか1項に記載のデジタル画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記光スキャナーユニットは、底部に下に
    突出した緩衝部材を有することを特徴とする請求項1か
    ら6の何れか1項に記載のデジタル画像形成装置。
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