JP3178945B2 - インクジェットプリントヘッド - Google Patents

インクジェットプリントヘッド

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JP3178945B2
JP3178945B2 JP19473093A JP19473093A JP3178945B2 JP 3178945 B2 JP3178945 B2 JP 3178945B2 JP 19473093 A JP19473093 A JP 19473093A JP 19473093 A JP19473093 A JP 19473093A JP 3178945 B2 JP3178945 B2 JP 3178945B2
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幸久 武内
伸夫 高橋
茂樹 岡田
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Seiko Epson Corp
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NGK Insulators Ltd
Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、インクジェットプリントヘッド
に係り、特に金属製のノズル部材とセラミック製のイン
クポンプ部材(圧電/電歪膜型アクチュエータ)とを重
ね合わせて、接合、一体化せしめてなる、積層構造のイ
ンクジェットプリントヘッドにおいて、そのインク吐出
性能の改善を図る技術に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、プリンタの市場では、静粛で、ラン
ニングコストが安いインクジェットプリンタの需要が、
急速に伸びてきている。そして、そのようなインクジェ
ットプリンタに使用されるインクジェットプリントヘッ
ドとしては、一般に、インクが供給されて充填されるイ
ンク加圧室内の圧力を上昇させて、ノズル孔から粒子状
乃至は液滴状のインクを打ち出して(噴射させて)、印
字するようにしたものが用いられている。
【0003】また、このインク加圧室内の圧力を上昇さ
せる機構の一種として、インク加圧室壁に設けた圧電/
電歪素子の変位によって、インク加圧室の体積を変化さ
せるタイプのものが知られており、他の、インク加圧室
内に配置したヒータの加熱で微細な泡を発生させるタイ
プのものに比べて、原理的に消費電力が低いことや印字
品質が高い等の特徴が認められている。
【0004】ところで、かくの如き圧電/電歪素子の変
位を利用するタイプのインクジェットプリントヘッド
は、例えば、図6及び図7に示されるように、複数のノ
ズル孔2が設けられたノズルプレート4と、複数のオリ
フィス孔6が設けられたオリフィスプレート8とを、流
路プレート10を挟んで積層、接合することにより、前
記ノズル孔2にインクを導くインク噴出用流路12と、
前記オリフィス孔6にインクを導くインク供給用流路1
4とを、それぞれ、内部に形成せしめて成るインクノズ
ル部材16に対して、所定のプレート18、20の積層
体にて形成された、前記各ノズル孔2およびオリフィス
孔6に対応する複数の空所22を有するインクポンプ部
材24を重ね合わせて、接着一体化することにより、前
記ノズル孔2およびオリフィス孔6の背後に、それぞ
れ、インク加圧室26を形成すると共に、かかるインク
加圧室26の壁部に圧電/電歪素子28を固着すること
によって、形成されることとなる。なお、このようなイ
ンクジェットプリントヘッドにおけるノズルプレート
4、オリフィスプレート8、流路プレート10にて構成
されるインクノズル部材16は、一般に、精密加工の容
易さやコスト等の点から、ステンレス等の金属製とされ
ている。また、ノズルプレート4は、図6に示されるよ
うに、テーパ孔の形成された第一のノズルプレート4a
と、ストレート孔の形成された第二のノズルプレート4
bを貼合わせて形成されている。
【0005】一方、本願出願人は、先に、特願平2−1
1174号や特願平3−204845号等として、上記
のようなタイプのインクジェットプリントヘッドにおけ
るインクポンプ部材24として好適に用いられ得る、セ
ラミック製の圧電/電歪膜型アクチュエータを提案し
た。この圧電/電歪膜型アクチュエータは、前記プレー
ト18及び20に相当するセラミック基板の一方の面上
に、第一の電極膜と圧電/電歪膜と第二の電極膜との組
合せからなる圧電/電歪駆動部が、圧電/電歪膜型素子
として、一体的に積層形成されて成る構造を有するもの
であって、小型で安価な、高信頼性のアクチュエータで
あると共に、低駆動電圧にて大変位が得られ、また応答
速度が速く、且つ発生力も大きいという優れた特徴を有
しており、インクジェットプリントヘッドにおけるイン
クポンプ部材として、誠に有用なものであった。
【0006】しかしながら、本発明者らが検討したとこ
ろによると、かかるセラミック製の圧電/電歪膜型アク
チュエータをインクポンプ部材として用い、これに、イ
ンクを噴射させるノズル孔が設けられた金属製のノズル
部材を重ね合わせて、接合せしめ、インクジェットプリ
ントヘッドを構成した場合において、かかるインクポン
プ部材の変位特性(変位量)が、その本来の特性値より
も、少なからず低下することが、明らかとなったのであ
る。
【0007】例えば、上記の如きセラミック製のインク
ポンプ部材とステンレス製のノズル部材とを接着剤にて
120℃にて接着、一体化せしめ、インクジェットプリ
ントヘッドを構成した場合において、所定の駆動電圧を
印加した際の変位量に関し、インクポンプ部材単体での
変位量:0.30μmから、プリントヘッドに組み付け
られたインクポンプ部材の変位量は、0.20μmと、
その変位特性が3割以上も、低下することが認められた
のである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明者らは、かかるイン
クポンプ部材の変位特性の低下、ひいてはインクジェッ
トプリントヘッドにおけるインク吐出性能の低下の原因
について、種々、検討した結果、インクジェットプリン
トヘッドを構成するノズル部材とインクポンプ部材と
が、前者が金属製、後者がセラミック製として、熱膨張
特性の異なる材質にて形成されているところから、プリ
ントヘッド製造工程における熱履歴によって、またプリ
ントヘッドに対する加熱作用によって、かかるインクポ
ンプ部材に熱応力が発生したり、熱歪が残ったりして、
インクポンプ部材に曲げ変形作用や圧縮作用を及ぼし、
これが、インクポンプ部材の変位特性を低下せしめる大
きな原因となっていることをつきとめたのである。
【0009】従って、本発明は、そのような知見に基づ
いて完成されたものであり、そしてその解決課題とする
ところは、インクジェットプリントヘッドにおけるイン
クポンプ部材の変位特性を効果的に改善せしめ、ひいて
はインク吐出性能の向上を図ることにある。
【0010】
【解決手段】そして、本発明は、かかる課題を解決する
ために、インクを噴射させるノズル孔が設けられた金属
製のノズル部材に対して、該ノズル孔に対応する空所が
設けられたセラミック製のインクポンプ部材を重ね合わ
せて接合することにより、前記ノズル孔の背後にインク
加圧室を形成する一方、該インク加圧室の壁部の一部
を、該インクポンプ部材に設けた圧電/電歪膜型素子に
よって変形させて、前記インク加圧室に圧力を生ぜしめ
ることにより、該インク加圧室に供給されるインクを前
記ノズル孔より噴射させるようにしたインクジェットプ
リントヘッドにおいて、前記ノズル部材と前記インクポ
ンプ部材の熱膨張特性の差異によって加わる該インクポ
ンプ部材に対する応力を緩和する熱膨張特性調整部材
を、それらノズル部材及びインクポンプ部材と共に重ね
合わせて、一体的に接合せしめたことを特徴とするイン
クジェットプリントヘッドを、その要旨とするものであ
る。
【0011】なお、かかる本発明に従うインクジェット
プリントヘッドにあっては、前記熱膨張特性調整部材
は、具体的には、前記ノズル部材、更にはそれよりも熱
膨張率の小さな前記インクポンプ部材の熱膨張率よりも
小さな熱膨張率を有し、そして該ノズル部材のインクポ
ンプ部材が接合される側とは反対側に重ね合わされて、
接合せしめられることとなる。即ち、熱膨張率の大きい
ノズル部材の両面に、熱膨張率の小さいインクポンプ部
材と熱膨張特性調整部材とを積層することで、熱膨張率
的には小−大−小のサンドイッチ構造となり、全体とし
てバイメタルのような熱変形を抑制することができるの
である。なお、その際、インクジェットプリントヘッド
の印字特性上、熱膨張特性調整部材の厚みは極力薄いこ
とが望ましいため、薄くても十分な効果を得るべく、材
質としては極力熱膨張率が小さく、且つヤング率の高い
材質が好適に用いられることとなる。また、通常使用さ
れるノズル部材の材質は、何れもセラミックよりも熱膨
張率の大きい材質であるが、もしもセラミックよりも熱
膨張率の小さい材質を採用する場合には、熱膨張率から
みて大−小−大のサンドイッチ構造とすることが望まし
い。即ち、この場合には、熱膨張特性調整部材の熱膨張
率は、ノズル部材のそれよりも大きい方が好適となる。
【0012】また、前記熱膨張特性調整部材が、インク
ポンプ部材の前記ノズル部材側とは反対側に重ね合わさ
れて、接合せしめられる場合にあっては、かかる熱膨張
特性調整部材は、該インクポンプ部材の熱膨張率よりも
大きな熱膨張率、有利には、ノズル部材と同等な熱膨張
率を有するように構成されるのであるが、また、前記イ
ンクポンプ部材の熱膨張率よりも小さな熱膨張率を有す
るものであっても、インクポンプ部材とノズル部材との
熱膨張(収縮)特性の差に基づくところのインクポンプ
部材に対する曲げ変形作用は、そのような熱膨張特性調
整部材にて、効果的に抑制され得ることとなる。
【0013】さらに、前記熱膨張特性調整部材が、前記
インクポンプ部材とノズル部材との間に挟まれて、接合
せしめられる場合にあっては、該熱膨張特性調整部材
は、ノズル部材の熱膨張率よりも小さな熱膨張率を有す
るように構成され、これによって熱膨張率の大きいノズ
ル部材による熱変形作用を有利に抑制して、インクポン
プ部材に惹起される応力の低減が図られる。
【0014】
【作用・効果】このように、本発明に従うインクジェッ
トプリントヘッドにおいては、インクポンプ部材とノズ
ル部材と共に、熱膨張特性調整部材が重ね合わされて、
接合され、一体的な構造とされているところから、金属
製のノズル部材とセラミック製のインクポンプ部材の熱
膨張特性の差異によって加わる該インクポンプ部材に対
する圧縮応力乃至は引っ張り応力が、効果的に緩和せし
められ得ることとなるのであり、特にそのような応力に
基づくところのインクポンプ部材の曲がり変形が効果的
に抑制され得て、かかるインクポンプ部材の圧電/電歪
膜型素子による変位を有効に発現せしめ得るのであり、
以てインクジェットプリントヘッドにおけるインク吐出
性能の向上を、有利に達成し得るのである。
【0015】なお、かかる本発明に従う熱膨張特性調整
部材は、上述の如く、その配設位置に従って、その熱膨
張率を選定する必要があるが、何れの場合にあっても、
熱膨張特性調整部材の存在によって、インクジェットプ
リントヘッドの製造時における熱履歴によって加わるイ
ンクポンプ部材に対する応力が、効果的に緩和されるこ
ととなるのであり、またインクジェットプリントヘッド
の組立て後における加熱作用にて、ノズル部材とインク
ポンプ部材の熱膨張特性の差異によって、インクポンプ
部材に加わる応力をも、有利に緩和せしめ得るのであ
り、以てそのような応力の内在によるインクポンプ部材
のインク吐出性能への悪影響を、有利に回避し得るので
ある。
【0016】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の代表的な実施例について、図面を参照し
つつ、詳細に説明することとする。
【0017】先ず、図1には、本発明の一実施例として
のインクジェットプリントヘッドの断面概略構成図が、
そして図2には、その分解斜視図が、それぞれ、示され
ている。そこにおいて、インクジェットプリントヘッド
40は、インクノズル部材42とインクポンプ部材44
とが接合一体化されることによって構成されており、イ
ンクポンプ部材44内に形成されたインク加圧室46に
供給されたインクが、インクノズル部材42に設けられ
たノズル孔54を通じて、噴出せしめられるようになっ
ている。そして、インクノズル部材42のインクポンプ
部材44の接合側とは反対側の面、換言すればインク噴
出側の面には、所定厚さの熱膨張特性調整板80が接着
せしめられて、一体的な構造とされている。
【0018】より詳細には、かかるインクジェットプリ
ントヘッド40において、前記インクノズル部材42
は、それぞれ、薄肉の平板形状を呈する、金属製のノズ
ルプレート48と金属製のオリフィスプレート50が、
それらの間に金属製の流路プレート52を挟んで重ね合
わされ、接着剤によって一体的に接合されてなる構造と
されている。そして、ノズルプレート48は、テーパ孔
を持つ第一のノズルプレート48aと、ストレート孔を
持つ第二のノズルプレート48bとを接合させて形成さ
れており、インク噴出用のノズル孔54が、複数個(本
実施例では3個)形成されている。更に、オリフィスプ
レート50および流路プレート52には、各ノズル孔5
4に対応する位置において、板厚方向に貫通する通孔5
6、57が、該ノズル孔54よりも所定寸法大きな内径
をもって形成されている。
【0019】また、オリフィスプレート50には、イン
ク供給用のオリフィス孔58が、複数個(本実施例では
3個)形成されていると共に、流路プレート52に設け
られた窓部60が、ノズルプレート48およびオリフィ
スプレート50にて、両側から覆蓋されることにより、
それらノズルプレート48とオリフィスプレート50と
の間に、各オリフィス孔58に連通せしめられたインク
供給流路62が、形成されている。更に、オリフィスプ
レート50には、かかるインク供給流路62に対して、
インクタンクから導かれるインクを供給する供給口64
が、設けられている。
【0020】ところで、かかるインクノズル部材42を
構成する各プレート48、50、52の材質は、前述の
ように、金属とされており、特に、ニッケルやステンレ
スが好適に用いられることとなる。けだし、ノズルプレ
ート48及びオリフィスプレート50を金属製とするこ
とにより、ノズル孔54やオリフィス孔58を、高い寸
法精度をもって形成することができるからである。な
お、オリフィス孔58は、供給されるインクに対して逆
止弁の如き作用を為さしめるため、例えば、図示されて
いるように、インク流通方向に向って小径化するテーパ
形状をもって形成されていることが望ましい。ここで
は、各プレート48、50、52の材質としては、ステ
ンレス(SUS304)が選択され、またそれらプレー
トの中で、微細孔(54)、(58)は、パンチングに
より形成され、更にその外形は、フォトリソグラフィと
エッチングの組合せにより、形成されている。そして、
各プレート48、50、52をエポキシ系接着剤によっ
て、貼合わせ、一体的なノズル部材42が形成されてい
るのである。
【0021】なお、ここで用いられる接着剤は、後工程
で必要な加熱処理に耐えるものであればよく、例示のエ
ポキシ接着剤の他、ナイロン系やポリオレフィン系等の
ホットメルト型接着フィルムであっても何等差支えな
い。
【0022】一方、前記インクポンプ部材44は、それ
ぞれ、薄肉の平板形状を呈する閉塞プレート66と接続
プレート68が、スペーサプレート70を挟んで重ね合
わされてなる構造をもって、一体的に形成されている。
【0023】そして、接続プレート68には、前記イン
クノズル部材42のオリフィスプレート50に形成され
た通孔56およびオリフィス孔58に対応する位置に、
第一の連通用開口部72および第二の連通用開口部74
が、それぞれ、形成されている。なお、第一の連通用開
口部72は、通孔56と略同一乃至若干大きめの内径と
されている一方、第二の連通用開口部74は、オリフィ
ス孔58よりも所定寸法大径とされている。
【0024】また、スペーサプレート70には、長手矩
形状の窓部76が、複数個、形成されている。そして、
それら各窓部76に対して、上記接続プレート68に設
けられた、各一つの第一の連通用開口部72および第二
の連通用開口部74が開口せしめられるように、かかる
スペーサプレート70が、接続プレート68に対して重
ね合わされている。
【0025】さらに、このスペーサプレート70におけ
る、接続プレート68が重ね合わされた側とは反対側の
面には、閉塞プレート66が重ね合わされており、この
閉塞プレート66にて、窓部76の開口が覆蓋されてい
る。それによって、かかるインクポンプ部材44の内部
には、第一及び第二の連通用開口部72、74を通じて
外部に連通されたインク加圧室46が、形成されている
のである。
【0026】ところで、このようなインクポンプ部材4
4は、セラミックの一体焼成品にて形成されている。具
体的には、先ず、上述の如き閉塞プレート66、接続プ
レート68およびスペーサプレート70を、それぞれ、
グリーンシートを用いて形成し、それらを積層せしめた
後、焼成し、それら閉塞プレート66、接続プレート6
8およびスペーサプレート70を、互いに一体化するこ
とによって、形成されることとなる。なお、かかるイン
クポンプ部材44を形成するセラミックの材質は、特に
限定されるものではないが、成形性等の点から、アルミ
ナ、ジルコニア等が、好適に採用される。ここでは、材
質として、Y23 を3mol%含有するジルコニア材
料が用いられ、閉塞プレート66の厚さを10μm、接
続プレート68の厚さを180μm、スペーサプレート
70の厚さを180μmとして、インクポンプ部材44
が構成されている。
【0027】また、かかるインクポンプ部材44には、
その閉塞プレート66の外面上において、各インク加圧
室46に対応する部位に、それぞれ、圧電/電歪膜型素
子78が、設けられている。ここにおいて、この圧電/
電歪膜型素子78は、閉塞プレート66上に、下部電極
75、圧電/電歪層79および上部電極77からなる圧
電/電歪作動部を、膜形成法によって形成することによ
り、形成されたものである。そして、特に好適には、か
かる圧電/電歪膜型素子78としては、本願出願人が、
先に、特願平3−203831号や特願平4−9474
2号において提案した圧電/電歪素子が、採用されるこ
ととなる。
【0028】すなわち、閉塞プレート66の外面上に、
所定の電極膜(上、下電極)75、77および圧電/電
歪層79が、公知の各種の膜形成法、例えば、スクリー
ン印刷、スプレー、ディッピング、塗布等の厚膜形成手
法、イオンビーム、スパッタリング、真空蒸着、イオン
プレーティング、CVD、メッキ等の薄膜形成手法によ
って形成されることとなる。なお、それらの膜形成は、
該閉塞プレート66(インクポンプ部材44)の焼結前
に行なうことも、或いは焼結後に行なうことも可能であ
る。また、このようにして閉塞プレート66上に膜形成
された、それぞれの膜(電極膜75、77および圧電/
電歪層79)は、必要に応じて熱処理されることとなる
が、かかる熱処理は、それぞれの膜の形成の都度、行な
っても良く、或いは全部の膜を形成した後、同時に行な
っても良い。
【0029】また、かかる圧電/電歪作動部を構成する
電極膜75、77の材料としては、後工程で必要とされ
る熱処理温度並びに焼成温度程度の高温酸化雰囲気に耐
えられる導体であれば、特に規制されるものではなく、
例えば金属単体であっても、合金であっても良く、また
絶縁性セラミックやガラス等と金属や合金との混合物で
あっても、更には導電性セラミックであっても、何等差
し支えない。尤も、好ましくは、白金、パラジウム、ロ
ジウム等の高融点貴金属類、或いは銀−パラジウム、銀
−白金、白金−パラジウム等の合金を主成分とする電極
材料が好適に用いられる。
【0030】さらに、圧電/電歪作動部を構成する圧電
/電歪層79の材料としては、圧電或いは電歪効果等の
電界誘起歪を示す材料であれば、何れの材料であっても
採用され得るものであり、結晶質の材料であっても、非
晶質の材料であっても良く、また半導体材料であって
も、誘電体セラミック材料や強誘電体セラミック材料で
あっても、何等差し支えなく、更には分極処理が必要な
材料であっても、またそれが不必要な材料であっても良
いのである。
【0031】尤も、本発明に用いられる圧電/電歪材料
としては、好ましくは、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛を主
成分とする(PZT系)材料、マグネシウムニオブ酸鉛
を主成分とする(PMN系)材料、ニッケルニオブ酸鉛
を主成分とする(PNN系)材料、マンガンニオブ酸鉛
を主成分とする材料、アンチモンスズ酸鉛を主成分とす
る材料、亜鉛ニオブ酸鉛を主成分とする材料、チタン酸
鉛を主成分とする材料、更にはこれらの複合材料等が用
いられる。なお、前述した材料に、ランタン、ストロン
チウム、バリウム、ニオブ、亜鉛、セリウム、カドミウ
ム、クロム、コバルト、アンチモン、鉄、イットリウ
ム、タンタル、タングステン、ニッケル、マンガン等の
酸化物やそれらの他の化合物を添加物として含有せしめ
た材料、例えばPLZT系となるように、前記材料に所
定の添加物を適宜に加えても、何等差し支えない。
【0032】なお、上記の如くして形成される電極膜7
5、77と圧電/電歪膜(層)79から構成される圧電
/電歪作動部の厚さとしては、一般に、100μm 以下
が採用され、また電極膜75、77の厚さとしては、一
般に、20μm以下、好ましくは5μm以下とされるこ
とが望ましく、更に圧電/電歪膜79の厚さとしては、
低作動電圧で大きな変位等を得るために、好ましくは5
0μm 以下、更に好ましくは3〜40μm 程度とされる
ことが望ましい。ここでは、圧電/電歪膜79の材料と
して、マグネシウムニオブ酸鉛とジルコン酸鉛とチタン
酸鉛を主成分とする材料が用いられ、厚さ:30μmに
おいて、そのような圧電/電歪膜79が形成されてお
り、また電極膜75は、銅とクロムの2層のスパッタリ
ングにより形成され、更に電極膜77は、白金ペースト
の印刷、焼成によって形成されている。
【0033】さらに、インクノズル部材42のノズルプ
レート48の外面に、一体的に接合せしめられた熱膨張
特性調整板80には、ノズルプレート48のノズル孔5
4に対応する部位に、該ノズル孔54よりも大きな孔径
の貫通孔82が設けられており、かかるノズル54から
のインクの噴射が阻害されないようになっている。この
ような熱膨張特性調整板80は、インクノズル部材42
とインクポンプ部材44の熱膨張特性の差異によって加
わる該インクポンプ部材44、ひいては圧電/電歪膜型
素子78に対する応力を緩和するものであって、金属製
のインクノズル部材42よりも小さな熱膨張率を有する
材料、更に好ましくは、そのようなインクノズル部材4
2よりも熱膨張率の小さなインクポンプ部材44の熱膨
張率よりも小さな熱膨張率を有する材料にて形成され、
一般に、アルミナ等のセラミック材料にて形成されるこ
ととなる。
【0034】なお、かかる熱膨張特性調整板80の材質
や形状(厚さ)は、インクノズル部材42やインクポン
プ部材44の材質、形状に従って、最適設計されること
となる。具体的には、インクポンプ部材44の見掛け上
の熱膨張率を考慮し、またインクノズル部材42の見掛
け上の熱膨張率、更にはヤング率と形状から決まる剛性
を考慮して、かかるインクノズル部材42の熱膨張・収
縮が、インクポンプ部材44の熱膨張率の値まで抑える
ことを目指して、熱膨張特性調整板80の材質や形状
が、概略選定され、次いで実験により選定されるのであ
る。特に、熱膨張特性調整板80としては、インクノズ
ル部材42と接着した後の見掛け上の熱膨張率が、イン
クポンプ部材44の熱膨張率と略同等と為し得る材質
で、ヤング率の高い材質が好適に用いられる。この熱膨
張特性調整板80の材質のヤング率は、高い程、薄い厚
みで必要な剛性を得ることができるため、インクジェッ
トプリントヘッドと印字用紙の距離を長く確保すること
ができる点において望ましく、そしてその意味におい
て、熱膨張特性調整板80は、0.1mm程度までの厚
さであることが望ましいのである。なお、ここでは、熱
膨張特性調整板80は、テープ成形、パンチング、焼成
によって得られた、厚さ280μmの96%アルミナ板
にて構成されている。
【0035】ところで、本実施例のインクジェットプリ
ントヘッドにおける熱膨張特性調整板80を与えるアル
ミナの熱膨張率は、8×10-6/℃程度であり、本実施
例のインクポンプ部材44を主として構成するジルコニ
アの熱膨張率:10×10-6/℃、更にはインクノズル
部材42を形成するSUS304の熱膨張率:16×1
-6/℃の何れをも下回っており、このため、用いられ
る熱膨張特性調整板80の板厚を調整すれば、インクノ
ズル部材42と該熱膨張特性調整板80の接着体の見掛
けの熱膨張率を、インクポンプ部材44の熱膨張率と略
同等にすることが可能となるのであり、本実施例では、
簡易計算により、その板厚が、280μmとされている
のである。なお、そのような板厚の決定は、より望まし
くは、板厚を変えて実験したり、コンピューターシュミ
レーションによって計算したりすることによって、行な
われることとなる。
【0036】なお、かかるインクノズル部材42とイン
クポンプ部材44の接着に使用され得る接着剤として
は、ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、フェノール
系、レゾルシノール系、ユリア系、メラミン系、ポリエ
ステル系、エポキシ系、フラン系、ポリウレタン系、シ
リコーン系、ゴム系、ポリイミド系、ポリオレフィン系
等の何れでも良い。但し、本実施例の如くプリントヘッ
ドを構成する場合には、インクに対する耐久性のある接
着剤を選択することが望ましい。
【0037】また、接着剤の形態としては、量産性の点
から、ディスペンサーによる塗布が可能か或いはスクリ
ーン印刷が可能な高粘性のペーストタイプか、打抜き加
工が可能なシートタイプが望ましい。更に、高粘性のペ
ーストタイプとしては、本来の接着剤にフィラーを混入
して粘度を上げたものも用いることができる。
【0038】因みに、本実施例に従うインクポンプ部材
44、インクノズル部材42及び熱膨張特性調整板80
を、それぞれ、作製し、それらをエポキシ系接着剤によ
り、2kg/cm2 の加圧下において、120℃の温度
で、1時間接着して一体化せしめ、図示の如き構造のイ
ンクジェットプリントヘッド40を製造する一方、比較
のために、熱膨張特性調整板80を設けていないインク
ジェットプリントヘッドを製造し、得られた二つのプリ
ントヘッドについて、それぞれの圧電/電歪膜型素子7
8に対して、所定の電圧を印加した際の変位量を測定し
たところ、本発明に従う熱膨張特性調整板80を設けた
インクジェットプリントヘッド40にあっては、0.2
8μmの変位を得ることができた。これに対して、比較
例である熱膨張特性調整板80を設けていないプリント
ヘッドにあっては、0.21μmの変位量しか示さなか
った。
【0039】このように、本発明に従う熱膨張特性調整
板80を設けたインクジェットプリントヘッド40にあ
っては、インクノズル部材42とインクポンプ部材44
との間の熱膨張率の差異によって惹起される応力、ここ
では、曲がり変形による引っ張り応力が、熱膨張特性調
整板80の存在によって、効果的に抑制乃至は解消せし
められ得て、インクポンプ部材44、ひいては圧電/電
歪膜型素子78の変位特性に対する悪影響を、効果的に
緩和乃至は解消せしめ得たのであり、以てインクポンプ
部材44の作動特性、ひいてはインクジェットプリント
ヘッドのインク吐出性能の改善を、有効に図り得たので
ある。
【0040】また、かかる構造のインクジェットプリン
トヘッド40において、インクポンプ部材44に設けら
れる圧電/電歪膜型素子78と、かかるインクポンプ部
材44を構成する閉塞プレート66、接続プレート6
8、スペーサプレート70とは、異材料から構成されて
いるところから、圧電/電歪膜型素子78、特に圧電/
電歪層79には、製造工程において、それら異材料の熱
膨張率差に起因する熱応力が残存するようになるが、そ
のような熱応力も、上述の如き熱膨張特性調整板80に
よって、効果的に緩和することが可能であり、以て圧電
/電歪層79の耐久性の向上や圧電/電歪膜型素子7
8、更にはインクポンプ部材44の変位特性の向上を図
り得る等の付随的効果も、得ることができるのである。
【0041】ところで、熱膨張特性調整板80に関し
て、その厚さは薄い方が望ましいことを、先に明らかに
したが、図3には、そのような熱膨張特性調整板80の
厚みを薄くするための一つの具体的手段が明らかにされ
ている。即ち、図3は、図1及び図2に示されるインク
ジェットプリントヘッドのインクノズル部材42におけ
る流路プレート52の平面形態を示しており、そこで
は、かかる流路プレート52の材質に熱膨張率が、SU
S304よりも小さな42%Ni−Fe合金(熱膨張
率:7×10-6/℃)を採用すると共に、図示の如く、
流路プレート52における窓部60、通孔57を除く部
分に対して、所定大きさの多数の肉抜き孔84を設け、
網目状の低剛性構造とされている。
【0042】そして、熱膨張特性調整板80には、96
%アルミナ材質から成り、厚さが100μmのものを用
い、圧電/電歪膜型素子78に対する所定の電圧印加時
における変位特性を測定した結果、熱膨張特性調整板8
0の厚さが、前記実施例よりも薄い100μmとされて
いるにも拘わらず、前記実施例と同様な0.28μmの
変位を得ることができた。
【0043】なお、このように、流路プレート52の形
状の最適化によっては、熱膨張特性調整板80の厚さを
更に薄くすることが可能であり、極端な場合、流路プレ
ート52の材質選定や、他の部分の設計の最適化によっ
ては、熱膨張特性調整板80の厚さをゼロにする、別の
見方をすれば、流路プレート52自体を熱膨張特性調整
板とすることで、熱応力の調整を図ることが可能であ
る。
【0044】また、上記実施例では、熱膨張特性調整板
80が、インクノズル部材42のインクポンプ部材44
が接合される側とは反対側に重ね合わされて、接合され
ている例であったが、本発明では、そのような熱膨張特
性調整部材(80)の配設位置は、インクノズル部材4
2とインクポンプ部材44の熱膨張特性の差異によって
加わる該インクポンプ部材44に対する応力を緩和し得
る限りにおいて、適宜に選定することが可能であり、図
4及び図5においては、板状の熱膨張特性調整部材86
が、インクポンプ部材44のインクノズル部材42が接
合される側とは反対側に重ね合わされて、接合、一体化
せしめられている。
【0045】すなわち、かかる図4及び図5に示される
実施例において、インクノズル部材42及びインクポン
プ部材44は、何れも、前記実施例と同様であり、熱膨
張特性調整部材86のみが、図示の如く、インクポンプ
部材44の圧電/電歪膜型素子78が設けられた側にお
いて、かかる圧電/電歪膜型素子78を跨ぐように設け
られているのである。より具体的には、熱膨張特性調整
部材86は、蓋形状を呈し、その両端の脚部88、88
において、インクポンプ部材44の閉塞プレート66の
上面に対して、接合されて、一体的な構造とされている
のである。
【0046】このような配設形態の熱膨張特性調整部材
86にあっては、その材質が、前例と同様に、アルミナ
等の熱収縮率の小さなもの、より具体的には、インクポ
ンプ部材44の熱膨張率よりも小さな熱膨張率のもので
ある場合には、熱膨張率の大きなインクノズル部材42
の熱膨張・収縮作用によって及ぼされる応力、換言すれ
ば、曲げ変形作用が、該熱膨張特性調整部材86によっ
て、効果的に緩和乃至は抑制され得ることとなるのであ
るが、また、そのような熱膨張特性調整部材86の材質
として、インクポンプ部材44の熱膨張率よりも大きな
熱膨張率を有するもの、特にインクノズル部材42と同
程度の熱膨張率を有するものを用いた場合にあっても、
かかるインクポンプ部材44の曲げ変形作用は、効果的
に抑制乃至は緩和されることとなるのであり、以てイン
クジェットプリントヘッドにおけるインク吐出性能の改
善を図り得るのである。
【0047】因みに、この図4及び図5に示される実施
例において、熱膨張特性調整部材86の材質として、イ
ンクノズル部材42と同様なステンレス(SUS30
4)を採用し、その厚さを300μmとして、インクノ
ズル部材42とインクポンプ部材44との間に生じる曲
げ変形作用の緩和を図ったところ、得られたインクジェ
ットプリントヘッドにおける圧電/電歪膜型素子78に
対する所定の電圧印加時の変位量は、0.29μmを示
した。これに対して、上記の如き熱膨張特性調整部材8
6が設けられていないインクジェットプリントヘッドに
おいて、そのインクポンプ部材44の変位量は、0.2
1μmに過ぎないものであった。このことから、上述の
如き熱膨張特性調整部材86の配設により、インクジェ
ットプリントヘッドにおけるインク吐出性能の向上が有
利に達成され得ることが、良好に理解されるのである。
【0048】さらに、図8には、本発明の更に別の実施
例が示されている。そこにおいて、インクジェットプリ
ントヘッド90は、何れも前記実施例と同様な構造を有
するインクノズル部材42とインクポンプ部材44を備
え、そして本発明に従う熱膨張特性調整板92が、それ
らインクポンプ部材44とインクノズル部材42との間
に挟まれるように設けられているのである。詳しくは、
熱膨張特性調整板92は、インクポンプ部材44の接続
プレート68とインクノズル部材42のオリフィスプレ
ート50との間に挟み込まれるように接着されて、一体
化せしめられているのであり、また該熱膨張特性調整板
92には、インクポンプ部材44の接続プレート68に
形成された第一の連通用開口部72および第二の連通用
開口部74に対応する位置に、略同一内径を有する通孔
94、96がそれぞれ設けられ、そしてそれら通孔9
4、96を介して、インクポンプ部材44のインク加圧
室46がインクノズル部材42のノズル孔54、オリフ
ィス孔58に連通せしめられているのである。
【0049】このような本発明に従う熱膨張特性調整板
92にあっては、その材質は、インクノズル部材42の
熱膨張率よりも小さな熱膨張率のものであればよく、有
利には、インクポンプ部材44と同程度の熱膨張率を有
するものが選択される。そして、このような熱膨張特性
調整板92の配設によって、熱膨張率の大きなインクノ
ズル部材42の熱膨張・収縮作用により惹起される曲が
り変形に基づく引っ張り応力が、効果的に抑制乃至は解
消せしめられるのである。また、かかる構造のインクジ
ェットプリントヘッド90にあっては、ノズルと印字用
紙との間隔の制限に関係なく、熱膨張特性調整板92の
厚みを自由に選択できるという利点を有しているのであ
り、更にインクポンプ部材44を構成する閉塞プレート
66表面における配線設計が制約を受けないという付随
的効果も得られるのである。
【0050】また、上記したインクジェットプリントヘ
ッド90構造においては、熱膨張特性調整板92とイン
クポンプ部材44の接続プレート68とを、一体の単一
部材として用いることも可能である。具体的には、図9
に示されるように、インクジェットプリントヘッド98
は、インクノズル部材42のオリフィスプレート50と
インクポンプ部材44のスペーサプレート70との間
に、接続プレート68と一体化された、換言すれば接続
プレート68を省略した状態において、熱膨張特性調整
板92が、配置されて、接合せしめられ、一体的な構造
とされている。
【0051】なお、かかるインクジェットプリントヘッ
ド98にあっては、前記インクポンプ部材44は、接続
プレート68がない構造で製造され、しかるのちに、熱
膨張特性調整板92及びインクノズル部材42と接着さ
れて一体形成されることとなる。そして、このようにし
て得られたインクジェットプリントヘッド98にあって
も、インクポンプ部材44の曲げ変形による引っ張り応
力が効果的に抑制乃至は解消せしめられ、以てインクジ
ェットプリントヘッドのインク吐出性能の改善が、効果
的に図られ得るのである。
【0052】以上、本発明の代表的な実施例について詳
述してきたが、本発明が、そのような具体例にのみ限定
して解釈されるものではないことは言うまでもなく、本
発明には、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修
正、改良等を加え得るものであり、そのような実施形態
のものが、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであ
ることが、理解されるべきである。
【0053】例えば、インクノズル部材42やインクポ
ンプ部材44の構造としては、各種の公知の構造が採用
され得るものであり、また上記の実施例では、インク加
圧室46にインクを供給するインク供給流路62が、イ
ンクノズル部材42の内部に形成されていたが、かかる
インク供給流路62をインクポンプ部材44の内部に形
成することも可能である。
【0054】さらに、ノズル孔54やオリフィス孔58
の形成位置や形成数等、更にまたインク加圧室46の形
成位置や形成数等は、インクジェットプリントヘッドの
目的等に応じて、適宜に選定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのインクジェットプリ
ントヘッドを示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されたインクジェットプリントヘッド
の構造を説明するための分解斜視図である。
【図3】図1に示されたインクジェットプリントヘッド
のインクノズル部材を構成する流路プレートの平面説明
図である。
【図4】本発明の異なる実施例としてのインクジェット
プリントヘッドを示す、図1に対応する縦断面説明図で
ある。
【図5】図4に示されたインクジェットプリントヘッド
の構造を説明するための、図2に対応する分解斜視図で
ある。
【図6】従来のインクジェットプリントヘッドの一例を
示す縦断面説明図である。
【図7】図6におけるVII −VII 断面説明図である。
【図8】本発明の別の実施例としてのインクジェットプ
リントヘッドを示す、図1に対応する縦断面図である。
【図9】本発明の更に別の実施例としてのインクジェッ
トプリントヘッドを示す、図1に対応する縦断面図であ
る。
【符号の説明】 40,90,98 インクジェットプリントヘッド 42 インクノズル部材 44 インク
ポンプ部材 46 インク加圧室 48 ノズル
プレート 48a 第一のノズルプレート 48b 第二の
ノズルプレート 50 オリフィスプレート 52 流路プ
レート 54 ノズル孔 58 オリフ
ィス孔 62 インク供給流路 66 閉塞プ
レート 68 接続プレート 70 スペー
サプレート 78 圧電/電歪膜型素子 80,92 熱
膨張特性調整板 86 熱膨張特性調整部材
フロントページの続き (72)発明者 岡田 茂樹 愛知県名古屋市天白区表山3丁目150番 地 日本碍子八事寮 審査官 松川 直樹 (56)参考文献 特開 平4−21448(JP,A) 特開 平3−255(JP,A) 特開 平3−190742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055 B41J 2/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを噴射させるノズル孔が設けられ
    た金属製のノズル部材に対して、該ノズル孔に対応する
    空所が内部に設けられたセラミック製の一体焼成品から
    なる、該ノズル部材よりも熱膨張率の小さなインクポン
    プ部材を重ね合わせて接合することにより、前記ノズル
    孔の背後に位置して該ノズル孔に連通するインク加圧室
    前記空所によって該インクポンプ部材の内部に形成す
    る一方、該インク加圧室の壁部の一部を、かかるインク
    加圧室の壁部を構成する該インクポンプ部材の外面上に
    形成した圧電/電歪膜型素子によって変形させて、前記
    インク加圧室に圧力を生ぜしめることにより、該インク
    加圧室に供給されるインクを前記ノズル孔より噴射させ
    るようにしたインクジェットプリントヘッドにおいて、 前記ノズル部材と前記インクポンプ部材の熱膨張特性の
    差異によって加わる該インクポンプ部材に対する応力を
    緩和する熱膨張特性調整部材を、該インクポンプ部材の
    熱膨張率よりも大きな熱膨張率を有するものとして、該
    インクポンプ部材の前記ノズル部材が接合される側とは
    反対側に重ね合わせて、それらノズル部材及びインクポ
    ンプ部材と共に一体的に接合せしめたことを特徴とする
    インクジェットプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記熱膨張特性調整部材が、前記ノズル
    部材と同等な熱膨張率を有している請求項に記載のイ
    ンクジェットプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 前記熱膨張特性調整部材が、その両端の
    脚部において、前記圧電/電歪膜型素子を跨ぐようにし
    て、該圧電/電歪膜型素子の設けられた側の前記インク
    ポンプ部材の外面に対して、接合せしめられている請求
    項1又は請求項2に記載のインクジェットプリントヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 インクを噴射させるノズル孔が設けられ
    た金属製のノズル部材に対して、該ノズル孔に対応する
    空所が内部に設けられたセラミック製の一体焼成品から
    なる、該ノズル部材よりも熱膨張率の小さなインクポン
    プ部材を重ね合わせて接合することにより、前記ノズル
    孔の背後に位置して該ノズル孔に連通するインク加圧室
    を前記空所によって該インクポンプ部材の内部に形成す
    る一方、該インク加圧室の壁部の一部を、かかるインク
    加圧室の壁部を構成する該インクポ ンプ部材の外面上に
    形成した圧電/電歪膜型素子によって変形させて、前記
    インク加圧室に圧力を生ぜしめることにより、該インク
    加圧室に供給されるインクを前記ノズル孔より噴射させ
    るようにしたインクジェットプリントヘッドにおいて、 前記ノズル部材と前記インクポンプ部材の熱膨張特性の
    差異によって加わる該インクポンプ部材に対する応力を
    緩和する熱膨張特性調整部材を、該 ノズル部材の熱膨張
    率よりも小さな熱膨張率を有するものとして、該ノズル
    部材と前記インクポンプ部材との間に配置してそれら
    ノズル部材及びインクポンプ部材と共に一体的に接合せ
    しめたことを特徴とするインクジェットプリントヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 前記インクポンプ部材が、窓部を有する
    セラミック製のスペーサプレートと、該スペーサプレー
    トの一方の側に重ね合わされて、該窓部の開口を覆蓋す
    るセラミック製の閉塞プレートと、該スペーサプレート
    の他方の側に重ね合わされる、該窓部を前記ノズル部材
    のノズル孔に連通せしめる開口部を備えたセラミック製
    の接続プレートとからなる一体焼成品にて形成されてい
    る請求項1乃至請求項4の何れかに記載のインクジェッ
    トプリントヘッド。
  6. 【請求項6】 前記インクポンプ部材が、窓部を有する
    セラミック製のスペーサプレートと、該スペーサプレー
    トの一方の側に重ね合わされて、該窓部の開口を覆蓋す
    るセラミック製の閉塞プレートとからなる一体焼成品に
    て形成されている一方、該インクポンプ部材を構成する
    スペーサプレートの他方の側に、前記熱膨張特性調整部
    材が重ね合わされて、該スペーサプレートの窓部の開口
    を覆蓋するようにして、前記ノズル部材に対して接合、
    一体化せしめられている請求項4に記載のインクジェッ
    トプリントヘッド。
  7. 【請求項7】 前記ノズル部材が、前記ノズル孔を有す
    る金属製のノズルプレートに対して、それぞれ金属製の
    流路プレート及びオリフィスプレートを重ね合わせて、
    一体的に接合されてなる構造とされていると共に、それ
    ら流路プレート及びオリフィスプレートには、該ノズル
    孔に対応する位置において、貫通孔が形成されており、
    更に該流路プレートには、前記ノズルプレートと前記オ
    リフィスプレートにて両側から覆蓋されて、前記インク
    ポンプ部材のインク加圧室に連通されるインク供給流路
    が設けられている請求項1乃至請求項6の何れかに記載
    のイ ンクジェットプリントヘッド。
  8. 【請求項8】 前記ノズル部材を与えるオリフィスプレ
    ートに、インク流通方向に向かって小径化するテーパ形
    状のオリフィス孔が設けられており、該オリフィス孔を
    通じて、インクが前記インク供給流路から前記インクポ
    ンプ部材のインク加圧室に導かれるようになっている請
    求項7に記載のインクジェットプリントヘッド。
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