JP2842448B2 - 圧電/電歪膜型アクチュエータ - Google Patents

圧電/電歪膜型アクチュエータ

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JP2842448B2
JP2842448B2 JP2011174A JP1117490A JP2842448B2 JP 2842448 B2 JP2842448 B2 JP 2842448B2 JP 2011174 A JP2011174 A JP 2011174A JP 1117490 A JP1117490 A JP 1117490A JP 2842448 B2 JP2842448 B2 JP 2842448B2
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幸久 武内
正人 駒澤
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H57/00Electrostrictive relays; Piezoelectric relays

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、変位制御素子、個体素子モータ、インクジ
ェットヘッド、リレー、スイッチ、シャッター、プリン
トヘッド、ポンプ、フィン等に用いられる圧電/電歪膜
型アクチュエータに関するものである。なお、ここで述
べるアクチュエータとは、電気エネルギーを、機械エネ
ルギーに変換、つまり機械的な変位又は応力に変換する
誹を意味するものである。
(背景技術) 近年、光学や精密加工等の分野において、サブミクロ
ンのオーダーで光路長や位置を調整する変位素子が所望
されるようになってきており、これに応えるものとし
て、強誘電体等の圧電/電歪材料に電界を加えたときに
惹起される逆圧電効果や電歪効果に基づくところの変位
を利用した素子である圧電/電歪アクチュエータの開発
が進められている。
ところで、この圧電/電歪アクチュエータの構造とし
ては、従来から、モノモルフ型、ユニモルフ型、バイモ
ルフ型、積層型等が知られているが、その中で、モノモ
ルフ型、ユニモルフ型、バイモルフ型は、電界誘起歪み
の横効果を利用して屈曲変位を得るために、比較的大き
な変位が得られるものの、発生力が小さく、また応答速
度が遅く、電気機械変換効率が悪いという問題を内在す
るものであった。一方、積層型は、電界誘起歪みの縦効
果を利用しているために、それら発生力や応答速度にお
いて優れ、また電気機械変換効率も高いものであるが、
発生変位が小さいという問題を内在している。
しかも、それら従来のユニモルフ型やバイモルフ型の
アクチュエータにおいては、何れも、圧電/電歪板等の
板状の構成部材を接着剤を用いて張り付けてなる構造を
採用するものであるために、アクチュエータとしての作
動の信頼性にも問題があるものであった。
このように、従来の圧電/電歪アクチュエータには、
ぞれぞれ一長一短があり、また解決されるべき幾つかの
問題を内在するものであったのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為
されたものであって、その課題とするところは、接着剤
等で張り付けた構造ではなく、相対的に低駆動電圧で大
変位が得られ、応答速度が速く、且つ発生力が大きく、
また高集積化が可能である構造の圧電/電歪膜型アクチ
ュエータを提供しようとするものである。
(解決手段) そして、本発明にあっては、そのような課題解決のた
めに、セラミック基板の少なくとも一方の面上に、接着
剤を用いることなく、第一の電極膜と圧電/電歪膜と第
二の電極膜との組合せからなる圧電/電歪駆動部の少な
くとも一つが、それら膜が順次層状に積層せしめられる
と共に、少なくとも圧電/電歪膜が厚膜形成手法にて形
成され、熱処理によって一体化されて、形成されてなる
一体積層構造を有する圧電/電歪膜型アクチュエータ
を、その特徴とするものである。
(作用・効果) このような本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエー
タ構造によれば、膜状の圧電/電歪体となるものである
ところから、相対的に低駆動電圧にて大変位が得られ、
また応答速度が速く、且つ発生力も大きく、更には高集
積化が可能となる特徴を発揮するのである。つまり、膜
を基板上に層状に積み重ね、一体とした積層構造とする
ことによって、従来のバルクを用いた積層型とやや類似
した構造にも拘わらず、電界誘起歪みの横効果による大
きな屈曲変位が得られると共に、高応答速度と発生力大
の特徴を併わせ有する圧電/電歪膜型アクチュエータと
なるのである。
また、本発明は、基板と電極膜若しくは電極膜と圧電
/電歪膜を構成要件とするので、薄板を接合するよう
な、従来のユニモルフ型、バイモルフ型等のアクチュエ
ータで採用されるような、所謂接着剤を用いることなく
一体化してなる圧電/電歪膜型アクチュエータのため
に、長期使用に対する信頼性も高く、また変位量ドリフ
トも小さい特徴を発揮するのである。
さらに、本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエータ
は、圧電/電歪駆動部が膜状に形成されるために、同一
基板面上に多数個の素子の形成が容易に出来、かかる圧
電/電歪駆動部の高集積化が可能となる特徴も有してい
るのである。
なお、本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエータで
は、低電圧駆動が可能で、しかも大きい屈曲変位・発生
力を得るために、有利には、その厚さが300μm以下、
好ましくは150μm以下とされ、また、そのとき使用す
るセラミック基板の曲げ強度は、一般に、200kgf/cm2
上、好ましくは1500kgf/cm2以上の値となるように調整
されることとなる。
(具体的構成・実施例) 以下、本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエータの
具体的構造を示す図面を参照しつつ、本発明を、更に具
体的に明らかにすることとする。
先ず、第1図は、セラミック基板の片面に圧電/電歪
駆動部が設けられてなる、本発明に従う圧電/電歪膜型
アクチュエータの一例を示すものであって、セラミック
基板2の一方の面上に、下側電極膜4、圧電/電歪膜6
及び上側電極膜8が順次積層され、多層に形成された一
体構造とされている。なお、下側及び上側の電極膜4,8
は、それぞれ、圧電/電歪膜6の端部より延び出させら
れ、リード部4a,8aを形成しており、それらリード部4a,
8aを通じて、それぞれの電極膜4,8に通電が行なわれる
ようになっている。
また、第2図は、セラミック基板の両面に圧電/電歪
駆動部が設けられた、本発明に従う圧電/電歪膜型アク
チュエータの一例を示すものであって、セラミック基板
2のそれぞれの面に対して、下側電極膜4、圧電/電歪
膜6及び上側電極膜8が順次積層されて、熱処理により
基板2と圧電/電歪駆動部(4,6,8)とが一体的な構造
として形成されている。
また、第3図〜第7図は、それぞれ、複数の圧電/電
歪駆動部がセラミック基板上に設けられてなる、本発明
に従うアクチュエータの異なる例を示すものであって、
それら複数の圧電/電歪駆動部は、積層形態において或
いは並設形態において、セラミック基板上に設けられて
いる。
例えば、第3図〜第5図に示される例においては、複
数の圧電/電歪駆動部(4,6,8)が、セラミック基板2
上に並設形態において設けられており、特に、第3図及
び第4図に示されるアクチュエータにおいては、それら
複数の圧電/電歪駆動部(4,6,8)の間に位置するセラ
ミック基板2にスリット10が入れられて、それぞれの圧
電/電歪駆動部が互いに独立した形態とされている。ま
た、第5図のアクチュエータにおいては、セラミック基
板2に長手の矩形孔21が所定ピッチで設けられ、梯子状
のセラミック基板2とされており、そしてこの梯子状の
セラミック基板2の矩形孔12,12に挟まれた接続部2a上
に、下側電極膜4と圧電/電歪膜6と上側電極膜8とか
らなる圧電/電歪駆動部がそれぞれ形成されている。な
お、第3図において、14は、圧電/電歪膜6の背部で、
下側電極膜4と上側電極膜8とを電気的に絶縁する絶縁
膜である。
また、第6図に示される本発明に従うアクチュエータ
は、セラミック基板2上に、複数の圧電/電歪駆動部が
積層形態において設けられてなる構造の一例に係るもの
であって、そこでは、下側電極膜4と圧電/電歪膜6と
上側電極膜8とからなる圧電/電歪駆動部の二つが、セ
ラミック基板2上に二段重ね状態にて一体的に形成され
てなる構造とされている。なお、ここでは、上側電極膜
8が二つの圧電/電歪駆動部の共通の電極膜として利用
されている。
さらに、第7図に示される本発明に従う圧電/電歪膜
型アクチュエータの例においては、一枚の大きなセラミ
ック基板2上に、下側電極膜4と圧電/電歪膜6と上側
電極膜8とからなる圧電/電歪駆動部の複数が、所定ピ
ッチにて一体的に並設された構造において設けられてい
る。
そして、上記の如き本発明に従う構造の圧電/電歪膜
型アクチュエータにおいては、下側電極膜4と上側電極
膜8との間に従来と同様にして通電が行なわれ、それに
よって圧電/電歪膜6に電界が作用せしめられると、そ
のような電界に基づくところの圧電/電歪膜6の電界誘
起歪みが誘起され、以てその横効果により、セラミック
基板2の板面に垂直な方向の屈曲変位乃至は発生力が発
現せしめられるのである。
ところで、本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエー
タは、上記のように、振動板の如き作動板となるセラミ
ック基板2上に、電極材料、圧電若しくは電歪材料及び
電極材料にて、それぞれの膜4,6,8が多層に形成された
構造を有するユニモルフ型或いはバイモルフ型のもので
あって、熱処理によって、基板2と圧電/電歪駆動部
(下側電極膜4+圧電/電歪膜6+上側電極膜8)とが
一体構造を形成し、接着剤は何等用いられていない特徴
を有するものであるが、そのような圧電/電歪膜型アク
チュエータは、次のようにして作製されることとなる。
すなわち、先ず、各材料からなる膜4,6,8をセラミッ
ク基板2上に形成するには、公知の各種の膜形成手法が
適宜に利用され、例えば、スクリーン印刷の如き厚膜手
法やディッピング等の塗布手法、スパッタリング、真空
蒸着、メッキ等の薄膜手法等が利用され、特に限定され
るものではないが、圧電/電歪膜6を形成する時には、
スクリーン印刷、ディッピング、塗布等による手法が好
適に採用される。これは、圧電/電歪セラミック粒子を
主成分とするペーストやスラリーを用いて基板上に膜形
成することが出来、良好なアクチュエータ特性が得られ
るからである。また、そのような膜の形状は、スクリー
ン印刷手法、フォトリソグラフィ手法等を用いて、パタ
ーン形成する他、レーザー加工法やスライシング等の機
械加工法を用いて不必要な部分を除去して形成しても良
いが、その中でも、レーザー加工法や機械加工法を用い
て基板と膜を同時に加工し、圧電/電歪駆動部の集積度
を向上させることが好ましい。
また、作製されるアクチュエータの構造や膜の形状
は、特に規定される訳ではなく、用途に合わせて、如何
なる形状や構造であっても良く、例えば、三角形、四角
形等の多角形、円、楕円、円環等の円形、櫛状、格子状
又はそれらを組み合わせた特殊形状であっても、何等差
支えない。尤も、本発明の特徴を活かすためには、第3
〜7図に示されるような同一セラミック基板上に二つ以
上の圧電/電歪駆動部が集積された形状が有利に採用さ
れることとなる。特に、その中でも、第3〜4図や第5
図に示されるような櫛状等の形態のアクチュエータ構造
の素子が、圧電/電歪駆動部の集積度と変位、振動特性
が好ましく両立するために、望ましいものである。
なお、同一のセラミック基板上に多数の圧電/電歪駆
動部を集積した、本発明に従うアクチュエータにおいて
は、かかる圧電/電歪駆動部が少なくとも3000μmピッ
チよりも狭いピッチで設けられた、高い集積度を持つこ
とが好ましく、更には1000μmピッチよりも狭いピッチ
で、更に好ましくは500μmピッチよりも狭いピッチ
で、圧電/電歪駆動部を設けてなる、高い集積度を有す
るアクチュエータとするのが望ましい。
また、セラミック基板2上に上記の方法で形成された
それぞれの膜4,6,8は、その膜の形成の都度熱処理され
て、基板と一体構造となるようにされても良く、また全
層形成した後、同時に熱処理して、各層が同時に基板に
一体的に結合せしめられるようにしても良い。但し、電
極膜8を、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、CVD法、メッキ法等の薄膜手法により形
成する場合は、電極膜8を熱処理しなくても良い。な
お、かかる形成された膜を基板と一体化するための熱処
理温度としては、一般に、800℃〜1400℃程度の温度が
採用され、好ましくは1100℃〜1400℃の範囲の温度が有
利に作用される。また、圧電/電歪膜を熱処理する場合
には、高温時に圧電/電歪膜の組成が不安定とならない
ように、そのような圧電/電歪材料の蒸発源と共に、雰
囲気制御を行ないながら、熱処理することが好ましい。
更に、下側の電極膜は、一般に、セラミック基板に直接
に設けられることとなるが、そのような基板との接合性
を向上させる目的で、基板と電極膜との間に中間層膜を
設けると好ましい場合もある。なお、ここで言う接合性
とは、接着性と熱膨張率の整合性のことである。
本発明に従うアクチュエータの作製に際して用いられ
るセラミック基板2に関して、基板材料としては、機械
的強度が大きく、前期熱処理が可能な絶縁体若しくは誘
電体であれば、酸化物系であっても、非酸化物系であっ
ても良いが、その中でも、少なくとも、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、窒化アルミ
ニウム、窒化珪素の何れかを主成分とした材料を用いて
形成された基板が好ましく、特に酸化アルミニウム又は
酸化ジルコニウムを主成分とする基板が、板厚が薄くて
も優れた基板特性が得られるところから、有利に用いら
れる。なお、そのようなセラミック基板材料中に含有さ
れる酸化珪素(SiO,SiO2)の量は、10重量%以下が望ま
しく、特に3重量%以下とすることが望ましい。このよ
うな酸化珪素含有量の規制は、前述した圧電/電歪材料
との熱処理中の反応を避け、良好なアクチュエータ特性
を得る上において、重要なことである。
また、本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエータに
おいて、その高速応答性と大きな屈曲変位を得るため
に、かかるセラミック基板2の厚さは、一般に、100μ
m以下、好ましくは50μm以下、更に好ましくは30μm
以下とすることが望ましく、またそのヤング率は、1.5
×106kg/cm2以上、4.5×106kg/cm2以下、特に2.0×106k
g/c2以上、4.0×106kg/cm2以下であることが、好まし
い。更に、その曲げ強度としては、1200kgf/cm2以上が
好ましく、特に1500kgf/cm2以上であることが望まし
い。
なお、かかるセラミック基板2としては、予め焼結し
た基板を用いても良く、また基板材料のグリーンシート
を用い、前記の膜形成を行なった後に焼結させても良い
が、その中では、予め焼結した基板が、素子の反りを小
さくすることが出来、またパターン寸法精度が得られる
ところから、有利に用いられることとなる。
また、このようなセラミック基板2の基板形状は、特
に規定されるものではなく、用途に合わせて如何なる形
状でも採用可能であり、例えば三角形、四角形等の多角
形、円、楕円、円関等の円形、櫛状、格子状又はこれら
を組み合わせた特殊形状であっても、何等差支えない。
次に、本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエータに
おける電極膜4,8の材料としては、前記熱処理温度程度
の高温酸化雰囲気に耐えられる導体であれば、特に規制
されるものではなく、例えば金属単体でも、合金でも良
く、また絶縁性セラミックス等の添加物を加えた金属や
合金と絶縁セラミックスの混合物であっても良く、更に
は導電性セラミックスであっても何等差支えない。尤
も、その中でも、白金、パラジウム、ロジウム等の高融
点貴金属類、銀−パラジウム、銀−白金、白金−パラジ
ウム等の合金を主成分とする電極材料が好適に用いられ
る。また、上記混合物において、金属や合金に添加せし
められるセラミックスとしては、前記基板材料或いは後
述する圧電/電歪材料と同じ材料であることが望まし
く、その添加量は、基板材料においては5〜30体積%程
度、また圧電/電歪材料においては5〜20体積%程度が
好ましい。特に、それら基板材料と圧電/電歪材料を共
に上記金属や白金に混在せしめてなる混合物が、目的と
する電極各の形成に有利に用いられる。これは、それら
2種の添加物を配合することにより、先に述べた中間層
膜と同様な効果が得られるからである。
そして、このような電極膜材料を用いて形成される下
側電極膜4や上側電極膜8は、用途に応じて適宜の厚さ
とされることとなるが、一般に、15μm以下、好ましく
は5μm以下の厚さにおいて形成されることとなる。
さらに、本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエータ
において、圧電/電歪駆動分を構成する圧電/電歪膜6
は、圧電或いは電歪効果等の電界誘起歪みを示す材料で
あれば、何れの材料を用いても形成され得るものであ
る。また、そのような圧電/電歪膜材料は、結晶質の材
料であっても、非晶質の材料であっても良く、また半導
体であっても、誘電体セラミックス、強誘電体セラミッ
クスであっても良く、更には分極処理が必要な材料であ
っても、不必要な材料であっても良いのである。
尤も、本発明に用いられる圧電/電歪膜材料として
は、好ましくは、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT系)を主
成分とする材料、マグネシウムニオブ酸鉛(PMN系)を
主成分とする材料、ニッケルニオブ酸鉛(PNN系)を主
成分とする材料、マンガンニオブ酸鉛を主成分とする材
料、アンチモンスズ酸鉛を主成分とする材料、チタン酸
鉛を主成分とする材料、チタン酸バリウムを主成分とす
る材料、更にはこれらの複合材料等が用いられる。な
お、PZT系を主成分とする材料に、ランタン、バリウ
ム、ニオブ、亜鉛、ニッケル、マンガン等の酸化物やそ
れらの他の化合物を添加物として含んだ材料、例えばPL
ZT系となるように、前記材料に所定の添加物を適宜に加
えても何等差支えない。
そして、本発明に従う構造のアクチュエータにあって
は、アクチュエータ特性の点から、圧電定数で|d31|が5
0×10-12〔C/〕以上、中でも、100×10-12〔C/N〕以上
である膜が、圧電/電歪膜6として有利に用いられるこ
ととなるのである。また、このような圧電/電歪膜6の
厚さとしては、低電圧で駆動できる様に、100μm以
下、好ましくは50μm以下、更に好ましくは30μm以下
となるように選定されるのである。
以上、本発明に従う圧電/電歪膜型アクチュエータに
ついて、図面に示される具体例に基づき詳細に説明して
きたが、本発明が、そのような具体例によって何等の制
約を受けるものでないことは、言うまでもないところで
ある。
そして、本発明には、上記の具体的記述以外にも、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもので
あることが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は、それぞれ、本発明に従う圧電/電歪
膜型アクチュエータの異なる例を示す斜視部分説明図で
ある。 2:セラミック基板、4:下側電極膜 6:圧電/電歪膜、8:上側電極膜 10:スリット、12:矩形孔 14:絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−107469(JP,A) 実開 昭58−37159(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02N 2/00 - 2/18

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板の少なくとも一方の面上
    に、接着剤を用いることなく、第一の電極膜と圧電/電
    歪膜と第二の電極膜との組合せからなる圧電/電歪駆動
    部の少なくとも一つが、それら膜が順次層状に積層せし
    められると共に、少なくとも圧電/電歪膜が厚膜形成手
    法にて形成され、熱処理によって一体化されて、形成さ
    れてなる一体積層構造を有する圧電/電歪膜型アクチュ
    エータ。
  2. 【請求項2】前記セラミック基板が、1.5×106kg/cm2
    上、4.5×106kg/cm2以下のヤング率を有する請求項
    (1)記載の圧電/電歪膜型アクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記アクチュエータの厚みが300μm以下
    であり、且つ前記セラミック基板の曲げ強度が1200kgf/
    cm2以上である請求項(1)または(2)記載の圧電/
    電歪膜型アクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記セラミック基板が、少なくとも、酸化
    アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、
    窒化アルミニウム、窒化珪素の何れかを主成分とする材
    料よりなることを特徴とする請求項(1)乃至(3)の
    何れかに記載の圧電/電歪膜型アクチュエータ。
  5. 【請求項5】酸化珪素の含有量が10重量%以下であるセ
    ラミック板状体が、前記セラミック基板として用いられ
    ている請求項(1)乃至(4)の何れかに記載の圧電/
    電歪膜型アクチュエータ。
  6. 【請求項6】前記セラミック基板面上に、二つ以上の圧
    電/電歪駆動部を、積層形態において若しくは並設形態
    において設けた請求項(1)乃至(5)の何れかに記載
    の圧電/電歪膜型アクチュエータ。
  7. 【請求項7】前記セラミック基板の板厚が、100μm以
    下である請求項(1)乃至(6)の何れかに記載の圧電
    /電歪膜型アクチュエータ。
  8. 【請求項8】前記圧電/電歪膜の厚さが、100μm以下
    である請求項(1)乃至(7)の何れかに記載の圧電/
    電歪膜型アクチュエータ。
JP2011174A 1989-07-11 1990-01-20 圧電/電歪膜型アクチュエータ Expired - Lifetime JP2842448B2 (ja)

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SG9601033A SG83626A1 (en) 1989-07-11 1990-07-10 Piezoelectric/electrostrictive actuator having at least one piezoelectric/electrostrictive film
EP90307520A EP0408306B1 (en) 1989-07-11 1990-07-10 Piezoelectric/electrostrictive actuator having at least one piezoelectric/electrostrictive film
US08/384,469 US6441537B1 (en) 1989-07-11 1995-02-02 Piezoelectric/electrostrictive actuator having at least one piezoelectric/electrostrictive film
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