JP3176431B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶の電気光学的効果
を利用した表示装置に係り、詳細には、プラスチックフ
ィルム基板を用いたSTN、TN型液晶表示装置等に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置は、図2に示すよう
に、液晶注入部3を有するシール2を介して、透明電極
を有する2枚のガラス基板1を固着して液晶セルを形成
し、その後、液晶注入部3から液晶を注入して、この液
晶注入部3を封止して完成する。このような構造の液晶
表示装置は、液晶の複屈折性を利用しているので、2枚
の基板間隔(以下、セルギャップという)のバラツキ
は、光の干渉を起こさせ、画面上の表示むらの原因とな
る。このような画面上の表示むらを起こさせるセルギャ
プのバラツキを少なくするため、従来、セルを組み立て
るときに、セルギャップに相当するサイズのスペーサを
散布したり封着材の中に混入したりしていた。さらに、
セルギャップのばらつきは、スペーサの粒径分布はもち
ろん、その散布密度、液晶の注入条件によっても変わっ
てくる。このようなことに鑑み、液晶注入付近にシール
剤による液晶の流路規制バーを設け、液晶注入時におけ
るスペーサの移動や、注入口を封止する樹脂の流入を防
ぐようにした表示装置が提案されている(特開平2−5
5333)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶の
注入方法として広く用いられている真空減圧法は、減圧
された容器内で液晶セルの液晶注入口を液晶中に浸し、
この状態で容器内を大気圧に戻したときに発生する液晶
セル内部と外部の間の気圧差によって液晶を液晶セル内
に注入している。従って、ガラス基板の場合には、セル
の内部と外部に気圧差があるときでも、基板の剛性によ
りセルギャップは保たれているが、プラスチックフィル
ム基板を用いた液晶表示装置では、液晶セルがつぶれた
状態になってしまう。このため、セル全体に液晶が注入
されたように見えても、注入時間が不足した場合には基
板がへこんだままになり、セルギャップは小さくなる。
逆に、注入時間が長すぎた場合には基板が膨らみ、セル
ギャップは大きくなってしまう。このようにプラスチッ
クフィルム基板の場合には液晶注入時間によりセルギャ
ップが大きく変化してしまう。パネルサイズが小さい場
合には適当な注入時間によりこのような減少を防ぐこと
ができるが、パネルサイズが大きくなった場合には、注
入口付近と注入口から離れた所でのセルギャップを同時
に制御することは難しい。
【0004】特に、液晶の注入は液晶セル内部と外部と
の間の気圧差というよりは、むしろ、減圧されることに
よりつぶれた液晶セルがもとに戻ろうとするプラスチッ
クフィルムの復元力により行われるという面が強い。こ
のため、ガラス基板を使用した場合に比べて注入時間が
必要であり、セルギャップのばらつきをなくすことは難
しい。そこで、本発明の目的は、軽量、薄型、フレキシ
ブルといったメリットがあるプラスチックフィルムを基
板とした液晶表示装置において、均質な表示をすること
ができる液晶表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シール剤およ
びスペーサを介して電極を有する一対の透明なプラスチ
ックフィルム基板間に、液晶を挟持させ、この相対向す
る一対の電極に電圧を印加して、液晶の光学的変化を利
用する液晶表示装置において、液晶を注入した後に封止
される注入口をもつ外側のシールと、この外側のシール
の内側に位置し少なくとも1つ以上の開口部を有する表
示部側のシールとによりシール剤が構成配置されてお
り、表示部側のシールの開口部の開口の割合が、液晶が
流入される外側シールの注入口からの距離に従った所定
の割合となっていることを特徴とする液晶表示装置に関
する。とくに本発明においては、前記表示部側のシール
の開口部の開口割合が、表示部内に液晶が均一に流入す
るような開口割合とすることが適切である。本発明にお
いては、外側のシールと表示部側のシールの間における
スペーサが、表示部のスペーサより大きな粒径とするこ
とができる。また、本発明においては、表示部にのみス
ペーサが散布され、外側のシール中に表示部より粒径の
大きなスペーサを混合することもできる。
【0006】
【作用】本発明の液晶表示装置では、開口の割合が外側
シールの開口部からの距離に従った所定の割合となって
いる表示部側のシールの開口部から液晶が流入すること
により、本発明の所期の目的を達成するものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の液晶表示装置における第1の
実施例を図1及び図2を参照して詳細に説明する。図1
は、本発明の液晶表示装置の構成を示したものである。
この図に示すような液晶表示装置は、例えば、次のよう
な製造手順により製造される。まず、透明電極を有し、
配光処理のなされた厚さ100μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムに対しスクリーン印刷によって、エ
ポキシ樹脂から成るシール剤で外側のシール2を形成す
る。この外側シール2は、図2に示すような従来のシー
ル2の形状と同一の形状であり、従来と同様に、エポキ
シ樹脂で形成する。この外側シール2には一つの液晶注
入口3を設けておく。次に、外側シール2の内側に、さ
らに複数の開口部5をもつ表示部側シール4を設ける。
【0008】そして、対向配置された基板1の表示部及
びシール部に、プラスチックビーズスペーサを散布し、
2枚の基板を適当な位置に合わせた後に貼りあわせて液
晶セルを作成する。スペーサの散布範囲については、例
えば、マスキングによって限定する。さらに、液晶と液
晶セルをセットした容器内を1(Pa)まで減圧した
後、液晶注入口3を液晶に浸し、容器内を大気圧に戻
す。すると、液晶注入口3より液晶が注入され、外側シ
ール2と表示部側シール4の間に流れ込む。そして、表
示部側シール4の複数ある表示部側シール開口部5から
所定量の液晶が流入される。そして、所定量の液晶が注
入された後、液晶注入口3をエポキシ樹脂により封止し
て液晶表示パネルを作成する。
【0009】以上の手順により製造された液晶表示装置
は、従来の液晶表示装置がその構成としていたシール2
に、さらに、複数の表示部側シール開口部5をもつ表示
部側シール4を設ける構成としている。このように複数
の表示部側シール開口部5をもつ新たな表示部側シール
4を設けたのは次の通りである。すなわち、プラスチッ
ク基板を用いた液晶パネルにおいては、注入付近と注入
口から離れた所のセルギャップを同時に制御することは
難しい。そこで、従来のシール部の内側に複数の表示部
側シール開口部5をもつ新たなシール部を設け、この表
示部側シール開口部5より表示部に液晶を注入すること
によって液晶を均一に注入するようにするためである。
【0010】次に、表示部側のシール4にもつ複数の表
示部側シール開口部5について説明する。外側シール2
の注入口3より注入された液晶は、まず外側のシール2
と表示部側のシール4の間に流れ込む。この時、表示部
側シール開口部5の開口の割合を次のようにする。すな
わち、液晶注入口3からの距離と、この位置における液
晶の流動速度と、それぞれの表示部側シール開口部5か
らの液晶の流入量との関係から、表示部内に液晶が均一
に流入するような開口の割合とする。これは、図1に示
すように、表示部側シール開口部5が、5a、5b、5
c、5dのように距離に応じて開口を広げるようにす
る。
【0011】以上説明した本発明の第1の実施例では、
表示部側のシールを新たに設けたことにより、従来より
問題とされていたスペーサの移動や封止剤が表示部側へ
流入することも防ぐことができる。これにより、表示コ
ントラストが向上する。また、外側シール2の液晶注入
口3からの距離に従って開口の割合を大きくした表示部
側シール開口部5(5a、5b、5c、5d)を有する
表示部側シール4を構成要素とすることにより、表示部
内に液晶が均一に流入され、表示コントラストが向上す
る。
【0012】次に、本発明の第2の実施例について図1
を参照して説明する。軽量、薄型、フレキシブルといっ
たメリットがあるプラスチックフィルムを基板とした液
晶表示装置は、この基板に柔軟性があるため、同一パネ
ル内に異なったセルギャップを設けることができる。そ
こで、本発明の第2の実施例では、外側シールと表示部
側シールの間のセルギャップを、表示部のセルギャップ
より大きい構成にするものである。具体的には、次の製
造手順により製造する。
【0013】すなわち、まず、透明電極を有し、配光処
理のなされた厚さ100μmのポリエーテルサルフォン
フィルムにスクリーン印刷によって、エポキシ樹脂から
成るシール剤を、第1の実施例と同様の形状のシールを
表示部側シール4として形成する。続いて、粒径9μm
のプラスチックビーズスペーサを混合したシール剤で、
外側のシール2を形成する。そして、内側対向基板の表
示部に粒径6μmプラスチックビーズスペーサを散布
し、2枚の基板を適当な位置に合わせた後に貼りあわせ
て液晶セルを作成する。なお、この手法を用いると、一
回のスペーサの散布で、同一液晶セル内に異なったセル
ギャップを設けることができる。
【0014】以上の製造手順により製造された液晶セル
に、前記説明した第1の実施例と同様に液晶を流入して
液晶表示装置を製造する。ここで、セルギャップ変化に
必要な距離は、基板の柔軟性性とギャプ差によって違う
が、100μmのポリエチレンテレフタレート基板で
は、2μmのギャプ差は500μm程度で解消できる。
【0015】以上説明した第2の実施例では、外側と表
示部側シールの間におけるセルギャップを表示部のセル
ギャップより大きくするため、この部分の液晶の流入抵
抗が低減され、液晶の注入時間を短くすることができ
る。また、外側と表示部側シールの間にはスペーサがな
いため液晶が流入しやすくなる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液晶表示装
置では、従来のシールに対し新たに複数の開口部5をも
つシールを設け、かつ表示部側シールの開口部5の開口
の割合を注入口からの距離に従って大きくするため、表
示部への均一な液晶注入を行うことができると共に、液
晶注入時におけるギャップ剤の移動や封止剤の表示部へ
の注入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の実施例の構成を示す説
明図である。
【図2】従来の液晶表示装置の構成を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 外側シール 3 液晶注入部 4 表示部側シール 5 表示部側シール開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−127177(JP,A) 特開 平2−126231(JP,A) 特開 平1−304426(JP,A) 特開 平4−65320(JP,A) 特開 平4−182627(JP,A) 特開 平3−296724(JP,A) 実開 昭62−201730(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1339 505

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール剤およびスペーサを介して電極を
    有する一対の透明なプラスチックフィルム基板間に、液
    晶を挟持させ、この相対向する一対の電極に電圧を印加
    して、液晶の光学的変化を利用する液晶表示装置におい
    て、液晶を注入した後に封止される注入口をもつ外側の
    シールと、この外側のシールの内側に位置し少なくとも
    1つ以上の開口部を有する表示部側のシールとによりシ
    ール剤が構成配置されており、表示部側のシールの開口
    部の開口の割合が、液晶が流入される外側シールの注入
    口からの距離に従った所定の割合となっていることを特
    徴とする液晶表示装置。
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