JP3173921B2 - 車両用ロックアップクラッチの制御装置 - Google Patents
車両用ロックアップクラッチの制御装置Info
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- JP3173921B2 JP3173921B2 JP18599293A JP18599293A JP3173921B2 JP 3173921 B2 JP3173921 B2 JP 3173921B2 JP 18599293 A JP18599293 A JP 18599293A JP 18599293 A JP18599293 A JP 18599293A JP 3173921 B2 JP3173921 B2 JP 3173921B2
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- clutch
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ロックアップク
ラッチの制御装置に関し、特に、ロックアップクラッチ
を切り換えるロックアップリレー弁の故障を検出する技
術に関するものである。
ラッチの制御装置に関し、特に、ロックアップクラッチ
を切り換えるロックアップリレー弁の故障を検出する技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチを備えた車両用自
動変速機において、ロックアップリレー弁により該ロッ
クアップクラッチの係合状態を制御する形式の油圧制御
装置が知られている。たとえば、特開平2−80857
号公報に記載された油圧制御装置がそれである。
動変速機において、ロックアップリレー弁により該ロッ
クアップクラッチの係合状態を制御する形式の油圧制御
装置が知られている。たとえば、特開平2−80857
号公報に記載された油圧制御装置がそれである。
【0003】上記のような従来の油圧制御装置では、油
圧信号に従ってロックアップクラッチを解放状態から係
合側へ切り換えるロックアップリレー弁、ロックアップ
リレー弁が係合側位置にあるときに上記油圧信号に従っ
てロックアップクラッチの解放側油室の作動油の圧力を
低下させてロックアップクラッチのスリップ量を減少さ
せるロックアップコントロール弁、そのロックアップリ
レー弁およびロックアップコントロール弁の作動を制御
するための油圧信号を発生する電磁弁と、所定の変速段
において切り換えられることにより、そのロックアップ
リレー弁へ供給される油圧信号を阻止する切換弁などが
設けられており、ロックアップクラッチのスリップ量の
制御やロックアップクラッチの係合制御が行われるよう
になっている。
圧信号に従ってロックアップクラッチを解放状態から係
合側へ切り換えるロックアップリレー弁、ロックアップ
リレー弁が係合側位置にあるときに上記油圧信号に従っ
てロックアップクラッチの解放側油室の作動油の圧力を
低下させてロックアップクラッチのスリップ量を減少さ
せるロックアップコントロール弁、そのロックアップリ
レー弁およびロックアップコントロール弁の作動を制御
するための油圧信号を発生する電磁弁と、所定の変速段
において切り換えられることにより、そのロックアップ
リレー弁へ供給される油圧信号を阻止する切換弁などが
設けられており、ロックアップクラッチのスリップ量の
制御やロックアップクラッチの係合制御が行われるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
油圧制御装置では、ロックアップリレー弁のスプール弁
子がロックアップクラッチを係合させる側に位置するな
どの故障が発生した場合には、油圧信号がロックアップ
クラッチを解放させる値に変化させられると、ロックア
ップコントロール弁によりロックアップクラッチの解放
側油室の作動油排出量が減少させられ且つライン油圧な
どがそれに供給されるなどしてその解放側油室内の油圧
が高められることから、解放側油室および係合側油室内
の双方の油圧が高められるので、ロックアップクラッチ
が微少滑り状態となる可能性があり、ロックアップクラ
ッチの耐久性が低下するおそれがあった。
油圧制御装置では、ロックアップリレー弁のスプール弁
子がロックアップクラッチを係合させる側に位置するな
どの故障が発生した場合には、油圧信号がロックアップ
クラッチを解放させる値に変化させられると、ロックア
ップコントロール弁によりロックアップクラッチの解放
側油室の作動油排出量が減少させられ且つライン油圧な
どがそれに供給されるなどしてその解放側油室内の油圧
が高められることから、解放側油室および係合側油室内
の双方の油圧が高められるので、ロックアップクラッチ
が微少滑り状態となる可能性があり、ロックアップクラ
ッチの耐久性が低下するおそれがあった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、ロックアップリ
レー弁が係合側に位置する故障を検出することができる
車両用ロックアップクラッチの制御装置を提供すること
にある。
ものであり、その目的とするところは、ロックアップリ
レー弁が係合側に位置する故障を検出することができる
車両用ロックアップクラッチの制御装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、ロックアップクラッ
チを備えた車両用自動変速機において、ロックアップク
ラッチを解放させる解放側油室へ作動油を供給する状態
からそのロックアップクラッチを係合させる係合側油室
へ作動油を供給させる状態へ切り換えられるロックアッ
プリレー弁と、前記解放側油室からそのロックアップリ
レー弁を通して排出される作動油の排出量を調節するこ
とによりロックアップクラッチのスリップ量を制御する
ロックアップコントロール弁と、ロックアップリレー弁
およびロックアップコントロール弁の作動を制御するた
めの油圧信号を発生する電磁弁と、所定の変速段におい
て切り換えられることにより、ロックアップリレー弁へ
供給される油圧信号を阻止する切換弁とを備える形式の
制御装置であって、(a) 前記電磁弁とロックアップコン
トロール弁との間に設けられ、その電磁弁から出力され
る油圧信号を前記切換弁を経ないでロックアップコント
ロール弁へ直接供給する油路と、(b) 前記エンジンの回
転速度を検出するエンジン回転速度センサと、(c) 前記
所定の変速段において、前記ロックアップコントロール
弁による前記解放側油室からの作動油の排出量が最大と
なるように前記油圧信号を変化させる電磁弁駆動手段
と、(d)その電磁弁駆動手段により前記油圧信号が前記
解放側油室からの作動油の排出量が最大となるように変
化させられたことに起因して前記エンジンの回転速度が
低下したことを以て、前記ロックアップリレー弁が係合
側に位置する異常が発生していると判定する異常判定手
段とを、含むことにある。
めの本発明の要旨とするところは、ロックアップクラッ
チを備えた車両用自動変速機において、ロックアップク
ラッチを解放させる解放側油室へ作動油を供給する状態
からそのロックアップクラッチを係合させる係合側油室
へ作動油を供給させる状態へ切り換えられるロックアッ
プリレー弁と、前記解放側油室からそのロックアップリ
レー弁を通して排出される作動油の排出量を調節するこ
とによりロックアップクラッチのスリップ量を制御する
ロックアップコントロール弁と、ロックアップリレー弁
およびロックアップコントロール弁の作動を制御するた
めの油圧信号を発生する電磁弁と、所定の変速段におい
て切り換えられることにより、ロックアップリレー弁へ
供給される油圧信号を阻止する切換弁とを備える形式の
制御装置であって、(a) 前記電磁弁とロックアップコン
トロール弁との間に設けられ、その電磁弁から出力され
る油圧信号を前記切換弁を経ないでロックアップコント
ロール弁へ直接供給する油路と、(b) 前記エンジンの回
転速度を検出するエンジン回転速度センサと、(c) 前記
所定の変速段において、前記ロックアップコントロール
弁による前記解放側油室からの作動油の排出量が最大と
なるように前記油圧信号を変化させる電磁弁駆動手段
と、(d)その電磁弁駆動手段により前記油圧信号が前記
解放側油室からの作動油の排出量が最大となるように変
化させられたことに起因して前記エンジンの回転速度が
低下したことを以て、前記ロックアップリレー弁が係合
側に位置する異常が発生していると判定する異常判定手
段とを、含むことにある。
【0007】
【作用】所定の変速段では、切換弁によりロックアップ
リレー弁への油圧信号の供給が阻止されるので、ロック
アップリレー弁は、正常であれば、解放側位置に切り換
えられる。このような所定の変速段において、電磁弁駆
動手段により、前記ロックアップコントロール弁による
前記解放側油室からの作動油の排出量が最大となるよう
に前記油圧信号が変化させられると、異常判定手段は、
エンジン回転速度が低下したことを以て、ロックアップ
リレー弁が係合側に位置する異常を判定する。
リレー弁への油圧信号の供給が阻止されるので、ロック
アップリレー弁は、正常であれば、解放側位置に切り換
えられる。このような所定の変速段において、電磁弁駆
動手段により、前記ロックアップコントロール弁による
前記解放側油室からの作動油の排出量が最大となるよう
に前記油圧信号が変化させられると、異常判定手段は、
エンジン回転速度が低下したことを以て、ロックアップ
リレー弁が係合側に位置する異常を判定する。
【0008】
【発明の効果】したがって、ロックアップリレー弁が係
合側に位置する異常が判定されるので、ロックアップク
ラッチの微少滑り状態の連続への対処が可能となり、ロ
ックアップクラッチの耐久性の低下が防止される。
合側に位置する異常が判定されるので、ロックアップク
ラッチの微少滑り状態の連続への対処が可能となり、ロ
ックアップクラッチの耐久性の低下が防止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例の油圧制御装置
により変速制御される車両用自動変速機を示す骨子図で
ある。図において、エンジン10の出力は、トルクコン
バータ12を介して自動変速機14に入力され、図示し
ない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達され
るようになっている。
により変速制御される車両用自動変速機を示す骨子図で
ある。図において、エンジン10の出力は、トルクコン
バータ12を介して自動変速機14に入力され、図示し
ない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達され
るようになっている。
【0011】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
【0012】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤSo、リングギヤ
Ro、およびキャリヤKoに回転可能に支持されてそれ
らサンギヤSoおよびリングギヤRoに噛み合わされて
いる遊星ギヤPoから成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤSoとキャリヤKoとの間に設けられたクラッチ
Coおよび一方向クラッチFoと、サンギヤSoおよび
ハウジング41間に設けられたブレーキBoとを備えて
いる。
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤSo、リングギヤ
Ro、およびキャリヤKoに回転可能に支持されてそれ
らサンギヤSoおよびリングギヤRoに噛み合わされて
いる遊星ギヤPoから成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤSoとキャリヤKoとの間に設けられたクラッチ
Coおよび一方向クラッチFoと、サンギヤSoおよび
ハウジング41間に設けられたブレーキBoとを備えて
いる。
【0013】第2変速機32は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備
えている。
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備
えている。
【0014】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0015】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0016】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
前進5段のギヤ段が切り換えられる。図2において○印
は係合状態を示し、×印は非係合状態を示している。こ
の図2からも明らかなように、ブレーキB3は、第1速
ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換える変速に際して係合
させられるとともに、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ
切り換える変速に際して解放されるものであり、ブレー
キB2は、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換える
変速に際して係合させられるものである。
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
前進5段のギヤ段が切り換えられる。図2において○印
は係合状態を示し、×印は非係合状態を示している。こ
の図2からも明らかなように、ブレーキB3は、第1速
ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換える変速に際して係合
させられるとともに、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ
切り換える変速に際して解放されるものであり、ブレー
キB2は、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換える
変速に際して係合させられるものである。
【0017】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管には、アクセルペダル50によって操作される
第1スロットル弁52とスロットルアクチュエータ54
によって操作される第2スロットル弁56とが設けられ
ている。また、エンジン10の回転速度を検出するエン
ジン回転速度センサ58、エンジン10の吸入空気量を
検出する吸入空気量センサ60、吸入空気の温度を検出
する吸入空気温度センサ62、上記第1スロットル弁5
2の開度θthを検出するスロットルセンサ64、出力軸
42の回転速度などから車速Vを検出する車速センサ6
6、エンジン10の冷却水温度を検出する冷却水温セン
サ68、ブレーキの作動を検出するブレーキスイッチ7
0、シフトレバー72の操作位置を検出する操作位置セ
ンサ74などが設けられており、それらのセンサから、
エンジン回転速度NE 、吸入空気量Q、吸入空気温度T
Ha 、第1スロットル弁の開度θth、車速V、エンジン
冷却水温THw 、ブレーキの作動状態BK、シフトレバ
ー72の操作位置Pshを表す信号がエンジン用電子制御
装置76および変速用電子制御装置78に供給されるよ
うになっている。また、タービンランナ22の回転速度
を検出するタービン回転速度センサ75および作動油温
度を検出する油温センサ77からタービン回転速度NT
および作動油温度TOIL を表す信号が変速用電子制御装
置78にそれぞれ供給される。
吸気配管には、アクセルペダル50によって操作される
第1スロットル弁52とスロットルアクチュエータ54
によって操作される第2スロットル弁56とが設けられ
ている。また、エンジン10の回転速度を検出するエン
ジン回転速度センサ58、エンジン10の吸入空気量を
検出する吸入空気量センサ60、吸入空気の温度を検出
する吸入空気温度センサ62、上記第1スロットル弁5
2の開度θthを検出するスロットルセンサ64、出力軸
42の回転速度などから車速Vを検出する車速センサ6
6、エンジン10の冷却水温度を検出する冷却水温セン
サ68、ブレーキの作動を検出するブレーキスイッチ7
0、シフトレバー72の操作位置を検出する操作位置セ
ンサ74などが設けられており、それらのセンサから、
エンジン回転速度NE 、吸入空気量Q、吸入空気温度T
Ha 、第1スロットル弁の開度θth、車速V、エンジン
冷却水温THw 、ブレーキの作動状態BK、シフトレバ
ー72の操作位置Pshを表す信号がエンジン用電子制御
装置76および変速用電子制御装置78に供給されるよ
うになっている。また、タービンランナ22の回転速度
を検出するタービン回転速度センサ75および作動油温
度を検出する油温センサ77からタービン回転速度NT
および作動油温度TOIL を表す信号が変速用電子制御装
置78にそれぞれ供給される。
【0018】エンジン用電子制御装置76は、CPU、
RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実
行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁
80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ82を
制御し、アイドルスピード制御のために図示しないバイ
パス弁を制御し、トラクション制御などのためにスロッ
トルアクチュエータ54により第2スロットル弁56を
制御する。
RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実
行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁
80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ82を
制御し、アイドルスピード制御のために図示しないバイ
パス弁を制御し、トラクション制御などのためにスロッ
トルアクチュエータ54により第2スロットル弁56を
制御する。
【0019】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、
変速用電子制御装置78は、第1スロットル弁52の開
度θthに対応した大きさの出力圧PSLT を発生させるた
めにリニヤソレノイド弁SLT を、アキュム背圧を制御す
るためにリニヤソレノイド弁SLN を、ロックアップクラ
ッチ24のスリップ量を制御するためにリニヤソレノイ
ド弁SLU をそれぞれ駆動する。また、変速用電子制御装
置78は、予め記憶された変速線図から実際のスロット
ル弁開度θthおよび車速Vに基づいて自動変速機14の
ギヤ段やロックアップクラッチ24の係合状態を決定
し、この決定されたギヤ段および係合状態が得られるよ
うに電磁弁S1、S2、S3を駆動し、エンジンブレー
キを発生させる際には電磁弁S4を駆動する。上記ロッ
クアップクラッチ24は、自動変速機14の第1速ギヤ
段および第2速ギヤ段では解放されるが、第3速ギヤ段
および第4速ギヤ段ではスロットル弁開度θth、車速V
に基づいて解放、スリップ、係合のいずれかの領域が判
定され、スリップ領域であれば、ロックアップクラッチ
24をスリップさせる。このスリップ制御は、エンジン
10の回転変動を吸収しつつトルクコンバータ12の回
転損失を可及的に抑制するためのものである。そして、
第5速ギヤ段ではロックアップクラッチ24が係合させ
られる。
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、
変速用電子制御装置78は、第1スロットル弁52の開
度θthに対応した大きさの出力圧PSLT を発生させるた
めにリニヤソレノイド弁SLT を、アキュム背圧を制御す
るためにリニヤソレノイド弁SLN を、ロックアップクラ
ッチ24のスリップ量を制御するためにリニヤソレノイ
ド弁SLU をそれぞれ駆動する。また、変速用電子制御装
置78は、予め記憶された変速線図から実際のスロット
ル弁開度θthおよび車速Vに基づいて自動変速機14の
ギヤ段やロックアップクラッチ24の係合状態を決定
し、この決定されたギヤ段および係合状態が得られるよ
うに電磁弁S1、S2、S3を駆動し、エンジンブレー
キを発生させる際には電磁弁S4を駆動する。上記ロッ
クアップクラッチ24は、自動変速機14の第1速ギヤ
段および第2速ギヤ段では解放されるが、第3速ギヤ段
および第4速ギヤ段ではスロットル弁開度θth、車速V
に基づいて解放、スリップ、係合のいずれかの領域が判
定され、スリップ領域であれば、ロックアップクラッチ
24をスリップさせる。このスリップ制御は、エンジン
10の回転変動を吸収しつつトルクコンバータ12の回
転損失を可及的に抑制するためのものである。そして、
第5速ギヤ段ではロックアップクラッチ24が係合させ
られる。
【0020】図4は、油圧制御回路84の要部を示して
いる。図において、リニヤソレノイド弁SLU は、モジュ
レータ圧PM を元圧とし、変速用電子制御装置78から
の指令信号に対応した大きさの出力圧PSLU を出力し、
ロックアップリレー弁98およびロックアップコントロ
ール弁100へ供給する。
いる。図において、リニヤソレノイド弁SLU は、モジュ
レータ圧PM を元圧とし、変速用電子制御装置78から
の指令信号に対応した大きさの出力圧PSLU を出力し、
ロックアップリレー弁98およびロックアップコントロ
ール弁100へ供給する。
【0021】ロックアップリレー弁98は、互いに当接
可能であり且つ両者間にスプリング102が介在させら
れた第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06と、その第1スプール弁子104の軸端側に設けら
れ、第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06を係合(ON)側の位置へ付勢するために出力圧P
SLU を受け入れる油室108と、第1スプール弁子10
4および第2スプール弁子106を解放側位置へ付勢す
るために第2ライン圧PL2を受け入れる油室110とを
備えている。第1スプール弁子104がその解放(OF
F)側位置に位置すると、入力ポート112に供給され
た第2ライン圧PL2が解放側ポート114からトルクコ
ンバータ12の解放側油室116へ供給されると同時
に、トルクコンバータ12の係合側油室118内の作動
油が係合側ポート120から排出ポート122を経てク
ーラバイパス弁124或いはオイルクーラ126へ排出
させられる。反対に、第1スプール弁子104がその係
合側位置に位置すると、入力ポート112に供給された
第2ライン圧PL2が係合側ポート120からトルクコン
バータ12の係合側油室118へ供給されると同時に、
トルクコンバータ12の解放側油室116内の作動油が
解放側ポート114から排出ポート128、ロックアッ
プコントロール弁100の制御ポート130、排出ポー
ト132を経て排出されるようになっている。
可能であり且つ両者間にスプリング102が介在させら
れた第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06と、その第1スプール弁子104の軸端側に設けら
れ、第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06を係合(ON)側の位置へ付勢するために出力圧P
SLU を受け入れる油室108と、第1スプール弁子10
4および第2スプール弁子106を解放側位置へ付勢す
るために第2ライン圧PL2を受け入れる油室110とを
備えている。第1スプール弁子104がその解放(OF
F)側位置に位置すると、入力ポート112に供給され
た第2ライン圧PL2が解放側ポート114からトルクコ
ンバータ12の解放側油室116へ供給されると同時
に、トルクコンバータ12の係合側油室118内の作動
油が係合側ポート120から排出ポート122を経てク
ーラバイパス弁124或いはオイルクーラ126へ排出
させられる。反対に、第1スプール弁子104がその係
合側位置に位置すると、入力ポート112に供給された
第2ライン圧PL2が係合側ポート120からトルクコン
バータ12の係合側油室118へ供給されると同時に、
トルクコンバータ12の解放側油室116内の作動油が
解放側ポート114から排出ポート128、ロックアッ
プコントロール弁100の制御ポート130、排出ポー
ト132を経て排出されるようになっている。
【0022】したがって、上記出力圧PSLU が所定値以
下の場合には、第1スプール弁子104は第2ライン圧
PL2に基づく推力に従って図4の中心線より右側に示す
解放側(OFF)位置に位置させられてロックアップク
ラッチ24が解放されるが、出力圧PSLU が所定値を超
えると、第1スプール弁子104は第2ライン圧PL2に
基づく推力に従って図4の中心線より左側に示す係合側
(ON)位置に位置させられてロックアップクラッチ2
4が係合或いはスリップ状態とされる。このときのロッ
クアップクラッチ24の係合或いはスリップ状態は、出
力圧PSLU の大きさに従って作動するロックアップコン
トロール弁100により制御される。
下の場合には、第1スプール弁子104は第2ライン圧
PL2に基づく推力に従って図4の中心線より右側に示す
解放側(OFF)位置に位置させられてロックアップク
ラッチ24が解放されるが、出力圧PSLU が所定値を超
えると、第1スプール弁子104は第2ライン圧PL2に
基づく推力に従って図4の中心線より左側に示す係合側
(ON)位置に位置させられてロックアップクラッチ2
4が係合或いはスリップ状態とされる。このときのロッ
クアップクラッチ24の係合或いはスリップ状態は、出
力圧PSLU の大きさに従って作動するロックアップコン
トロール弁100により制御される。
【0023】ロックアップコントロール弁100は、ロ
ックアップリレー弁98が係合側位置にあるときに出力
圧PSLU に従ってロックアップクラッチ24のスリップ
量を制御するためのものであって、スプール弁子134
と、このスプール弁子134に当接して図4の中心線よ
り右側に示す排出側位置へ向かう推力を付与するプラン
ジャ136と、スプール弁子134に図4の中心線より
左側に示す供給側位置へ向かう推力を付与するスプリン
グ138と、スプリング138を収容し且つスプール弁
子134を供給側位置へ向かって付勢するためにトルク
コンバータ12の係合側油室118内の油圧PONを受け
入れる油室140と、プランジャ136の軸端側に設け
られ、スプール弁子134を排出側位置へ向かって付勢
するためにトルクコンバータ12の解放側油室116内
の油圧POFF を受け入れる油室142と、プランジャ1
36の中間部に設けられ、出力圧PSLU を受け入れる油
室144とを備えている。
ックアップリレー弁98が係合側位置にあるときに出力
圧PSLU に従ってロックアップクラッチ24のスリップ
量を制御するためのものであって、スプール弁子134
と、このスプール弁子134に当接して図4の中心線よ
り右側に示す排出側位置へ向かう推力を付与するプラン
ジャ136と、スプール弁子134に図4の中心線より
左側に示す供給側位置へ向かう推力を付与するスプリン
グ138と、スプリング138を収容し且つスプール弁
子134を供給側位置へ向かって付勢するためにトルク
コンバータ12の係合側油室118内の油圧PONを受け
入れる油室140と、プランジャ136の軸端側に設け
られ、スプール弁子134を排出側位置へ向かって付勢
するためにトルクコンバータ12の解放側油室116内
の油圧POFF を受け入れる油室142と、プランジャ1
36の中間部に設けられ、出力圧PSLU を受け入れる油
室144とを備えている。
【0024】このため、上記スプール弁子134がその
排出側位置に位置させられると、制御ポート130と排
出ポート132との間が連通させられるのでロックアッ
プクラッチ24の係合トルクが増加させられるが、反対
に供給側位置に位置させられると、第1ライン圧PL1が
供給されている供給ポート146と制御ポート130と
が連通させられるので、第1ライン圧PL1がトルクコン
バータ12の解放側油室116内へ供給されてロックア
ップクラッチ24の係合トルクが減少させられる。すな
わち、上記ロックアップコントロール弁100では、ト
ルクコンバータ12の係合側油室118内の油圧と解放
側油室116内の油圧との差圧、すなわちロックアップ
クラッチ24の係合トルクが出力圧PSLU に従って制御
されるのである。
排出側位置に位置させられると、制御ポート130と排
出ポート132との間が連通させられるのでロックアッ
プクラッチ24の係合トルクが増加させられるが、反対
に供給側位置に位置させられると、第1ライン圧PL1が
供給されている供給ポート146と制御ポート130と
が連通させられるので、第1ライン圧PL1がトルクコン
バータ12の解放側油室116内へ供給されてロックア
ップクラッチ24の係合トルクが減少させられる。すな
わち、上記ロックアップコントロール弁100では、ト
ルクコンバータ12の係合側油室118内の油圧と解放
側油室116内の油圧との差圧、すなわちロックアップ
クラッチ24の係合トルクが出力圧PSLU に従って制御
されるのである。
【0025】したがって、出力圧PSLU が前記所定値を
超えて増加するに伴って、ロックアップクラッチ24の
係合トルクが増加させられ、完全係合に到達するように
なっている。ロックアップクラッチ24が解放される場
合には、出力圧PSLU が前記所定値よりも小さい値とな
るようにリニヤソレノイド弁SLU が変速用電子制御装置
78により駆動される。ロックアップクラッチ24が係
合される場合には、出力圧PSLU が最大値となるように
リニヤソレノイド弁SLU が変速用電子制御装置78によ
り駆動され、ロックアップクラッチ24がスリップさせ
られる場合には、出力圧PSLU が前記所定値と最大値と
の間となるようにリニヤソレノイド弁SLU が変速用電子
制御装置78により駆動されるのである。
超えて増加するに伴って、ロックアップクラッチ24の
係合トルクが増加させられ、完全係合に到達するように
なっている。ロックアップクラッチ24が解放される場
合には、出力圧PSLU が前記所定値よりも小さい値とな
るようにリニヤソレノイド弁SLU が変速用電子制御装置
78により駆動される。ロックアップクラッチ24が係
合される場合には、出力圧PSLU が最大値となるように
リニヤソレノイド弁SLU が変速用電子制御装置78によ
り駆動され、ロックアップクラッチ24がスリップさせ
られる場合には、出力圧PSLU が前記所定値と最大値と
の間となるようにリニヤソレノイド弁SLU が変速用電子
制御装置78により駆動されるのである。
【0026】ソレノイドリレー弁170は、ロックアッ
プリレー弁98の油室108に接続された出力ポート1
72と、ドレンポート174と、リニヤソレノイド弁SL
U の出力圧PSLU が供給される入力ポート176と、出
力ポート172をドレンポート174に連通させるロッ
クアップ解放位置と出力ポート172を入力ポート17
6に連通させるロックアップ許可位置とに切り換えられ
るスプール弁子178と、このスプール弁子178をロ
ックアップ許可位置に向かって付勢するスプリング18
0と、上記スプリング180を収容し、且つスプール弁
子178をロックアップ許可位置に向かって付勢するた
めに第3速ギヤ段以上のギヤ段において発生させられる
ブレーキB2の係合圧PB2をオリフィス181を介して
受け入れる油室182と、スプール弁子178をロック
アップ解放位置に向かって付勢するために第1ライン油
圧PL1を受け入れる油室184とを備えている。これに
より、ロックアップリレー弁98は、第3速ギヤ段以上
のギヤ段においてのみ、上記出力圧PSLU がその油室1
08に供給され得、その出力圧PSLU に従って係合(O
N)側の位置へ切り換えられ得るようになっている。前
記第2ライン油圧P L2は上記第1ライン油圧PL1を減圧
することにより調圧されたものであるから、第1ライン
油圧PL1は常時第2ライン油圧PL2よりも高圧である。
プリレー弁98の油室108に接続された出力ポート1
72と、ドレンポート174と、リニヤソレノイド弁SL
U の出力圧PSLU が供給される入力ポート176と、出
力ポート172をドレンポート174に連通させるロッ
クアップ解放位置と出力ポート172を入力ポート17
6に連通させるロックアップ許可位置とに切り換えられ
るスプール弁子178と、このスプール弁子178をロ
ックアップ許可位置に向かって付勢するスプリング18
0と、上記スプリング180を収容し、且つスプール弁
子178をロックアップ許可位置に向かって付勢するた
めに第3速ギヤ段以上のギヤ段において発生させられる
ブレーキB2の係合圧PB2をオリフィス181を介して
受け入れる油室182と、スプール弁子178をロック
アップ解放位置に向かって付勢するために第1ライン油
圧PL1を受け入れる油室184とを備えている。これに
より、ロックアップリレー弁98は、第3速ギヤ段以上
のギヤ段においてのみ、上記出力圧PSLU がその油室1
08に供給され得、その出力圧PSLU に従って係合(O
N)側の位置へ切り換えられ得るようになっている。前
記第2ライン油圧P L2は上記第1ライン油圧PL1を減圧
することにより調圧されたものであるから、第1ライン
油圧PL1は常時第2ライン油圧PL2よりも高圧である。
【0027】そして、リニヤソレノイド弁SLU とロック
アップコントロール弁100の油室144との間には油
路186が設けられており、リニヤソレノイド弁SLU か
ら出力される出力圧PSLU が上記ソレノイドリレー弁1
70を経ないでロックアップコントロール弁100の油
室144へ直接供給されるようになっている。この油路
144は、第2速ギヤ段以下でも出力圧PSLU によりロ
ックアップコントロール弁100を作動させてロックア
ップリレー弁98が係合側に位置する異常を検出可能と
するために設けられている。
アップコントロール弁100の油室144との間には油
路186が設けられており、リニヤソレノイド弁SLU か
ら出力される出力圧PSLU が上記ソレノイドリレー弁1
70を経ないでロックアップコントロール弁100の油
室144へ直接供給されるようになっている。この油路
144は、第2速ギヤ段以下でも出力圧PSLU によりロ
ックアップコントロール弁100を作動させてロックア
ップリレー弁98が係合側に位置する異常を検出可能と
するために設けられている。
【0028】図5は、変速用電子制御装置78の制御機
能の要部を説明する機能ブロック線図である。図におい
て、所定の変速段以下、すなわち第2速ギヤ段以下にお
いて、電磁弁駆動手段160により、ロックアップコン
トロール弁100による解放側油室116からの作動油
の排出量が最大となるように出力圧PSLU が変化させら
れると、異常判定手段162は、エンジン回転速度NE
が低下したことを以て、ロックアップリレー弁98が係
合側に位置する異常を判定する。上記所定の第2速ギヤ
段以下のギヤ段では、ソレノイドリレー弁170により
ロックアップリレー弁98への出力圧PSLU の供給が阻
止されるので、ロックアップリレー弁98が正常であれ
ば、ロックアップクラッチ24は解放側位置にあってエ
ンジン回転速度NE は変化しないからである。
能の要部を説明する機能ブロック線図である。図におい
て、所定の変速段以下、すなわち第2速ギヤ段以下にお
いて、電磁弁駆動手段160により、ロックアップコン
トロール弁100による解放側油室116からの作動油
の排出量が最大となるように出力圧PSLU が変化させら
れると、異常判定手段162は、エンジン回転速度NE
が低下したことを以て、ロックアップリレー弁98が係
合側に位置する異常を判定する。上記所定の第2速ギヤ
段以下のギヤ段では、ソレノイドリレー弁170により
ロックアップリレー弁98への出力圧PSLU の供給が阻
止されるので、ロックアップリレー弁98が正常であれ
ば、ロックアップクラッチ24は解放側位置にあってエ
ンジン回転速度NE は変化しないからである。
【0029】図6は、変速用電子制御装置78の制御作
動の要部を説明するフローチャートである。図のステッ
プS1においてはフラグF0 の内容が「1」であるか否
かが判断される。このフラグF0 は、その内容が「1」
であるときに、車両の停止状態でシフトレバー72がN
レンジからDまたはRレンジへ操作されたことを示すも
のである。当初はこのフラグF0 の内容が「0」にクリ
アされていることから、上記ステップS1の判断が否定
されるので、ステップS2においてシフトレバー72が
DまたはRレンジへ操作されたか否かが判断される。
動の要部を説明するフローチャートである。図のステッ
プS1においてはフラグF0 の内容が「1」であるか否
かが判断される。このフラグF0 は、その内容が「1」
であるときに、車両の停止状態でシフトレバー72がN
レンジからDまたはRレンジへ操作されたことを示すも
のである。当初はこのフラグF0 の内容が「0」にクリ
アされていることから、上記ステップS1の判断が否定
されるので、ステップS2においてシフトレバー72が
DまたはRレンジへ操作されたか否かが判断される。
【0030】上記ステップS2の判断が否定された場合
には、車両を走行させるシフト操作が未だ行われていな
い状態であるので、本ルーチンが終了させられる。しか
し、ステップS2の判断が肯定された場合には、シフト
レバー72がRレンジまたはDレンジへ操作された状態
であるので、続くステップS3において、タービンラン
ナ22の回転速度NT すなわちCoクラッチドラムの回
転速度NCoが停止しているか否か、具体的には回転停止
を判定するための50rpm 程度の判断基準値よりもCo
クラッチドラムの回転速度NCoが低いか否かが判断され
る。このステップS3の判断が否定された場合には車両
の走行中であるので、本ルーチンが終了させられる。し
かし、上記ステップS3の判断が肯定された場合には、
車両の停止中であるから、ステップS4においてタイマ
T1 の計時が開始されるとともに、前記フラグF0 の内
容が「1」にセットされる。
には、車両を走行させるシフト操作が未だ行われていな
い状態であるので、本ルーチンが終了させられる。しか
し、ステップS2の判断が肯定された場合には、シフト
レバー72がRレンジまたはDレンジへ操作された状態
であるので、続くステップS3において、タービンラン
ナ22の回転速度NT すなわちCoクラッチドラムの回
転速度NCoが停止しているか否か、具体的には回転停止
を判定するための50rpm 程度の判断基準値よりもCo
クラッチドラムの回転速度NCoが低いか否かが判断され
る。このステップS3の判断が否定された場合には車両
の走行中であるので、本ルーチンが終了させられる。し
かし、上記ステップS3の判断が肯定された場合には、
車両の停止中であるから、ステップS4においてタイマ
T1 の計時が開始されるとともに、前記フラグF0 の内
容が「1」にセットされる。
【0031】続くステップS5では、上記タイマT1 の
計時内容がたとえば0.3秒程度の所定の判断基準値に
到達したか否かが判断される。この判断基準値は、ロッ
クアップリレー弁98のフェイルによるロックアップク
ラッチ24の係合の有無を確実に判定するに適当な間隔
を設けるためのものであり、N→D変速動作時間と同等
以上の値に設定される。このステップS5の判断が否定
されるうちは本ルーチンが終了させられるが、肯定され
た場合には、次のステップS6において車速Vがたとえ
ば9km/h程度の判断基準値よりも低いか否かが判断さ
れ、ステップS7において油圧制御回路84の作動油温
度TOIL がたとえば40°C程度の判断基準値より低い
か否かが判断され、ステップS8においてエンジン10
の冷却水温度THw がたとえば50°C程度の判断基準
値より低いか否かが判断される。上記ステップS7およ
びS8は、停止中の車両のエンジン10が始動されてか
ら間もない期間にシフトレバー72がRまたはDレンジ
へ操作される所謂ガレージシフトを判定するためのもの
である。
計時内容がたとえば0.3秒程度の所定の判断基準値に
到達したか否かが判断される。この判断基準値は、ロッ
クアップリレー弁98のフェイルによるロックアップク
ラッチ24の係合の有無を確実に判定するに適当な間隔
を設けるためのものであり、N→D変速動作時間と同等
以上の値に設定される。このステップS5の判断が否定
されるうちは本ルーチンが終了させられるが、肯定され
た場合には、次のステップS6において車速Vがたとえ
ば9km/h程度の判断基準値よりも低いか否かが判断さ
れ、ステップS7において油圧制御回路84の作動油温
度TOIL がたとえば40°C程度の判断基準値より低い
か否かが判断され、ステップS8においてエンジン10
の冷却水温度THw がたとえば50°C程度の判断基準
値より低いか否かが判断される。上記ステップS7およ
びS8は、停止中の車両のエンジン10が始動されてか
ら間もない期間にシフトレバー72がRまたはDレンジ
へ操作される所謂ガレージシフトを判定するためのもの
である。
【0032】上記ステップS6、S7、S8のいずれか
の判断が否定された場合には本ルーチンが終了させられ
るが、いずれも肯定された場合には、ステップS9にお
いて第1速ギヤ段の変速出力が出されているか否か、す
なわち第1速ギヤ段が成立しているか否かが判断され
る。このステップS9の判断が否定された場合には、本
ルーチンが終了させられるが、肯定された場合には、ス
テップS10においてリニヤソレノイド弁SLU の出力圧
PSLU が最大値(100%)に設定され、ステップS1
1においてタイマT2 の計時が開始され、ステップS1
2においてフラグF1 の内容が「1」にセットされる。
このフラグF1 はその内容が「1」であるときに故障チ
ェックの開始を示すものである。
の判断が否定された場合には本ルーチンが終了させられ
るが、いずれも肯定された場合には、ステップS9にお
いて第1速ギヤ段の変速出力が出されているか否か、す
なわち第1速ギヤ段が成立しているか否かが判断され
る。このステップS9の判断が否定された場合には、本
ルーチンが終了させられるが、肯定された場合には、ス
テップS10においてリニヤソレノイド弁SLU の出力圧
PSLU が最大値(100%)に設定され、ステップS1
1においてタイマT2 の計時が開始され、ステップS1
2においてフラグF1 の内容が「1」にセットされる。
このフラグF1 はその内容が「1」であるときに故障チ
ェックの開始を示すものである。
【0033】続くステップS13では、タイマT2 の計
時内容がたとえば1秒程度の判断基準値に到達したか否
かが判断される。この判断基準値は、出力圧PSLU が最
大値とされてロックアップコントロール弁100がその
制御ポート130と排出ポート132との間の開度を最
大とし、オン状態のロックアップリレー弁98を通して
解放側油室116からの作動油排出量を最大とした状態
からの故障チェック期間に相当する。当初は、上記ステ
ップS13の判断が否定されるので、次の制御サイクル
のステップS1以下が実行される。
時内容がたとえば1秒程度の判断基準値に到達したか否
かが判断される。この判断基準値は、出力圧PSLU が最
大値とされてロックアップコントロール弁100がその
制御ポート130と排出ポート132との間の開度を最
大とし、オン状態のロックアップリレー弁98を通して
解放側油室116からの作動油排出量を最大とした状態
からの故障チェック期間に相当する。当初は、上記ステ
ップS13の判断が否定されるので、次の制御サイクル
のステップS1以下が実行される。
【0034】次の制御サイクルでは、ステップS1にお
いてフラグF0 の内容が「1」であるか否かが判断さ
れ、続くステップS14ではフラグF1 の内容が「1」
であるか否かが判断されるが、それらの判断が共に肯定
されるので、ステップS15においてイグニションキー
がオン状態であるか否かが判断される。このステップS
15の判断が否定された場合は、エンジン10が停止さ
せられた状態であるので、本ルーチンが終了させられ
る。しかし、ステップS15の判断が肯定された場合
は、ステップS16において、エンジン回転速度NE が
たとえば50rpm 程度の判断基準値よりも低下したか否
かが判断される。この判断基準値はエンジン10のスト
ールを検出するための値である。
いてフラグF0 の内容が「1」であるか否かが判断さ
れ、続くステップS14ではフラグF1 の内容が「1」
であるか否かが判断されるが、それらの判断が共に肯定
されるので、ステップS15においてイグニションキー
がオン状態であるか否かが判断される。このステップS
15の判断が否定された場合は、エンジン10が停止さ
せられた状態であるので、本ルーチンが終了させられ
る。しかし、ステップS15の判断が肯定された場合
は、ステップS16において、エンジン回転速度NE が
たとえば50rpm 程度の判断基準値よりも低下したか否
かが判断される。この判断基準値はエンジン10のスト
ールを検出するための値である。
【0035】上記ステップS16の判断が否定された場
合には、前記ステップS13が実行される。このステッ
プS13の判断が否定された場合には上記のステップが
繰り返し実行される。しかし、前記出力圧PSLU が最大
値に設定されてからの経過時間が判断基準値に到達して
上記ステップS13の判断が肯定されると、ステップS
18が実行されて、リニヤソレノイド弁SLU の出力圧P
SLU が最小値(0%)に設定されるとともに、フラグF
0 およびF1 の内容が「0」にクリアされる。
合には、前記ステップS13が実行される。このステッ
プS13の判断が否定された場合には上記のステップが
繰り返し実行される。しかし、前記出力圧PSLU が最大
値に設定されてからの経過時間が判断基準値に到達して
上記ステップS13の判断が肯定されると、ステップS
18が実行されて、リニヤソレノイド弁SLU の出力圧P
SLU が最小値(0%)に設定されるとともに、フラグF
0 およびF1 の内容が「0」にクリアされる。
【0036】しかし、上記のステップS13の判断が肯
定される前にステップS16の判断が肯定された場合に
は、ステップS17においてフラグF2 の内容が「1」
にセットされるとともに、故障表示灯86が点灯され
る。このフラグF2 はその内容が「1」であるときにロ
ックアップリレー弁98のオンスティック故障を示すも
のである。
定される前にステップS16の判断が肯定された場合に
は、ステップS17においてフラグF2 の内容が「1」
にセットされるとともに、故障表示灯86が点灯され
る。このフラグF2 はその内容が「1」であるときにロ
ックアップリレー弁98のオンスティック故障を示すも
のである。
【0037】上記のようにしてロックアップリレー弁9
8のオンスティック故障が検出されると、図示しない故
障制御ルーチンにおいて、ロックアップクラッチ24の
係合および解放が、所定の車速Vを境にしてリニヤソレ
ノイド弁SLU の出力圧PSLUを最小および最大とされる
ことにより制御される。すなわち、ロックアップリレー
弁98のスプール弁子104がオン側に位置する故障状
態において、所定の車速を越える走行状態では、リニヤ
ソレノイド弁SLU の出力圧PSLU が最大とされて、第2
ライン油圧PL2が入力ポート112および係合側ポート
120を介して係合側油室118に作用される一方、所
定の車速以下の走行状態では、ロックアップコントロー
ル弁100のスプール弁子134が図4の右側に示す位
置に位置させられるので、解放側油室116内の作動油
が、解放側ポート114、排出ポート128、制御ポー
ト130、排出ポート132を介して排出されて、ロッ
クアップクラッチ24が係合させられる。また、リニヤ
ソレノイド弁SLU の出力圧PSLU が最小とされると、第
2ライン油圧PL2よりも高い第1ライン油圧PL1が供給
ポート146、制御ポート130、排出ポート128、
解放側ポート114を経て解放側油室116に作用され
るので、ロックアップクラッチ24が解放される。
8のオンスティック故障が検出されると、図示しない故
障制御ルーチンにおいて、ロックアップクラッチ24の
係合および解放が、所定の車速Vを境にしてリニヤソレ
ノイド弁SLU の出力圧PSLUを最小および最大とされる
ことにより制御される。すなわち、ロックアップリレー
弁98のスプール弁子104がオン側に位置する故障状
態において、所定の車速を越える走行状態では、リニヤ
ソレノイド弁SLU の出力圧PSLU が最大とされて、第2
ライン油圧PL2が入力ポート112および係合側ポート
120を介して係合側油室118に作用される一方、所
定の車速以下の走行状態では、ロックアップコントロー
ル弁100のスプール弁子134が図4の右側に示す位
置に位置させられるので、解放側油室116内の作動油
が、解放側ポート114、排出ポート128、制御ポー
ト130、排出ポート132を介して排出されて、ロッ
クアップクラッチ24が係合させられる。また、リニヤ
ソレノイド弁SLU の出力圧PSLU が最小とされると、第
2ライン油圧PL2よりも高い第1ライン油圧PL1が供給
ポート146、制御ポート130、排出ポート128、
解放側ポート114を経て解放側油室116に作用され
るので、ロックアップクラッチ24が解放される。
【0038】上述のように、本実施例によれば、ソレノ
イドリレー弁170がロックアップ解放位置に切り換え
られている第2速ギヤ段以下において、電磁弁駆動手段
160に対応するステップS10により、ロックアップ
コントロール弁100による解放側油室116からの作
動油の排出量が最大となるように出力圧PSLU が変化さ
せられると、異常判定手段162に対応するステップS
16では、エンジン10のストールの発生を以て、ロッ
クアップリレー弁98が係合側に位置する異常が判定さ
れる。なお、上記ソレノイドリレー弁170がロックア
ップ解放位置に切り換えられている状態では、ソレノイ
ドリレー弁170によりロックアップリレー弁98への
出力圧PSLU の供給が阻止されるので、ロックアップリ
レー弁98が正常であれば、ロックアップクラッチ24
は解放側位置にあってエンジン回転速度NE は変化しな
い。
イドリレー弁170がロックアップ解放位置に切り換え
られている第2速ギヤ段以下において、電磁弁駆動手段
160に対応するステップS10により、ロックアップ
コントロール弁100による解放側油室116からの作
動油の排出量が最大となるように出力圧PSLU が変化さ
せられると、異常判定手段162に対応するステップS
16では、エンジン10のストールの発生を以て、ロッ
クアップリレー弁98が係合側に位置する異常が判定さ
れる。なお、上記ソレノイドリレー弁170がロックア
ップ解放位置に切り換えられている状態では、ソレノイ
ドリレー弁170によりロックアップリレー弁98への
出力圧PSLU の供給が阻止されるので、ロックアップリ
レー弁98が正常であれば、ロックアップクラッチ24
は解放側位置にあってエンジン回転速度NE は変化しな
い。
【0039】また、本実施例では、ロックアップリレー
弁98がロックアップクラッチ24を係合させる側に位
置する故障が発生しても、車速Vが高い状態では解放側
油室116内の油圧POFF が低くされてロックアップク
ラッチ24が係合させられ得るので、ロックアップクラ
ッチ24の微少滑りに起因する耐久性の低下が解消され
る。また、車速Vが低い状態では解放側油室116内の
油圧POFF が高くされてロックアップクラッチ24の係
合が解かれ得るので、走行が可能となるのである。
弁98がロックアップクラッチ24を係合させる側に位
置する故障が発生しても、車速Vが高い状態では解放側
油室116内の油圧POFF が低くされてロックアップク
ラッチ24が係合させられ得るので、ロックアップクラ
ッチ24の微少滑りに起因する耐久性の低下が解消され
る。また、車速Vが低い状態では解放側油室116内の
油圧POFF が高くされてロックアップクラッチ24の係
合が解かれ得るので、走行が可能となるのである。
【0040】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0041】たとえば、前述の実施例のステップS16
では、エンジン回転速度NE が50rpm 程度の判断基準
値よりも低くなったこと、すなわちエンジン10のスト
ールの発生を以てロックアップリレー弁98の故障判定
を行っていたが、エンジン回転速度NE の低下量が所定
の判断基準値を越えたことを以て故障判定をしてもよ
い。要するに、ロックアップクラッチ24の係合によっ
てエンジン回転速度NEの低下を検出したことを以て故
障判定すればよいのである。
では、エンジン回転速度NE が50rpm 程度の判断基準
値よりも低くなったこと、すなわちエンジン10のスト
ールの発生を以てロックアップリレー弁98の故障判定
を行っていたが、エンジン回転速度NE の低下量が所定
の判断基準値を越えたことを以て故障判定をしてもよ
い。要するに、ロックアップクラッチ24の係合によっ
てエンジン回転速度NEの低下を検出したことを以て故
障判定すればよいのである。
【0042】また、前述の図6においてステップS3、
S7、S8は必ずしも設けられなくてもよい。また、ス
テップS9においては、ソレノイドリレー弁170がそ
のスプール弁子178が図4の左側に示すロックアップ
解放位置へ切り換えられていることが判定されてもよ
い。
S7、S8は必ずしも設けられなくてもよい。また、ス
テップS9においては、ソレノイドリレー弁170がそ
のスプール弁子178が図4の左側に示すロックアップ
解放位置へ切り換えられていることが判定されてもよ
い。
【0043】また、前記ソレノイドリレー弁170は、
第2速ギヤ段以上或いは第4速ギヤ段以上でロックアッ
プ解放位置からロックアップ許可位置へ切り換えられる
ように構成されてもよい。
第2速ギヤ段以上或いは第4速ギヤ段以上でロックアッ
プ解放位置からロックアップ許可位置へ切り換えられる
ように構成されてもよい。
【0044】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の油圧制御装置によってギヤ
段が制御される車両用自動変速機の構成を説明する骨子
図である。
段が制御される車両用自動変速機の構成を説明する骨子
図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する油圧制御回路およ
び電気制御回路を含むブロック線図である。
び電気制御回路を含むブロック線図である。
【図4】図3の油圧制御回路の要部を説明する図であ
る。
る。
【図5】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部を
説明する機能ブロック線図である。
説明する機能ブロック線図である。
【図6】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
14:自動変速機 24:ロックアップクラッチ 58:エンジン回転速度センサ 98:ロックアップリレー弁 100:ロックアップコントロール弁 116:解放側油室 118:係合側油室 160:電磁弁駆動手段 162:異常判定手段 170:ソレノイドリレー弁(切換弁) SLU:リニヤドレノイド弁(電磁弁)
フロントページの続き (72)発明者 石川 和典 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エイ・ダブリュ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−80857(JP,A) 特開 平6−341542(JP,A) 特開 平7−42826(JP,A) 特開 平6−307536(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/14 601 F16H 61/12
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンと自動変速機とを直結するロッ
クアップクラッチを備えた車両用自動変速機において、
ロックアップクラッチを解放させる解放側油室へ作動油
を供給する状態から該ロックアップクラッチを係合させ
る係合側油室へ作動油を供給させる状態へ切り換えられ
るロックアップリレー弁と、前記解放側油室から該ロッ
クアップリレー弁を通して排出される作動油の排出量を
調節することによりロックアップクラッチのスリップ量
を制御するロックアップコントロール弁と、該ロックア
ップリレー弁およびロックアップコントロール弁の作動
を制御するための油圧信号を発生する電磁弁と、所定の
変速段において切り換えられることにより、該ロックア
ップリレー弁へ供給される油圧信号を阻止する切換弁と
を備える形式の制御装置であって、 前記電磁弁とロックアップコントロール弁との間に設け
られ、該電磁弁から出力される油圧信号を前記切換弁を
経ないで該ロックアップコントロール弁へ直接供給する
油路と、 前記エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度セ
ンサと、 前記所定の変速段において、前記ロックアップコントロ
ール弁による前記解放側油室からの作動油の排出量が最
大となるように前記油圧信号を変化させる電磁弁駆動手
段と、 該電磁弁駆動手段により前記油圧信号が前記解放側油室
からの作動油の排出量が最大となるように変化させられ
たことに起因して前記エンジンの回転速度が低下したこ
とを以て、前記ロックアップリレー弁が係合側に位置す
る異常が発生していると判定する異常判定手段とを、含
むことを特徴とする車両用ロックアップクラッチの制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18599293A JP3173921B2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 車両用ロックアップクラッチの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18599293A JP3173921B2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 車両用ロックアップクラッチの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742827A JPH0742827A (ja) | 1995-02-10 |
JP3173921B2 true JP3173921B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=16180476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18599293A Expired - Fee Related JP3173921B2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 車両用ロックアップクラッチの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3173921B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5494410B2 (ja) * | 2010-10-21 | 2014-05-14 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用動力伝達装置の制御装置 |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP18599293A patent/JP3173921B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0742827A (ja) | 1995-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |