JP3402121B2 - 変速機を有する車両の制御装置 - Google Patents
変速機を有する車両の制御装置Info
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Description
の制御装置に係り、特に、共に動力源ブレーキが作用す
る2つの変速段の間でアップシフトが行われる際に一時
的に動力伝達が遮断される場合にショックが発生するこ
とを防止する技術に関するものである。
ともに、共に動力源ブレーキが作用する2つの変速段の
間でアップシフトが行われる際に、一時的に動力伝達を
遮断するようにした変速機が知られている。例えば特開
平3−20167号公報に記載されている自動変速機は
その一例で、車両走行用の動力源としてエンジンを備え
ており、エンジンの摩擦やポンプ作用による回転抵抗に
基づいて車両に制動力を発生させる動力源ブレーキが作
用するようになっているとともに、動力源ブレーキの作
用時に変速比が小さくなるアップシフトが行われる際に
は、一時的に動力伝達を遮断してニュートラル状態とす
ることによりエンジン回転を低下させ、変速時のショッ
クを低減するようになっている。
うに動力伝達を遮断すると、動力源ブレーキが急に無く
なるため、その制動力変化でショックが発生するという
問題があった。
もので、その目的とするところは、共に動力源ブレーキ
が作用する2つの変速段の間でアップシフトが行われる
際に一時的に動力伝達が遮断されてもショックが発生し
ないようにすることにある。
めに、第1発明は、変速比が異なる複数の変速段を有す
るとともに、共に動力源ブレーキが作用する2つの変速
段の間でアップシフトが行われる際に一時的に動力伝達
が遮断される変速機を備えている車両の制御装置であっ
て、(a) 共に動力源ブレーキが作用する2つの変速段の
間でアップシフトが行われることを事前に検出するアッ
プシフト検出手段と、(b) そのアップシフト検出手段に
よって前記アップシフトが行われることが検出された場
合に、前記動力伝達が遮断される前に前記動力源ブレー
キが徐々に小さくなるように動力源を制御するブレーキ
漸減手段とを有することを特徴とする。
伝達の遮断中に前記動力源を元の状態に復帰させる復帰
手段を有することを特徴とする。
に動力源ブレーキが作用する2つの変速段の間でアップ
シフトが行われる際に動力伝達が遮断される前に動力源
ブレーキが徐々に小さくなるように動力源が制御される
ため、動力伝達の遮断に伴う制動力の急激な変化が回避
され、ショックが緩和される。
力伝達の遮断中に動力源が元の状態に復帰させられるた
め、動力源ブレーキが作用する高速側の変速段の成立、
言い換えれば動力伝達の再開に伴って動力源ブレーキが
作用するようになり、動力源を元の状態に復帰させる際
にショック等を生じる恐れがない。
動するエンジンを動力源として備えているエンジン駆動
車両に好適に適用されるが、電動モータを動力源とする
電気自動車や、エンジンおよび電動モータを共に動力源
として備えているハイブリッド車両など、種々の車両に
適用され得る。
に基づいて車両に制動力を発生させるもので、エンジン
駆動車両の場合には、エンジンの回転摩擦やポンプ作用
で動力源ブレーキが得られるとともに、ブレーキ漸減手
段や復帰手段は、例えば電子スロットル弁やISCバル
ブの制御等で動力源ブレーキを増減するように構成され
る。電動モータを備えている電気自動車やハイブリッド
車両の場合、電動モータを発電機として用いたり、逆回
転方向のトルクを発生させたりすることにより動力源ブ
レーキが得られ、ブレーキ漸減手段や復帰手段は、例え
ば発電制御(回生制動トルク制御)や力行トルク制御に
よって動力源ブレーキを増減するように構成される。
を自動的に切り換える自動変速機でも、運転者のマニュ
アル操作に従って変速段が切り換えられるものでも良
く、少なくとも共に動力源ブレーキが作用する2つの変
速段の間でアップシフトが行われる際に、動力伝達が一
時的に遮断されるものであれば良い。油圧式の摩擦係合
装置によって変速段が切り換えられるものが好適に用い
られるが、同期噛合い式係合装置などで変速段を切り換
えるものを採用することもできる。
とも駆動輪側から動力源側への動力伝達が遮断され、動
力源ブレーキが効かなくなるようになっておれば良い。
前記特開平3−20167号公報に記載の自動変速機
は、低速側および高速側の変速段で共通の動力源ブレー
キ用摩擦係合装置が係合させられるもので、アップシフ
ト時に一時的にその動力源ブレーキ用摩擦係合装置を解
放して動力伝達を遮断するようになっていたが、例えば
低速側および高速側の変速段で異なる動力源ブレーキ用
摩擦係合装置が係合させられるもので、アップシフト時
には、低速側変速段の動力源ブレーキ用摩擦係合装置を
解放した後に高速側変速段の動力源ブレーキ用摩擦係合
装置を係合させることにより、一時的に動力伝達が遮断
されるものでも良い。このような係合装置の解放、係合
タイミングのずれ制御は、油路等の切換時間を電子制御
でずらしたり、オリフィスやアキュムレータ等により作
動油の流れを機械的に調整したりすることによって行う
ことができる。
源ブレーキが作用する変速段の間でアップシフトを行う
ための変速指令信号が出力されたか否か、アップシフト
の為に油圧回路を切り換える切換バルブ等に切換信号が
出力されたか否か、アップシフトを行うためのマニュア
ル操作が為されたか否かなどを検出するように構成され
る。ブレーキ漸減手段や復帰手段は、アップシフトを行
うための制御内容によっても異なるが、例えば上記アッ
プシフト検出手段によってアップシフトが行われること
が検出された後、所定時間が経過した後にブレーキ漸減
制御を行ったり復帰制御を行ったりするように構成され
る。
細に説明する。図1において、車両走行用の動力源であ
るエンジン10の出力は、流体式伝動装置としてのトル
クコンバータ12および自動変速機14から、図示しな
い差動歯車装置などを経て駆動輪へ伝達される。トルク
コンバータ12は、エンジン10のクランク軸16に連
結されているポンプ翼車18と、自動変速機14の入力
軸20に連結されているタービン翼車22と、一方向ク
ラッチ24を介して非回転部材であるハウジング26に
固定されるステータ翼車28と、ダンパを介して上記入
力軸20に連結されたロックアップクラッチ32とを備
えている。ロックアップクラッチ32は、トルクコンバ
ータ12内の係合側油室34よりも解放側油室36内の
油圧が高められると非係合状態となり、トルクコンバー
タ12の入出力回転速度比に応じた増幅率でトルクが伝
達される一方、解放側油室36よりも係合側油室34内
の油圧が高められると係合状態となり、ロックアップク
ラッチ32を介してクランク軸16から入力軸20へエ
ンジン出力が伝達される。
組のシングルピニオン型遊星歯車装置40,42,44
と、前記入力軸20と、遊星歯車装置42のキャリアお
よび遊星歯車装置44のリングギヤに連結された出力軸
46とを備えている。遊星歯車装置40,42,44の
構成要素の一部は互いに一体的に連結されているととも
に、他の一部は3つのクラッチC0 ,C1 ,C2 によっ
て互いに選択的に連結され、或いは4つのブレーキB
0 ,B1 ,B2 ,B3 によってハウジング26に選択的
に連結されるようになっている。また、3つの一方向ク
ラッチF0 ,F1,F2 によってその回転方向により相
互に若しくはハウジング26と係合させられるようにな
っている。なお、トルクコンバータ12および自動変速
機14は軸線に対して略対称的に構成されているため、
図1では下側を省略して示してある。
0 〜B3 (以下、特に区別しない場合にはクラッチC,
ブレーキBという)は、多板式のクラッチやバンドブレ
ーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油
圧式摩擦係合装置であり、その油圧アクチュエータに
は、図2に示す油圧制御回路84から作動油が供給され
るようになっている。油圧制御回路84は多数の切換バ
ルブ等を備えており、図3に示されているように、
「D」レンジではソレノイドS1,S2の励磁,非励磁
がそれぞれ切り換えられることにより、1stからO/
Dまでの前進4段のうちの何れかの変速段が成立させら
れる。これ等の変速段の変速比(=入力軸20の回転速
度NI /出力軸46の回転速度NO )は、1st変速段
からO/D変速段に向かうに従って小さくなり、3rd
変速段では1である。
「N」,「D」,「2」,「L」は運転席のシフトレバ
ー72の操作レンジであり、「2」レンジでは1stお
よび2ndの2段で変速制御が行われ、「L」レンジで
は1st変速段に固定される。また、シフトレバー72
の操作に従ってマニュアルシフトバルブが切り換えられ
ることにより、「2」レンジの2nd変速段、「L」レ
ンジの1st変速段では、それぞれブレーキB1 ,B3
が係合させられてエンジンブレーキ(動力源ブレーキ)
が効くようになっているとともに、「R」レンジでは後
進変速段が成立させられる。ブレーキB1 ,B3 は、動
力源ブレーキ用摩擦係合装置である。「R」レンジで
も、前進車速Vが予め定められた一定車速α以上の場合
には、ソレノイドS2が励磁されることにより後進変速
段の成立が阻止される。
ON(励磁)、「×」はOFF(非励磁)、「◎」はロ
ックアップ制御時のON(励磁)を意味している。ま
た、クラッチ,ブレーキの欄の「○」は係合、「×」は
解放を意味している。なお、ソレノイドSLは、ロック
アップクラッチ32を所定のスリップ状態で係合させる
ために、油圧を連続的に調圧するためのものである。
配管には、スロットルアクチュエータ54によって駆動
される電子スロットル弁56が設けられており、その開
度θ THは、アクセル操作量センサ52により検出された
アクセルペダル50の操作量ACCに応じてエンジン用電
子制御装置76により制御される。また、エンジン10
の回転速度NE を検出するエンジン回転速度センサ5
8、エンジン10の吸入空気量Q/Nを検出する吸入空
気量センサ60、吸入空気の温度TA を検出する吸入空
気温度センサ62、上記電子スロットル弁56の開度θ
THを検出するスロットル弁開度センサ64、出力軸46
の回転速度NO すなわち車速Vを検出する車速センサ6
6、エンジン10の冷却水温度TW を検出する冷却水温
度センサ68、ブレーキの作動の有無を検出するブレー
キスイッチ70、シフトレバー72の操作位置PSHを検
出する操作位置センサ74、入力軸20すなわちクラッ
チC 0 の回転速度NC0(=NI )を検出するクラッチC
0 回転速度センサ75、油圧制御回路84の作動油温度
TOIL を検出する油温センサ77などが設けられてお
り、それ等のセンサから、エンジン回転速度NE 、吸入
空気量Q/N、吸入空気温度TA 、スロットル弁開度θ
TH、車速V、エンジン冷却水温度TW 、ブレーキの有
無、シフトレバー72の操作位置PSH、クラッチC0 の
回転速度NC0、作動油温度TOIL を表す信号がエンジン
用電子制御装置76或いは変速用電子制御装置78に供
給されるようになっている。
RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えたマ
イクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時記
憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラム
に従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実行
する。例えば、アクセル操作量センサ52によって検出
されたアクセルペダル50の操作量ACCに応じて予め定
められたデータマップや演算式などから要求スロットル
弁開度THを求め、実際のスロットル弁開度θ THが要求
スロットル弁開度THとなるようにスロットルアクチュ
エータ54により電子スロットル弁56を制御したり、
スロットル弁開度θTHに応じて燃料噴射弁79による燃
料噴射量を制御したり、点火時期制御のためにイグナイ
タ80を制御したり、アイドルスピード制御のために図
示しないISCバルブを制御したりする。このエンジン
用電子制御装置76は、変速用電子制御装置78と相互
に通信可能に接続されており、一方に必要な情報が他方
から適宜送信されるようになっている。
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニアソレノイド弁を駆動する。例えば、ス
ロットル弁開度θTH(或いはアクセル操作量ACC)およ
び車速Vをパラメータとして予め定められた変速条件に
従って自動変速機14の変速段を決定し、その変速段が
成立するようにソレノイドS1およびS2の励磁、非励
磁を切り換えたり、ソレノイドS3およびSLによりロ
ックアップクラッチ24の係合、解放、スリップ量を制
御したりする。
坂路等においてシフトレバー72が「L」レンジへ操作
されると、図3の作動表から明らかなようにブレーキB
3 が係合させられることによってエンジンブレーキが作
用する1st変速段が成立させられ、スロットル弁開度
θTHが所定量以下で駆動輪における駆動トルクが負にな
るとエンジンブレーキが作用する。「2」レンジでは、
ブレーキB1 が係合させられることによってエンジンブ
レーキが作用する2nd変速段が成立させられ、スロッ
トル弁開度θTHが所定量以下で駆動輪における駆動トル
クが負になるとエンジンブレーキが作用する。したがっ
て、「L」レンジから「2」レンジへシフトレバー72
が操作されると、車速Vなどの変速条件により「エンジ
ンブレーキが作用する1st変速段」から「エンジンブ
レーキが作用する2nd変速段」へアップシフトされる
場合があり、シフトレバー72の操作に従って図示しな
いマニュアルシフトバルブが切り換えられることによ
り、ブレーキB3 が解放されるとともにブレーキB1 が
係合させられる。その場合に、両方のブレーキB3 およ
びB1 が同時に係合すると駆動輪がロックしてしまうた
め、マニュアルシフトバルブの移動量に応じて複数の油
路の切換タイミングをずらしたり、オリフィスやアキュ
ムレータなどで作動油の流れを機械的に調整したり、ア
キュムレータの背圧をリニアソレノイド弁などで制御し
たりすることにより、図5に示されているようにブレー
キB3 が完全に解放された後にブレーキB1 が係合させ
られるようになっている。
た後にブレーキB1 が係合させられると、ブレーキB3
が解放された後ブレーキB1 が係合させられるまでの間
(図5の時間TSH)で一時的に動力伝達が遮断されるニ
ュートラル状態になるため、ブレーキB3 が解放されて
ニュートラル状態になる時に、図5の駆動トルクのグラ
フにおいて点線で示すように駆動トルクが急に0になっ
てエンジンブレーキが効かなくなるため、変速ショック
が生じる。なお、2nd変速段ではブレーキB 2 も係合
させられるが、エンジンブレーキ状態では一方向クラッ
チF1 の存在によりブレーキB2 は機能しないため、ブ
レーキB1 とB3 の関係だけを問題にすれば良い。
本実施例では、図4に示すフローチャートに従ってエン
ジン10の出力が一時的に増大させられるようになって
いる。図4のフローチャートは、前記エンジン用電子制
御装置76により予め定められた一定のサイクルタイム
で繰り返し実行される。
子制御装置78から油圧制御回路84へ出力される信号
の変化から、アップシフトが行われるか否かを判断す
る。具体的には、ソレノイドS1、S2の励磁信号の変
化から判断でき、例えばS1がONでS2がOFFの状
態からS1、S2が共にONの状態に変化した場合は1
→2アップシフトである。アップシフトされない場合は
ステップS11でフラグFが「1」か否かを判断し、F
=1であればステップS5以下を実行するが、F=0の
場合は一連の信号処理を終了する。フラグFはステップ
S4で「1」とされ、アップシフト時に一時的にエンジ
ン出力を増大させる本制御を実行中は「1」に維持され
てステップS5以下を実行することになるが、エンジン
出力増大制御が終了するとステップS6で「0」とされ
る。
トが行われる場合は、ステップS2で、変速の前後の変
速段が共にエンジンブレーキが作用する変速段か否かを
判断する。本実施例の自動変速機14の場合、前記
「L」レンジから「2」レンジへのシフト操作に伴う1
→2アップシフトの他、「2」レンジから「D」レンジ
へのシフト操作に伴う2→3アップシフトや「D」レン
ジでの3→O/Dアップシフトも変速前後でエンジンブ
レーキが作用するが、ここでは変速ショックが大きい1
→2アップシフトのみを対象とし、例えば「L」レンジ
から「2」レンジへシフト操作されたか否かを操作位置
PSHの変化に基づいて判断する。エンジン用電子制御装
置76による一連の信号処理のうちステップS1および
S2を実行する部分は、共に動力源ブレーキが作用する
変速段の間でアップシフトが行われることを事前に検出
するアップシフト検出手段として機能している。
操作に伴う1→2アップシフトで、ステップS1および
S2の判断が何れもYESであれば、ステップS3にお
いて、水晶発振子などのクロック信号源からのクロック
信号を利用したタイマTimをリセットするとともに、ス
テップS4でフラグFを「1」とした後、ステップS5
以下を実行する。
が予め定められた所定時間T3を経過したか否かを判断
し、T3を経過したらステップS6でフラグFを「0」
とするが、未だ所定時間T3を経過していな場合はステ
ップS7で所定時間T2を経過したか否かを判断する。
T2を経過したらステップS8で電子スロットル弁56
を閉制御するが、未だ所定時間T2を経過していな場合
はステップS9で所定時間T1を経過したか否かを判断
し、T1を経過したらステップS10で電子スロットル
弁56の開度θTHを漸増制御する一方、未だ所定時間T
1を経過していな場合は一連の信号処理を終了する。
開度θTHの漸増制御は、要求スロットル弁開度THを0
から1サイクル毎に予め定められた変化量αずつ増大さ
せるもので、この要求スロットル弁開度THに応じて実
際のスロットル弁開度θTHが増加し、エンジン出力が徐
々に増大させられることにより、エンジンブレーキが徐
々に低減される。要求スロットル弁開度THの最終値T
H* は駆動トルクが略0、すなわちエンジンブレーキが
略0となる値で、例えば車速Vや路面勾配などをパラメ
ータとするデータマップなどで設定されるようにしても
良いが、エンジン回転速度NE およびC0 回転速度NC0
(入力軸回転速度NI )を監視してそれ等が略一致した
時の要求スロットル弁開度THをTH* とし、それ以上
増加させないようにしても良い。なお、アクセル操作量
ACCに基づいて算出される要求スロットル弁開度TH
が、ステップS10で算出される要求スロットル弁開度
THよりも大きい場合は、そのアクセル操作量ACCに基
づく要求スロットル弁開度THに従って電子スロットル
弁56は制御され、アクセル操作量ACCに基づく要求ス
ロットル弁開度THよりもステップS10で算出した要
求スロットル弁開度THの方が大きい場合のみ、そのス
テップS10の要求スロットル弁開度THに従って電子
スロットル弁56が制御される。
る所定時間T1は、前記ブレーキB 3 が解放されてニュ
ートラル状態になるのと略同時に、或いはその前に駆動
トルクが略0になるように、例えば油圧制御回路84の
切換制御などに基づいて予め一定値が設定されるか、車
速Vやアクセル操作量ACC、油圧制御回路84の作動油
温度TOIL などをパラメータとして設定される。複数の
アップシフトで本制御を行う場合は、その変速の種類に
よっても所定時間T1を変更することが望ましい。ま
た、前記変化量αは一定値であっても良いが、所定時間
T1と同様に車速V等をパラメータとして変更されるよ
うにすることも可能である。エンジン用電子制御装置7
6による一連の信号処理のうちステップS10を実行す
る部分は、動力伝達が遮断される前に動力源ブレーキが
徐々に小さくなるように動力源を制御するブレーキ漸減
手段として機能している。
6の閉制御は、要求スロットル弁開度THを前記最終値
TH* から1サイクルで予め定められた変化量βずつ減
少させるもので、この要求スロットル弁開度THに応じ
て実際のスロットル弁開度θ THが減少し、エンジン出力
がアクセル操作量ACCに応じて決定される元の状態まで
戻される。この場合も、前記ステップS10と同様に、
アクセル操作量ACCに基づいて算出される要求スロット
ル弁開度THが、ステップS8で算出される要求スロッ
トル弁開度THよりも大きい場合は、そのアクセル操作
量ACCに基づく要求スロットル弁開度THに従って電子
スロットル弁56は制御され、アクセル操作量ACCに基
づく要求スロットル弁開度THよりもステップS8で算
出した要求スロットル弁開度THの方が大きい場合の
み、そのステップS8の要求スロットル弁開度THに従
って電子スロットル弁56が制御される。
する所定時間T2は、前記ブレーキB3 が解放された後
ブレーキB1 が係合させられる前のニュートラル状態の
間にエンジン10が元の状態に復帰するように、例えば
油圧制御回路84の切換制御などに基づいて予め一定値
が設定されるか、車速Vやアクセル操作量ACC、油圧制
御回路84の作動油温度TOIL などをパラメータとして
設定される。複数のアップシフトで本制御を行う場合
は、その変速の種類によっても所定時間T2を変更する
ことが望ましい。ブレーキB3 の油圧やエンジン回転数
NE などを監視することにより、ブレーキB3 が解放さ
れてニュートラル状態になったことを検出し、それと同
時に電子スロットル弁56の閉制御を開始するようにし
ても良い。また、変化量βは一定値であっても良いが、
所定時間T2と同様に車速V等をパラメータとして変更
されるようにすることも可能である。この場合はニュー
トラル状態であるため、変化量βは比較的大きくても差
し支えなく、一気にスロットル弁開度θTHが略0のアイ
ドル状態までエンジン出力を低下させることも可能であ
る。エンジン用電子制御装置76による一連の信号処理
のうちステップS8を実行する部分は、動力伝達の遮断
中に動力源を元の状態に復帰させる復帰手段として機能
している。
量ACCが0の場合に前記ステップS8の閉制御でスロッ
トル弁開度θTHが確実に0まで戻される時間で、例えば
所定時間T2よりも一定時間だけ長い時間が設定される
か、車速Vやアクセル操作量ACC、油圧制御回路84の
作動油温度TOIL などをパラメータとして設定される。
複数のアップシフトで本制御を行う場合は、その変速の
種類によっても所定時間T3を変更することが望まし
い。スロットル弁開度θTHが0まで戻ったか否か、或い
はアクセル操作量ACCに応じて決定される要求スロット
ル弁開度THまで戻ったか否かを監視して本制御を終了
するようにしても良い。
ブレーキが作用する1→2アップシフトが行われる際
に、動力伝達が一時的に遮断されてニュートラル状態に
なるが、そのニュートラル状態になる前、すなわちブレ
ーキB3 が解放される前に、ステップS10でエンジン
出力が徐々に増大させられてエンジンブレーキが小さく
されるため、動力伝達の遮断に伴う制動力の急激な変化
が回避され、ショックが緩和される。図5の駆動トルク
および要求スロットル弁開度THの実線で示すグラフ
は、本実施例のものである。
S8でエンジン出力が元の状態に復帰させられるため、
エンジンブレーキが作用する2nd変速段が成立して動
力伝達が再開されるのに伴ってエンジンブレーキが作用
するようになり、エンジン出力を元の状態に復帰させる
際にショック等を生じる恐れがない。
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
例えば変速機の変速段の数や本制御の対象となる変速の
種類は適宜変更され得るし、シフトレバーによって任意
の変速段を直接選択できる変速機に適用することも可能
であるなど、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変
更,改良を加えた態様で実施することができる。
車両の動力源および自動変速機を説明する骨子図であ
る。
構成を説明する図である。
変速段、および摩擦係合装置の作動状態などの関係を説
明する図である。
するアップシフト時のエンジン制御を説明するフローチ
ャートである。
された場合の駆動トルク変化やブレーキB1 、B3 の係
合、解放状態の変化などを示すタイムチャートの一例で
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 変速比が異なる複数の変速段を有すると
ともに、共に動力源ブレーキが作用する2つの変速段の
間でアップシフトが行われる際に一時的に動力伝達が遮
断される変速機を備えている車両の制御装置であって、 共に動力源ブレーキが作用する2つの変速段の間でアッ
プシフトが行われることを事前に検出するアップシフト
検出手段と、 該アップシフト検出手段によって前記アップシフトが行
われることが検出された場合に、前記動力伝達が遮断さ
れる前に前記動力源ブレーキが徐々に小さくなるように
動力源を制御するブレーキ漸減手段とを有することを特
徴とする変速機を有する車両の制御装置。 - 【請求項2】 前記動力伝達の遮断中に前記動力源を元
の状態に復帰させる復帰手段を有することを特徴とする
請求項1に記載の変速機を有する車両の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14051397A JP3402121B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 変速機を有する車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14051397A JP3402121B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 変速機を有する車両の制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10329584A JPH10329584A (ja) | 1998-12-15 |
| JP3402121B2 true JP3402121B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=15270404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14051397A Expired - Lifetime JP3402121B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 変速機を有する車両の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3402121B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100877778B1 (ko) | 2005-08-30 | 2009-01-12 | 현대자동차주식회사 | 자동 변속기의 리프트 풋 업 변속시 팁인 충격 저감제어방법 |
| JP4281767B2 (ja) | 2006-08-10 | 2009-06-17 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の制御装置 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP14051397A patent/JP3402121B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
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| JPH10329584A (ja) | 1998-12-15 |
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