JP2864956B2 - 車両用直結クラッチのスリップ制御装置 - Google Patents

車両用直結クラッチのスリップ制御装置

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JP2864956B2
JP2864956B2 JP20927993A JP20927993A JP2864956B2 JP 2864956 B2 JP2864956 B2 JP 2864956B2 JP 20927993 A JP20927993 A JP 20927993A JP 20927993 A JP20927993 A JP 20927993A JP 2864956 B2 JP2864956 B2 JP 2864956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用直結クラッチの
スリップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンと自動変速機とを直結する直結
クラッチを備えた車両において、その直結クラッチを解
放させる解放側油室へ作動油を供給するオフ側位置と直
結クラッチを係合させる係合側油室へ作動油を供給する
オン側位置とに切り換えられるロックアップリレー弁
と、前記解放側油室からロックアップリレー弁を通して
排出される作動油の排出量を調節することにより直結ク
ラッチのスリップ量を制御するロックアップコントロー
ル弁と、所定の方向へ変化するに伴って、該ロックアッ
プリレー弁をオン側位置へ切り換え、前記スリップ量が
減少するようにロックアップコントロール弁の作動を制
御する制御圧を発生する制御圧発生弁とを備える形式の
車両用直結クラッチのスリップ制御装置が知られてい
る。たとえば、特開平2−80857号公報に記載され
たスリップ制御装置がそれである。
【0003】上記従来の車両用直結クラッチのスリップ
制御装置においては、ロックアップリレー弁は前記制御
圧が第1の圧力値αを超えると係合(オン)側に切り換
えられ、制御圧がその第1の圧力値αよりも低い第2の
圧力値βを下回ると解放(オフ)側へ切り換えられ、ロ
ックアップコントロール弁はロックアップリレー弁が係
合(オン)側に切り換えられているときのみ、上記制御
圧の増加に伴って直結クラッチの解放側油室の作動油の
圧力を低下させてロックアップクラッチのスリップ量を
減少させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の車両用直結クラッチのスリップ制御装置におけ
る直結クラッチのスリップ制御では、目標スリップ量に
実際のスリップ量を一致させるためにそれらの偏差に応
じて制御圧の大きさが制御される。しかし、制御圧が前
記第1の圧力値α付近の比較的低い領域で制御される
と、上記偏差を解消するための制御圧の変化に関連して
ロックアップリレー弁が解放(オフ)側と係合(オン)
側との間の切換やそれに伴う直結クラッチの完全解放と
スリップが発生するので、スリップ制御のハンチング現
象が発生して制御が不安定となる欠点があった。すなわ
ち、たとえば図5に示すように、スリップ制御中におい
て、制御圧PSLU は、通常は第1の圧力値αよりも高い
値であるが、図のa点に示す第1の圧力値α付近におい
て目標スリップ量よりも実際のスリップ量が少ない場合
には図のb点に示す位置まで低くされて第2の圧力値β
よりも低くされる。これにより、ロックアップリレー弁
が解放(オフ)側へ切り換えられて直結クラッチの解放
側油圧Poff は図のc点に示す位置とされて直結クラッ
チが完全解放状態となり、実際のスリップ量が目標スリ
ップ量を簡単に超えてしまう。このため、上記制御圧P
SLU は実際のスリップ量を減少させるために直ちに増加
させられて前記第1の圧力値αよりも高くなると、ロッ
クアップリレー弁が係合(オン)側へ切り換えられて直
結クラッチの係合が開始されるが、直結クラッチの解放
側油圧Poff は図のd点から前記a点へ急激に増加する
ので、スリップ量が急激に減少して、再び制御圧PSLU
が急速に低くされるという繰り返しが発生するのであ
る。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、スリップ制御の
ハンチング現象を発生させず、安定的に直結クラッチの
スリップ制御を行うことができる車両用直結クラッチの
スリップ制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、エンジンと自動変速
機とを直結する直結クラッチを備えた車両において、直
結クラッチを解放させる解放側油室へ作動油を供給する
オフ側位置と直結クラッチを係合させる係合側油室へ作
動油を供給するオン側位置とに切り換えられるロックア
ップリレー弁と、その解放側油室からロックアップリレ
ー弁を通して排出される作動油の排出量を調節すること
により直結クラッチのスリップ量を制御するロックアッ
プコントロール弁と、所定の方向へ変化するに伴って、
上記ロックアップリレー弁をオン側位置へ切り換え、前
記スリップ量が減少するようにそのロックアップコント
ロール弁の作動を制御する制御圧を発生する制御圧発生
弁と、前記直結クラッチの実際のスリップ量と目標スリ
ップ量との差が解消されるようにその制御圧発生弁を制
御するスリップ制御手段とを備える形式の車両用直結ク
ラッチのスリップ制御装置であって、(a) 前記制御圧が
前記ロックアップリレー弁をオフ側位置へ切り換える値
よりもクラッチ係合側の値に設定された制限圧を予め記
憶する制限圧記憶手段と、(b) 前記制御圧がその制限圧
記憶手段に記憶された制限圧よりもクラッチ解放側の値
へ変化しないように制御圧をその制限圧に制限する制御
圧制限手段とを、含むことにある。
【0007】
【作用】このようにすれば、制御圧がロックアップリレ
ー弁をオフ側位置へ切り換える値よりもクラッチ係合側
の値に設定された制限圧が、記憶手段に予め記憶されて
おり、制御圧がその制限圧よりもクラッチ解放側の値へ
変化しないように、制御圧制限手段により制御圧がその
制限圧に制限される。
【0008】
【発明の効果】したがって、直結クラッチのスリップ制
御中において制御圧がロックアップリレー弁をオフ側位
置へ切り換える値βに到達することが阻止されるので、
スリップ制御におけるハンチング現象が解消され、スリ
ップ制御が安定的に行われる。
【0009】ここで、本発明は、好適には、前記制御圧
制限手段により前記制御圧が前記制限圧に制限され、か
つ前記実際のスリップ量が前記目標スリップ量よりも充
分に小さい状態が所定期間継続した場合には、前記スリ
ップ制御手段によるスリップ制御を禁止するスリップ制
御禁止手段が、更に備えられる。このようにすれば、ス
リップ制御中において実際のスリップ量が前記目標スリ
ップ量よりもかなり小さい状態が解消されるので、その
状態に起因する車両のこもり音や、直結クラッチの一時
的な係合が防止される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例の油圧制御装置
により変速制御される車両用自動変速機を示す骨子図で
ある。図において、エンジン10の出力は、トルクコン
バータ12を介して自動変速機14に入力され、図示し
ない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達され
るようになっている。
【0012】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
【0013】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤSo、リングギヤ
Ro、およびキャリヤKoに回転可能に支持されてそれ
らサンギヤSoおよびリングギヤRoに噛み合わされて
いる遊星ギヤPoから成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤSoとキャリヤKoとの間に設けられたクラッチ
Coおよび一方向クラッチFoと、サンギヤSoおよび
ハウジング41間に設けられたブレーキBoとを備えて
いる。
【0014】第2変速機32は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備
えている。
【0015】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0016】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0017】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
前進5段のギヤ段が切り換えられる。図2において○印
は係合状態を示し、×印は非係合状態を示している。こ
の図2からも明らかなように、ブレーキB3は、第1速
ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換える変速に際して係合
させられるとともに、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ
切り換える変速に際して解放されるものであり、ブレー
キB2は、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換える
変速に際して係合させられるものである。
【0018】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管には、アクセルペダル50によって操作される
第1スロットル弁52とスロットルアクチュエータ54
によって操作される第2スロットル弁56とが設けられ
ている。また、エンジン10の回転速度を検出するエン
ジン回転速度センサ58、エンジン10の吸入空気量を
検出する吸入空気量センサ60、吸入空気の温度を検出
する吸入空気温度センサ62、上記第1スロットル弁5
2の開度TAを検出するスロットルセンサ64、出力軸
42の回転速度Nout などから車速Vを検出する車速セ
ンサ66、エンジン10の冷却水温度を検出する冷却水
温センサ68、ブレーキの作動を検出するブレーキスイ
ッチ70、シフトレバー72の操作位置を検出する操作
位置センサ74などが設けられており、それらのセンサ
から、エンジン回転速度NE 、吸入空気量Q、吸入空気
温度THa 、第1スロットル弁の開度TA、車速V、エ
ンジン冷却水温THw 、ブレーキの作動状態BK、シフ
トレバー72の操作位置Pshを表す信号がエンジン用電
子制御装置76および変速用電子制御装置78に供給さ
れるようになっている。また、タービンランナ22の回
転速度を検出するタービン回転速度センサ75からター
ビン回転速度NT を表す信号が変速用電子制御装置78
にそれぞれ供給される。
【0019】エンジン用電子制御装置76は、CPU、
RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実
行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁
80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ82を
制御し、アイドルスピード制御のために図示しないバイ
パス弁を制御し、トラクション制御などのためにスロッ
トルアクチュエータ54により第2スロットル弁56を
制御する。
【0020】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROM79に記憶されたプロ
グラムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の
各電磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえ
ば、変速用電子制御装置78は、第1スロットル弁52
の開度TAに対応した大きさの出力圧PSLT を発生させ
るためにリニヤソレノイド弁SLT を、アキュム背圧を制
御するためにリニヤソレノイド弁SLN を、ロックアップ
クラッチ24のスリップ量Nslipを制御するためにリニ
ヤソレノイド弁SLU をそれぞれ駆動する。また、変速用
電子制御装置78は、予め記憶された変速線図から実際
のスロットル弁開度TAおよび車速Vに基づいて自動変
速機14のギヤ段やロックアップクラッチ24の係合状
態を決定し、この決定されたギヤ段および係合状態が得
られるように電磁弁S1、S2、S3を駆動し、エンジ
ンブレーキを発生させる際には電磁弁S4を駆動する。
【0021】変速用電子制御装置78は、さらにロック
アップクラッチ24の係合制御およびスリップ制御を実
行し、自動変速機14の第1速ギヤ段および第2速ギヤ
段ではロックアップクラッチ24を解放するが、第3速
ギヤ段および第4速ギヤ段ではスロットル弁開度TA、
車速(変速機出力軸回転速度)Vに基づいて解放、スリ
ップ、係合のいずれかの領域を判定し、解放或いは係合
領域であれば、ロックアップクラッチ24を解放或いは
係合させる。また、スリップ領域であれば、変速用電子
制御装置78はロックアップクラッチ24のスリップ制
御を実行する。このスリップ制御では、エンジン10の
回転変動を吸収しつつトルクコンバータ12の回転損失
を可及的に抑制するために、図示しないスリップ制御ル
ーチンに従って、実際のスリップ量Nslip(=Ne −N
T )が算出され、予め設定された目標スリップ量Nslip
T と実際のスリップ量Nslipとが一致するように、たと
えば数式1に従ってリニヤソレノイド弁SLU の駆動電流
SLU が算出され、リニヤソレノイド弁SLU から出力さ
れる制御圧PSLU が調節される。数式1において、I
FWD はたとえば応答遅れを改善するために予め求められ
たデータマップから求められるフィードフォワード制御
値であり、IF/B はたとえば上記目標スリップ量Nslip
T と実際のスリップ量Nslipとの偏差を解消するように
予め設定されたPID制御式から求められるフィードフ
ォワード制御値である。
【0022】
【数1】 ISLU =IFWD +IF/B
【0023】図4は、油圧制御回路84の要部を示して
いる。図において、制御圧発生弁として機能するリニヤ
ソレノイド弁SLU は、モジュレータ圧PM を元圧とし、
変速用電子制御装置78からの駆動電流ISLU に対応し
た大きさの制御圧PSLU を出力し、ロックアップリレー
弁98およびロックアップコントロール弁100へ供給
する。
【0024】ロックアップリレー弁98は、互いに当接
可能であり且つ両者間にスプリング102が介在させら
れた第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06と、その第1スプール弁子104の軸端側に設けら
れ、第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06を係合(ON)側の位置へ付勢するために制御圧P
SLU を受け入れる油室108と、第1スプール弁子10
4および第2スプール弁子106を解放側位置へ付勢す
るために第2ライン圧PL2を受け入れる油室110とを
備えている。第1スプール弁子104がその解放(OF
F)側位置に位置すると、入力ポート112に供給され
た第2ライン圧PL2が解放側ポート114からトルクコ
ンバータ12の解放側油室116へ供給されると同時
に、トルクコンバータ12の係合側油室118内の作動
油が係合側ポート120から排出ポート122を経てク
ーラバイパス弁124或いはオイルクーラ126へ排出
させられる。反対に、第1スプール弁子104がその係
合側位置に位置すると、入力ポート112に供給された
第2ライン圧PL2が係合側ポート120からトルクコン
バータ12の係合側油室118へ供給されると同時に、
トルクコンバータ12の解放側油室116内の作動油が
解放側ポート114から排出ポート128、ロックアッ
プコントロール弁100の制御ポート130、排出ポー
ト132を経て排出されるようになっている。
【0025】したがって、上記制御圧PSLU が所定値β
以下の場合には、第1スプール弁子104はスプリング
102および第2ライン圧PL2に基づく推力に従って図
4の中心線より右側に示す解放側(OFF)位置に位置
させられてロックアップクラッチ24が解放されるが、
制御圧PSLU が上記所定値βよりも高い所定値αを超え
ると、第1スプール弁子104は制御圧PSLU に基づく
推力に従って図4の中心線より左側に示す係合側(O
N)位置に位置させられてロックアップクラッチ24が
係合或いはスリップ状態とされる。第1スプール弁子1
04および第2スプール弁子106の受圧面積、スプリ
ング102の付勢力はこのように設定されているのであ
る。このようにロックアップリレー弁98が係合側に切
り換えられたときのロックアップクラッチ24の係合或
いはスリップ状態は、制御圧PSLUの大きさに従って作
動するロックアップコントロール弁100により制御さ
れる。
【0026】ロックアップコントロール弁100は、ロ
ックアップリレー弁98が係合側位置にあるときに制御
圧PSLU に従ってロックアップクラッチ24のスリップ
量N slipを制御するためのものであって、スプール弁子
134と、このスプール弁子134に当接して図4の中
心線より右側に示す排出側位置へ向かう推力を付与する
プランジャ136と、スプール弁子134に図4の中心
線より左側に示す供給側位置へ向かう推力を付与するス
プリング138と、スプリング138を収容し且つスプ
ール弁子134を供給側位置へ向かって付勢するために
トルクコンバータ12の係合側油室118内の油圧PON
を受け入れる油室140と、プランジャ136の軸端側
に設けられ、スプール弁子134を排出側位置へ向かっ
て付勢するためにトルクコンバータ12の解放側油室1
16内の油圧POFF を受け入れる油室142と、プラン
ジャ136の中間部に設けられ、制御圧PSLU を受け入
れる油室144とを備えている。
【0027】このため、上記スプール弁子134がその
排出側位置に位置させられると、制御ポート130と排
出ポート132との間が連通させられるのでロックアッ
プクラッチ24の係合トルクが増加させられるが、反対
に供給側位置に位置させられると、第1ライン圧PL1
供給されている供給ポート146と制御ポート130と
が連通させられるので、第1ライン圧PL1がトルクコン
バータ12の解放側油室116内へ供給されてロックア
ップクラッチ24の係合トルクが減少させられる。
【0028】ロックアップクラッチ24を解放させる場
合には、制御圧PSLU が前記所定値βよりも小さい値と
なるようにリニヤソレノイド弁SLU が変速用電子制御装
置78により駆動される。反対に、ロックアップクラッ
チ24を係合させる場合には、制御圧PSLU が最大値と
なるようにリニヤソレノイド弁SLU が変速用電子制御装
置78により駆動され、ロックアップクラッチ24がス
リップさせられる場合には、制御圧PSLU が前記所定値
βと最大値との間となるようにリニヤソレノイド弁SLU
が変速用電子制御装置78により駆動される。すなわ
ち、ロックアップコントロール弁100では、図5に示
すように、トルクコンバータ12の係合側油室118内
の油圧Ponと解放側油室116内の油圧Poff とが制御
圧PSLU に従って変化させられるので、それら油圧Pon
およびPoff の差圧(Pon−Poff)に対応するロック
アップクラッチ24の係合トルクも制御圧PSLU に従っ
て変化させられてスリップ量Nslipが制御されるのであ
る。
【0029】ソレノイドリレー弁170は、ロックアッ
プリレー弁98の油室108に接続された出力ポート1
72と、ドレンポート174と、リニヤソレノイド弁SL
U からの制御圧PSLU が供給される入力ポート176
と、出力ポート172をドレンポート174に連通させ
るロックアップ解放位置と出力ポート172を入力ポー
ト176に連通させるロックアップ許可位置とに切り換
えられるスプール弁子178と、このスプール弁子17
8をロックアップ許可位置に向かって付勢するスプリン
グ180と、上記スプリング180を収容し、且つスプ
ール弁子178をロックアップ許可位置に向かって付勢
するために第3速ギヤ段以上のギヤ段において発生させ
られるブレーキB2の係合圧PB2をオリフィス181を
介して受け入れる油室182と、スプール弁子178を
ロックアップ解放位置に向かって付勢するために第1ラ
イン油圧PL1を受け入れる油室184とを備えている。
これにより、ロックアップリレー弁98は、第3速ギヤ
段以上のギヤ段においてのみ、上記制御圧PSLU がその
油室108に供給され得、その制御圧PSLU に従って係
合(ON)側の位置へ切り換えられ得るようになってい
る。前記第2ライン圧PL2は上記第1ライン圧PL1を減
圧することにより調圧されたものであるから、第1ライ
ン圧PL1は常時第2ライン圧PL2よりも高圧である。
【0030】そして、リニヤソレノイド弁SLU とロック
アップコントロール弁100の油室144との間には油
路186が設けられており、リニヤソレノイド弁SLU か
ら出力される制御圧PSLU が上記ソレノイドリレー弁1
70を経ないでロックアップコントロール弁100の油
室144へ直接供給されるようになっている。この油路
186は、第2速ギヤ段以下でも制御圧PSLU によりロ
ックアップコントロール弁100を作動させてロックア
ップリレー弁98が係合側に位置する異常を検出可能と
するために設けられている。
【0031】図6は、変速用電子制御装置78のスリッ
プ制御における制御機能の要部を説明する機能ブロック
線図である。図において、ロックアップクラッチ24を
解放させるオフ側位置と係合させるオン側位置とに切り
換えられるロックアップリレー弁98と、そのロックア
ップリレー弁98を通して排出される作動油の排出量を
調節することによりロックアップクラッチ24のスリッ
プ量を制御するロックアップコントロール弁100と、
増加するに伴って、ロックアップリレー弁98をオン側
位置へ切り換え、前記スリップ量が減少するようにその
ロックアップコントロール弁100の作動を制御する制
御圧PSLU を発生する制御圧発生弁として機能するリニ
ヤソレノイド弁SLU と、前記数式1のスリップ制御を実
行するスリップ制御手段188が備えられている。制御
圧PSLU がロックアップリレー弁98をオフ側位置へ切
り換える値βよりもクラッチ係合側の値(高い側の値)
に設定された制限圧PLMは、変速用電子制御装置78の
ROM79の一部の記憶領域に対応する制限圧記憶手段
190に予め記憶されており、制御圧制限手段192に
より、制御圧PSLU が判断基準値PLMよりもクラッチ解
放側の値(低い側の値)とならないように上記制限圧P
LMに制限される。また、制御圧制限手段192により制
御圧PSLU が制限圧PLMに制限され、かつ実際のスリッ
プ量Nslipが目標スリップ量Nslip T よりも充分に小さ
い状態が所定期間継続した場合には、スリップ制御禁止
手段194によって上記スリップ制御手段188による
ロックアップクラッチ24のスリップ制御が禁止され
る。
【0032】図7は、変速用電子制御装置78のスリッ
プ制御作動の要部を説明するフローチャートである。図
のステップSA1においてはロックアップクラッチ24
のスリップ制御中であるか否かが判断される。スリップ
制御中ではない場合にはこのステップSA1の判断が否
定されるので、続くステップSA2においてたとえば図
8に示すスリップ領域であるか否かが判断される。この
ステップSA2の判断が否定された場合には、ステップ
SA3においてフラグF2の内容が「0」にクリアされ
た後、本ルーチンが終了させられる。
【0033】しかし、上記ステップSA2の判断が肯定
された場合には、ステップSA4においてフラグF2の
内容が「1」であるか否かが判断される。このフラグF
2はその内容が「1」であるときに、制御圧PSLU が後
述の下限値PLMに制限され且つ実スリップ量Nslipが目
標スリップ量Nslip T から所定値X差し引いた値よりも
小さい状態が所定期間KCOS以上継続したことを示し
ている。
【0034】当初は上記ステップSA4の判断が否定さ
れるので、ステップSA6においてスリップ制御の開始
が許可されるので、図示しないスリップ制御ルーチンに
おいて、実際のスリップ量Nslipがたとえば50rpm 程
度の目標スリップ量Nslip Tと一致するように制御圧P
SLU が調節される。そして、続くステップSA7におい
てフラグF2の内容が「0」にクリアされた後、本ルー
チンが終了させられる。
【0035】上記のようにしてスリップ制御が開始され
ると、次の制御サイクルではステップSA1の判断が肯
定されるので、続くステップSA8において、制御圧P
SLUが変速用電子制御装置78のROM79に予めに記
憶された制限圧である下限圧PLMよりも小さいか否か、
すなわち変速用電子制御装置78からリニヤソレノイド
弁SLU に供給される駆動電流ISLU がその下限圧PLM
対応する下限電流値I LMよりも小さいか否かが判断され
る。この下限圧PLMは、たとえば図5に示すように、前
記所定値βよりも所定値だけ高い圧に設定されている。
【0036】制御圧PSLU が比較的大きい通常のスリッ
プ制御では、上記ステップSA8の判断が否定されるの
で、ステップSA9においてフラグF1の内容が「0」
にクリアされ且つタイマカウンタCSLUGの内容が
「FF」にセットされた後、本ルーチンが終了させられ
る。しかし、スリップ制御中において、スロットル弁開
度TAが比較的小さくエンジン10の出力トルクが低い
領域では、実際のスリップ量Nslipを目標スリップ量N
slip T に一致させるために制御圧PSLU が比較的低くさ
れる場合があり、このような場合には上記ステップSA
8の判断が肯定されるので、続くステップSA10で
は、リニヤソレノイド弁SLU の駆動電流ISL U がその下
限電流値ILMに設定され、実質的に制御圧PSLU がその
下限値PLMに制限される。本実施例では、上記ステップ
SA8およびSA10が前記制御圧制限手段192に対
応している。
【0037】続くステップSA11では、フラグF1の
内容が「1」であるか否かが判断される。このフラグF
1はその内容が「1」であるときに制御圧PSLU が下限
値P LMに制限され且つ実スリップ量Nslipが目標スリッ
プ量Nslip T から所定値X差し引いた値よりも小さい状
態であることを示すものである。当初は、ステップSA
11の判断が否定されるので、ステップSA12におい
て実スリップ量Nslipが目標スリップ量Nslip T から所
定値X差し引いた値よりも小さいか否かが判断される。
この所定量Xは、実スリップ量Nslipが目標スリップ量
slip T よりも充分に小さい状態を判定するための値で
ある。
【0038】上記ステップSA12の判断が否定された
場合は本ルーチンが終了させられる。しかし、制御圧P
SLU がその下限値PLMに制限され且つ実スリップ量N
slipが目標スリップ量Nslip T よりも未だ充分に小さい
場合は、上記ステップSA12の判断が肯定されるの
で、ステップSA13においてタイマカウンタCSLU
Gの内容が「0」にクリアされてその計時が開始される
とともに、前記フラグF1の内容が「1」にセットされ
て本ルーチンが終了させられる。
【0039】上記のようにフラグF1の内容が「1」に
セットされると、次の制御サイクルにおけるステップS
A11の判断が肯定されるので、ステップSA14にお
いてタイマカウンタCSLUGの内容が設定値KCOS
に到達したか否かが判断される。この設定値KCOS
は、制御圧PSLU がその下限値PLMに制限され且つ実ス
リップ量Nslipが目標スリップ量Nslip T よりも未だ充
分に小さい状態が確実に継続していることを判定するた
めの値である。
【0040】上記ステップSA14の判断が否定された
場合は上記ステップが繰り返し実行されるが、そのステ
ップSA14の判断が肯定されると、前記スリップ制御
禁止手段194に対応するステップSA15が実行され
て、ロックアップクラッチ24のスリップ制御が禁止さ
れるとともに、その時のスロットル弁開度TA、車速V
がTASLIP、VSLIPとしてそれぞれ記憶され
る。そして、ステップSA17においてフラグF1の内
容が「0」にクリアされると同時にフラグF2の内容が
「1」にセットされて本ルーチンが終了させられる。
【0041】上記のようにしてフラグF2の内容が
「1」にセットされると、続く制御サイクルのステップ
SA4の判断が肯定されるので、ステップSA5におい
て、実際のスロットル弁開度TAが(TASLIP+
a)より小さく、且つ車速Vが(VSLIP−b)より
大きいか否かが判断される。このステップSA5は、ス
リップ制御禁止状態からの復帰条件が成立しているか否
かを判断するためのものであり、前記ステップSA15
においてスリップ制御が禁止された時点ではスリップ制
御しなくても実スリップ量Nslipが目標スリップ量N
slip T より少ない状態であったので、そのときのスロッ
トル弁開度TASLIPおよび車速VSLIPよりも所
定値aおよびbだけスリップ増加側にずれた値(TAS
LIP+a)および(VSLIP−b)がスリップ制御
禁止状態からの復帰条件とされている。上記所定値aお
よびbは、実スリップ量Nslipが目標スリップ量Nslip
T 程度となると予測される値に設定される。
【0042】上記ステップSA5の判断が否定されるう
ちは、それまでのステップが繰り返し実行されるが、上
記ステップSA5の判断が肯定されると、ステップSA
6においてロックアップクラッチ24のスリップ制御が
再開される。
【0043】上述のように、本実施例によれば、制御圧
SLU がロックアップリレー弁98をオフ側位置へ切り
換える値βよりもクラッチ係合側の値(高い側の値)に
設定された制限圧PLMが、変速用電子制御装置78のR
OM79の一部の記憶領域に対応する制限圧記憶手段1
90に実質的に記憶されており、スリップ制御により制
御圧PSLU が制限圧PLMよりも低くされようとすると、
制御圧制限手段192に対応するステップSA8および
SA10により、制御圧PSLU が制限圧PLMに制限され
る。したがって、ロックアップクラッチ24のスリップ
制御中において制御圧PSLU がロックアップリレー弁9
8をオフ側位置へ切り換える値βに到達することが阻止
されるので、スリップ制御におけるハンチング現象が解
消され、スリップ制御が安定的に行われる。
【0044】また、本実施例によれば、制御圧PSLU
制限圧PLMに制限され、且つ実際のスリップ量Nslip
目標スリップ量Nslip T よりも充分に小さい状態が所定
期間継続した場合には、スリップ制御禁止手段194に
対応するステップSA15により、ロックアップクラッ
チ24のスリップ制御が禁止される。したがって、実際
のスリップ量Nslipが目標スリップ量Nslip T よりも充
分に小さい状態が解消され、それに伴う車両のこもり音
や、ロックアップクラッチ24の一時的係合が防止され
る。また、上記のようにスリップ制御が禁止される場合
は、予め制御不要領域を設定する場合に比較してばらつ
きを見込む必要がなく、必要且つ充分にスリップ制御を
禁止できる利点がある。
【0045】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0046】たとえば、前述の実施例の制御圧P
SLU は、零から増加するに伴ってロックアップリレー弁
98をオン側へ切り換えるとともに、その後ロックアッ
プクラッチ24の差圧(Pon−Poff )を増加させ、つ
いにはロックアップクラッチ24を係合させていたが、
反対に、最大値から減少するに伴ってロックアップリレ
ー弁98がオン側へ切り換えられるとともに、その後ロ
ックアップクラッチ24の差圧(Pon−Poff )を増加
させ、ついにはロックアップクラッチ24を係合させる
ように、ロックアップリレー弁98やロックアップコン
トロール弁100などが構成されていてもよいのであ
る。
【0047】また、前述の実施例のステップSA8で
は、リニヤソレノイド弁SLU の駆動電流値ISLU が実質
的に制御圧PSLU を表すものとして用いられていたが、
油圧センサによって検出された制御圧PSLU が用いられ
てもよい。
【0048】また、前述の図7において、スリップ制御
を禁止するためのステップSA11乃至SA17、およ
びスリップ制御の禁止から復帰させるためのステップS
A2乃至SA7は必ずしも設けられなくてもよい。制御
圧PSLU が制限圧PLMに制限されるだけでも、所期の効
果が得られるからである。
【0049】また、前述のステップSA15およびSA
5では、ステップSA14の判断が肯定されたときに記
憶される値として車速VSLIPが用いられているが、
自動変速機14の入力軸回転速度(タービン回転速度)
T SLIPが用いられてもよい。
【0050】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の油圧制御装置によってギヤ
段が制御される車両用自動変速機の構成を説明する骨子
図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する油圧制御回路およ
び電気制御回路を含むブロック線図である。
【図4】図3の油圧制御回路の要部を説明する図であ
る。
【図5】図4の油圧制御回路における制御圧PSLU とロ
ックアッップクラッチの係合側油圧Ponおよび解放側油
圧Poff との関係を示す特性図である。
【図6】図3の変速用電子制御装置のスリップ制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図7】図3の変速用電子制御装置のスリップ制御作動
の要部を説明するフローチャートである。
【図8】上記スリップ制御において領域判定のために用
いられる図である。
【符号の説明】 10:エンジン 14:自動変速機 24:ロックアップクラッチ(直結クラッチ) 98:ロックアップリレー弁 100:ロックアップコントロール弁 116:解放側油室 118:係合側油室 190:制限圧記憶手段 192:制御圧制限手段 194:スリップ制御禁止手段 SLU:リニヤドレノイド弁(制御圧発生弁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−1459(JP,A) 特開 平2−46366(JP,A) 特開 平1−220765(JP,A) 特開 平2−80857(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと自動変速機とを直結する直結
    クラッチを備えた車両において、該直結クラッチを解放
    させる解放側油室へ作動油を供給するオフ側位置と該直
    結クラッチを係合させる係合側油室へ作動油を供給する
    オン側位置とに切り換えられるロックアップリレー弁
    と、前記解放側油室から該ロックアップリレー弁を通し
    て排出される作動油の排出量を調節することにより直結
    クラッチのスリップ量を制御するロックアップコントロ
    ール弁と、所定の方向へ変化するに伴って、該ロックア
    ップリレー弁をオン側位置へ切り換え、前記スリップ量
    が減少するように該ロックアップコントロール弁の作動
    を制御する制御圧を発生する制御圧発生弁と、前記直結
    クラッチの実際のスリップ量と目標スリップ量との差が
    解消されるように該制御圧発生弁を制御するスリップ制
    御手段とを備える形式の車両用直結クラッチのスリップ
    制御装置であって、 前記制御圧が前記ロックアップリレー弁をオフ側位置へ
    切り換える値よりもクラッチ係合側の値となるように設
    定された制限圧を予め記憶する制限圧記憶手段と、 前記制御圧が該制限圧記憶手段に記憶された制限圧より
    もクラッチ解放側の値へ変化しないように該制御圧を該
    制限圧に制限する制御圧制限手段と、を、含むことを特
    徴とする車両用直結クラッチのスリップ制御装置。
  2. 【請求項2】該制御圧制限手段により前記制御圧が前記
    制限圧に制限され、かつ前記実際のスリップ量が前記目
    標スリップ量よりも充分に小さい状態が所定期間継続し
    た場合には、前記スリップ制御手段によるスリップ制御
    を禁止するスリップ制御禁止手段を更に含むことを特徴
    とする請求項1の車両用直結クラッチのスリップ制御装
    置。
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