JPH06341542A - 車両用自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の油圧制御装置

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Publication number
JPH06341542A
JPH06341542A JP15608193A JP15608193A JPH06341542A JP H06341542 A JPH06341542 A JP H06341542A JP 15608193 A JP15608193 A JP 15608193A JP 15608193 A JP15608193 A JP 15608193A JP H06341542 A JPH06341542 A JP H06341542A
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JP
Japan
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clutch
lock
valve
switching
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP15608193A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Yasuo Hojo
康夫 北條
Masato Kaigawa
正人 甲斐川
Hiromichi Kimura
弘道 木村
Akira Fukatsu
彰 深津
Masahiko Ando
雅彦 安藤
Yoshihisa Yamamoto
義久 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックアップクラッチ24の作動に異常が発
生しても、ロックアップクラッチ24の耐久性の低下が
生じることのない車両用自動変速機の油圧制御装置を提
供する。 【構成】 変速用電子制御装置78の信号出力に反して
ロックアップクラッチ24のスリップ或いは係合状態が
検出された場合には、第5速へのシフトアップにより係
合圧PBOを発生させることによって切換弁150を通し
てリニヤソレノイド弁SLN の出力圧PSLN をロックアッ
プリレー弁98の油室148へ供給することにより、ロ
ックアップリレー弁98を解放側位置に位置させて、ロ
ックアップクラッチ24を優先的に解放し、その耐久性
の低下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機の油
圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチを備えた車両用自
動変速機において、ロックアップクラッチ切換制御弁装
置により該ロックアップクラッチの係合状態を制御する
形式の油圧制御装置が知られている。たとえば、特開平
2−80857号公報に記載された油圧制御装置がそれ
である。
【0003】たとえば、上記特開平2−80857号公
報に記載された従来の油圧制御装置では、ロックアップ
クラッチ切換制御弁装置が、ロックアップクラッチをそ
の係合状態と解放状態とに切り換えるためのロックアッ
プリレー弁、ロックアップリレー弁が係合側位置にある
ときにロックアップクラッチの解放側油室の圧を調節し
てロックアップクラッチのスリップ量を制御するロック
アップクラッチコントロール弁、そのロックアップクラ
ッチコントロール弁を制御するために油圧信号を出力す
るリニヤソレノイド弁、自動変速機が所定のギヤ段にあ
るときにリニヤソレノイド弁からの油圧信号をロックア
ップクラッチコントロール弁へ供給するソレノイドリレ
ー弁から構成されており、自動変速機が所定のギヤ段以
上であるときに、ロックアップクラッチのスリップ量が
制御され、或いはロックアップクラッチが係合させられ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
油圧制御装置では、ロックアップクラッチ切換制御弁装
置を構成する弁の作動に異常が発生する可能性がある。
このような場合には、本来解放状態であるべき領域にお
いて係合させられたりすることが考えられ、ロックアッ
プクラッチの耐久性が低下する可能性があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、ロックアップク
ラッチ切換制御弁装置を構成する弁の作動に異常が発生
しても、ロックアップクラッチの耐久性が低下したりす
ることのない車両用自動変速機の油圧制御装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための本発明の要旨とするところは、ロックアップ
クラッチを備えた車両用自動変速機において、そのロッ
クアップクラッチの係合状態を切り換えるロックアップ
クラッチ制御弁と、所定の変速段においてアキュムレー
タの背圧を制御するためのアキュム背圧制御圧を出力す
るアキュム背圧制御用電磁弁と、その所定の変速ギヤ段
からその他の変速ギヤ段にシフトさせられたときに切り
換えられる切換弁とを備える形式の油圧制御装置であっ
て、(a) 前記ロックアップクラッチを解放させる解放指
令が出力されたにも拘わらずそのロックアップクラッチ
が係合側に位置している異常状態を検出するロックアッ
プクラッチ異常状態検出手段と、(b) 前記アキュム背圧
制御用電磁弁の出力圧を前記切換弁を通すことにより前
記ロックアップクラッチ制御弁を解放側に切り換える油
圧として用い、前記ロックアップクラッチ異常状態検出
手段により前記ロックアップクラッチの異常状態が検出
された場合には、前記自動変速機を前記他の変速ギヤ段
にシフトさせ且つ前記アキュム背圧制御用電磁弁を作動
させることにより、前記ロックアップクラッチ制御弁を
前記ロックアップクラッチを解放させる側に優先的に切
り換える制御手段とを、含むことにある。
【0007】
【作用および第1発明の効果】このようにすれば、ロッ
クアップクラッチ異常状態検出手段によりロックアップ
クラッチの異常状態が検出された場合には、制御手段に
おいて、アキュム背圧制御用電磁弁の出力圧が前記切換
弁に通されることにより前記ロックアップクラッチ制御
弁を解放側に切り換える油圧として用いられ、自動変速
機が前記他の変速ギヤ段にシフトアップさせられ且つア
キュム背圧制御用電磁弁が作動させられることから、そ
のロックアップクラッチ制御弁がロックアップクラッチ
を解放させる側に優先的に保持される。したがって、本
来解放状態であるべき領域においてロックアップクラッ
チがスリップさせられることがなくなり、ロックアップ
クラッチの耐久性が低下したりすることが好適に防止さ
れる。同時に、ロックアップクラッチの異常作動時にお
いてそれを優先的に解放制御するためにアキュム背圧制
御用電磁弁が用いられるため、ロックアップクラッチを
優先的に解放するフェイル時用電磁弁を新たに設ける必
要がなく、スペース、重量、コストが抑制される利点が
ある。
【0008】好適には、前記切換弁は、最増速側の変速
段を成立させるときに作動させられる摩擦係合装置の作
動油圧がオリフィスを介して供給されることにより、そ
の摩擦係合装置の係合完了後にロックアップクラッチを
解放させる側へ切り換えられる。
【0009】
【課題を達成するための第2の手段】前記目的を達成す
るための第2発明の要旨とするところは、ロックアップ
クラッチを備えた車両用自動変速機において、そのロッ
クアップクラッチの係合状態を切り換えるロックアップ
クラッチ制御弁と、所定の変速段において作動させられ
る第1の電磁弁と、その所定の変速段の他の変速段にお
いて作動させられる第2の電磁弁と、その所定の変速段
とそれよりも上段の変速段との間で切り換えられるシフ
ト弁とを備える形式の油圧制御装置であって、(a) 前記
ロックアップクラッチを解放させる解放指令が出力され
たにも拘わらずそのロックアップクラッチが係合側に位
置している異常状態を検出するロックアップクラッチ異
常状態検出手段と、(b) 前記第1の電磁弁および第2の
電磁弁の出力圧を前記シフト弁を通すことにより前記ロ
ックアップクラッチ制御弁を解放側に切り換える油圧と
して用い、前記ロックアップクラッチ異常状態検出手段
により前記ロックアップクラッチの異常状態が検出され
た場合には、前記所定の変速段のときには前記第2の電
磁弁を作動させ、前記上段の変速段であるときには前記
第1の電磁弁を作動させることにより、前記ロックアッ
プクラッチ制御弁を前記ロックアップクラッチを解放さ
せる側に優先的に切り換える制御手段とを、含むことに
ある。
【0010】
【作用および第2発明の効果】このようにすれば、ロッ
クアップクラッチ異常状態検出手段によりロックアップ
クラッチの異常状態が検出された場合には、制御手段に
おいて、前記第1の電磁弁および第2の電磁弁の出力圧
が前記シフト弁を通されることにより前記ロックアップ
クラッチ制御弁を解放側に切り換える油圧として用いら
れ、前記所定の変速段のときには前記第1の電磁弁が、
前記上段の変速段であるときには前記第2の電磁弁が作
動させられることにより、前記ロックアップクラッチ制
御弁が前記ロックアップクラッチを解放させる側に優先
的に保持される。したがって、本来解放状態であるべき
領域においてロックアップクラッチがスリップさせられ
ることがなくなり、ロックアップクラッチの耐久性が低
下したりすることが好適に防止される。同時に、上記ロ
ックアップクラッチの異常作動時においてそれを優先的
に解放制御するために所定の変速段において作動させら
れる第1電磁弁および第2電磁弁が用いられるため、ロ
ックアップクラッチを優先的に解放するフェイル時用電
磁弁を新たに設ける必要がなく、スペース、重量、コス
トが抑制される利点がある。さらに、第1電磁弁および
第2電磁弁の出力圧がシフト弁を通されることによって
前期ロックアップクラッチ制御弁を解放側に切り換える
油圧として用いられるので、ロックアップクラッチ異常
状態において上記所定の変速段よりも上段のギヤ段へシ
フトアップさせる必要がない。
【0011】
【課題を達成するための第3の手段】前記目的を達成す
るための第3発明の要旨とするところは、ロックアップ
クラッチを備えた車両用自動変速機において、そのロッ
クアップクラッチの係合状態を切り換えるロックアップ
クラッチ制御弁と、そのロックアップクラッチ制御弁を
切り換えるための切換用油圧を発生させる切換用油圧発
生手段とを備える形式の油圧制御装置であって、(a) 前
記切換用油圧発生手段から前記ロックアップクラッチ制
御弁へ切換用油圧を導く油路に介挿された切換弁と、
(b) 前記ロックアップクラッチを解放させる解放指令が
出力されたにも拘わらずそのロックアップクラッチが係
合側に位置している異常状態を検出するロックアップク
ラッチ異常状態検出手段と、(c) 前記ロックアップクラ
ッチ異常状態検出手段により前記ロックアップクラッチ
の異常状態が検出された場合には、前記切換弁を切り換
えることにより、前記ロックアップクラッチ制御弁を前
記ロックアップクラッチを解放させる側に優先的に切り
換える制御手段とを、含むことにある。
【0012】
【作用および第3発明の効果】このようにすれば、ロッ
クアップクラッチ異常状態検出手段によりロックアップ
クラッチの異常状態が検出された場合には、制御手段に
より、切換弁が閉じられることによって切換用油圧が切
換用油圧発生手段からロックアップクラッチ制御弁に供
給されることが阻止されるので、ロックアップクラッチ
制御弁が前記ロックアップクラッチを解放させる側に優
先的に保持される。したがって、本来解放状態であるべ
き領域においてロックアップクラッチがスリップさせら
れることがなくなり、ロックアップクラッチの耐久性が
低下したりすることが好適に防止される。
【0013】ここで、好適には、上記切換弁は、前記所
定のギヤ段において用いられるエンジンブレーキ用電磁
弁の出力圧が所定の変速段よりも上段の変速段へのシフ
トアップに際して切り換えられるシフト弁を通して作用
されることによりその上段の変速段において閉状態に切
り換えられる。また、上記上段の変速段において作動さ
せられる電磁弁の出力圧が上記シフト弁を通して切換弁
に作用されることにより、その切換弁が上記所定の変速
段において閉状態に切り換えられる。
【0014】また、前記切換弁は、好適には、前記所定
の変速段よりも上段の変速段において発生する摩擦係合
圧に従って開状態に切り換えられるが、その所定の変速
段においてエンジンブレーキを作用させるために用いら
れるエンジンブレーキ用電磁弁の出力圧に従って上段の
変速段において閉状態に切り換えられる。
【0015】さらに、前記切換弁は、好適には、前記所
定の変速段よりも上段の変速段において発生する摩擦係
合圧が前記ロックアップクラッチ制御弁へ導かれる油路
に介挿されたものであり、その切換弁は、所定の変速段
においてエンジンブレーキのために作動させられるエン
ジンブレーキ用電磁弁の出力圧に従って閉状態に切り換
えられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例の油圧制御装置
により変速制御される車両用自動変速機を示す骨子図で
ある。図において、エンジン10の出力は、トルクコン
バータ12を介して自動変速機14に入力され、図示し
ない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達され
るようになっている。
【0018】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
【0019】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤSo、リングギヤ
Ro、およびキャリヤKoに回転可能に支持されてそれ
らサンギヤSoおよびリングギヤRoに噛み合わされて
いる遊星ギヤPoから成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤSoとキャリヤKoとの間に設けられたクラッチ
Coおよび一方向クラッチFoと、サンギヤSoおよび
ハウジング41間に設けられたブレーキBoとを備えて
いる。
【0020】第2変速機32は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備
えている。
【0021】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0022】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0023】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
前進5段のギヤ段が切り換えられる。図2において○印
は係合状態を示し、×印は非係合状態を示している。こ
の図2からも明らかなように、ブレーキB3は、第1速
ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換える変速に際して係合
させられるとともに、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ
切り換える変速に際して解放されるものであり、ブレー
キB2は、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換える
変速に際して係合させられるものである。第2速ギヤ段
から第3速ギヤ段への変速に際しては、ブレーキB3の
解放とブレーキB2の係合とが重畳的に行われる、所謂
クラッチツウクラッチ制御が行われる。
【0024】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管には、アクセルペダル50によって操作される
第1スロットル弁52とスロットルアクチュエータ54
によって操作される第2スロットル弁56とが設けられ
ている。また、エンジン10の回転速度を検出するエン
ジン回転速度センサ58、エンジン10の吸入空気量を
検出する吸入空気量センサ60、吸入空気の温度を検出
する吸入空気温度センサ62、上記第1スロットル弁5
2の開度θthを検出するスロットルセンサ64、出力軸
42の回転速度などから車速Vを検出する車速センサ6
6、エンジン10の冷却水温度を検出する冷却水温セン
サ68、ブレーキの作動を検出するブレーキスイッチ7
0、シフトレバー72の操作位置を検出する操作位置セ
ンサ74などが設けられており、それらのセンサから、
エンジン回転速度NE 、吸入空気量Q、吸入空気温度T
Ha 、第1スロットル弁の開度θth、車速V、エンジン
冷却水温THw 、ブレーキの作動状態BK、シフトレバ
ー72の操作位置Pshを表す信号がエンジン用電子制御
装置76および変速用電子制御装置78に供給されるよ
うになっている。また、タービンランナ22の回転速度
を検出するタービン回転速度センサ75からタービン回
転速度NT を表す信号が変速用電子制御装置78に供給
される。
【0025】エンジン用電子制御装置76は、CPU、
RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実
行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁
80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ82を
制御し、アイドルスピード制御のために図示しないバイ
パス弁を制御し、トラクション制御のためにスロットル
アクチュエータ54により第2スロットル弁56を制御
する。
【0026】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、
変速用電子制御装置78は、第1スロットル弁52の開
度θthに対応した大きさの出力圧PSLT を発生させるた
めにリニヤソレノイド弁SLT を、アキュム背圧を制御す
るためにリニヤソレノイド弁SLN を、ロックアップクラ
ッチ24のスリップ量を制御するためにリニヤソレノイ
ド弁SLU をそれぞれ駆動する。また、変速用電子制御装
置78は、予め記憶された変速線図から実際のスロット
ル弁開度θthおよび車速Vに基づいて自動変速機14の
ギヤ段やロックアップクラッチ24の係合状態を決定
し、この決定されたギヤ段および係合状態が得られるよ
うに電磁弁S1、S2、S3を駆動し、エンジンブレー
キを発生させる際には電磁弁S4を駆動する。上記ロッ
クアップクラッチ24は、自動変速機14の第1速ギヤ
段および第2速ギヤ段では解放されるが、第3速ギヤ段
および第4速ギヤ段ではスロットル弁開度θth、車速V
に基づいて解放、スリップ、係合のいずれかの領域が判
定され、スリップ領域であれば、ロックアップクラッチ
24をスリップさせる。このスリップ制御は、エンジン
10の回転変動を吸収しつつトルクコンバータ12の回
転損失を可及的に抑制するためのものである。そして、
第5速ギヤ段ではロックアップクラッチ24が係合させ
られる。
【0027】図4は、油圧制御回路84の要部を示して
いる。図において、リニヤソレノイド弁SLU は、モジュ
レータ圧PM を元圧とし、変速用電子制御装置78から
の指令信号に対応した大きさの出力圧PSLU を出力し、
ロックアップリレー弁98およびロックアップコントロ
ール弁100へ供給する。
【0028】ロックアップリレー弁98は、互いに当接
可能であり且つ両者間にスプリング102が介在させら
れた第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06と、その第1スプール弁子104の軸端側に設けら
れ、第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06を係合(ON)側の位置へ付勢するために出力圧P
SLU を受け入れる油室108と、第1スプール弁子10
4および第2スプール弁子106を解放側位置へ付勢す
るために第2ライン圧PL2を受け入れる油室110とを
備えている。第1スプール弁子104がその解放(OF
F)側位置に位置すると、入力ポート112に供給され
た第2ライン圧PL2が解放側ポート114からトルクコ
ンバータ12の解放側油室116へ供給されると同時
に、トルクコンバータ12の係合側油室118内の作動
油が係合側ポート120から排出ポート122を経てク
ーラバイパス弁124或いはオイルクーラ126へ排出
させられる。反対に、第1スプール弁子104がその係
合側位置に位置すると、入力ポート112に供給された
第2ライン圧PL2が係合側ポート120からトルクコン
バータ12の係合側油室118へ供給されると同時に、
トルクコンバータ12の解放側油室116内の作動油が
解放側ポート114から排出ポート128、ロックアッ
プコントロール弁100の制御ポート130、排出ポー
ト132を経て排出されるようになっている。
【0029】したがって、上記出力圧PSLU が所定値以
下の場合には、第1スプール弁子104は第2ライン圧
L2に基づく推力に従って図4の中心線より右側に示す
解放側(OFF)位置に位置させられてロックアップク
ラッチ24が解放されるが、出力圧PSLU が所定値を超
えると、第1スプール弁子104は第2ライン圧PL2
基づく推力に従って図4の中心線より左側に示す係合側
(ON)位置に位置させられてロックアップクラッチ2
4が係合或いはスリップ状態とされる。このときのロッ
クアップクラッチ24の係合或いはスリップ状態は、出
力圧PSLU の大きさに従って作動するロックアップコン
トロール弁100により制御される。
【0030】ロックアップコントロール弁100は、ロ
ックアップリレー弁98が係合側位置にあるときに出力
圧PSLU に従ってロックアップクラッチ24のスリップ
量を制御するためのものであって、スプール弁子134
と、このスプール弁子134に当接して図4の中心線よ
り右側に示す排出側位置へ向かう推力を付与するプラン
ジャ136と、スプール弁子134に図4の中心線より
左側に示す供給側位置へ向かう推力を付与するスプリン
グ138と、スプリング138を収容し且つスプール弁
子134を供給側位置へ向かって付勢するためにトルク
コンバータ12の係合側油室118内の油圧を受け入れ
る油室140と、プランジャ136の軸端側に設けら
れ、スプール弁子134を排出側位置へ向かって付勢す
るためにトルクコンバータ12の解放側油室116内の
油圧を受け入れる油室142と、プランジャ136の中
間部に設けられ、出力圧PSLU を受け入れる油室144
とを備えている。上記スプール弁子134がその排出側
位置に位置させられると、制御ポート130と排出ポー
ト132との間が連通させられるのでロックアップクラ
ッチ24の係合トルクが増加させられるが、反対に供給
側位置に位置させられると、第2ライン圧PL2が供給さ
れている供給ポート146と制御ポート130とが連通
させられるので、第2ライン圧PL2がトルクコンバータ
12の解放側油室116内へ供給されてロックアップク
ラッチ24の係合トルクが減少させられる。
【0031】すなわち、上記ロックアップコントロール
弁100では、トルクコンバータ12の係合側油室11
8内の油圧と解放側油室116内の油圧との差圧、すな
わちロックアップクラッチ24の係合トルクが出力圧P
SLU に従って制御されるのである。したがって、出力圧
SLU が前記所定値を超えて増加するに伴って、ロック
アップクラッチ24の係合トルクが増加させられて完全
係合に到達するようになっている。ロックアップクラッ
チ24が解放される場合には、出力圧PSLU が前記所定
値よりも小さい値となるようにリニヤソレノイド弁SLU
が変速用電子制御装置78により駆動され、ロックアッ
プクラッチ24が係合される場合には、出力圧PSLU
最大値となるようにリニヤソレノイド弁SLU が変速用電
子制御装置78により駆動され、ロックアップクラッチ
24がスリップさせられる場合には、出力圧PSLU が前
記所定値と最大値との間となるようにリニヤソレノイド
弁SLU が変速用電子制御装置78により駆動されるので
ある。
【0032】前記ロックアップリレー弁98のスプリン
グ102を収容する油室148には、アキュムレータの
背圧を制御するためのリニヤソレノイド弁SLN の出力圧
SLN を切換弁150を介して導く油路152が接続さ
れている。このリニヤソレノイド弁SLN は、本来は、ブ
レーキBo、クラッチC2、ブレーキB2、ブレーキB
3の係合圧をそれぞれ制御するアキュムレータの背圧を
制御するために設けられたものであるが、本実施例で
は、ロックアップクラッチ切換制御弁装置のフェイル時
においてロックアップクラッチ24を優先的に解放させ
るためにも兼用している。また、上記切換弁150は、
スロットル弁開度θに応じて調圧される第1ライン圧P
L1に基づいて常時は図の実線の傾斜線に示す通路に切り
換えられ、上記油路152をドレンへ開放する。しか
し、前進走行レンジでは第5速ギヤ段を成立させるとき
に発生させられるブレーキBoの係合圧PB0がオリフィ
ス154を介して供給されると、図の実線の傾斜線に示
す通路から破線の傾斜線に示す通路に切り換えられるの
で、上記リニヤソレノイド弁SLN の出力圧PSLN をロッ
クアップリレー弁98の油室148に供給し、ロックア
ップリレー弁98の第1スプール弁子104をその解放
側(OFF)位置に位置させて、ロックアップクラッチ
24を優先的に解放状態とする。上記オリフィス154
は、リニヤソレノイド弁SLN によるアキュム背圧制御と
ロックアップクラッチ24を優先的に解放させる制御と
が干渉しないように、ブレーキBoの係合完了後に上記
油室148内の油圧が立ち上がるようにするためのもの
である。
【0033】図5は、変速用電子制御装置78の制御機
能の要部を説明する機能ブロック線図である。図におい
て、ロックアップクラッチ異常状態検出手段160によ
りロックアップクラッチ24の異常作動が検出された場
合には、制御手段162が、アキュム背圧制御用電磁弁
であるリニヤソレノイド弁SLN を作動させるとともに、
自動変速機14を第5速側に切り換えることによりブレ
ーキBoの係合圧PB0を発生させ、上記リニヤソレノイ
ド弁SLN の出力圧PSLN をロックアップクラッチ制御弁
であるロックアップリレー弁98を解放側に切り換える
油圧として用い得るようにする。これにより、上記リニ
ヤソレノイド弁SLN の出力圧PSLN により、ロックアッ
プクラッチ制御弁として機能するロックアップリレー弁
98が解放側位置に切り換えられてロックアップクラッ
チ24が優先的に解放側に保持される。
【0034】図6は、変速用電子制御装置78の制御作
動の要部を説明するフローチャートである。図におい
て、ステップSS1において入力信号が読み込まれた
後、ステップSS2において、自動変速機14が第1速
ギヤ段或いは第2速ギヤ段であるか否かが電磁弁S1、
S2、S3の駆動状態などに基づいて判断される。この
ステップSS2の判断が肯定された場合には、ロックア
ップクラッチ24の係合が行われないように自動変速機
14の変速線図が構成されているので、本ルーチンが終
了させられるが、否定された場合には、前記ロックアッ
プクラッチ異常状態検出手段160に対応するステップ
SS3乃至SS6が実行される。これらのステップSS
3乃至SS6による判定では、変速用電子制御装置78
がロックアップクラッチ24を解放状態とする信号を出
力しているときに、ロックアップクラッチ24が係合或
いはスリップしていることを以て異常と判定する。
【0035】すなわち、ステップSS3においては、ロ
ックアップクラッチ24を係合させる信号が変速用電子
制御装置78から出力されているか否か、換言すればロ
ックアップコントロール弁100の制御ポート130お
よび排出ポート132を完全に連通させるような出力圧
SLU の最大値が出力されているか否かが判断される。
このステップSS3の判断が肯定された場合には本ルー
チンが終了させられるが、否定された場合には続くステ
ップSS4においてロックアップクラッチ24のスリッ
プ制御が実行中であるか否かが判断される。このステッ
プSS4の判断が肯定された場合には本ルーチンが終了
させられるが、否定された場合には続くステップSS5
においてスロットル弁開度θthが予め定められた判断基
準値、たとえば40%以上であるか否かが判断される。
このステップSS5の判断が否定された場合には、トル
クコンバータ12の回転速度比が比較的小さい領域であ
るから、本ルーチンが終了させられるが、肯定された場
合には続くステップSS6においてトルクコンバータ1
2の回転速度比NT /NE が予め設定した判断基準値た
とえば0.8以上であるか否かが判断される。この判断
基準値は、ロックアップクラッチ24が係合或いはスリ
ップしている状態を検出するためのものである。
【0036】上記ステップSS6の判断が否定された場
合には、ステップSS3乃至SS5の内容と矛盾しない
ので、ステップSS7においてロックアップクラッチ2
4の異常状態を示すフラグF1 の内容が「0」にリセッ
トされた後、本ルーチンが終了させられる。しかし、上
記ステップSS6の判断が肯定された場合には、ステッ
プSS3乃至SS5の内容と矛盾するので、ステップS
S8において、ロックアップクラッチ24の作動異常を
表すフラグF1 の内容が「1」にセットされた後、ステ
ップSS9においてシフトレバー72がDレンジへ操作
されているか否かが判断される。
【0037】上記ステップSS9の判断が肯定された場
合には、通常の前進走行状態であると考えられるので、
前記制御手段162に対応するステップSS10乃至S
S12が実行される。すなわち、ステップSS10にお
いて自動変速機14が第3速ギヤ段または第4速ギヤ段
であるか否かが判断される。このステップSS10の判
断が肯定された第3速ギヤ段または第4速ギヤ段では、
ブレーキBoの係合圧PBOが発生されておらず、切換弁
150を通して出力圧PSLN がロックアップリレー弁9
8の油室148へ供給されることができないから、ステ
ップSS11において一旦第5速ギヤ段へアップシフト
が行われて、切換弁150が切り換えられてからステッ
プSS12においてリニヤソレノイド弁SLN がその出力
圧PSLNを最大値とするように作動させられる。また、
上記ステップSS10の判断が否定された場合には、す
でに切換弁150が切り換えられているから、直接ステ
ップSS12が実行される。これにより、リニヤソレノ
イド弁SLN の出力圧PSLNがロックアップリレー弁98
の油室148へ供給されて、ロックアップクラッチ24
が解放側に優先的に保持される。
【0038】上記ステップSS9の判断が否定された場
合には、ロックアップクラッチ24が解放指令にかから
わず係合或いはスリップしている状態で、しかもシフト
レバー72が3レンジへ操作されている状態であると考
えられるから、減速側ギヤ段への円滑な移行が実行され
る。つまり、マニアルレンジであるので、第5速へのア
ップシフトは物理的にできないことを考慮したものであ
る。すなわち、ステップSS13において車速Vが予め
設定された判断基準値V1 以下であるか否かが判断され
る。この判断基準値V1 は、第2速ギヤ段へのシフトに
適した車速範囲を示す値である。そのステップSS13
の判断が肯定された場合にはステップSS14において
第2速ギヤ段へのシフトダウンが実行されるが、否定さ
れた場合には第2速ギヤ段へのシフトダウンができない
ので、ステップSS15においてエンジン用電子制御装
置76により、燃料噴射量、第2スロットル弁、或いは
点火時期が制御されてエンジン10の出力が低下させら
れるとともに、フラグF1の内容が「0」にリセットさ
れる。
【0039】上記のように、本実施例によれば、たとえ
変速用電子制御装置78からロックアップクラッチ24
を解放させる信号が出力されているに反して、たとえば
リニヤソレノイド弁SLU の異常によりロックアップクラ
ッチ24がスリップ或いは係合させられたとしても、ブ
レーキBoの係合圧PBOによって切り換えられた切換弁
150を通してリニヤソレノイド弁SLN の出力圧PSLN
がロックアップリレー弁98の油室148へ供給され
て、ロックアップクラッチ24が解放側に優先的に保持
されるので、ロックアップクラッチ24の耐久性の低下
が好適に防止される。
【0040】また、本実施例によれば、本来的にロック
アップクラッチ24が係合させられる第5速ギヤ段のと
きに使用していないリニヤソレノイド弁SLN を、ロック
アップクラッチ24の異常作動状態に際してロックアッ
プクラッチ24を強制的に解放側に保持させるために用
いるので、新たに電磁弁を設けるに比較して装置が簡単
且つ小型となる。
【0041】また、本実施例によれば、切換弁150を
切り換えるためのブレーキBoの係合圧PBOがオリフィ
ス154を介して供給されるので、リニヤソレノイド弁
SLNによるアキュム背圧制御とロックアップクラッチ2
4を優先的に解放させる制御との干渉が防止される利点
がある。
【0042】以下、本発明の他の実施例を、前述の実施
例と共通する部分には同一の符号を付して説明する。
【0043】図7は、変速用電子制御装置78による自
動変速機14の変速制御に用いられる変速線図を例示し
たものであるが、前記フラグF1 の内容が「1」にセッ
トされたときには図8に示す変速線図が用いられてもよ
い。このようにすれば、第1速ギヤ段および第2速ギヤ
段の範囲が拡大されるので、車両の駆動力が高められる
利点がある。
【0044】また、前記変速用電子制御装置78では、
上記図6に示す作動に加えて、図9に示す作動が実行さ
れてもよい。すなわち、図9のステップSR1において
入力信号が読み込まれた後、ステップSR2においてフ
ラグF1 の内容が「1」であるか否かが判断される。こ
のステップSR2の判断が否定された場合には本ルーチ
ンが終了させられるが、肯定された場合にはステップS
R3において第1速ギヤ段、第2速ギヤ段、或いは第5
速ギヤ段であるか否かが判断される。すなわち、ロック
アップクラッチ24が解放状態とされるギヤ段か或いは
係合状態とされるギヤ段かが判断されるのである。続く
ステップSR4ではスロットル弁開度θthが予め定めら
れた値たとえば40%以上であるか否かが判断されると
ともにステップSR5ではトルクコンバータ12の回転
速度比NT /NE が予め設定した判断基準値たとえば
0.8以上であるか否かが判断される。上記ステップS
R4およびSR5の一方が否定された場合には本ルーチ
ンが終了させられるが、両者が肯定された場合には、ロ
ックアップクラッチ24の作動異常が未だ発生している
ので、ステップSR6においてエンジン用電子制御装置
76により、燃料噴射量、第2スロットル弁、或いは点
火時期が制御されてエンジン10の出力が低下させられ
る。本実施例によれば、ロックアップリレー弁98のス
プール弁子104の固着によりロックアップクラッチ2
4のスリップが継続している場合には、ロックアップク
ラッチ24の耐久性の低下が防止される利点がある。
【0045】図10は、前記油圧制御回路84の他の例
を示している。図において、切換弁170がリニヤソレ
ノイド弁SLU とロックアップリレー弁98の油室108
との間に設けられている。この切換弁170は、油室1
08に接続された出力ポート172をドレンポート17
4に連通させるロックアップ解放位置とリニヤソレノイ
ド弁SLU の出力圧PSLU が供給される入力ポート176
とに連通させるロックアップ許可位置とに切り換えられ
るスプール弁子178と、このスプール弁子178をロ
ックアップ許可位置に向かって付勢するスプリング18
0と、上記スプリング180を収容し、且つスプール弁
子178をロックアップ許可位置に向かって付勢するた
めに第3速ギヤ段以上のギヤ段において発生させられる
ブレーキB2の係合圧PB2をオリフィス181を介して
受け入れる油室182と、スプール弁子178をロック
アップ解放位置に向かって付勢するために第1ライン油
圧PL1を受け入れる油室184とを備えている。これに
より、ロックアップリレー弁98は、第3速ギヤ段以上
のギヤ段においてのみ、上記出力圧PSLU がその油室1
08に供給され得、その出力圧PSLU に従って係合(O
N)側の位置へ切り換えられ得るようになっている。
【0046】3−4シフト弁186は、自動変速機14
を第3速ギヤ段と第4速ギヤ段との間でシフトさせるた
めに切り換えられる弁であり、ロックアップリレー弁9
8の油室148に連通する出力ポート188と、電磁弁
S3の出力圧PS3が供給される第1入力ポート190
と、電磁弁S4の出力圧PS4が供給される第2入力ポー
ト192と、第3速ギヤ段以下のギヤ段では出力ポート
188を第1入力ポート190に連通させるが、第4速
ギヤ段以上のギヤ段では出力ポート188を第2入力ポ
ート192に連通させるスプール弁子194とを備えて
いる。上記電磁弁S3は、第4速ギヤ段での走行中にお
いて第5速ギヤ段へシフトアップさせる4−5シフト弁
を切り換えるための出力圧PS3を出力するものであり、
第3速ギヤ段以下での走行中においては使用されない。
また、上記電磁弁S4は、第3速ギヤ段以下においてエ
ンジンブレーキ走行を実現させるための出力圧PS4を出
力するものであり、第4速ギヤ段以上では使用されな
い。
【0047】図11は、上記図10に示す実施例におけ
る変速用電子制御装置78の制御機能の要部を説明する
機能ブロック線図である。図において、ロックアップク
ラッチ異常状態検出手段160によりロックアップクラ
ッチ24の異常作動が検出された場合には、制御手段1
96が、第3速ギヤ段であるときにはそのときに使用さ
れていない電磁弁S3を作動させ、第4速ギヤ段および
第5速ギヤ段であるときにはそのときに使用されない電
磁弁S4を作動させることにより、それら電磁弁S3お
よび電磁弁S4の出力圧PS3およびPS4を3−4シフト
弁186を通して、ロックアップクラッチ制御弁である
ロックアップリレー弁98を解放側に切り換える油圧と
して用い得るようにする。これにより、ロックアップク
ラッチ制御弁として機能するロックアップリレー弁98
が解放側位置に切り換えられてロックアップクラッチ2
4が優先的に解放側に保持される。
【0048】図12は、図10に示す実施例における変
速用電子制御装置78の作動の要部を説明するフローチ
ャートである。以下、図6のフローチャートと異なる部
分について説明すると、ステップSS8に続くステップ
SS9−1では、自動変速機14のギヤ段が第3速ギヤ
段であるか否かが判断される。このステップSS9−1
の判断が肯定された場合には、ステップSS10−1に
おいて、第3速ギヤ段においては使用されない電磁弁S
3が非励磁(OFF)状態とされて出力圧PS3が出力さ
れる。これにより、ロックアップリレー弁98の油室1
48に出力圧PS3が供給されてロックアップクラッチ2
4が優先的に解放される。また、上記ステップSS9−
1の判断が否定された場合には、第4速ギヤ段以上であ
るので、ステップSS11−1において、第4速ギヤ段
以上においては使用されない電磁弁S4が非励磁(OF
F)状態とされて出力圧PS4が出力される。これによ
り、ロックアップリレー弁98の油室148に出力圧P
S4が供給されてロックアップクラッチ24が優先的に解
放される。本実施例では、上記ステップSS9−1乃至
SS11−1が図11の制御手段196に対応してい
る。
【0049】このように、本実施例においても、変速用
電子制御装置78の解放出力にも係わらずロックアップ
クラッチ24がスリップ或いは係合していることが検出
された場合には、ロックアップクラッチ24が優先的に
解放されるので、本来解放状態であるべき領域において
ロックアップクラッチ24がスリップ或いは係合させら
れることがなくなり、ロックアップクラッチ24の耐久
性が低下したりすることが好適に防止される。同時に、
ロックアップクラッチ24の異常作動時においてそれを
優先的に解放制御するために第3速ギヤ段以下において
作動させられるエンジンブレーキ用電磁弁S4および第
4速ギヤ段以上において作動させられる電磁弁S3が兼
用されるため、ロックアップクラッチ24を優先的に解
放するフェイル時用電磁弁を新たに設ける必要がなく、
スペース、重量、コストが抑制される利点がある。さら
に、上記電磁弁S3の出力圧PS3とエンジンブレーキ用
電磁弁S4の出力圧PS4とが3−4シフト弁186によ
ってロックアップリレー弁98の油室148に選択的に
供給されるので、ロックアップクラッチ24の異常状態
において第5速ギヤ段へシフトアップさせる必要がな
い。
【0050】図13は、前記油圧制御回路84の他の例
を示している。本実施例では、第3速ギヤ段以上のギヤ
段において発生させられるブレーキB2の係合圧P
B2が、切換弁200を通してロックアップリレー弁98
の油室108へ供給され、ロックアップリレー弁98が
その係合圧PB2によって切り換えられるようになってい
る。切換弁200は、油室108に接続された出力ポー
ト202をドレンポート204に連通させるロックアッ
プ解放位置と上記ブレーキB2の係合圧PB2が供給され
る入力ポート206に連通させるロックアップ許可位置
とに切り換えられるスプール弁子208と、このスプー
ル弁子208をロックアップ許可位置に向かって付勢す
るスプリング210と、上記スプリング210を収容
し、且つスプール弁子208をロックアップ許可位置に
向かって付勢するために第3速ギヤ段以上のギヤ段にお
いて発生させられるブレーキB2の係合圧PB2をオリフ
ィス181を介して受け入れる油室212と、スプール
弁子208をロックアップ解放位置に向かって付勢する
ために第1ライン油圧PL1を受け入れる油室214と、
上記スプール弁子208に当接可能に設けられたプラン
ジャ216と、このプランジャ216の軸端に設けられ
て3−4シフト弁186の出力ポート188からの電磁
弁S3の出力圧PS3またはエンジンブレーキ用電磁弁S
4の出力圧PS4を受け入れる油室218とを備えてい
る。
【0051】これにより、ロックアップリレー弁98
は、第3ギヤ速段以上のギヤ段において係合(ON)側
の位置へ切り換えられる一方、3−4シフト弁186の
出力ポート188からの電磁弁S3の出力圧PS3または
エンジンブレーキ用電磁弁S4の出力圧PS4が油室21
8に供給されると、ロックアップクラッチ24が優先的
に解放される。
【0052】本実施例では、図12と同様のフローチャ
ートに従って変速用電子制御装置78により制御される
ので、図10の実施例と同様の効果が得られるが、その
制御機能の要部は図14に示すように表される。すなわ
ち、ロックアップクラッチ異常状態検出手段160によ
りロックアップクラッチ24の異常作動が検出された場
合には、制御手段219が、切換弁200を作動させ、
切換用油圧発生手段236からロックアップクラッチ制
御弁として機能するロックアップリレー弁98へ供給さ
れる切換用油圧が遮断されるので、ロックアップクラッ
チ24が優先的に解放側に保持される。本実施例では、
3−4シフト弁186が上記切換用油圧発生手段236
として機能している。
【0053】図15は、前記油圧制御回路84の他の例
を示している。本実施例では、リニヤソレノイド弁SLU
とロックアップリレー弁98の油室108との間に設け
られた切換弁220によりロックアップクラッチ24が
優先的に解放されるようになっている。切換弁220
は、ロックアップリレー弁98の油室108に連通する
出力ポート222をリニヤソレノイド弁SLU の出力圧P
SLU が供給される入力ポート226とドレンポート22
4とに択一的に連通させるスプール弁子228と、この
スプール弁子228をロックアップクラッチ解放側位置
へ付勢するスプリング230と、そのスプリング230
を収容し、スプール弁子228をロックアップクラッチ
解放側へ付勢するためにエンジンブレーキ用の電磁弁S
4の出力圧PS4を受け入れる油室232と、スプール弁
子228をロックアップクラッチ係合許可側へ付勢する
ために第4速ギヤ段および第5速ギヤ段において係合さ
せられるクラッチC2の係合圧PC2をオリフィスを介さ
ずに直接に受け入れる油室234とを備えている。これ
により、第4速ギヤ段および第5速ギヤ段であるとき
に、電磁弁S4の出力圧PS4が切換弁220の油室23
2に供給されると、リニヤソレノイド弁SLU の出力圧P
SLU がロックアップリレー弁98の油室108に供給さ
れることが阻止されて、ロックアップクラッチ24が優
先的に解放される。
【0054】上記図15の実施例では、図12のステッ
プSS2とステップSS9−1乃至SS11−1とが、
図16に示すステップSS2−1と図17に示すステッ
プSS9−2とにそれぞれ取り替えられたフローチャー
トに従って変速用電子制御装置78が制御することによ
り、第4速ギヤ段および第5速ギヤ段であるときのみロ
ックアップクラッチ24が係合制御される。これによ
り、第4速ギヤ段および第5速ギヤ段であるときのみロ
ックアップクラッチ24の異常状態が検出され、検出さ
れるとロックアップクラッチ24が優先的に解放される
ので、前述の実施例と同様の効果が得られる。本実施例
では、上記ステップSS9−2が制御手段219に対応
し、リニヤソレノイド弁SLU が切換用油圧発生手段23
6に対応している。
【0055】図18は、油圧制御回路84の他の例を示
している。本実施例では、ロックアップリレー弁98の
油室108には、第4速ギヤ段および第5速ギヤ段にお
いて係合させられるクラッチC2の係合圧PC2が切換弁
240を通して供給されるようになっている。切換弁2
40は、ロックアップリレー弁98の油室108に連通
する出力ポート242をクラッチC2の係合圧PC2がオ
リフィスを介さずに直接供給される入力ポート244と
ドレンポート246とに択一的に連通させるスプール弁
子248と、このスプール弁子248をロックアップク
ラッチ係合許可側へ付勢するスプリング250と、スプ
ール弁子228をロックアップクラッチ解放側へ付勢す
るためにエンジンブレーキ用電磁弁S4の出力圧PS4
受け入れる油室252とを備えている。本実施例では、
図15の実施例と同様に制御されることによりそれと同
一の効果が得られる。したがって、本実施例では、クラ
ッチC2或いはその係合圧PC2を発生させる図示しない
シフト弁が切換用油圧発生手段236に対応している。
【0056】図19の実施例では、前記第1ライン圧P
L1および第2ライン圧PL2を調圧するための第1調圧弁
254および第2調圧弁256が示されている。エンジ
ン10によって回転駆動される油圧ポンプ258から第
1ライン油路260へ圧送された作動油は、その一部が
第2ライン油路262へ流出させられることによってス
ロットル圧PSLT に応じた大きさの第1ライン圧PL1
調圧される。また、第1調圧弁254から第2ライン油
路262へ流出させられた作動油は、その一部が第2調
圧弁256から戻り油路264へ流出させられることに
よって第1ライン圧PL1よりも低く且つスロットル圧P
SLT に応じた大きさの第2ライン圧PL2に調圧される。
ロックアップリレー弁98の入力ポートには、前述の実
施例と同様に第2ライン圧PL2が供給されているが、ロ
ックアップコントロール弁100の供給ポート146に
は、前述の実施例とは異なり、第1ライン圧PL1がオリ
フィス266を介して供給されている。このオリフィス
266は、変速用電子制御装置78の出力に対応する出
力圧PSLU が最小値とされたにも拘わらず、ロックアッ
プリレー弁98が係合(ON)側にスティックしたこと
によりロックアップクラッチ24がスリップ或いは係合
した状態において第1ライン圧PL1がトルクコンバータ
12の解放側油室116へ供給される際に、急激な油圧
上昇を緩和するためのものである。
【0057】また、本実施例の切換弁270は、ロック
アップリレー弁98の油室108に連通する第1出力ポ
ート272をリニヤソレノイド弁SLU の出力圧PSLU
供給される入力ポート274と第1ドレンポート276
とに択一的に連通させ、且つ図示しない2−3タイミン
グ弁およびB3コントロール弁に連通する第2出力ポー
ト278を第2ドレンポート280とその入力ポート2
74とに択一的に連通させるスプール弁子282と、こ
のスプール弁子282をロックアップクラッチ係合許可
側位置へ付勢するスプリング284と、そのスプリング
284を収容し、スプール弁子282をロックアップク
ラッチ係合許可側へ付勢するために第3速ギヤ段以上に
おいて係合するブレーキB2の係合圧PB2を受け入れる
油室286と、スプール弁子282をロックアップクラ
ッチ解放側へ付勢するためにライン圧制御用のスロット
ル圧PSLT を受け入れる油室288とを備えている。こ
れにより、第1速ギヤ段および第2速ギヤ段ではロック
アップクラッチ24が解放されるとともに、出力圧P
SLU は図示しない2−3タイミング弁およびB3コント
ロール弁へ供給される。しかし、第3速ギヤ段以上では
出力圧PSLU に従ってロックアップクラッチ24が制御
される。
【0058】そして、強制オフ圧POFF を発生させる強
制オフ圧発生弁290が設けられており、その強制オフ
圧POFF がロックアップリレー弁98の油室148に供
給されている。この強制オフ圧発生弁290は、図4の
実施例の切換弁150、図10の実施例の3−4シフト
弁186などと同様に構成される。
【0059】図20は、上記図19の実施例の作動を説
明するフローチャートである。図において、ステップS
S3乃至SS6によりロックアップクラッチ24の異常
作動状態が検出された場合には、ステップSS8により
フラグF1 の内容が「1」にセットされた後、ステップ
SS9−3により強制オフ圧POFF が発生させられてロ
ックアップクラッチ24が優先的に解放されるので、前
述の実施例と同様の効果が得られる。
【0060】また、変速用電子制御装置78の出力に対
応する出力圧PSLU が最小値とされたにも拘わらず、ロ
ックアップリレー弁98が係合(ON)側にスティック
したことによりロックアップクラッチ24がスリップ或
いは係合した状態においては、上記強制オフ圧POFF
ロックアップリレー弁98の油室148に供給されるだ
けでは、ロックアップクラッチ24が解放され得ない場
合がある。しかし、本実施例によれば、このような場合
でも、第1ライン圧PL1が、ロックアップコントロール
弁100の供給ポート146および制御ポート130、
ロックアップリレー弁98の排出ポート128および解
放側ポート114を順次介して、トルクコンバータ12
の解放側油室116へ供給されるので、第2ライン圧P
L2が供給されている係合側油室118との間で圧力差が
発生し、ロックアップクラッチ24が確実に解放される
利点がある。
【0061】さらに本実施例によれば、第1速ギヤ段ま
たは第2速ギヤ段である場合には、リニヤソレノイド弁
SLU の出力圧PSLU がロックアップリレー弁98の油室
108およびロックアップコントロール弁100の油室
144へ供給されることが切換弁270によって遮断さ
れることから、上記と同様に、第1ライン圧PL1がトル
クコンバータ12の解放側油室116へ供給されるの
で、ロックアップクラッチ24が確実に解放される利点
がある。
【0062】上記ステップSS9−3の実行によって強
制オフ圧POFF が発生させられた場合には、たとえば図
21に示すように、解放側油室116内の油圧PL/OFF
が係合側油室118内の油圧PL/ONすなわち第2ライン
油圧PL2よりも一定の圧力差ΔPが発生するように、リ
ニヤソレノイド弁SLU の出力圧PSLU が制御されてもよ
い。この場合には、第2ライン油圧PL2はスロットル弁
開度θthに応じて増加するように調圧されるから、予め
記憶されたマップからそのスロットル弁開度θthに応じ
て制御される。また、エンジン回転速度NE とタービン
回転速度NT とを比較し、ロックアップクラッチ24の
完全解放状態(NT /NE ≒0)が維持できる範囲で上
記解放側油室116内の油圧PL/OFF を可及的に低く制
御してもよい。
【0063】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0064】たとえば、前記強制オフ圧発生弁290が
図4の実施例の切換弁150のように構成されている場
合には、上記ステップSS9−3は図6のステップSS
9乃至SS15のように構成される。
【0065】また、強制オフ圧発生弁290が図10の
実施例の3−4シフト弁186のように構成されている
場合には、上記ステップSS9−3は図12のステップ
SS9−1乃至SS11−1のように構成される。
【0066】また、図19の実施例において、ロックア
ップコントロール弁100の油室144に供給されてい
るリニヤソレノイド弁SLU の出力圧PSLU は、切換弁2
70を介さないで、リニヤソレノイド弁SLU から直接供
給されていてもよい。
【0067】また、前記の第1実施例に示すように、図
11、図14、図15、図18に示す他の実施例の作動
に加えて、図9に示す作動が実行されてもよいことは勿
論である。
【0068】また、前述の図6では、ステップSS2乃
至SS5がロックアップクラッチ異常状態検出手段を構
成していたが、ステップSS4は必ずしも用いられてい
なくてもよい。
【0069】また、前述のステップSR5においては、
トルクコンバータ12の回転速度比NT /NE が0.8
以上であるか否かが判定されていたが、その回転速度比
T/NE が所定の範囲、たとえば0.95より小さく
0.8より大きいことを判定するものであってもよい。
【0070】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の油圧制御装置によってギヤ
段が制御される車両用自動変速機の構成を説明する骨子
図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する油圧制御回路およ
び電気制御回路を含むブロック線図である。
【図4】図3の油圧制御回路の要部を説明する図であ
る。
【図5】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部を
説明する機能ブロック線図である。
【図6】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部を
説明するフローチャートである。
【図7】図3の変速用電子制御装置の変速制御に用いら
れる変速線図である。
【図8】本発明の他の実施例において用いられる変速線
図を示す図7に相当する図である。
【図9】本発明の他の実施例における変速用電子制御装
置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施例のおける図4に相当する
図である。
【図11】図10の実施例の制御機能の要部を説明する
図5に相当する図である。
【図12】本発明の他の実施例における図6に相当する
図である。
【図13】本発明の他の実施例における図4に相当する
図である。
【図14】図13の実施例の制御機能の要部を説明する
図5に相当する図である。
【図15】本発明の他の実施例における図4に相当する
図である。
【図16】図15の実施例の作動を制御するために、図
6のステップSS2に代わるステップを示す図である。
【図17】図15の実施例の作動を制御するために、図
6のステップSS9に代わるステップを示す図である。
【図18】本発明の他の実施例における図4に相当する
図である。
【図19】本発明の他の実施例における図4に相当する
図である。
【図20】図19の作動を説明するフローチャートであ
る。
【図21】図20に示す作動により得られる油圧特性を
示す図である。
【符号の説明】
14:自動変速機 24:ロックアップクラッチ 98a:ロックアップリレー弁(ロックアップクラッチ
制御弁) 160:ロックアップクラッチ異常状態検出手段 162:制御手段 186:3−4シフト弁 SLN:リニヤソレノイド弁(アキュム背圧制御用電磁
弁) S3、S4:電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐川 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木村 弘道 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 深津 彰 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エイ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 安藤 雅彦 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エイ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 山本 義久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エイ・ダブリュ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップクラッチを備えた車両用自
    動変速機において、該ロックアップクラッチの係合状態
    を切り換えるロックアップクラッチ制御弁と、所定の変
    速段においてアキュムレータの背圧を制御するためのア
    キュム背圧制御圧を出力するアキュム背圧制御用電磁弁
    と、該所定の変速ギヤ段からその他の変速ギヤ段にシフ
    トさせられたときに切り換えられる切換弁とを備える形
    式の油圧制御装置であって、 前記ロックアップクラッチを解放させる解放指令が出力
    されたにも拘わらず該ロックアップクラッチが係合側に
    位置している異常状態を検出するロックアップクラッチ
    異常状態検出手段と、 前記アキュム背圧制御用電磁弁の出力圧を前記切換弁を
    通すことにより前記ロックアップクラッチ制御弁を解放
    側に切り換える油圧として用い、前記ロックアップクラ
    ッチ異常状態検出手段により前記ロックアップクラッチ
    の異常状態が検出された場合には、前記自動変速機を前
    記他の変速ギヤ段にシフトさせ且つ前記アキュム背圧制
    御用電磁弁を作動させることにより、前記ロックアップ
    クラッチ制御弁を前記ロックアップクラッチを解放させ
    る側に優先的に切り換える制御手段とを、含むことを特
    徴とする車両用自動変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 ロックアップクラッチを備えた車両用自
    動変速機において、該ロックアップクラッチの係合状態
    を切り換えるロックアップクラッチ制御弁と、所定の変
    速段において作動させられる第1の電磁弁と、該所定の
    変速段の他の変速段において作動させられる第2の電磁
    弁と、該所定の変速段とそれよりも上段の変速段との間
    で切り換えられるシフト弁とを備える形式の油圧制御装
    置であって、 前記ロックアップクラッチを解放させる解放指令が出力
    されたにも拘わらず該ロックアップクラッチが係合側に
    位置している異常状態を検出するロックアップクラッチ
    異常状態検出手段と、 前記第1の電磁弁および第2の電磁弁の出力圧を前記シ
    フト弁を通すことにより前記ロックアップクラッチ制御
    弁を解放側に切り換える油圧として用い、前記ロックア
    ップクラッチ異常状態検出手段により前記ロックアップ
    クラッチの異常状態が検出された場合には、前記所定の
    変速段のときには前記第2の電磁弁を作動させ、前記上
    段の変速段であるときには前記第1の電磁弁を作動させ
    ることにより、前記ロックアップクラッチ制御弁を前記
    ロックアップクラッチを解放させる側に優先的に切り換
    える制御手段とを、含むことを特徴とする車両用自動変
    速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 ロックアップクラッチを備えた車両用自
    動変速機において、該ロックアップクラッチの係合状態
    を切り換えるロックアップクラッチ制御弁と、該ロック
    アップクラッチ制御弁を切り換えるための切換用油圧を
    発生する切換用油圧発生手段とを備える形式の油圧制御
    装置であって、 前記切換用油圧発生手段から前記ロックアップクラッチ
    制御弁へ切換用油圧をを導く油路に介挿された切換弁
    と、 前記ロックアップクラッチを解放させる解放指令が出力
    されたにも拘わらず該ロックアップクラッチが係合側に
    位置している異常状態を検出するロックアップクラッチ
    異常状態検出手段と、 前記ロックアップクラッチ異常状態検出手段により前記
    ロックアップクラッチの異常状態が検出された場合に
    は、前記切換弁を切り換えることにより、前記ロックア
    ップクラッチ制御弁を前記ロックアップクラッチを解放
    させる側に優先的に切り換える制御手段とを、含むこと
    を特徴とする車両用自動変速機の油圧制御装置。
JP15608193A 1993-04-26 1993-06-01 車両用自動変速機の油圧制御装置 Pending JPH06341542A (ja)

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US08/231,658 US5527233A (en) 1993-04-26 1994-04-25 Hydraulic control apparatus for controlling an engaging state of a lock-up clutch of an automatic transmission

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7575111B2 (en) 2006-08-28 2009-08-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hydraulic pressure control apparatus for a vehicular power transmitting device
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