JP3173114B2 - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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JP3173114B2
JP3173114B2 JP09238292A JP9238292A JP3173114B2 JP 3173114 B2 JP3173114 B2 JP 3173114B2 JP 09238292 A JP09238292 A JP 09238292A JP 9238292 A JP9238292 A JP 9238292A JP 3173114 B2 JP3173114 B2 JP 3173114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は薄膜トランジスタに関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリシリコンを活性層とする薄膜トラン
ジスタには、活性層を形成するためのポリシリコン膜の
表面側を熱酸化することにより、熱酸化されないポリシ
リコン膜によって活性層を形成するとともに、該活性層
の表面に酸化シリコンからなるゲート酸化膜を形成した
ものがある。この場合、高温の熱酸化法によってゲート
酸化膜を形成しているので、最も膜質のよいものとする
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような薄膜トランジスタでは、ポリシリコン膜の表
面に結晶粒子に起因する凹凸が形成されている関係か
ら、この凹凸の表面側を熱酸化してなるゲート酸化膜に
電界に弱い部分が生じ、このため絶縁耐圧が低く、また
再現性もよくないという問題があった。この発明の目的
は、絶縁耐圧を高くすることができ、また再現性もよく
することのできる薄膜トランジスタを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、ポリシリコ
ン層の上部シリコン層の下に、ポリシリコンに酸素イオ
ンを注入後熱処理してなるゲート酸化膜を形成するとと
もに、前記上部ポリシリコン層を剥離されてなるもので
ある。
【0005】
【作用】この発明によれば、ゲート酸化膜をポリシリコ
ン層中に酸素イオンを注入した後熱処理してなるものに
よって形成しているので、きわめて均一で良質なゲート
酸化膜を得ることができ、したがってゲート酸化膜の絶
縁耐圧を高くすることができ、また再現性もよくするこ
とができる。
【0006】
【実施例】図1〜図9はそれぞれこの発明の一実施例を
適用した薄膜トランジスタの各製造工程を示したもので
ある。そこで、これらの図を順に参照しながら、薄膜ト
ランジスタの構造についてその製造方法と併せ説明す
る。
【0007】まず、図1に示すように、ガラスやセラミ
ックあるいは半導体基板の表面に熱酸化による酸化膜を
形成してなるもの等からなる絶縁基板1の上面にプラズ
マCVD、減圧CVD、スパッタ等によって活性層およ
びゲート酸化膜を形成するためのポリシリコン膜2を形
成する。この場合、最終的に得るべき活性層の膜厚が例
えば500Å程度であるとすると、ポリシリコン膜2の
膜厚をこれよりもかなり厚く例えば4000Å程度とす
る。次に、図2に示すように、イオン注入装置により酸
素イオンをポリシリコン膜2の膜厚方向中央部をねらっ
て例えばドーズ量1×1018/cm2、加速エネルギ3
2keVの条件で注入すると、ポリシリコン膜2の膜厚
方向中央部に酸素イオン注入層3が形成される。
【0008】次に、窒素雰囲気中において900℃以上
の温度で熱処理を施すと、酸素イオン注入層3の部分を
中心にその周囲領域が酸化され、図3に示すように、ポ
リシリコン膜2の膜厚方向中央部にゲート酸化膜を形成
するための酸化シリコン層4が形成される。この場合、
酸化シリコン層4の下側に残存される下部ポリシリコン
層2aの膜厚が500Å程度となるようにすると、酸化
シリコン層4の上側に残存される上部ポリシリコン層2
bの膜厚も500Å程度となる。酸化シリコン層4は、
熱処理温度が高いほど均一で良質な膜となり、電気的に
も安定なきわめて高耐圧の膜となる。この後、上部ポリ
シリコン層2bをRIE(Reactive IonEtching)等によ
り剥離する。
【0009】次に、図4に示すように、素子形成領域に
対応する部分の酸化シリコン層4の上面にフォトレジス
ト膜5をパターン形成し、ドライエッチングにより素子
形成領域以外の不要な部分の酸化シリコン層4および下
部ポリシリコン層2aを除去する(図4参照)。この
後、フォトレジスト膜5を除去する。次に、図6に示す
ように、下部ポリシリコン層2aの中央部(チャネル形
成領域)に対応する部分の酸化シリコン層4の上面にフ
ォトレジスト膜6をパターン形成し、ドライエッチング
により下部ポリシリコン層2aの中央部に対応する部分
以外の不要な部分の酸化シリコン層4を除去する(図7
参照)。この状態では、下部ポリシリコン層2aの中央
部上面のみに酸化シリコン層4が残存され、この残存さ
れた酸化シリコン層4によってゲート酸化膜4aが形成
される。この後、フォトレジスト膜6を除去する。次
に、全表面にプラズマCVD、減圧CVD、スパッタ等
によってポリシリコンを堆積し、パターンニングする
と、図8に示すように、ゲート酸化膜4aの上面にゲー
ト電極を形成するためのポリシリコン膜7が形成され
る。
【0010】次に、図9に示すように、ゲート電極形成
用のポリシリコン膜7をマスクとしてイオン注入装置に
より不純物を注入して拡散すると、ゲート電極形成用の
ポリシリコン膜7の両側における下部ポリシリコン膜2
aに不純物注入領域からなるソース・ドレイン領域が形
成され、このソース・ドレイン領域が形成されたポリシ
リコン膜2aによって活性層2cが形成される。このと
き、ゲート電極形成用のポリシリコン膜7にも不純物が
注入され、その抵抗値が減少することにより、この不純
物が注入されたポリシリコン膜7によってゲート電極7
aが形成される。以下、周知の方法により、層間絶縁
膜、コンタクトホールおよびソース・ドレイン電極を形
成すると、薄膜トランジスタが製造される。
【0011】このようにして製造された薄膜トランジス
タでは、図1に示すポリシリコン膜2の表面に結晶粒子
に起因する凹凸が形成されても、この凹凸の部分を含む
上部ポリシリコン層2bを剥離しているので、ゲート酸
化膜4aに電界に弱い部分が生じないようにすることが
でき、しかもきわめて均一で良質なゲート酸化膜4aを
得ることができ、したがってゲート酸化膜4aの絶縁耐
圧を高くすることができ、また再現性もよくすることが
できる。また、活性層2cとゲート酸化膜4aの界面を
きわめて滑らかとすることができるので、オフ抵抗を抑
えることができる上、このオフ抵抗の経時変化を完全に
抑止することができる。
【0012】なお、上記実施例では上部ポリシリコン層
2aを剥離しているが、この上部ポリシリコン層2aに
よってゲート電極7aを形成するようにしてもよい。ま
た、上記実施例では、図2に示すように、ポリシリコン
膜2の膜厚方向中央部に酸素イオンを注入して酸素イオ
ン注入層3を形成しているが、これに限らず、例えばポ
リシリコン膜2の膜厚方向中央部に酸素イオンとシリコ
ンイオンとを交互にかつ漸次注入深さを変えて注入する
ようにしてもよい。このようにすると、絶縁耐圧のより
一層高いゲート酸化膜を得ることができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ゲート酸化膜をポリシリコン層中に酸素イオンを注
入した後熱処理してなるものによって形成しているの
で、きわめて均一で良質なゲート酸化膜を得ることがで
き、したがってゲート酸化膜の絶縁耐圧を高くすること
ができ、また再現性もよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における薄膜トランジスタ
の製造に際し、絶縁基板上に活性層およびゲート酸化膜
を形成するためのポリシリコン膜を形成した状態の断面
図。
【図2】同薄膜トランジスタの製造に際し、ポリシリコ
ン膜の膜厚方向中央部に酸素イオン注入層を形成した状
態の断面図。
【図3】同薄膜トランジスタの製造に際し、熱処理によ
り酸素イオン注入層の部分を酸化シリコン膜とした状態
の断面図。
【図4】同薄膜トランジスタの製造に際し、上部ポリシ
リコン層を剥離した後素子形成領域に対応する部分の酸
化シリコン層の上面にフォトレジスト膜を形成した状態
の断面図。
【図5】同薄膜トランジスタの製造に際し、素子形成領
域以外の不要な部分の酸化シリコン膜および下部ポリシ
リコン層を除去した状態の断面図。
【図6】同薄膜トランジスタの製造に際し、フォトレジ
スト膜を除去した後、下部ポリシリコン層の中央部に対
応する部分の酸化シリコン層の上面に別のフォトレジス
ト膜を形成した状態の断面図。
【図7】同薄膜トランジスタの製造に際し、下部ポリシ
リコン層の中央部に対応する部分以外の不要な部分の酸
化シリコン層を除去することにより、残存する酸化シリ
コン層によってゲート酸化膜を形成した状態の断面図。
【図8】同薄膜トランジスタの製造に際し、フォトレジ
スト膜を除去した後、ゲート酸化膜の上面にゲート電極
を形成するためのポリシリコン膜を形成した状態の断面
図。
【図9】同薄膜トランジスタの製造に際し、不純物を注
入した状態の断面図。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 活性層およびゲート酸化膜を形成するためのポリシ
リコン膜 2a 活性層を形成するための下部ポリシリコン層 2c 活性層 3 酸素イオン注入層 4 ゲート酸化膜を形成するための酸化シリコン層 4a ゲート酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/265 H01L 21/316 H01L 21/336

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリシリコン層の上部シリコン層の下
    に、ポリシリコンに酸素イオンを注入後熱処理してなる
    ゲート酸化膜を形成するとともに、前記上部ポリシリコ
    ン層を剥離されてなることを特徴とする薄膜トランジス
    タ。
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