JP3229790B2 - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MIS型コンデン
サを有する半導体集積回路の製造方法に関し、特に誘電
体材料に関する製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭62−163356号公報
には、トランジスタと共にMIS型コンデンサの集積さ
れた半導体集積回路が詳述されている。つまり図7に有
るように、P型半導体基板1上のN型のエピタキシャル
層2には全面に渡り、酸化膜等の絶縁膜3が被覆され、
P+型の分離領域で囲まれて島領域が形成されている。
なお、符号4は、N+型の埋込層である。
【0003】この絶縁膜の開孔部には、MIS型コンデ
ンサの下層電極となるN+型の下層電極領域5が拡散形
成されており、この開孔部を覆うように全面にSi窒化
膜6が被覆されている。また下層電極領域は拡散ではな
く、電極例えばポリSi等で成る場合もある。ここでこ
の文献では、Si窒化膜の膜厚補正のためにエッチング
工程が入り、その後に、1100度のウェット酸化が1
0分間行われている。この酸化の工程で、余剰のSiの
酸化が行われ、またピンホールに露出しているSiを酸
化してピンホールを塞いでいる。またこの酸化により、
表面にSi酸化膜が40オングストローム程度に成長し
ている。
【0004】続いて、必要によってはSi窒化膜6の上
面にポリSiが被覆され、更に、RIEやCDE等のド
ライエッチング技術により、パターニングされて形成さ
れていた。続いて、図9の如く半導体基板には、例えば
シリコン窒化膜等のパシベーション膜7を被覆し、MI
S型コンデンサの上層電極領域および下層電極領域のコ
ンタクト領域8,9をエッチングにより形成し、最後
に、金属材料、例えばAlより成る電極が形成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した工程は、本来
Si窒化膜6の形成工程に於いて、Siの未反応物質、
反応途中の物質等の完全に反応されていない物質が存在
するために、積極的にこの完全に反応されていない物質
を酸化し、ショートや膜特性の劣化等を防ごうとする主
旨のものである。
【0006】しかし酸化の前にエッチング工程があれ
ば、当然未反応物質がエッチングされピンホールが生成
されショート等の問題が有るが、熱酸化を経てもエッチ
ング工程があるとこのピンホールがふさがった状態にあ
るとは断言できないことも判った。つまり調査研究をし
続けてゆくに従い、熱処理、酸化工程を経てからのエッ
チング工程、つまり熱の加わる工程からエッチング工程
を経ることが、MIS型コンデンサの特性にとって非常
に悪いことが判ってきた。
【0007】一方、完全に反応されていない物質として
は、全て解明されていないが、Si、Si−O−N等が
ある。従って熱処理と酸化工程が加わる熱酸化膜の生成
工程では、Siが酸化されてSiO2に、Si−O−N
がSiO2、SiNになり、材質が異なるため構造的に
弱いところが拡大し、窒化膜の誘電体特性を悪化させる
問題があった。従来例では、ポリSiでカバーされてい
るので問題はないが、Si窒化膜の形成後、ポリSi膜
を被覆しないでこの膜をエッチングすると、この構造的
に弱いところが積極的に除去され(SiO2は、フッ酸
で簡単に除去されてしまう)、大きなピンホールを形成
し上層に形成した導電材(ここではポリSi層10と下
層拡散領域7)が短絡してしまう問題があった。
【0008】つまりエッチングや熱酸化によりSiが絶
縁層に成って特性が向上されるのではなく、かえって特
性を悪化させることが判った。また熱処理が加わること
により、Si−O−Nが一部は、SiO2に、また一部
がSiNになるため誘電体特性を劣化させ、エッチング
工程により、やはりピンホールが形成されてしまう問題
があった。
【0009】特に図8では、パシベーションを主の目的
として、CVD法によりSiを主体とする絶縁層、例え
ばSi酸化膜やSi窒化膜7が形成され、その後には、
気相成長法特有の膜の緻密化を主の目的としてベイキン
グ処理が施されていた。前述したように、熱処理により
かえって絶縁層7をエッチングしやすくし、しかもコン
タクト9が完全に開くまで絶縁層7は、オーバーエッチ
ングされ誘電体層6がエッチング液に長い間さらされる
ため、ピンホール等の形成により耐圧が低下する問題が
あった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題に
鑑みてなされ、第1に、MIS型コンデンサの誘電体層
が形成される前に気相成長法による絶縁層の緻密化処理
を行い、前記誘電体層が形成された後は、電極形成まで
熱処理を加えないことで、誘電体層の膜質の劣化を防止
できるため、誘電体膜の耐電圧特性の向上がはかれる。
第2に、MIS型コンデンサの下層電極領域が設けられ
た半導体基板に緻密化処理された絶縁膜を形成する工
程、前記コンデンサの誘電体材料の被着予定領域および
前記下層電極の予定のコンタクト領域に対応する前記絶
縁膜をエッチングする工程、前記半導体基板全面に誘電
体材料を形成し、前記誘電体材料をパターニングする工
程と、パターニングされた前記誘電体材料および前記下
層電極領域のコンタクト領域に電極を形成する工程とを
有することで解決するものである。
【0011】前解決手段と同様に、メタル形成まで熱処
理が加わらないために、膜の劣化等が発生せず、コンデ
ンサとしての膜特性の劣化を防止でき、しかも誘電体材
料の形成領域やコンタクト領域を先にエッチングするた
め、誘電体膜のパターニングで必要なエッチング以外
で、エッチング液にさらされるエッチング工程が無いた
め、誘電体材料の劣化部分、膜特性の弱いところをエッ
チングすることもないので、誘電体材料間のショート等
が防止できる。
【0012】第3に、縦型トランジスタおよびMIS型
コンデンサの下層電極領域が設けられた半導体基板に気
相成長法による絶縁膜を被着し緻密化処理を行う工程
と、前記縦型トランジスタのコレクタ、ベースおよびエ
ミッタ領域、前記コンデンサの誘電体材料の被着予定領
域および前記下層電極のコンタクト領域に対応する前記
絶縁膜を異方性エッチングする工程、前記半導体基板全
面に誘電体材料を形成し、前記誘電体材料を異方性エッ
チングによりパターニングする工程と、前記コレクタ、
ベース、エミッタ、パターニングされた誘電体材料およ
び下層電極領域のコンタクト領域に電極を形成する工程
とを有することで解決するものである。
【0013】本解決手段は、先に述べた第1および第2
の解決手段の作用以外に、異方性エッチングの採用によ
り、選択エッチンクが可能となり、一緒に形成するトラ
ンジスタの活性領域(例えばエミッタ領域)をエッチン
グすることがなく、トランジスタ特性の劣化を防止する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の製造方法を詳述す
る。先ず、P型シリコン半導体基板21の表面に熱酸化
膜を形成した後、N+型埋込み層の形成予定領域を蝕刻
した後、この開口部を介してN型の不純物であるアンチ
モンやヒ素をドープし、約1000度程度で数時間程度
拡散する。
【0015】続いて、前記熱酸化膜を全面に渡り除去し
た後に、再度〜400オングストローム程度の熱酸化膜
を形成し直し、P+型の上下分離領域 の下側の拡散領
域の形成予定領域上が露出するように、熱酸化膜の上に
ホトレジスト膜を形成し、この開口部を介してP型の不
純物であるボロンをイオン注入する。ここでは、イオン
注入以外に酸化膜を開口し、デポジーションで拡散して
も良い。
【0016】次に前記ホトレジスト膜を除去した後、若
干の熱拡散を経て、図1のように、前記半導体基板21
上に周知の気相成長法によって比抵抗0.1〜5Ω・cm
のN型のエピタキシャル層22を約4μmの厚さに形成
する。この時は、先にドープした不純物は上下方向に若
干拡散されている。次に、温度約1000℃、数分の熱
酸化によって、前記エピタキシャル層22表面に、50
0オングストローム程度の熱酸化膜を形成した後、この
半導体基板全体を約1000℃、約1〜2時間の条件で
処理して、先にドープした不純物を再拡散する。
【0017】従って前記下側の拡散領域23は、前記エ
ピタキシャル層22の約半分以上(基板表面から約3μ
m)まで上方拡散される。また本工程は、酸素雰囲気、
N2雰囲気およびスチーム雰囲気で上拡散され、エピタ
キシャル層22表面の熱酸化膜24は数千オングストロ
ームの厚さまで成長する。尚、図番25は、埋込み層で
ある。
【0018】続いて、図2の如く、予定の上下分離領域
の上側の拡散領域および予定のベース領域に対応する前
記熱酸化膜24に不純物の導入孔26,27を形成する
工程がある。ここではポジ型レジスト膜をマスクとし、
ドライエッチングによって形成する。この後、エピタキ
シャル層22の露出している開孔領域をダミー酸化し
て、ダミー酸化膜を形成する。このダミー酸化膜は、後
のイオン注入工程によるエピタキシャル層22のダメー
ジを減少し、またイオンをランダムに分散して均一に注
入するために用いる。
【0019】続いて、前記予定のベース領域上の前記導
入孔27にマスクを設け、不純物を拡散して前記上側の
拡散領域28を形成する。ここでは注入イオンのブロッ
クが可能なレジスト膜、いわゆるマスクを全面に被覆し
た後、前記上側の拡散領域28に対応するマスクを除去
し、P型の不純物であるボロンを所定条件で注入し、上
側の拡散領域28を形成する。
【0020】その後、前記マスクの除去、所定の熱処理
を行ない、前記上側の拡散領域28を下側の拡散領域2
3へ到達させる。本工程では、上下分離領域の下側の拡
散領域23をエピタキシャル層22の厚みの半分以上
(実質エピタキシャル層の3分の2程度)はい上げて拡
散した後に上側の拡散領域28を拡散しているので、上
側の拡散領域28の拡散深さを約1μm程度と浅くで
き、その拡散時間を約1000℃、1時間に短縮でき
る。このため上側の拡散領域の横方向拡散を約1μmと
大幅に抑制でき、上側の拡散領域28の表面占有面積を
大幅に縮小できる。
【0021】従って、上下分離領域はエピタキシャル層
22の厚みの半分より小さい長さ、つまりエピタキシャ
ル層表面から浅い位置で連結され、且つ下側の拡散領域
23は上側の拡散領域28より幅広に形成される。とこ
ろが、集積度は実質エピタキシャル層22表面での占有
面積で決まるので、上下分離領域の占有面積は下側の拡
散領域によらず上側の拡散領域で決まる。よって、上側
の拡散領域の横方向拡散を大幅に抑えたので、下分離領
域の占有面積を大幅に減少できる。また、上側の拡散領
域より下側の拡散領域を幅広にしたので、多少のマスク
ずれ等があっても完全な接合分離が得られる。
【0022】しかも図2の如く、一度に不純物の導入孔
26,27を決めているので、上側の拡散領域の形成位
置はこの導入孔26の端部で決められる。それ故ベース
領域と上拡散層との位置合わせによる余裕を省くことが
できる。続いて、前記全ての導入孔26,27から不純
物を拡散して前記ベース領域29を形成する工程があ
る。
【0023】ここでは、前工程でマスクが全て除去さ
れ、前記上側の拡散領域28、ベース領域29の導入孔
26,27が露出される。この状態でボロン(B)をイオ
ン注入する。従ってベース領域29が形成され、しかも
同時に上側の拡散領域28に再度不純物が導入され、分
離領域のインピーダンスを下げている。
【0024】続いてエミッタ領域30および下層電極領
域31を形成する工程がある。続いて全面に形成されて
いるマスクと成った熱酸化膜24を除去し、気相成長法
による絶縁膜32を形成する工程がある。また熱酸化膜
を全て除去せず、或る程度の厚みまで除去した後に積層
し、絶縁膜32を形成しても良い。ここではノンドープ
のシリコン酸化膜、リンドープのシリコン酸化膜を夫れ
夫れ数千オングストローム積層し、全面にわたり膜厚差
があまり生じないようにしている。(シリコン酸化膜が
部分的に薄いため、ある導入孔が完全に開くまでには、
別のコンタクト孔のエピタキシャル層がエッチングされ
てしまう。そのために、前述の如く、シリコン酸化膜を
形成し直し、膜厚差を無くしてエピタキシャル層のエッ
チングを防止している。またこの2種類の膜は、膜の接
合性、金属イオンのエピタキシャル層への浸入等を防止
しているものであり、これを考える必要がなければ、い
わゆる半導体絶縁膜、例えばSi酸化膜、Si窒化膜等
の絶縁膜を1層で達成しても良い。
【0025】続いて、前記膜32は、気相成長法で成膜
されたため、この膜の緻密度を向上させるために、デン
シファイと称する酸素雰囲気内で800度、約1時間の
酸化処理がある。このデンシファイ工程は、本発明の第
1の特徴であり、誘電体材料である窒化膜成膜前に行う
ことがポイントとなる。つまりSi窒化膜の形成前にデ
ンシファイするので、Si窒化膜の前述したような組成
変化を抑制させることができる。以下図3参照。
【0026】実験によれば、温度800度の高温で誘電
体材料であるSi窒化膜を熱処理(ここではデンシファ
イ工程を指す。)すると、誘電体材料の誘電特性の劣
化、MIS型コンデンサの両電極間のショート等を引き
起こすことが判った。従って誘電体材料がパターニング
されたら、熱処理が加えられなければよい。また後述す
る図7のメタル形成の後に、一般にパシベーション膜と
してSi窒化膜やポリイミド膜の被覆が成されるが、こ
こでは800度にも及ぶ高温処理の無い範囲でパシベー
ション膜を成膜する必要がある。約400度程度の気相
成長法によるSi窒化膜の成膜、約2〜300度程度の
ポリイミド膜の成膜は、誘電体材料の膜質劣化を誘発し
ないため、本方法に採用ができる。またこのSi窒化膜
の成膜において、800度にも成るデンシファイ工程は
禁物である。
【0027】更に、前記縦型のトランジスタのコレク
タ、ベースおよびエミッタ領域のコンタクト孔33、3
4、35、MIS型コンデンサの誘電体材料の形成予定
領域36、コンタクト領域37に対応する絶縁膜32を
エッチングする工程がある。ここのエッチングは、トラ
ンジスタの活性領域、特にエミッタ領域のエッチングを
防止するために異方性エッチングを採用している。また
エッチング時間の短縮をはかるため、まずウェットエッ
チングで半導体層が露出しない程度まで除去し、その後
で異方性エッチングを行えば、コンタクト孔は大きくな
るが、エッチング時間は短縮できる。
【0028】続いて図5のように、全面に数百オングス
トロームのシリコン窒化膜38(および数千オングスト
ロームのポリSi)が減圧CVDで形成され、そしてレ
ジスト39を介して異方性エッチングによって図6の如
くエッチングされる。ここでポリSi形成は、省略され
てもよい。 異方性エッチングは、Si酸化膜とSiの選
択エッチングが成されるため、Si酸化膜のみエッチン
グが可能である。従って実質トランジスタの活性領域の
エッチングが無い状態で、コレクタコンタクト33、ベ
ースコンタクト34、エミッタコンタクト35、下層電
極領域のコンタクト37を開けることができる。
【0029】続いて図7のように、アルミニウムを蒸着
して、コレクタ電極41、ベース電極42、エミッタ電
極43、上層電極44および下層電極45を形成する工
程がある。前述したように、温度800度以上の高温で
誘電体材料であるSi窒化膜を熱処理(ここではデンシ
ファイ工程を指す。)すると、誘電体材料の誘電特性の
劣化、MIS型コンデンサの両電極間のショート等を引
き起こすことが判った。従って誘電体材料がパターニン
グされたら、熱処理をしなければよい。
【0030】そのため、電極形成が終わった後に、一般
にパシベーション膜としてSi窒化膜やポリイミド膜の
被覆が成されるが、ここでは800度にも及ぶ高温処理
の無い範囲でパシベーション膜を成膜する必要がある。
約400度程度の気相成長法によるSi窒化膜の成膜、
約2〜300度程度のポリイミド膜の成膜は、誘電体材
料の膜質劣化を誘発しないため、採用ができる。またこ
のSi窒化膜の成膜において、800度にも成るデンシ
ファイ工程は禁物である。
【0031】以上説明したように、誘電体層40がパタ
ーニングにより形成された後は、短絡防止を考えた場
合、メタル形成まで、誘電体特性を考えたならパシベー
ション形成まで、実質800度にも及ぶ熱処理が加わら
ないため、誘電体材料の劣化が誘発されず、更には、誘
電体材料のパターニング後からメタルの蒸着まで全くエ
ッチング工程が入らないため、誘電体材料の被着時から
の劣化部をエッチングすることがないため、短絡等の問
題を誘発しない。これは図4のように、絶縁膜32のデ
ンシィファイの後、トランジスタのコンタクト33、3
4、35、MIS型コンデンサのコンタクト36、37
を予め開口しているので、誘電体材料38のパターニン
グの後に、誘電体層をエッチングするような工程が入ら
ないからである。
【0032】更にこのコンタクト形成、および図6のコ
ンタクトの再開口は、異方性エッチングで開口している
ので、Si酸化膜とSi、Si窒化膜とSiの選択エッ
チングが可能であるため、トランジスタの活性領域のエ
ッチングが防止でき、ICの重要要素であるトランジス
タの特性変化を防止することができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも明らかな様に、第1
に、気相成長法による膜は、一般に800度程度の高温
の緻密化処理工程が入るため、MIS型コンデンサの重
要要素、つまり誘電体層の形成前でこの緻密化処理を終
え、この誘電体層の形成から電極形成までは、また誘電
体層の特性を考えた場合、パシベーション形成まで、高
温度の熱処理を省略することで、誘電体材料の劣化を防
止でき、コンデンサの特性劣化、誘電体材料を挟む電極
間の短絡を防止することができる。
【0034】第2に、前述した第1の効果、誘電体材料
の劣化を誘発するような温度処理を省略し、また図4の
ように誘電体材料の被着部分と下層電極のコンタクト孔
を前もって開口している。つまり、従来例のように下層
電極のコンタクト孔を誘電体層の形成後に行うことがな
いため、誘電体層の形成後にエッチング工程が入らない
ため、誘電体層がエッチング液に浸らない。そのため誘
電体材料の劣化、またピンホールの誘発等を抑制させる
ことができる。
【0035】これはトランジスタを含んだ場合、前述し
た理由からトランジスタの3つのコンタクトも含めて全
て開口する必要がある。第3に、第1や第2の効果以外
に、前述したコンタクトは、図4と図6において2回の
エッチング(Si酸化膜のエッチング、誘電体材料のエ
ッチング)を行うが、この2回のエッチングをSiとS
i酸化膜、SiとSi窒化膜の選択比の高い異方性エッ
チングで行うため、トランジスタの活性領域のエッチン
グを防止できる。従ってトランジスタとコンデンサの特
性劣化を抑制したICの実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の製造方法を説明する
断面図である。
【図2】本発明の半導体集積回路の製造方法を説明する
断面図である。
【図3】本発明の半導体集積回路の製造方法を説明する
断面図である。
【図4】本発明の半導体集積回路の製造方法を説明する
断面図である。
【図5】本発明の半導体集積回路の製造方法を説明する
断面図である。
【図6】本発明の半導体集積回路の製造方法を説明する
断面図である。
【図7】本発明の半導体集積回路の製造方法を説明する
断面図である。
【図8】従来の半導体集積回路の製造方法を説明する図
である。
【図9】従来の半導体集積回路の製造方法を説明する図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8222 H01L 21/822 H01L 27/04 H01L 27/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MIS型コンデンサの下層電極領域が設
    けられた半導体基板に緻密化処理された絶縁膜を形成す
    る工程、 前記コンデンサの誘電体材料の被着予定領域および前記
    下層電極の予定のコンタクト領域に対応する前記絶縁膜
    をエッチングする工程、 前記半導体基板全面に誘電体材料を形成し、前記誘電体
    材料をパターニングする工程と、 パターニングされた前記誘電体材料および前記下層電極
    領域のコンタクト領域に電極を形成する工程とを有する
    ことを特徴とした半導体集積回路の製造方法。
  2. 【請求項2】縦型トランジスタおよびMIS型コンデン
    サの下層電極領域が設けられた半導体基板に気相成長法
    による絶縁膜を被着し緻密化処理を行う工程と、 前記縦型トランジスタのコレクタ、ベースおよびエミッ
    タ領域、前記コンデンサの誘電体材料の被着予定領域お
    よび前記下層電極のコンタクト領域に対応する前記絶縁
    膜を異方性エッチングする工程、 前記半導体基板全面に誘電体材料を形成し、前記誘電体
    材料を異方性エッチングによりパターニングする工程
    と、 前記コレクタ、ベース、エミッタ、パターニングされた
    誘電体材料および下層電極領域のコンタクト領域に電極
    を形成する工程とを有することを特徴とした半導体集積
    回路の製造方法。
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