JP3172332B2 - 記録材料 - Google Patents

記録材料

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JP3172332B2
JP3172332B2 JP15613293A JP15613293A JP3172332B2 JP 3172332 B2 JP3172332 B2 JP 3172332B2 JP 15613293 A JP15613293 A JP 15613293A JP 15613293 A JP15613293 A JP 15613293A JP 3172332 B2 JP3172332 B2 JP 3172332B2
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    • B41M5/145Organic colour formers, e.g. leuco dyes with a lactone or lactam ring
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、悪臭がなく、高い安全
性を有し、高い発色濃度で発色し得る記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】溶媒に溶解された電子供与性発色剤(以
下、「発色剤」と言うことがある)を含有するマイクロ
カプセルと電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」と言う
ことがある)とを含み、発色剤と顕色剤との反応により
発色像が形成することを利用した記録材料は古くから知
られており、広く利用されている。
【0003】このような記録材料は、感圧記録材料と感
熱記録材料とに大別される。感圧記録材料は、これに圧
力を加えて発色剤を含有するマイクロカプセルを破壊し
て、発色剤と顕色剤とを反応させることにより発色像を
形成させることを利用したもので、発色剤を含有するマ
イクロカプセルからなる発色剤層(以下、「発色剤層」
と言うことがある)と、顕色剤を含む顕色剤層(以下、
「顕色剤層」と言うことがある)とを別々の支持体の表
面又は支持体の別の表面に形成し、発色剤層と顕色剤層
とを接触させて使用するノーカーボン紙型記録材料と、
支持体の同一表面上に発色剤を含有するマイクロカプセ
ルと顕色剤とを含む自己発色層を設けた、所謂、自己発
色型感圧記録材料(又は、プレスタイプ紙、セルフコン
テインド紙)と呼ばれるものとがある。
【0004】ノーカーボン紙型記録材料は、発色剤層を
支持体(一般に紙である)の片面に形成して上用紙と
し、支持体の片面に発色剤層を形成しその反対側の面に
顕色剤層を形成して中用紙とし、顕色剤層を支持体の片
面に形成して下用紙とし、発色剤層と顕色剤層とを接触
させて使用される。
【0005】また、自己発色型感圧記録材料は、自己発
色層が設けられた面に圧力を加えると、マイクロカプセ
ルが破壊されて発色剤と顕色剤とが反応して自己発色層
に発色像が形成されるので、自己発色型感圧記録材料の
自己発色層の上に普通紙を載せて普通紙の上から筆記
具、タイプ等で文字等の画像を記録し、感圧記録材料の
自己発色層に発色像を形成する場合、自己発色型感圧記
録材料の自己発色層にインキリボンを使用しないで直接
タイプ、プリンタ等により印字して発色像を形成する場
合、OCR用の印字をする場合等に用いられている。更
に、複数枚のコピーを作る場合、支持体の一方の面に自
己発色層を設け、その反対側の面に発色剤層を形成した
自己発色型感圧記録材料を、支持体の片面に発色剤層を
設けその反対側の面に顕色剤層を設けた中用紙又は支持
体の片面に顕色剤層を設けた下用紙と組み合わせて使用
されることもある。自己発色型感圧記録材料の自己発色
層としては、発色剤を含有するマイクロカプセルを含む
発色剤層と顕色剤を含む顕色剤層とが重層されている二
層タイプと、同一層内に発色剤を含有するマイクロカプ
セルと顕色剤とを含む一層タイプとがある。
【0006】上記マイクロカプセルを含む感熱記録材料
としては、例えば、特開昭63−265682号及び特
開平1−105782号公報に記載されているような、
発色剤を含有するマイクロカプセルと顕色剤とを含む感
熱層を支持体上に形成した感熱記録材料がある。このマ
イクロカプセルを含む感熱記録材料は、OHP用に設計
できるとか多色の感熱記録材料に設計できる等の利点を
有するものである。
【0007】上記のような記録材料に含まれるマイクロ
カプセルには、発色剤が溶媒に溶解されて含有されてい
る。この溶媒としては、使用される発色剤を溶解し得る
物質が使用され、一般に灯油、パラフィン、ナフテン
油、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、
塩素化パラフィン、アルキル化ナフタレン、ジアリール
アルカン、フタル酸エステル等が使用されている。しか
しながらこのような溶媒は一般に悪臭乃至不快臭を有す
るものが多く、エコロジー的に好ましくないものも含ま
れており、記録材料の製造、使用に際して好ましくな
い。
【0008】特開昭50−90409号公報には、発色
剤溶液を含有するマイクロカプセル層を支持体上に設け
ることにより感圧記録紙を製造する際に、発色剤を10
5〜260℃に加熱された動物又は植物油に溶解するこ
とを特徴とする感圧記録紙の製造方法が開示されてい
る。
【0009】上記の方法に於て使用される動物油及び植
物油は、トリグリセリドを主成分とする天然物であり食
用にも使用できるものであり、悪臭乃至不快臭がなく、
エコロジー的に安全な物質であり、しかも比較的安価で
あるので、上記マイクロカプセル中の発色剤溶液の溶媒
として好ましい溶媒である。
【0010】しかしながら、動物油及び植物油は一般に
使用される発色剤に対する溶解力が小さく、発色剤溶液
中の発色剤の濃度を高くすることが困難であり、記録材
料の発色濃度が低いという問題がある。上記の方法に於
ては、105〜260℃のような高温で発色剤を動物油
又は植物油に溶解しているが、動物油又は植物油を高温
に加熱すると酸化されて変質し易く、不快臭乃至悪臭を
発するようになる恐れもあるという問題点もある。更
に、発色剤によっては発色性が阻害される(減感され
る)場合もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発色
剤を溶解するための溶媒として、悪臭がなく、エコロジ
ー的に高い安全性を有するグリセリドを使用し、しかも
高い発色濃度で発色し得る記録材料を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶媒中に溶解
された電子供与性発色剤を含有するマイクロカプセル
と、電子受容性顕色剤とを含む記録材料であって、該溶
媒がグリセリドであり、該電子供与性発色剤が下記の一
般式(1):
【0013】
【化2】
【0014】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
を表し、R2 は炭素数4〜12の分枝鎖アルキル基又は
テトラヒドロフルフリル基を表し、R1 とR2 とは同一
であることはなく、R3 及びR4 はそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子又はメチル基を表す)で表される
フルオラン化合物であることを特徴とする記録材料であ
る。
【0015】本発明の好適な態様は下記の通りである。
【0016】(1)上記のグリセリドが植物油である上
記の記録材料。
【0017】本発明の記録材料は、溶媒中に溶解された
発色剤を含有するマイクロカプセルを含むものである限
り、その形態は特に限定されない。即ち、本発明の記録
材料は、前記のような発色剤層と顕色剤層とが別々の支
持体の表面又は支持体の別の表面に形成されたノーカー
ボン紙型感圧記録材料、支持体の同一表面上に発色剤を
含有するマイクロカプセルと顕色剤とを含む自己発色層
が設けられた自己発色型感圧記録材料、及び発色剤を含
有するマイクロカプセルと顕色剤とを含む感熱層が支持
体上に形成された感熱記録材料の何れの形態のものであ
ってもよい。前記のように本発明の記録材料は、マイク
ロカプセルに含まれる発色剤と発色剤を溶解している溶
媒とが特定の物質に限定されていることに特に特徴を有
するものであるので、以下、主としてノーカーボン紙型
感圧記録材料について詳細に説明する。他の形態の記録
材料に於いても同様の効果が奏されることは当業者に容
易に理解されるであろう。
【0018】本発明に於て使用されるグリセリドは、使
用される発色剤を溶解するための溶媒として使用される
ものである。このグリセリドは、天然グリセリド又は合
成グリセリドの何れでもよく、トリグリセリド、ジグリ
セリド、モノグリセリド又はこれらの混合物の何れであ
ってもよく、単純型でも混合型でもよい。発色剤の溶解
性の点からトリグリセリドを主成分とするものが好まし
い。
【0019】上記グリセリドの具体例としては、1−モ
ノカプリン、1−モノウンデカノイン、1−モノラウリ
ン、1−モノトリデカノイン、1−モノミリスチン、1
−モノペンタデカノイン、1−モノパルミチン、1−モ
ノステアリン、1−モノオレイン、1−モノエライジ
ン、1−モノリノレイン、1−モノリノレニン、1−モ
ノアラキン、モノブチリン、モノカプリン、モノラウリ
ン、モノミリスチン、モノパルミチン、2−モノステア
リン、1,3−ジカプリン、1,3−ジウンデカノイ
ン、1,3−ジラウリン、1,3−ジトリデカノイン、
1,3−ミリスチン、1,3−ペンタデカノイン、1,
3−ジパルミチン、1,3−ジステアリン、1,3−ジ
アラキン、1,2−ジラウリン、1,2−ジミリスチ
ン、1,2−ジパルミチン、1,2−ジステアリン、ト
リアセチン、トリブチリン、1−アセト−2,3−ジパ
ルミチン、1−アセト−2,3−ジステアリン、トリカ
プロイン、1−カプロイル−2,3−ジステアリン、1
−カプロイル−2,3−ジオレイン、トリカプリリン、
1−エライド−2,3−ジカプリリン、1−リノレオ−
2,3−ジカプリリン、1−カプリリル−2,3−ジス
テアリン、1−カプリリル−2,3−ジオレイン、トリ
ノナノイン、トリカプリン、1−ラウロ−2,3−ジカ
プリン、1−ミリスト−2,3−ジカプリン、1−パル
ミト−2,3−ジカプリン、1−ステアロ−2,3−ジ
カプリン、1−オレオ−2,3−ジカプリン、1−エラ
イド−2,3−ジカプリン、1−リノレオ−2,3−ジ
カプリン、2−ラウロ−1,3−ジカプリン、1−カプ
リル−2,3−ジラウリン、1−カプリル−2−ラウロ
−3−ミリスチン、2−ミリスト−1,3−ジカプリ
ン、1−カプリル−2,3−ジミリスチン、2−パルミ
ト−1,3−ジカプリン、1−カプリル−2,3−ジパ
ルミチン、2−ステアロ−1,3−ジカプリン、1−カ
プリル−2,3−ジステアリン、2−オレオ−1,3−
ジカプリン、1−カプリル−2,3−ジオレイン、1−
カプリル−2,3−ジエライジン、2−カプリル−2,
3−ジラウリン、トリラウリン、1−ミリスト−2,3
−ジラウリン、1−パルミト−2,3−ジラウリン、1
−ステアロ−2,3−ジラウリン、1−オレオ−2,3
−ジラウリン、1−エライジノ−2,3−ジラウリン、
1−リノレオ−2,3−ジラウリン、2−ミリスト−
1,3−ジラウリン、1−ラウロ−2,3−ジミリスチ
ン、1−ラウロ−2−ミリスト−3−パルミチン、2−
パルミト−1,3−ジラウリン、1−ラウロ−2,3−
ジパルミチン、2−ステアロ−1,3−ジラウリン、1
−ラウロ−2,3−ジステアリン、2−オレオ−1,3
−ジラウリン、1−ラウロ−2,3−ジオレイン、1−
ラウロ−2,3−ジエライジン、1−ラウロ−2,3−
ジリノレイン、2−カプリル−1,3−ジミリスチン、
1−ミリスト−2−カプリル−3−ステアリン、トリミ
リスチン、1−パルミト−2,3−ジミリスチン、1−
ステアロ−2,3−ジミリスチン、1−オレオ−2,3
−ジミリスチン、1−エライジノ−2,3−ジミリスチ
ン、1−リノレオ−2,3−ジミリスチン、2−パルミ
ト−1,3−ジミリスチン、1−ミリスト−2,3−ジ
パルミチン、1−ミリスト−2−パルミト−3−ステア
リン、2−ステアロ−1,3−ジミリスチン、1−ミリ
スト−2,3−ジステアリン、2−オレオ−1,3−ジ
ミリスチン、1−ミリスト−2,3−ジオレイン、1−
ミリスト−2,3−ジエライジン、1−ミリスト−2,
3−ジリノレイン、2−カプリル−1,3−ジパルミチ
ン、1−パルミト−2−カプリル−3−ステアリン、2
−ラウロ−1,3−ジパルミチン、1−パルミト−2−
ラウロ−3−ステアリン、2−ミリスト−1,3−ジパ
ルミチン、トリパルミチン、1−ステアロ−2,3−ジ
パルミチン、1−オレオ−2,3−ジパルミチン、1−
リノレオ−2,3−ジパルミチン、2−ステアロ−1,
3−ジパルミチン、1−パルミト−2,3−ジステアリ
ン、2−オレオ−1,3−ジパルミチン、1−パルミト
−2,3−ジオレイン、1−パルミト−2,3−ジリノ
レイン、2−カプリル−1,3−ジステアリン、2−ラ
ウロ−1,3−ジステアリン、2−ミリスト−1,3−
ジステアリン、2−パルミト−1,3−ジステアリン、
トリステアリン、1−オレオ−2,3−ジステアリン、
1−リノレオ−2,3−ジステアリン、2−オレオ−
1,3−ジステアリン、1−ステアロ−2,3−ジオレ
イン、1−ステアロ−2,3−ジリノレイン、2−ステ
アロ−1,3−ジオレイン等、及びこれらの混合物を挙
げることができる。
【0020】これらのグリセリドは合成したものを使用
することができるが、天然の油、特に植物油、例えば、
大豆油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、綿実油、
オリーブ油、落花生油、ヒマシ油、パーム油、ヤシ油、
ヒマワリ油、ツバキ油、パーム核油等を単独又は混合し
て使用することが便利である。不飽和グリセリドを水素
添加して得られる硬化油、不飽和グリセリドの不飽和結
合をエポキシ化して得られるエポキシ化油等も本発明に
於けるグリセリドとして使用することができる。
【0021】本発明に於て、溶媒としてグリセリドと共
に、前記のようなグリセリド以外の従来使用されている
溶媒を、記録媒体に不快臭を与えないような量(一般
に、グリセリドの30重量%以下の量)で使用してもよ
い。
【0022】本発明に於て使用される発色剤は、前記一
般式(1)で表されるフルオラン化合物である。前記一
般式(1)に於いて、R1 で表される炭素数1〜4のア
ルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、t−ブチル等を挙げることができ、好ましいも
のはメチル、エチル及びプロピルである。
【0023】前記一般式(1)に於て、R2 で表される
炭素数4〜12の分枝鎖アルキル基の例としては、イソ
ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソペンチル、
sec−ペンチル、t−ペンチル、イソヘキシル、イソ
ヘキシル、2−メチルヘキシル、2−エチルヘキシル、
2−エチルデシル等を挙げることができる。R2 で表さ
れる基として特に好ましいものは、イソブチル、sec
−ブチル、イソペンチル、イソヘキシル、2−エチルヘ
キシル、2−エチルデシル、テトラヒドロフルフリルで
ある。
【0024】前記一般式(1)に於て、R3 で表される
ハロゲン原子としては塩素原子が好ましい。
【0025】前記一般式(1)で表されるフルオラン化
合物の特に好ましい具体例としては、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−
N−イソペンチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−メチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−
N−イソペンチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−イソヘキシルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル
−N−(2−エチルヘキシル)アミノフルオラン、2−
トルイジノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イソブ
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−N−エチル−N−(2−エチルデシル)アミノフルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−プロピル−
N−イソブチルアミノフルオラン、2−(o−クロロア
ニリノ)−6−N−エチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−エチル−
N−(sec−ブチル)アミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒドロフ
ルフリルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−N−メチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ
フルオラン等を挙げることができる。
【0026】本発明に於て、色相調整の目的で、一般式
(1)で表されるフルオラン化合物と共に、よく知られ
ているトリフェニルメタンフタリド系化合物、フルオラ
ン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリルフタ
リド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミン
ラクタム系化合物、トリフェニルメタン系化合物、トリ
アゼン系化合物、スピロピラン系化合物等の各種の発色
剤を併用してもよい。その際、一般式(1)で表される
フルオラン化合物の含有量が発色剤合計量の70重量%
以上になるようにすることが、特性改良の点から好まし
い。
【0027】発色剤を含有するマイクロカプセルを製造
するに際し、溶媒に発色剤を溶解して発色剤溶液を調製
するが、グリセリド溶媒に一般式(1)で表されるフル
オラン化合物を溶解する際の温度は80〜100℃であ
ることが好ましい。上記範囲よりも低い温度では発色剤
がグリセリド溶媒に溶解し難く、上記範囲よりも高い温
度ではグリセリド溶媒が変質する恐れがある。また、上
記発色剤溶液中の発色剤の濃度はグリセリドに対して、
一般式(1)で表されるフルオラン化合物3〜8重量%
であることが好ましい。一般式(1)で表されるフルオ
ラン化合物以外の発色剤をグリセリドに溶解する場合
は、上記の溶解温度範囲ではグリセリドに対して1重量
%以下しか溶解させることができず、また上記の濃度範
囲に溶解させようとすると溶解温度を150℃程度以上
にする必要がある。
【0028】本発明に於ける溶媒中に溶解した発色剤を
含有するマイクロカプセルは、それ自体公知の任意の方
法、例えば、界面重合法、内部重合法、相分離法、外部
重合法、コアセルベーション法等の方法により製造する
ことができる。
【0029】上記マイクロカプセルの壁材としては、従
来感圧記録材料の発色剤含有マイクロカプセルの壁材と
して使用されている水不溶性、油不溶性のポリマーであ
れば特に限定されることなく使用できるが、マイクロカ
プセルの壁材は、熱カブリに対する耐性が大きいことか
らポリウレタンウレア樹脂であることが特に好ましい。
発色剤を含有するポリウレタンウレア壁材のマイクロカ
プセルの分散液を調製する方法としては、例えば、上記
のようにして調製した発色剤を溶解したグリセリド溶液
に、多価イソシアネート及び多価ヒドロキシ化合物(更
に、場合により紫外線吸収剤)を溶解した溶液を親水性
液体中に乳化分散させ、得られた乳化分散液中に多価ア
ミンを添加し、乳化分散液中のグリセリド溶液の液滴を
ポリウレタンウレア樹脂で被覆してマイクロカプセル化
する方法がある。多価ヒドロキシ化合物と多価アミンと
は両方を用いてもよく、何れか一方を用いてもよい。
【0030】上記のようにして調製されたマイクロカプ
セルの分散液はそのまま発色剤層形成用塗布液とする
か、又はこのマイクロカプセル分散液に更にバインダ
ー、カプセル保護剤等を添加して発色剤層形成用塗布液
を調製し、それ自体公知の方法によって支持体上に塗布
し、乾燥することによりノーカーボン紙型感圧記録材料
の発色剤層を形成する。バインダーとしては水溶性バイ
ンダー、ラテックス系バインダー等を使用することがで
き、カプセル保護剤としては、セルロース粉末、デンプ
ン粒子、タルク等を使用することができる。
【0031】支持体としては、従来感圧記録材料、感熱
記録材料の支持体として使用されているどのような支持
体、例えば、木材パルプからの紙、この紙を表面処理し
た紙、プラスチックス材料からの合成紙、プラスチック
スフィルム等を使用することができる。
【0032】支持体に塗布する発色剤の最終塗布量は、
0.05〜0.30g/m2 、好ましくは0.08〜
0.20g/m2 が適当である。
【0033】本発明のノーカーボン紙型感圧記録材料の
顕色層に含有される顕色剤としては、酸性白土、活性白
土、アタパルジャイト、ゼオライト、ベントナイト、カ
オリンのような粘土物質、芳香族カルボン酸(例えば、
サリチル酸の誘導体)の金属塩、フェノールホルムアル
デヒド樹脂等を挙げることができる。エコロジーの面か
らは顕色剤は粘土物質であることが好ましい。
【0034】上記顕色剤層を形成するための塗布液は、
それ自体公知の方法により調製することができ、例え
ば、この塗布液には更に、バインダーとして、スチレン
−ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系ラテッ
クス、アクリル酸エステル系ラテックス、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸、無水マレイン酸−スチレン
−共重合体、デンプン、カゼイン、アラビアゴム、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース
等の合成又は天然高分子物質が含有されていてもよい。
前記のような支持体上への顕色剤層の形成もそれ自体公
知の方法により行うことができる。
【0035】支持体に塗布する顕色剤の最終塗布量は、
0.1g/m2 〜4.0g/m2 、好ましくは0.2g
/m2 〜3.0g/m2 が適当である。
【0036】本発明のノーカーボン紙型感圧記録材料
は、発色剤として一般式(1)で表されるフルオラン化
合物を使用し、発色剤を溶解するための溶媒としてグリ
セリドを使用する他は、従来公知のノーカーボン紙型感
圧記録材料と同様に構成されており、同様にして製造す
ることができる。
【0037】以上、ノーカーボン紙型感圧記録材料につ
いて本発明の記録材料を説明したが、前記のような自己
発色型感圧記録材料及び感熱記録材料についても、マイ
クロカプセル中に含まれる発色剤及び溶媒として上記の
ような特定の物質を使用する他は、それぞれについて従
来公知の記録材料と同様に構成し、同様にして製造する
ことができる。
【0038】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明する。
【0039】[実施例1] [発色剤層形成用塗布液の調製]発色剤として、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イソブチル
アミノフルオラン5.0gを、綿実油120gに90℃
で1時間加熱して溶解した。得られた油性液に多価イソ
シアネートとしてカルボジイミド変性ジフェニルメタン
ジイソシアネート(日本ポリウレタン株式会社製、商品
名「ミリオネートMTL」)10g及びヘキサメチレン
ジイソシアネートのビウレット体(住友バイエルウレタ
ン株式会社製、商品名「スミジュールN−3200」)
5g並びにアミンのアルキレンオキサイド付加物として
エチレンジアミンのブチレンオキサイド付加物(エチレ
ンジアミンに対するブチレンオキサイドの付加モル数1
6.8モル、分子量1267)3.0gを溶解し、一次
溶液を調製した。
【0040】次に、水140gにポリビニルアルコール
10g及びカルボキシメチルセルロース5gを溶解して
二次溶液を調製した。二次溶液を激しく攪拌しながら、
これに上記一次溶液を注いで水中油滴型エマルジョンを
形成させた。オイルドロップレットのサイズが5.0μ
mになったところで攪拌を弱め、次いでこの乳化物中に
20℃の水100gを添加した後、系の温度を徐々に7
0℃にまで上昇させ、この温度で90分間維持した。
【0041】このようにして得られたカプセル液にポリ
ビニルアルコールの15%水溶液80g、カルボキシ変
性SBRラテックスを固形分として30g及びデンプン
粒子(平均粒径15μm)60gを添加した。次いで水
を添加して固形分濃度を20重量%に調節し、発色剤を
含有するマイクロカプセルを含む発色剤層形成用塗布液
を調製した。
【0042】[発色剤シートの作製]50g/m2 の原
紙の片面に、上記発色剤層形成用塗布液を4.0g/m
2 の固形分が塗布されるようにエアーナイフコーターを
使用して塗布し、乾燥して、発色剤シートを作製した。
この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであった。
【0043】[顕色剤層形成用塗布液Aの調製]活性白
土200g、炭酸カルシウム20g、酸化マグネシウム
8g、ヘキサメタリン酸ナトリウム1g、20%水酸化
ナトリウム20g及び水500gの混合物を、ケディー
ミルを用いて分散させた。得られた分散液に、カルボキ
シ変性SBRラテックスを固形分として40g及び10
%デンプン水溶液60gを添加して、顕色剤層形成用塗
布液Aを調製した。
【0044】[顕色剤シートAの作製]50g/m2
原紙の片面に、上記顕色剤層形成用塗布液Aを6.0g
/m2の固形分が塗布されるようにエアーナイフコータ
ーを使用して塗布し、乾燥して、顕色剤シートAを作製
した。
【0045】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと顕色剤シートAとを、発色剤層と顕色剤層とを接触
させて重ね、これに300kg/cm2 の荷重圧をかけ
て顕色剤層に発色像を形成させ、室温下で24時間放置
した後、顕色剤層の発色像の濃度(D)をマクベス反射
濃度計を使用して測定した。その結果を表1に示す。
【0046】[実施例2] [発色剤シートの作製]実施例1に於ける発色剤層形成
用塗布液の調製の際に使用した綿実油の代わりに、同量
の大豆油を使用した他は実施例1に於けると同様にして
調製した発色剤層形成用塗布液を使用して、実施例1に
於けると同様にして発色剤シートを作製した。この発色
剤シートは臭気が非常に少ないものであった。
【0047】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例1に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートAとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0048】[実施例3] [発色剤シートの作製]実施例1に於ける発色剤層形成
用塗布液の調製の際に使用した綿実油の代わりに、同量
のトウモロコシ油を使用した他は実施例1に於けると同
様にして調製した発色剤層形成用塗布液を使用して、実
施例1に於けると同様にして発色剤シートを作製した。
この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであった。
【0049】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例1に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートAとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0050】[実施例4] [発色剤シートの作製]実施例1に於ける発色剤層形成
用塗布液の調製の際に使用した綿実油の代わりに、同量
のエポキシ化大豆油を使用した他は実施例1に於けると
同様にして調製した発色剤層形成用塗布液を使用して、
実施例1に於けると同様にして発色剤シートを作製し
た。この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであっ
た。
【0051】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例1に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートAとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0052】[実施例5] [発色剤シートの作製]実施例1に於ける発色剤層形成
用塗布液の調製の際に使用した綿実油の代わりに、同量
の1,2−ジラウリンを使用した他は実施例1に於ける
と同様にして調製した発色剤層形成用塗布液を使用し
て、実施例1に於けると同様にして発色剤シートを作製
した。この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであ
った。
【0053】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例1に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートAとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0054】[比較例1] [発色剤シートの作製]実施例1に於ける発色剤層形成
用塗布液の調製の際に使用した綿実油の代わりに、同量
の1−フェニル−1−キシリルエタンを使用した他は実
施例1に於けると同様にして調製した発色剤層形成用塗
布液を使用して、実施例1に於けると同様にして発色剤
シートを作製した。この発色剤シートは刺激臭を有する
ものであった。
【0055】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例1に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートAとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0056】[比較例2] [発色剤シートの作製]発色剤として、2−アニリノ−
3−メチル−6−N,N−ジエチルアミノフルオラン
5.0gを、綿実油120gに90℃で1時間加熱して
攪拌した。しかし、発色剤は大部分が溶解せず、発色剤
と綿実油との混合物中には不溶の発色剤が沈殿してい
た。得られた発色剤と綿実油との混合物を油性液として
使用し、以下実施例1に於ける発色剤層形成用塗布液の
調製と同様にして調製した発色剤層形成用塗布液を使用
して、実施例1に於けると同様にして発色剤シートを作
製した。
【0057】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例1に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートAとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0058】[比較例3] [発色剤シートの作製]発色剤として、2−アニリノ−
3−メチル−6−N−エチル−N−シクロヘキシルアミ
ノフルオラン5.0gを、綿実油120gに90℃で1
時間加熱して攪拌した。しかし、発色剤は大部分が溶解
せず、発色剤と綿実油との混合物中には不溶の発色剤が
沈殿していた。得られた発色剤と綿実油との混合物を油
性液として使用し、以下実施例1に於ける発色剤層形成
用塗布液の調製と同様にして調製した発色剤層形成用塗
布液を使用して、実施例1に於けると同様にして発色剤
シートを作製した。
【0059】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例1に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートAとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0060】[実施例6] [発色剤層形成用塗布液の調製]発色剤として、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒド
ロフルフリルアミノフルオラン2.5g及び2−アニリ
ノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イソペンチルア
ミノフルオラン2.5gを、ナタネ油100gに95℃
で30分間加熱して溶解した。得られた油性液にパラフ
ィン系溶剤(出光石油化学株式会社製、IPソルベント
1620)20gを添加して発色剤油を調製した。
【0061】等電点8.2を有する酸処理ゼラチン12
gとアラビアゴム10gとを40℃の水80gに溶解し
た。この溶液に乳化剤としてロート油0.2gを添加し
コロイド溶液にした。このコロイド溶液中に上記の発色
剤油を激しく攪拌しながら添加して乳化し、o/w型エ
マルジョンを生成させた。このエマルジョンに40℃の
温湯370gを加え、攪拌を続けながら20%塩酸を滴
下してpHを4.4に調整した。攪拌しながら容器の外
側から冷却し、油滴上に堆積したコロイド壁をゲル化し
た。攪拌を続けながら液温が10℃になったとき37%
ホルムアルデヒド溶液3.0gを添加した。続けて、エ
ーテル化度0.75のカルボキシメチルセルロースナト
リウム塩の7重量%溶液40gを添加した。次いで10
重量%水酸化ナトリウム水溶液を系のpHが10になる
まで滴下した後、容器の外側から昇温して40℃にし、
この温度で1時間維持して発色剤を含有するカプセル液
を調製した。
【0062】このようにして得られたカプセル液に酸化
デンプンの15%水溶液120g及びデンプン粒子(平
均粒径12μm)40gを添加した。次いで水を添加し
て固形分濃度を20重量%に調節し、発色剤を含有する
マイクロカプセルを含む発色剤層形成用塗布液を調製し
た。
【0063】[発色剤シートの作製]50g/m2 の原
紙の片面に、上記発色剤層形成用塗布液を4.5g/m
2 の固形分が塗布されるようにエアーナイフコーターを
使用して塗布し、乾燥して、発色剤シートを作製した。
この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであった。
【0064】[顕色剤層形成用塗布液Bの調製]炭酸カ
ルシウム120g、酸化亜鉛20g、3,5−ビス(α
−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛5g、ヘキサメタリ
ン酸ナトリウム1g及び水200gを用いて、サンドミ
ルにより微粒化処理して分散液を得た。
【0065】この分散液300gに9%ポリビニルアル
コール(株式会社クラレ製、PVA−117)水溶液2
00g及びカルボキシ変性SBRラテックス(住友ノー
ガタック株式会社製、SN307)4g(固形分とし
て)を添加し、固形分濃度が20%になるように加水調
整して顕色剤層形成用塗布液Bを調製した。
【0066】[顕色剤シートBの作製]50g/m2
原紙の片面に、上記顕色剤層形成用塗布液Bを4.5g
/m2の固形分が塗布されるようにエアーナイフコータ
ーを使用して塗布し、乾燥して、顕色剤シートBを作製
した。
【0067】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと顕色剤シートBとを用いて、実施例1に於けると同
様にして発色濃度試験を行った。その結果を表1に示
す。
【0068】[実施例7] [発色剤シートの作製]実施例6に於ける発色剤層形成
用塗布液の調製の際に使用したナタネ油の代わりに、同
量のトリアセチンを使用した他は実施例6に於けると同
様にして調製した発色剤層形成用塗布液を使用して、実
施例6に於けると同様にして発色剤シートを作製した。
この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであった。
【0069】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例6に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートBとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0070】[比較例4] [発色剤シートの作製]実施例6に於ける発色剤層形成
用塗布液の調製の際に使用したナタネ油の代わりに、同
量のモノイソプロピルビフェニルを使用した他は実施例
6に於けると同様にして調製した発色剤層形成用塗布液
を使用して、実施例6に於けると同様にして発色剤シー
トを作製した。この発色剤シートは刺激臭を有するもの
であった。
【0071】[発色濃度試験]上記作製した発色剤シー
トと、実施例6に於けると同様にして作製した顕色剤シ
ートBとを用いて、実施例1に於けると同様にして発色
濃度試験を行った。その結果を表1に示す。
【0072】[比較例5] [発色剤シートの作製]発色剤として、2−アニリノ−
3−メチル−6−N,N−ジブチルアミノフルオラン
2.5g及び2−アニリノ−3−メチル−6−N,N−
ジエチルアミノフルオラン2.5gを、綿実油120g
に90℃で1時間加熱して攪拌した。しかし、発色剤は
大部分が溶解せず、発色剤と綿実油との混合物中には不
溶の発色剤が沈殿していた。得られた発色剤と綿実油と
の混合物を油性液として使用し、以下実施例6に於ける
と同様にしてカプセル液を調製しようとしたが、カプセ
ル化工程の途中で凝集が激しく発生し、カプセルを形成
することはできなかった。従って、発色剤を含有するカ
プセルを含む発色剤シートを作製することができなかっ
た。
【0073】
【表1】
【0074】実施例で作製された記録材料は、何れも臭
気の非常に少ないものであり、顕色剤シートと組み合わ
せて使用したとき、顕色剤シートに発色濃度の高い発色
像を形成させることができた。これに対して、発色剤を
溶解する溶媒としてグリセリド以外の物質を使用した比
較例1及び比較例4では、顕色剤シートに形成される発
色像の濃度は実施例と同等であったが、作製した発色剤
シートが刺激臭を有するものであり使用者に不快感を与
えるものであった。また、上記溶媒としてグリセリドを
使用し、発色剤として本発明に於ける発色剤の範囲外で
ある発色剤を使用した比較例2、3及び5では、発色剤
がトリグリセリドに難溶乃至不溶であり、カプセルを形
成できないか形成できたとしても顕色剤シートに形成さ
れる発色像の濃度が非常に低いものであった。比較例
2、3及び5で使用した発色剤は、本発明に於ける発色
剤と類似の構造を有するものであるが、発色濃度に於い
てこのような顕著な差異が生じることは全く予期し得な
いことである。
【0075】
【発明の効果】本発明の記録材料は、不快臭乃至悪臭が
なく、エコロジー的に高い安全性を有するものであり、
しかも高い発色濃度を有する発色像を形成させることが
可能であるという顕著に優れた効果を奏するものであ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒中に溶解された電子供与性発色剤を
    含有するマイクロカプセルと、電子受容性顕色剤とを含
    む記録材料であって、該溶媒がグリセリドであり、該電
    子供与性発色剤が下記の一般式(1): 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R2
    は炭素数4〜12の分枝鎖アルキル基又はテトラヒドロ
    フルフリル基を表し、R1 とR2 とは同一であることは
    なく、R3 及びR4 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子又はメチル基を表す)で表されるフルオラン化
    合物であることを特徴とする記録材料。
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