JP3171348B2 - 自動車用スライドドアの作業用ヒンジ装置 - Google Patents

自動車用スライドドアの作業用ヒンジ装置

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JP3171348B2 JP20459292A JP20459292A JP3171348B2 JP 3171348 B2 JP3171348 B2 JP 3171348B2 JP 20459292 A JP20459292 A JP 20459292A JP 20459292 A JP20459292 A JP 20459292A JP 3171348 B2 JP3171348 B2 JP 3171348B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の塗装工程など
でスライドドアの仮ヒンジとして使用する自動車用スラ
イドドアの作業用ヒンジ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のドア等の開閉体は、塗
装作業の効率の観点から、あるいはドア等を車体と別体
の状態で塗装すると、工程、条件その他の理由により特
にメタリック塗装などの場合にこれらドアと車体の色が
合わなくなるおそれがあることから、車体と同時に塗装
されている。
【0003】このため従来より、図12に示すようなス
ライドドアタイプの自動車51の車体52の中塗り、上
塗り工程においては、スライドドア53が図13に示す
作業用ヒンジ54を用いて仮ヒンジで車体52の上下部
分a、bに取付ける方法が採られている。これは、車体
52のスライド部が塗装工程において塗装品質の問題発
生(キズ、内板部の塗り不足等)のために使用できない
からである。すなわち、上記スライドドア53をそのま
まの状態で車体52に取付けて作業すると、スライドド
ア53を開いたときは車体52の内部の作業性は良い
が、スライドドア53の内面や当該ドアに隠れた車体表
面は塗布できず、他方、スライドドア53を閉じたとき
はその逆の不都合を生じることになる。
【0004】そこで一般的には、作業用ヒンジ54によ
ってスライドドア53を車体52に取付け、回転式ドア
に置き換えて塗装作業を行うようにしている。このた
め、作業用ヒンジ54は車体側ヒンジ部55とドア側ヒ
ンジ部56とによって構成されており、両ヒンジ部5
5、56の一端は互いに回動自在に連結されている。ま
た、車体側ヒンジ部55の他端は、矢印方向Aより車体
52側にボルト締めされ、ドア側ヒンジ部56の他端
は、矢印方向Bよりスライドドア53側にボルト締めさ
れて固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の作業用ヒンジ54にあっては、車体側ヒンジ部55
およびドア側ヒンジ部56の上下二箇所をそれぞれ対応
する車体52又はスライドドア53にボルト締めするよ
うにしているので、塗装作業時におけるスライドドア5
3の取付けおよび取外しが面倒であり、当該作業用ヒン
ジ54を用いた塗装工程では作業性が悪くなるという欠
点を有していた。また、上記作業用ヒンジ54では、そ
の構造上の理由からヒンジ可動部57に付着した塗料が
剥れ易くて塗装不良を生じ、この塗料剥れによって製品
不良を起こすおそれがあった。
【0006】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、作業工程でスライドドアを
回転式ドアに置き換える際に、該スライドドアの取付け
および取外しを容易に行え、しかも特別の治具を用いる
ことなくスライドドアの開閉位置を定めることが可能な
自動車用スライドドアの作業用ヒンジ装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、車体側とスラ
イドドア側の上下に取付けられる一対のヒンジ部材を有
し、作業工程でスライドドアを回転式ドアに置き換えて
車体に取付けるときに使用される自動車用スライドドア
の作業用ヒンジ装置において、前記一対のヒンジ部材の
うち、第1ヒンジ部材は、前記車体側又は前記スライド
ドア側に取付けられる直方体形状の取付け板と、該取付
け板の表面側にこれと直交して配設される凸側ヒンジ本
体とを備え、第2ヒンジ部材は、前記車体側又は前記ス
ライドドア側に取付けられる直方体形状の取付け板と、
該取付け板の表面側に付設される凹側ヒンジ本体とを備
え、前記車体側と前記スライドドア側の上下同一面に第
1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材のいずれか一方を取付
け、前記第1ヒンジ部材を構成する凸側ヒンジ本体の凸
部に前記第2ヒンジ部材を構成する凹側ヒンジ本体の凹
部を嵌合させることにより、上下のヒンジ中心軸が傾斜
した状態で互いに連結している。
【0008】
【作用】本発明に係る自動車用スライドドアの作業用ヒ
ンジ装置では、前記一対のヒンジ部材のうち、第1ヒン
ジ部材は、前記車体側又は前記スライドドア側に取付け
られる直方体形状の取付け板と、該取付け板の表面側に
これと直交して配設される凸側ヒンジ本体とを備え、第
2ヒンジ部材は、前記車体側又は前記スライドドア側に
取付けられる直方体形状の取付け板と、該取付け板の表
面側に付設される凹側ヒンジ本体とを備え、前記車体側
と前記スライドドア側の上下同一面に第1ヒンジ部材又
は第2ヒンジ部材のいずれか一方を取付け、前記第1ヒ
ンジ部材を構成する凸側ヒンジ本体の凸部に前記第2ヒ
ンジ部材を構成する凹側ヒンジ本体の凹部を嵌合させる
ことにより、上下のヒンジ中心軸が傾斜した状態で互い
に連結しているため、上下第1ヒンジ部材と上下第2ヒ
ンジ部材との着脱が簡単であり、作業工程でスライドド
アを回転式ドアに置き換えるときにスライドドアの取付
けおよび取外しが容易に行えるようになる上、スライド
ドアの自重による回転モーメントが生じ、これによって
特別のロック治具を用いることなく、作業時にスライド
ドアを開けたら開いたまま、閉めたら閉じたままに保持
されることになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1〜図11は本発明に係る自動車用スラ
イドドアの作業用ヒンジ装置の一実施例を示している。
図において1はキャブオーバタイプの自動車、2はこの
種の自動車1の車体3の左右両側面に設けられる乗降
口、4は乗降口2を開閉するスライドドアである。この
スライドドア4は、完成した自動車1では車体前後方向
へ移動し得るように構成されているが、完成前の塗装作
業工程では作業効率などの観点から、本実施例の作業用
ヒンジ装置5を用いて当該スライドドア2を回転式ドア
に置き換えて仮ヒンジで車体3に取付けるようになって
いる。
【0011】上記作業用ヒンジ装置5は、スライドドア
4の取付けおよび取外しを容易に行えるようにするため
車体3側とスライドドア側4とに分離されており、車体
3側の上下に取付けられる第1ヒンジ部材6、7と、ス
ライドドア4側の上下に取付けられる第2ヒンジ部材
8、9とによって構成されている。そして、これら上下
第1および第2ヒンジ部材6、7、8、9は、図2に示
す如く、完成車の車体3とスライドドア4の上下にそれ
ぞれ取付けられる車体側ストッパ10とドア側ストッパ
11の取付穴12を利用して取付けるようにしている。
【0012】上下第1ヒンジ部材6、7は、車体3に取
付けられる直方体形状の取付け板13、14と、該取付
け板13、14の表面側にこれと直交して配設される凸
側ヒンジ本体15、16と、取付け板13、14の上下
裏面側に配設されるスペーサ17、18とをそれぞれ備
えている。取付け板13、14およびスペーサ17、1
8の上部には、ボルト19を挿入させるボルト孔20、
21が穿設され、下部には固定ピン22、23がボルト
に代わって植設されている。これら固定ピン22、23
は、先端部分22a、23aが途中で下方へ折り曲げら
れており、先端部分22a、23aを車体3側の対応す
る取付穴12にそれぞれ引っ掛けることにより1本のボ
ルト19でも確実に固定でき、締付け不良を生じないよ
うになっている。
【0013】また、凸側ヒンジ本体15、16は、取付
け板13、14の巾よりも長く形成されており、当該取
付け板13、14から突出した先端部分には、上方へ向
かって延びる軸部(凸部)15a,16aが一体的に設
けられている。これら軸部15a、16aの高さは上下
の第1ヒンジ部材6、7で異なるように形成されてお
り、もって第1ヒンジ部材6、7が上下で嵌合時期のズ
レることにより生じる不具合を解消し、スライドドア4
の取付作業性を向上し得るように構成されている。すな
わち、上下第1ヒンジ部材6、7の軸部15a、16a
の長さが同一の場合には、スライドドア4が重量物であ
るために上下のセット位置が簡単に定まらず、これによ
ってスライドドア4の取付作業が円滑に行えないことに
なる。したがって、上側第1ヒンジ部材6の軸部15a
を長くし、下側第1ヒンジ部材7の軸部16aを短くす
ることにより、スライドドア4の車体3へのセットが上
側第1ヒンジ部材6に集中することになり、上側のセッ
ト位置が決まれば下側第1ヒンジ部材7のセット位置も
必然的に決まり、スライドドア4の取付作業を容易に行
うことが可能になる。
【0014】一方、上下第2ヒンジ部材8、9は、スラ
イドドア4に取付けられる直方体形状の取付け板24、
25と、該取付け板24、25の表面側に付設される凹
側ヒンジ本体26、27と、取付け板24、25の上下
裏面側に配設されるスペーサ28、29とをそれぞれ備
えている。取付け板24、25およびスペーサ28、2
9の上部には、固定ピン30、31がボルトに代わって
植設され、下部にはボルト32を挿入させるボルト孔3
3、34が穿設されている。上記固定ピン30、31
は、先端部分30a、31aが途中で上方へ折り曲げら
れており、先端部分30a、31aをスライドドア4側
の対応する取付穴12にそれぞれ引っ掛けることにより
1本のボルト32でも確実に固定でき、締付け不良を生
じないようになっている。なお、締付用のボルト19、
32は、その長さを共通にかつ短くすることによってさ
らに取付作業性が良くなる。
【0015】また、凹側ヒンジ本体26、27は、内径
が上下第1ヒンジ部材6、7の軸部15a、16aの外
径よりも大きい有底円筒状体に形成されており、これら
軸部15a、16aが嵌合配置し得るように開口部26
a、27aを下向きにして設けられている。そして凹側
ヒンジ本体26、27の高さは、既述の理由から軸部1
5a、16aと対応して上下の第2ヒンジ部材8、9で
異なるように形成されている。しかも、凸側ヒンジ本体
15、16の軸部15a、16aの長さSは凹側ヒンジ
本体26、27の長さsよりも長くなるように形成され
ており、これによって凸側ヒンジ本体15、16の上面
と凹側ヒンジ本体26、27の下面との間のD部には図
4に示す如く隙間が設けられている。当該D部に隙間が
設けられていると、この部分に付着した塗料が凸側ヒン
ジ本体15、16の回転に伴って剥がれず、塗装不良の
原因となるということはない。
【0016】さらに、凹側ヒンジ本体26の外周面に
は、図5に示すようなロッド状のストッパ35が上下方
向に沿って付設されており、このストッパ35が図7お
よび図8に示すように第1および第2ヒンジ部材6、8
間に介在することによって、スライドドア4の開きすぎ
や閉じすぎによる車体3への当たりを防止するようにな
っている。
【0017】しかして、上記作業用ヒンジ装置5は、上
下第1ヒンジ部材6、7と上下第2ヒンジ部材8、9の
ヒンジ取付面が共に車体3側およびスライドドア4側に
おいて上下同一面であるため、上下のヒンジ中心軸Cは
傾斜することになり、上下第1ヒンジ部材6、7の凸側
ヒンジ本体15、16の軸部15a、16aに上下第2
ヒンジ部材8、9の凹側ヒンジ本体26、27をそれぞ
れ嵌合させると、上下のヒンジ中心軸Cが傾斜した状態
で互いに連結するように構成されている。
【0018】本実施例の作業用ヒンジ装置5を用いてス
ライドドア4を回転式ドアに置き換えて塗装作業を行う
には、上下第1ヒンジ部材6、7をボルト19および固
定ピン22、23にて車体3側の上下取付位置に固定す
るとともに、上下第2ヒンジ部材8、9を固定ピン3
0、31およびボルト32にてスライドドア4側の上下
取付位置に固定する。
【0019】次いで、スライドドア4を持ち上げて上下
凸側ヒンジ本体15、16の軸部15a、16aに上下
凹側ヒンジ本体26、27を上方からかぶせるようにし
てそれぞれ嵌合させる。すると、作業用ヒンジ装置5は
上下のヒンジ中心軸Cが傾斜した状態で互いに連結す
る。この状態では、図6に示す如く上側第1および第2
ヒンジ部材6、8の連結部Aにスライドドア4の重量W
によってドア回転モーメントMが作用することになり、
車体塗装時においてスライドドア4を開けたら開いたま
ま、閉じたら閉じたままになる。したがって、スライド
ドア4の開閉方向位置が定まり、塗装作業が可能になる
(図9〜図11参照)。なおここに、ドア回転モーメン
トMは次式で表される。 M=W・L・sinα・sinβ また、図6においてBは下側第1および第2ヒンジ部材
7、9の連結部、Kは中立面、Gはスライドドア4の重
心、Lはヒンジ中心軸Cと重心Gとの間の距離、αはヒ
ンジ中心軸Cとヒンジ取付面Eとのなす角度、βはスラ
イドドア4の開方向Oと閉方向Pとのなす角度を2等分
した角度をそれぞれ示している。
【0020】本実施例の作業用ヒンジ装置5では、上側
第1および第2ヒンジ部材6、8の凸側ヒンジ本体15
の軸部15aおよび凹側ヒンジ本体26を長くし、下側
第1および第2ヒンジ部材7、9の凸側ヒンジ本体16
の軸部16aおよび凹側ヒンジ本体27を短くしている
ため、上下凸側ヒンジ本体15、16の軸部15a、1
6aに上下凹側ヒンジ本体26、27を迅速かつ円滑に
嵌合させることが可能となり、スライドドア4の取付作
業性を向上させ得る。しかも、作業用ヒンジ装置5は、
上下第1および第2ヒンジ部材6、7、8、9に固定ピ
ン22、23、30、31を設けているため、当該ヒン
ジ部材6、7、8、9の取付けおよび取外しをそれぞれ
1本のボルト19、32で行うことができる。
【0021】また、上記ヒンジ装置5を用いれば、回転
式ドアに置き換えたスライドドア4が上下のヒンジ中心
軸Cを傾斜させているため、これにより開閉いずれの状
態にも位置固定して保持でき、ドアのロック治具が不要
となる上、塗装作業の作業性も良くなる。さらに、車体
3と取付け板13、14、24、25との間にはスペー
サ17、18、28、29が設けられているため、相手
ワークへの接触面積(非塗装面積)が少なくなり、塗装
修正(タッチアップ)量を減らしたり、塗装修正を省略
することができる。
【0022】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0023】例えば、既述の実施例においては、上下第
1ヒンジ部材6、7を車体側3に取付け、上下第2ヒン
ジ部材8、9をスライドドア4側に取付けたが、これら
ヒンジ部材を逆向きに配置して上下第1ヒンジ部材6、
7をスライドドア4側に取付け、上下第2ヒンジ部材
8、9を車体側3に取付けてもよい。また、上側第1ヒ
ンジ部材6の軸部15aを長くし、下側第1ヒンジ部材
7の軸部16aを短く形成したが、これら軸部の長さを
逆に形成しても同様の作用効果を奏する。
【0024】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る自動車用スラ
イドドアの作業用ヒンジ装置は、車体側とスライドドア
側の上下に取付けられる一対のヒンジ部材を有し、作業
工程でスライドドアを回転式ドアに置き換えて車体に取
付けるときに使用されるものであって、前記一対のヒン
ジ部材のうち、第1ヒンジ部材は、前記車体側又は前記
スライドドア側に取付けられる直方体形状の取付け板
と、該取付け板の表面側にこれと直交して配設される凸
側ヒンジ本体とを備え、第2ヒンジ部材は、前記車体側
又は前記スライドドア側に取付けられる直方体形状の取
付け板と、該取付け板の表面側に付設される凹側ヒンジ
本体とを備え、前記車体側と前記スライドドア側の上下
同一面に第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材のいずれか
一方を取付け、前記第1ヒンジ部材を構成する凸側ヒン
ジ本体の凸部に前記第2ヒンジ部材を構成する凹側ヒン
ジ本体の凹部を嵌合させることにより、上下のヒンジ中
心軸が傾斜した状態で互いに連結しているので、第1ヒ
ンジ部材と第2ヒンジ部材とを迅速かつ確実に着脱で
き、したがってスライドドアの取付けおよび取外しが容
易に行えるようになり、塗装作業などの能率を向上させ
ることができる。また、本発明の作業用ヒンジ装置を用
いれば、作業時にスライドドアは開けたら開けたまま、
閉めたら閉たままにその位置が定められ保持されるの
で、当該スライドドアの開閉位置を保持するためのロッ
ク治具(ストッパ)などが不要になり、作業性の向上と
コストダウンを図ることができる。さらに、本発明の作
業用ヒンジ装置は、従来のヒンジ装置と比べて小型で軽
量になっているので、運搬の省略化が可能になる。しか
も、第1ヒンジ部材を構成する凸側ヒンジ本体の凸部と
第2ヒンジ部材を構成する凹側ヒンジ本体の凹部との長
さを調整し得るので、ヒンジ可動部に付着した塗料の剥
離によって起こる塗装不良などを防止することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライドドアタイプの自動車の車体を示す斜視
図である。
【図2】上記自動車の車体に取付けられるスライドドア
を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る作業用ヒンジ装置を概
念的に示す斜視図である。
【図4】上記作業用ヒンジ装置を矢印A方向から見た状
態を示す断面図である。
【図5】上記作業用ヒンジ装置の第1および第2ヒンジ
部材を示す正面図である。
【図6】上側第1および第2ヒンジ部材の連結部に作用
するドア回転モーメントを説明する概念図である。
【図7】上記スライドドアが閉状態にある上側第1およ
び第2ヒンジ部材を示す平面図である。
【図8】上記スライドドアが開状態にある上側第1およ
び第2ヒンジ部材を示す平面図である。
【図9】上記自動車の車体にスライドドアを取付ける作
業用ヒンジ装置を車体左側から見た正面図である。
【図10】図9におけるスライドドアを示す縦断面図で
ある。
【図11】図9におけるスライドドアを示す横断面図で
ある。
【図12】従来の作業用ヒンジを用いて車体に取付けた
スライドドアを概念的に示す側面図である。
【図13】従来の作業用ヒンジを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車 3 車体 4 スライドドア 5 作業用ヒンジ装置 6,7 第1ヒンジ部材 8,9 第2ヒンジ部材 12 取付孔 13,14 取付け板 15,16 凸側ヒンジ本体 19,32 ボルト 20,21,33,34 ボルト孔 22,23,30,31 固定ピン 24,25 取付け板 26,27 凹側ヒンジ本体 C ヒンジ中心軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側とスライドドア側の上下に取付け
    られる一対のヒンジ部材を有し、作業工程でスライドド
    アを回転式ドアに置き換えて車体に取付けるときに使用
    される自動車用スライドドアの作業用ヒンジ装置におい
    て、前記一対のヒンジ部材のうち、第1ヒンジ部材は、
    前記車体側又は前記スライドドア側に取付けられる直方
    体形状の取付け板と、該取付け板の表面側にこれと直交
    して配設される凸側ヒンジ本体とを備え、第2ヒンジ部
    材は、前記車体側又は前記スライドドア側に取付けられ
    る直方体形状の取付け板と、該取付け板の表面側に付設
    される凹側ヒンジ本体とを備え、前記車体側と前記スラ
    イドドア側の上下同一面に第1ヒンジ部材又は第2ヒン
    ジ部材のいずれか一方を取付け、前記第1ヒンジ部材を
    構成する凸側ヒンジ本体の凸部に前記第2ヒンジ部材を
    構成する凹側ヒンジ本体の凹部を嵌合させることによ
    り、上下のヒンジ中心軸が傾斜した状態で互いに連結
    たことを特徴とする自動車用スライドドアの作業用ヒン
    ジ装置。
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