JP3168963B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP3168963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関
し、さらに詳しくは内鍋加熱手段として電磁誘導コイル
を用いた電気炊飯器における電子部品の冷却構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内鍋加熱手段として電磁誘導コ
イルを用いた電気炊飯器の場合、電源部の半導体(例え
ば、パワートランジスタ)等の電子部品が発熱するた
め、炊飯器本体内に冷却ファンを設置して、前記電子部
品を冷却するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに冷却ファンにより電子部品の冷却を行うようにした
場合、炊飯中には冷却ファンを運転させる必要があると
ころから、冷却ファンの回転音が耳障りとなるばかりで
なく、部品点数が増大するとともに消費電力も大きくな
るという不具合があった。
【0004】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、冷却ファンに代えて自然気流により電子部品の冷
却を行い得るようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請
求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段と
して、内鍋が収納される内ケースと外装体を形成する外
ケースと底部を構成する底部材との間に空間部を形成し
て構成された炊飯器本体を備え、前記内鍋の加熱手段と
して電磁誘導コイルを用いた電気炊飯器において、前記
外ケースの上部背面側に、電気炊飯器を持ち運ぶための
把手を受け止める庇形状の把手受けを設けるとともに、
前記底部材に、空気流入口を形成する一方、前記外ケー
スにおける前記把手受けの下方位置近傍に、空気流出口
を形成し、前記空気流入口から空気流出口に向かって流
れる上昇空気の流路に、電子部品を取り付けたヒートシ
ンクを前記空気流入口に近接対向させて設置している。
【0006】上記のように構成したことにより、底部材
に形成された空気流入口から流入した上昇空気は、外ケ
ース上部背面側に形成された空気流出口に向かって自
然に上昇する過程で空気流入口に近接対向して設置され
たヒートシンクから熱を奪い、電子部品の冷却を行うこ
ととなる。つまり、従来のように冷却ファンを用いるこ
となく、内ケースと外ケースと底部材との間に形成され
る空間部を流れる自然上昇気流により電子部品の冷却が
可能となるのである。しかも、空気流出口を庇形状の
手受けの下方位置近傍に形成したことにより、空気流出
口の上方に位置する把手受けが上方から流下する水やオ
ネバの庇として作用することとなり、空気流出口から炊
飯器本体内への水やオネバの侵入を防止することができ
る。
【0007】請求項2の発明におけるように、前記炊飯
器本体の底部には、電源コードを巻き取るためのコード
リールが設置されるとともに、前記ヒートシンクを、前
記空間部において前記コードリールが設けられることに
よって形成される余剰空間に設置した場合、炊飯器本体
内の空間部においてコードリールを設置することにより
形成される余剰空間を有効に利用してヒートシンクを設
置することができるため、ヒートシンクを設置するため
の特別な空間を炊飯器本体内の空間部に形成する必要が
なくなり、炊飯器本体のコンパクト化を図ることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について説明する。
【0009】第1の実施の形態(請求項1、2に対応) 図1ないし図4には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気炊飯器が示されている。
【0010】この電気炊飯器は、内部に内鍋3を収納し
得るように構成され且つ空間部4を有する二重構造の炊
飯器本体1と、該炊飯器本体1の上部開口を開閉自在に
覆蓋する蓋体2とを備えている。
【0011】前記炊飯器本体1は、外側壁となる胴部5
aと上壁となる肩部5bとを有する合成樹脂(例えば、
ポリプロピレン)の一体成形品で構成され外装体となる
外ケース5と、前記肩部5bの内周縁に対して上端がビ
ス8により結合される合成樹脂製(例えば、ポリプロピ
レン製)の有底筒状の内ケース6と、前記外ケース5の
胴部5a下端に対して上端が結合される合成樹脂製(例
えば、ポリプロピレン製)の皿状の底部材7とによって
構成されており、前記外ケース5、内ケース6および底
部材7に囲まれて前記空間部4が形成されている。な
お、前記内ケース6内には、前記内鍋3が取り出し可能
に収納されることとなっている。
【0012】前記内鍋3は、底部3aから側周部3cに
かけての湾曲部3bの曲率半径が大きい丸底タイプとさ
れており、前記底部3bの中央部には、上向き円弧状に
隆起した湾曲突出部9が一体に形成されている。該湾曲
突出部9は、炊飯時において内対流(即ち、湾曲突出部
9の上方への対流)を起こさせるためのものであり、内
鍋3の内周壁に沿って生じる外対流と湾曲突出部9によ
り生ずる内対流とにより、内容物の均一加熱が可能とな
っている。
【0013】前記内ケース6の底面中央部にも、前記湾
曲突出部9に対応する湾曲突出部6aが一体に形成され
ており、該湾曲突出部6aの中央部には、温度検出手段
として作用するセンタセンサー10の温度検出部10a
を臨ませるためのセンサー穴11が形成されている。該
センサー穴11内には、前記内鍋3における湾曲突出部
9の下面に対して温度検出部10aが接触するようにし
てセンタセンサー10が設けられている。また、前記内
ケース6の底面および該底面から側周面に至る間の湾曲
部の外側には、前記センサー穴11を包囲するように加
熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル12,13
が設置されている。つまり、前記電磁誘導コイル12,
13は、内鍋3における底部3aおよび湾曲部3bにそ
れぞれ対応して設置されているのである。
【0014】前記電磁誘導コイル12,13は、前記内
ケース6の底面に対してビス14により固定されたコイ
ルダイ15と内ケース6の底面との間に挟持されてい
る。
【0015】該コイルダイ15は、図3に示すように、
前記センタセンサー10を挿入支持する環状部15a
と、該環状部15aから放射状に突設され且つ先端部が
上向きに傾斜した3個のコイル支持部15b,15b,
15bと、該コイル支持部15b,15b,15bのう
ちの二つの間に一体に形成された基板支持部15cとか
らなっており、前記各コイル支持部15b内には、電磁
誘導コイル12,13による磁気が下方に存在する機器
に対して影響を及ぼさないように遮閉する作用をなすフ
ェライトコア16,17が設置されている。
【0016】前各コイル支持部15bは、前記環状部1
5aから放射状に延設され且つ水平部18aと該水平部
18aから連続する傾斜部18bとからなる断面略U字
状のコア受け18と、該コア受け18の上部開口を閉塞
するコア押え19とからなっており、前記コア受け18
の水平部18aおよび傾斜部18bには、同形状の平板
形状のフェライトコア16,17がそれぞれ収納され
る。
【0017】前記コア押え19の先端には、前記コア受
け18の先端に対して係止される係止爪20が一体に形
成されており、該係止爪20をコア受け18の先端に係
止した状態で、コア押え19の中間部をコア受け18に
おける水平部18aの先端部にビス21により固定する
ことにより、フェライトコア16,17が挟持されるこ
ととなっている。従って、従来のように接着剤でフェラ
イトコアを固定するという作業が不要となるとともに、
従来のように複雑な形状(即ち、湾曲形状)のフェライ
トコアではなく、同形の平板状のフェライトコア16,
17を採用できるため、フェライトコア16,17は1
種類用意すればよいこととなる。符号22は温度ヒュー
ズである。
【0018】また、この電気炊飯器は、パワートランジ
スタ等の発熱する電子部品74を冷却するための冷却フ
ァンを備えていないファンレスタイプとされており、前
記冷却ファンによる冷却に代えて、前記底部材7に形成
した空気流入口23から外ケース5の胴部5a上部背面
(例えば、電気炊飯器を持ち運ぶための把手25を受
け止めるために外ケース胴部5aの背面側に形成された
庇形状の把手受け26の下方位置近傍)に形成された空
気流出口24に向かって前記空間部4を流れる上昇空気
Aの流路(例えば、前記空気流入口23の上方位置)に
前記電子部品74を取り付けたヒートシンク75を近接
対向させて設置している。
【0019】しかも、本実施の形態においては、炊飯器
本体1の底部(具体的には、底部材7)における後方側
(即ち、炊飯器本体1におけるヒンジ側)には、電気コ
ード(図示省略)を巻き取るためのコードリール76を
設置する上向き凹部77が形成されており、前記ヒート
シンク75は、前記空間部4において前記上向き凹部7
7の前方に隣接する位置に形成される余剰空間78に設
置されている。また、前記空気流入口23は、前記余剰
空間78の下方位置に形成されている。なお、前記コー
ドリール76の上面には、遮熱板79が設置されてお
り、該遮熱板79と前記上向き凹部77の天面との間に
は、断熱空間80が形成されている。このようにする
と、コードリール76に対する熱影響を可及的に防止で
きる。
【0020】また、前記ヒートシンク75は、前記コイ
ルダイ15の下方に所定の間隔を有して配置された遮熱
板81に対してビス82により取り付けられており、遮
熱板81とヒートシンク75との間にも、該ヒートシン
ク75上面において前方ビス82を囲むように一体に突
設されたリブ83により所定の間隔が保持されるように
なっている。該リブ83の上端は、円弧形状とされてお
り、リブ83と前記遮熱板81とは線接触状態で接触す
るようになっている。このようにすると、ヒートシンク
75に対する内鍋3からの熱の影響を可及的に防止する
ことができる。
【0021】前記空気流入口23の前部口縁には、流入
する空気Aを空気流出口24側へ案内する後ろ向きのガ
イド片23aが底部材7と一体に形成されている。
【0022】また、前記空気流出口24の下部口縁に
は、流出する空気Aを上向きに案内するとともに空気流
出口24から内部が見えないようにカバーする上向きの
ガイド片24aが外ケース5と一体に形成されている。
【0023】前記空気流入口23から空気流出口24に
向かって空間部4を流れる上昇空気Aは、ヒートシンク
75から熱を奪って前記電子部品74を冷却する。この
ようにすると、部品点数の低減およびコストダウンを図
ることができるとともに、炊飯中に冷却ファンの運転音
(即ち、回転音)がしなくなる。また、空気流出口24
を把手受け26の下方位置近傍に形成したことにより、
空気流出口24の上方に位置する把手受け26が上方か
ら流下する水やオネバの庇として作用することとなり、
空気流出口24から炊飯器本体1内への水やオネバの侵
入を防止することができる。
【0024】さらに、前記外ケース5における胴部5a
の前面側上部内方には、マイコン基板27を組み付けた
マイコン基板カバー28が取り付けられている。該マイ
コン基板カバー28は、前部マイコン基板27の前面側
および側面側のほぼ全部を覆うボックス形状とされてお
り、外ケース胴部5aの前面側上部に形成された開口2
9に臨むようにして取り付けられている。つまり、マイ
コン基板カバー28の上端に一体に突設された係止爪3
1を前記開口29の上部開口縁に形成された係止突起3
0に係合した状態で、マイコン基板カバー28の下端に
一体に形成されたリブ32を前記開口29の下部開口縁
に形成されたボス33に対してビス34で結合すること
となっている。そして、前記開口29は、各種スイッチ
類の操作部および液晶表示部(図示省略)等を有する銘
板35により覆蓋されている。このようにすると、マイ
コン基板27を組み付けた状態でマイコン基板カバー2
8を組み付けることが可能となるとともに、ビス34の
取り外しによりマイコン基板カバー28を取り外すこと
が可能となる。従って、組付作業性およびアフター性が
向上することとなる。
【0025】前記マイコン基板27には、電磁誘導コイ
ル12,13の出力調整を行うためのボリューム36が
設けられているが、該ボリューム36は、アフターケア
時あるいは手直し時に再調整を必要とする。そこで、本
実施の形態においては、ボリューム36の前方に対応す
るマイコン基板カバー28および銘板35に、ボリュー
ム36を調整する作業を外方から行い得るように、作業
用貫通穴37,38をそれぞれ形成し、銘板35に形成
された作業用貫通穴38を商標等を表示した貼付シール
39で覆うようにしている。このようにすると、ボリュ
ーム36の再調整時には、銘板35を取り外すことな
く、貼付シール39をはがすだけでよくなり、再調整作
業が容易となる。
【0026】さらにまた、前記外ケース5における肩部
5bには、後述する内蓋63を熱伝導により加熱する肩
ヒータ43が肩リング44を介して取り付けられるが、
前記肩部5bの下面には前記内ケース6の上端に一体に
形成されたフランジ部40の先端が当接され、前記肩部
5bの内周縁から垂設された垂下壁41の下端が前記フ
ランジ部40の内周縁に形成された段部42に係合され
ることとなっている。つまり、肩部5bとフランジ部4
0との間には環状の空間部45が形成されることとなっ
ている。
【0027】前記肩リング44は、該肩リング44の適
所から垂設された係止片46,46を前記肩部5bに形
成された係合穴47,47に無理嵌めすることにより取
り付けられており、その内周縁から垂設された垂下壁4
8の下端は前記段部42に係合されている。そして、前
記肩部5bの垂下壁41および肩リング44の垂下壁4
8の下端部には、水抜き用の排水口49,50がそれぞ
れ形成されている。このようにすると、肩部5bに誤っ
て水を掛けたりした場合、水が係合穴47,47から侵
入するが、排水口49,50を介して内ケース6の内側
へ水が排出されるため、炊飯器本体1内部へ水が侵入し
て、内部に配置された電気部品等の故障を引き起こすと
いうことがなくなる。
【0028】一方、前記蓋体2は、合成樹脂製(例え
ば、ポリプロピレン製)の上部蓋板51と合成樹脂製
(例えば、ポリプロピレン製)の下部蓋板52の間に中
空部53を有する中空断熱構造とされており、前記炊飯
器本体1(具体的には、外ケース肩部5bに一体形成さ
れたヒンジ受け54に対してヒンジピン55を介して着
脱自在且つ開閉自在に取り付けられている。符号56は
蓋体2を開方向に付勢するスプリングであり、該スプリ
ング56は、外ケース5の内方から組つけられる。符号
57は蓋体2を閉方向に付勢して前記スプリング56の
付勢力を減殺するブレーキスプリングである。
【0029】前記上部蓋板51は、図3に示すように、
軽量化を図るためにガスインジェクション成形されるこ
ととなっており、ガスインジェクション成形により形成
される中空部70,71を有している。
【0030】前記上部蓋板51の中央部下面には、円筒
部58が一体に垂設される一方、前記下部蓋板52の中
央部上面には、前記円筒部58内に挿入される円筒部5
9が一体に立設されており、前記両円筒部58,59を
ヘリコイド60を介して結合することにより上部蓋板5
1と下部蓋板52とが取り外し可能に結合されることと
なっている。符号72は、前記下部蓋板52側の円筒部
59の下端外周部に設けられたシールパッキンであり、
上部蓋板51と下部蓋板59とを結合したときに前記上
部蓋板51側の円筒部59の下端が圧接されて気密を保
持するようになっている。このようにすると、蓋体2を
洗う場合には、上部蓋板51と下部蓋体52とに分解し
た状態で水洗いできることとなり、侵入した水の排出も
容易となるとともに、蓋体2内部を常時清潔に保つこと
ができる。なお、上部蓋板51と下部蓋板52との結合
手段としては、ヘリコイド60の他にネジによる結合を
採用することもできる。
【0031】そして、前記円筒部58,59の内部は、
炊飯時に発生する蒸気Sを排出する蒸気排出通路61と
されており、該蒸気排出通路61を通った蒸気Sは、上
部蓋板51において前記円筒部58に囲まれた部分に形
成された排気口62から外部へ排出されることとなって
いる。また、前記下部蓋板52側の円筒部59の下端口
縁には、前記蓋体2の閉蓋時において前記内鍋3の開口
を密閉する内蓋63に固着された調圧筒64が着脱自在
に嵌挿されている。つまり、内蓋63は、調圧筒64を
介して蓋体2に着脱自在とされているのである。この内
鍋3の外周縁は、蓋体2の閉蓋時に前述した肩ヒータ4
3に当接されることとなっており、肩ヒータ43からの
伝熱により内蓋3が加熱され、露付き等が防止される。
符号65は内蓋63に形成された蒸気口、66は内蓋6
3と内鍋3の開口縁との気密を保持するためのシールパ
ッキン、73は前記調圧筒64に形成された蒸気導入口
である。
【0032】前記下部蓋板52は、前記上部蓋板51よ
り小径とされており、その外周縁には、前記内蓋63と
の間の気密を保持するためのシールパッキン67が取り
付けられている。該シールパッキン67の上面には、前
記下部蓋板52の外周縁より上方に若干突出した形状の
環状の凸条67aが一体に形成されている。前記下端蓋
板52の外周縁は、前記ヘリコイド60による結合時に
おいて前記上部蓋板51の下面に形成された段部68に
対して前記シールパッキン67の凸条67aをかみこむ
ようにして気密保持状態で当接されることとなってい
る。つまり、上部蓋板51と下部蓋板52との間には、
内周部においてシールパッキン72により気密保持さ
れ、外周部において前記シールパッキン67の凸条67
aにより気密保持された密閉中空部53が形成されるこ
ととなっているのである。
【0033】また、前記下部蓋板52において前記円筒
部59の外側部位には、該下部蓋板52を取り外す際に
手指を引っかける一対の操作部69,69が設けられて
いる。この操作部69,69は、手指を引っかけ易いよ
うに前記円筒部59寄り部位が曲率の小さな円弧形状と
され、前記円筒部59から離れた部位が曲率の大きな円
弧形状とされている。このようにすると、操作部69,
69に手指を引っかければ、下部蓋板52を容易に取り
外すことができることとなり、分解操作が容易となる。
【0034】第2の実施の形態(請求項1、2に対応) 図5には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0035】この場合、コードリール76を配置するた
めの上向き凹部77が炊飯器本体1(具体的には、底部
材7)の前方側(即ち、炊飯器本体1における反ヒンジ
側)に形成されている。従って、ヒートシンク75を設
置するための余剰空間78は、前方上向き凹部77の後
方側に形成されることとなる。また、本実施の形態の場
合、空気流出口24の内側口縁上部には、流出する空気
Aを上向きに案内するとともに空気流出口24から内部
が見えないようにカバーする下向きのガイド片24aが
外ケース5と一体に形成されている。このように構成す
ると、空気流入口23から空気流出口24への上昇空気
Aの流路が短縮された上向き流路となるため、空気流入
口23から空気流出口24への上昇空気Aの流れがスム
ーズになり、ヒートシンク75の冷却効果がより向上す
る。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態に
おけると同様なので説明を省略する。
【0036】
【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、
内鍋が収納される内ケースと外装体を形成する外ケース
と底部を構成する底部材との間に空間部を形成して構成
された炊飯器本体を備え、前記内鍋の加熱手段として電
磁誘導コイルを用いた電気炊飯器において、前記外ケー
スの上部背面側に、電気炊飯器を持ち運ぶための把手を
受け止める庇形状の把手受けを設けるとともに、前記底
部材に、空気流入口を形成する一方、前記外ケースにお
ける前記把手受けの下方位置近傍に、空気流出口を形成
し、前記空気流入口から空気流出口に向かって流れる上
昇空気の流路に、電子部品を取り付けたヒートシンクを
前記空気流入口に近接対向させて設置して、空気流入口
から流入した上昇空気が、外ケース上部背面側の把手受
けの下方位置近傍に形成された空気流出口に向かって自
然に上昇する過程で空気流入口に近接対向して設置され
たヒートシンクから熱を奪い、電子部品の冷却を行うよ
うにしたので、従来のように冷却ファンを用いることな
く、内ケースと外ケースと底部材との間に形成される空
間部を流れる自然上昇気流により電子部品の冷却が可能
となり、部品点数の低減およびコストダウンを図ること
ができるとともに、炊飯中に冷却ファンの運転音(即
ち、回転音)がしなくなるという効果がある。しかも、
空気流出口を庇形状の把手受けの下方位置近傍に形成し
ているので、空気流出口の上方に位置する把手受けが上
方から流下する水やオネバの庇として作用することとな
り、空気流出口から炊飯器本体内への水やオネバの侵入
を防止することができるという効果もある。
【0037】請求項2の発明におけるように、前記炊飯
器本体の底部に、電源コードを巻き取るためのコードリ
ールが設置されるとともに、前記ヒートシンクを、前記
空間部において前記コードリールが設けられることによ
って形成される余剰空間に設置した場合、炊飯器本体内
の空間部においてコードリールを設置することにより形
成される余剰空間を有効に利用してヒートシンクを設置
することができるため、ヒートシンクを設置するための
特別な空間を炊飯器本体内の空間部に形成する必要がな
くなり、炊飯器本体のコンパクト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器におけるコイルダイの平面図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における把手受け部分の拡大正面図である。
【図5】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【符号の説明】
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、4は空間部、5
は外ケース、6は内ケース、7は底部材、12,13は
電磁誘導コイル、23は空気流入口、24は空気流出
口、25は把手、26は把手受け、74は電子部品、7
5はヒートシンク、Aは上昇空気。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋が収納される内ケースと外装体を形
    成する外ケースと底部を構成する底部材との間に空間部
    を形成して構成された炊飯器本体を備え、前記内鍋の加
    熱手段として電磁誘導コイルを用いた電気炊飯器であっ
    て、前記外ケースの上部背面側には、電気炊飯器を持ち
    運ぶための把手を受け止める庇形状の把手受けを設ける
    とともに、前記底部材には、空気流入口を形成する一
    方、前記外ケースにおける前記把手受けの下方位置近傍
    には、空気流出口を形成し、前記空気流入口から空気流
    出口に向かって流れる上昇空気の流路には、電子部品を
    取り付けたヒートシンクを前記空気流入口に近接対向さ
    せて設置したことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記炊飯器本体の底部には、電源コード
    を巻き取るためのコードリールが設置されるとともに、
    前記ヒートシンクを、前記空間部において前記コードリ
    ールが設けられることによって形成される余剰空間に設
    置したことを特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯
    器。
JP31051697A 1997-11-12 1997-11-12 電気炊飯器 Expired - Fee Related JP3168963B2 (ja)

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