JP3158924U - 養生シート - Google Patents

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【課題】養生シートのうち孔より外方側の領域の強度を確保して、養生シートの引張強度の向上を図ると共に、容易に再利用および焼却処分可能な養生シートを提供する。【解決手段】薄布状であって、所定の面積を有し、その素材が樹脂である第一のシート13と、薄布状であって、所定の面積より狭い面積を有し、その素材が樹脂と同一であり、第一のシート13の外縁に沿って、第一のシート13に重ねるようにして配置される第二のシート14とを備える。そして、第一のシート13と第二のシート14とは、厚み方向に互いに溶着されており、第一のシート13と第二のシート14とが重なった領域には、第一のシート13と第二のシート14とを貫通し、紐状部材を挿通可能な孔12が設けられており、第一のシート13の外縁から孔12までの距離L4は、25mm以上35mm以下である。【選択図】図2

Description

この考案は、養生シートに関するものであって、特に、樹脂製の養生シートに関するものである。
工事現場の防塵や、屋外で使用される資材の雨よけ等のために、養生シートが用いられている。図5は、従来の養生シート100を厚み方向から見た図であって、養生シート100の端部を含む一部を示している。図6は、図5中のVI−VIで切断した場合の断面図である。図5および図6を参照して、養生シート100は、長方形状や正方形状であって、1枚の薄布状の部材で構成されており、その端部は、折り返されて2重となっている。そして、養生シート100の素材は、ポリエチレンである。
養生シート100には、例えば紐状部材を挿通して養生シート100を外部部材に取り付けるための孔104が設けられている。孔104は、図示はしないが、所定の間隔をあけて複数設けられている。また、孔104は、養生シート100の端部から孔104までL10で示す距離が10〜15mmとなるように設けられている。そして、孔104には、真鍮やアルミニウム等の金属製や、ポリカーボネート製のハトメ105が取り付けられている。ハトメ105は、孔104の周囲の強度を確保するためのものである。
また、養生シート100の端部には、ロープ103が設けられている。ロープ103は、養生シート100の端部に沿って、周状に設けられている。なお、ロープ103の素材は、一般的にはポリプロピレンである。ロープ103は、養生シート100の端部の強度を確保するためのものである。
このように、孔にハトメを取り付けられたシートは、例えば、特開平8−24014号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1によると、ハトメは、シートに穿けた孔の周囲を補強するためのものであると開示されている。
特開平8−24014号公報(段落番号0002等)
ここで、従来の養生シートでは、上記したように、ポリエチレン製の1枚の薄布状の部材と、ポリプロピレン製のロープと、真鍮に代表される金属製のハトメとを有する構成である。このように、養生シートを構成する部材の材質が異なっていると、再利用、所謂リサイクルの観点からすれば不利である。具体的には、養生シートのリサイクルの際に、1枚の薄布状の部材からロープとハトメとを取り外す必要がある。また、養生シートを焼却処分する際においても、ハトメが残滓として残ってしまい、別途ハトメを処分する必要がある。このような作業は、煩雑である。そこで、単にロープやハトメを設けない構成とすると、養生シートのうち孔より外方側の領域が容易に引き裂けてしまう。
この考案の目的は、養生シートのうち孔より外方側の領域の強度を確保して、養生シートの引張強度の向上を図ると共に、容易に再利用および焼却処分可能な養生シートを提供することである。
この考案に係る養生シートは、薄布状であって、所定の面積を有し、その素材が樹脂である第一のシートと、薄布状であって、所定の面積より狭い面積を有し、その素材が樹脂と同一であり、第一のシートの外縁に沿って、第一のシートに重ねるようにして配置される第二のシートとを備え、第一のシートと第二のシートとは、厚み方向に互いに溶着されており、第一のシートと第二のシートとが重なった領域には、第一のシートと第二のシートとを貫通し、紐状部材を挿通可能な孔が設けられており、第一のシートの外縁から孔までの距離は、25mm以上35mm以下である。
このような養生シートは、孔の設ける位置を、第一のシートと第二のシートとが重なった領域とし、第一のシートの外縁から孔までの距離が25mm以上35mm以下であるため、養生シートのうち孔より外方側の領域に対して、実使用に必要な強度を確保することができる。すなわち、従来のものと同等以上の強度を確保することができる。また、養生シートは、第一のシートの素材と第二のシートの素材とが同一のものであるため、適切に溶着することができる。また、この場合、第一のシートの素材と第二のシートの素材とが同一のものであり、他の素材を含む部材として一般的なロープやハトメ等を用いることがないため、再利用や焼却処分するにも好都合である。その結果、養生シートの引張強度の向上を図ると共に、容易に再利用および焼却処分することができる。
一実施形態として、第一のシートおよび第二のシートは、フラットヤーンを縦方向および横方向に打ち込んだ基布において、基布の表面および裏面の両方に、フィルムをラミネート加工して生成されたものである。
好ましくは、第二のシートは、2枚以上の薄布状の部材で構成される。こうすることにより、孔の設ける位置において、複数枚の薄布状の部材を重ねた構成とすることができ、さらに強度を大きくすることができる。
一実施形態として、2枚の薄布状の部材は、1枚の薄布状の部材を折り返されて構成されており、第二のシートは、1枚の薄布状の部材を折り返された折り返し部が第一のシートの外縁に沿って配置される。こうすることにより、養生シートを構成する部材の部材点数を減らすことができ、養生シートの加工を容易に行うことができる。
さらに好ましくは、第二のシートの外方側端部と第二のシートの内方側端部の幅は、40mm以上50mm以下である。
他の実施形態として、第一のシートおよび第二のシートは、1060デシテックスのフラットヤーンを1平方インチ中に縦方向10本横方向10本打ち込んだ基布において、基布の表面および裏面の両方に、厚みが40μmのフィルムをラミネート加工して生成されたものであり、フラットヤーンおよびフィルムの素材は、ポリエチレンである。
この考案によると、養生シートは、孔の設ける位置を、第一のシートと第二のシートとが重なった領域とし、第一のシートの外縁から孔までの距離が25mm以上35mm以下であるため、養生シートのうち孔より外方側の領域に対して、実使用に必要な強度を確保することができる。すなわち、従来のものと同等以上の強度を確保することができる。また、養生シートは、第一のシートの素材と第二のシートの素材とが同一のものであるため、適切に溶着することができる。また、この場合、第一のシートの素材と第二のシートの素材とが同一のものであり、他の素材を含む部材として一般的なロープやハトメ等を用いることがないため、再利用や焼却処分するにも好都合である。その結果、養生シートの引張強度の向上を図ると共に、容易に再利用および焼却処分することができる。
この考案の一実施形態に係る養生シートを厚み方向から見た図である。 図1中のIIで囲まれた部分を拡大した図である。 図2中のIII−IIIで切断した場合の断面図である。 第二のシートを2枚の薄布状の部材で構成した場合を示す断面図である。 従来の養生シートを厚み方向から見た図であって、養生シートの端部を含む一部を示した図である。 図5中のVI−VIで切断した場合の断面図である。
図1〜図2を参照して、この考案の一実施形態に係る養生シートについて説明する。図1は、この考案の一実施形態に係る養生シート10を厚み方向から見た図である。図2は、図1中のIIで囲まれた部分を拡大した図である。図3は、図2中のIII−IIIで切断した場合の断面図である。図1〜図3を参照して、養生シート10は、工事現場の防塵や、屋外で使用される資材の雨よけ等のために用いられる。養生シート10は、薄布状であって、ポリエチレンクロスシートとも呼ばれている。養生シート10は、例えば、長方形状であり、短手方向の長さLが3.6mであって、長手方向の長さLが5.4mである。養生シート10は、長方形状の第一のシート13と、第一のシート13の厚み方向一方側に配置される第二のシート14とを備える。なお、図1においては、理解の容易の観点から、第二のシート14と後述する孔12とを誇張して実際の縮尺より大きく表現している。
第一のシート13は、薄布状であって、所定の面積を有する。第一のシート13の素材は、ポリエチレンである。具体的には、第一のシート13の素材は、1060デシテックス(950デニール)のフラットヤーンを採用している。そして、フラットヤーンが1平方インチ(1inch)中に縦方向10本横方向10本打ち込まれた基布に対して、基布の表面および裏面の両方に、フィルムをラミネート加工したものである。フィルムの厚みは、40μmである。また、フラットヤーンの素材は、ポリエチレンである。なお、フラットヤーンのポリエチレンは、フラットヤーンの強度の確保の観点から直鎖状高密度ポリエチレン(HDPE:High Density Polyethylene)を採用している。また、フィルムの素材は、ポリエチレンである。なお、フィルムのポリエチレンは、溶着の観点から直鎖分岐状低密度ポリエチレン(LDPE:Low Density Polyethylene)を採用している。なお、この養生シート10の材質は、全国クロスシート協同組合(日本クロスシート懇話会)において規格した#3000に該当する。
第二のシート14は、1枚の薄布状の部材で構成されており、第一のシート13の所定の面積より狭い面積を有する。第二のシート14は、第一のシート13の長方形状のうち、内方側の領域を長方形状にくりぬかれた形状である。すなわち、第二のシート14は、第一のシート13の外周に沿う形状である。第二のシート14の外方側端部、すなわち、第二のシート14の外縁14aの形状は、第一のシート13の外縁13aの形状と同じである。第二のシート14は、外縁14aが第一のシート13の外縁13aに沿って配置されており、この実施形態においては、第二のシート14の外縁14aと第一のシート13の外縁13aとを揃えて配置されている。第二のシート14は、第一のシート13の厚み方向一方側で第一のシート13に重ねるようにして配置されている。この実施形態においては、第二のシート14の全面が、第一のシート13に重ねるようにして配置されている。すなわち、第一のシート13と第二のシート14とが重なった領域とは、第二のシート14の領域に相当する。なお、養生シート10のうち、第二のシート14が配置される面は裏面であり、第二のシート14が配置されない面は表面である。また、第二のシート14は、外方側端部と内方側端部の幅、すなわち、外縁14aと内縁14bの幅Lが、40mm以上50mm以下となるように設けられており、好ましくは、45mm以上50mm以下である。なお、この幅は、第一のシート13と第二のシート14とを溶着する際に用いる装置によって定められるものである。そして、第二のシート14の素材は、上記した第一のシート13と同一である。すなわち、第一のシート13の素材と第二のシート14の素材とは、同一のものである。
第一のシート13と第二のシート14とは、厚み方向に互いに溶着されている。具体的には、第一のシート13の厚み方向一方側の面13cと、第二のシート14の厚み方向他方側の面14cとを加熱加圧し融着させている。第二のシート14の厚み方向他方側の面14cの全面が、第一のシート13の厚み方向一方側の面13cに溶着されている。
すなわち、養生シート10として、第二のシート14が配置されている領域は、第一のシート13および第二のシート14の2層で構成され、第二のシート14が配置されていない領域は、第一のシート13のみの1層で構成されることとなる。
ここで、第一のシート13と第二のシート14とが重なった領域には、第一のシート13と第二のシート14とを貫通する孔12が設けられている。孔12は、紐状部材を挿通可能な大きさであり、紐状部材を挿通して養生シート10を外部部材に取り付けるために設けられている。孔12は、養生シート10を厚み方向から見た場合に、円形状である。そして、孔12の径Lは、10〜11mmである。孔12は、例えば90cm等の所定の間隔をあけて複数設けられている。複数の孔12は、外縁13aに沿って設けられている。
ここで、孔12は、第一のシート13の外縁13aから孔12までの距離Lが、25mm以上35mm以下となる位置に設けられている。ここで、第一のシート13の外縁13aから孔12までの距離とは、最短距離、すなわち、第一のシート13の外縁13aと孔12のうち外縁13aに最も近い部分12bとの距離を指している。複数の孔12は、距離Lが、ほぼ一定となるようにそれぞれ設けられている。
このように、養生シート10は、孔12の設ける位置を、第一のシート13と第二のシート14とが重なった領域とし、第一のシート13の外縁13aから孔12までの距離Lが25mm以上35mm以下であるため、養生シート10のうち孔12より外方側の領域に対して、実使用に必要な強度を確保することができる。すなわち、従来のものと同等以上の強度を確保することができる。また、養生シート10は、第一のシート13の素材と第二のシート14の素材とが同一のものであるため、適切に溶着することができる。また、この場合、第一のシート13の素材と第二のシート14の素材とが同一のものであり、他の素材を含む部材として一般的なロープやハトメ等を用いることがないため、再利用や焼却処分するにも好都合である。その結果、養生シート10の引張強度の向上を図ると共に、容易に再利用および焼却処分することができる。
なお、上記の実施の形態においては、第二のシート14を1枚の薄布状の部材で構成する例について説明したが、これに限ることなく、他の2枚の薄布状の部材で構成してもよい。図4は、第二のシート24を2枚の薄布状の部材で構成した場合を示す断面図である。図4を参照して、第二のシート24は、上方側シート25および下方側シート26の2枚の薄布状の部材で構成されており、具体的には、1枚の薄布状の部材を折り返して、上方側シート25および下方側シート26とし、構成されている。すなわち、養生シート20として、第二のシート24が配置されている領域は、第一のシート23および第二のシート24の3層で構成され、第二のシート24が配置されていない領域は、第一のシート23のみの1層で構成されることとなる。そして、上方側シート25の内方側端部25aと、下方側シート26の内方側端部26aとを揃えて折り返されている。折り返された折り返し部24aは、第一のシート23の外縁23aに沿って配置されている。上方側シート25と下方側シート26とは、厚み方向に互いに溶着されている。
これにより、養生シート20を構成する部材の部材点数を減らすことができると共に、孔22を設ける位置において、複数枚の薄布状の部材を重ねた構成とすることができ、さらに強度を大きくすることができる。なお、2枚で構成される第二のシート24は、1枚を折り返すことなく、2枚を重ねてもよい。このように2枚を重ねた場合であっても、孔22を設ける位置において、複数枚の薄布状の部材を重ねた構成とすることができ、強度を大きくすることができる。
また、上記の実施の形態においては、第二のシート14を1枚の薄布状の部材で構成する例について説明したが、これに限ることなく、第一のシート13の外縁13aを内方側に向かって折り返すことにより、折り返した領域を、第二のシート14として、構成してもよい。
また、上記の実施の形態においては、第二のシート14は、第一のシート13の長方形状のうち、内方側の領域を長方形状にくりぬかれた形状であって、第一のシート13の外周に沿う形状である例について説明したが、これに限ることなく、例えば、第一のシートのうち、孔が設けられる箇所にのみ所定の間隔をあけて配置されてもよい。
また、上記の実施の形態においては、養生シート10は、長方形状であり、短手方向の長さLが3.6mであって、長手方向の長さLが5.4mである例について説明したが、これに限ることなく、例えば短手方向の長さが1.8mであって、長手方向の長さが2.7m等の他の大きさや、例えば正方形状や他の形状のものに適用してもよい。
また、上記の実施の形態においては、第一のシート13および第二のシート14は、フラットヤーンが1平方インチ中に縦方向10本横方向10本打ち込まれた基布に対して、厚みが40μmのフィルムをラミネート加工したものである例について説明したが、これに限ることなく、第一のシートおよび第二のシートが、同一の素材であればよく、例えば、第一のシートおよび第二のシートが、フラットヤーンが1平方インチ中に縦方向8本横方向8本打ち込まれた基布に対して、厚みが30μmのフィルムをラミネート加工したものであってもよい。これは、全国クロスシート協同組合において規格した#2500に該当する。また、第一のシートおよび第二のシートが、フラットヤーンが1平方インチ中に縦方向14本横方向14本打ち込まれた基布に対して、厚みが50μmのフィルムをラミネート加工したものであってもよい。これは、全国クロスシート協同組合において規格した#4000に該当する。
このように、本明細書中では、第一のシートおよび第二のシートが同一の素材とは、フラットヤーンの縦方向および横方向の打ち込み本数や、フィルムの厚みが同じものを同一の素材として認識する。したがって、例えば1平方インチあたりの第一のシートの質量と第二のシートの質量とが同じであれば、第一のシートおよび第二のシートは、同一の素材として認識する。そして、第一のシートおよび第二のシートが異なる素材とは、フラットヤーンやフィルムは同じものを用いているものの、フラットヤーンの縦方向および横方向の打ち込み本数や、フィルムの厚みが異なるものを異なる素材として認識する。したがって、例えば1平方インチあたりの第一のシートの質量と第二のシートの質量とが異なれば、第一のシートおよび第二のシートは、異なる素材として認識する。
ここで、養生シートに関してハトメ強さ試験を行った。試験は、JIS A8952(1989年)を準用して、引張速度を10cm/minとし、つかみ間隔を10cmとし、試験片幅を20cmとした。そして、養生シートのうち孔より外方側の領域において、その領域が破断するまでの強度を算出した。
Figure 0003158924
表は、試験結果を示している。表の試料番号7、8、11、12が本考案の実施例であり、これら以外が比較例である。まず、表の試料番号1〜5を参照して説明する。
試料番号1は、上記した図5〜図6に示す従来の養生シートである。すなわち、試料番号1の養生シートは、1枚の薄布状の部材で構成されており、その端部は、折り返されて2重となっている。そして、ロープとハトメとが用いられているものである。そして、試料番号1における1枚の薄布状の部材の端部から孔まで距離、すなわち、図6中のL10で示す距離は、10mmである。ここで、試料番号1においては、孔にハトメが取り付けられているものの、ハトメが取り付けられる前の孔の端部104aまでの距離とする。
試料番号2は、上記した図1〜図3の実施形態に示す養生シートのうち、第一のシートの外縁から孔までの距離Lを15mmとしたものである。試料番号3は、試料番号2のうち、第二のシートを2枚にしたものである。すなわち、試料番号3は、上記した図4の実施形態に示す養生シートのうち、第一のシートの外縁から孔までの距離Lを15mmとしたものである。
試料番号4は、試料番号2のうち、第二のシートの素材が異なるものである。具体的には、試料番号2の第二のシートは、フラットヤーンが1平方インチ中に縦方向10本横方向10本打ち込まれているが、試料番号4の第二のシートは、フラットヤーンが1平方インチ中に縦方向14本横方向14本打ち込まれているものである。また、試料番号2の第二のシートは、厚みが40μmのフィルムでラミネート加工されているが、試料番号4の第二のシートは、厚みが50μmのフィルムでラミネート加工されているものである。試料番号5は、試料番号4のうち、第二のシートを2枚にしたものである。
すなわち、試料番号2および試料番号3は、第一のシートの素材と第二のシートの素材とが同一のものであり、試料番号4および試料番号5は、第一のシートの素材と第二のシートの素材とが異なるものである。そして、試料番号2〜5における第一のシートの外縁から孔までの距離Lは、15mmである。
そして、試料番号1〜5における引張強度を参照すると、従来の構成である試料番号1の引張強度は、425N(ニュートン)であって、試料番号2および試料番号3の引張強度は、410Nおよび427Nである。したがって、試料番号2および試料番号3の引張強度は、試料番号1の引張強度とほぼ同じ値を示している。一方、試料番号4および試料番号5の引張強度は、235Nおよび289Nであり、試料番号1の引張強度より小さくなっている。これは、第二のシートの素材において、フラットヤーンが1平方インチ中に縦方向14本横方向14本打ち込まれており、第一のシートの素材よりフラットヤーンの織密度が高密度であったため、第一のシートに第二のシートを溶着する際の温度を高くする必要があり、第一のシートのLDPE製のフィルムやHDPE製のフラットヤーンの樹脂等が熱により疲労したためと考えられる。
次に、表の試料番号6〜10を参照して説明する。試料番号6〜10においては、試料番号1〜5に対して、孔の位置を25mmとしたものである。孔の位置以外の他の構成については、試料番号1〜5と同様である。すなわち、試料番号6の構成は、試料番号1の構成に対応し、試料番号7の構成は、試料番号2の構成に対応し、試料番号8の構成は、試料番号3の構成に対応し、試料番号9の構成は、試料番号4の構成に対応し、試料番号10の構成は、試料番号5の構成に対応する。
そして、試料番号6〜10における引張強度を参照すると、試料番号6の引張強度は、479Nであり、試料番号1の引張強度より大きくなっている。これに対し、本考案の実施例である試料番号7および試料番号8の引張強度は、552Nおよび458Nであり、試料番号1の引張強度より大きくなっていると共に、試料番号6の引張強度とほぼ同じ値を示している。また、本考案の実施例である試料番号7および試料番号8の引張強度は、試料番号2および試料番号3の引張強度より大きくなっている。一方、試料番号9および試料番号10の引張強度は、291Nおよび305Nであり、試料番号4および試料番号5と同様に、試料番号1の引張強度より小さくなっている。
これにより、本考案の養生シートは、孔の位置を25mmとすることにより、従来の養生シートや、孔の位置が15mmのものに比べて、より大きい強度を備えていることが確認できた。また、第一のシートと第二のシートとを同一の素材にすることにより、熱による疲労がなく強度を確保されることが確認できた。
さらに、表の試料番号11〜13を参照して説明する。試料番号11〜13においては、試料番号2〜4に対して、孔の位置を30mmとしたものである。なお、孔の位置以外の他の構成については、試料番号2〜4と同様である。すなわち、試料番号11の構成は、試料番号2の構成に対応し、試料番号12の構成は、試料番号3の構成に対応し、試料番号13の構成は、試料番号4の構成に対応する。
そして、試料番号11〜13の引張強度を参照すると、本考案の実施例である試料番号11および試料番号12の引張強度は、544Nおよび536Nであり、試料番号1の引張強度より大きくなっている。これに対し、試料番号13の引張強度は、256Nであり、試料番号4と同様に、試料番号1の引張強度より小さくなっている。
これにより、上記したように、本考案の養生シートは、従来の養生シートや、孔の位置が15mmのものに比べて、より大きい強度を備えていることが確認できた。さらに、孔の位置を外縁から遠ざけた方が、より大きい強度を備えていることが確認できた。そして、第一のシートの外縁から孔までのより好ましい距離は、30mmである。
以上、図面を参照してこの考案の実施形態を説明したが、この考案は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この考案と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この考案は、再利用および焼却処分が必要となる養生シートにおいて、有効に利用される。
10,20 養生シート、12,22 孔、12b,25a,26a 端部、13a,14a,23a 外縁、14b 内縁、13c,14c 面、13,23 第一のシート、14,24 第二のシート、24a 折り返し部、25 上方側シート、26 下方側シート。

Claims (6)

  1. 薄布状であって、所定の面積を有し、その素材が樹脂である第一のシートと、
    薄布状であって、前記所定の面積より狭い面積を有し、その素材が前記樹脂と同一であり、前記第一のシートの外縁に沿って、前記第一のシートに重ねるようにして配置される第二のシートとを備え、
    前記第一のシートと前記第二のシートとは、厚み方向に互いに溶着されており、
    前記第一のシートと前記第二のシートとが重なった領域には、前記第一のシートと前記第二のシートとを貫通し、紐状部材を挿通可能な孔が設けられており、
    前記第一のシートの外縁から前記孔までの距離は、25mm以上35mm以下である、養生シート。
  2. 前記第一のシートおよび前記第二のシートは、フラットヤーンを縦方向および横方向に打ち込んだ基布において、前記基布の表面および裏面の両方に、フィルムをラミネート加工して生成されたものである、請求項1に記載の養生シート。
  3. 前記第二のシートは、2枚以上の薄布状の部材で構成される、請求項1または2に記載の養生シート。
  4. 前記2枚の薄布状の部材は、1枚の薄布状の部材を折り返されて構成されており、
    前記第二のシートは、前記1枚の薄布状の部材を折り返された折り返し部が前記第一のシートの外縁に沿って配置される、請求項3に記載の養生シート。
  5. 前記第二のシートの外方側端部と前記第二のシートの内方側端部の幅は、40mm以上50mm以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の養生シート。
  6. 前記第一のシートおよび前記第二のシートは、1060デシテックスのフラットヤーンを1平方インチ中に縦方向10本横方向10本打ち込んだ基布において、前記基布の表面および裏面の両方に、厚みが40μmのフィルムをラミネート加工して生成されたものであり、
    前記フラットヤーンおよび前記フィルムの素材は、ポリエチレンである、請求項1〜5のいずれかに記載の養生シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014156064A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Hagihara Industries Inc シート体

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