JP2003205554A - 平ベルトの接続構造及び接続方法 - Google Patents

平ベルトの接続構造及び接続方法

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JP2003205554A JP16247899A JP16247899A JP2003205554A JP 2003205554 A JP2003205554 A JP 2003205554A JP 16247899 A JP16247899 A JP 16247899A JP 16247899 A JP16247899 A JP 16247899A JP 2003205554 A JP2003205554 A JP 2003205554A
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thermoplastic resin
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reinforcing
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    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G3/00Belt fastenings, e.g. for conveyor belts
    • F16G3/10Joining belts by sewing, sticking, vulcanising, or the like; Constructional adaptations of the belt ends for this purpose

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平ベルトの長手方向の曲げ強度を適正に維持
して平ベルトの屈曲性を良好にしつつ、幅方向の引張強
度を大幅に改善して引き裂きの発生を防止し、これを接
続作業性を良好にしながら実現する。 【解決手段】 平ベルト1を長手方向の端部4、5で接
続するための構造であって、両端部が、厚さ方向からみ
て鋸歯形に形成され、噛み合わされて熱可塑性樹脂によ
り溶着されていると共に、この噛み合い部8の表裏面の
うち少なくとも一方の面又は噛み合い部の中間層に熱可
塑性樹脂が溶着して補強層9が形成され、この補強層に
不織布10が、繊維を平ベルトの幅方向に向けて固定さ
れていることを特徴とする平ベルトの接続構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平ベルトの技術分
野に属し、平ベルトを長手方向の端部で接続するための
構造、及び接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平ベルトを例えばコンベアなどの
ベルト搬送装置に装着する場合、プーリ間に巻き掛けた
平ベルトの両端部を接続する方法として、両端部をグラ
インダーで削るなどして平滑に成形し、突き合わせて接
着するという方法が周知である。また、平ベルトが基材
に熱可塑性樹脂の追加層を積層してなるものであるとき
は、両端部を突き合わせて加圧及び加熱し、溶けた熱可
塑性樹脂により両端部を溶着させる方法も用いられてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような接
続構造は、接続面が単純な面で構成されるので、平ベル
トの長手方向(以下、単に長手方向という)に作用する
引張力や、平ベルトがプーリの周面に乗ったときなどに
作用する長手方向の曲げ力に対して十分な強度が得られ
ず、端部付近からクラックが入るなどの損傷を受けやす
いという問題がある。
【0004】そこで、両端部を厚さ方向からみて鋸歯形
に形成して噛み合わせ、この噛み合い部を接着又は溶着
するという方法が提案されている。このようにすれば、
接続面が長手方向に対して角度をもつことになり、しか
も接続面の面積が増すので、長手方向への引張強度及び
曲げ強度を向上させることができる。
【0005】ところが、この提案の接続構造の場合、噛
み合い部では平ベルトの幅方向(以下、単に幅方向とい
う)に接続面が並ぶことになるので、幅方向に作用する
引張力に対して弱く、この引張力によって引き裂かれや
すいという欠点がある。このような引き裂き現象は、例
えばプーリと平ベルトとの間に異物が挟み込まれたとき
などに起こりやすく、さらにプーリよりも曲率の大きな
ナイフエッジを乗り越えるときに一層起こりやすくな
る。これを改善するため、本発明者らは噛み合い部の表
面に補強用の面状部材を溶着又は接着することを試みた
が、これによって幅方向の引張強度は改善されるもの
の、その補強機能により長手方向の曲げ強度が過大とな
り、平ベルトの屈曲性が損なわれて平ベルトがスムーズ
に周回し難くなるという新たな問題が生じることになっ
た。
【0006】本発明はこのような点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、平ベルトの噛み
合い部を熱可塑性樹脂で溶着し、この熱可塑性樹脂に平
ベルトの幅方向に繊維が向くように不織布を固定するこ
とにより、長手方向の曲げ強度を適正に維持して平ベル
トの屈曲性を良好にしつつ、幅方向の引張強度を大幅に
改善して引き裂きの発生を防止し、これを接続作業性を
良好にしながら実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の平ベルトの接続構造は、平ベルトを長手
方向の端部で接続するための構造であって、両端部が、
厚さ方向からみて鋸歯形に形成され、噛み合わされて熱
可塑性樹脂により溶着されていると共に、この噛み合い
部の表裏面のうち少なくとも一方の面又は噛み合い部の
中間層に熱可塑性樹脂が溶着して補強層が形成され、こ
の補強層に不織布が、繊維を平ベルトの幅方向に向けて
固定されていることを特徴としている。
【0008】この平ベルトの接続構造では、両端部が鋸
歯形に形成されて熱可塑性樹脂により溶着されているの
で、接続面が長手方向に対して角度をもつことになり、
しかも接続面の面積が大きいので、長手方向への引張強
度及び曲げ強度が向上する。そして、補強層の不織布は
繊維が幅方向に向いているので、幅方向の引張強度が大
幅に改善されて引き裂きの発生が防止される。その場
合、補強層には長手方向に延びる繊維がないので、長手
方向の曲げ強度が増さず、適正に維持されて平ベルトの
屈曲性が確保される。また、不織布を補強層に固定する
作業は、噛み合い部を加圧及び加熱する工程を利用して
行えるので、接続作業が容易である。
【0009】請求項2の平ベルトの接続方法は、平ベル
トを長手方向の端部で接続する方法であって、平ベルト
の長手方向の両端部を、厚さ方向からみて鋸歯形に形成
して噛み合わせ、この噛み合い部の表裏面のうち少なく
とも一方の面又は噛み合い部の中間層に、熱可塑性樹脂
のシートに不織布を固定してなる補強シートを、不織布
の繊維が平ベルトの幅方向に向くように配置し、両端部
及び補強シートを加圧すると共に加熱し、次いで冷却す
ることを特徴としている。
【0010】この平ベルトの接続方法では、不織布は、
熱可塑性樹脂のシートに固定されているので分散するこ
とがなく、まとめて噛み合い部に配置される。そして、
平ベルトの両端部及び補強シートを加圧及び加熱し、冷
却すると、熱可塑性樹脂により両端部が溶着されると共
に、不織布が熱可塑性樹脂で形成された補強層に固定さ
れる。さらに、平ベルトが基材に熱可塑性樹脂の追加層
を積層してなるものであるときは、両端部の溶着に供さ
れた追加層の熱可塑性樹脂は補強シートにより補充され
るので、平ベルトの厚さが薄くなることがない。
【0011】請求項3の平ベルトの接続方法は、請求項
2の構成において、補強シートが、熱可塑性樹脂のシー
トに不織布を加熱により溶着したものである。
【0012】このようにすれば、補強シートが熱可塑性
樹脂と不織布のみで構成されるので、補強層、追加層に
不純物が混入することがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る平ベルトの接
続構造及び接続方法の実施形態を説明する。図1は第1
の実施形態に係る平ベルトの接続構造を示す。この平ベ
ルト1は、基材2と、この基材2の表面に積層された熱
可塑性樹脂の追加層3とを備えている。基材2の材質と
しては、ポリエステル等が例示される。熱可塑性樹脂と
しては、ポリウレタン、塩化ビニル、ポリオレフィン等
が例示される。ここでは、平ベルト1又はその一部の層
において、被搬送物を載せる側の面を表面といい、プー
リ等に乗る側の面を裏面といっている。
【0014】上記平ベルト1は、長手方向の端部で本発
明の接続構造により接続されている。すなわち、平ベル
ト1の長手方向の両端部4、5が、厚さ方向(図1の
(a)、(b)の紙面に垂直な方向)からみて鋸歯形に
形成されて噛み合わされている。鋸歯形の端部4、5
は、相手側に向かって山形に出た山形部6、及び/又は
谷形に凹嵌した谷形部7で構成されており、山形部6と
谷形部7の数は任意である。そして、一方の端部4、5
の山形部6には相手側の端部5、4の谷形部7が、そし
て谷形部7には相手側の端部5、4の山形部6が嵌合す
ることで、厚さ方向からみて隙間がないように噛み合っ
ている。そして、両端部4、5は、熱可塑性樹脂により
溶着されている。
【0015】上記噛み合い部8の表裏面のうち少なくと
も一方の面に、熱可塑性樹脂が溶着して補強層9が形成
されている。そして、この補強層9に不織布10が、繊
維を平ベルト1の幅方向に向けて固定されている。熱可
塑性樹脂としては、ポリウレタン、塩化ビニル、ポリオ
レフィン等が例示され、不織布10の材質としては、ポ
リエステルが例示される。この実施形態では、補強層9
は噛み合い部8の追加層3の表面に食い込むように形成
されている。このように補強層9が追加層3に重なると
きには、双方の層を同一の熱可塑性樹脂で形成すれば互
いに馴染みやすく、強度を向上させる意味で好ましい。
このように、この実施形態では噛み合い部8の表面に補
強層9を形成したが、裏面に形成してもよい。上記補強
層9及び不織布10は噛み合い部8のみではなく、長手
方向において噛み合い部8に隣接する部位に至るまで形
成することが強度上望ましい。
【0016】次に、上記実施形態の接続構造により平ベ
ルト1を長手方向の端部4、5で接続する方法を、図2
〜図6により説明する。まず、図2に示すように、平ベ
ルト1の長手方向の両端部4、5を、厚さ方向からみて
鋸歯形に形成し、図3に示すように、両端部4、5を噛
み合わせる。そして、図4に示すように、上記噛み合い
部8の表裏面のうち少なくとも一方の面の上に、図6に
示すような熱可塑性樹脂のシート11に不織布10を加
熱により溶着した補強シート12を、不織布10の繊維
が平ベルト1の幅方向に向くように配置する。この実施
形態の場合、追加層3の表面に、補強シート12を不織
布10が追加層3に面するように配置する。さらに、両
端部4、5及び補強シート12を加圧すると共に加熱
し、次いで冷却すれば、熱可塑性樹脂により両端部4、
5が溶着され、また不織布10が熱可塑性樹脂で形成さ
れた補強層9に固定されて、図5に示すように、上述し
た接続構造をもって平ベルト1が接続される。
【0017】従って、上記実施形態の平ベルトの接続構
造においては、両端部4、5が鋸歯形に形成されて熱可
塑性樹脂により溶着されているので、接続面が長手方向
に対して角度をもつことになり、しかも接続面の面積が
大きいので、長手方向への引張強度及び曲げ強度が向上
する。そして、補強層9の不織布10は繊維が幅方向に
向いているので、幅方向の引張強度が大幅に改善されて
引き裂きの発生が防止される。その場合、補強層9には
長手方向に延びる繊維がないので、平ベルト1の長手方
向の曲げ強度が増さず、適正に維持されて平ベルト1の
屈曲性が確保される。また、不織布10を補強層9に固
定する作業は、噛み合い部8を加圧及び加熱する工程を
利用して行えるので、接続作業が容易である。
【0018】また、本発明に係る平ベルトの接続方法と
しては、平ベルトに不織布を置き、その上に熱可塑性樹
脂のシートを重ねてから、両端部、不織布及びシートを
加圧及び加熱する方法もあるが、上記実施形態の接続方
法によれば、不織布10が熱可塑性樹脂のシート11に
固定されているので、不織布10が分散せず、まとめて
噛み合い部8に配置されるので、接続作業性が良い。
【0019】さらに、本発明の接続構造及び接続方法
は、基材のみで構成された平ベルトも対象とするが、こ
の実施形態のように平ベルト1が基材2に熱可塑性樹脂
の追加層3を積層してなるものであるときは、両端部
4、5の溶着に供された追加層3の熱可塑性樹脂は補強
シート12により補充されるので、平ベルト1の厚さが
薄くなることがない。
【0020】また、実施形態のように平ベルト1が基材
2に熱可塑性樹脂の追加層3を積層してなるものである
ときは、上記接続方法のように追加層3の表面に、補強
シート12を不織布10が追加層3に面するように配置
すると、接続完了時に不織布10が補強層9の厚さ方向
の中寄りに収まりやすく、強度面及び品質面で有利とな
る。
【0021】さらに、補強シートを用いて平ベルトを接
続する場合、補強シートは熱可塑性樹脂のシートに不織
布を固定してなるものであればよく、固定方法としては
接着剤を用いてもよいが、上述したように補強シート1
2を熱可塑性樹脂のシート11に不織布10を加熱によ
り溶着したときは、補強シート12が熱可塑性樹脂と不
織布10のみで構成されるので、補強層9、追加層3に
不純物が混入することがない。
【0022】ところで、上記実施形態で用いた平ベルト
は基材2の表面に追加層3を積層してなるものである
が、本発明の接続構造及び接続方法は、基材のみで構成
された平ベルト、基材の裏面に熱可塑性樹脂の追加層を
積層してなる平ベルト、基材の表裏両面に熱可塑性樹脂
の追加層を積層してなる平ベルト、二枚の基材の間に熱
可塑性樹脂の追加層を挟んでなる平ベルト、基材及び熱
可塑性樹脂の追加層を多層に積層してなる平ベルト、及
びこれらを組み合わせた平ベルトも対象とする。そし
て、これらの平ベルトにおいて、噛み合い部の表裏面の
うち少なくとも一方の面又は噛み合い部の中間層に熱可
塑性樹脂が溶着して補強層が形成され、この補強層に不
織布が、繊維を平ベルトの幅方向に向けて固定されてお
れば、本発明の平ベルトの接続構造の実施形態となり、
第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。ここ
で、噛み合い部の中間層とは、噛み合い部において、基
材における厚さ方向の中間に位置する層、追加層におけ
る厚さ方向の中間に位置する層、又は基材と追加層の境
界に位置する層をいう。
【0023】これらの実施形態を具体的に例示すれば、
図7(a)は基材2の表面に熱可塑性樹脂の追加層3を
積層してなる平ベルト1において、噛み合い部8の裏面
に熱可塑性樹脂を溶着して補強層9を形成し、この補強
層9に不織布10を、繊維を平ベルト1の幅方向に向け
て固定した第2の実施形態、図7(b)は基材2の表裏
両面に熱可塑性樹脂の追加層3を積層してなる平ベルト
1において、噛み合い部8の表裏両面に熱可塑性樹脂を
溶着して補強層9を形成し、この補強層9に不織布10
を、繊維を平ベルト1の幅方向に向けて固定した第3の
実施形態、図7(c)は基材2のみで構成された平ベル
ト1において、噛み合い部8の表面に熱可塑性樹脂を溶
着して補強層9を形成し、この補強層9に不織布10
を、繊維を平ベルト1の幅方向に向けて固定した第4の
実施形態、図7(d)は二枚の基材2、2の間に熱可塑
性樹脂の追加層3を挟んでなる平ベルト1において、噛
み合い部8の表面に熱可塑性樹脂を溶着して補強層9を
形成し、この補強層9に不織布10を、繊維を平ベルト
1の幅方向に向けて固定した第5の実施形態、図7
(e)は基材2の表面に熱可塑性樹脂の追加層3を積層
してなる平ベルト1において、噛み合い部8の中間層に
熱可塑性樹脂を溶着して補強層9を形成し、この補強層
9に不織布10を、繊維を平ベルト1の幅方向に向けて
固定した第6の実施形態であり、この実施形態では基材
2の中間層に補強層9を形成し、ここに不織布10を固
定している。
【0024】図8は、図7(b)で示した第3実施形態
の接続構造により平ベルトを接続する方法の一つの実施
形態を示す。第1実施形態で説明した接続方法と同様に
平ベルト1の長手方向の両端部4、5を、厚さ方向から
みて鋸歯形に形成し、両端部4、5を噛み合わせる。そ
して、上記噛み合い部8の表裏面を周回するように熱可
塑性樹脂のシート11に不織布10を加熱により溶着し
た補強シート12を巻き、不織布10の繊維が平ベルト
1の幅方向に向くように配置する。この実施形態の場
合、噛み合い部8の表裏面に不織布10が面するように
補強シート12を配置する。さらに、両端部4、5及び
補強シート12を加圧すると共に加熱し、次いで冷却す
れば、熱可塑性樹脂により両端部4、5が溶着され、ま
た不織布10が熱可塑性樹脂で形成された補強層9に固
定されて、上述した接続構造をもって平ベルト1が接続
される。
【0025】図9は、図7(e)で示した第6実施形態
の接続構造により平ベルトを接続する方法の一つの実施
形態を示す。第1実施形態で説明した接続方法と同様に
平ベルト1の長手方向の両端部4、5を、厚さ方向から
みて鋸歯形に形成し、さらに中間層(この実施形態では
基材1の中間層としている)に厚さ方向に二枚に分割す
るように切り込み13を入れ、この切り込み13に熱可
塑性樹脂のシート11に不織布10を加熱により溶着し
た補強シート12を、不織布10の繊維が平ベルト1の
幅方向に向くように配置してから、両端部4、5を噛み
合わせる。そして、両端部4、5及び補強シート12を
加圧すると共に加熱し、次いで冷却すれば、熱可塑性樹
脂により両端部4、5が溶着され、また不織布10が熱
可塑性樹脂で形成された補強層9に固定されて、上述し
た接続構造をもって平ベルト1が接続される。
【0026】
【発明の効果】請求項1の平ベルトの接続構造によれ
ば、長手方向の曲げ強度を適正に維持して平ベルトの屈
曲性を良好にしつつ、幅方向の引張強度を大幅に改善し
て引き裂きの発生を防止することができ、これを接続作
業性を良好にしながら実現することができる。
【0027】請求項2の平ベルトの接続方法によれば、
請求項1の接続構造を作業性良く得ることができる。ま
た、平ベルトが基材に熱可塑性樹脂の追加層を積層して
なるものであるときは、両端部の溶着に供された追加層
の熱可塑性樹脂は補強シートにより補充されるので、ベ
ルトの厚さが薄くなることを防止することができる。
【0028】請求項3のようにすれば、補強層、追加層
に不純物が混入することがなく、平ベルトの接続構造の
品質を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の平ベルトの接続構造を示し、
(a)は表面からみた図、(b)は(a)のA−A線に
おける断面図、(c)は裏面からみた図である。
【図2】第1実施形態の平ベルトの端部を向き合わせた
状態での斜視図である。
【図3】第1実施形態の平ベルトの端部を噛み合わせた
状態での斜視図である。
【図4】第1実施形態の平ベルトの噛み合い部に補強シ
ートを重ねた状態での斜視図である。
【図5】第1実施形態の平ベルトの噛み合い部及び補強
シートを加圧及び加熱して冷却した後の斜視図である。
【図6】第1実施形態で用いた補強シートを不織布が溶
着した面からみた斜視図である。
【図7】第2ないし第6の実施形態を示す図1(b)に
相当する断面図である。
【図8】第3実施形態の接続構造で平ベルトを接続する
方法の一実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)はそ
のB−B線における断面図である。
【図9】第6実施形態の接続構造で平ベルトを接続する
方法の一実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)はそ
のC−C線における断面図である。
【符号の説明】
1 平ベルト 4、5 端部 8 噛み合い部 9 補強層 10 不織布 12 補強シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平ベルトを長手方向の端部で接続するた
    めの構造であって、両端部が、厚さ方向からみて鋸歯形
    に形成され、噛み合わされて熱可塑性樹脂により溶着さ
    れていると共に、この噛み合い部の表裏面のうち少なく
    とも一方の面又は噛み合い部の中間層に熱可塑性樹脂が
    溶着して補強層が形成され、この補強層に不織布が、繊
    維を平ベルトの幅方向に向けて固定されていることを特
    徴とする平ベルトの接続構造。
  2. 【請求項2】 平ベルトを長手方向の端部で接続する方
    法であって、平ベルトの長手方向の両端部を、厚さ方向
    からみて鋸歯形に形成して噛み合わせ、この噛み合い部
    の表裏面のうち少なくとも一方の面又は噛み合い部の中
    間層に、熱可塑性樹脂のシートに不織布を固定してなる
    補強シートを、不織布の繊維が平ベルトの幅方向に向く
    ように配置し、両端部及び補強シートを加圧すると共に
    加熱し、次いで冷却することを特徴とする平ベルトの接
    続方法。
  3. 【請求項3】 補強シートが、熱可塑性樹脂のシートに
    不織布を加熱により溶着したものである請求項2記載の
    平ベルトの接続方法。
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