JPH0714679Y2 - コンベヤベルトの接続構造 - Google Patents
コンベヤベルトの接続構造Info
- Publication number
- JPH0714679Y2 JPH0714679Y2 JP1989057946U JP5794689U JPH0714679Y2 JP H0714679 Y2 JPH0714679 Y2 JP H0714679Y2 JP 1989057946 U JP1989057946 U JP 1989057946U JP 5794689 U JP5794689 U JP 5794689U JP H0714679 Y2 JPH0714679 Y2 JP H0714679Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing cloth
- conveyor belt
- tensile
- blind
- rubber layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Belt Conveyors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はコンベヤベルトの接続構造に関し、アラミド
繊維など比較的剛直な簾状抗張体を補強芯とした高負荷
用コンベヤベルトの接続構造の改良に関する。
繊維など比較的剛直な簾状抗張体を補強芯とした高負荷
用コンベヤベルトの接続構造の改良に関する。
一般にコンベヤベルトの設備において使用されるゴムベ
ルトは、搬送経路が非常に長大化されるので、帯状に成
形したベルトを設備に装架した後、現場施工で無端状に
接続することが行なわれる。
ルトは、搬送経路が非常に長大化されるので、帯状に成
形したベルトを設備に装架した後、現場施工で無端状に
接続することが行なわれる。
これらコンベヤベルトの無端状に接続する手段として
は、突き合せ端を互いに嵌合し合う鋸歯状に切削し、こ
れを突き合せ接合するフィンガージョイント方式や、ゴ
ム層内に埋入された抗張体を露出させ、これらを互いに
突き合わせた後、表裏面に別に用意したゴム層でカバー
し圧着する突合せ方式、さらには第3図に示すように互
いに嵌合出来るようベルトの各層A,B,Cを階段状に切削
し、これらを重ね合わせてバンドゴムD,Dにより圧着す
るオーバーラップ方式が知られている。
は、突き合せ端を互いに嵌合し合う鋸歯状に切削し、こ
れを突き合せ接合するフィンガージョイント方式や、ゴ
ム層内に埋入された抗張体を露出させ、これらを互いに
突き合わせた後、表裏面に別に用意したゴム層でカバー
し圧着する突合せ方式、さらには第3図に示すように互
いに嵌合出来るようベルトの各層A,B,Cを階段状に切削
し、これらを重ね合わせてバンドゴムD,Dにより圧着す
るオーバーラップ方式が知られている。
ところで、高負荷搬送用コンベヤベルトは、ベルト自身
の抗張体を付与するため、アラミド繊維等引張り強度に
優れ、かつ、剛直な繊維による簾状抗張体が一般に使用
される。
の抗張体を付与するため、アラミド繊維等引張り強度に
優れ、かつ、剛直な繊維による簾状抗張体が一般に使用
される。
従って、上記オーバーラップ方式で接続する場合、第3
図において、抗張体Bの切断端B′が接続時の切断によ
る応力解放、あるいは運転使用時の張力に起因して起き
上がりやすく、これらを押さえ込むためバンドゴムDの
他に、補強布を当てがい、充分に圧着接続する必要が有
り、このときの接着作業の管理を厳重に行なわねばなら
ず、作業が容易でない問題が有った。
図において、抗張体Bの切断端B′が接続時の切断によ
る応力解放、あるいは運転使用時の張力に起因して起き
上がりやすく、これらを押さえ込むためバンドゴムDの
他に、補強布を当てがい、充分に圧着接続する必要が有
り、このときの接着作業の管理を厳重に行なわねばなら
ず、作業が容易でない問題が有った。
また、簾状抗張体を埋入したゴムベルトにおいては、縦
裂き防止の見地より、第4図に示すように簾状抗張体B
の両面にさらにベルトの幅方向への構成繊維を多くした
補強布B′,B′を積層する場合が有り、このようなベル
トにあっては、補強布除去がかなり厄介な作業となる。
裂き防止の見地より、第4図に示すように簾状抗張体B
の両面にさらにベルトの幅方向への構成繊維を多くした
補強布B′,B′を積層する場合が有り、このようなベル
トにあっては、補強布除去がかなり厄介な作業となる。
なお第4図中B″,B″は接合時に使用する補強布を示
す。
す。
この考案は上記問題点に鑑み、耐引張強度にも優れ、し
かも、容易に接続可能なコンベヤベルトの接続構造を提
供することを目的としてなされたものである。
かも、容易に接続可能なコンベヤベルトの接続構造を提
供することを目的としてなされたものである。
即ち、この考案のコンベヤベルトの技術構造は両面に補
強布を積層した簾状抗張体を補強布とするコンベヤベル
トの一端が、一面側がゴム層、一面側補強布、簾状抗張
体及び他面側補強布の順に階段状に延出するよう切削さ
れ、他面側ゴム層が前記他面側補強布の他面を露出させ
るよう切削され、前記コンベヤベルトの他面が前記一端
と互いに嵌合する状態に同様に切削されており、接着材
を介して互いに重ね合わされた前記一端及び他端の両面
側に形成されるゴム層切欠部分に同材質のゴムブロック
体が隙間なく嵌合されて接着されてなり、互いに重ね合
わされる簾状抗張体の端部に突合せ対向する他端側コン
ベヤベルトの補強布の端部との間には、抗張体の厚さの
10倍〜25倍の隙間が形成され、該隙間に前記簾状抗張体
を覆う他面側補強布が充填接合されて成ることを特徴と
するものである。
強布を積層した簾状抗張体を補強布とするコンベヤベル
トの一端が、一面側がゴム層、一面側補強布、簾状抗張
体及び他面側補強布の順に階段状に延出するよう切削さ
れ、他面側ゴム層が前記他面側補強布の他面を露出させ
るよう切削され、前記コンベヤベルトの他面が前記一端
と互いに嵌合する状態に同様に切削されており、接着材
を介して互いに重ね合わされた前記一端及び他端の両面
側に形成されるゴム層切欠部分に同材質のゴムブロック
体が隙間なく嵌合されて接着されてなり、互いに重ね合
わされる簾状抗張体の端部に突合せ対向する他端側コン
ベヤベルトの補強布の端部との間には、抗張体の厚さの
10倍〜25倍の隙間が形成され、該隙間に前記簾状抗張体
を覆う他面側補強布が充填接合されて成ることを特徴と
するものである。
この考案における接続されるコンベヤベルト1の端部形
状は第1図に示すように、ゴム層2A一面側補強布3A、簾
状抗張体4及び他面側補強布3Bの順に延出された状態と
され、かつ、他面側ゴム層2Bは補強布3Bを露出させるよ
う一部切削される。
状は第1図に示すように、ゴム層2A一面側補強布3A、簾
状抗張体4及び他面側補強布3Bの順に延出された状態と
され、かつ、他面側ゴム層2Bは補強布3Bを露出させるよ
う一部切削される。
従って、これらを互いにオーバーラップして重ねた場
合、第2図(イ)に示すように簾状抗張体4がオーバー
ラップされる他は、互いに突き合せ状態となる。
合、第2図(イ)に示すように簾状抗張体4がオーバー
ラップされる他は、互いに突き合せ状態となる。
この場合において、補強布3A,3Bは共に第2図(イ)よ
り明らかなようにオーバーラップした簾状抗張体4,4の
端面4′上に延在する状態となり、従って別に補強布を
用意しなくても抗張体の起き上がりが防止される。
り明らかなようにオーバーラップした簾状抗張体4,4の
端面4′上に延在する状態となり、従って別に補強布を
用意しなくても抗張体の起き上がりが防止される。
また、簾状抗張体4を押さえ込む補強布3A,3Bは夫々接
合すべきベルトと一体となった連続体であり、補強布3
A,3Bが簾状抗張体4の近くで切断あるいは剥離してしま
うこともない。
合すべきベルトと一体となった連続体であり、補強布3
A,3Bが簾状抗張体4の近くで切断あるいは剥離してしま
うこともない。
そして、切削した長さ分だけ、離隔したゴム層2A,2A、2
B,2B間には、別に用意したゴムブロック5を嵌合し、接
着材6により接着する。
B,2B間には、別に用意したゴムブロック5を嵌合し、接
着材6により接着する。
なお、上記接着材6とは、クッション(接着)ゴムを意
味し、接着剤を使用する場合は接合部分に別にクッショ
ンゴムが介挿される。
味し、接着剤を使用する場合は接合部分に別にクッショ
ンゴムが介挿される。
上記において抗張体4,4及び補強布3A,3Bも共に接着材6
により接着されるのは言うまでもないが、補強布3A,及
び3Bと、これに対向する抗張体4,4との隙間dが抗張体
4の厚さsに対し、d=10s〜25sとされる。
により接着されるのは言うまでもないが、補強布3A,及
び3Bと、これに対向する抗張体4,4との隙間dが抗張体
4の厚さsに対し、d=10s〜25sとされる。
この隙間は、接続部におけるベルトの屈曲性を確保する
ためであって、d<10sとした場合は、接着材6に柔軟
性の有るものを用いても、接続部が剛直になりやすく、
またd>25sとした場合は、相対的に抗張体のオーバー
ラップ長さが減少するか、又はゴム層等の切削距離が大
きくなりすぎ、接続部の引張強度を低下させるか、又は
作業性が悪くなり適当でない。
ためであって、d<10sとした場合は、接着材6に柔軟
性の有るものを用いても、接続部が剛直になりやすく、
またd>25sとした場合は、相対的に抗張体のオーバー
ラップ長さが減少するか、又はゴム層等の切削距離が大
きくなりすぎ、接続部の引張強度を低下させるか、又は
作業性が悪くなり適当でない。
そして上記隙間dには第2図(ロ)に示すように、これ
を覆う補強布3Aまたは3Bを折り返す状態で充填し接着材
6を介して接合することにより一体化される。
を覆う補強布3Aまたは3Bを折り返す状態で充填し接着材
6を介して接合することにより一体化される。
次に、この考案の実施例を説明する。
引張強さ800kg/cm、厚さ1.55mmのアラミド繊維より成る
簾状抗張体4の両面に経糸1260d/2縦引張強さ250kg/c
m、緯糸1260d/3のナイロン補強布3A,3Bを積層してなる
芯体の両側にゴム層2A,2Bを形成した厚さ7.5mm、幅60c
m、のコンベヤベルトを用意し、第1図に示した切削長
さl1=25cm、l2=475cm、及びl3=500cmとして第2図に
示すように重ね合わせ、ブロック状ゴム部材5をゴム層
切欠部に嵌合し圧着した。
簾状抗張体4の両面に経糸1260d/2縦引張強さ250kg/c
m、緯糸1260d/3のナイロン補強布3A,3Bを積層してなる
芯体の両側にゴム層2A,2Bを形成した厚さ7.5mm、幅60c
m、のコンベヤベルトを用意し、第1図に示した切削長
さl1=25cm、l2=475cm、及びl3=500cmとして第2図に
示すように重ね合わせ、ブロック状ゴム部材5をゴム層
切欠部に嵌合し圧着した。
次に比較例として、上記と同質のゴムベルトにつき、第
4図に示した従来のオーバラップ方式による接続手段に
より接続した。
4図に示した従来のオーバラップ方式による接続手段に
より接続した。
上記実施例及び比較例につき、接続部に抗張体の引張強
さの1/16の張力をかけ、くり返し屈曲を20万回与えて接
続部の状態を観察したところ、実施例の場合全く異常は
なかったが、比較例のものは補強布に破断が見られ、抗
張体の起き上がり及び一部剥離が見られた。
さの1/16の張力をかけ、くり返し屈曲を20万回与えて接
続部の状態を観察したところ、実施例の場合全く異常は
なかったが、比較例のものは補強布に破断が見られ、抗
張体の起き上がり及び一部剥離が見られた。
次いで、屈曲試験後の接続部の引張強度保持率を試験し
たところ、実施例は94〜97%の保持率を示したのに対
し、比較例は79〜81%に止まり、この考案の強度保持率
が優れることが判明した。
たところ、実施例は94〜97%の保持率を示したのに対
し、比較例は79〜81%に止まり、この考案の強度保持率
が優れることが判明した。
この考案は以上説明したように、抗張体の縦裂き防止用
補強布をベルト接続時の補強布として兼用するため、ベ
ルト接続時には、別に補強布を用意する必要がなく、従
って、容易に接続作業が可能となり、また、補強布は抗
張体と一体に積層されたものを用いるので、残存引張強
度も優れ、従来に比し強度も優れたものとすることが可
能となるのである。
補強布をベルト接続時の補強布として兼用するため、ベ
ルト接続時には、別に補強布を用意する必要がなく、従
って、容易に接続作業が可能となり、また、補強布は抗
張体と一体に積層されたものを用いるので、残存引張強
度も優れ、従来に比し強度も優れたものとすることが可
能となるのである。
第1図は実施例の断面図、第2図(イ)は接続状態を示
す断面図、第2図(ロ)は接着状態を示す部分拡大断面
図、第3図,第4図は従来例の説明図である。
す断面図、第2図(ロ)は接着状態を示す部分拡大断面
図、第3図,第4図は従来例の説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】両面に補強布を積層した簾状抗張体を補強
布とするコンベヤベルトの一端が、一面側がゴム層、一
面側補強布、簾状抗張体及び他面側補強布の順に階段状
に延出するよう切削され、他面側ゴム層が前記他面側補
強布の他面を露出させるよう切削され、前記コンベヤベ
ルトの他面が前記一端と互いに嵌合する状態に同様に切
削されており、接着材を介して互いに重ね合わされた前
記一端及び他端の両面側に形成されるゴム層切欠部分に
同材質のゴムブロック体が隙間なく嵌合されて接着され
てなり、互いに重ね合わされる簾状抗張体の端部に突合
せ対向する他端側コンベヤベルトの補強布の端部との間
には、抗張体の厚さの10倍〜25倍の隙間が形成され、該
隙間に前記簾状抗張体を覆う他面側補強布が充填接合さ
れて成ることを特徴とするコンベヤベルトの接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989057946U JPH0714679Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | コンベヤベルトの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989057946U JPH0714679Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | コンベヤベルトの接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02150446U JPH02150446U (ja) | 1990-12-26 |
JPH0714679Y2 true JPH0714679Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31583118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989057946U Expired - Lifetime JPH0714679Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | コンベヤベルトの接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714679Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58170947A (ja) * | 1982-03-30 | 1983-10-07 | Mitsuboshi Belting Ltd | コンベヤベルトの接合方法 |
-
1989
- 1989-05-18 JP JP1989057946U patent/JPH0714679Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02150446U (ja) | 1990-12-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |