JP2021095154A - 梱包材及び梱包材の切断方法 - Google Patents

梱包材及び梱包材の切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性を高めつつ開封が容易な梱包材を提供する。【解決手段】梱包材1は、複数の糸部材3を備えている。梱包材1は、第1糸部材3aと、第2糸部材3bとがクロスして編み込まれた本体を備えている。第1糸部材3aの融点MPaは、第2糸部材3bの融点MPbよりも低い。【選択図】図1A

Description

本発明は、梱包材及び梱包材の切断方法に関する。
従来の梱包材には、フィルム状のシートを重ね合わせて、被梱包材を梱包するものがある(例えば、特許文献1参照。)。この梱包材によれば、重ね合わせ片に形成された切欠を引き裂くことによって、当該梱包材を開封することができる。
特開2017−171305号公報
しかしながら、上記従来の梱包材は、例えば、耐久性の向上を目的に、梱包材をクロス編みにした場合、開封作業時の作業性に改善の余地があった。
本発明の目的は、耐久性を高めつつ開封が容易な梱包材及び梱包材の切断方法を提供することである。
本発明に係る梱包材は、複数の糸部材を備えており、第1糸部材と、第2糸部材とがクロスして編み込まれた本体を備えており、前記第1糸部材の融点は、前記第2糸部材の融点よりも低い。本発明に係る梱包材は、耐久性を高めつつ開封が容易な梱包材となる。
本発明に係る梱包材は、前記本体の表面と裏面との少なくともいずれか一方に、ラミネート層が積層されており、前記ラミネート層は、前記第1糸部材よりも融点が低いことが好ましい。この場合、本体に対するラミネート加工が容易な梱包材となる。
本発明に係る梱包材は、前記ラミネート層の、前記本体と反対側の面に、被覆層が積層されており、前記被覆層は、前記第1糸部材よりも融点が高いものとすることができる。この場合、ラミネート層が被覆層で被覆された梱包材となる。
本発明に係る梱包材において、前記本体は、前記第1糸部材と同じ向きに編み込まれた補強用糸部材を備えており、前記補強用糸部材は、前記第1糸部材よりも融点が高いものとすることができる。この場合、融着強度および補強の程度が所望の融着強度および補強の程度となるように、当該融着強度および補強の程度を容易にコントロールすることができる。
本発明に係る梱包材において、前記梱包材は、ロール状に巻かれており、前記第1糸部材は、前記梱包材の引出方向に対して直交する方向に延在していることが好ましい。この場合、前記梱包材の引出方向に対して直交する方向に当該梱包材の裁断を容易に行うことができる。
本発明に係る梱包材において、前記糸部材はフラットヤーンであることが好ましい。この場合、融着強度を容易にコントロールすることができる。
本発明に係る、梱包材の切断方法は、上記のいずれかに記載された梱包材を切断するための、梱包材の切断方法であって、電熱カッターと、前記第2糸部材の軟化点が前記電熱カッターの使用温度よりも低い前記梱包材とを準備する準備工程と、前記電熱カッターを用いて前記梱包材を切断する切断工程と、を含む。本発明に係る、梱包材の切断方法によれば、梱包材を容易に切断することができる。
本発明に係る、梱包材の切断方法は、前記切断工程において、前記電熱カッターは、当該電熱カッターの延在方向が前記第2糸部材の延在方向に対して平行になるように、前記梱包材を切断することが好ましい。この場合、梱包材をより容易に切断することができる。
本発明によれば、耐久性を高めつつ開封が容易な梱包材及び梱包材の切断方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る梱包材を概略的に示す平面図である。 図1Aの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る梱包材を概略的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る梱包材を概略的に示す平面図である。 図3Aの一部を拡大して示す平面図である。 本発明に係る梱包材の使用例を概略的に示す平面図である。 図4AのA−A断面図である。 本発明に係る梱包材の裁断工程の一例を概略的に示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る梱包材の様々な実施形態について説明をする。なお、以下の説明について、実質的に同一の部分には、同一の符号を付している。
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る梱包材1Aを概略的に示す平面図である。また、図1Bは、図1Aの一部を拡大して示す平面図である。
図1Aに示すように、梱包材1Aは、本体2を備えている。図1Aに示すように、本実施形態において、本体2は、平面視において、四角形状である。図1Bを参照すれば、本体2は、複数の糸部材3を備えている。複数の糸部材3は、複数の第1糸部材3aと、複数の第2糸部材3bとを含んでいる。図1Bを参照すれば、本実施形態において、本体2は、第1糸部材3aと、第2糸部材3bとによって構成されている。
また、本体2は、第1糸部材3aと、第2糸部材3bとがクロスして編み込まれている。ここで、「第1糸部材3aと、第2糸部材3bとがクロスして編み込まれている」とは、「第1糸部材3aと、第2糸部材3bとを一定の規則で交差させて編み込まれている」ことをいう。本実施形態において、第1糸部材3aと、第2糸部材3bとは、交互に交差させて編み込まれている。具体的には、本体2は、複数の経糸部材と複数の緯糸部材とが縦横に織り込まれた織り物である。本実施形態では、便宜上、図面上下方向に延在する第1糸部材3aを経糸部材とし、図面左右方向に延在する第2糸部材3bを緯糸部材とする。ただし、本発明によれば、第1糸部材3aが前記緯糸部材を構成し、第2糸部材3bが前記経糸部材を構成することができる。
さらに、第1糸部材3aの融点MPaは、第2糸部材3bの融点MPbよりも低い(MPa<MPb)。第1糸部材3aとしては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)が挙げられる。また、第2糸部材3bとしては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタンが挙げられる。ただし、第2糸部材3bは、梱包材として使用に耐え得る材料であれば、上記の材料によって形成された糸部材3に限定されるものではない。また、第1糸部材3aも、第2糸部材3bよりも融点MPが低い材料であれば、上記の材料によって形成された糸部材3に限定されるものではない。
本実施形態において、本体2は、第1糸部材3aと、第2糸部材3bとをクロスして編み込んで形成されている。この場合、本体2を樹脂シート部材によって形成した場合に比べて、当該本体2の強度は高まる。したがって、本実施形態によれば、当該梱包材1Aの耐久性を高めることができる。
また、本実施形態において、本体2は、融点の異なる糸部材3を使い分けて、第1糸部材3aと、第2糸部材3bとがクロスして編み込まれている。これによって、本体2の表面(クロス表面)には、図1Aに示すように、融着性が高い部分(黒色部分)と、融着性が低い部分(白色部分)とが交互に存在する。このため、本体2を合せて当該合せ面をヒートシールすれば、図1Aの黒色部分だけで融着し、第1糸部材3aが疑似的な点融着となる。これにより、本実施形態によれば、本体2の合せ面全体を融着させる場合に比べて、梱包材1Aの開封を容易に行うことができる。
したがって、本実施形態に係る梱包材1Aは、耐久性を高めつつ開封が容易な梱包材となる。
また、上述のとおり、本実施形態によれば、本体2の合せ面を加熱することによって、当該合せ面を融着させることができる。したがって、本実施形態によれば、既存の平板ヒートシーラーを使用することによって、特殊なヒートシーラーを使用することなく、梱包の際の融着を容易に行うことができる。なお、上記ヒートシールは、第1糸部材3aの融点MPaと、第2糸部材3bの融点MPbとの間の温度条件で行うことが好ましい。ただし、第2糸部材3bが融着性を有しない場合(第2糸部材3bの融点MPbが極端に高い場合を含む。)、シール温度は、第1糸部材3aと第2糸部材3bとのクロス部分が熱によって変質または全部溶解して一体化してしまう温度以下であればよい。このように第2糸部材3bが融着性を有しない場合、温度条件をより広く設定することができる。
また、本実施形態によれば、第1糸部材3aおよび第2糸部材3bの少なくともいずれか一方の本数を増減させることによって、開封に要する融着強度が所望の融着強度となるように、当該融着強度を容易にコントロールすることができる。例えば、第1糸部材3aの本数を減らせば、融着強度がより抑えられることによって、開封性がより向上する。逆に、第1糸部材3aの本数を増やせば、シール性が向上する。或いは、第2糸部材3bの本数を増やせば、融着強度がより抑えられることによって、開封性がより向上する。逆に、第2糸部材3bの本数を減らせば、シール性が向上する。したがって、本実施形態によれば、融着強度が所望の融着強度となるように、当該融着強度を容易にコントロールすることができる。
また、本実施形態によれば、クロスして編み込まれる第1糸部材3aおよび第2糸部材3bとして、特に、第1糸部材3aとして、さらに、融点の異なる、異なる種類の糸部材(例えば、異なるグレードの材料からなる糸部材)を選択することによって、融着強度が所望の融着強度により近い強度となるように、当該融着強度を容易にコントロールすることもできる。
次に、図2は、本発明の第2の実施形態に係る梱包材1Bを概略的に示す断面図である。図2は、梱包材1Bの表裏面を通る平面(本体2の表面f1および裏面f2を通る平面)を断面として示した図である。
図2に示すように、本実施形態に係る梱包材1Bは、本体2の表面f1と裏面f2との少なくともいずれか一方に、ラミネート層4が積層されている。ラミネート層4は、第1糸部材3aよりも融点MPが低い。本実施形態において、ラミネート層4は、本体2の表面f1に積層されている。ただし、本発明によれば、ラミネート層4は、本体2の裏面f2に積層されているものとし、或いは、本体2の表面f1及び裏面f2の両面に積層されているものとすることができる。
梱包材には、強度、防塵、耐水性等の耐久性向上を目的に、ラミネート層が積層されたものがある。本実施形態に係る梱包材1Bは、ラミネート層4の融点MP4を第1糸部材3aの融点MPaよりも低くしている。この場合、梱包材1Bの本体2にラミネート加工を行うときに第1糸部材3aが溶けてしまうことがない。したがって、この場合、本体2に対するラミネート加工が容易な梱包材となる。また、この場合、梱包時においてラミネート層4同士を合せて融着させる必要が生じるときも、ラミネート層4が第1糸部材3aに先んじて溶ける。したがって、この場合、第1糸部材3aによる融着機能を損なうことなく、梱包材のシール性が向上する。
また、本実施形態に係る梱包材1Bは、ラミネート層4の、本体2と反対側の面に、被覆層5が積層されている。被覆層5は、第1糸部材3aよりも融点MPが高い。
本実施形態のように、ラミネート層4にさらに被覆層5を積層し、被覆層5の融点MP5を第1糸部材3aの融点MPaよりも高くした場合、梱包時において本体2の表面同士を合せて融着させるときに、ラミネート層4が第1糸部材3aとともに溶けてしまっても被覆層5が梱包材1Bの外被として残存する。したがって、この場合、ラミネート層4の融着部分が被覆層5によって容易に被覆された梱包材となる。なお、被覆層5は、保護層、補強層等の様々な機能を持たせることができる。
次いで、図3Aは、本発明の第3の実施形態に係る梱包材1Cを概略的に示す平面図である。図3Bは、図3Aの一部を拡大して示す平面図である。
本実施形態に係る梱包材1Cにおいて、本体2は、第1糸部材3aと同じ向きに編み込まれた補強用糸部材3cを備えている。本実施形態において、第1糸部材3aは、緯糸部材であり、また、第2糸部材3bは、経糸部材である。したがって、本実施形態において、補強用糸部材3cは、緯糸部材である。補強用糸部材3cは、第1糸部材3aよりも融点MPが高い。図3Bを参照すれば、梱包材1Cには、複数の補強用糸部材3cが2本の第1糸部材3aとの間に配置されている。梱包材1Cでは、3本の補強用糸部材3cが、2本の第1糸部材3aの間において、第2糸部材3bと交互に編み込まれている。ただし、本発明によれば、2本の第1糸部材3aの間に配置される補強用糸部材3cは、2本以上とすることができる。また、本実施形態に係る梱包材1Cは、1本の第1糸部材3aを縦方向に間隔を配置しているが、縦方向に隣接して配置された複数の第1糸部材3aを縦方向に間隔を配置することもできる。また、本発明によれば、補強用糸部材3cと第1糸部材3aとが編み込まれる間隔は、同一の間隔ではなく、任意の間隔とすることができる。さらに、本発明によれば、梱包材1Cは、1本の補強用糸部材3cを第1糸部材3aと交互に配置することもできる。
本実施形態のように、第1糸部材3aと同じ向きに補強用糸部材3cを編み込んだ場合、補強用糸部材3cを含めることによって本体2を補強することができる。また、この場合、補強用糸部材3cの本数を増減させることによって、補強の程度が所望の補強の程度となるように、当該補強の程度を容易にコントロールすることができる。例えば、補強用糸部材3cの本数を増やせば、本体2がより強固に補強されることによって、梱包材1Cの耐久性がより向上する。逆に、補強用糸部材3cの本数を減らせば、本体2の補強を抑制することができる。
また、本実施形態のように、補強用糸部材3cの融点MPcが第1糸部材3aの融点MPaよりも高い場合、補強用糸部材3cの本数を増減させることによって、融着強度が所望の融着強度となるように、当該融着強度を容易にコントロールすることができる。例えば、補強用糸部材3cの本数を増やせば、融着強度がより抑えられることによって、開封性がより向上する。逆に、補強用糸部材3cの本数を減らせば、シール性が向上する。
したがって、本実施形態によれば、補強用糸部材3cの本数を増減させることによって、融着強度および補強の程度が所望の融着強度および補強の程度となるように、当該融着強度および補強の程度を容易にコントロールすることができる。例えば、図3Bに示すように、補強用部材3cは、少なくとも第1糸部材3aに隣接する様に配置することが好ましい。言い換えれば、図3Bに示すように、補強用部材3cは、第1糸部材3a同士が隣接しない様に配置することが好ましい。この様に配置すれば、隣接する第1糸部材3a同士が融着することによって擬似的な点融着が失われるようなことがない。したがって、この場合、梱包材が過剰に融着することを防ぐことができる。特に、この場合、第2糸部材3bの側には、低い融点MPの糸部材が含まれていないことが好ましい。なお、こうした補強用糸部材3cとしては、例えば、ナイロンまたはポリエステルによって形成された糸部材が挙げられる。また、第2糸部材3bとして、ナイロンまたはポリエステルによって形成された糸部材を用いることができる。
次に、図4Aは、本発明に係る梱包材1の使用例を概略的に示す平面図である。また、図4Bは、図4AのA−A断面図である。なお、以下の説明において、梱包材1は、上記梱包材1A〜1Cのいずれも含む。
図4A中、符号10は、本発明に係る梱包材1を用いた梱包体である。この例では、図4Aに示すように、梱包体10は、環状の梱包体である。図4Bに示すように、梱包体10は、梱包される被梱包物PMと、被梱包物PMが収容される収容空間R10を形成する梱包部11と、収容空間R10を密封するシール部12とを備えている。
図4Bに示すように、梱包部11は、梱包材1の外縁部1e同士を合せることによって収容空間R10が形成されている。図4Bに示すように、この例では、収容空間R10には、被梱包物PMとして、配管が収容されている。図4Aを参照すれば、前記配管は、梱包部11に沿った巻き姿で収容されている。シール部12は、梱包材1の2つの外縁部1e同士を合せることによって形成されている、図4Bに示すように、シール部12は、2つの外縁部1eのそれぞれの合せ面1fを融着させることによって形成されている。
なお、図4Bの例では、2つの外縁部1eの合せ面1fは、それぞれ、本体2の裏面f2である。ただし、本発明によれば、2つの外縁部1eの合せ面1fは、それぞれ、本体2の表面f1とすることができる。或いは、本発明によれば、2つの外縁部1eの合せ面1fは、それぞれ、本体2の表面f1と、本体2の裏面f2とにすることができる。
また、上述の梱包材1Bのような、ラミネート層4または被覆層5が積層された梱包材において、2つの外縁部1eの合せ面1fは、例えば、本体2の表面f1同士または本体2の裏面f2同士、即ち、被覆層5等の積層部が存在しない本体2の合せ面とすることが好ましい。ただし、本発明によれば、ラミネート層4または被覆層5が被覆された梱包材において、2つの外縁部1eの合せ面1fは、それぞれ、ラミネート層4の表面同士または被覆層5の表面同士とすることができる。或いは、この場合、2つの外縁部1eの合せ面1fは、それぞれ、ラミネート層4の表面または被覆層5の表面と、本体2の表面f1または裏面f2とにすることができる。
本実施形態によれば、上述のとおり、シール部12は、第1糸部材3aの部分が疑似的な点融着となる。このため、使用者は、例えば、図4Bの白抜き矢印で示すように、シール部12を挟んだ梱包部11の2か所を外向きに引っ張ることによって、梱包材1の2つの外縁部1eの合せ面1fを剥離させることができる。これによって、梱包体10によれば、当該梱包体10を両手で開封して収容空間R10内の被梱包物PMを取り出すことができる。なお、図4Aの例では、シール部12は、梱包部11の外周に設けられているが、梱包部11の内周等、梱包部11の様々な位置に設けることができる。
次に、本発明に係る、梱包材の切断方法について説明をする。本発明に係る、梱包材の切断方法は、梱包材1を切断するための方法である。
図5は、本発明の一実施形態に係る、梱包材の切断方法を概略的に示す平面図である。
(準備工程)
準備工程では、電熱カッターCと、第2糸部材3bの軟化点SPbが電熱カッターCの使用温度よりも低い梱包材1とを準備する。
本実施形態では、電熱カッターCは、既存の電熱カッターを使用する。電熱カッターCの使用温度Tcは、切断時に使用可能な温度範囲である。
また、本実施形態では、梱包材1は、図5に示すように、ロール状に巻かれている。符号1Rは、シート状の梱包材1をロール状に巻いたロール体である。この例では、梱包材1の経糸部材は、ロール体1Rからの梱包材1の引出方向に延在している。言い換えれば、この例では、梱包材1の緯糸部材は、引出方向に対して直交する方向に延在している。本実施形態では、梱包材1の緯糸部材は、第2糸部材3bである。第2糸部材3bの軟化点SPbは、電熱カッターCの使用温度Tcよりも低い。なお、ここで、「軟化点」とは、「糸部材3の材料が熱によって変形を始める温度」をいう。
(引出工程)
引出工程では、ロール体1Rから梱包材1を引き出す。
本実施形態では、図5に示すように、ロール体1Rから梱包材1を所望の量だけ引き出す。
(切断工程)
切断工程では、電熱カッターCを用いて梱包材1を切断する。
本実施形態では、図示のように、梱包材1に対して電熱カッターCを梱包材1の引出方向に対して直交する方向に当てる。本実施形態では、第2糸部材3bの軟化点SPbが電熱カッターCの使用温度Tcよりも低い。即ち、第1糸部材3aの軟化点SPaおよび第2糸部材3bの軟化点SPbはいずれも、電熱カッターCの使用温度Tcよりも低い。このため、電熱カッターCを梱包材1の引出方向に対して直交する方向に当てれば、所望の大きさの梱包材1に、容易に切断(裁断)することができる。なお、図5の右側には、梱包の際に使用される状態の梱包材1を示す。
上述のとおり、本実施形態に係る、梱包材の切断方法によれば、梱包材1に電熱カッターCを当てることによって、梱包材1を所望の長さに、容易に切断することができる。
特に、本実施形態に係る、梱包材の切断方法は、前記切断工程において、電熱カッターCは、図5に示すように、当該電熱カッターCの延在方向が第2糸部材3bの延在方向に対して平行になるように、梱包材1を切断する。この場合、電熱カッターCが第2糸部材3bと同じ方向に延びているため、梱包材1をより容易に切断することができる。特に、本実施形態によれば、電熱カッターCの延在方向が第2糸部材3bの延在方向と一致してしまったときも、梱包材1を容易に切断することができる。なお、ここで、「平行」とは、厳密な意味の「平行」は勿論、誤差等を含む多少の傾き(例えば、0〜5度の角度)を許容する意味も含む。
ところで、本発明に従う梱包材1によれば、梱包材1の第1糸部材3aが緯糸部材である場合も、電熱カッターCを用いることによって、梱包材1を切断することができる。
ここで、図5を参照して、第1糸部材3aが梱包材1の引出方向に対して直交する方向に延在している場合の梱包材1の切断方法について説明をする。
この例では、前記準備工程において、電熱カッターCと、第1糸部材3aが梱包材1の引出方向に対して直交する方向に延在している梱包材1とを準備する。次いで、図5を参照すれば、前記引出工程において、ロール体1Rから梱包材1を所望の量だけ引き出す。次いで、前記切断工程では、図示のように、梱包材1に対して電熱カッターCを梱包材1の引出方向に対して直交する方向に当てる。電熱カッターCの温度Tcは、第1糸部材3aの融点MPaよりも高い温度とする。これにより、電熱カッターCを梱包材1の引出方向に対して直交する方向に当てれば、所望の大きさの梱包材1に切断することができる。
上述のとおり、第1糸部材3aが梱包材1の引出方向に対して直交する方向に延在している梱包材1においても、当該梱包材1をロール状態から引き出した後、当該梱包材1に対して電熱カッターCを梱包材1の引出方向に対して直交する方向に当てれば、当該梱包材1の裁断を容易に行うことができる。
また、この例のように、第1糸部材3aを梱包材1の引出方向に対して直交する方向に延在させた場合、梱包材1は、電熱カッターCの温度Tcを、第1糸部材3a以外の糸部材3の融点MPまで上昇させずに、少なくとも第1糸部材1aの融点MPaとすることができる。この場合、梱包材1Cのように、第1糸部材3aよりも融点MPが高い糸部材3が含まれている場合でも、電熱カッターCの押切りによって、梱包材1を切断することができる。即ち、第1糸部材3aを梱包材1の引出方向に対して直交する方向に延在させた場合、電熱カッターCの温度Tcは、少なくとも第1糸部材3aの融点MPaに抑えることができる。したがって、この場合、梱包材1の裁断時における電力消費を抑えることができる。また、この場合、冬場等の、ホットシーラーが冷えやすい条件でも、梱包材1を安定して切断することができる。
また、上述の各実施形態において、糸部材3はフラットヤーンである。例えば、図1Bを参照すれば、前記フラットヤーンは、偏平な帯状の糸部材である。前記フラットヤーンは、樹脂によって形成されている。この場合、前記フラットヤーンの幅寸法Wを増減させることによって、融着強度が所望の融着強度となるように、当該融着強度を容易にコントロールすることができる。ただし、糸部材3は、前記フラットヤーンに限定されるものではない。糸部材3は、円形断面形状、多角形断面形状とすることができる。また、糸部材3は、単繊維状、複数繊維状とすることができる。
また、本発明に係る梱包材によれば、他の実施形態として、第1糸部材3aに、熱を加えると発泡する糸部材を用いることができる。この場合、第1糸部材3aの疑似的な点融着は、当該第1糸部材3aの加熱によって生じる当該第1糸部材3aの発泡によって形成される。このため、第1糸部材3aとして、加熱によって発泡する糸部材を用いれば、梱包材1を開梱し易くなる。
また、本発明に係る梱包材によれば、他の実施形態として、糸部材を色分けしてことができる。この場合、例えば、融着点の低い箇所を梱包材の開梱場所に設定しておき、第1糸部材3aの色と、第2糸部材3bの色とを分けておけば、梱包材1の開梱位置を分かりやすくすることができる。
また、本発明に係る梱包材によれば、他の実施形態として、梱包材1の開梱箇所(複数の、疑似的な点融着部分)に、一連につながった非融着性の糸部材を設けておくことができる。この場合、前記非融着性の糸部材を引っ張れば、疑似的な点融着が容易に離れることによって、梱包材1を容易に開梱することができる。
上述したところは、本発明の例示的な実施形態を説明したものであり、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で様々な変更を行うことができる。例えば、本体2は、図1B等に示すように、平面視において、第1糸部材3a及び第2糸部材3bは、互いに垂直な2方向にクロスで編まれた経糸部材と緯糸部材とがあるが、第1糸部材3a及び第2糸部材3bは、平面視において、角度の付いた織り方で編んでもよい。また、本体2は、糸部材3を3方向以上でクロスに編んで形成したものとすることができる。また、上述した各実施形態に採用された様々な構成は、相互に適宜、置き換えることができる。
1:梱包材, 1e:梱包材の外縁部, 1f:梱包材の外縁部の合せ面, 1A:梱包材(第1実施形態), 1B:梱包材(第2実施形態), 1C:梱包材(第3実施形態), 1R:ロール体, 2:本体, 3:糸部材, 3a:第1糸部材, 3b:第2糸部材, 3c:補強用糸部材, 4:ラミネート層, 5:被覆層, 10:梱包体, 10R:収容空間, 11:梱包部, 12:シール部, f1:本体の表面, f2:本体の裏面

Claims (8)

  1. 複数の糸部材を備えており、第1糸部材と、第2糸部材とがクロスして編み込まれた本体を備えており、
    前記第1糸部材の融点は、前記第2糸部材の融点よりも低い、梱包材。
  2. 前記本体の表面と裏面との少なくともいずれか一方に、ラミネート層が積層されており、
    前記ラミネート層は、前記第1糸部材よりも融点が低い、請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記ラミネート層の、前記本体と反対側の面に、被覆層が積層されており、
    前記被覆層は、前記第1糸部材よりも融点が高い、請求項2に記載の梱包材。
  4. 前記本体は、前記第1糸部材と同じ向きに編み込まれた補強用糸部材を備えており、前記補強用糸部材は、前記第1糸部材よりも融点が高い、請求項1から3のいずれか1項に記載の梱包材。
  5. 前記梱包材は、ロール状に巻かれており、
    前記第1糸部材は、前記梱包材の引出方向に対して直交する方向に延在している、請求項1から4のいずれか1項に記載の梱包材。
  6. 前記糸部材はフラットヤーンである、請求項1から5のいずれか1項に記載の梱包材。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載された梱包材を切断するための、梱包材の切断方法であって、
    電熱カッターと、前記第2糸部材の軟化点が前記電熱カッターの使用温度よりも低い前記梱包材とを準備する準備工程と、
    前記電熱カッターを用いて前記梱包材を切断する切断工程と、
    を含む、梱包材の切断方法。
  8. 前記切断工程において、前記電熱カッターは、当該電熱カッターの延在方向が前記第2糸部材の延在方向に対して平行になるように、前記梱包材を切断する、請求項7に記載の、梱包材の切断方法。
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