JP3158769U - 貯水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】災害時等に断水状態になった場合、公共水道管から使用区域内に引き込んだ分岐水道管内に貯留された水の劣化或いは腐敗の進行を妨ぐことができる貯水装置を提供する。
【解決手段】水道管複数個を、同径のU字水道管複数個と組み合わせて一本の水道管となした同一形態の水道管ユニットを複数段積み重ねて貯水収納函内に収納する。各水道管ユニットを同径のU字接続管によって接続し、貯水収納函の流入管から流出管までの貯水管とする。分岐水道管の流入口に逆止弁を設け、分岐水道管の流出口に逆止弁を設け、貯水収納函内の最上段に積まれた水道管ユニットの流入管に呼吸弁を設ける。
【選択図】図1

Description

本考案は突然災害等の発生によって、水道水が断水状態になった場合に備え、各家庭において常時、ある程度の水量を確保しようとする貯水装置に関するものである。
従来、貯水装置としての形態は次のようであり、その問題点を記載するならば、
1.コンクリート製の貯水容器は、経年劣化による亀裂がみられる。特に地下埋設のものは亀裂部分から、汚水の浸入する恐れがある。
2.地上及び架台上に設置されている貯水容器には、上部が半開放の形式のものが多く、貯水容器の内部には、発藻現象が見られそれに伴う小動物の繁殖による細菌の発生を見るなど、日頃の点検、清掃及び貯水の取り替え等が手抜きされて不衛生な状態のまま放置され、貯水の腐敗が懸念される貯水槽が多く見られる。
3.ステンレスなど金属製の貯水容器については、上記のコンクリート製のものに比べ不衛生な状態はかなり減少するが、錆びの発生に伴う腐食の発生が想定され、又設備費並びに改修費等が高価格となるなどの難点があった。
前記1〜3において指摘した欠点を解決するため、これに替わる貯水装置の開発には次に記載の代表的先行技術文献がある。その個々を検討するに、災害等の場合における飲用水等の確保には、個々家庭の敷地内に分岐されている水道管内の水量を利用することを基本として、各種の方法が考えられている。
その代表的な先行技術文献の内容を検討する。
特許公報(特許第4040667号)要約: 災害時であっても電力等を必要とせず、常に新鮮な水を確保し、災害発生時においても確実に取水することができる貯水装置を提供することを目的とする。形態: 円筒形の収納体2内部に捲き回されて収容された内部に水を貯留させるホース部6と、捲き回されて底部となったホース部6の一端に流入口4を接続し、捲き重ねて最上部となったホース部6の他端に流出口5を接続し、更にホース部6内の水圧により水の逆流を抑える逆止弁7を流入口4に設ける。また、逆止弁7のホース部6側に、ホース部6内の水を流出させる取水口8とを備える。特徴或いは請求項: 上記の形態と収納体2の底面に、ホース部6の捲き回し径に対応したすり鉢状の凹部が形成されている。 公開特許公報(特開平9−189056要約: 地震等の災害時、水道配管の不慮の事故の場合には、断水を余儀なくされていたために、飲料水に事欠き、生活に不便を強いられていた問題点の解消を目的とする。形態: 家庭用の水道系において、蛇口18の手前に水道水を貯蔵する水貯蔵タンク1を設け、この水貯蔵タンク1の吸入口3に、水道系を流れる水道水の圧力により流路を開口して前記水貯蔵タンク1に流入させ且つ水道水の圧力低下により流路を閉塞して水道水を前記水貯蔵タンク1に貯蔵する止水バルブ9を設ける構造である。特徴或いは請求項: 前記構造の水貯蔵タンク1を基盤として、▲1▼スプリングの作動により流路を閉塞し且つソレノイドの作動により流路を開口する止水バルブ9を設ける。▲2▼水貯蔵タンク1は家庭用の水道系に対して着脱可能構造とする。▲3▼水貯蔵タンク1の管体を螺旋状に幾重にも重ねて構成し、この管体の下端部を吸入口にすると共に管体の上端部を蛇口への接続側とする。▲4▼水貯蔵タンク1の上部に蛇口に接続される上部接続管を設け、水貯蔵タンク1の下部に下側蛇口を設ける。▲5▼水貯蔵タンク1に浄化フィルタ機能及びアルカリ・イオン化機能を付加する。▲6▼水貯蔵タンク1を流し台に設置する。▲7▼止水バルブのソレノイド制御回路に水道水の圧力を検出する水圧検出器及び感震器を接続する。▲8▼上記の動作電源は水道水の圧力で作動する水力発電機で得る。▲9▼前記水貯蔵タンク1を給湯器として使用できるよう機能を付加する。 公開特許公報(特開平10−121527)要約: 水道本管の一部を構成するように接続した水道管内に赤錆の発生を防止すると共に、常時は飲料水備蓄用の水道管内のどの個所にも水の滞留を無くし、水道本管の一部となって新鮮な水を供給し、非常時である災害時においては、バブルが閉じられて外部から飲料水備蓄用の水道管内には不純物が入り込まないようにし、災害時の避難民の飲料水が確実、かつ容易に確保できる飲料水備蓄装置を提供することを目的とする。形態: 飲料水備蓄用の一連の水道管2は、バブル3を介して水道本管4と接続して該水道本管4と接続して水道本管の一部を構成するようにしたものであって、該一連の水道管2は、地下に構築した本体構造物1で囲まれた空間内に上部から下部、下部から上部へと一連の水道管2として配設し、該一連の水道管2のうち最下部に位置する水道管1にバルブ6を介して汲み上げパイプ5を接続すると共に、汲み上げ用のポンプ7を設ける。特徴或いは請求項: 飲料水備蓄用の一連の水道管2は、バブル3を介して水道本管4と接続して該水道本管の一部を構成し、一連の水道管2は、地下に構築した本体構造物1で囲まれた空間内に上部から下部、下部から上部へと一連の水道管2として配設し、一連の水道管2のうち最下に位置する水道管2にバルブ6を介して汲み上げパイプ5を接続すると共に、汲み上げ用のポンプ7を設けることを基礎として、▲1▼本体構造物1は耐震構造の枠体で形成されている。▲2▼本体構造物1で囲まれた空間内に上段から下段にかけて多段に配設した一連の水道管2は、最上段の水道管2の始端部をバルブ3を介して水道本管4に接続し、同じ段では水平方向に複数本の直管2aを隣接して配管し、かつ同じ段の直管2aの最後の一本を残して隣接する直管2a同士の両端を曲管2bで接続するとともに、最後の一本を残して上段に位置する水道管2の終端部とその直下に位置する下段の水道管2の始端部とを接続管2cで接続し、順次、上段から下段に水道管2を接続し、最下段の最後の一本の水道管2と直上の最後の一本の水道管2を接続し、順次最後の一本同士の水道管2を接続して最上段の最後の一本の水道管2の終端部を水道本管4に接続し、かつ最下段の水道管2にバルブ6を介して地上に水を汲み上げるポンプ7を設ける。 公開特許公報(特開2004−251079)要約: 災害時の生活用上水確保のために水道管系列にタンクを直結することにより新鮮な水を貯留確保することを目的としている。形態: 前記の特許公報(特許第4040667号)に記載の、考え方、構成等と同様以下の形態であり、特許公報(特許第4040667号)の技術範囲内に隠れてしまう技術範囲である。特徴或いは請求項: 前記の特許公報(特許第4040667号)に記載以下の、特徴及び請求項である。
茂在虎男「航海術」(中公新書1967年)引用の「Google,Wev検索」『船の貯水が腐敗しない理由』参照。船の貯水が腐敗しない理由=船が揺れるので、積んでいる水も常に揺れることになり、熱帯でも簡単には腐敗しない。神戸港の港湾関係者は(外国の船員は、「神戸の水は赤道を超えても腐らない『黄金の水(ゴールデンウォーター)』である」と呼んで珍重した)という。一方、横浜港の港湾関係者も(横浜の水は赤道を超えても腐らない。)と神戸港の港湾関係者と同じ意味の言い伝えが現在でも続けられている、という。つまり、どこの場所から船に積まれた水であっても、前記の「船が揺れるので、積んでいる水も常に揺れることになり…」という理由により、動いている水については、簡単には腐敗しないことが立証されている。
従来の貯水容器は、災害時等において水道水が断水状態となり、水道管内に貯水してある水は静止している状態となる。前記の非特許文献の項で述べたように、静止している貯水は劣化が始まっていると考えるべきである。公共水道管に接続されている分岐水道管内から本案の貯水装置に絶えず新鮮な水道水が連続して補給されている状態であれば問題は無いが、水道水が断水して引き込まれたままの水道水が1〜2日も水道管内で滞留すれば腐敗が始まることは当然である。
本考案は、非常時の水量確保の手段を重点的な課題としながら、この腐敗の進行を止める或いは遅らせることをも併考して提案するものである。
本考案は、課題を解決するための手段として次のような手段を用いる
公共水道管の分岐点Qに接続されている分岐水道管1の接続点に逆止弁CVa(本考案において、公共水道管より分岐する使用区域内との境界に設備する逆止弁CVaについては自復機能なしとする。)を設け、分岐水道管1の流出側の他端末に更に逆止弁CVbを設ける。逆止弁CVbの流出側になる水道管2は、吐出管10の流出側端末に設けた逆止弁CVC及び呼吸弁BVを接続して貯水収容函5内の最上段の水道管ユニット3−1の流入口4に接続する。
貯水収容函5内には複数個の水道管ユニット3(以下、水道管ユニットの総称を「水道管ユニット3」とし、個々の水道管ユニットは「水道管ユニット3−1」、「水道管ユニット3−2」、「水道管ユニット3−3」、「水道管ユニット3−n」等と固有名詞を付け、特定の水道管を示す場合はこの固有名詞も併記する。)を積み重ねる。水源に近い水道管ユニット3−1を最上段に積み、順次水源から遠のくに従い水道管ユニット3−2をその下段へ、又その下段へ水道管ユニット3−3を、更にその下段へ…水道管ユニット3−nを積み込む。
各水道管ユニット3は、第2図に示す如く、貯水収容函5の大きさに見合った適宜な長さの複数の水道管6を、同径の複数U字水道管7と組み合わせて、行き戻り形状に屈折接続した、貯水が流通しうる傾斜を持つ一本の水道管となる水道管ユニット3(3−1、3−2、3−3、…3−n)とする。
貯水収容函5内には水道管ユニット3を複数段積み重ねて収納してある各水道管ユニット3は上下をU字接続管9(9−1、9−2、9−3、…9−n)にて接続し、貯水収容函5内の全水道管ユニット3は流入口4から流出口4’まで一本の貯水用水道管とする。
水洗便器貯水タンク11は貯水収容函5の下流側の高低差の低部位置に設け、貯水収容函5の流出口4’から水洗便器貯水タンク11の流入口8””に接続する。この接続管は隠蔽配管とする。
水洗便器の貯水タンク11内に、貯水収容函5内の水道管ユニット3と同様の構造をした水道管ユニット3(3−T)を収納し、ここに貯えられた貯水を水洗に使用する貯水の動きは水洗便器メーカーの水洗便器操作部の仕様等に従う。
水道管ユニット3−nの流出口4’に安全逃がし弁SVを設け、その吐出側には吐出管10の一端を接続し、吐出管10の他端は水道管ユニット3−1の流入管4に接続する。更に吐出管10の流入口に逆止弁CVdを、他端流出口にも逆止弁CVcを取り付ける。
水道管ユニット3−1の流入管4に呼吸弁BVを取り付ける。
前述の「課題を解決するための手段」は家屋を新築する場合を基本として貯水装置の設置を目的とするものである。既設の家屋において貯水装置を新設するにも貯水タンクを収容するスペースのない場合が大多数であると考えられる。このような場合の実施形態の手段を次の如く考案し提供するものである。
第四図の手洗い室内の貯水容器内部概念図及び配管系統図において、
第四図は、個人住宅並びにアパート等の個室手洗い室に、既に水洗便器が設置してある場合の改造手段及び配管系統の説明図である。
1.受水槽12の水源側に逆止弁CVeを設ける。
2.図において上部の1点鎖線で囲んだ12は、個室手洗い室に設けた受水槽12内の水道管ユニット3−Sであって、手洗い室の天井又は側壁等いずれかの空間に、固定金具或いは支柱などによって取り付ける。内部構造については既説明の水道管ユニット3と同一のものである。
3.受水槽12の送水管18には分岐管等を用いて単数又は複数のフレキシブル管14を取り付け、各使用箇所の止水栓及び背もたれ貯水タンク13に受水槽12の貯水を送水する。
4.既設便器の背もたれ貯水タンク13内を改造するか又は貯水タンクそのものを取替え受水槽12の内部構造と同一構造のものとする。
5.受水槽12の送水管18に接続したフレキシブル管14の他先端を背もたれ貯水タンク13の流入管15の先端に取付けたフラッシュバルブFVに接続する。
6.背もたれ貯水タンク13の流出管16より流出水は便器内の清浄に使用する。
本考案の効果については、
1.公共水道管に異状が発生すれば、水道水を逆止弁CVaにて自動的に遮断するが、水道水の断水等異状が回復しても、直ちに逆止弁CVaは自動復帰しない。公共水道水の清浄度を確認しなければ本案の貯水装置水路を公共水道管への接続は停止を続ける。多少であっても異状な水道水は遮断を続け、清浄な状態に戻らないかぎり分岐水道管1へは流入させない。清浄度の視覚確認後になってマニュアル操作により、公共水道管に接続する。2.貯水収容函5はその形状が周辺環境に応じ又内部の水道管ユニットの数量や大きさによって、更に貯水収容函5の設置場所を何カ所にも分割して設置できる。従って、貯水量の数量についても必要な量を自由に、簡単に設定できる。
水道管ユニット3内の貯水は、貯水回路の最上位置に空気の送入がないと止水栓等より取水出来ないが、本装置はこれを自動的に取水可能となる構造(呼吸弁BVの取り付け。)であってマニュアル操作等は必要ない。
3.安全弁SVよりの逃がし水は、止水栓spV等の開閉毎に貯水の水圧により吐出管10へ流れ込み最上段の水道管ユニット3−1に給水される。このため、貯水回路内の水は停滞せず動水又は振動水状態となって、少なくとも貯水不足で水を補給するまで、貯水の悪質化を防止或いは遅延することが可能である。
4.貯水収容函5が設置される場所の広狭等によって大きさが変更するため貯水収容函5内に設置する水道管ユニット3の個数は、変更できる構造となる。
5.水洗便器使用後において、貯水タンク11に、使用した貯水に見合う貯水を給水する音が一切しなくなる。従来の貯水タンクは、使用→減水→給水→使用→減水→給水を繰り返す構造であって、給水時に貯水タンク内に流入する給水音が発生した。本考案においては常時満水状態の貯水タンクてあるため、その都度貯水タンク内の減水を補給する必要がなく給水音はない。
本考案の貯水装置及び貯水回路等の配管系統図である。 貯水装置内に収納された水道管ユニットの配管概念図である。 水洗い室内に設置の受水槽及び背もたれ貯水タンク内部概念図である。 手洗い室内に新しく受水槽貯水タンクを設置した貯水容器内部概念図及び配管系統図である。
貯水装置全部を新設する場合
実施例1
第一図〜第三図にて、公共水道水が異常時における本考案の動作を含めて、一実施例を説明すれば、
公共水道管に異状が発生し水圧が低下すれば、公共水道管よりの分岐水道管1の始端、つまり公共水道管の分岐点Qにに設けた逆止弁CVaが動作し、公共水道管から分岐水道管1への水路を遮断する。逆止弁CVaは一旦動作すれば公共水道管の水圧が正常に復帰しても、ロック機構(一般的な動作停止機能の器具を使用。)が作動を続け、人手で開放しなければ公共水道管と分岐水道管1との再接続はできない。事故があった水道水は一旦正常に戻っても、間歇断水、にごり等の現象が残りこれが治まったことを確認した以降でないと、本考案の貯水装置水路は自動的に再接続させない構造とする。本案の貯水装置水路へ供給する水はたえず清浄な水道水でなければならないための措置である。
公共水道管の分岐点Qに接続されている分岐水道管1に逆止弁CVaを設け、流出側となる分岐水道管1の他端末に更に逆止弁CVbを設けて、貯水収容函5からの貯水の逆流を防止する。逆止弁CVbの流出側となる貯水収容函5への水道管は、吐出管10の流出側端末に設けた逆止弁CVC及び呼吸弁BVを接続して貯水収容函5内の最上段の水道管ユニット3−1の流入口4に接続する。
本考案の貯水収容函5は、可能な限り高所に設置することが望ましい。貯水収容函5の内部には複数の水道水ユニット3が積み重ねられて、最上段の水道管ユニット3−1と最下段の水道管ユニット3−nとの間に水圧差を生じさせ、公共水道管の水圧と貯水収容函5内に生ずる水圧が相乗されて安全逃がし弁SVへ懸り、止水栓SPVの開閉の度にウオーターハンマーによる新たな水圧も更に加わって安全逃がし弁SVに懸かるが、この水圧が多ければ多いほど吐出管10への還流が多くなり、静止している貯水に対して動水及び振動発生の原動力となる。
水洗便器貯水タンク11は貯水収容函5の下流側、低位置に設け、貯水収容函5の流出口4’から水洗便器貯水タンク11の流入口8””に接続する。この接続管は隠蔽配管とする。その理由としては、本考案中でも対策は講じてあるが(安全逃がし弁SVの設置)エアーハンマーの衝撃音対策である。貯水の貯水位置と使用箇所との落差を大きくするため、貯水収容函5は可能なかぎり高所に設置し、水圧検出点Pに掛かる水圧を大きくしている。止水栓spV等を急激閉鎖した場合のウオーターハンマー音は大きくなり使用位置、特に身辺に近く水道管がある場合この衝撃音はかなり大きく聞こえる。この衝撃音を減少させるために、建屋の壁内に隠蔽配管し水道管を強固に固定して振動を抑止する。
分岐水道管1は地表付近の高さから少なくとも最上段水道管ユニット3−1の流入管4の高さまで立ち上げる必要がある。この分岐水道管1内の貯水は水圧検出点Pへの水圧には関係ない。
止水栓spVが開栓中から閉鎖した一瞬、つまりウオーターハンマー発生時に最下段水管ユニット3−nの流出口部分の水圧検出点Pに懸かる水圧が設定値に達したとき、安全逃がし弁SVを動作させる。止水栓spVが開栓・閉栓の動作毎に、貯水収容函5内の貯水は安全逃がし弁SVから吐出管10へ流出を繰り返す。このときの貯水収容函5内の貯水量の水圧は、単純に計算して「貯水装置5の貯水量×貯水装置5の高さ=α」となり、このαが安全逃がし弁SVに懸かる。(断水時の場合公共水道水の圧力掛からない。)
一方、吐出管10の貯水量は吐出管10内のみの水量であって、その水圧は「吐出管10内の水量×吐出管10の長さ=β」となる。前記αとβを比較すれば、その構造からもわかるとおり安全逃がし弁SVへ懸かる水圧は「α>β」となる。
従って、安全逃がし弁SVより不定期的に吐出管10へ吐出する水圧についての逆圧はごくわずかなものであって問題はない。
貯水収容函5への水道管2に設けてある呼吸弁BVの理由については、本考案使用の場合、止水栓spVを開口しても水道管ユニット3内の貯水は流出しない。水道管ユニット3−1の流入管4内が負圧になるためである。前記の貯水収容函5への水道管2の上部側に呼吸弁BVを設けてやれば、止水栓spVを開口した時水道管ユニット3−1の流入管4内に大気が吸入され、貯水装置5内の貯水は流出する。
吐出管10の流入口に逆止弁CVdは、安全逃がし弁SVへの逆圧を防止し、流出口に逆止弁CVcを取り付けてある理由は貯水が吐出管へ逆流することを防止するためである。
既設の水道設備を改造する場合
実施例2
既設の個室手洗い室内はその殆どが狭隘なスペースであるが、貯水する場所が他にない場合、貯水容器の形状によっては有効な収納場所である。従って水道水の事故等で断水した場合、貯水容器を設置する場所を個室手洗い室内と定め、その実施例を第四図にて説明する。各部の符号、名称については、前実施例「新設の場合」に準じて記入したが、一部表現の異なる箇所もある。
図上部の受水槽12へ公共水道管よりの水道水を受水するが、この水路の途中に逆止弁CVeを設ける理由は、段落(0016)にて説明したことと全く同様であって、使用区域内の水道水を清浄に保つためのものである。
受水槽12内に収容の水道管ユニット3−S及び背もたれ貯水タンク13に収納のはその構造が段落(0009)と同様「各水道管ユニット3は、第2図に示す如く、貯水収容函5の大きさに見合った適宜な長さの複数の水道管6を、同径の複数U字水道管7と組み合わせて、行き戻り形状に屈折接続した、貯水が流通しうる傾斜を持つ一本の水道管となる水道管ユニット3(3−1、3−2、3−3、…3−n)とする。」である。
公共水道管と受水槽12との間の水路に呼吸弁BVを設け、逆止弁CVeが動作した場合、送水管18より貯水が流出可能とするためである。
受水槽12の送水管18からの水道管はフレキシブル管14を用いて、各使用箇所へ給水する。受水槽12は狭隘なスペースに収納し取り付けるため、取り付ける箇所が側壁、天井等であり受水槽12は水平又は垂直或いは傾斜して取り付けられる。このため送水管18からの行き先水道管の取り付けには、直管やU字管、ノーマル管を使用した工法では、工事に手数が掛かり能率も悪い。このためにフレキシブル管14を使用する。
背もたれ貯水タンク13内の貯水は、便器使用のときに必要量を流出する。この出量は、従来タイプの、貯水タンクの側面に取り付けられているレバーと同様の使用目的であるフラッシュバルブFVによって決まる。フラッシュバルブFVを一旦押下して手を離しても、設定した一定時間を経過した後にならないと自動復帰しない。従って背もたれ貯水タンク13内の貯水は押下した時点より自動復帰するまでの間に便器に排水することとなる。
既設の水道設備を改造する場合
実施例3
すでに水洗便器を使用中の家庭、アパート等においては、水洗便器のみではなく、家庭内での飲用水を初めその他の目的で使用する水道水の貯水を考えれば、本考案で提案した設備を設置するべきであるが、ほとんどの家庭においてはスペースの無いケースが多数であると考えられる。このような現状に鑑み第四図にてその概念を示したように、比較的空スペースのある個室手洗い室の天井、壁面に受水槽貯水タンク12を縦横傾斜を問わず取り付ける方法を提案する。第四図において、
公共水道管…逆止弁CVa…呼吸弁BV…受水槽貯水タンク12…受水槽送出管18…フレキシブル管14…各既設配管への水路を新たに挿入することになる。
第三図に示した実施例2においては、水洗便器貯水タンク11内の構造を従来の浮子によるポールタップ方式から、本案の水道管ユニット方式に変更したが、第四図における実施例3は、背もたれ貯水タンク13内は改造せず、既設の水洗便器をそのまま使用することを特徴とする。
本考案の貯水装置を設備すれば、家庭及びアパート各室、ホテル各室等の受水回路内は絶えず清浄な水道水が流れていると、利用者に信頼されるシステムであるといえる。特に公共水道水と遮断状態になった場合に、貯留水に振動又は流動を与える腐敗防止方法については、今後画期的な、進歩した技術が後を引き継ぐことによって、日本の水道水は薬品の臭いもなくなり、天然水に匹敵しうる水道水の浄化技術が展開されるものと信頼している。
1 分岐水道管
2 貯水収容函への水道管
3 水道管ユニットの総称
3−1 最上段水道管ユニット
3−2 2段目水道管ユニット
3−3 3段目水道管ユニット
3−N 最下段水道管ユニット
3−S 受水槽内水道管ユニット
3−T 貯水タンク内水道管ユニット
3−U 背もたれ貯水タンク水道管ユニット
4 水道管ユニット3−1の流入管
4’ 水道管ユニット3−nの流出管
5 貯水収容函
6 水道管ユニット3内の水道管
7 U字水道管
8 水道管ユニット3流入口フランジ
8’ 水道管ユニット3流出口フランジ
8” 水洗便器貯水タンク内水道管ユニット3の流出管
8”” 水洗便器貯水タンク内水道管ユニット3の流入管
9−1 最上段水道管ユニットと2段目水道管ユニットのU字接続管
9−2 2段目水道管ユニットと3段目水道管ユニットのU字接続管
9−3 3段目水道管ユニットと次下段水道管ユニットのU字接続管
10 吐出管
11 水洗便器貯水タンク
12 受水槽貯水タンク
13 背もたれ貯水タンク
14 フレキシブル管
15 背もたれ貯水タンク流入管
16 排水レバー
17 受水槽受水管
18 受水槽送出管
19 手洗い管
20 便座
21 便座蓋
CVa 分岐点よりの分岐水道管始端逆止弁
CVb 分岐点よりの分岐水道管終端逆止弁
CVc 吐出管最上端逆止弁
CVd 吐出管最下端逆止弁
CVe 公共水道管より受水槽受水管始端逆止弁
BV 呼吸弁
FV フラッシュバルブ
P 水圧検出点
Q 公共水道管よりの分岐点
spV 止水栓
SV 安全逃がし弁
1 分岐水道管
2 貯水収容函への水道管
3 水道管ユニットの総称
3−1 最上段水道管ユニット
3−2 2段目水道管ユニット
3−3 3段目水道管ユニット
3−N 最下段水道管ユニット
3−S 受水槽内水道管ユニット
3−T 貯水タンク内水道管ユニット
3−U 背もたれ貯水タンク水道管ユニット
4 水道管ユニット3−1の流入管
4’ 水道管ユニット3−nの流出管
5 貯水収容函
6 水道管ユニット3内の水道管
7 U字水道管
8 水道管ユニット3流入口フランジ
8’ 水道管ユニット3流出口フランジ
8” 水洗便器貯水タンク内水道管ユニット3の流出管
8”” 水洗便器貯水タンク内水道管ユニット3の流入管
9−1 最上段水道管ユニットと2段目水道管ユニットのU字接
9−2 2段目水道管ユニットと3段目水道管ユニットのU字接続管
9−3 3段目水道管ユニットと次下段水道管ユニットのU字接続管
10 吐出管
11 水洗便器貯水タンク
12 受水槽貯水タンク
13 背もたれ貯水タンク
14 フレキシブル管
15 背もたれ貯水タンク流入管
16 排水レバー
17 受水槽受水管
18 受水槽送出管
19 手洗い管
20 便座
21 便座蓋
CVa 分岐点よりの分岐水道管始端逆止弁
CVb 分岐点よりの分岐水道管終端逆止弁
CVc 吐出管最上端逆止弁
CVd 吐出管最下端逆止弁
CVe 公共水道管より受水槽受水管始端逆止弁
CVf 公共水道管より受水槽貯水タンク受水管始端逆止弁
BV 呼吸弁
FV フラッシュバルブ
P 水圧検出点
Q 公共水道管よりの分岐点
spV 止水栓
SV 安全逃がし弁

Claims (5)

  1. 公共水道管より私有地の使用区域内へ分岐した分岐水道管1以降を、
    1.建屋内の高所のスペースに設置できる形状の水道管収納函5内に適宜な長さの水道管6複数個を、同径のU字水道管7複数個と組み合わせて行き戻り形状に屈折接続して水道水に対して一本の水道管となし、水道水が流通しうる傾斜を持たせた水道管ユニット3(3−1、3−2、3−3、…3−n)を、複数段積み重ねて前記記載の水道管収納函5内に収納し、
    2.重ね合わせた上下段相互の各水道管ユニット3を同径のU字接続管9(9−1,9−2…9−n)によって接続すれば、積み重ねた水道管ユニット3は全数が一本の水道管となって、水道管収納函5の流入口4から流出口4’までの貯水管となり、
    3.公共水道管の分岐点(分岐水道管1の流入口)に逆止弁CVa(自復機能無し)を設け、分岐水道管1の流出口に逆止弁CVbを設ける。
    4.水道管収納函5内の最上段に積まれた水道管ユニット3−1の流入口4に、呼吸弁BVを設ける。
    上記1〜4項の如く接続及び組み合わせ構成をなす貯水装置。
  2. 水道管収納函5の低位置及び下流側に、各使用場所の止水栓spVの一つとして接続する水洗便器貯水タンク11を設置し、内部には前記水道管ユニット3と同型の水道管ユニット3(3−T)を収納することを特徴とする請求項1に記載の貯水装置。
  3. 水道管収納函5の流出管4’の下流側(各止水栓等の上流側)に安全逃がし弁SVを接続し、当該安全逃がし弁SVの吐出口に接続した吐出管10を水道管収容函5の最上段に収容の水道管ユニット3(3−1)の流入管4に接続し、吐出管10の流入口に逆止弁CVdを、更に吐出管10の流出口にも逆止弁CVeを取り付けることを特徴とする請求項1及び請求項2に記載の貯水装置。
  4. 既設の手洗い室内の改造の場合、公共水道管より分岐の受水路入り口に逆止弁CVa(自復機能無し)を接続し水道管ユニットを収容した受水槽12を天井或いは側壁に縦、横、傾斜不問に取り付け固定し、受水槽貯水タンク12の送水管18にフレキシブル管14を接続してその先端を既設便器の背もたれ貯水タンク13の流入管15に接続し、受水槽貯水タンク12に内設した水道管ユニット3−Sと同様形態の水道管ユニット3−Uを背もたれ貯水タンク13に改造内設し、流入管15にフラッシュバルブを接続した貯水装置。
  5. 既設の手洗い室内の空間スペースである天井、側壁に受水槽貯水タンク12を縦、横、傾斜自由に取り付け、公共水道管より各使用箇所の止水栓等までの間に、
    公共水道管…逆止弁CVa(自復機能なし)…呼吸弁BV…受水槽貯水タンク12…受水槽送水管18…フレキシブル管…各止水栓
    の水路を新設し既設の水路に挿入して使用区域内の受水路を構成することを特徴とする貯水装置。
JP2009005679U 2009-07-17 貯水装置 Expired - Lifetime JP3158769U (ja)

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