JP2006097318A - 消火用配管設備 - Google Patents
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Abstract
【要 約】
【課 題】 消火用の連結送水管を生活用水配管と兼用させて高層建築物のコストを削減する。
【解決手段】 給水管5から枝分かれする各枝管6に減圧弁61を挿入するとともに生活用水配管をステンレス鋼管とし、必要な弁等を付加することにより、高層建築物に設置する連結送水管を揚水管3あるいは給水管5と共用させる。
【選択図】 図1
【課 題】 消火用の連結送水管を生活用水配管と兼用させて高層建築物のコストを削減する。
【解決手段】 給水管5から枝分かれする各枝管6に減圧弁61を挿入するとともに生活用水配管をステンレス鋼管とし、必要な弁等を付加することにより、高層建築物に設置する連結送水管を揚水管3あるいは給水管5と共用させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マンション、大型店舗等、床面積が大きい、あるいは高層の建築物に設置する連結送水管等の消火用配管設備に関する。
マンション、大型店舗等、床面積が大きいか、あるいは高層の建築物(以下総称して「高層建築物」という)については、消防法によりさまざまな消火設備の設置が定められている。このうち屋内消火栓やスプリンクラは主として初期消火用として住民が使用するか自動作動のものであり、とくに高圧配管とする必要はないが、連結送水管は到着した消防隊のポンプ車が使用するものでありこれに接続して各階で消防隊員が使用するものであり、2MPa(約20kg/cm2 )という高圧対応の配管設備である。
一方、こうした高層建築物には、飲料水、清掃用水、手洗い水等のいわゆる生活用水が配管されている。これらは接続される機器の保護のため、1.75MPa以上の圧力にならないよう、配管内の要所に減圧弁が挿入されているのが普通である。生活用水配管は水が随時使用され、常に管内に新鮮な水が補充されるため酸素が豊富に供給されており、錆が発生しやすいので、長期寿命を想定して配管にステンレス鋼管を採用することが一般的となっている。
高層建築物における生活用水配管の一例を図3の配管系統図により説明する。1は地下室に設けられた受水タンク、2は揚水ポンプ、3は揚水管、4は高架水槽、5は給水管、6はこれから各階毎に枝分かれする枝管である。
受水タンク1には地中に埋設された給水本管から水位に応じてフロート弁の作動により適宜水道水が流入する。しかしこれは0.15MPa程度の低圧であるから、このままでは高層階に給水できないので、揚水ポンプ2により揚水管3を経由して一旦屋上階に設置された高架水槽4に水を送り、給水管5、枝管6を経由し、高架水槽4との高低差を利用して各階に給水するのである。なお、建築物の階高が高く、低層階に対しては給水圧力が高くなりすぎるおそれのある場合は、該当する各階の枝分かれ部分に減圧弁を設けて対処することがある。
前記したように、屋内消火栓やスプリンクラ用配管は通常の低圧水配管であるから、生活用水配管と同レベルの配管設備である。そこで、特許文献1には、配管系統の主要部を生活用水配管と兼用としたスプリンクラ消火設備が提案されている。
一方の連結送水管は、高層建築物については常時満水状態の「湿式」とすることが定められているが、内部の水は日常的には入れ代わることがなく、酸素供給がないこと、また高圧対応であることなどから、これまでJIS G 3454でいう圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG370、呼び厚さでスケジュール40以上)が使用されていたが、特許文献2にはこれをステンレス鋼管とすることが提案されている。
連結送水管の一例を図4の配管系統図により説明する。揚水管3と高架水槽4は図3におけるものと同様のものである。7は連結送水管、8は送水口、9は各階に設置された器具格納箱(放水口)である。
連結送水管の一例を図4の配管系統図により説明する。揚水管3と高架水槽4は図3におけるものと同様のものである。7は連結送水管、8は送水口、9は各階に設置された器具格納箱(放水口)である。
寸秒を争う消火活動において放水遅れなどのおそれのないよう、連結送水管7内は常に高架水槽4からの給水で満たされている。これが湿式といわれる所以である。送水口8は消防ポンプ車のホースが接続される部分で、消防ポンプ車が容易に接近できる場所に設けられ、原則として双口形である。器具格納箱(放水口)9は3階以上の各階において消防隊が有効に使用できるよう、避難階段に通じる階段室付近や非常用エレベータの乗降ロビー等に設けられ、所定の放水ノズルを取り付けた消火ホース、開閉弁等が収納されている。このように連結送水管は生活用水配管とはレベルの異なるものであり、これまでそれぞれ互いに独立した別系統の配管設備と考えられていた。
特開2003−70933号公報
特開2000−257123号公報
本発明は、予想される諸問題を設備的に解消し、連結送水管と生活用水配管とを兼用させて高層建築物のコストを削減することを目的とする。
本発明は、給水管から枝分かれする各枝管に減圧弁を挿入するとともに生活用水配管をステンレス鋼管とすることにより、高層建築物に設置する連結送水管を前記生活用水配管と共用させたことを特徴とする消火用配管設備であり、望ましくは高架水槽と給水管との間に逆止弁を挿入し、共用させる生活用水配管を給水管とした前記の消火用配管設備であるか、あるいは揚水管と高架水槽との間に開閉弁を挿入するとともに高架水槽から揚水管に向けて流下するバイパス管を設け、共用させる生活用水配管を揚水管とした前記の消火用配管設備である。
本発明によれば、ステンレス鋼管を採用することにより肉厚、管径を減ずることができる上、地上から屋上階に至る配管を1系統削減できるばかりか、揚水ポンプ、高架水槽などを重複設置しなくてよいので配管設備に関する高層建築物の建造コストを大幅に削減することができるという、すぐれた効果を奏する。
本発明では、給水管から枝分かれする各枝管に減圧弁を挿入するとともに生活用水配管を高圧対応のステンレス鋼管とすることにより、高層建築物に設置する連結送水管を前記生活用水配管と共用させている。ステンレス鋼管は腐食が少ないので経年による強度の低下がなく、引張り強さが大きいのでその分肉厚を減ずることができるばかりでなく、表面がなめらかで流水時の摩擦損失が少ないから管径を小さくすることができるなどの利点がある。生活用水配管としては図3で説明したように地上から屋上階に至る主配管として揚水管、給水管の2系統があるので、このいずれかを連結送水管と兼用させるのである。兼用させるにあたって消火活動の際、送水口から高圧の消防水が管内に進入するので、水が逆流しては困る箇所には逆止弁や開閉弁を挿入し、また生活用水配管に高圧水が進入しても安全なように、すべての枝管に減圧弁を挿入する。元々減圧弁が設けられる予定の箇所についても、消防ポンプ車の圧力に設定値を見直す必要がある。また、生活用水に消防水が混入することになるので、ポンプ車が上水以外を使用した場合などは、衛生上管内の清掃が必要となる。
本発明の第1の実施例を図1の配管系統図により説明する。この実施例は連結送水管と共用させる生活用水配管を給水管としたものである。消防ポンプ車送水時の逆流を防止するため、高架水槽4と給水管5との間に逆止弁41を挿入した上で、給水管5の1階部分に送水口8を、また3階以上の各階には器具格納箱(放水口)9を接続してある。
本発明の第2の実施例を図2の配管系統図により説明する。この実施例は連結送水管と共用させる生活用水配管を揚水管としたものである。地下の揚水ポンプ2の出口側には元々逆止弁が挿入されているのが普通だから上流側についてはそのままでよいが、高圧の消防水が高架水槽4に流入しないよう、流入口に開閉弁42を挿入し、火災時にはこれを閉じるようにする。一方、揚水管3が連結送水管となるので管内の満水状態を保証するため高架水槽4と揚水管3とを連結し、揚水管3に向けてのみ流れるよう逆止弁を設けたバイパス管43を設ける。
給水管5の1階部分に送水口8を、また3階以上の各階に器具格納箱(放水口)9を接続するのは第1の実施例と同様である。
1 受水タンク
2 揚水ポンプ
3 揚水管
4 高架水槽
5 給水管
6 枝管
7 連結送水管
8 送水口
9 器具格納箱(放水口)
41 逆止弁
42 開閉弁
43 バイパス管
61 減圧弁
2 揚水ポンプ
3 揚水管
4 高架水槽
5 給水管
6 枝管
7 連結送水管
8 送水口
9 器具格納箱(放水口)
41 逆止弁
42 開閉弁
43 バイパス管
61 減圧弁
Claims (3)
- 給水管(5)から枝分かれする各枝管(6)に減圧弁(61)を挿入するとともに生活用水配管をステンレス鋼管とすることにより、高層建築物に設置する連結送水管を前記生活用水配管と共用させたことを特徴とする消火用配管設備。
- 高架水槽(4)と給水管(5)との間に逆止弁(41)を挿入し、共用させる生活用水配管を給水管(5)とした請求項1に記載の消火用配管設備。
- 揚水管(3)と高架水槽(4)との間に開閉弁(42)を挿入するとともに高架水槽(4)から揚水管(3)に向けて流下するバイパス管(43)を設け、共用させる生活用水配管を揚水管(3)とした請求項1に記載の消火用配管設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004284225A JP2006097318A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | 消火用配管設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004284225A JP2006097318A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | 消火用配管設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006097318A true JP2006097318A (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=36237396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004284225A Pending JP2006097318A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | 消火用配管設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006097318A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012200359A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Nohmi Bosai Ltd | 消火設備 |
CN103290885A (zh) * | 2013-06-25 | 2013-09-11 | 福州市公安消防支队 | 大楼生活用水和消防用水共用水泵的方法和装置 |
CN103572803A (zh) * | 2012-08-08 | 2014-02-12 | 贵阳铝镁设计研究院有限公司 | 保证消防用水及水质的屋顶水箱及其制作方法 |
CN103669481A (zh) * | 2012-09-08 | 2014-03-26 | 上海熊猫机械(集团)有限公司 | 比例式叠压给水设备 |
CN103669482A (zh) * | 2012-09-08 | 2014-03-26 | 上海熊猫机械(集团)有限公司 | 一种比例式无负压给水设备 |
-
2004
- 2004-09-29 JP JP2004284225A patent/JP2006097318A/ja active Pending
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