JP2597309B2 - 貯水装置 - Google Patents

貯水装置

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JP2597309B2
JP2597309B2 JP6078726A JP7872694A JP2597309B2 JP 2597309 B2 JP2597309 B2 JP 2597309B2 JP 6078726 A JP6078726 A JP 6078726A JP 7872694 A JP7872694 A JP 7872694A JP 2597309 B2 JP2597309 B2 JP 2597309B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は震災対策用貯水装置に関
し、特に一般家庭用の震災対策用貯水装置に関する。
【0002】
【従来技術】大地震等の災害が発生した場合、水道施設
の破壊や停電等により各家庭への給水が停止される可能
性は非常に大きい。そのため、非常用の飲料水の確保お
よび応急給水対策は常日頃から確立しておくことが必要
である。
【0003】災害救助法によれば、災害時の応急給水
は、本来的に、都道府県および市町村の責務とされてい
る。従って、一定規模の震災対策用貯水施設が各地で設
置され始めている。
【0004】しかしながら、大地震が発生した場合、交
通機関や道路の破壊等により、大多数の住民は自ら貯水
施設に出向いて飲料水等を確保しようとしても、貯水施
設がよほど近くにでもない限り、飲料水の確保は不可能
である。また、例え貯水施設に行くことができても人力
のみで大量の水を運ぶのは困難である。一方、自治体側
が貯水施設から給水車等で住民に給水しようとしても、
人員の確保や道路の破壊等により速やかに給水が行える
保証はない。
【0005】従って、震災対策用に一般家庭においても
最低限の飲料水を確保できるような貯水装置を設けてお
くことが必要である。そして、このような貯水装置は災
害時の給水を簡便に行うことができると同時に、維持管
理が簡単でかつ水道水として必要な水質を確保するた
め、水が常時適切に流入し、流出する形式でなければな
らない。そのような貯水装置は震災対策用のみでなく、
例えば降雨量不足のため取水制限が行われた場合の断水
対策にも有用である。
【0006】本願出願人はすでに一般家庭用の貯水装置
として、半密閉式低圧水槽を提案している(特公平3−
9030号公報参照)。図9はこの半密閉式低圧水槽1
0の断面図を示しており、水槽10の最上部に設けられ
断水時には水槽10内を外気と連通させるが通水時には
水槽10内を外気と遮断する弁13と、水槽10内の高
い位置に放出口を有する1次側給水管5と、水槽10内
の高い位置に吸水口を有する2次側汎用給水管7と、水
槽10内の低い位置に吸水口を有する2次側飲料用給水
管8とを有することを特徴とする。ここで、1次側給水
管5は水道本管と接続され、2次側汎用給水管7は家庭
内のトイレ、風呂等の雑水栓に接続され、2次側飲料用
給水管8は家庭内の台所の飲料用水栓に接続されてい
る。なお、排水管9は水槽10の底に老廃物等が蓄積さ
れた場合に水槽10内の水を直接排水する場合に用いら
れる。
【0007】平常時には、水道本管から供給される水は
1次側給水管5を通り、その放出口5aから水槽10内
に放出され、水槽10内を循環しながら2次側汎用給水
管7の吸水口7aおよび2次側飲料用給水管8の吸水口
8aからそれぞれの管に入り、屋内の雑水栓および飲料
水栓から給水される。
【0008】次に断水時の場合の動作について説明す
る。断水になると水槽10内の水圧が低下し、圧力が零
以下になると、水槽10の最上部に設けられた空気の入
り切り弁13が開かれ、水槽10内に空気が流入する。
それと同時に、水槽10内の水は1次側給水管5の放出
口5aから逆に吸い込まれて、水道本管に向かって逆流
を開始する。しかし、水槽10内の水位が下がり、水位
がちょうど1次側給水管5の放出口5aの高さを下回る
と、逆流は停止する。同様に、水位が下がって、水位が
ちょうど2次側汎用給水管7の吸水口7aの高さを下回
ると、2次側汎用給水管7の吸水口7aへの水の流入は
停止し、家庭内への給水は2次側飲料用給水管8からの
み行われることになる。
【0009】このように図9に開示された水槽では、断
水によって水槽10内の水位が一定の高さまで下がる
と、自動的に汎用水の供給が停止され、その水位までの
水が飲料用として確保できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
開示された水槽であると、断水になった場合に水槽10
内の水が一部水道本管に逆流する点が、衛生上等の観点
から望ましくない。また、汎用水に浴用水を含めている
が、浴用には大量の水を使用してしまう点から、断水時
に水槽10内の水を漫然と浴用に使用してしまうのは、
節水と水の有効利用の点で望ましくない。
【0011】本発明は上記の問題点にかんがみてなされ
たものであり、その目的は、災害時の給水を用途別に優
先順位をつけながら簡便に行うことができると同時に、
維持管理が簡単でかつ水道水として必要な水質を確保で
き、かつ断水が開始された場合に貯水層内の水が一滴も
水道本管に逆流することがないような水の貯水装置を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、貯水装置を、使用水栓および水道
本管より高い位置に設置された水槽と、一端が水道本管
に接続され他端が前記水槽の最上位置に接続された1次
側給水管と、前記1次側給水管と前記水槽との接続部の
上部に取り付けられ水道管の自然水圧により密閉し自然
水圧以下で解放する弁と、前記水槽内の高い位置に吸水
口を有する汎用給水管と、前記水槽内の低い位置に吸水
口を有する飲料用給水管とを有するように構成した。
【0013】さらに第2に構成として、貯水装置を、使
用水栓および水道本管より高い位置に設置された水槽
と、一端が水道本管に接続され他端が前記水槽の最上位
置に接続された1次側給水管と、前記1次側給水管と前
記水槽との接続部の上部に取り付けられ水道管の自然水
圧により密閉し自然水圧以下で解放する弁と、前記水槽
内の高い位置に吸水口を有する浴用給水管と、前記浴用
給水管の吸水口より低い位置に吸水口を有する汎用吸水
管と、前記汎用吸水管の吸水口より低い位置に吸水口を
有する飲料用給水管とを有するように構成した。
【0014】また、前記1次側給水管と前記弁と前記水
槽とをT字継手を用いて接続し、前記1次側給水管を前
記T字継手の中央口に接続し、前記弁を前記T字継手の
上端口に接続し、前記水槽を前記T字継手の下端口に接
続し、前記T字継手が前記水槽内の空気の排出通路と前
記水槽への水の流入通路とを分けかつ前記弁内の水の滞
留を防止するための整流管を有し、前記T字継手の中央
口を前記上端口と下端口を通る軸線より左または右に寄
って形成するようにした。
【0015】さらに、前記整流管が空気を排出させる空
気道通管とその上端に形成されたフランジ部とからな
り、前記弁内に水を滞留させないために該フランジ部に
上面から下面へ斜めに貫通する連通孔を形成した。
【0016】
【作用】水槽を使用水栓および水道本管より高い位置に
設置することを必須要件とし、水道本管の自然水圧によ
り水を押し上げて貯留し、水の重力により水を水槽より
取り出すので、ポンプ等の機械装置を必要としない。
【0017】1次側給水管を水槽の最上部に接続したの
で、断水になっても水槽内の水は水道本管に逆流しな
い。
【0018】断水になった場合に水の使用を浴用、汎
用、飲料用の3系統に分け、水槽内の水の残量に応じて
使用を限定できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明による実施例について図面を参
照して説明する。
【0020】図1は本発明による貯水装置1を一般家庭
に設置した状態を示す図である。水道本管19から供給
される水は止水弁2、量水器3、逆止弁4を経た後、家
庭内には二手に別れて供給されている。すなわち、一部
は浴用給水管6を通って家庭内の浴用水栓18に直接供
給されるが、残りは1次側給水管5を通り、水槽10内
に放出される。水槽10内に放出された水は水槽10内
を循環しながら2次側汎用給水管7および2次側飲料用
給水管8に入り、それぞれに接続された家庭内の水栓か
ら給水される。水槽10の最上部には空気の入り切り弁
13が取りつけられており、この入り切り弁13によ
り、平常時には水槽10内を外気と遮断するが、断水時
には水槽10内を外気と連通させることができる。
【0021】ここで、2次側汎用給水管7は家庭内のト
イレ用水栓15、浴室内のシャワー用水栓17および洗
面所用水栓16に接続されている。また、2次側飲料用
給水管8は台所内の飲料用水栓14に接続されている。
【0022】水槽10は架台12によって、家庭内で使
用される水栓より高い位置に設置されている。すなわ
ち、本実施例による貯水装置10では、水を水道本管内
の自然水圧により使用される水栓より高い位置まで押し
上げて貯留するので、貯留するためにポンプ等の機械装
置を用いる必要はない。また、通常時であっても、断水
時であっても水の取り出しについてポンプ等の機械装置
や特別の操作は必要としない。従って、維持管理におい
ても経済的であるばかりでなく、停電などの災害時にも
機能しなくなることがない。
【0023】なお、水槽10の最低部には排水管9が設
けられており、水槽10内に老廃物等が沈殿した場合等
に排水弁9aから直接水槽10内の水を排水できるよう
になっている。
【0024】次に、図2を用いて貯水装置1の平常時お
よび断水時の動作について説明する。図2(a)は平常
時、図2(b)は断水直後、図2(c)は断水開始後水
槽10内の水を半分程度使用した時、図2(d)は断水
が解除され通水が再開された時、の貯水装置の状態をそ
れぞれ表した図である。
【0025】図2(a)に示されるように、平常時には
水道本管からの水は逆止弁4を介して浴用給水管6およ
び1次側給水管5に入る。1次側給水管5に入った水は
水圧によって押し上げられ、水槽10の最上部から水槽
10内に導かれ、水槽10内を循環しながら2次側汎用
給水管7および2次側飲料用給水管8に入る。
【0026】断水になると、図2(b)に示されるよう
に水圧が低下し、1次側給水管5から水槽10内への水
の放出は停止し、水圧によって閉じていた空気の入り切
り弁13が開かれ、水槽10内へ空気が流入する。この
ため断水になっても2次側汎用給水管7および2次側飲
料用給水管8を通じて家庭内への給水はスムーズに行わ
れる。また、断水になっても水槽10内の水は一滴たり
とも水道本管に逆流しない。
【0027】ただし、浴用の水については水槽10を経
ずに逆止弁4を介して浴用給水管6より直接供給されて
いるので、断水発生後1次側給水管5に残っていた水が
浴用水栓18(図1参照)の高さを下回ってしまうと浴
用水栓18からの水の供給は停止する。浴用には一度に
大量の水を使ってしまうこと、また浴用の水の重要度は
他の用途に比し低いことを考慮し、断水時の節水と水の
有効利用のためこのような構成を採用したものである。
【0028】断水になった後、水槽10内の水が引き続
き2次側汎用給水管7および2次側飲料用給水管8を通
じで家庭内で使用され続けると、水槽10内の水位が次
第に低下してくる。そして、図2(c)に示されるよう
に水位が2次側汎用給水管7の吸水口7aの高さを下回
ると、吸水口7aへの水の流入は停止し、家庭内への給
水は2次側飲料用給水管8からのみ行われることにな
る。すなわち、水槽内に貯留された水の量が一定量を下
回ると、家庭内での水の使用を一番重要度の高い飲料用
一本に絞り、水の有効利用と節水を図るものである。
【0029】なお、2次側飲料用給水管8の吸水口8a
は、水槽10内の最低部から多少突出した位置に設けら
れているため、水槽10内の水位が吸水口8aを下回る
と2次側飲料用給水管8からの給水も停止してしまう
が、給水口8aをこのように多少最低部より突出させた
のは、水槽内に沈殿する物質が水と一緒に2次側飲料用
給水管8に吸い込まれないようにするためである。
【0030】断水が解除され、通水が開始されると、図
2(d)に示されるように、水圧によって水が1次側給
水管5内を押し上げられ、水槽10内への水の放出が開
始される。そして、水槽10内の水位が次第に上昇し、
水槽10内を満たすと空気の入り切り弁13が水圧によ
り自動的に閉じるので、通水時に特別の操作を行う必要
はない。
【0031】なお、上に述べた実施例では、浴用給水管
6は逆止弁4を介して水道本管と接続する構成を採用し
たが、第2の実施例として図3に示すように浴用給水管
6へも水槽10を介して水を供給するようにしてもよ
い。この場合、浴用給水管6の吸水口を水槽10内で最
も高い位置に設けることによって、水槽10内の水位が
低下してきた場合、重要度の低い浴用の給水を一番先に
停止させる。このように構成すれば、断水になっても一
定量の水は浴用にも供給可能になる。なお、その他の構
成については第1の実施例と同じであり、図3において
図1および図2と同一の参照符号は図1および図2と同
一の構成要素を表したものとして用いたので、その他の
構成および動作についての説明は省略する。
【0032】また、第1の実施例および第2の実施例
は、本発明による貯水装置を個別住宅に設置した例であ
るが、本発明による貯水装置はマンション等の集合住宅
にも設置することができ、図4は第2の実施例を集合住
宅に応用したものである。
【0033】図4に示されるように、集合住宅では一般
的に水道本管からの水を一旦受水槽50に入れ、ポンプ
51で屋上に設置した高架水槽52に押し上げてから、
各戸に給水するようにしている。そこで、各戸毎に貯水
装置を屋上に設け、高架水槽52から1次側給水管5を
通じて一旦水槽10内に水を循環させてから、2次側飲
料用給水管8、2次側汎用給水管7および浴用給水管6
を通じて各戸に水を供給するようにすれば、第2の実施
例と同様の効果をもたらすことができる。なお、53は
湯沸かし器であるが、他の参照符号で図3と同じ番号を
用いたものは同じ構成部分を表したのもであり、動作も
同様であるので、説明を省略する。
【0034】ところで、貯水装置は水道水として必要な
水質を確保するため、水が常時適切に流入し、流出し、
滞留することがないようにしなければならない。一か所
でもよどんだりするところがあると、滞留が原因で腐敗
等水質の悪化が懸念されるからである。本実施例では、
1次側給水管5をT字継手を介して空気の入り切り弁1
3の下に接続するようにしたので、水が満水になって空
気の入り切り弁13が閉じている平常時では、1次側給
水管5から水が流入している場合でもその上にある空気
の入り切り弁13の弁室内の水は滞留するおそれがあ
る。また、断水になり水槽10内の水位が低下した後、
通水が再開された場合、1次側給水管5から水を取り入
れながら、空気を外に排出しなければならない。
【0035】そこで、本実施例では、平常時には空気の
入り切り弁13の弁室内の水も常に循環するように、ま
た断水後通水再開時には水槽10内に水を取り入れなが
ら空気を排出できるように、空気の入り切り弁13の下
に接続されるT字継手38および整流管39(図5参
照)の構造を工夫した。以下、この構成を図5、図6お
よび図7を用いて説明する。
【0036】図5は空気の入り切り弁13と1次側給水
管5とをT字継手38を用いて水槽10に接続した状態
の断面図である。
【0037】1次側給水管5はT字継手38の中央口3
8a(図7参照)に接続され、空気の入り切り弁13は
継手37を介してT字継手38の上端口38bに接続さ
れ、、T字継手38の下端口38cはソケット40を介
して水槽10に接続されている。T字継手38の内部に
は整流管39が嵌合されており、整流管39のフランジ
部39bには連通孔39cが設けられている(図7参
照)。
【0038】次に、空気の入り切り弁13の構成を図5
および図6を用いて説明する。なお、図6(a)は空気
の入り切り弁13の分解斜視図であり、図6(b)はキ
ャップ31を下から見上げた斜視図である。
【0039】空気の入り切り弁13は上部に空気孔30
のある釣鐘型の円筒34の中に水に浮くように作られた
弁体となる球35を入れてあり、平常時は球35は水圧
により図5の鎖線で示された位置まで押し上げられ、空
気孔30をふさぎ外気の流入を遮断する。一方、断水と
なって、水位が低下してくると、それと共に球35も低
下し、空気孔30が解放され外気が流入する。なお、水
位が更に低下したとき球35は玉受け台36によって受
け止められる。
【0040】円筒34の上部には台輪33が取り付けら
れ、台輪33には防虫網32がはめ込まれ、さらに半球
状のキャップ31で覆われており、外部からの虫やほこ
りの侵入を防止している。
【0041】次に、T字継手38および整流管39の構
造について図7および図8を用いて説明する。
【0042】図7(a)は整流管39を下から見た斜視
図、図7(b)は整流管39をT字継手38に嵌合する
前の状態を示す斜視図である。また、図8(a)〜
(c)は整流管39をT字継手38に嵌合した状態で示
す投影図であり、それぞれ(a)は正面図、(b)は平
面図、(c)は側面図である。また、図8(d)〜
(e)は整流管39の投影図であり、(d)は平面図、
(e)は正面図である。
【0043】図7に示すように、整流管39は空気導通
管39aの一端にフランジ部39bが形成されて成り、
フランジ部39bには4個の連通孔39cが設けられて
いる。連通孔39cは図8(b)および(d)に示され
るようにフランジ部39bの上面から45度程度の角度
で斜め下方に向かって貫通しており、フランジ部39b
の下面の連通孔39cの開口周縁には図7(a)に示さ
れるように馬蹄形の突起39dが設けられている。一
方、T字継手38の1次側給水管5との接続部となる中
央口38aは図8(a)、(b)からわかるように中心
より右側に寄って取りつけられている。
【0044】図5に示すように、T字継手38の内部に
整流管39を嵌合することによって、断水が終了し通水
が開始された場合に、1次側給水管5から(図5、図7
および図8の矢印A方向)流れ込む水は空気導通管39
aのまわりを通りながら水槽10に流れ込み、水槽10
内の空気は空気導通管39aの内部を通って上方に向か
って空気孔30から排出される。
【0045】また、図8(b)に示されるように、T字
継手38の中央口38aは中心より右寄りに取りつけら
れているので、平常時(すなわち空気の入り切り弁が閉
じて満水の状態)に矢印A方向から流れ込んでくる水
は、常に整流管39の空気導通管39aの周囲を矢印B
方向に旋回しながら流れ、一部は整流管39のフランジ
部39b下面に設けられた馬蹄形の突起39d(図7
(a)参照)に当たって連通孔39cを通って斜め上方
に向かって空気の入り切り弁13の弁室C内に流れ込
み、うず巻き状に循環しながら整流管39の空気導通管
39bを通って、水槽10内に放出される。従って、空
気の入り切り弁13の内部で水が滞留することはない。
【0046】なお、本実施例ではT字継手38の中央口
38aを中心より右寄りに取りつけたが、中心より左側
に取りつけてもよい。また、本実施例では整流管39の
フランジ部39bに設けられた連通孔39cの数を4個
としたが、個数は4とは限らない。
【0047】さらに、本実施例では、T字継手38に整
流管39を嵌合させているが、T字継手自体をこのよう
な構造に一体的に成型してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明による貯水装置は以上説明したよ
うに構成されているので、次に列記するような効果を奏
する。 (1)水を水道本管内の自然水圧により使用される水栓
より高い位置まで押し上げて貯留するので、水の貯留や
取り出しにポンプ等の機械装置を必要としない。従っ
て、維持管理が簡単で経済的であると同時に、停電など
が原因で機能しなくなるようなことがない。また、断水
時や通水再開時に特別の操作を加える必要がない。 (2)断水になっても貯水槽内の水は一滴たりとも水道
本管に逆流しない。 (3)平常時には貯水装置内で常時水は循環し滞留する
ことはないので水道水として必要な水質を確保できる。 (4)水の用途に優先順位をつけ、断水時に貯水槽内の
水の残量に応じて使用できる用途を限定することができ
るので、水の節水と有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による貯水装置の第1の実施例を示す図
である。
【図2】本発明による貯水装置の第1の実施例の、
(a)は平常時、(b)は断水直後、(c)は断水開始
後水槽内の水を半分程度使用した時、(d)は通水再開
時の状態を示す図である。
【図3】本発明による貯水装置の第2の実施例を示す図
である。
【図4】本発明による貯水装置の第2の実施例を集合住
宅に応用した例を示す図である。
【図5】空気の入り切り弁と1次側給水管と水槽との接
続部分を示す断面図である。
【図6】空気の入り切り弁の分解斜視図である。
【図7】(a)は整流管の下面斜視図、(b)は整流管
とT時継手の組み合わせを示す斜視図である。
【図8】(a)〜(c)は整流管とT字継手の組み合わ
せの投影図であり、(d)〜(e)は整流管の投影図で
ある。
【図9】従来の半密閉式低圧水槽10の断面図である。
【符号の説明】
1 貯水装置 4 逆止弁 5 1次側給水管 6 浴用給水管 7 汎用給水管 8 飲料用給水管 9 排水管 10 水槽 12 架台 13 空気の入り切り弁

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用水栓および水道本管より高い位置に
    設置された水槽と、一端が水道本管に接続され他端が前
    記水槽の最上位置に接続された1次側給水管と、前記1
    次側給水管と前記水槽との接続部の上部に取り付けられ
    水道管の自然水圧により密閉し自然水圧以下で解放する
    弁と、前記水槽内の高い位置に吸水口を有する汎用給水
    管と、前記水槽内の低い位置に吸水口を有する飲料用給
    水管とを有することを特徴とする貯水装置。
  2. 【請求項2】 使用水栓および水道本管より高い位置に
    設置された水槽と、一端が水道本管に接続され他端が前
    記水槽の最上位置に接続された1次側給水管と、前記1
    次側給水管と前記水槽との接続部の上部に取り付けられ
    水道管の自然水圧により密閉し自然水圧以下で解放する
    弁と、前記水槽内の高い位置に吸水口を有する浴用給水
    管と、前記浴用給水管の吸水口より低い位置に吸水口を
    有する汎用吸水管と、前記汎用吸水管の吸水口より低い
    位置に吸水口を有する飲料用給水管とを有することを特
    徴とする貯水装置。
  3. 【請求項3】 前記1次側給水管と前記弁と前記水槽と
    がT字継手を用いて接続され、前記1次側給水管が前記
    T字継手の中央口に接続され、前記弁が前記T字継手の
    上端口に接続され、前記水槽が前記T字継手の下端口に
    接続され、前記T字継手が前記水槽内の空気の排出通路
    と前記水槽への水の流入通路とを分けかつ前記弁内の水
    の滞留を防止するための整流管を有し、前記T字継手の
    中央口が前記上端口と下端口を通る軸線より左または右
    に寄って形成されている請求項1または請求項2に記載
    の貯水装置。
  4. 【請求項4】 前記整流管が空気を排出させる空気道通
    管とその上端に形成されたフランジ部とからなり、前記
    弁内に水を滞留させないために該フランジ部に上面から
    下面へ斜めに貫通する連通孔が形成された請求項3に記
    載の貯水装置。
  5. 【請求項5】 前記フランジ部下面の前記連通孔の開口
    周縁に馬蹄形の突起を設けた請求項4に記載の貯水装
    置。
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