JPH09279644A - 非常時用貯水装置 - Google Patents
非常時用貯水装置Info
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- JPH09279644A JPH09279644A JP9006846A JP684697A JPH09279644A JP H09279644 A JPH09279644 A JP H09279644A JP 9006846 A JP9006846 A JP 9006846A JP 684697 A JP684697 A JP 684697A JP H09279644 A JPH09279644 A JP H09279644A
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- tank
- pipe
- storage tank
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 極めて簡単に設置可能で、災害時の引込み
管、配水管等のあらゆる箇所の破壊に対しても確実に非
常時用水を確保する。 【解決手段】 地中に設置される円筒縦型の貯水槽2に
は、平常時は、引込み配管3、引込み用給水管9、逆止
弁10、バルブ11及び導入管12を介して水道水が導
入される。貯水槽2に導入された水道水は、貯水槽2の
底部近傍から上部に水を撹拌しながら移動し、出口配管
14、バルブ15、配水用給水管16及び配水管4を介
して各家庭に供給される。非常時には、盲栓21の部分
に飲料水取出配管が取り付けられ、ハンドポンプ23を
作動させることにより、貯水槽2の内部に確保された水
を取り出す。
管、配水管等のあらゆる箇所の破壊に対しても確実に非
常時用水を確保する。 【解決手段】 地中に設置される円筒縦型の貯水槽2に
は、平常時は、引込み配管3、引込み用給水管9、逆止
弁10、バルブ11及び導入管12を介して水道水が導
入される。貯水槽2に導入された水道水は、貯水槽2の
底部近傍から上部に水を撹拌しながら移動し、出口配管
14、バルブ15、配水用給水管16及び配水管4を介
して各家庭に供給される。非常時には、盲栓21の部分
に飲料水取出配管が取り付けられ、ハンドポンプ23を
作動させることにより、貯水槽2の内部に確保された水
を取り出す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大地震等の災害時
に備えて飲料水等を貯水しておく貯水装置に関し、特に
各家庭で簡易に設置可能な非常時用貯水装置に関する。
に備えて飲料水等を貯水しておく貯水装置に関し、特に
各家庭で簡易に設置可能な非常時用貯水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大震災の発生を契機に各種の防災
システムの見直しが進められている。今日、行政が行っ
ている非常時用貯水槽の設置は、その巨大さゆえに莫大
な建設費用と敷地とが必要であり、更に保守・点検等の
維持費も必要である。一方、このような行政の面に頼ら
ずに、各家庭で簡便に設置可能な貯水装置として、例え
ば特開昭63−178980号に示されたものが知られ
ている。この装置は、密閉水槽を適当な高さに配置し、
水道の自然水圧により、常時、新鮮な水を循環させなが
ら貯水及び給水ができ、断水すると、水槽の上部に取り
付けられた空気の入り切り弁が開き、水槽内に空気が吸
入され、水槽との落差水圧によって飲料水を供給できる
ようにしたものである。
システムの見直しが進められている。今日、行政が行っ
ている非常時用貯水槽の設置は、その巨大さゆえに莫大
な建設費用と敷地とが必要であり、更に保守・点検等の
維持費も必要である。一方、このような行政の面に頼ら
ずに、各家庭で簡便に設置可能な貯水装置として、例え
ば特開昭63−178980号に示されたものが知られ
ている。この装置は、密閉水槽を適当な高さに配置し、
水道の自然水圧により、常時、新鮮な水を循環させなが
ら貯水及び給水ができ、断水すると、水槽の上部に取り
付けられた空気の入り切り弁が開き、水槽内に空気が吸
入され、水槽との落差水圧によって飲料水を供給できる
ようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の貯水装置は、所定の落差水圧を得るため、ある
程度の長さの脚を有する架台の上に水槽を設置する必要
がある。このため、設置に手間がかかる上、比較的広い
設置空間が必要となり、設置場所が限定されるうえに、
大地震による倒壊、水槽の落下等による破壊の可能性が
ある。更に、上述した従来の貯水装置では、飲料水取り
出し用の2次側給水管が水槽の下部に接続されているの
で、家庭への配水管が破壊すると、水槽内の水が殆ど排
出されてしまうという問題がある。
た従来の貯水装置は、所定の落差水圧を得るため、ある
程度の長さの脚を有する架台の上に水槽を設置する必要
がある。このため、設置に手間がかかる上、比較的広い
設置空間が必要となり、設置場所が限定されるうえに、
大地震による倒壊、水槽の落下等による破壊の可能性が
ある。更に、上述した従来の貯水装置では、飲料水取り
出し用の2次側給水管が水槽の下部に接続されているの
で、家庭への配水管が破壊すると、水槽内の水が殆ど排
出されてしまうという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、極めて簡易に設置可能で、災害時の引込み
管、配水管等のあらゆる箇所の破壊に対しても確実に非
常時用水を確保することができる非常時用貯水装置を提
供することを目的とする。
たもので、極めて簡易に設置可能で、災害時の引込み
管、配水管等のあらゆる箇所の破壊に対しても確実に非
常時用水を確保することができる非常時用貯水装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の非常時用
貯水装置は、非常時用水を蓄える貯水槽と、一端が水道
水の引き込み側と連通すると共に他端が前記貯水槽の上
端から挿入されて前記貯水槽の底部近傍まで延び前記水
道水の引込み側から導かれた水道水を前記貯水槽の底部
近傍に導入する導入管と、この導入管に設けられた逆止
弁と、一端が前記貯水槽の上端に接続され他端が家庭用
配水管側に連通して前記貯水槽に水道水が満たされてい
る平常時には前記貯水槽内の水道水を順次家庭内に給水
するための出口配管と、前記水道水の引込み側の断水時
に前記貯水槽の上部から挿入されてその一端が前記貯水
槽の底部近傍まで延び他端が前記貯水槽内の水の非常時
用取出口となる非常時用取出管と、前記貯水槽の上部か
ら空気を導入して前記貯水槽内の水道水を前記非常時用
取出管を介して汲み上げる手動ポンプ機構とを備えたこ
とを特徴とする。
貯水装置は、非常時用水を蓄える貯水槽と、一端が水道
水の引き込み側と連通すると共に他端が前記貯水槽の上
端から挿入されて前記貯水槽の底部近傍まで延び前記水
道水の引込み側から導かれた水道水を前記貯水槽の底部
近傍に導入する導入管と、この導入管に設けられた逆止
弁と、一端が前記貯水槽の上端に接続され他端が家庭用
配水管側に連通して前記貯水槽に水道水が満たされてい
る平常時には前記貯水槽内の水道水を順次家庭内に給水
するための出口配管と、前記水道水の引込み側の断水時
に前記貯水槽の上部から挿入されてその一端が前記貯水
槽の底部近傍まで延び他端が前記貯水槽内の水の非常時
用取出口となる非常時用取出管と、前記貯水槽の上部か
ら空気を導入して前記貯水槽内の水道水を前記非常時用
取出管を介して汲み上げる手動ポンプ機構とを備えたこ
とを特徴とする。
【0006】本発明の第2の非常時用貯水装置は、非常
時用水を蓄える貯水槽と、一端が水道水の引き込み側と
連通すると共に他端が前記貯水槽の上端から挿入されて
前記貯水槽の底部近傍まで延び前記水道水の引込み側か
ら導かれた水道水を前記貯水槽の底部近傍に導入する導
入管と、この導入管に設けられた逆止弁と、一端が前記
貯水槽の上端に接続され他端が家庭用配水管側に連通し
て前記貯水槽に水道水が満たされている平常時には前記
貯水槽内の水道水を順次家庭内に給水するための出口配
管と、前記貯水槽の底部に設けられて前記貯水槽内の水
を前記貯水槽の外部に排出するための排出バルブと、一
端が前記排出バルブを介して前記貯水槽の底部に接続さ
れ他端が前記水道水の引込み側の断水時に前記貯水槽内
の水の非常時用取出口となる非常時用取出管と、前記貯
水槽内の水を前記非常時用取出管を介して取り出す際に
前記貯水槽の上部から空気を導入するための空気導入手
段とを備えたことを特徴とする
時用水を蓄える貯水槽と、一端が水道水の引き込み側と
連通すると共に他端が前記貯水槽の上端から挿入されて
前記貯水槽の底部近傍まで延び前記水道水の引込み側か
ら導かれた水道水を前記貯水槽の底部近傍に導入する導
入管と、この導入管に設けられた逆止弁と、一端が前記
貯水槽の上端に接続され他端が家庭用配水管側に連通し
て前記貯水槽に水道水が満たされている平常時には前記
貯水槽内の水道水を順次家庭内に給水するための出口配
管と、前記貯水槽の底部に設けられて前記貯水槽内の水
を前記貯水槽の外部に排出するための排出バルブと、一
端が前記排出バルブを介して前記貯水槽の底部に接続さ
れ他端が前記水道水の引込み側の断水時に前記貯水槽内
の水の非常時用取出口となる非常時用取出管と、前記貯
水槽内の水を前記非常時用取出管を介して取り出す際に
前記貯水槽の上部から空気を導入するための空気導入手
段とを備えたことを特徴とする
【0007】上記構成であると、平常時には、水道水の
引込み側から導入管を介して貯水槽内に導入された水道
水によって貯水槽の内部には、水道水が満たされている
ので、貯水槽の上部に接続された出口配管を介して貯水
槽内の水が水圧によって家庭内に供給される。導入管の
一端は貯水槽の底部近傍まで延びているので、貯水槽内
下部に導入された水道水は、貯水槽内の水を撹拌しなが
ら上部の出口配管から外部に排出されることになる。従
って、貯水槽内にいわゆる死に水が発生することがな
く、また貯水槽内には気層部もないため雑菌の繁殖を抑
えられる。これにより、貯水槽内には常に新鮮な水道水
が確保されることになる。
引込み側から導入管を介して貯水槽内に導入された水道
水によって貯水槽の内部には、水道水が満たされている
ので、貯水槽の上部に接続された出口配管を介して貯水
槽内の水が水圧によって家庭内に供給される。導入管の
一端は貯水槽の底部近傍まで延びているので、貯水槽内
下部に導入された水道水は、貯水槽内の水を撹拌しなが
ら上部の出口配管から外部に排出されることになる。従
って、貯水槽内にいわゆる死に水が発生することがな
く、また貯水槽内には気層部もないため雑菌の繁殖を抑
えられる。これにより、貯水槽内には常に新鮮な水道水
が確保されることになる。
【0008】一方、震災や本管の破裂等により断水した
場合には、逆止弁が作動するなどして貯水槽内の水を飲
料水として確保することができる。この場合、第1の発
明においては、貯水槽の上部に非常時用取出管を接続
し、手動ポンプ機構を操作することにより、貯水槽の内
部に貯留された水を汲み出して非常用水として利用する
ことができる。また、第2の発明によれば、空気導入手
段によって貯水槽の上部から貯水槽内への空気の導入経
路を確保したうえで、排出バルブを開状態とすることに
より、貯水槽内に貯留された水を非常時用取出管を介し
て取り出すことができる。
場合には、逆止弁が作動するなどして貯水槽内の水を飲
料水として確保することができる。この場合、第1の発
明においては、貯水槽の上部に非常時用取出管を接続
し、手動ポンプ機構を操作することにより、貯水槽の内
部に貯留された水を汲み出して非常用水として利用する
ことができる。また、第2の発明によれば、空気導入手
段によって貯水槽の上部から貯水槽内への空気の導入経
路を確保したうえで、排出バルブを開状態とすることに
より、貯水槽内に貯留された水を非常時用取出管を介し
て取り出すことができる。
【0009】第1の発明によれば、平常時は水道水の水
圧により貯水槽を介して水道水が常時家庭内に供給さ
れ、非常時には手動ポンプにより貯水槽内から非常用水
を汲み出す方式であるため、落差圧を利用した従来例の
ように高所に配置する必要はない。このため、貯水槽が
配置される位置に制限がなくなり、貯水槽の設置が容易
な地上据え置き型又は地中設置型とすることができる。
このような設置方法であると、僅かな設置スペースに効
率良く配置することができると共に、設置の安定性も増
すので震災時においても破壊することなく確実に必要な
量の飲料水を確保することができる。特に地中設置タイ
プであると、家屋倒壊時においても、非常用貯水装置が
破壊されずに非常用水を安全に確保することができると
いう利点がある。
圧により貯水槽を介して水道水が常時家庭内に供給さ
れ、非常時には手動ポンプにより貯水槽内から非常用水
を汲み出す方式であるため、落差圧を利用した従来例の
ように高所に配置する必要はない。このため、貯水槽が
配置される位置に制限がなくなり、貯水槽の設置が容易
な地上据え置き型又は地中設置型とすることができる。
このような設置方法であると、僅かな設置スペースに効
率良く配置することができると共に、設置の安定性も増
すので震災時においても破壊することなく確実に必要な
量の飲料水を確保することができる。特に地中設置タイ
プであると、家屋倒壊時においても、非常用貯水装置が
破壊されずに非常用水を安全に確保することができると
いう利点がある。
【0010】更に、第1の発明によれば、貯水槽に水道
水を導入する導入管、平常時に貯水槽内の水道水を家庭
内に供給すめための出口配管、断水時に貯水槽から水を
取り出すための非常時用取出管及びこの非常時用取出管
を介して貯水槽から水を汲み上げるための手動ポンプ機
構が、全て貯水槽の上部に接続されている。このため、
特に地中設置型の場合、貯水槽の側面や下面に配管を配
置する必要が無く、設置が極めて簡単になる。
水を導入する導入管、平常時に貯水槽内の水道水を家庭
内に供給すめための出口配管、断水時に貯水槽から水を
取り出すための非常時用取出管及びこの非常時用取出管
を介して貯水槽から水を汲み上げるための手動ポンプ機
構が、全て貯水槽の上部に接続されている。このため、
特に地中設置型の場合、貯水槽の側面や下面に配管を配
置する必要が無く、設置が極めて簡単になる。
【0011】一方、第2の発明によれば、地上据え置き
型で貯水槽の高さが高い場合でも貯水槽の下側から非常
用水を簡単に取り出すことができ、しかも、非常時用取
出管の取り付け、汲み出しといった作業がない分だけ操
作が簡単になるという利点がある。この場合、各種操作
部は貯水槽の側面部に配置されていることが望ましい。
型で貯水槽の高さが高い場合でも貯水槽の下側から非常
用水を簡単に取り出すことができ、しかも、非常時用取
出管の取り付け、汲み出しといった作業がない分だけ操
作が簡単になるという利点がある。この場合、各種操作
部は貯水槽の側面部に配置されていることが望ましい。
【0012】また、本発明のように配管が全て貯水槽の
上部に配置され、且つ導入管に逆止弁が装着されている
と、本管からの引込み管、家庭への配水管のいずれの配
管に亀裂が生じても、貯水槽からの水の流出は防止でき
る。特に、導入管の一端は貯水槽内の底部近傍まで延び
ているため、引込み管破損時の漏れ出しが当然考えられ
るが、水道水の引込み側に配置された逆止弁が作動して
これを防止する。
上部に配置され、且つ導入管に逆止弁が装着されている
と、本管からの引込み管、家庭への配水管のいずれの配
管に亀裂が生じても、貯水槽からの水の流出は防止でき
る。特に、導入管の一端は貯水槽内の底部近傍まで延び
ているため、引込み管破損時の漏れ出しが当然考えられ
るが、水道水の引込み側に配置された逆止弁が作動して
これを防止する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。図1〜図3
は本発明の一実施例に係る非常時用貯水装置の構成を示
す図で、図1は一部切欠いた正面図、図2は同じく側面
図、図3は同じく平面図である。
態について、図面を参照しながら説明する。図1〜図3
は本発明の一実施例に係る非常時用貯水装置の構成を示
す図で、図1は一部切欠いた正面図、図2は同じく側面
図、図3は同じく平面図である。
【0014】この装置は、地中設置タイプであり、地中
に埋設されたケース1の内部には縦型円筒状の貯水槽2
が設置されている。ケース1としては、例えばステンレ
ス、又は鋼板に亜鉛メッキを施したもの等を用いること
ができ、貯水槽2としては、例えばステンレス、鋼板に
グラスライニングを施したもの、鋼板に抗菌性グラスラ
イニングを施したもの、又は鋼板にフッ素等の樹脂ライ
ニング若しくは抗菌性樹脂ライニングを施したもの等を
用いることができる。貯水槽2の容量としては、1人1
日4リットルの水を家族5人で使用して、最低でも10
日間は使える最小限度の容量である200リットル程度
の小型のものから、1000リットルを超える大型のも
のまで、必要に応じて適宜選択すればよい。
に埋設されたケース1の内部には縦型円筒状の貯水槽2
が設置されている。ケース1としては、例えばステンレ
ス、又は鋼板に亜鉛メッキを施したもの等を用いること
ができ、貯水槽2としては、例えばステンレス、鋼板に
グラスライニングを施したもの、鋼板に抗菌性グラスラ
イニングを施したもの、又は鋼板にフッ素等の樹脂ライ
ニング若しくは抗菌性樹脂ライニングを施したもの等を
用いることができる。貯水槽2の容量としては、1人1
日4リットルの水を家族5人で使用して、最低でも10
日間は使える最小限度の容量である200リットル程度
の小型のものから、1000リットルを超える大型のも
のまで、必要に応じて適宜選択すればよい。
【0015】一方、図3に示すように、水道本管から各
家庭に枝分かれした引込み管3と各家庭に延びる配水管
4との間はバルブ5によって止水され、代わりに引込み
管3の端部と配水管4の端部との間に貯水槽2が接続さ
れるようになっている。即ち、引込み管3の端部には、
バルブ6を介して連結管7が接続され、この連結管7が
ケース1に取り付けられたジョイント8を介して引込み
用給水管9の一端に接続されている。引込み用給水管9
の他端は逆止弁10及びバルブ11を介して導入管12
の一端に接続されている。導入管12は、貯水槽2の上
部の本体カバー13に挿設され、その先端が貯水槽2の
底面近傍まで延びている。
家庭に枝分かれした引込み管3と各家庭に延びる配水管
4との間はバルブ5によって止水され、代わりに引込み
管3の端部と配水管4の端部との間に貯水槽2が接続さ
れるようになっている。即ち、引込み管3の端部には、
バルブ6を介して連結管7が接続され、この連結管7が
ケース1に取り付けられたジョイント8を介して引込み
用給水管9の一端に接続されている。引込み用給水管9
の他端は逆止弁10及びバルブ11を介して導入管12
の一端に接続されている。導入管12は、貯水槽2の上
部の本体カバー13に挿設され、その先端が貯水槽2の
底面近傍まで延びている。
【0016】また、本体カバー13には、出口配管14
の一端が接続されている。出口配管14の他端はバルブ
15を介して配水用給水管16の一端に接続されてい
る。配水用給水管16の他端はカバー1に取り付けられ
たジョイント17を介して連結管18の一端に接続さ
れ、この連結管18の他端がバルブ19を介して配水管
4に接続されている。
の一端が接続されている。出口配管14の他端はバルブ
15を介して配水用給水管16の一端に接続されてい
る。配水用給水管16の他端はカバー1に取り付けられ
たジョイント17を介して連結管18の一端に接続さ
れ、この連結管18の他端がバルブ19を介して配水管
4に接続されている。
【0017】本体カバー13には、以上の配管のほか
に、2つの盲栓21,22が開閉可能に設けられてい
る。また、ケース1の上隅部には、ハンドポンプ23が
設置されており、このハンドポンプ23のエアー配管2
4の先端もバルブ25を介して本体カバー13に接続さ
れている。そして、ケース1の上部開放部が蓋26によ
って閉じられるようになっている。
に、2つの盲栓21,22が開閉可能に設けられてい
る。また、ケース1の上隅部には、ハンドポンプ23が
設置されており、このハンドポンプ23のエアー配管2
4の先端もバルブ25を介して本体カバー13に接続さ
れている。そして、ケース1の上部開放部が蓋26によ
って閉じられるようになっている。
【0018】次に、このように構成された本実施例の非
常時用貯水装置の動作について説明する。まず、平常時
において、引込み管3に取り付けられた図示しない量水
器を通った水は、バルブ6、連結管7、引込み用給水管
9、逆止弁10、バルブ11を介して導入管12に導か
れる。導入管12から貯水槽2内の下部に導入された水
道水は、貯水槽2内の水27を撹拌しながら下部から上
部へと移動する。平常時には、貯水槽2の内部は満水状
態であり、且つ引込み管3側からの水圧がかかっている
ため、貯水槽2内の水27は、出口配管14、バルブ1
5、配水用給水管16、連結管18、バルブ19及び配
水管4を介して各家屋内に給水されることになる。貯水
槽2の内部、導入管12の内部の水は、常に循環してい
るため、死に水が発生することはなく、また気層部が存
在しないため雑菌の繁殖も抑えられる。
常時用貯水装置の動作について説明する。まず、平常時
において、引込み管3に取り付けられた図示しない量水
器を通った水は、バルブ6、連結管7、引込み用給水管
9、逆止弁10、バルブ11を介して導入管12に導か
れる。導入管12から貯水槽2内の下部に導入された水
道水は、貯水槽2内の水27を撹拌しながら下部から上
部へと移動する。平常時には、貯水槽2の内部は満水状
態であり、且つ引込み管3側からの水圧がかかっている
ため、貯水槽2内の水27は、出口配管14、バルブ1
5、配水用給水管16、連結管18、バルブ19及び配
水管4を介して各家屋内に給水されることになる。貯水
槽2の内部、導入管12の内部の水は、常に循環してい
るため、死に水が発生することはなく、また気層部が存
在しないため雑菌の繁殖も抑えられる。
【0019】地震や本管の破裂などにより、引込み管3
側の水路が断たれて断水した場合には、引込み用給水管
9側の圧力低下により、導入管12を介して貯水槽2内
の水が外部に流出しようとするが、逆止弁10が作動し
て水の流失を防止する。また、配水管4側が破裂した場
合でも、出口配管14が貯水槽2の最上位に接続されて
いるため、水が流失することはない。この場合、バルブ
6,19又はバルブ11,15又はその両方を閉じるこ
とにより、更に確実に貯水槽2内の水の外部への流失を
防止することができる。
側の水路が断たれて断水した場合には、引込み用給水管
9側の圧力低下により、導入管12を介して貯水槽2内
の水が外部に流出しようとするが、逆止弁10が作動し
て水の流失を防止する。また、配水管4側が破裂した場
合でも、出口配管14が貯水槽2の最上位に接続されて
いるため、水が流失することはない。この場合、バルブ
6,19又はバルブ11,15又はその両方を閉じるこ
とにより、更に確実に貯水槽2内の水の外部への流失を
防止することができる。
【0020】断水時に、貯水槽2内から飲料水を取り出
すには、まず盲栓21を本体カバー13から取り外し、
この盲栓21を取り外した部分に、図4に示すように、
予めケース1内に格納されている飲料水取出管31をね
じ込んで取り付ける。飲料水取出管31は、中央部に盲
栓21と同様構成のねじ部32を有し、このねじ部32
によって本体カバー13へ装着したときに、その一端が
貯水槽2の内部底面近傍位置まで延び、他端の蛇口35
側にバルブ33が取り付けられ、更に必要に応じてフィ
ルタ34を組み付けたものである。この状態でバルブ2
5を開放し、ハンドポンプ23によりエアーをエアー配
管24を介して貯水槽2内に送り込み、貯水槽2内の水
を適当な圧力まで加圧する。その後、バルブ33を開放
すると、フィルタ34を通った水が蛇口35から取り出
される。更に、使用量に応じてハンドポンプ23を作動
させれば、必要な量の飲料水を取り出すことができる。
すには、まず盲栓21を本体カバー13から取り外し、
この盲栓21を取り外した部分に、図4に示すように、
予めケース1内に格納されている飲料水取出管31をね
じ込んで取り付ける。飲料水取出管31は、中央部に盲
栓21と同様構成のねじ部32を有し、このねじ部32
によって本体カバー13へ装着したときに、その一端が
貯水槽2の内部底面近傍位置まで延び、他端の蛇口35
側にバルブ33が取り付けられ、更に必要に応じてフィ
ルタ34を組み付けたものである。この状態でバルブ2
5を開放し、ハンドポンプ23によりエアーをエアー配
管24を介して貯水槽2内に送り込み、貯水槽2内の水
を適当な圧力まで加圧する。その後、バルブ33を開放
すると、フィルタ34を通った水が蛇口35から取り出
される。更に、使用量に応じてハンドポンプ23を作動
させれば、必要な量の飲料水を取り出すことができる。
【0021】水道復旧後は、飲料水取出管31を本体カ
バー13から取り外し、この取り外した部分に盲栓21
を再度ねじ込み、バルブ25を閉鎖する。そして、バル
ブ6,19,11,15を順次開放することにより、再
び前述した平常時の経路を経て水道水が家屋内に供給さ
れる。取り外した飲料水取出管31は、紛失しないよう
に、ケース1内の所定箇所に収納しておく。なお、飲料
水取出管31をこのように取り外し式としたのは、飲料
水取出管31を常時セットすると、飲料水取出管31の
内部の水が循環しない死に水となるので、このような事
態を回避するためである。
バー13から取り外し、この取り外した部分に盲栓21
を再度ねじ込み、バルブ25を閉鎖する。そして、バル
ブ6,19,11,15を順次開放することにより、再
び前述した平常時の経路を経て水道水が家屋内に供給さ
れる。取り外した飲料水取出管31は、紛失しないよう
に、ケース1内の所定箇所に収納しておく。なお、飲料
水取出管31をこのように取り外し式としたのは、飲料
水取出管31を常時セットすると、飲料水取出管31の
内部の水が循環しない死に水となるので、このような事
態を回避するためである。
【0022】ところで、水道水には土砂、赤錆等の不純
物が含まれていることがあり、それらは長い時間の経過
と共に貯水槽2の底部に溜まることがあるため、定期的
にこれら不純物を排出する事が必要である。この場合、
はじめにバルブ5を開放して引込み管3と配水管4とを
直結し、バルブ6,19を閉鎖する。この状態では水道
水が貯水槽2を経由せずに直接家屋内に供給されるた
め、不純物の排出作業中でも水の使用に影響を及ぼさな
い。次に盲栓22を本体カバー13から外し、この外し
た部分に、図5に示すように、予めケース1に収納され
ている沈殿物排出管41をねじ込んで取り付ける。この
沈殿物排出管41としては、貯水槽2内の水を不純物4
2と共に速やかに排出する目的から、飲料水取出管31
のバルブ33やフィルタ34を取り除いた形態のものを
使用する。また、不純物を効率良く排出するためには、
沈殿物排出管41の貯水槽2側の端部は、貯水槽2の底
部により近い位置まで延びていることが望ましい。貯水
槽2内の水の排出は、前述した飲料水の取り出しと同
様、ハンドポンプ23により行う。これにより沈殿物4
2は、水と共に大部分は排出されてしまうが、必要に応
じて沈殿物排出管41による排出が概ね終了した後に、
地中設置型の場合は、貯水槽2を上に引き上げて、底部
のドレーンプラグ43を外して沈殿物42を完全に除去
しても良い。排出終了後は、沈殿物排出管41を外し、
盲栓22を本体カバー13にねじ込み、バルブ25を閉
鎖し、バルブ6,19を開放、バルブ5を閉鎖すること
により、平常時と同様に貯水槽2を経由した水が家屋内
に供給されることになる。また、以上のような特別の沈
殿物排出管41を用いずに、前述した飲料水取出管31
(フィルタ34のないもの)を沈殿物の排出に用いるよ
うにしても良い。なお、盲栓21,22及びこれらが取
り付けられる孔は、1つに共用することもできる。
物が含まれていることがあり、それらは長い時間の経過
と共に貯水槽2の底部に溜まることがあるため、定期的
にこれら不純物を排出する事が必要である。この場合、
はじめにバルブ5を開放して引込み管3と配水管4とを
直結し、バルブ6,19を閉鎖する。この状態では水道
水が貯水槽2を経由せずに直接家屋内に供給されるた
め、不純物の排出作業中でも水の使用に影響を及ぼさな
い。次に盲栓22を本体カバー13から外し、この外し
た部分に、図5に示すように、予めケース1に収納され
ている沈殿物排出管41をねじ込んで取り付ける。この
沈殿物排出管41としては、貯水槽2内の水を不純物4
2と共に速やかに排出する目的から、飲料水取出管31
のバルブ33やフィルタ34を取り除いた形態のものを
使用する。また、不純物を効率良く排出するためには、
沈殿物排出管41の貯水槽2側の端部は、貯水槽2の底
部により近い位置まで延びていることが望ましい。貯水
槽2内の水の排出は、前述した飲料水の取り出しと同
様、ハンドポンプ23により行う。これにより沈殿物4
2は、水と共に大部分は排出されてしまうが、必要に応
じて沈殿物排出管41による排出が概ね終了した後に、
地中設置型の場合は、貯水槽2を上に引き上げて、底部
のドレーンプラグ43を外して沈殿物42を完全に除去
しても良い。排出終了後は、沈殿物排出管41を外し、
盲栓22を本体カバー13にねじ込み、バルブ25を閉
鎖し、バルブ6,19を開放、バルブ5を閉鎖すること
により、平常時と同様に貯水槽2を経由した水が家屋内
に供給されることになる。また、以上のような特別の沈
殿物排出管41を用いずに、前述した飲料水取出管31
(フィルタ34のないもの)を沈殿物の排出に用いるよ
うにしても良い。なお、盲栓21,22及びこれらが取
り付けられる孔は、1つに共用することもできる。
【0023】次に、この装置の設置方法について説明す
る。まず、ケース1を地中に埋設した後、配管接続前の
貯水槽2をその上部に設けられた吊り金具51にロープ
を引っかけるなどしてケース1に挿入する。このとき、
貯水槽2は、図6に示すように、ケース1に対する正規
の設置位置に対して僅かに回転させた状態でケース1内
に挿入する。貯水槽2の底面下に設けられた円筒状の貯
水槽座52の下端縁53には、周方向の例えば4箇所に
位置決め孔54を形成し、ケース1の底面には、貯水槽
2の正規の設置位置においてこれら孔54と嵌合する位
置決め突起55を立設しておく。貯水槽2がケース1内
に挿入されたら、貯水槽2を図6の矢印で示す方向に回
転させると、ケース1の周囲の例えば4箇所に突設され
た振れ止め金具56と、貯水槽2の外周にこれらと対応
するように突設された振れ止め金具57とが当接し、振
れ止め金具56に形成されたボルト58が振れ止め金具
57に形成された長孔59に挿入されると共に、貯水槽
座52の下端縁53に形成された位置決め孔54が位置
決め突起55の位置まで来るので、貯水槽2が下に下が
って位置決め孔54と位置決め突起55とが嵌合する。
これにより、図1に示すような状態で貯水槽2が設置さ
れることになる。この状態でボルト58に図示しないナ
ットを締めることにより、貯水槽2が振れ止め金具56
にしっかりと固定される。
る。まず、ケース1を地中に埋設した後、配管接続前の
貯水槽2をその上部に設けられた吊り金具51にロープ
を引っかけるなどしてケース1に挿入する。このとき、
貯水槽2は、図6に示すように、ケース1に対する正規
の設置位置に対して僅かに回転させた状態でケース1内
に挿入する。貯水槽2の底面下に設けられた円筒状の貯
水槽座52の下端縁53には、周方向の例えば4箇所に
位置決め孔54を形成し、ケース1の底面には、貯水槽
2の正規の設置位置においてこれら孔54と嵌合する位
置決め突起55を立設しておく。貯水槽2がケース1内
に挿入されたら、貯水槽2を図6の矢印で示す方向に回
転させると、ケース1の周囲の例えば4箇所に突設され
た振れ止め金具56と、貯水槽2の外周にこれらと対応
するように突設された振れ止め金具57とが当接し、振
れ止め金具56に形成されたボルト58が振れ止め金具
57に形成された長孔59に挿入されると共に、貯水槽
座52の下端縁53に形成された位置決め孔54が位置
決め突起55の位置まで来るので、貯水槽2が下に下が
って位置決め孔54と位置決め突起55とが嵌合する。
これにより、図1に示すような状態で貯水槽2が設置さ
れることになる。この状態でボルト58に図示しないナ
ットを締めることにより、貯水槽2が振れ止め金具56
にしっかりと固定される。
【0024】貯水槽2がこのように設置されることによ
り、貯水槽2は、ケース1に対して水平方向及び垂直方
向に位置決めされ、地震に対しても常に安定に保持され
ることになる。貯水槽2をケース1に設置した後は、貯
水槽2の上部と本管との間に必要な配管を接続すればよ
い。また、他の設置方法としては、図7に示すように、
2枚組の振れ止め金具61をケース1に形成し、この振
れ止め金具61の間に貯水槽2から突設される振れ止め
金具57を上から挿入するように貯水槽2を設置するよ
うにしても良い。このような方法によれば、地中埋設型
でも設置が極めて容易であるという利点がある。
り、貯水槽2は、ケース1に対して水平方向及び垂直方
向に位置決めされ、地震に対しても常に安定に保持され
ることになる。貯水槽2をケース1に設置した後は、貯
水槽2の上部と本管との間に必要な配管を接続すればよ
い。また、他の設置方法としては、図7に示すように、
2枚組の振れ止め金具61をケース1に形成し、この振
れ止め金具61の間に貯水槽2から突設される振れ止め
金具57を上から挿入するように貯水槽2を設置するよ
うにしても良い。このような方法によれば、地中埋設型
でも設置が極めて容易であるという利点がある。
【0025】図8は、地上設置型の非常用貯水装置に本
発明を適用した実施例を示す側面図である。この場合で
も、地面下の引込み管3及び配水管4(不図示)から貯
水槽2の上部に各配管が延びるだけで、他の構成は前述
したものと同様である。
発明を適用した実施例を示す側面図である。この場合で
も、地面下の引込み管3及び配水管4(不図示)から貯
水槽2の上部に各配管が延びるだけで、他の構成は前述
したものと同様である。
【0026】図9及び図10は、本発明に係る地上設置
型の非常用貯水装置の更に他の実施例を示す図で、図9
は一部切り欠いた側面図、図10は同じく正面図であ
る。この実施例は、貯水槽2の高さが比較的高い場合に
好適の例で、貯水槽2の底部にドレーンバルブ71を介
して飲料水取出管72の一端が接続されている。飲料水
取出管72は水平方向に延びて、その他端がケース1の
外部まで引き出されている。ドレーンバルブ71は、ケ
ース1の外側まで延びるコック73によって開閉操作が
可能になっている。
型の非常用貯水装置の更に他の実施例を示す図で、図9
は一部切り欠いた側面図、図10は同じく正面図であ
る。この実施例は、貯水槽2の高さが比較的高い場合に
好適の例で、貯水槽2の底部にドレーンバルブ71を介
して飲料水取出管72の一端が接続されている。飲料水
取出管72は水平方向に延びて、その他端がケース1の
外部まで引き出されている。ドレーンバルブ71は、ケ
ース1の外側まで延びるコック73によって開閉操作が
可能になっている。
【0027】このような構成とすることにより、非常時
は空気導入手段としてのバルブ25を開けて空気の導入
経路を確保すれば、貯水槽2の背が高い場合でも、ケー
ス1の側面からの操作により、非常時用水を必要量だけ
楽に取り出すことができる。この場合、飲料水取出管3
1のセットやハンドポンプ23による汲み出し操作が不
要であるという利点がある。また、この装置において
も、ドレーンバルブ71は、貯水槽2の底部に設けられ
ているので、飲料水取出の経路に死に水が発生すること
はない。
は空気導入手段としてのバルブ25を開けて空気の導入
経路を確保すれば、貯水槽2の背が高い場合でも、ケー
ス1の側面からの操作により、非常時用水を必要量だけ
楽に取り出すことができる。この場合、飲料水取出管3
1のセットやハンドポンプ23による汲み出し操作が不
要であるという利点がある。また、この装置において
も、ドレーンバルブ71は、貯水槽2の底部に設けられ
ているので、飲料水取出の経路に死に水が発生すること
はない。
【0028】更に、この実施例では、導入管12に設け
られた逆止弁10及びバルブ11並びに出口配管14に
設けられたバルブ15も貯水槽2の側面部に配置するこ
とにより、操作や保守・点検作業が容易に行えるように
している。
られた逆止弁10及びバルブ11並びに出口配管14に
設けられたバルブ15も貯水槽2の側面部に配置するこ
とにより、操作や保守・点検作業が容易に行えるように
している。
【0029】導入管12には、この他にバルブ11の下
流位置に水撃防止器74及び減圧弁75が取り付けられ
ている。水撃防止器74は、例えば高層ビルへ水を供給
するため本管(引込み管3)内の水圧を高く設定してい
る場合にしばしば発生するバルブ開閉時のウォーターハ
ンマーを効果的に防止する。減圧弁75は、本管側の圧
力を低減して貯水槽2内の水圧が高くなりすぎるのを防
止する。更に、貯水槽2の上流側に逆止弁10が介在し
ていることにより、特に家庭内で水を使用していない場
合に、貯水槽2内の水圧が高くなりすぎることも予想さ
れる。そこで、出口配管14に安全弁としてリリーフバ
ルブ76を介在させるようにしても良い。
流位置に水撃防止器74及び減圧弁75が取り付けられ
ている。水撃防止器74は、例えば高層ビルへ水を供給
するため本管(引込み管3)内の水圧を高く設定してい
る場合にしばしば発生するバルブ開閉時のウォーターハ
ンマーを効果的に防止する。減圧弁75は、本管側の圧
力を低減して貯水槽2内の水圧が高くなりすぎるのを防
止する。更に、貯水槽2の上流側に逆止弁10が介在し
ていることにより、特に家庭内で水を使用していない場
合に、貯水槽2内の水圧が高くなりすぎることも予想さ
れる。そこで、出口配管14に安全弁としてリリーフバ
ルブ76を介在させるようにしても良い。
【0030】なお、以上の各実施例では、特に言及しな
かったが、寒冷地等で本装置を使用する場合には、各種
パイプ・バルブ・配管に凍結防止用のヒータを装着させ
るようにすれば良い。
かったが、寒冷地等で本装置を使用する場合には、各種
パイプ・バルブ・配管に凍結防止用のヒータを装着させ
るようにすれば良い。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、極め
て簡単に設置可能で災害時にあらゆる配管が破壊して
も、確実に非常時用水を確保することができる。本発明
の貯水装置を各家庭に設置すれば、行政による大型貯水
槽の増設をこれ以上行わなくても済み、また年に1度程
度、防災の日等に合わせ、断水を想定した貯水槽からの
飲料水取出訓練を家族又は地域ぐるみで行えば、非常時
に戸惑うことも無くなり、災害時への心構えが確立でき
る。更に、貯水槽の容量は家庭で平常時1日に使用する
水量程度でよく、アパート、マンション等の集合住宅で
各戸に設置スペースがない場合でも、駐車場等に本貯水
装置を個数分、直列又は並列に配管接続すれば、各戸で
の必要な水量は十分に確保することができる。
て簡単に設置可能で災害時にあらゆる配管が破壊して
も、確実に非常時用水を確保することができる。本発明
の貯水装置を各家庭に設置すれば、行政による大型貯水
槽の増設をこれ以上行わなくても済み、また年に1度程
度、防災の日等に合わせ、断水を想定した貯水槽からの
飲料水取出訓練を家族又は地域ぐるみで行えば、非常時
に戸惑うことも無くなり、災害時への心構えが確立でき
る。更に、貯水槽の容量は家庭で平常時1日に使用する
水量程度でよく、アパート、マンション等の集合住宅で
各戸に設置スペースがない場合でも、駐車場等に本貯水
装置を個数分、直列又は並列に配管接続すれば、各戸で
の必要な水量は十分に確保することができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る地中設置型の非常時
用貯水装置の正面図である。
用貯水装置の正面図である。
【図2】 同装置の側面図である。
【図3】 同装置の平面図である。
【図4】 同装置の非常時用の飲料水取出管を取り付け
た状態の正面図である。
た状態の正面図である。
【図5】 同装置の沈殿物排出管を取り付けた状態の側
面図である。
面図である。
【図6】 同装置の設置時の平面図である。
【図7】 同装置の他の方法による設置時の平面図であ
る。
る。
【図8】 本発明の他の実施例に係る地上据え置き型の
非常時用貯水装置の側面図である。
非常時用貯水装置の側面図である。
【図9】 本発明の更に他の実施例に係る地上据え置き
型の非常時用貯水装置の側面図である。
型の非常時用貯水装置の側面図である。
【図10】 同装置の正面図である。
【符号の説明】 1…ケース、2…貯水槽、3…引込み管、4…配水管、
7,18…連結管、9…引込み用給水管、10…逆止
弁、12…導入管、13…本体カバー、14…出口配
管、16…配水用給水管、21,22…盲栓、23…ハ
ンドポンプ、24…エアー配管、31,72…飲料水取
出管、34…フィルタ、41…沈殿物排出管。
7,18…連結管、9…引込み用給水管、10…逆止
弁、12…導入管、13…本体カバー、14…出口配
管、16…配水用給水管、21,22…盲栓、23…ハ
ンドポンプ、24…エアー配管、31,72…飲料水取
出管、34…フィルタ、41…沈殿物排出管。
Claims (2)
- 【請求項1】 非常時用水を蓄える貯水槽と、 一端が水道水の引き込み側と連通すると共に他端が前記
貯水槽の上端から挿入されて前記貯水槽の底部近傍まで
延び前記水道水の引込み側から導かれた水道水を前記貯
水槽の底部近傍に導入する導入管と、 この導入管に設けられた逆止弁と、 一端が前記貯水槽の上端に接続され他端が家庭用配水管
側に連通して前記貯水槽に水道水が満たされている平常
時には前記貯水槽内の水道水を順次家庭内に給水するた
めの出口配管と、 前記水道水の引込み側の断水時に前記貯水槽の上部から
挿入されてその一端が前記貯水槽の底部近傍まで延び他
端が前記貯水槽内の水の非常時用取出口となる非常時用
取出管と、 前記貯水槽の上部から空気を導入して前記貯水槽内の水
道水を前記非常時用取出管を介して汲み上げる手動ポン
プ機構とを備えたことを特徴とする非常時用貯水装置。 - 【請求項2】 非常時用水を蓄える貯水槽と、 一端が水道水の引き込み側と連通すると共に他端が前記
貯水槽の上端から挿入されて前記貯水槽の底部近傍まで
延び前記水道水の引込み側から導かれた水道水を前記貯
水槽の底部近傍に導入する導入管と、 この導入管に設けられた逆止弁と、 一端が前記貯水槽の上端に接続され他端が家庭用配水管
側に連通して前記貯水槽に水道水が満たされている平常
時には前記貯水槽内の水道水を順次家庭内に給水するた
めの出口配管と、 前記貯水槽の底部に設けられて前記貯水槽内の水を前記
貯水槽の外部に排出するための排出バルブと、 一端が前記排出バルブを介して前記貯水槽の底部に接続
され他端が前記水道水の引込み側の断水時に前記貯水槽
内の水の非常時用取出口となる非常時用取出管と、 前記貯水槽内の水を前記非常時用取出管を介して取り出
す際に前記貯水槽の上部から空気を導入するための空気
導入手段とを備えたことを特徴とする非常時用貯水装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9006846A JPH09279644A (ja) | 1996-02-16 | 1997-01-17 | 非常時用貯水装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-29738 | 1996-02-16 | ||
JP2973896 | 1996-02-16 | ||
JP9006846A JPH09279644A (ja) | 1996-02-16 | 1997-01-17 | 非常時用貯水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09279644A true JPH09279644A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=26341048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9006846A Pending JPH09279644A (ja) | 1996-02-16 | 1997-01-17 | 非常時用貯水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09279644A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010150790A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Koichiro Tanigawa | 災害時住宅用生活用水備蓄設備 |
JP2011220087A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Hajime Onose | 災害時において活生し利用出来る飲料水供給水槽装置体 |
CN102561462A (zh) * | 2012-03-06 | 2012-07-11 | 中国水利水电第十四工程局有限公司 | 一种施工供水用的分水器 |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP9006846A patent/JPH09279644A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010150790A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Koichiro Tanigawa | 災害時住宅用生活用水備蓄設備 |
JP2011220087A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Hajime Onose | 災害時において活生し利用出来る飲料水供給水槽装置体 |
CN102561462A (zh) * | 2012-03-06 | 2012-07-11 | 中国水利水电第十四工程局有限公司 | 一种施工供水用的分水器 |
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