JP3029990B2 - 集合住宅における給水システム - Google Patents
集合住宅における給水システムInfo
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- JP3029990B2 JP3029990B2 JP8012467A JP1246796A JP3029990B2 JP 3029990 B2 JP3029990 B2 JP 3029990B2 JP 8012467 A JP8012467 A JP 8012467A JP 1246796 A JP1246796 A JP 1246796A JP 3029990 B2 JP3029990 B2 JP 3029990B2
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- water supply
- dwelling unit
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震、その他の災
害発生等の緊急時においても、数日間にわたって水を絶
やすことなく、最小限の量の水を各住戸に公平に分配し
て供給することが可能な集合住宅における給水システム
に関するものである。
害発生等の緊急時においても、数日間にわたって水を絶
やすことなく、最小限の量の水を各住戸に公平に分配し
て供給することが可能な集合住宅における給水システム
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の集合住宅における一般的な上水の
給水システムとしては、建物側の地上あるいは建物の地
下等に受水槽を設置して水道本管から上水の引き込みを
行い、この受水槽からポンプにより建物の屋上に設置し
た高置水槽に送水し、高置水槽から各住戸に配管した給
水管を介して重力により各住戸に給水する方法、もしく
は受水槽から圧力ポンプ、給水管を介して直接各住戸に
給水する方法のいずれかが採用されることが多い。
給水システムとしては、建物側の地上あるいは建物の地
下等に受水槽を設置して水道本管から上水の引き込みを
行い、この受水槽からポンプにより建物の屋上に設置し
た高置水槽に送水し、高置水槽から各住戸に配管した給
水管を介して重力により各住戸に給水する方法、もしく
は受水槽から圧力ポンプ、給水管を介して直接各住戸に
給水する方法のいずれかが採用されることが多い。
【０００３】このような集合住宅における給水システム
によると、地震、その他の災害発生等の緊急時におい
て、水道本管から受水槽への上水供給が断たれた際に、
受水槽に残った水を各住戸に公平に分配して供給するこ
とが非常に難しく、大きな問題を起こす可能性がある。
また、受水槽が損壊した場合、高置水槽方式の場合はそ
の中に残っている水を使い切った時点で、ポンプ圧送方
式の場合は即時に給水が停止されてしまうことになり、
飲料水等の最小限の水さえ確保することができなくなる
問題がある。
によると、地震、その他の災害発生等の緊急時におい
て、水道本管から受水槽への上水供給が断たれた際に、
受水槽に残った水を各住戸に公平に分配して供給するこ
とが非常に難しく、大きな問題を起こす可能性がある。
また、受水槽が損壊した場合、高置水槽方式の場合はそ
の中に残っている水を使い切った時点で、ポンプ圧送方
式の場合は即時に給水が停止されてしまうことになり、
飲料水等の最小限の水さえ確保することができなくなる
問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、地
震、その他の災害発生等の緊急時において、水道本管か
らの上水供給が断たれた場合でも、受水槽に残った水を
各住戸に公平に分配して最小限の水を供給することがで
きる集合住宅における給水システムを提供することにあ
る。また、本発明のもう１つの課題は、受水槽が損壊し
た場合においても、少なくとも数日間にわたって各住戸
内でそれぞれ飲料水等の最小限の水を確保することがで
きる集合住宅における給水システムを提供することにあ
る。
震、その他の災害発生等の緊急時において、水道本管か
らの上水供給が断たれた場合でも、受水槽に残った水を
各住戸に公平に分配して最小限の水を供給することがで
きる集合住宅における給水システムを提供することにあ
る。また、本発明のもう１つの課題は、受水槽が損壊し
た場合においても、少なくとも数日間にわたって各住戸
内でそれぞれ飲料水等の最小限の水を確保することがで
きる集合住宅における給水システムを提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る集合住宅における給水システムは、水
道本管から受水槽に上水を引き込み、それを給水管を介
して各住戸へ給水する集合住宅における給水システムに
おいて、前記給水管から分岐した各住戸への給水枝管に
設けられた給水メーターの下流側に逆止弁を設け、同逆
止弁の下流側に所定量の上水を貯留できると共に、緊急
時に開放できるエア抜きを備えた上水貯留用容器を設置
し、同上水貯留用容器を介して住戸内の各水栓に給水配
管を配管してなることを特徴とするもので、これにより
緊急時においても、各住戸毎に少なくとも上水貯留用容
器の容量に相当する量の上水を貯留することが可能とな
り、飲料水等の最小限の水を確保することができるとと
もに、受水槽に残った水を各住戸の上水貯留用容器に供
給することで公平に分配することができるようになり、
しかも、いったん各住戸の上水貯留用容器に貯留された
水の逆流による流出を防止して確実に水を確保すること
ができる。
め、本発明に係る集合住宅における給水システムは、水
道本管から受水槽に上水を引き込み、それを給水管を介
して各住戸へ給水する集合住宅における給水システムに
おいて、前記給水管から分岐した各住戸への給水枝管に
設けられた給水メーターの下流側に逆止弁を設け、同逆
止弁の下流側に所定量の上水を貯留できると共に、緊急
時に開放できるエア抜きを備えた上水貯留用容器を設置
し、同上水貯留用容器を介して住戸内の各水栓に給水配
管を配管してなることを特徴とするもので、これにより
緊急時においても、各住戸毎に少なくとも上水貯留用容
器の容量に相当する量の上水を貯留することが可能とな
り、飲料水等の最小限の水を確保することができるとと
もに、受水槽に残った水を各住戸の上水貯留用容器に供
給することで公平に分配することができるようになり、
しかも、いったん各住戸の上水貯留用容器に貯留された
水の逆流による流出を防止して確実に水を確保すること
ができる。
【０００６】また、本発明に係る集合住宅における給水
システムは、前記上水貯留用容器を、重力により各水栓
に給水できるよう各住戸の天井内空間又は床上部空間に
設置してなることを特徴とするもので、上水貯留用容器
を重力により各水栓に給水できる位置に設置しているた
め、緊急時に動力を使用できない場合でも給水すること
ができる。
システムは、前記上水貯留用容器を、重力により各水栓
に給水できるよう各住戸の天井内空間又は床上部空間に
設置してなることを特徴とするもので、上水貯留用容器
を重力により各水栓に給水できる位置に設置しているた
め、緊急時に動力を使用できない場合でも給水すること
ができる。
【０００７】更に、本発明に係る集合住宅における給水
システムは、前記上水貯留用容器を、所定の容量を有す
るタンク形状のもの又はヘッダー形状のものにて構成し
てなることを特徴とするもので、上水貯留用容器とし
て、建物側からの各種要求に対応しタンク形状のもの又
はヘッダー形状のものの中からサイズ、形状、本数等に
ついて、建築的納まり及び必要水量を考慮のうえ、最適
なものを選択して設置することができる。
システムは、前記上水貯留用容器を、所定の容量を有す
るタンク形状のもの又はヘッダー形状のものにて構成し
てなることを特徴とするもので、上水貯留用容器とし
て、建物側からの各種要求に対応しタンク形状のもの又
はヘッダー形状のものの中からサイズ、形状、本数等に
ついて、建築的納まり及び必要水量を考慮のうえ、最適
なものを選択して設置することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図１
乃至図５に基づいて説明する。図１は本発明に係る集合
住宅における給水システムの全体構成図、図２は図１に
おけるＡ部拡大図、図３は同システムに使用する上水貯
留用容器としてのタンク形状のものの一例を示す平面図
（Ａ）と側面図（Ｂ）、図４は同タンク形状のの他の例
を示す平面図（Ａ）と側面図（Ｂ）、図５は同上水貯留
用容器としてのヘッダー形状のものの構成を示す平面図
（Ａ）と側面図（Ｂ）である。
乃至図５に基づいて説明する。図１は本発明に係る集合
住宅における給水システムの全体構成図、図２は図１に
おけるＡ部拡大図、図３は同システムに使用する上水貯
留用容器としてのタンク形状のものの一例を示す平面図
（Ａ）と側面図（Ｂ）、図４は同タンク形状のの他の例
を示す平面図（Ａ）と側面図（Ｂ）、図５は同上水貯留
用容器としてのヘッダー形状のものの構成を示す平面図
（Ａ）と側面図（Ｂ）である。
【０００９】１は集合住宅を示し、その給水システム
は、建物側の地上あるいは建物の地下等に設置され、水
道本管２から上水の引き込みを行う受水槽３と、受水槽
３から各住戸に上水を供給するための圧力ポンプ４及び
給水管５と、給水管５から分岐して各住戸に上水を配水
する給水枝管６とから構成され、各給水枝管６には各住
戸での上水使用量を計量するための給水メーター７が設
置されている。
は、建物側の地上あるいは建物の地下等に設置され、水
道本管２から上水の引き込みを行う受水槽３と、受水槽
３から各住戸に上水を供給するための圧力ポンプ４及び
給水管５と、給水管５から分岐して各住戸に上水を配水
する給水枝管６とから構成され、各給水枝管６には各住
戸での上水使用量を計量するための給水メーター７が設
置されている。
【００１０】各住戸側には、給水メーター７の下流側に
逆止弁８と仕切弁９が設けられ、更にその下流側に上水
貯留用容器１０が設置され、この上水貯留用容器１０か
ら仕切弁１１を経て各住戸内の数カ所の水栓１２に給水
できるよう給水配管１３が接続されている。上水貯留用
容器１０は、百〜数百リットルの上水を貯留できる容量
に有すると共に、弁又はコック等よりなるエア抜き１４
を備えており、重力により各水栓１２に給水できるよう
各住戸の天井内空間又は床上部空間に設置される。
逆止弁８と仕切弁９が設けられ、更にその下流側に上水
貯留用容器１０が設置され、この上水貯留用容器１０か
ら仕切弁１１を経て各住戸内の数カ所の水栓１２に給水
できるよう給水配管１３が接続されている。上水貯留用
容器１０は、百〜数百リットルの上水を貯留できる容量
に有すると共に、弁又はコック等よりなるエア抜き１４
を備えており、重力により各水栓１２に給水できるよう
各住戸の天井内空間又は床上部空間に設置される。
【００１１】この上水貯留用容器１０は、ステンレス製
で１〜５ｋｇ／cm2の耐圧性を有する密閉式構造のタン
ク又はヘッダー配管によって構成され、そのサイズ、形
状、ヘッダー配管本数等は建物側からの要求によって最
適なものが選択されるようになっている。図３はその一
例を示すもので、上水貯留用容器１０をステンレス製の
タンク１５により構成し、アングル架台１６を介して天
井スラブ１７に吊り下げ設置したものである。タンク１
５には、エア抜き１４が設けられていると共に、仕切弁
９を介して給水枝管６が、また仕切弁１１を介して各水
栓１２への給水配管１３が接続される。
で１〜５ｋｇ／cm2の耐圧性を有する密閉式構造のタン
ク又はヘッダー配管によって構成され、そのサイズ、形
状、ヘッダー配管本数等は建物側からの要求によって最
適なものが選択されるようになっている。図３はその一
例を示すもので、上水貯留用容器１０をステンレス製の
タンク１５により構成し、アングル架台１６を介して天
井スラブ１７に吊り下げ設置したものである。タンク１
５には、エア抜き１４が設けられていると共に、仕切弁
９を介して給水枝管６が、また仕切弁１１を介して各水
栓１２への給水配管１３が接続される。
【００１２】また、図４は上水貯留用容器１０としての
タンクの他の構造例を示すもので、タンク１８の両側側
面にボルト接続用つば１９を一体に形成し、吊りボルト
２０を介して天井スラブ１７に吊り下げ設置したもので
ある。他の構成は図３に示したものと同様である。更
に、図５にヘッダー形状の上水貯留用容器１０が示され
ている。これは直径が２００ｍｍ、長さが２０００ｍｍ
の給水用ステンレス管２１の両端に５ｋｇ／cm2の耐圧
性の蓋２２をフランジ止めして１本のヘッダー配管２３
を構成し、それを必要容量に合わせて複数本（図示の例
は４本）連結して構成したものである。
タンクの他の構造例を示すもので、タンク１８の両側側
面にボルト接続用つば１９を一体に形成し、吊りボルト
２０を介して天井スラブ１７に吊り下げ設置したもので
ある。他の構成は図３に示したものと同様である。更
に、図５にヘッダー形状の上水貯留用容器１０が示され
ている。これは直径が２００ｍｍ、長さが２０００ｍｍ
の給水用ステンレス管２１の両端に５ｋｇ／cm2の耐圧
性の蓋２２をフランジ止めして１本のヘッダー配管２３
を構成し、それを必要容量に合わせて複数本（図示の例
は４本）連結して構成したものである。
【００１３】各ヘッダー配管２３は連結管２４により連
結され、それぞれにエア抜き１４が設けられていると共
に、仕切弁９を介して給水枝管６が、また仕切弁１１を
介して各水栓１２への給水配管１３が接続されており、
アングル架台２５を介して天井スラブ１６に吊り下げ設
置される。なお、この例での上水貯留量は、約２５０リ
ットルとなるが、ヘッダー配管２３の本数、給水用ステ
ンレス管２１の径、長さを変更することにより、建物の
納まり合わせて上水貯留量を適宜設定することができ
る。
結され、それぞれにエア抜き１４が設けられていると共
に、仕切弁９を介して給水枝管６が、また仕切弁１１を
介して各水栓１２への給水配管１３が接続されており、
アングル架台２５を介して天井スラブ１６に吊り下げ設
置される。なお、この例での上水貯留量は、約２５０リ
ットルとなるが、ヘッダー配管２３の本数、給水用ステ
ンレス管２１の径、長さを変更することにより、建物の
納まり合わせて上水貯留量を適宜設定することができ
る。
【００１４】しかして、上記した実施形態によると、平
常時は水道本管２から受水槽３に引き込まれた上水を、
圧力ポンプ４及び給水管５を介して各住戸側に給水する
ことができ、各住戸側に供給された上水は、給水枝管６
から給水メーター７、逆止弁８、仕切弁９を経て上水貯
留用容器１０に入り、ここから仕切弁１１、給水配管１
３を介して各住戸内の水栓１２に給水される。この上水
貯留用容器１０は、密閉式構造であるため水質を確保す
ることができると共に、常に上水が流水する位置に配設
されているため、上水貯留用容器１０内で死水が発生し
ないようにすることができる。
常時は水道本管２から受水槽３に引き込まれた上水を、
圧力ポンプ４及び給水管５を介して各住戸側に給水する
ことができ、各住戸側に供給された上水は、給水枝管６
から給水メーター７、逆止弁８、仕切弁９を経て上水貯
留用容器１０に入り、ここから仕切弁１１、給水配管１
３を介して各住戸内の水栓１２に給水される。この上水
貯留用容器１０は、密閉式構造であるため水質を確保す
ることができると共に、常に上水が流水する位置に配設
されているため、上水貯留用容器１０内で死水が発生し
ないようにすることができる。
【００１５】一方、地震、その他の災害発生等によって
水道本管２からの給水が断たれたとき、建物側で使用で
きる上水の量は、受水槽３内に残された上水と各住戸の
上水貯留用容器１０内に残された上水との合計量とな
る。また、受水槽３が損壊したときは、各住戸の上水貯
留用容器１０内に残された量の上水のみとなる。緊急時
に上水貯留用容器１０内に残っている上水を使用すると
きは、エア抜き１４を開放すればよく、これによって上
水貯留用容器１０内の上水を重力により各水栓１２に給
水することができる。
水道本管２からの給水が断たれたとき、建物側で使用で
きる上水の量は、受水槽３内に残された上水と各住戸の
上水貯留用容器１０内に残された上水との合計量とな
る。また、受水槽３が損壊したときは、各住戸の上水貯
留用容器１０内に残された量の上水のみとなる。緊急時
に上水貯留用容器１０内に残っている上水を使用すると
きは、エア抜き１４を開放すればよく、これによって上
水貯留用容器１０内の上水を重力により各水栓１２に給
水することができる。
【００１６】仮に、各住戸に上水貯留用容器１０とし
て、上記した２５０リットルの容量を有するタンク１
５、１８又はヘッダー配管２３を設置していた場合、一
世帯４人とすると、一人当たり一日２０リットルの水消
費量としたとき、三日分の水を賄うことが可能となる。
このように各住戸に上水貯留用容器１０を設置しておく
ことにより、緊急事態の発生で断水したときでも、少な
くとも数日間にわたって各住戸内でそれぞれ飲料水等の
最小限の水を確保することができる。
て、上記した２５０リットルの容量を有するタンク１
５、１８又はヘッダー配管２３を設置していた場合、一
世帯４人とすると、一人当たり一日２０リットルの水消
費量としたとき、三日分の水を賄うことが可能となる。
このように各住戸に上水貯留用容器１０を設置しておく
ことにより、緊急事態の発生で断水したときでも、少な
くとも数日間にわたって各住戸内でそれぞれ飲料水等の
最小限の水を確保することができる。
【００１７】上記は上水貯留用容器１０内に残っている
上水の使用のみを考えた場合であるが、受水槽３が損壊
しておらず、その内部に残っている上水を使用できる場
合は、更に上水として使用できる水の量を多くすること
ができると共に、この受水槽３内に残っている上水を各
住戸に設置されている上水貯留用容器１０に対して、自
治会等で決めたルールに従って供給することにより、公
平に分配することができる。
上水の使用のみを考えた場合であるが、受水槽３が損壊
しておらず、その内部に残っている上水を使用できる場
合は、更に上水として使用できる水の量を多くすること
ができると共に、この受水槽３内に残っている上水を各
住戸に設置されている上水貯留用容器１０に対して、自
治会等で決めたルールに従って供給することにより、公
平に分配することができる。
【００１８】従って、緊急時においても、生命維持に大
きな影響を及ぼす飲料水等の最小限の水を確保すること
ができると共に、受水槽に水が残っている場合、それを
各住戸に対して平等に分配することが可能となる。ま
た、各住戸への給水枝管に逆止弁を設けているため、い
ったん各住戸の上水貯留用容器に貯留された水が、給水
管や給水枝管内が何らかの要因で負圧になっても、逆流
により流出することがなく、上水貯留用容器内の水を確
実に確保することができる。なお、上記の実施形態は、
ポンプ圧送方式の給水システムに適用した場合の例につ
いて説明したが、高置水槽方式、その他の給水システム
にも同様に適用できることは言うまでもない。
きな影響を及ぼす飲料水等の最小限の水を確保すること
ができると共に、受水槽に水が残っている場合、それを
各住戸に対して平等に分配することが可能となる。ま
た、各住戸への給水枝管に逆止弁を設けているため、い
ったん各住戸の上水貯留用容器に貯留された水が、給水
管や給水枝管内が何らかの要因で負圧になっても、逆流
により流出することがなく、上水貯留用容器内の水を確
実に確保することができる。なお、上記の実施形態は、
ポンプ圧送方式の給水システムに適用した場合の例につ
いて説明したが、高置水槽方式、その他の給水システム
にも同様に適用できることは言うまでもない。
【００１９】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る集
合住宅における給水システムによると、給水管から分岐
した各住戸への給水枝管に設けられた給水メーターの下
流側に逆止弁を設け、同逆止弁の下流側に所定量の上水
を貯留できる上水貯留用容器を設置し、この上水貯留用
容器を介して住戸内の各水栓に給水できるようにしてい
るため、緊急時に水道本管から上水の供給が断たれた場
合でも、少なくとも各住戸毎に上水貯留用容器の容量に
相当する量の上水を貯留することができる。このため、
受水槽が損壊しても、少なくとも数日間にわたって各住
戸内でそれぞれ飲料水等の最小限の水を確保することが
できると共に、受水槽が健在の場合は、受水槽に残って
いる水を各住戸に対して、公平に分配して最小限の水を
供給することができる。また、給水枝管に設けた逆止弁
により、いったん上水貯留用容器に貯留された水の逆流
による流出を防止して確実に水を確保することができ
る。
合住宅における給水システムによると、給水管から分岐
した各住戸への給水枝管に設けられた給水メーターの下
流側に逆止弁を設け、同逆止弁の下流側に所定量の上水
を貯留できる上水貯留用容器を設置し、この上水貯留用
容器を介して住戸内の各水栓に給水できるようにしてい
るため、緊急時に水道本管から上水の供給が断たれた場
合でも、少なくとも各住戸毎に上水貯留用容器の容量に
相当する量の上水を貯留することができる。このため、
受水槽が損壊しても、少なくとも数日間にわたって各住
戸内でそれぞれ飲料水等の最小限の水を確保することが
できると共に、受水槽が健在の場合は、受水槽に残って
いる水を各住戸に対して、公平に分配して最小限の水を
供給することができる。また、給水枝管に設けた逆止弁
により、いったん上水貯留用容器に貯留された水の逆流
による流出を防止して確実に水を確保することができ
る。
【図１】本発明に係る集合住宅における給水システムの
全体構成図である。
全体構成図である。
【図２】図１におけるＡ部拡大図である。
【図３】本発明に係る集合住宅における給水システムに
使用する上水貯留用容器としてのタンクの一例を示す平
面図（Ａ）と側面図（Ｂ）である。
使用する上水貯留用容器としてのタンクの一例を示す平
面図（Ａ）と側面図（Ｂ）である。
【図４】本発明に係る集合住宅における給水システムに
使用する上水貯留用容器としてのタンクの他の例を示す
平面図（Ａ）と側面図（Ｂ）である。
使用する上水貯留用容器としてのタンクの他の例を示す
平面図（Ａ）と側面図（Ｂ）である。
【図５】本発明に係る集合住宅における給水システムに
使用する上水貯留用容器としてのヘッダー配管の構成を
示す平面図（Ａ）と側面図（Ｂ）である。
使用する上水貯留用容器としてのヘッダー配管の構成を
示す平面図（Ａ）と側面図（Ｂ）である。
１ 集合住宅 ２ 水道本管 ３ 受水槽 ５ 給水管 ６ 給水枝管 ７ 給水メーター １０ 上水貯留用容器 １２ 水栓 １３ 給水配管 １４ エア抜き １５、１８ タンク ２３ ヘッダー配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉山 浩郎 東京都調布市飛田給二丁目19番１号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 間宮 尚 東京都調布市飛田給二丁目19番１号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 小島 和海 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 大瀬戸 太志 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 飯田 浩貴 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−26381（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−80171（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E03B 11/02 E03C 1/00
Claims (3)
- 【請求項１】 水道本管から受水槽に上水を引き込み、
それを給水管を介して各住戸へ給水する集合住宅におけ
る給水システムにおいて、前記給水管から分岐した 各住戸への給水枝管に設けられ
た給水メーターの下流側に逆止弁を設け、同逆止弁の下
流側に所定量の上水を貯留できると共に、緊急時に開放
できるエア抜きを備えた上水貯留用容器を設置し、同上
水貯留用容器を介して住戸内の各水栓に給水配管を配管
してなることを特徴とする集合住宅における給水システ
ム。 - 【請求項２】 前記上水貯留用容器を、重力により各水
栓に給水できるよう各住戸の天井内空間又は床上部空間
に設置してなることを特徴とする請求項１記載の集合住
宅における給水システム。 - 【請求項３】 前記上水貯留用容器を、所定の容量を有
するタンク形状のもの又はヘッダー形状のものにて構成
してなることを特徴とする請求項１記載の集合住宅にお
ける給水システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8012467A JP3029990B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 集合住宅における給水システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8012467A JP3029990B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 集合住宅における給水システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09203090A JPH09203090A (ja) | 1997-08-05 |
| JP3029990B2 true JP3029990B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=11806177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8012467A Expired - Fee Related JP3029990B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 集合住宅における給水システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3029990B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN103352492A (zh) * | 2013-07-26 | 2013-10-16 | 林清辉 | 一种中水再利用系统 |
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1996
- 1996-01-29 JP JP8012467A patent/JP3029990B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN103352492A (zh) * | 2013-07-26 | 2013-10-16 | 林清辉 | 一种中水再利用系统 |
| CN103352492B (zh) * | 2013-07-26 | 2015-03-11 | 林清辉 | 一种中水再利用系统 |
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|---|---|
| JPH09203090A (ja) | 1997-08-05 |
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