JP3158575B2 - 製紙用ロジン系エマルジョンサイズ剤、サイジング紙及びサイジング方法 - Google Patents

製紙用ロジン系エマルジョンサイズ剤、サイジング紙及びサイジング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、製紙用ロジン系エマ
ルジョンサイズ剤、これを用いたサイジング紙及びサイ
ジング方法に係わり、さらに詳しくはロジン類にエポキ
シ化合物を反応させたロジン−エポキシ系物質及び/又
その強化物を含有することにより、酸性領域はもちろ
ん中性領域での抄紙系においても優れたサイズ効果を示
し、しかも抄紙中の発泡が顕著に少なく、さらに機械的
安定性及び保存安定性の優れたサイズ剤、そのサイジン
グ紙及びサイジング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙業界では、紙質の向上、抄紙系のク
ローズド化等に対応する対策が急がれているとともに、
炭酸カルシウムを含んだ古紙や損紙を製紙原料として使
用することに伴う問題等の課題を抱えており、その解決
策として硫酸バン土の添加率を減らして中性領域で抄紙
を行なおうとする傾向が強まってきている。
【0003】 従来の硫酸バン土の添加率の多い抄紙系
で使用されているアニオン性ロジン系サイズ剤、特に強
化ロジンのアルカリ中和物である溶液ロジンサイズ剤
は、硫酸バン土の添加率を減らして抄紙pHを高くし、
中性抄紙領域に近付けると、サイズ効果は急激に低下す
る。特に抄紙系に炭酸カルシウムを混入するとその傾向
が著しくなる。このサイズ効果の低下を防ぐ対策とし
て、結局、多量の硫酸バン土を添加しなくてはならず、
その結果酸性領域での抄紙が行われることとなり、紙質
の低下や操業面、コスト面に問題を残していた。また、
前記溶液型ロジンサイズ剤よりサイズ効果に優れ、広い
pH範囲の抄紙系に適用されるアニオン性ロジンエマル
ジョンサイズ(強化ロジンをアニオン性の乳化分散剤を
用いて水中に微細粒子として分散させたもの)を使用し
た場合には、溶液型ロジンに比べれば硫酸バン土の添加
率を減らすことはできるが、抄紙を中性pH領域に到る
まで減らして行うとサイズ効果の低下は避けられず、満
足できるものではなかった。
【0004】 また、カチオン性を有するロジンエマル
ジョンサイズ剤(強化ロジンをカチオン性の乳化分散剤
を用いて水中に微細粒子として分散させたもの)はパル
プ繊維に対する自己定着性をもち、所定のサイズ効果の
発現に要求される硫酸バン土の使用量を低減することが
可能であり、中性付近のpH領域の抄紙系でも優れたサ
イズ効果を発揮することが示されている(TAPPI
Papermakers Conference 19
88 pp.181−187)。しかし、カチオン性ロ
ジンエマルジョンは、従来一般的であったアニオン性の
ものに比べると、工業的に製造が難しく、また、製品の
静置安定性、炭酸カルシウム含有抄紙系でのサイズ性能
及び抄紙系内での発泡性にまだ問題点を残しており、さ
らに改良が求められている。
【0005】 このような事情から中性領域で抄紙を行
なう際に用いる中性抄紙用サイズ剤が開発され、これら
にはアルケニル無水コハク酸やアルキルケテンダイマー
等を水等の分散媒に分散させたサイズ剤が挙げられる
が、どちらも高価格であるため製紙のコストアップを招
くという大きな問題点があるのみならず、抄紙系内の例
えばプレスロール等に汚れを発生し易いなど作業性が悪
いこと、サイズ効果の立ち上がりが遅いことなどの問題
を抱えている。
【0006】 中性抄紙系におけるロジンサイズ剤のサ
イズ効果を改良する方法として、3価、4価のアルコー
ルとロジン類とのエステルを含むサイズ剤(特開昭62
−223393、62−250297)が知られている
が、エステル化物の含有量が20重量%以上好ましくは
40重量%以上も必要である上に、酸性抄紙系でのサイ
ズ効果は優れず、しかもエステル化反応は進行が遅く酸
価を低下させるためには長時間の加熱が必要であり、サ
イズ剤製造コストが高くなるという問題を残している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 以上のことから、硫
酸バン土の添加率が低く、中性に近いpH領域、特に炭
酸カルシウム含有の中性抄紙系においても優れたサイズ
効果を速やかに発揮し、機械的安定性及び保存安定性に
優れ、さらに抄紙系での発泡が著しく低減し、しかも製
造容易なロジン系エマルジョンサイズ剤、これを用いた
サイジング紙及びそのサイジング方法の開発がのぞまれ
ていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ロジン類にエポキシ化合物を反応させた
ロジン−エポキシ系物質及び/又はその強化物質を含有
し、かつ少なくともこのロジン−エポキシ系物質及び/
又はその強化物質を乳化分散剤を用いて水中に分散させ
た製紙用ロジン系エマルジョンサイズ剤を提供するもの
である。 この際、エポキシ化合物がグリシジルエーテ
ル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、脂
環式エポキシド型、線状脂肪族エポキシド型エポキシ樹
脂であること、さらにロジン−エポキシ系物質がエポキ
シ化合物中のエポキシ基1当量に対しロジン類のカルボ
キシル基を0.2から100当量の割合で反応させた反
応生成物であることが好ましい。また、ロジン類を含有
し、このロジン類を98重量部以下、ロジン−エポキ
シ系物質及び/又はその強化物2〜100重量部との合
計100重量部を乳化分散剤0.1〜20重量部を用い
水中に分散させ固形分濃度20〜60重量%となる分
散液とする製紙用ロジン系エマルジョンサイズ剤である
ことも好ましい。
【0009】 また、本発明は、上記の製紙用ロジン系
エマルジョンサイズ剤を用いてサイジングしたサイジン
グ紙及びそのサイジング方法を提供するものである。
【0010】 本発明において、エポキシ化合物として
は1分子中に2個以上のオキシラン環を有するエポキシ
化合物が挙げられ、例えばエポキシ樹脂が挙げられる
が、これには、1分子中に2個以上のオキシラン環を有
し分子量的にオリゴマー領域(分子量1万以下)にある
化合物が例示できるがこれに限らない。工業的にはエピ
クロルヒドリンの付加−脱塩酸による閉環、又は二重結
合に酸化によって製造されるものあり、化学構造から
の分類では、グリシジルエーテル型、グリシジルエステ
ル型、グリシジルアミン型、脂環式エポキシド型、線状
脂肪族エポキシ型樹脂などが存在する。本発明における
エポキシ樹脂はこれらの分類の中で特に限定されるもの
ではないが、例えば市販されているものでは、グリシジ
ルエーテル型のものではビスフェノールA型、水添ビ
フェノールA型、臭素化ビスフェノールA型、ビスフェ
ノールF型、オルソレゾールノボラック型、フェノー
ルノボラック型、多価アルコール型、ポリグリコール型
などがあり、その他、ポリグリシジルアミン型、エポキ
シ変性ポリオール型、グリオキザール型、ダイマー酸グ
リシジルエステル型、ダイマー酸変性型、ゴム変性型、
アクリル酸変性型、3級脂肪酸グリシジルエステル型な
どのエポキシ樹脂が挙げられるが、これらの系統その他
のエポキシ反応性希釈剤であるエポキシ化合物も用いら
れ、これらは単独あるいは2種以上を同時に使用するこ
ともできる。
【0011】 本発明のサイズ剤を構成する化合物で、
前記エポキシ化合物と反応せしめるロジン類としては、
ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン及びこれら
のロジンの変性物が挙げられ、これらは単独あるいは2
種以上の混合物として用いられる。前記ロジン変性物と
しては、一部あるいは実質的に完全に水素化されたも
の、不均化されたもの、重合化されたもの、あるいはホ
ルムアルデヒドで変性されたものなどが挙げられる。ま
た、これらロジン類に、α,β−不飽和カルボン酸類を
付加反応せしめた強化ロジンも用いられる。このα,β
−不飽和カルボン酸類の代表的なものは、フマル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン
酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、アクリル酸及び
メタクリル酸などが挙げられ、これらは単独又は併用さ
れる。
【0012】 本発明において、エポキシ化合物とロジ
ン類との反応生成物であるロジン−エポキシ系物質は、
特定の仕込み割合、すなわちエポキシ化合物、例えばエ
ポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対しロジン類のカル
ボキシル基0.2から100当量、好ましくは0.5か
ら50当量を仕込み、触媒の有無を問わず150℃から
300℃程度で3時間から10時間程度撹拌することに
より得られる。当量比が0.2未満の場合にはロジン類
のカルボキシル基とエポキシ基(オキシラン環)との付
加反応あるいはエポキシ基の加水分解により生成する残
存水酸基の影響により、これをサイズ剤として用いた場
合はサイズ効果が優れず、また、当量比が100を越え
る場合には、サイズ剤固形分中のロジン−エポキシ系物
質の量が不十分となり、得られるサイズ剤のサイズ効
果、特に中性領域でサイズ効果が十分でないことがあ
る。
【0013】 エポキシ化合物とロジン類との反応は、
まずロジン類分子中のカルボキシル基がエポキシ化合物
中のオキシラン環へ付加し、それにともないエステル結
合と水酸基とを生じ、ついでこの水酸基と他のロジン類
のカルボキシル基との脱水反応によるエステル化及び当
該水酸基へのオキシラン環の付加(高分子量化)などが
起こっていると考えられる。ロジン類のオキシラン環へ
の付加は3級アミン、4級アンモニウム触媒等で特に加
速され、比較的低温かつ短時間でも反応が進行し、これ
は多価アルコールを使用した脱水反応のみによるエステ
ル化反応に比べ、製造上及びコスト的なメリットを有す
る。
【0014】 本発明において、ロジン類にエポキシ化
合物を反応させたロジン−エポキシ系物質とは、上記の
如くエポキシ化合物1分子中2個以上のオキシラン環へ
ロジン類1分子あるいは2分子以上が付加あるいはエス
テル結合した反応物が例示されるが、そのほかに未反応
原料を含んでいても良い。本発明のサイズ剤において
は、サイズ剤のロジン系物質(ロジン類、ロジン−エポ
キシ系物質、エポキシ化合物のうちエポキシ樹脂)中、
前記エポキシ化合物1分子中にロジン類1分子以上が結
合した反応物が2〜90重量%、より好ましくは5〜6
0重量%含まれていることが好ましい。2重量%未満で
はサイズ性能などに及ぼす効果が十分でない場合があ
り、また、60重量%以上ではサイズ性能などへの影響
が頭打ちする傾向が見られ、さらに90重量%以上では
経済的にコスト高となる。
【0015】 前記ロジン−エポキシ系物質は、前記ロ
ジン類と同様にα,β−不飽和カルボン酸類により強化
されたものも単独又は未強化のロジン−エポキシ系物質
と併用できる。サイズ剤中におけるその含有量は未強化
のロジン−エポキシ系物質に準ずる。
【0016】 前記ロジン−エポキシ系物質をサイズ剤
に含有させるには、特に限定はされないが、例えば得ら
れたロジン−エポキシ系物質等の反応生成物をそのま
ま、あるいはα,β−不飽和カルボン酸類により強化し
た後に水中に乳化分散するか、あるいは得られたロジン
−エポキシ系物質等の反応生成物2〜100重量部とロ
ジン類、好ましくはα,β−カルボン酸類により強化し
たロジン類98〜0重量部とを溶融混合した後、乳化分
散するかいずれかの方法で行うことができる。乳化分散
後のエマルジョンの全固形分は20〜60重量%が好ま
しく、より好ましくは30〜50重量%である。
【0017】 本発明において、ロジン系物質の乳化分
散に使用する乳化分散剤は、特に限定するものではない
が、各種低分子界面活性剤、高分子系分散剤、さらに保
護コロイドとしてカゼイン、ポリビニルアルコール、変
性澱粉などを単独使用あるいは併用できる。乳化分散剤
は、ロジン類とロジン−エポキシ系物質及び/又はその
強化物との合計100重量部に対して0.1〜20重量
部用いられる。0.1重量部未満では乳化が十分に行わ
れないことがあり、20重量部より多く用いても乳化が
向上する度合は小さく、コストアップになる。
【0018】 前記各種界面活性剤としては、ロジンの
アルカリ金属塩、強化ロジンのアルカリ金属塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
スチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫
酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフ
タレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルスルホコハク酸モノエステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホコ
ハク酸モノエステル塩、ポリオキシスチリルフェニルエ
ーテルスルホコハク酸モノエステル塩などのアニオン性
界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシプロ
ピレンポリオキシエチレングリコールグリセリン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、シヨ糖脂肪酸エステル、ペンタエリ
スリトール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシプ
ロピレン、ポリオキシエチレングリコール等の非イオン
性の界面活性剤、さらにはテトラアルキルアンモニウム
クロライド、トリアルキルベンジルアンモニウムクロラ
イド、アルキルアミン、オキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどのカチオン
性界面活性剤を例示することができる。また、高分子系
界面活性剤としては、アニオン性スチレン−(メタ)ア
クリル酸系共重合体の部分あるいは完全ケン化物、アニ
オンあるいはカチオン性の(メタ)アクリル酸エステル
系共重合体及びアクリルアミド系共重合体、カチオン性
のポリアミノポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、ア
ルキレンポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂、ポリ
(ジアリルアミン)−エピクロルヒドリン樹脂等を例示
することができる。また、これらは単独あるいは2種以
上を併せて使用しても良い。
【0019】 本発明のサイズ剤の製造法は、特に限定
されないが、例えば特公昭54−36242号公報に記
載されているようにロジン−エポキシ系物質等の反応生
成物等を溶剤に溶かし、前記乳化分散剤を添加した後、
ホモジナイザーを通して水中油型エマルジョンを製造す
る方法(溶剤法)、特開昭52−77206号公報に記
載されているように溶融したロジン−エポキシ系物質等
の反応生成物等と乳化分散剤を混合して油中水型エマル
ジョンを形成し、反転水を添加し水中油型エマルジョン
を調製する方法、特公昭53−32380号公報に記載
されているようにロジン−エポキシ系物質等の反応生成
物等を高圧下でホモジナイザーを通して水中油型エマル
ジョンを製造する方法(メカニカル法)等により製造さ
れる。
【0020】 かくして得られた本発明のロジン系エマ
ルジョンサイズ剤は、ロジン−エポキシ系物質を含有し
ていることにより、これらを含まない従来のロジン系サ
イズ剤に比較し、保存安定性及び機械的安定性に優れて
おり、従来の酸性系抄紙系でのサイズ性能はもちろん、
中性領域、特に炭酸カルシウムを混入あるいは填料とし
て使用している抄紙系においても弱いサイズ効果から強
いサイズ効果までのサイズ度の調節が可能であり、さら
には抄紙系での発泡も少ないという利点を備えている。
そこで、 硫酸バン土を使用できないかその使用量が
少量に限定される抄紙系、例えば中性純白ロール紙、中
性ライナー、防錆ライナー及び金属紙、古紙原料か
ら炭酸カルシウムが混入する抄紙系,例えば石膏ボード
原紙、白板、コート原紙、中質紙、一般ライナー及び中
芯、 填料として炭酸カルシウムを使用する抄紙系、
例えば中性印刷筆記用紙、中性コート原紙、中性PPC
用紙、中性感熱原紙、中性感圧原紙、中性インクジェッ
ト用紙及び中性情報用紙、定着剤の使用量が限定され
る抄紙系、例えばクラフト紙などにおいても、本発明の
サイズ剤は、従来の中性サイズ、例えばアルキルケテン
ダイマー及びアルケニルコハク酸無水物などのサイズ剤
に比べ、高収率パルプを含有するパルプに対するサイズ
効果が優れること、サイズの立ち上がりが速いこと、プ
レスロール、ドライヤーキャンパスなどの抄紙用具の汚
れが少ないこと等の特長がある。また、本発明のサイズ
剤は硫酸バン土の使用量が多い抄紙系でも優れたサイズ
効果を発揮する。
【0021】 本発明のサイジング方法は、紙又は板紙
の製造工程において、本発明の製紙用ロジン系エマルジ
ョンサイズ剤を例えばウェット・エンド部に添加するこ
とにより実施される。具体的には、本発明の製紙用サイ
ズ剤をパルプの水性分散液にその乾燥重量に対して0.
005〜10固形分重量%、好ましくは0.05〜5固
形分重量%添加する。
【0022】 上記種々の紙又は板紙を製造するにあた
って、パルプ原料としては、クラフトパルプあるいはサ
ルファイトパルプなどの晒あるいは未晒化学パルブ、砕
木パルプ、機械パルプあるいはサーモメカニカルパルプ
などの晒あるいは未晒高収率パルプ、新聞古紙、雑誌古
紙、段ボール古紙あるいは脱墨古紙などの古紙パルプの
いずれも使用することができる。また、上記パルプ原料
と石綿、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等
との混合物も使用することができる。
【0023】 填料、染料、乾燥紙力向上剤、湿潤紙力
向上剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤などの添加物も、
各々の紙種に要求される物性を発現するために、必要に
応じて使用しても良い。填料としては、クレー、タル
ク、重質又は軽質炭酸カルシウム等が挙げられ、これら
単独あるいは併用しても良い。乾燥紙力向上剤として
は、アニオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリア
クリルアミド、両性ポリアクリルアミド、カチオン化澱
粉等が挙げられ、これらは単独あるいは併用しても良
い。湿潤紙力向上剤としては、ポリアミド・エピクロル
ヒドリン樹脂、メラミン・ホルマリン樹脂、尿素・ホル
マリン樹脂等が挙げられ、これらは単独あるいはアニオ
ン性ポリアクリルアミドと併用しても良い。歩留り向上
剤としては、アニオン性又はカチオン高分子量ポリアク
リルアミド、シリカゾルとカチオン化澱粉の併用、ベン
トナイトとカチオン性高分子量ポリアクリルアミドの併
用等が挙げられる。濾水性向上剤としては、ポリエチレ
ンイミン、カチオン性ポリアクリルアミド等が挙げられ
る。また、サイズプレス、ゲートロールコーター、ビル
ブレードコーター、キャレンダーなどで、澱粉、ポリビ
ニルアルコール、染料、コーテイングカラー、表面サイ
ズ剤、防滑剤などを必要に応じて塗布しても良い。ま
た、硫酸バン土は本発明のサイズ剤を添加する前、添加
した後、あるいは同時に添加して使用される。
【0024】 前記の添加物、ロジン類は必要に応じて
サイズ剤中に上記ロジン−エポキシ系物質と同時に、あ
るいは別々に同じ方法や異なる方法を用いて含有させる
こともできる。
【0025】 本発明の製紙用ロジン系エマルジョンサ
イズ剤は表面サイズ剤としても使用可能であり、この場
合、抄かれた紙に噴霧、浸漬、塗布などの慣用的方法が
適用される。
【0026】
【実施例】 以下、ロジン−エポキシ系物質等の製造
例、これを用いた実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定され
るものではない。なお、各例中、部及び%は特記しない
かぎりすべて重量基準である。
【0027】 ロジン類とエポキシ樹脂との反応生
成物の製造 以下のようにして、ロジン類とエポキシ樹脂との反応生
成物(A−1〜A−14)(実施例用)と、(A−1
5、A−16)(比較例用)を製造した。 −1(A−1)の製造 撹拌機、温度計、窒素導入管、分水器及び冷却器を備え
た11容積のフラスコに、酸価170のガムロジン60
0部とエポキシ樹脂(大日本インキ(株)製、商品名
「720」)160部を仕込み、窒素気流中下250℃
まで加熱し、同温度で10時間保つことで反応生成物
(A−1)を得た。 −2(A−2〜A−14)及び(A−15、A−1
6)の製造 表1に示すロジン類とエポキシ樹脂の種類及び仕込み比
に従って、上記A−1の製造方法と同様にして反応生成
物(A−2〜A−14)及び(A−15、A−16)を
製造した。 フマル酸強化ロジン類の製造 以下のようにして、フマル酸強化ロジン類(B−1〜B
−4)(実施例用)及びB−5(比較例用)を製造し
た。 −1 B−1の製造 約200℃で溶融状態にあるガムロジン460部にフマ
ル酸70部を徐々に加えていき、ほとんど全部のフマル
酸が反応し終わった後、さらにホルムアルデヒド処理
(変性率3%)トール油ロジンを470部加え、溶融撹
拌して均質化し、その後に、反応生成物を室温に冷却し
た。この反応生成物B−1はフマル酸が7%付加された
ロジンであった。 −2 B−2(A−1のフマル化物)の製造 −において得られたエポキシ樹脂とロジン類との反
応生成物A−1の465部を200℃まで加熱、溶解
し、フマル酸35部を加え、200℃で3時間加熱保温
し、フマル化反応生成物B−2を得た。 −3 B−3(A−5のフマル化物)、B−4(A−
6のフマル化物)及びB−5(A−16のフマル化物)
の製造 −2において得られたエポキシ樹脂とロジン類との反
応生成物A−5、A−6、A−16をそれぞれ用いて、
B−2の製造方法と同様にしてフマル化反応生成物B−
3、B−4及びB−5をそれぞれ得た。これら及びB−
2はロジン−エポキシ系物質の強化物質に相当する。 ロジンとグリセリン反応生成物(比較例用)の製造 以下のようにして、ロジンとグリセリンの反応生成物A
−17を特開昭62−223393号公報の製造例1に
従い製造した。撹拌機、温度計、窒素導入管、分水器及
び冷却器を備えた11容積フラスコに、酸価170のガ
ムロジン100部と、グリセリン8部を仕込み、250
℃で12時間反応させて反応生成物A−17を得た。
記反応生成物A−1〜A−17についてまとめた結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】 高分子系分散剤の製造 以下のようにして、ロジン系物質を分散安定化するため
の高分子系分散剤C−1〜C−3(実施例用)を製造し
た。 −1 カチオン性高分子系分散剤C−1の製造 特願平2−177534号明細書の実施例1にて使用し
た疎水性基を有するカチオン性ポリ(メタ)アクリルア
ミドの製造方法に従い、以下のようにしてC−1を製造
した。撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素ガス導入管
を備えた11容積の4つ口フラスコに、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート31.4部、アクリルアミドの5
0%水溶液85.3部、スチレン20.8部、イオン交
換水100.6部、イソフロピルアルコール143.3
部、n−ドデシルメルカプタン0.6部を仕込み、20
%酢酸水溶液にてpH4.5に調節した。この混合液を
撹拌しながら窒素ガス雰囲気下で、60℃まで昇温し、
重合開始剤として過硫酸アンモニウムの5%水溶液2.
3部を加え80℃まで昇温し、1.5時間保持した後、
過硫酸アンモニウムの5%水溶液を0.7部を追加し
た。さらに、1時間同温度に保持した後、イオン交換水
100部を加え、イソプロピルアルコールの留去を行っ
た。留去終了後、イオン交換水を加え固形分濃度20.
4%のポリマー溶液であるカチオン性高分子系分散剤C
−1を得た。 −2 カチオン性高分子系分散剤C−2の製造 特開昭63−120198号公報の実施例4にて使用の
カチオン性メタクリル酸アルキルアミノアルキルアミド
誘導体系共重合体の製造方法(同公報参考例7)に従っ
て、以下のようにしてC−2を製造した。アクリル酸2
−エチルヘキシル30部、メタクリル酸N,Nジメチル
アミノプロピルアクリルアミド70部、t−ドデシルメ
ルカプタン2部及びベンゾイルペルオキシド2部をトル
エン中、100℃で5時間加熱、重合した。次いで、イ
オン交換水及びメタクリル酸N,Nジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミドに対して1モル当量のジメチル硫酸
を添加し、40℃で4時間反応した後、トルエンの留去
を行い、さらにイオン交換水を加え、固形分25%のポ
リマー溶液であるカチオン性高分子系分散剤C−2を得
た。 −3 アニオン性高分子系分散剤C−3の製造 特開昭61−108796号公報の参考例10の製造方
法に従い、以下のようにしてC−3を製造した。スチレ
ン55部、メタクリル酸30部、イタコン酸5部、アク
リル酸ラウリル10部、10%ナフタレンスルホン酸ナ
トリウムホルマリン縮合物50部、過硫酸アンモニウム
1部及び水200部を混合撹拌し、加圧下、150℃で
30分間加熱した。ついで70℃まで冷却し、48.5
%水酸化ナトリウム35.5部と水7部を徐々に滴下
し、30分撹拌した後室温まで冷却することにより、固
形分30%のスチレン−メタクリル酸系共重合体ケン化
物分散液のアニオン性高分子系分散剤C−3を得た。
【0030】 製紙用サイズ剤の製造 −1 実施例1 −1で得たロジン類とエポキシ樹脂との反応生成物
(A−1)25部と、−1で得たフマル酸強化ロジン
(B−1)75部とを混合し、約150℃に加熱溶融
し、激しく撹拌しながら疎水性基を有するカチオン性ポ
リ(メタ)アクリルアミド水溶液(C−1)25部(固
形分5.1部)を添加混合して油中水型のエマルジョン
とした。 これに熱水を徐々に加えて転相させ水中油型
のエマルジョンとし、これにさらに熱水を素速く添加し
て安定な水中油型エマルジョンとした後、冷却した。か
くして得られたエマルジョンの固形分は50.5%であ
り、MasterSizer(マルバーン社)で測定し
た重量基準粒径分布における累積50%径(以下、平均
粒子径と称する)は0.39μmであり、長期間安定な
ものであった。
【0031】 −2 実施例2〜16、21、22
表2に示す配合比(固形分重量比)で前記A−1〜
A−10、B−2〜B−4のロジン類−エポキシ樹脂反
応生成物と強化ロジンB−1との溶融混合物100部
を、前記高分子系分散剤(C−1)25部(固形分5.
1部)又は(C−3)17部(固形分5.1部)−を用
いて、実施例1と同様の方法により実施例2〜16及び
21、22の製紙用サイズ剤を得た。
【0032】 −3 実施例17、18 特開昭63−120198号公報の実施例4に従い、以
下のようにしてエマルジョンを得た。 前記−1のフ
マル酸強化ロジン159部と、前記A−11のロジン類
−エポキシ樹脂反応生成物53部とを約150℃に加熱
溶融し、激しく撹拌しながら、これに前記カチオン性メ
タクリル酸アルキルアミノアルキルアミド誘導体系共重
合体水溶液(C−2)140部(固形分35部)とラウ
リルトリメチルアンモニウムクロリド2.5部と水27
0部とを高温高圧下で混合し、その混合物を約200K
g/cm(単位平方センチメートル当たりのKg)の
圧力で工業用ホモジナイザーに通した後、室温まで冷却
した。このようにして実施例17の固形分約40%のエ
マルジョンサイズ剤を得た。前記エポキシ樹脂−ロジン
類反応生成物前記A−11の代わりにA−12を用いた
以外は同様にして実施例18の固形分約40%のエマル
ジョンサイズ剤を得た。
【0033】 −4 実施例19、20 米国特許第3966654号明細書の例1に従い、以下
のようにしてエマルジョンを得た。前記−1のフマル
酸強化ロジン225部と、前記A−13のロジン類−エ
ポキシ樹脂反応生成物75部を300部のベンゼンに溶
解し、上記米国特許第3966654号明細書の参考例
17で調製したポリアミノポリアミド−エピクロルヒド
リン樹脂溶液(C−4)400部(固形分50)及び
350部の水を混合した。この混合物を約150Kg/
cmの圧力で2回にわたって工業用ホモジナイザーに
通し、その後減圧蒸留により全てのベンゼンを除去し
た。このようにして実施例19のロジンエマルジョンを
得た。得られたロジンエマルジョンは約35%の固形分
を有し、そのうち約85%がロジン系物質成分であり、
約15%がポリアミノポリアミド−エピクロルヒドリン
樹脂であった。前記A−13の代わりにA−14を用い
る以外は同様にして実施例20のロジンエマルジョンを
得た。
【0034】 −5 比較例1、2、4、5 表3に示した配合にした以外は実施例1と同様にしてそ
れぞれの比較例のエマルジョンサイズ剤を得た。 −6 比較例3 前記−1のフマル酸強化ロジン150部と、前記A−
17のロジン−グリセリン反応生成物150部を300
部のベンゼンに溶解し、30%のドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム水溶液(C−5)30部及び550部
の水を混合した。この混合物を約150Kg/cm
圧力で2回にわたって工業用ホモジナイザーに通し、そ
の後減圧蒸留により全てのベンゼンを除去し、固形分3
5.1%のロジン系エマルジョンサイズ剤を得た。前記
実施例、比較例のサイズ剤の組成及び性状を表2、3に
示す。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】 サイズ効果試験 −1 サイズ効果試験1 晒クラフトパルプ(針葉樹対広葉樹のパルプ比が1対4
である混合パルプ)をパルプ濃度が2.5%になる量の
硬度100ppmの希釈用水で、ビーターを用いて35
0mlのカナディアンスタンダ−ドフリーネスまで叩解
した。次いでこのパルプスラリー1.21を離解機に秤
取し、0.4%の前記実施例、比較例のサイズ剤と0.
25%の硫酸バン土を同時に添加し、苛性ソーダでpH
を7.5に調節し、その後30分間撹拌した。次いでp
H7.5の希釈水でこのパルプスラリーを濃度0.25
%まで希釈し、定着剤としてカチオン性ポリアクリルア
ミド(ディック・ハーキュレス社製エピノックスDS5
10)を0.05%添加し、ノーブルアンドウッド抄紙
機で抄紙(パルプスラリーの温度は40℃)し、坪量6
5g/ (単位平方メートル当たりのg)の試験紙を
得た。湿紙の乾燥は、ドラムドライヤーを用いて100
℃で60秒間の条件下で行った。得られた試験紙を恒温
恒湿(20℃、6%相対湿度)環境下で24時間調湿
した後、サイズ度をステキヒト法で測定した。このサイ
ズ効果試験は、前記本文中に記載の硫酸バン土の使用を
少量に限定される抄紙系において、中性純白ロール紙及
び金属合紙等を抄造する条件に相当する。
【0038】 −2 サイズ効果試験2 前記のサイズ効果試験1と同一条件で叩解したパルプス
ラリー1.21を離解機に秤取し、0.5%の前記実施
例、比較例のサイズ剤と1.0%の硫酸バン土及び定着
剤として前記DS510を0.2%添加し、その後10
分間撹拌した。次いでpH8の希釈水でこのパルプスラ
リーを濃度0.25%まで希釈し、軽質炭酸カルシウム
(奥多摩工業製タマパール121S)を10%及び歩留
り剤として高分子量のカチオン性ポリアクリルアミド
(ディック・ハーキュレス社製ハイレテン104)を
0.01%添加し、ノーブルアンドウッド抄紙機抄紙
(パルフ・スラリー温度40℃)し、坪量65g/m
(単位平方メートル当たりのg)の試験紙を得た。湿紙
の乾燥は、ドラムドライヤーを用いて100℃で60秒
間の条件で行った。得られた試験紙を恒温恒湿(20
℃、65%相対湿度)環境下で24時間調湿した後、サ
イズ度をステキヒト法で測定した。このサイズ効果試験
は、前記本文中に記載の填料として炭酸カルシウムを使
用する抄紙系において中性印刷筆記用紙、中性コート原
紙、中性PPC用紙、中性感熱原紙、中性感圧原紙、中
性インクジェット用紙及び中性情報用紙等を抄造する条
件に相当する。
【0039】 −3 サイズ効果試験3 段ボール古紙をパルプ濃度2.5%になる量の硬度10
0ppmの希釈用水で、ビーターを用いて400mlカ
ナディアンスタンダードフリーネスまで叩解した。次い
でこのパルプスラリー1.21を離解機に秤取し、次い
で0.2%の前記実施例、比較例のサイズ剤を添加し、
10分間攪拌した。ついでpH7の希釈水でこのパルプ
スラリーを濃度0.25%まで希釈し、定着剤として前
記DS510を0.05%添加し、ノーブルアンドウッ
ド抄紙機で抄紙(パルプスラリー温度40℃)し、坪量
100g/mの試験紙を得た。湿紙の乾燥は、ドラム
ドライヤーを用いて100℃で80秒間の条件下で行っ
た。得られた試験紙を恒温恒湿(20℃、65%相対湿
度)環境下で24時間調湿した後、サイズ度を1分間の
コブ法で測定した。このサイズ効果試験は、前記本文中
に記載の硫酸バン土を使用できない抄紙系において中性
ライナー及び防錆ライナー等を抄造する条件に相当す
る。
【0040】 −4 サイズ効果試験4 コート紙古紙と広葉樹の晒クラフトパルプが1対4から
なる混合物をパルプ濃度が2.5%になる量の硬度10
0ppmの希釈用水で、ビータ−を用いて350mlカ
ナディアンスタンダードフリーネスまで叩解した。この
パルプスラリー中に含まれている炭酸カルシウム量はパ
ルプに対して6%であった。このパルプスラリー1.2
1を離解機に秤取し、0.5%の硫酸バン土を添加し、
1分間撹拌した。次いでpH7の希釈水でこのパルプス
ラリーを濃度0.25%まで希釈し、前記実施例、比較
例のサイズ剤を0.5%添加し、次いで定着剤として前
記DS510を0.05%添加し、ノーブルアンドウッ
ド抄紙機で抄紙し、坪量80g/mの試験紙を得た。
湿紙の乾燥は、ドラムドライヤーを用いて100℃で7
0秒の条件下で行った。得られた試験紙を恒温恒湿(2
0℃、65%相対湿度)環境下で24時間調湿した後、
サイズ度を1分間のコブ法で測定した。このサイズ効果
試験は、前記本文中に記載の古紙原料から炭酸カルシウ
ムが混入する抄紙系において石膏ボード原紙及び白板等
を抄造する条件に相当する。前記試験結果を表4、5に
示す。
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】また、静置安定性試験、機械的安定性試験
及び泡立ち性の試験結果を表6、7に示す。
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】 静置安定性試験 長さ30cm、内径2.1cmの試験管に100mlの
前記実施例、比較例のサイズ剤サンプルを入れ、2ケ月
静置後、底部に沈澱した沈澱物の高さ(mm)を測定し
た。 機械的安定性試験 前記実施例、比較例の各サイズ剤50gをカップに入
れ、温度25℃、荷重20Kg、回転数800rpmに
て5分間マーロン式安定性試験を行った。生成した凝集
物を325メッシュ金網にて濾過して全固形分に対する
析出量を測定し百分率で表した。 泡立ち性試験 前記サイズ効果試験1と同じパルプスラリーを用いて同
様に0.5%の前記実施例、比較例のサイズ剤と0.2
5%の硫酸バン土とを同時に添加し、苛性ソーダでパル
プスラリーをpH7に調節した。3分間撹拌した後、p
H7の希釈用水でこのパルプスラリーを0.25%に希
釈し、定着剤としてDS510を0.05%添加し、さ
らに1分間撹拌した後、円筒形の容器に入れ、このパル
プスラリーの一部をポンプで循環してこれを1mの高さ
から容器中に落下させ、10分間後の液面に蓄積する泡
の面積を求め、液面全体に対する蓄積した泡面積を百分
率で表した。
【0047】
【発明の効果】 以上のように、本発明によれば、ロジ
ン類にエポキシ化合物を反応させたロジン−エポキシ系
物質及び/又はその強化物を含有させた製紙用ロジン系
エマルジョンサイズ剤は保存安定性が優れ、また、酸性
抄紙系はもとより、中性抄紙系においても、従来のロジ
ン系サイズ剤にはみられなかったような卓越したサイズ
効果を発揮する上に、抄紙系での泡立ちも少ないという
利点を備えている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−227481(JP,A) 特開 昭62−223393(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジン類にエポキシ化合物を反応させた
    ロジン−エポキシ系物質及び/又はその強化物質を含有
    し、かつ少なくともこのロジン−エポキシ系物質及び/
    又はその強化物質を乳化分散剤を用いて水中に分散させ
    た製紙用ロジン系エマルジョンサイズ剤。
  2. 【請求項2】 エポキシ化合物がグリシジルエーテル
    型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、脂環
    式エポキシド型、線状脂肪族エポキシド型エポキシ樹、
    脂の群の少なくとも1つである請求項1記載の製紙用ロ
    ジン系エマルジョンサイズ剤。
  3. 【請求項3】 ロジン−エポキシ系物質がエポキシ化合
    物中のエポキシ基1当量に対しロジン類のカルボキシル
    基を0.2から100当量の割合で反応させた反応生成
    物である請求項1又は2記載の製紙用ロジン系エマルジ
    ョンサイズ剤。
  4. 【請求項4】 ロジン類を含有し、このロジン類を98
    重量部以下、ロジン−エポキシ系物質及び/又はその
    強化物2〜100重量部との合計100重量部を乳化分
    散剤0.1〜20重量部を用いて水中に分散させ固形分
    濃度20〜60重量%となる分散液とした請求項1、2
    又は3記載の製紙用ロジン系エマルジョンサイズ剤。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載され
    た製紙用ロジン系エマルジョンサイズ剤を用いてサイジ
    ングしたサイジング紙。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載され
    た製紙用ロジン系エマルジョンサイズ剤を用いたサイジ
    ング方法。
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