JP3157632B2 - 液体洗浄漂白剤 - Google Patents
液体洗浄漂白剤Info
- Publication number
- JP3157632B2 JP3157632B2 JP35741792A JP35741792A JP3157632B2 JP 3157632 B2 JP3157632 B2 JP 3157632B2 JP 35741792 A JP35741792 A JP 35741792A JP 35741792 A JP35741792 A JP 35741792A JP 3157632 B2 JP3157632 B2 JP 3157632B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bleach
- bleaching
- present
- acid
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体洗浄漂白剤に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】衣類、台所、浴室、トイレ等に存在する
汚れの洗浄漂白には、従来、次亜塩素酸塩や塩素化イソ
シアヌル酸等を主成分とする塩素系洗浄漂白剤や、過炭
酸塩や過酸化水素等の過酸化物を主成分とする酸素系洗
浄漂白剤が使用されて来た。しかしながら、塩素系洗浄
漂白剤は洗浄漂白効果に優れているものの、近年、使用
後の2次汚染によるクロルアミンやダイオキシンの発生
など、身体・環境への影響が社会問題化している。一
方、酸素系洗浄漂白剤は塩素系洗浄漂白剤に比較して、
身体・環境への影響が少ないという利点があるが、洗浄
漂白効果は極端に劣るという問題点があった。このよう
な背景にあって、当業界では塩素系洗浄漂白剤に近い性
能を有する酸素系洗浄漂白剤の開発が望まれている。
汚れの洗浄漂白には、従来、次亜塩素酸塩や塩素化イソ
シアヌル酸等を主成分とする塩素系洗浄漂白剤や、過炭
酸塩や過酸化水素等の過酸化物を主成分とする酸素系洗
浄漂白剤が使用されて来た。しかしながら、塩素系洗浄
漂白剤は洗浄漂白効果に優れているものの、近年、使用
後の2次汚染によるクロルアミンやダイオキシンの発生
など、身体・環境への影響が社会問題化している。一
方、酸素系洗浄漂白剤は塩素系洗浄漂白剤に比較して、
身体・環境への影響が少ないという利点があるが、洗浄
漂白効果は極端に劣るという問題点があった。このよう
な背景にあって、当業界では塩素系洗浄漂白剤に近い性
能を有する酸素系洗浄漂白剤の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は塩素系洗浄漂
白剤でなく、しかも従来の酸素系洗浄漂白剤に比較し
て、優れた洗浄漂白効果を有する酸素系の液体洗浄漂白
剤を提供することを目的とする。
白剤でなく、しかも従来の酸素系洗浄漂白剤に比較し
て、優れた洗浄漂白効果を有する酸素系の液体洗浄漂白
剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の問
題点を解決すべく検討した結果、過酢酸と過酸化水素を
含有する水溶液にある特定のアルカリ物質を配合して、
しかもその溶液のpHをある特定の範囲に調整すること
により、著しく漂白効果が向上することを見い出し、本
発明を完成するに至った。
題点を解決すべく検討した結果、過酢酸と過酸化水素を
含有する水溶液にある特定のアルカリ物質を配合して、
しかもその溶液のpHをある特定の範囲に調整すること
により、著しく漂白効果が向上することを見い出し、本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の液体洗浄漂白剤組成物
は、過酢酸と過酸化水素が平衡状態にある水溶液に、一
般式I
は、過酢酸と過酸化水素が平衡状態にある水溶液に、一
般式I
【化5】 (式中、nは2〜5である)、及び一般式II
【化6】 (式中、nは2〜5である)から選ばれた1種又は2種
以上のアルカリ物質を配合し、水溶液のpHを3〜6に
調整することにより構成される。
以上のアルカリ物質を配合し、水溶液のpHを3〜6に
調整することにより構成される。
【0006】
【作用】本発明で使用される過酢酸と過酸化水素が平衡
状態にある水溶液とは、例えば、液体酸性除菌剤として
日本パーオキサイド(株)から市販されている商標名オ
キシペール▲R▼060等が挙げられる。更に、漂白効
果をより高める目的で、或いはまた次亜塩素酸塩等を主
成分とする塩素系洗浄漂白剤と混合・併用したときに発
生する塩素ガスの量をより低減させる目的で、この過酢
酸と過酸化水素が平衡状態にある水溶液に過酸化水素を
加えることもできる。過酢酸と過酸化水素の配合割合
は、本発明の液体洗浄漂白剤中、いずれも0.05〜7
重量%になるようにすることが好ましく、さらに好まし
くは1〜5重量%になるようにするのが適当である。
状態にある水溶液とは、例えば、液体酸性除菌剤として
日本パーオキサイド(株)から市販されている商標名オ
キシペール▲R▼060等が挙げられる。更に、漂白効
果をより高める目的で、或いはまた次亜塩素酸塩等を主
成分とする塩素系洗浄漂白剤と混合・併用したときに発
生する塩素ガスの量をより低減させる目的で、この過酢
酸と過酸化水素が平衡状態にある水溶液に過酸化水素を
加えることもできる。過酢酸と過酸化水素の配合割合
は、本発明の液体洗浄漂白剤中、いずれも0.05〜7
重量%になるようにすることが好ましく、さらに好まし
くは1〜5重量%になるようにするのが適当である。
【0007】一般式Iで表されるアルカリ物質にはジエ
タノールアミンやジプロパノールアミン等に代表される
ジアルカノールアミン類、また一般式IIで表される代
表的なアルカリ物質としてはモルホリン等があげられ
る。なお、界面活性剤である脂肪酸アルカロールアマイ
ド中には遊離のジアルカノールアミンが含まれるので、
アルカリ物質の使用を特定の界面活性剤で代用すること
も可能である。・
タノールアミンやジプロパノールアミン等に代表される
ジアルカノールアミン類、また一般式IIで表される代
表的なアルカリ物質としてはモルホリン等があげられ
る。なお、界面活性剤である脂肪酸アルカロールアマイ
ド中には遊離のジアルカノールアミンが含まれるので、
アルカリ物質の使用を特定の界面活性剤で代用すること
も可能である。・
【0008】本発明の液体洗浄漂白剤組成吻はこれらの
アルカリ物質によってpHが3〜6の範囲に調整される
が、他のアルカリ物質と併用して調整することも可能で
ある。アルカリ物質の配合量はpHを3〜6に調整する
ための必要量であり、当然の事ながら組成物中に存在す
る酸成分の量及び設定されるpH値によって変化する。
本発明液体洗浄漂白剤のpH範囲と漂白効果の関係は、
後述の実施例からも明らかになように、過酢酸と過酸化
水素が平衡状態にある水溶液の配合量によって変化する
が、いずれの配合量の場合もpHが3未満或いは6を越
えると十分な漂白効果は得られず、本発明の液体洗浄漂
白剤では、pHは3〜6の範囲に調整されることを必須
とする。これらの各成分は使用時に併用しても良いが、
通常は予め混合したものを用いる。
アルカリ物質によってpHが3〜6の範囲に調整される
が、他のアルカリ物質と併用して調整することも可能で
ある。アルカリ物質の配合量はpHを3〜6に調整する
ための必要量であり、当然の事ながら組成物中に存在す
る酸成分の量及び設定されるpH値によって変化する。
本発明液体洗浄漂白剤のpH範囲と漂白効果の関係は、
後述の実施例からも明らかになように、過酢酸と過酸化
水素が平衡状態にある水溶液の配合量によって変化する
が、いずれの配合量の場合もpHが3未満或いは6を越
えると十分な漂白効果は得られず、本発明の液体洗浄漂
白剤では、pHは3〜6の範囲に調整されることを必須
とする。これらの各成分は使用時に併用しても良いが、
通常は予め混合したものを用いる。
【0009】本発明の液体洗浄漂白剤は、また、補助成
分として、界面活性剤、溶剤、キレート剤等も配合する
ことができる界面活性剤や溶剤は汚れへの浸透或いは汚
れの中の有機成分を乳化、可溶化する作用のあるもので
あればよく、ごく一般的なものでよい。例えば、界面活
性剤は、アルキルベンゼンスルフォン酸、アルカンスル
フォン酸、オレフィンスルフォン酸及びこれらの水溶性
塩に代表される陰イオン性界面活性剤、ノニルフェノー
ルや高級アルコールの酸化エチレン付加物に代表される
ポリオキシエチレン型非イオン性界面活性剤、ヤシ油脂
肪酸ジエタノールアミド等に代表される脂肪酸アルカノ
ールアミド等が挙げられ、このうち、1:2型脂肪酸ジ
エタノールアミド等の1:2型の脂肪酸ジアルカノール
アミドは分子中に遊離なジアルカノールアミンを含有し
ているから特に好ましい。
分として、界面活性剤、溶剤、キレート剤等も配合する
ことができる界面活性剤や溶剤は汚れへの浸透或いは汚
れの中の有機成分を乳化、可溶化する作用のあるもので
あればよく、ごく一般的なものでよい。例えば、界面活
性剤は、アルキルベンゼンスルフォン酸、アルカンスル
フォン酸、オレフィンスルフォン酸及びこれらの水溶性
塩に代表される陰イオン性界面活性剤、ノニルフェノー
ルや高級アルコールの酸化エチレン付加物に代表される
ポリオキシエチレン型非イオン性界面活性剤、ヤシ油脂
肪酸ジエタノールアミド等に代表される脂肪酸アルカノ
ールアミド等が挙げられ、このうち、1:2型脂肪酸ジ
エタノールアミド等の1:2型の脂肪酸ジアルカノール
アミドは分子中に遊離なジアルカノールアミンを含有し
ているから特に好ましい。
【0010】溶剤はエタノール、イソプロパノール等に
代表される低級アルコールやエチレングリコールブチル
エーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、プロ
ピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリ
コールメチルエーテル、ジプロピレングリコールブチル
エーテル等に代表されるグリコールエーテル型溶剤等を
挙げることができる。
代表される低級アルコールやエチレングリコールブチル
エーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、プロ
ピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリ
コールメチルエーテル、ジプロピレングリコールブチル
エーテル等に代表されるグリコールエーテル型溶剤等を
挙げることができる。
【0011】キレート剤はカルシウム、マグネシウム、
鉄、銅等の多価金属イオンをpHが3〜6の範囲で効果
的にキレートする作用のあるものであればよく、これら
のキレート剤を配合することにより、本発明の液体洗浄
漂白剤の洗浄性、或いはまた安定性を向上することがで
きる。このようなキレート剤には、例えば、クエン酸等
に代表されるヒドロキシカルボン酸及びその水溶性塩、
ニトリロトリカルボン酸、エチレンジアミン4酢酸等に
代表されるアミノカルボン酸及びその水溶性塩、1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、アミノト
リメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメ
チレンホスホン酸等に代表されるホスホン酸及びその水
溶性塩等が挙げられる。このうち、上記ホスホン酸及び
その水溶性塩等は過酸化水素の安定化に優れた効果を示
すから、特に、好ましく使用することができる。
鉄、銅等の多価金属イオンをpHが3〜6の範囲で効果
的にキレートする作用のあるものであればよく、これら
のキレート剤を配合することにより、本発明の液体洗浄
漂白剤の洗浄性、或いはまた安定性を向上することがで
きる。このようなキレート剤には、例えば、クエン酸等
に代表されるヒドロキシカルボン酸及びその水溶性塩、
ニトリロトリカルボン酸、エチレンジアミン4酢酸等に
代表されるアミノカルボン酸及びその水溶性塩、1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、アミノト
リメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメ
チレンホスホン酸等に代表されるホスホン酸及びその水
溶性塩等が挙げられる。このうち、上記ホスホン酸及び
その水溶性塩等は過酸化水素の安定化に優れた効果を示
すから、特に、好ましく使用することができる。
【0012】更に、本発明の液体洗浄漂白剤には、その
他の成分として、必要に応じて色素、香料、ハイドロト
ロープ剤等を配合することができる。また、増粘効果を
付与するために、ポリアクリル酸ナトリウム等の増粘剤
を適宜配合してもさしつかえない。
他の成分として、必要に応じて色素、香料、ハイドロト
ロープ剤等を配合することができる。また、増粘効果を
付与するために、ポリアクリル酸ナトリウム等の増粘剤
を適宜配合してもさしつかえない。
【0013】こうして得られた本発明の液体洗浄漂白剤
は、従来の過炭酸塩や過酸化水素等を主成分とする酸素
系洗浄漂白剤に比較して優れた洗浄漂白効果を有し、且
つ次亜塩素酸塩等を主成分とする塩素系洗浄漂白剤に発
生するような環境汚染の問題もないから、本発明の液体
洗浄漂白剤は塩素系洗浄漂白剤に替わる有効な酸素系の
洗浄漂白剤として、カビ取り剤等、従来の塩素系洗浄漂
白剤が使用されているあらゆる分野に利用されることが
期待できる。
は、従来の過炭酸塩や過酸化水素等を主成分とする酸素
系洗浄漂白剤に比較して優れた洗浄漂白効果を有し、且
つ次亜塩素酸塩等を主成分とする塩素系洗浄漂白剤に発
生するような環境汚染の問題もないから、本発明の液体
洗浄漂白剤は塩素系洗浄漂白剤に替わる有効な酸素系の
洗浄漂白剤として、カビ取り剤等、従来の塩素系洗浄漂
白剤が使用されているあらゆる分野に利用されることが
期待できる。
【0014】以下、実施例により本発明の効果を具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制約されるも
のでない。実施例に先だって、過酢酸と過酸化水素が平
衡状態にある水溶液として、本実施例で使用した日本パ
ーオキサイド(株)販売のオキシペール▲R▼060の
分析結果を表1に示す。本実施例では、すべてこのオキ
シペール▲R▼060を原料として使用している。
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制約されるも
のでない。実施例に先だって、過酢酸と過酸化水素が平
衡状態にある水溶液として、本実施例で使用した日本パ
ーオキサイド(株)販売のオキシペール▲R▼060の
分析結果を表1に示す。本実施例では、すべてこのオキ
シペール▲R▼060を原料として使用している。
【0015】
【表1】
【0016】
【実施例1】表2に示すサンプルを調製し、pHと漂白
性の関係を試験した結果を表3に示す。この試験ではp
H調整剤にジエタノールアミンを使用し、比較サンプル
として5%過酸化水素溶液も試験している。
性の関係を試験した結果を表3に示す。この試験ではp
H調整剤にジエタノールアミンを使用し、比較サンプル
として5%過酸化水素溶液も試験している。
【0017】
【表2】
【0018】漂白性の評価は次のようにして行った。 (漂白性評価方法) 1)評価に用いた汚れ TESTFABRIC,INC.から市販されている人
工汚染布EMPA 115(Bleach Test
Cloth)を30×30mmに切断して漂白性評価用
の汚れとした。 2)評価方法 サンプル液3ml中に30×30mmの汚染布を浸漬さ
せ、そのまま室温下で20分間放置して汚染布を漂白す
る。20分間放置後、その汚染布を水洗して乾燥し、乾
燥後の汚染布の反射率を反射率計(平沼 SPR−3)
を用いて測定し、次式により漂白率を算出して漂白性を
評価する。
工汚染布EMPA 115(Bleach Test
Cloth)を30×30mmに切断して漂白性評価用
の汚れとした。 2)評価方法 サンプル液3ml中に30×30mmの汚染布を浸漬さ
せ、そのまま室温下で20分間放置して汚染布を漂白す
る。20分間放置後、その汚染布を水洗して乾燥し、乾
燥後の汚染布の反射率を反射率計(平沼 SPR−3)
を用いて測定し、次式により漂白率を算出して漂白性を
評価する。
【0019】
【表3】
【0020】表3の結果から明らかなように、本発明の
液体洗浄漂白剤の漂白性はオキシペール▲R▼060の
配合量とpHによって変化するが、オキシペール▲R▼
060のいずれの濃度でもpHが3未満或いは6を越え
ると十分な漂白効果を示さなかった。これより、本発明
の液体洗浄漂白剤はpHが3〜6に調整されることが必
要であると判断された。これに対して、5%過酸化水素
溶液は試験したpH範囲内ではほとんど漂白性が認めら
れなかった。
液体洗浄漂白剤の漂白性はオキシペール▲R▼060の
配合量とpHによって変化するが、オキシペール▲R▼
060のいずれの濃度でもpHが3未満或いは6を越え
ると十分な漂白効果を示さなかった。これより、本発明
の液体洗浄漂白剤はpHが3〜6に調整されることが必
要であると判断された。これに対して、5%過酸化水素
溶液は試験したpH範囲内ではほとんど漂白性が認めら
れなかった。
【0021】
【実施例2】表4に示すサンプルを調製し、人工汚染布
に対する漂白性を評価した結果を表4に示す。この試験
で、オキシペール▲R▼060とアルカリ物質を組み合
わせたサンプルはすベて各種アルカリ物質によって、そ
れぞれpHが4.5に調整されている。また、漂白率は
実施例1に述べた方法と同様にして求めた。
に対する漂白性を評価した結果を表4に示す。この試験
で、オキシペール▲R▼060とアルカリ物質を組み合
わせたサンプルはすベて各種アルカリ物質によって、そ
れぞれpHが4.5に調整されている。また、漂白率は
実施例1に述べた方法と同様にして求めた。
【0022】
【表4】
【0023】表4に示す結果から明らかなように、オキ
シペール▲R▼060のpHを調整するためのアルカリ
物質がジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン、モルホリン及び1:2型ヤシ油脂肪酸ジエタノール
アミドの場合には優れた漂白効果が得られたが、その他
のアルカリ物質を使用した場合にはほとんど漂白効果は
認められなかった。本発明の液体洗浄漂白剤の人工汚染
布に対する漂白性は10%過炭酸ナトリウム溶液に比較
して明らかに良く、2%の次亜塩素酸ナトリウム溶液と
ほぼ同等であった。
シペール▲R▼060のpHを調整するためのアルカリ
物質がジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン、モルホリン及び1:2型ヤシ油脂肪酸ジエタノール
アミドの場合には優れた漂白効果が得られたが、その他
のアルカリ物質を使用した場合にはほとんど漂白効果は
認められなかった。本発明の液体洗浄漂白剤の人工汚染
布に対する漂白性は10%過炭酸ナトリウム溶液に比較
して明らかに良く、2%の次亜塩素酸ナトリウム溶液と
ほぼ同等であった。
【0024】
【実施例3】表5に示すサンプルを調製し、カビ汚染布
に対するカビ除去性を評価した結果を表5に示す。この
試験では本発明の液体洗浄漂白剤のpHは4.5に調整
されている。カビ汚染布は30×30mmの白色綿布に
実際の浴室から採取したカビの胞子を加えたブドウ糖ペ
プトン培地を1ml滴下し、温度25℃,湿度90%以
上の条件で2週間培養して作成した。カビ除去性はサン
プル液3ml中にこのカビ汚染布を浸漬させ、室温下で
20分間放置した後のカビの除去程度を下記基準で目視
判定した。 ○:カビが完全に除去される。 △:明らかにカビは除去されているが、完全でない。 ×:ほとんどカビが除去されない。
に対するカビ除去性を評価した結果を表5に示す。この
試験では本発明の液体洗浄漂白剤のpHは4.5に調整
されている。カビ汚染布は30×30mmの白色綿布に
実際の浴室から採取したカビの胞子を加えたブドウ糖ペ
プトン培地を1ml滴下し、温度25℃,湿度90%以
上の条件で2週間培養して作成した。カビ除去性はサン
プル液3ml中にこのカビ汚染布を浸漬させ、室温下で
20分間放置した後のカビの除去程度を下記基準で目視
判定した。 ○:カビが完全に除去される。 △:明らかにカビは除去されているが、完全でない。 ×:ほとんどカビが除去されない。
【0025】
【表5】
【0026】表5に示す結果から明らかなように、本発
明の液体洗浄漂白剤のカビ除去性は2%次亜塩素酸ナト
リウム溶液に比較するとやや劣るが、10%過炭酸ナト
リウム溶液よりは明らかに優れる。
明の液体洗浄漂白剤のカビ除去性は2%次亜塩素酸ナト
リウム溶液に比較するとやや劣るが、10%過炭酸ナト
リウム溶液よりは明らかに優れる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、塩素系洗浄漂白剤にみられる
身体・環境への影響がなく、しかも従来の酸素系洗浄漂
白剤に比較してすぐれた洗浄漂白効果を有する酸素系の
液体洗浄漂白剤を提供する。
身体・環境への影響がなく、しかも従来の酸素系洗浄漂
白剤に比較してすぐれた洗浄漂白効果を有する酸素系の
液体洗浄漂白剤を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 7/18 C11D 7/18 7/26 7/26 7/32 7/32 D06L 3/02 D06L 3/02 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 7/00 - 7/60 C11D 3/39 - 3/395 C11D 3/26 - 3/33 D06L 3/02 A01N 37/16 A01N 59/00
Claims (2)
- 【請求項1】 過酢酸と過酸化水素が平衡状態にある水
溶液に、一般式I 【化1】 (式中、nは2〜5である)、及び一般式II 【化2】 (式中、nは2〜5である)から選ばれた1種又は2種
以上のアルカリ物質を配合し、水溶液のpHを3〜6に
調整したことを特徴とする液体洗浄漂白剤。 - 【請求項2】 一般式I 【化3】 (式中、nは2〜5である)で表わされるアルカリ物質
がジエタノールアミン、もしくはジプロパノールアミン
であり、一般式II 【化4】 (式中、nは2〜5である)で表わされるアルカリ物質
がモルホリンであることを特徴とする請求項1記載の液
体洗浄漂白剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35741792A JP3157632B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 液体洗浄漂白剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35741792A JP3157632B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 液体洗浄漂白剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172795A JPH06172795A (ja) | 1994-06-21 |
JP3157632B2 true JP3157632B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=18454020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35741792A Expired - Lifetime JP3157632B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 液体洗浄漂白剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157632B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5527447A (en) * | 1995-05-11 | 1996-06-18 | Baker Hughes Incorporated | Treatments to reduce aldol condensation and subsequent polymerization in diethanolamine scrubbers |
JP4889955B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2012-03-07 | 花王株式会社 | 漂白剤組成物 |
JP2013053286A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Amtec Co Ltd | 塩素ガス低減剤 |
JP5872219B2 (ja) * | 2011-09-01 | 2016-03-01 | アムテック株式会社 | 基材と複合体を構成する塩素ガス低減剤 |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP35741792A patent/JP3157632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06172795A (ja) | 1994-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH01156399A (ja) | ジエチレングリコール モノヘキシルエーテル溶剤を含む水性洗剤組成物 | |
WO2018164115A1 (ja) | 硬質表面用液体洗浄剤組成物 | |
RU2141999C1 (ru) | Состав для дезинфекции, отбеливания, удаления пятен с тканей или удаления известковых отложений | |
JPH08245987A (ja) | カビ取り剤組成物 | |
JP3157632B2 (ja) | 液体洗浄漂白剤 | |
EP0601967B1 (de) | Flüssigwaschmittel | |
JP3269748B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
KR20120039772A (ko) | 액체 세제 조성물 | |
JP3962113B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
IE930263A1 (en) | Acidic activated bleaching composition | |
JPS62252499A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
EP0653482B1 (en) | Hypochlorite bleaching compositions | |
JPH05112798A (ja) | 酸性洗浄剤組成物 | |
JPH09183998A (ja) | 液体漂白剤組成物 | |
JP3240283B2 (ja) | 衣料用液体洗浄剤組成物 | |
JP5199624B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP6732424B2 (ja) | 衣料用液体洗浄剤組成物 | |
JP2001214197A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP3655339B2 (ja) | 液体ビルダー組成物 | |
JP2594306B2 (ja) | 衣料用液体洗剤組成物 | |
JP3258358B2 (ja) | 洗濯機槽の洗浄方法 | |
EP0922086B1 (en) | Bleaching agent compositions | |
JPH0633090A (ja) | 衣料用液体洗浄剤 | |
JP2002069487A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JPH0711295A (ja) | 洗剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |