JP2002069487A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP2002069487A
JP2002069487A JP2000262428A JP2000262428A JP2002069487A JP 2002069487 A JP2002069487 A JP 2002069487A JP 2000262428 A JP2000262428 A JP 2000262428A JP 2000262428 A JP2000262428 A JP 2000262428A JP 2002069487 A JP2002069487 A JP 2002069487A
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Akira Ishikawa
石川  晃
Hiroshi Nishimura
弘 西村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 頑固な油性汚れに対して高い洗浄効果を有
し、酵素安定性及び溶液安定性にも優れる液体洗浄剤組
成物の提供。 【解決手段】 (a)炭素数10〜15の直鎖2級アル
コール由来のアルキル基を有するポリオキシエチレンア
ルキルエーテル10〜50重量%、(b)酵素0.00
5〜3重量%、(c)酵素安定化剤0.01〜3重量
%、並びに(d)有機多価カルボン酸及び/又はその塩
0.01〜10重量%を含有してなる液体洗浄剤組成物
であって、エチレンオキシド付加モル数が5〜10モル
のポリオキシエチレンアルキルエーテルの(a)中の比
率が50重量%以上である液体洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体洗浄剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般家庭における衣類の洗浄には
弱アルカリ性の粉末洗剤が多く用いられている。しかし
粉末洗剤には本質的に悪条件(低温、低攪拌)下での溶
け残りの問題がある。一方、液体洗剤は、溶解性及び頑
固な油性汚れに対して直接塗布できる点で優れている
が、配合上の制約から、粉末洗剤と比べると十分な洗浄
力は得られていない。液体洗剤の洗浄力を強化するた
め、液体洗剤に酵素などを配合する試みがなされてい
る。酵素は水性媒体中で失活しやすいため、特に水性の
液体洗剤中への配合には工夫が必要である。特開昭52
−128904号公報には、特定濃度の遊離カルシウム
イオンを含有することにより、酵素保存安定性に優れる
液体洗浄剤組成物が開示されているが、頑固な油性汚れ
に対して更に洗浄効果を高めることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、頑固
な油性汚れに対して高い洗浄効果を有し、酵素安定性及
び溶液安定性にも優れる液体洗浄剤組成物を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)炭素数
10〜15の直鎖2級アルコール由来のアルキル基を有
するポリオキシエチレンアルキルエーテル〔以下、
(a)成分という〕10〜50重量%、(b)酵素〔以
下、(b)成分という〕0.005〜3重量%、(c)
酵素安定化剤〔以下、(c)成分という〕0.01〜3
重量%、並びに(d)有機多価カルボン酸及び/又はそ
の塩〔以下、(d)成分という〕0.01〜10重量%
を含有してなる液体洗浄剤組成物であって、エチレンオ
キシド付加モル数が5〜10モルのポリオキシエチレン
アルキルエーテルの(a)中の比率が50重量%以上で
ある液体洗浄剤組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】<(a)成分>本発明の液体洗浄
剤組成物は、炭素数10〜15、好ましくは12〜14
の直鎖2級アルコール由来のアルキル基を有するポリオ
キシエチレンアルキルエーテルを10〜50重量%、好
ましくは15〜45重量%、より好ましくは20〜40
重量%含有する。油性汚れの洗浄性能の点で10重量%
以上であり、洗浄剤組成物の水への溶解性の点で50重
量%以下である。
【0006】更に、(a)成分は、エチレンオキシド
(以下、EOと表記する)付加モル数が5〜10モルの
ポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有する。該ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルの(a)成分中の比
率は50重量%以上であり、洗浄性能の点で50〜95
重量%が好ましく、50〜90重量%がより好ましく、
50〜80重量%が更に好ましく、55〜70重量%が
特に好ましい。
【0007】<(b)成分>本発明の(b)成分として
は、セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテア
ーゼ、リパーゼ等が挙げられるが、中でもセルラーゼ及
びプロテアーゼから選ばれる1種以上が好ましい。好適
なセルラーゼとしては、細菌セルラーゼと真菌セルラー
ゼを挙げることができ、特に5〜9.5に至適pHを有
するものが好ましい。該セルラーゼとしては、特開昭6
3−264699号公報4頁右上欄13行目〜5頁右下
欄12行目に記載のものを使用することができ、特に好
アルカリ性微生物バチルス・エスピー KSM−635
(FERM BP−1485)又はその変異株から生産
されるアルカリセルラーゼを使用することが好ましい。
また、特開平8−53699号公報第5欄3行目〜21
行目のセルラーゼを使用することもできる。より具体的
には、KAC500(花王社製)、セルザイム及びケア
ザイム(いずれもノボ・ノルディスク社製)等が挙げら
れる。また、好適なプロテアーゼとしては、至適pHが
8以上、好ましくは8〜11のアルカリプロテアーゼで
ある。このようなプロテアーゼとしては、アルカラー
ゼ、サビナーゼ、エバラーゼ(いずれもノボ・ノルディ
スク社製、登録商標)、プラフェクト(ジェネンコ社
製、登録商標)、KAP4.3G、KAP11.1G
(いずれも花王社製、登録商標)等が挙げられるが、特
にKAP4.3G、KAP11.1Gが優れている。
【0008】本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄効果の
点で、(b)成分を酵素原末として0.005〜3重量
%含有し、0.01〜2重量%含有することが好まし
い。
【0009】<(c)成分>本発明の(c)成分である
酵素安定化剤としては、ホウ素化合物、カルシウムイオ
ン源(カルシウムイオン供給化合物)、ビヒドロキシ化
合物が挙げられる。ホウ素化合物としてはホウ砂、ホウ
酸、ホウ酸ナトリウムが、カルシウムイオン源としては
塩化カルシウム、酢酸カルシウムが、ビヒドロキシ化合
物としてはグリセリン、1,2−ヘキサンジオール、
1,2−ドデカンジオール、グルコース、ソルビトー
ル、マルトースが好適例として挙げられる。中でも特
に、塩化カルシウムが経済性の点で優れている。本発明
の液体洗浄剤組成物は、酵素安定化剤である(c)成分
を0.01〜3重量%含有し、0.01〜2重量%が好
ましく、0.01〜0.5重量%がより好ましい。
【0010】<(d)成分>本発明の(d)成分として
は、(d1)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレン
ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ
二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル
酸等のアミノポリ酢酸又はこれらの塩、(d2)ジグリ
コール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシ
コハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ
酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチル
コハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の有機酸又はこれ
らの塩、更に(d3)ポリアクリル酸又はその塩、ポリ
マレイン酸又はその塩、カルボキシメチルセルロース又
はその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体又はその
塩、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体又はその
塩、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体又
はその塩、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体若し
くはその塩、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体又は
その塩等のカルボン酸系ポリマー又はその塩、及び特開
昭59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄
5行〜3頁4欄14行)記載のポリマー等が挙げられる
が、これらの中でも、の観点から、クエン酸又はその塩
及びカルボン酸系ポリマーが好ましく、特にカルボン酸
系ポリマーが好ましい。
【0011】本発明の液体洗浄剤組成物は、(d)成分
を0.01〜10重量%含有し、0.01〜5重量%が
好ましく、0.01〜3重量%がより好ましい。
【0012】<その他の成分>本発明の液体洗浄剤組成
物は、(e)炭素数8〜20のアルコール〔以下、
(e)成分という〕を0〜2重量%含有することが好ま
しい。匂いや風合いの嗜好性の点で2重量%以下であ
る。好ましくは0〜1重量%、より好ましくは0〜0.
5重量%である。
【0013】本発明の組成物は、(a)〜(d)成分、
(e)成分等の任意成分、及び残部の水からなる。
【0014】界面活性剤として、(a)成分以外の非イ
オン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活
性剤、両性界面活性剤を配合しても良い。
【0015】(a)成分以外の非イオン界面活性剤とし
ては、下記(1)〜(4)等が挙げられる。
【0016】(1)平均炭素数8〜20の直鎖1級アル
コール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアル
キル基又はアルケニル基を有し、EOを付加したポリオ
キシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル。
【0017】(2)平均炭素数8〜20、好ましくは9
〜16のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均1〜
16モル、好ましくは4〜16モルのEO及び平均1〜
5モルのプロピレンオキシド(以下POという)を付加
したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエー
テル。この場合EO及びPOの付加は、ランダム又はブ
ロックのどちらでも良い。特にEO,PO,EOブロッ
クが溶解性の点で好ましい。中でも、特に下記一般式
(I)で示される非イオン界面活性剤を用いることで、
衿・袖口汚れに対する高洗浄力を得ることができる。 R1(EO)p(PO)q(EO)rH (I) 〔式中R1は炭素数8〜20、好ましくは9〜16のア
ルキル基又はアルケニル基を表し、EOはエチレンオキ
シ基、POはプロピレンオキシ基を表す。p、q及びr
は平均付加モル数を表し、p>0、q=1〜4、r>
0、p+q+r=6〜14、p+r=5〜12である。
好ましくはp+q+r=7〜14、p+r=6〜12、
q=1〜2である。EOとPOはブロック付加であり、
付加順序はEO、PO、EOの順である。〕。
【0018】一般式(I)の非イオン界面活性剤は、周
知の方法で合成された、もしくは天然油脂から誘導され
たR1のアルキル基を有するアルコールにEO、POの
順序で付加した後、再度EOを付加することで合成され
る。
【0019】(3)次の一般式(II)で表される多糖界
面活性剤。 R2−(OR3)xy (II) 〔式中、R2は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアル
キル基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、R3
は炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数5又は6の
還元糖に由来する残基、xは平均値0〜6の数、yは平
均値1〜10の数を示す。〕 (4)脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒドロキシ脂肪
酸アミド。
【0020】特に(2)の非イオン界面活性剤、好まし
くは一般式(I)の非イオン界面活性剤を、組成物中1
〜30重量%、更に5〜25重量%含有することが、衿
袖汚れ等の油性汚れ洗浄性能の点で好ましい。また、非
イオン界面活性剤全量中の(2)の非イオン界面活性
剤、好ましくは一般式(I)の非イオン界面活性剤の比
率は、10〜70重量%が安定性の点で好ましい。ま
た、洗浄力の点で、(2)の非イオン界面活性剤と
(a)成分の重量比は、(2)/(a)=2/1〜1/
2が好ましく、2/1〜1/1がより好ましい。
【0021】陰イオン界面活性剤としては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル又はアルケニル
エーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレ
フィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は
不飽和脂肪酸又はその塩、アルキル又はアルケニルエー
テルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、又はα-スル
ホ脂肪酸エステル類である。中でも、アルキル基の炭素
数が10〜20のアルキルベンゼンスルホン酸又はその
塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル
又はアルケニル硫酸塩、脂肪酸若しくはその塩類が好ま
しい。特に、ドラム洗濯機での洗浄性能の点で、脂肪酸
若しくはその塩類、特に炭素数8〜14の脂肪酸若しく
はその塩が好ましい。
【0022】陰イオン界面活性剤の対イオンとしてはナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属以外に、マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属及び/又はモノ、ジ、トリエ
タノールアミン等のアルカノールアミン等が挙げられ、
特にアルカノールアミンを用いることで液安定性が向上
する。また、陰イオン界面活性剤を酸形態で組成中に配
合してもよく、別途添加したアルカリ剤(アルカノール
アミン等)で中和してもよい。
【0023】酵素安定化の点で、非イオン界面活性剤/
陰イオン界面活性剤の重量比は100/0〜100/1
0が好ましく、100/1〜100/10がより好まし
く、100/1〜100/5が更に好ましい。
【0024】また風合いを向上させるためには、モノ長
鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤
を併用することが好ましい。
【0025】両性界面活性剤としてはアミンオキサイ
ド、アルキルカルボベタイン、アルキルスルホベタイ
ン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキ
ルアミドアミン型ベタイン、アルキルイミダゾリン型ベ
タイン等が配合できる。
【0026】本発明には、任意成分として従来より洗剤
に配合することが知られている成分を配合することがで
きる。このような任意成分として、エタノール等のアル
コール類、エチレングリコール、分子量200以上〜数
千位の低分子量のポリエチレングリコール及びプロピレ
ングリコール等のグリコール類、パラトルエンスルホン
酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)並びに尿
素等の減粘剤や可溶化剤;相調整剤及び洗浄力の向上の
ためのポリオキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオ
キシアルキレンフェニルエーテル;ポリビニルピロリド
ン等の色移り防止剤;チノパールCBS(チバスペシャ
ルティケミカルス社製)、ホワイテックスSA(住友化
学社製)等の蛍光染料;柔軟性付与を目的としたシリコ
ーン;消泡剤としてのシリカ、シリコーン;ブチルヒド
ロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤;蛍光染
料;青味付け剤;香料;抗菌防腐剤等が挙げられる。
【0027】本発明の液体洗浄剤組成物のpHは7.5
〜11(25℃)が好ましい。該pHに必要な量のアル
カリ剤を配合することが好ましい。アルカリ剤として
は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、メチルモノエタノールアミン、ジメ
チルエタノールアミン、3−アミノプロパノール等のア
ルカノールアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等、珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩類を
使用することができ、特にモノエタノールアミン、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれる1種以上が
好ましい。
【0028】
【実施例】表1に示す液体洗浄剤組成物を調製し、得ら
れた組成物を用いて下記の洗浄力、低温安定性、及び酵
素活性安定性評価を行った。その結果を表1に示す。
【0029】〔洗浄性の評価〕 1.人工汚垢布の調製 四塩化エチレン75Lに、下記に示す成分からなる有機
汚垢を1531.2g、及び同じく下記に示す成分から
なるカーボンペースト240gを加えて10分間超音波
分散を行い、この浴中に幅10cmの清浄布〔金巾#2
003布〕を浸し、汚染後風乾して汚染布とする。この
汚染布を10cm×10cmに裁断し、洗浄試験に供し
た。
【0030】なお、有機汚垢の組成は、綿実油44.8
重量%、コレステロール10.8重量%、オレイン酸1
0.8重量%、パルミチン酸7.8重量%、セチルアル
コール2.0重量%、固形パラフィン5.1重量%、流
動パラフィン5.1重量%(合計86.4重量%)であ
り、カーボンペーストの組成は旭カーボンブラック1.
8重量%、綿実油11.8重量%(合計13.6重量
%)である。ここで、重量%は、有機汚垢とカーボンペ
ーストの混合物における割合である。 2.洗浄方法 洗浄試験は(株)上島製作所製のTerg-O-Tometerを使用
し、これに上記で調製した人工汚垢布5枚を入れ、10
0rpm.、20℃、4°DHの水道水に表1に示した
組成の洗浄剤を洗浄剤濃度0.0667重量%になるよ
うな条件で添加して得られた洗剤水溶液1Lを用いて1
0分間洗浄した。 3.評価方法 洗浄後の汚垢布反射率を(λ=550μm)測定し、次
式により洗浄率を計算し、下記の基準で評価した。
【0031】
【数1】
【0032】◎:洗浄率65%以上 ○:洗浄率60%以上〜65%未満 ×:洗浄率60%未満。
【0033】〔低温安定性の評価〕50mLのサンプル
ビン(No.6広口規格ビン、ガラス製、直径40m
m、高さ80mmの円筒形)に、表1の液体洗浄剤組成
物を40mL充填し、蓋をした後、−5℃の恒温室で3
0日間静置した。液体の安定性は目視で外観を下記の基
準で判定した。 ○;均一液体相であり、流動性に優れる ×;分離又は析出が認められる。
【0034】〔酵素活性安定性の評価〕1%(w/v)
のカゼイン(ハマーステイン;メルク社製)を含む50
mMホウ酸緩衝液(pH10.5)の1mLを30℃で
5分間保持した後、0.1mLの酵素溶液を添加し、3
0℃で15分間反応させた。次にTCA溶液(0.11
Mトリクロロ酢酸、0.22M酢酸ナトリウム、0.3
3M酢酸)の2mLを添加し、室温で10分間放置した
後に、ろ過により酸変性タンパク質を除去し、ろ液に含
まれる酸可溶性タンパク質分解物をローリー法により定
量した。すなわち、ろ液0.5mLに2.5mLのアル
カリ性銅溶液〔1%(w/v)酒石酸カリウムナトリウ
ム水溶液、1%(w/v)硫酸銅水溶液、炭酸ナトリウ
ムの0.1M水酸化ナトリウム水溶液溶解物(炭酸ナト
リウム濃度2%(w/v)を1:1:100(v/v)
で混合したもの〕を添加し、30℃、10分間保温した
後に、0.25mLの希釈フェノール試薬(フェノール
試薬をイオン交換水で2倍に希釈したもの)を更に加
え、30℃、30分間保温した後に、660nmにおけ
る吸光度を測定した。尚、TCA溶液を加え室温10分
間放置した後に酵素溶液を加えた結果をブランクとし
た。酵素活性安定性は、表1の液体洗浄剤組成物の保存
前の酵素活性と、40℃、14日保存後の酵素活性とか
ら、以下の式により求めた。 酵素活性安定性(%)=([40℃/14日保存後の酵
素活性]/[保存前の酵素活性])×100。
【0035】得られた酵素活性安定性により以下の基準
で評価した。 ◎;酵素活性安定性80%以上 ○;酵素活性安定性50%以上〜80%未満 △;酵素活性安定性30%以上〜50%未満 ×;酵素活性安定性30%未満
【0036】
【表1】
【0037】・非イオン界面活性剤A1:炭素数12〜
14の2級アルコール由来のポリオキシエチレン(平均
7モル付加)アルキルエーテル(ソフタノール70H、
日本触媒化学工業製) ・非イオン界面活性剤A2:炭素数12〜14の2級ア
ルコール由来のポリオキシエチレン(平均9モル付加)
アルキルエーテル(ソフタノール90、日本触媒化学工
業製) ・酵素:エバラーゼ16.0L−EX(プロテアーゼ、
ノボノルディスクバイオインダストリー株式会社製) ・カルボン酸系ポリマー:特開平10−60476の1
1頁6行〜13行記載の方法で合成したフェノキシポリ
エチレングリコール、アクリル酸、マレイン酸共重合体
(重量平均分子量10000、固形分51.2%) ・非イオン界面活性剤1:炭素数10〜14の直鎖第1
級アルコールにEOを平均5モル、POを平均2モル、
EOを平均3モルの順にブロック付加させたもの ・非イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖第1
級アルコールにEOを平均8モル、POを平均2モルラ
ンダム付加させたもの ・陰イオン界面活性剤1:ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩(炭素数12/14の直鎖アルキル、E
O平均付加モル数3、ナトリウム塩) ・陰イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸 ・陰イオン界面活性剤3:ヤシ油脂肪酸 ・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバスペシャリテ
ィケミカルス社製)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H003 AB03 AB19 AB31 AC08 AC09 AC23 BA12 DA01 EA12 EB04 EB05 EB14 EB22 EB34 EC02 EC03 ED02 ED29 FA16 FA47

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)炭素数10〜15の直鎖2級アル
    コール由来のアルキル基を有するポリオキシエチレンア
    ルキルエーテル10〜50重量%、(b)酵素0.00
    5〜3重量%、(c)酵素安定化剤0.01〜3重量
    %、並びに(d)有機多価カルボン酸及び/又はその塩
    0.01〜10重量%を含有してなる液体洗浄剤組成物
    であって、エチレンオキシド付加モル数が5〜10モル
    のポリオキシエチレンアルキルエーテルの(a)中の比
    率が50重量%以上である液体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)で示される非イオン界
    面活性剤を含有する請求項1記載の液体洗浄剤組成物。 R1O(EO)p(PO)q(EO)rH (I) 〔式中R1は炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニ
    ル基を表し、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレ
    ンオキシ基を表す。p、q及びrは平均付加モル数を表
    し、p>0、q=1〜4、r>0、p+q+r=6〜1
    4、p+r=5〜12である。EOとPOはブロック付
    加であり、付加順序はEO、PO、EOの順である。〕
  3. 【請求項3】 (e)炭素数8〜20のアルコール0〜
    2重量%を含有する請求項1又は2記載の液体洗浄剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 (b)が、セルラーゼ及びプロテアーゼ
    から選ばれる1種以上である請求項1〜3の何れか1項
    記載の液体洗浄剤組成物。
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