JP6157970B2 - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
近年、世界規模でのエネルギー問題、二酸化炭素排出量の削減、渇水化問題などが深刻化しており、環境に対する意識が高まっている。容器樹脂量の削減、輸送費の削減、使用後のゴミの削減等から、高濃度タイプの液体洗浄剤組成物に関する技術が検討されている。
特許文献1には、陽イオン活性剤、分子内にエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基とを含む陰イオン活性剤を含有し、低温での流動性に優れ、かつ高い洗浄力を有する液体洗浄剤組成物が開示されている。しかしながら、食べこぼし汚れの、洗浄速度の向上の記載はない。
アミラーゼはデンプン質に由来する汚れを効果的に洗浄することが知られている。特許文献2には特定の粘度低減率を有するアミラーゼを含有し、酵素の保存安定性に優れ、食べこぼし汚れ洗浄力が良好な液体洗浄剤組成物が記載されている、しかしながら、食べこぼし汚れの、洗浄速度の向上の記載はない。
一方、全自動洗濯機においては、標準コース以外にも、洗浄、濯ぎ及び脱水時間からなる洗濯時間を短くできる洗濯コース(スピードコースと呼ばれることもある)が備えられている機種が存在する。洗濯時間を短くするコースにおいては、すすぎ回数を少なくしたり、洗浄剤組成物で衣料を洗浄する時間を短くすることが行われている。標準コースでの洗濯時間は10分〜15分に設定されている場合が一般的であるが、スピードコースの洗濯時間は、例えば5分と短く設定されている場合がある。また、使用者が任意で洗濯時間を5分に設定する場合がある。使用者は、スピードコースを選択することで、洗濯に要する時間を短くでき、時間を有効に使える。また、洗濯に必要な電気量を少なくできる。洗濯時間を短くするコースを選択した場合、すすぎの回数の低減や、洗浄時間の短縮といった効果が得られる。
特開2010−47655号公報 特開2006−265489号公報
前記のようなスピードコースで洗濯を行う場合、使用者は、洗浄時間が短くても、通常の洗濯コースと同じ汚れ落ちを期待する。しかしながら、洗浄時間が短くなると、洗浄時間の短縮から予測される程度よりも洗浄性能の低下が大きくなる傾向にあることが見出された。
本発明は、洗浄時間が短くても十分な洗浄力が発現する衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。具体的には10分の洗濯時間と同等の洗浄力が5分の洗濯時間で達成できる衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。とりわけ、洗浄液中に皮脂汚れが存在していても、洗浄時間が短くても食べこぼし汚れに対する十分な洗浄力が発現する衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。
本発明は、下記(a)成分、(b)成分及び水を含有する衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
(a)成分:下記一般式(1)で表される陰イオン界面活性剤
1−O−(A1O)p1−(EO)q1−SO3M (1)
〔式中、R1は炭素数10以上、18以下の炭化水素基を示し、A1Oは、炭素数3のアルキレンオキシ基及び炭素数4のアルキレンオキシ基から選ばれるアルキレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、p1は平均付加モル数であり、1.0以上、3.0以下の数を示し、q1は平均付加モル数であり、1.0以上、3.0以下の数を示し、Mは塩を形成する対イオンを示す。〕
(b)成分:アミラーゼ
本発明によれば、洗浄時間が短くても十分な洗浄力が発現する衣料用液体洗浄剤組成物が提供される。本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、スピードコースを選択した場合であっても、食べこぼし汚れに対して、洗浄時間が十分な標準コースと同等の洗浄力が達成できる。また、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、皮脂汚れの存在下で洗浄時間が短くても食べこぼし汚れの洗浄性能に優れる。
本発明者らは、(a)成分と(b)成分とを併用することで、洗浄時間が十分な標準コースと同等の洗浄力を、洗浄時間が短くても達成できることを見出した。以下、本発明について説明するが、「洗浄時間が十分な標準コースと同等以上の洗浄力を、洗浄時間が短くても達成できる」という意味を「洗浄速度が速い」又は「洗浄速度が向上できる」と表現する場合がある。
<(a)成分>
本発明で用いられる(a)成分の陰イオン界面活性剤は、下記一般式(1)で表される化合物である。
1−O−(A1O)p1−(EO)q1−SO3M (1)
〔式中、R1は炭素数10以上、18以下の炭化水素基を示し、A1Oは、炭素数3のアルキレンオキシ基及び炭素数4のアルキレンオキシ基から選ばれるアルキレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、p1は平均付加モル数であり、1.0以上、3.0以下の数を示し、q1は平均付加モル数であり、1.0以上、3.0以下の数を示し、Mは塩を形成する対イオンを示す。〕
(a)成分の一般式(1)中、R1は炭素数10以上、18以下の炭化水素基である。R1は、洗浄力の点で炭素数10以上であり、12以上が好ましく、そして、16以下、更に14以下が好ましい。R1の炭化水素基としては、洗浄力の点から、アルキル基、アルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。R2は、洗浄力や原料の入手性の点から、直鎖の炭化水素基、更に直鎖のアルキル基、更に直鎖の第1級アルキル基が好ましい。R1は、炭素数12以上、14以下のアルキル基、直鎖アルキル基が好ましい。一般式(1)において酸素原子に結合するR1の炭素原子は食べこぼし汚れに液体洗浄剤組成物を直接塗布した時の洗浄力の点で第1級の炭素原子が好ましい。
一般式(2)中のA1Oである炭素数3のアルキレンオキシ基及び/又は炭素数4のアルキレンオキシ基としては、オキシトリメチレン基、プロピレンオキシ基、ブチレンオキシ基、及びオキシテトラメチレン基から選ばれる1種以上の基が挙げられる。プロピレンオキシ基としては、例えばオキシプロパン−1,2−ジイル基が挙げられる。また、ブチレンオキシ基としては、例えばオキシブタン−1,2−ジイル基、オキシブタン−1,3−ジイル基、オキシブタン−2,3−ジイル基が挙げられる。入手性の点から、プロピレンオキシ基及びブチレンオキシ基から選ばれる1種以上の基が好ましく、プロピレンオキシ基が更に好ましい。
一般式(1)中のp1は、A1Oの平均付加モル数であり、食べこぼし汚れの洗浄力の向上と洗浄速度の向上の観点から、1.0以上、3.0以下の数である。食べこぼし汚れの洗浄力の向上の観点から、p1は、好ましくは1.1以上であり、より好ましくは1.2以上であり、より好ましくは1.3以上であり、より好ましくは1.4以上であり、より好ましくは1.5以上であり、更に好ましくは1.8以上である。洗浄速度の向上の観点からp1は、好ましくは2.8以下であり、より好ましくは2.5以下であり、更に好ましくは2.3以下である。
一般式(1)中のq1は、EOの平均付加モル数であり、食べこぼし汚れの洗浄力の向上と洗浄速度の向上の観点から、1.0以上、3.0以下の数である。洗浄速度の向上の観点からの観点から、q1は、好ましくは1.2以上であり、より好ましくは1.5以上であり、更に好ましくは1.8以上の数である。また、食べこぼし汚れの洗浄力の向上の観点から、q1は、好ましくは2.8以下であり、より好ましくは2.5以下であり、更に好ましくは2.3以下の数である。
また、一般式(1)中のMは陽イオンである。Mの好ましい例は、水素イオン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、及び炭素数1以上、6以下のアルカノールアンモニウムイオンが挙げられる。
アルカリ金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオンが挙げられ、アルカリ土類金属イオンとしては、マグネシウムイオンが挙げられ、炭素数1以上、6以下のアルカノールアンモニウムイオンとしては、モノエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオンが挙げられる。これらの中では、洗浄力の点で、ナトリウムイオン、カリウムイオンのアルカリ金属イオン又はモノエタノールアンモニウムイオンが好ましく、モノエタノールアンモニウムイオンがより好ましい。
一般式(1)で表される陰イオン界面活性剤の製法は特に限定されない。例えば、炭素数10以上、18以下の炭化水素基を有するアルコール、好ましくは炭素数10以上、14以下の直鎖1級の脂肪族飽和アルコール1モルに、炭素数3又は炭素数4のアルキレンオキサイド、好ましくはプロピレンオキサイドを1.0モル以上、好ましくは1.2以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは1.8以上、そして、3.0モル以下、好ましくは2.8以下、より好ましくは2.5以下、更に好ましくは2.3以下の量で付加させた中間化合物(1)を得る。次に中間化合物(1)に対してエチレンオキサイドを1.0モル以上、好ましくは1.2以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは1.8以上、そして、3.0モル以下、好ましくは2.8以下、より好ましくは2.5以下、更に好ましくは2.3以下の量で付加させて中間化合物(2)を得る。次に中間化合物(2)を硫酸化し、場合によっては中和することで一般式(1)で表される陰イオン界面活性剤を得ることができる。
<(b)成分>
本発明で用いられる(b)成分のアミラーゼとしては、バチルス ズブチリス マーバーグ(Bacillus subtilis Marburg)、バチルス ズブチリス ナットウ(Bacillus subtilis natto)、バチルス アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス セレウス(Bacillus cereus)、バチルス マセランス(Bacillus macerans)、シュードモナス シュツッツェリ(Pseudomonas stutzeri)、クレブシェラ アエリゲネス(Klebusiella aerogenes)などの細菌、ストレプトマイセス グリセウス(Streptomyces griseus)等の放線菌、アスペルギウス オリザエ(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)などのカビ類、イネ科及びマメ科植物の種子、ヒト及びブタなどの動物の消化腺など多くの生物から得られているものを使用することができる。
本発明に用いるアミラーゼは、前記微生物又は、それらの変異株、あるいはこれらの酵素若しくはその変異体をコードするDNA配列を有する組換えベクターで形質転換された宿主細胞等を、同化性の炭素源、窒素源その他の必須栄養素を含む培地に接種し、常法に従い培養し、一般の酵素の採取及び精製方法に準じて得ることができる。このようにして得られる酵素液はそのまま用いることもできるが、さらに公知の方法により精製、結晶化、粉末製剤化又は液体製剤化したものを用いることができる。
本発明に用いるアミラーゼは、α−アミラーゼが好ましく、使用できる市販の酵素としては、商標名ラピダーゼ(ギスト ブロカーズ製)、商標名ターマミル、デュラミルおよびステインザイム(ノボザイムズジャパン(株)製)、商標名プラスターSTおよびプラスターOxAm(ジェネンコア・インターナショナル製)を挙げることができる。
<水>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、4℃〜40℃における状態を液体状態とする為に、水を含有する。水は脱イオン水(イオン交換水とも言う場合もある)や次亜塩素酸ソーダをイオン交換水に対して1mg/kg以上、5mg/kg以下、添加した水を使用することが出来る。また、水道水も使用できる。
<衣料用液体洗浄剤組成物>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)成分、(b)成分、及び水、並びに任意成分を配合してなる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、食べこぼし汚れの洗浄力の観点から、(a)成分を、好ましくは6質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上、そして、洗浄速度の向上の点から好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは30質量%以下含有する。なお(a)成分は、塩ではなく、酸型の化合物、すなわち対イオンを水素原子イオンと仮定した化合物の質量を(a)成分の質量として質量%を算出するものとする。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、食べこぼし汚れの洗浄力の観点から、(b)成分を、酵素の純蛋白として、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.07質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、そして、コストの点から、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下含有する。
(b)成分は、通常、酵素製剤として用いられ、酵素製剤中の酵素タンパク質の定量は、例えば、バイオラッド社製のDCプロテインアッセイキットを用い、標準アッセイ法に従って行うことができる。その際、標準蛋白質としてはウシ血清アルブミンを用いることができる。組成物中の(b)成分の純蛋白としての量は、上記方法で求めた酵素製剤中のタンパク質量と組成物中への酵素製剤の配合濃度から計算により算出することができる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(b)成分であるアミラーゼが分解した食べこぼし汚れを衣料から引き離しやすくする点で、更に、(c)成分として、炭素数3以上、9以下の2価のアルコールから選ばれる1種以上の2価のアルコール〔以下、(c−1)成分という〕、及び炭素数3以上、5以下の1価のアルコールに、炭素数2以上、3以下のアルキレンオキシドが2モル又は3モル付加した化合物〔以下、(c−2)成分という〕から選ばれる1種以上の化合物であるを、5質量%以上、30質量%含有することが好ましい。
(c)成分のうち、(c−1)成分である炭素数3以上、9以下の2価のアルコールとしては、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びトリプロピレングリコールから選ばれる2価のアルコールが挙げられる。また、(c)成分のうち、(c−2)成分である炭素数3以上、5以下の1価のアルコールに、炭素数2以上、3以下のアルキレンオキシドが2モル又は3モル付加した化合物としては、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、及びジプロピレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる化合物が挙げられる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、衣料に付着した食べこぼし汚れをアミラーゼが分解しやすいように速い速度で変質できる点で、(b)成分と共に(c−2)成分を含有することが好ましい。また、衣料用液体洗浄剤組成物中での(b)成分の酵素活性を維持する点で(c−1)成分を含有することが好ましい。
(b)成分の衣料用液体洗浄剤組成物中での(b)成分の保存安定性を維持でき、食べこぼし汚れの洗浄速度を高める点で(c−1)成分と(c−2)成分を併用する、すなわち(c−1)成分と(c−2)成分の両方を含有することが好ましい。その場合、(c−1)成分と(c−2)成分との質量比は、(c−1)成分/(c−2)成分で、0.1以上、5以下が好ましい。(b)成分の酵素活性を維持できる点で、(c−1)成分/(c−2)成分の質量比は、4.5以下がより好ましく、4以下が更に好ましく、3以下がより更に好ましく、2以下がより更に好ましく、1以下がより更に好ましく、0.9以下が特に好ましい。食べこぼし汚れの洗浄速度が向上できる点で、(c−1)成分/(c−2)成分の質量比は、0.15以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.25以上が更に好ましく、0.3以上が特に好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、洗浄速度の向上の観点から、(c)成分を、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下含有する。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、更に、(d)成分として、プロテアーゼを含有することが好ましい。特に、洗浄液中に着用後の衣料から持ち越された皮脂汚れが存在するような過酷な洗濯条件下でも、汚れの種類が異なる食べこぼし汚れの洗浄性を高める効果を有する。プロテアーゼとしては、好ましくは中性からアルカリ側に至適pHが存在するものであれば如何なる酵素でもよく、またこの条件を満たす複数のプロテアーゼを組合せて使用することが可能である。本発明の(d)成分はバチルス エスピー(Bacillus SP)に由来するズブチリシンプロテアーゼが好ましく、中でも、バチルス ハロデュランス(Bacillus Halodurans)、バチルス クラウジ(Bacillus clausii)に由来するズブチリシンプロテアーゼが好ましい。市販されているアルカリプロテアーゼとしては、ノボザイムズジャパン社から入手できるアルカラーゼ、サビナーゼ、エバラーゼ、エスペラーゼ、カンナーゼ、オボザイム、ジェネンコア・インターナショナル社から入手できるプラフェクト、プロペラーゼなどがある。また特開2007−61101号公報に記載されたプロテアーゼも好適に使用できる。(d)成分は、(1)酵素蛋白質を含む液体、(2)酵素蛋白質の乾燥物、及び(3)酵素蛋白質を含む粒子、等の形態で本発明の衣料用洗浄剤組成物に配合することができる。
例えば(1)の酵素蛋白質を含む液体の場合、酵素生産菌を一般の培養方法にて増殖した培養液や、市販されている酵素製剤をイオン交換水や塩化カルシウム水溶液に溶解したもの、またはそれを公知の精製手段により酵素蛋白質の純度を高めたものが使用できる。またこれをポリマーや界面活性剤によりカプセル化したものも使用できる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は(d)成分を、洗浄速度の向上の観点から、酵素の純蛋白として、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上、特に好ましくは0.5質量%以上含有する。コストの点から好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%を含有する。ここで(d)成分の純蛋白量はローリーらの方法(Lowry, O.H.et.al., J. Biol. Chem., 193, 265 (1951))に準じ、牛血清アルブミン (Bovine Serum Albumin、SIGMA社製、製品番号A−7030)に換算して表わした。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、更に、洗浄性を高める為に(e)成分として、カルボキシル基を含有する高分子化合物を含有することが好ましい。(e)成分としては、分子量(重合体の場合は重量平均分子量)が1000以上であり、カルボキシル基を有する単量体の構成単位を有する高分子化合物が好ましい。具体的なカルボキシル基を有する単量体として、アクリル酸又はその塩、メタクリル酸又はその塩、クロトン酸又はその塩、α−ヒドロキシアクリル酸又はその塩、マレイン酸又はその塩、及び無水マレイン酸から選ばれる1種以上を挙げることができる。好ましくは、アクリル酸又はその塩、マレイン酸又はその塩、及び無水マレイン酸から選ばれる1種以上である。
(e)成分は、上記カルボキシル基を有する単量体と重合可能な他の単量体との共重合体であっても良い。他の単量体として具体的なものを例示すると、アクリル酸(又はメタクリル酸)アルキル(アルキル基の炭素数1以上、5以下)、アクリル酸(又はメタクリル酸)2−ヒドロキシエチル、アクリル酸(又はメタクリル酸)N,N−ジメチルアミノアルキル(アルキル基の炭素数1以上、5以下)、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、ジイソブチレン、n−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、アリルアミン、N,N−ジアリルアミン、N,N−ジアリル−N−アルキル(アルキル基の炭素数1以上、5以下)アミン、エチレンオキシド、及びプロピレンオキシドから選ばれる1種以上を挙げることができる。
(e)成分としては、アクリル酸を構成単位として含むアクリル酸系重合体の塩を用いることが好ましい。アクリル酸系重合体は、アクリル酸の割合が、全単量体中、50モル%以上のものが好ましい。共重合体の場合は、アクリル酸以外のモノマーとしてマレイン酸、無水マレイン酸、イソブチレン、及びジイソブチレンから選ばれる1種以上の単量体を共重合することが好ましく、マレイン酸、及び無水マレイン酸から選ばれる1種以上の単量体を共重合することがより好ましい。
(e)成分の重量平均分子量は、好ましくは1000以上、より好ましくは5000以上、そして、好ましくは500万以下、より好ましくは50万以下、更に好ましくは10万以下、より更に好ましくは5万以下である。(e)成分の重量平均分子量は、アセトニトリルと水の混合溶媒(リン酸緩衝液)を展開溶媒とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーでポリエチレングリコールを標準物質として求めたものである。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、食べこぼし汚れの洗浄性の観点から、(e)成分を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、そして、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下含有する。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、更に(f)成分として、炭素数2以上、6以下のアルカノールアミンを含有することが好ましい。好ましい具体例は、モノエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。モノエタノールアミンを含有することが好ましい。本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、食べこぼし汚れの洗浄性の観点から、(f)成分を、好ましくは0.15質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは3質量%以上、そして、好ましくは8質量%以下、より好ましくは6質量%以下、更に好ましくは5質量%以下含有する。なお、本発明では、(f)成分の含有量には、(a)成分の対イオンなど、他の成分に由来して組成物中に配合される分も算入するものとする。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)成分以外の界面活性剤〔以下、(g)成分という〕を含有することができる。(g)成分としては、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び(a)成分以外の陰イオン界面活性剤から選ばれる界面活性剤が挙げられる。本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)成分と(b)成分と共に衣料に付着した食べこぼし汚れに吸着し、(b)成分による食べこぼし汚れの分解及び衣料からの除去を高める点で、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤が好ましい。
2O−(EO)mH (2)
〔式中、R2は炭素数8以上、18以下の炭化水素基を示し、EOはエキレンオキシ基を示し、mは平均付加モル数を示し、mは1以上、10以下の数である。〕
一般式(2)中、R2は炭素数8以上、18以下の炭化水素基であり、洗浄力の点から、炭素数10以上、更に11以上、そして、16以下、更に14以下の炭化水素基が好ましい。R2の炭化水素基としては、洗浄力の点から、アルキル基、アルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。R2は、洗浄力の点から、直鎖の第1級炭化水素基が好ましく、直鎖の第1級アルキル基がより好ましい。また、R2は、洗浄速度が向上できる観点から、分岐鎖の第1級炭化水素基及び直鎖の第2級炭化水素基から選ばれる炭化水素基が好ましい。
一般式(2)の化合物を得る方法は、特に限定されるものではないが、炭素数8以上、18以下の炭化水素基を有するアルコールに、エチレンオキシドを付加反応することによって得ることができる。エチレンオキシドの平均付加モル数mは、1以上、10以下である。洗浄速度が向上できる点から、mは1以上であり、2以上、更に2.5以上、更に3以上が好ましい。また、皮脂汚れが洗浄液中に存在している条件下での食べこぼし汚れの洗浄力の点から、10以下であり、9以下、更に8以下が好ましい。
(g)成分としては、洗浄力の観点から、一般式(2)中のR2が炭素数10以上、14以下の直鎖の第1級アルキル基であり、平均付加モル数であるmが3以上、8以下の数である非イオン界面活性剤が好ましい。
また、洗浄液に用いる水が低温であり、また衣料の質量(kg)と洗浄液の容量(リットル)の比、洗浄液の容量(リットル)/衣料の質量(kg)で表される浴比が5以上、15以下の様な低い条件下であっても、洗浄速度が向上できる観点から、本発明の液体洗浄剤組成物は、一般式(2)中のR2が分岐鎖の第1級の炭化水素基及である非イオン界面活性剤及び一般式(2)中のR2が直鎖の第2級の炭化水素基である非イオン界面活性剤から選ばれる非イオン界面活性剤(g1)〔以下、(g1)成分という〕を、(g)成分として含有することが好ましい。(g1)成分は、一般式(2)中のR2の炭化水素基がアルキル基であることが好ましい。よって(g1)成分は、一般式(2)中のR2が炭素数8以上、18以下の分岐鎖の第1級アルキル基である非イオン界面活性剤及び一般式(2)中のR2が炭素数8以上、18以下の直鎖の第2級アルキル基を有する非イオン界面活性剤から選ばれる非イオン界面活性剤が好ましい。(g1)成分を用いる場合、(g)成分中、(g1)成分の割合が、50質量%以上、更に70質量%以上、更に90質量%以上であることが好ましい。
更に、(g)成分としては、洗浄速度が向上できる観点と洗浄力の観点を両立できる点から、前記(g1)成分と、一般式(2)中のR2が直鎖の第1級の炭化水素基である非イオン界面活性剤(g2)〔以下、(g2)成分という〕との組み合わせであることが好ましい。(g1)成分と(g2)成分とを用いる場合、(g)成分中、(g1)成分と(g2)成分の合計の割合が50質量%以上であることが、洗浄速度を向上できる点で好ましく、70質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましい。
(g)成分の好ましい態様の1つを挙げると、洗浄速度が向上できる観点から、(g)成分として(g1)成分と(g2)成分とを含有し、(g1)成分と(g2)成分の質量比は、(g1)成分の質量/(g2)成分の質量で、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.7以上、更に好ましくは0.9以上、より更に好ましくは1.0以上であり、そして、衣料に付着した食べこぼし汚れの洗浄力の点から、好ましくは7以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは4以下、より更に好ましくは3以下、より更に好ましくは2以下であることである。
また、(g)成分を含有する場合、(a)成分と(g)成分の質量比は、(a)成分の質量/(g)成分の質量で、0.5以上、10以下が好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、キレート剤〔以下、(h)成分という〕を配合することができる。(h)成分のキレート剤の具体例として、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸等のアミノポリ酢酸又はこれらの塩、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸等の有機酸又はこれらの塩、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、これらのアルカリ金属または低級アミン塩等が挙げられる。(h)成分の配合量は、酸型とみなした場合に0.1質量%以上、5質量%以下であり、好ましくは0.1質量%以上、4質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上、3質量%以下である。
この他に、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、下記(i1)〜(i6)成分を配合することができる。
(i1)過酸化水素、過炭酸ナトリウムまたは過硼酸ナトリウム等の漂白剤を0.01質量%以上、10質量%以下
(i2)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤を0.01質量%以上、10質量%以下、
(i3)セルラーゼ、ペクチナーゼ、リパーゼ等の、アミラーゼ、プロテアーゼ以外の酵素0.001質量%以上、2質量%以下、
(i4)蛍光染料、例えばチノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料を0.001質量%以上、1質量%以下
(i5)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤を0.01質量%以上、2質量%以下
(i6)色素、香料、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤を適量。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物の20℃のpHは、優れた洗浄性能を得る点で、6以上、更に6.5以上、更に7以上が好ましく、そして、11以下、更に9以下、更に8以下が好ましい。pHは、JIS K3362:1998の項目8.3に記載の方法で測定し、その際温度は記載の20℃で測定する。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、取り扱いの容易さの点で、10mPa・s以上、更に50mPa・s以上、更に100mPa・s以上が好ましく、そして、500mPa・s以下、更に400mPa・s以下、更に300mPa・s以下が好ましい。(c)成分によりこのような範囲になるように調整することが好ましい。本発明において粘度はB型粘度計により測定する。ローターは粘度に合ったものを選択する。回転数60r/minで回転し、回転開始から60秒後の粘度を液体洗浄剤組成物又は希釈液の粘度とする。粘度の測定温度(液温)は、それぞれの目的に合わせて選定する。
〔衣料の洗浄方法〕
本発明は、水と、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物0.01質量%以上、0.1質量%以下とを含有する、温度が0℃以上、35℃以下の洗浄液で、衣料の質量と前記洗浄液の量(リットル)の比で表される浴比が、洗浄液の量(リットル)/衣料の質量(kg)=3以上、50以下の条件で、衣料を1分間以上、7分間以下洗浄する、衣料の洗浄方法を提供する。
洗浄液は、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を0.01質量%以上、更に0.02質量%以上、そして、0.2質量%以下、更に0.1質量%以下を含有することが好ましい。また、洗浄液は(a)成分と(b)成分とを合計で0.006質量%以上、更に0.01質量%以上、そして、0.08質量%以下、更に0.07質量%以下を含有することが好ましい。
洗浄液を調製する水としては、如何なる水でも良い。例えば、水道水、イオン交換水、井戸水、河川水等が挙げられる。また、洗浄に適した水の硬度としては、ドイツ硬度で1°DH以上、10°DH以下が挙げられる。
洗浄液の温度は、洗浄速度の向上の点で0℃以上が好ましく、3℃以上がより好ましく、5℃以上が更に好ましい。衣料を構成する繊維自身に含まれる油剤を落としすぎず、繊維の風合いを維持する点で、35℃以下が好ましく、30℃以下がより好ましい。また、本発明の効果をより享受できる点で、20℃以下が好ましく、10℃以下がより好ましい。
近年、洗濯機が大型化し、衣料の質量と洗浄液の水量(リットル)の比で表される浴比の値、すなわち洗浄液の水量(リットル)/衣料の質量(kg)(以下、この比を浴比とする場合もある)の値が小さくなる傾向にある。浴比が小さくなると、家庭用洗濯機を用いた場合には、攪拌による機械力が衣料に伝わりにくくなり、洗浄力が低下すると言われている。本発明の衣料の洗浄方法は、浴比が小さい洗浄条件下でも、洗浄速度が向上できる。洗浄力の点で、浴比は、4以上、更に5以上が好ましい。また、洗浄速度の向上の効果をより得られる点で、浴比は、45以下、更に40以下、更に30以下、更に20以下が好ましく、特に15以下が好ましい。
「洗浄速度の向上の効果がより得られる」とは、下記の実施例で示す「(2)洗浄速度の評価」に記載の「5分/10分洗浄相対値(洗浄速度)」の値が、より1に近いことを意味する。
本発明の衣料の洗浄方法は、洗浄時間が短くても十分な洗浄力が得られる。洗浄力の点で洗浄時間は1分以上であり、2分以上が好ましく、3分以上がより好ましい。洗浄速度の向上の効果がより得られる点で、7分以下であり、5分以下が好ましい。
表1に示す各成分を混合して、実施例及び比較例の組成物を得た。
300mlのガラス製ビーカーに、直径60mmのスターラーピース(テフロン(登録商標)製)を入れ、出来上がり質量が200g、且つ表1に記載の配合量になるように(a)成分又は(a’)成分、(b)成分、(c)成分、(g)成分及び必要量の95質量%の水(次亜塩素酸ナトリウムを3mg/kg含有する水)を投入した。投入後、100回転/分の回転数で20分攪拌した。その後、必要に応じて(d)成分、(e)成分を投入し、(f)成分で組成物のpHを表1に記載のpHに調整し、残分の水を用いて最終出来上がり質量(200g)になるように調整し、表1の衣料用液体洗浄剤組成物を得た。また、以下のその他の成分を前記の(d)成分の添加時期に添加した。pHは、JIS K3362:1998の項目8.3に記載の方法で測定した(測定時の組成物の温度は20℃)。表1に記載のpHは最終出来上がりの組成物のpHを再度測定した値を示す。得られた各組成物を用い、下記の各評価を行った。結果を表1に示す。表中の成分は以下のものである。
(a)成分
(a−1):一般式(1)中の平均PO付加モル数pが2.0、平均EO付加モル数qが2.0、MがHの化合物である。表中の配合量は(a)成分相当の酸型の配合量であり、対塩のモノエタノールアミンは(f)成分に合計した。
(a−2):一般式(1)中の平均PO付加モル数pが3.0、平均EO付加モル数qが2.0、MがHの化合物である。表中の配合量は(a)成分相当の酸型の配合量であり、対塩のモノエタノールアミンは(f)成分に合計した。
(a−3):一般式(1)中の平均PO付加モル数pが2.0、平均EO付加モル数qが1.0、MがHの化合物である。表中の配合量は(a)成分相当の酸型の配合量であり、対塩のモノエタノールアミンは(f)成分に合計した。
(a’)成分:(a)成分の比較化合物
(a’−1):ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム。表中の配合量はナトリウムを水素に換算した酸型の配合量である。
(b)成分
(b−1):ステインザイムプラス12L(アミラーゼ、ノボザイムズ株式会社、表中の質量%は、酵素の純蛋白としての量に基づく。)
(b−2):デュラミル300L タイプDX(アミラーゼ、ノボザイムズ株式会社、表中の質量%は、酵素の純蛋白としての量に基づく。)
(c)成分
(c−1):プロピレングリコール
(c−2): ジエチレングリコールモノブチルエーテル
(d)成分
(d−1):エバラーゼ16.0L−EX(商品名)(プロテアーゼ、ノボザイムズ社製、表中の質量%は、酵素の純蛋白としての量に基づく。)
(e)成分
(e−1):アクリル酸/マレイン酸(モル比9/1)コポリマー(重量平均分子量8000)
(f)成分
(f−1):モノエタノールアミン
(g)成分
(g−1):炭素数12〜14の2級アルコールにエチレンオキサイドを平均7モル付加させた化合物〔ソフタノール70(商品名)、株式会社日本触媒製〕
(g−2):炭素数12の直鎖1級アルコールにエチレンオキサイドを平均7モル付加させた化合物
<その他の成分>
蛍光染料:チノパールCBS−X(商品名)(チバスペシャリティケミカルズ製)
色素(1):緑色202号
色素(2):黄色203号
(1)洗浄力評価
<評価用の汚染布の調製>
・モデル皮脂人工汚染布の調製
下記組成のモデル皮脂人工汚染液を布に付着してモデル皮脂人工汚染布を調製した。モデル皮脂人工汚染液の布への付着は、グラビアロールコーターを用いて人工汚染液を布に印刷することで行った。モデル皮脂人工汚染液を布に付着させモデル皮脂人工汚染布を作製する工程は、グラビアロールのセル容量58cm3/m2、塗布速度1.0m/min、乾燥温度100℃、乾燥時間1minで行った。布は木綿2003(谷頭商店製)を使用した。
*モデル皮脂人工汚染液の組成:ラウリン酸0.4質量%、ミリスチン酸3.1質量%、ペンタデカン酸2.3質量%、パルミチン酸6.2質量%、ヘプタデカン酸0.4質量%、ステアリン酸1.6質量%、オレイン酸7.8質量%、トリオレイン13.0質量%、パルミチン酸n-ヘキサデシル2.2質量%、スクアレン6.5質量%、卵白レシチン液晶物1.9質量%、鹿沼赤土8.1質量%、カーボンブラック0.01質量%、水残部(合計100質量%)
・ミートソース汚染布の調製
市販のレトルトミートソース(日清フーズ(株)製 マ・マー ミートソース(缶)、2012年7月購入)を木綿メリヤス布(谷頭商店製)に0.15g塗布し、均一に塗り広げて室温で12時間乾燥させたものを試験に供した。
<洗浄評価方法>
上記で作製したミートソース汚染布(6cm×6cm)5枚及びモデル皮脂人工汚染布5枚を、表1の液体洗浄剤組成物を用いて、ターゴトメーター(Ueshima, MS-8212)で、85rpmで5分間又は10分間洗浄した。その際、水道水(4℃)に、液体洗浄剤組成物とミートソース汚染布とモデル皮脂人工汚染布とを同時に添加して洗浄した。洗浄条件は、何れも液体洗浄剤組成物濃度0.033質量%、水温は20℃であり、浴比は12(木綿2003(谷頭商店製)を6cm×6cmに裁断した布で調整)であり、洗浄後、水道水(4℃)で3分間すすいだ。
洗浄後のミートソース汚染布に関し、汚染前の原布、及び洗浄前後の550nmにおける反射率を測色色差計(日本電色株式会社製 Z−300A)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた(洗浄率は5枚の洗浄率の平均値)。
洗浄率(%)=100×[(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(原布の反射率−洗浄前の反射率)]
測定した洗浄時間5分、10分の各洗浄率(平均値)により、次式によって5分/10分洗浄相対値を求めた。結果を表に示した。なお、表には、この洗浄速度の評価における洗浄時間5分の洗浄率(平均値)も、「5分後洗浄率」として示した。
5分/10分洗浄相対値(洗浄速度)=洗浄時間5分における洗浄率(%)/洗浄時間10分における洗浄率(%)
Figure 0006157970

Claims (7)

  1. 下記(a)成分、(b)成分及び水を含有する衣料用液体洗浄剤組成物。
    (a)成分:下記一般式(1)で表される陰イオン界面活性剤
    −O−(AO)p1−(EO)q1−SOM (1)
    〔式中、Rは炭素数10以上、18以下の炭化水素基を示し、AOは、炭素数3のアルキレンオキシ基及び炭素数4のアルキレンオキシ基から選ばれるアルキレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、p1は平均付加モル数であり、1.0以上、3.0以下の数を示し、q1は平均付加モル数であり、1.0以上、3.0以下の数を示し、Mは塩を形成する対イオンを示す。〕
    (b)成分:アミラーゼ
  2. 更に、(c)成分として、炭素数3以上、9以下の2価のアルコール、及び炭素数3以上、5以下の1価のアルコールに、炭素数2以上、3以下のアルキレンオキシドが2モル又は3モル付加した化合物から選ばれる1種以上の化合物を、5質量%以上、30質量%含有する、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  3. 更に、(d)成分として、プロテアーゼを含有する、請求項1または2に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  4. 更に、(g)成分として、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤を含有する、請求項1〜3の何れかに記載衣料用液体洗浄剤組成物。
    O−(EO)H (2)
    〔式中、Rは炭素数8以上、18以下の炭化水素基を示し、EOはエキレンオキシ基を示し、mは平均付加モル数を示し、mは1以上、10以下の数である。〕
  5. 前記(g)成分が下記の(g1)成分及び(g2)成分を含む非イオン界面活性剤である、請求項1〜4の何れかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
    (g1)成分:前記一般式(2)中のRが分岐鎖の第1級の炭化水素基及である非イオン界面活性剤及び一般式(2)中のRが直鎖の第2級の炭化水素基である非イオン界面活性剤から選ばれる非イオン界面活性剤
    (g2)成分:前記一般式(2)中のRが直鎖の第1級の炭化水素基である非イオン界面活性剤
  6. 更に、(e)成分として、カルボキシル基を含有する高分子化合物を0.1質量%以上、3質量%以下含有する、請求項1〜5の何れかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  7. 更に(f)成分として、炭素数2以上、6以下のアルカノールアミンを含有する、請求項1〜6の何れかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
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