JPH09183998A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

液体漂白剤組成物

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JPH09183998A
JPH09183998A JP8024991A JP2499196A JPH09183998A JP H09183998 A JPH09183998 A JP H09183998A JP 8024991 A JP8024991 A JP 8024991A JP 2499196 A JP2499196 A JP 2499196A JP H09183998 A JPH09183998 A JP H09183998A
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信之 小倉
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宗郎 青柳
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和義 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵安定性に極めて優れ、染料の脱色を引き
起こさず、しかも親油性汚れに対して高い漂白性能を有
し、更に粘度の上昇を抑えた液体漂白剤組成物の提供。 【解決手段】 過酸化水素を0.3 〜30重量%、溶解度パ
ラメータδが7〜15で酸素原子を少なくとも1個有する
有機溶剤を0.01〜30重量%、陰イオン、非イオン、陽イ
オン及び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤を0.5
〜30重量%含有する液体漂白剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体漂白剤組成物に
関するものであり、さらに詳しくは親油性汚れに対して
高い漂白洗浄力を有し、保存安定性が良く、脱色防止性
に優れる液体漂白剤組成物を提供するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】漂白剤は塩素系漂白剤
と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系漂白剤は使用で
きる繊維に制限があり、色、柄物には使用できず、また
独特の臭いを有していることから、これらの欠点のない
酸素系漂白剤が最近著しく普及している。この酸素系漂
白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ほう酸ナトリウムが
粉末漂白剤として使用されており、また過酸化水素は液
体漂白剤として使用されているが、液体酸素系漂白剤は
繊維製品に直接塗布できるなどの使いやすさから特に好
まれている。
【0003】しかしながら、これら酸素系漂白剤は塩素
系漂白剤に比べて漂白力が弱く、漂白活性化剤と併用し
たり、各種界面活性剤を配合して、漂白力の増強が図ら
れている。しかし漂白活性化剤を併用する場合には、貯
蔵中に漂白活性化剤が沈澱分離し、商品における外観を
著しく損なったり、漂白活性化剤が水溶液中に保存され
ることにより徐々に分解し、使用時に満足な漂白力が得
られないという問題があった。また、界面活性剤を多量
に配合すると、液体漂白剤組成物の粘度が著しく上昇
し、取り扱いにくくなったり、また、色柄物を脱色する
という欠点もあり、さらに、カレー等の親油性の汚れに
対してもいまだ十分な漂白性能が得られていない。
【0004】従って、本発明が解決しようとする課題
は、貯蔵安定性に極めて優れ、染料の脱色を引き起こさ
ず、しかも親油性汚れに対して高い漂白性能を有し、更
に粘度の上昇を抑えた液体漂白剤組成物を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、極めて選択された成分を組み合わせることによ
り、上記の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完
成するに到った。すなわち本発明は、下記(a) 成分を
0.3〜30重量%、(b) 成分を0.01〜30重量%及び(c) 成
分を 0.5〜30重量%含有することを特徴とする液体漂白
剤組成物を提供するものである。
【0006】 (a) 成分:過酸化水素 (b) 成分:溶解度パラメータ(δ)が7〜15であり、酸
素原子を少なくとも1個有する有機溶剤 (c) 成分:陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、
陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より
選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0008】〔(a) 成分〕本発明において(a) 成分とし
て過酸化水素が使用される。
【0009】〔(b) 成分〕本発明において(b) 成分とし
て溶解度パラメータδが7〜15であり、酸素原子を少な
くとも1個有する有機溶剤が使用される。溶解度パラメ
ータが7未満であると、漂白剤中に溶解せず、分離・乳
化してしまい、また15を超えると、油汚れの漂白性能が
悪くなる。更に、酸素原子を有さないものは、漂白剤組
成物中に溶解せず好ましくない。尚、溶解度パラメータ
δとは、有機溶剤の1モル当たりの蒸発熱をΔH(cal m
ol-1), モル体積をV(cm3 mol) とするとき、δ=(Δ
H/V)1/2 により定義される値である。
【0010】溶解度パラメータが7〜15で、酸素原子を
少なくとも1個有する有機溶剤としては、一般式(1)
で表されるヒドロキシル基含有化合物、一般式(2)で
表される酢酸エステル、あるいはジオキサン等が挙げら
れる。 R1-O-(AO)n−H (1) (式中、R1は水素原子、あるいは直鎖又は分岐鎖の炭素
数1〜6のアルキル基を示し、A は直鎖又は分岐鎖の炭
素数2〜4のアルキレン基を示し、n 個のA は同一でも
異なっていてもよい。n はアルキレンオキサイドの平均
付加モル数を示す0〜5の数である。) CH3COOR2 (2) (式中、R2は炭素数1〜4のアルキル基を示す。) 具体的には、一般式(1)で表されるヒドロキシル基含
有化合物としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール等のアルコール類、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、
エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコ
ール類、上記アルコールのエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド等のアルキレンオキサイド付加物が挙げ
られ、一般式(2)で表される酢酸エステルとしては、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等が挙げられる。
これらの有機溶剤の中では、一般式(1)で表されるヒ
ドロキシル基含有化合物が好ましく、その中でも、C4H9
(OC2H4)nOH( n=1〜4)、C3H7(OC2H4)nOH(n=1〜
4)、CH3(OC2H4)nOH ( n=1〜4)などが好ましい。
また、溶解度パラメータは7〜13のものが好ましく、7
〜10のものが更に好ましい。本発明に用いられる(b) 成
分の具体例をまとめて表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】〔(c) 成分〕本発明において、(c) 成分と
して、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イ
オン界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ば
れる少なくとも1種の界面活性剤が使用される。これら
の例としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アル
キルまたはアルケニルエーテル硫酸塩類、アルキルまた
はアルケニル硫酸塩類、オレフィンスルホン酸塩類、ア
ルカンスルホン酸塩類、飽和または不飽和脂肪酸塩類、
アルキルあるいはアルケニルエーテルカルボン酸塩類、
α−スルホ脂肪酸塩類、またはα−スルホ脂肪酸エステ
ル類などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキルまたはアルケニルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル類、高級脂肪酸アルカノー
ルアミド類、またはそのアルキレンオキシド付加物、蔗
糖脂肪酸エステル類、アルキルグルコシド類などの非イ
オン界面活性剤、第4級アンモニウム塩類などの陽イオ
ン界面活性剤、あるいはアミンオキサイド類、スルホベ
タイン類、カルボベタイン類等の両性界面活性剤が挙げ
られる。
【0013】これらの内、特に炭素数10〜20のアルキル
またはアルケニル硫酸塩類、炭素数10〜20のアルキルま
たはアルケニルエーテル硫酸塩類、炭素数10〜20でオキ
シエチレン付加モル数4〜30のポリオキシエチレンアル
キルまたはアルケニルエーテル類、第4級アンモニウム
塩類、炭素数8〜20のアルキル基を有するスルホベタイ
ンあるいはカルボベタイン類などが特に好ましい。
【0014】〔液体漂白剤組成物〕本発明の漂白剤組成
物は、(a) 成分を 0.3〜30重量%、好ましくは 0.5〜10
重量%、より好ましくは 0.5〜6重量%、 (b)成分を0.
01〜30重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好まし
くは 0.5〜20重量%、(c) 成分を 0.5〜30重量%、好ま
しくは 0.5〜20重量%、より好ましくは1〜20重量%含
有する。(a) 成分が 0.3重量%未満の場合は充分な漂白
性能を得ることができない。一方、30重量%を越える場
合は過酸化水素そのものの保存安定性が不安定となる。
(b) 成分の配合量が0.01重量%未満であると、親油性汚
れの漂白性能が低下し、また30重量%を超えると漂白剤
組成物の粘度が上昇し、ゲル化等が起こり好ましくな
い。(c) 成分の配合量が 0.5重量%未満の場合は充分な
漂白性能を得ることができない。一方、30重量%を越え
る場合は色柄物を脱色する傾向がある。
【0015】さらに本発明の液体漂白剤組成物には、
(d) 成分として、過酸化水素と反応して有機過酸を生成
する、下記一般式(3)で表される漂白活性化剤を配合
することができる。
【0016】
【化3】
【0017】〔式中、 R3;エステル結合、アミド結合、エーテル結合もしくは
【0018】
【化4】
【0019】で表される結合で中断されていてもよい、
直鎖もしくは分岐鎖の総炭素数5〜32のアルキル基又は
アルケニル基を示す。 Z ;SO3M、COOM、SO3 - 又はCOO- を示す。ここでM は H
あるいは有機又は無機の陽イオン基である。 k ;0または1を示す。〕 一般式(3)において、R3は上記の意味を示すが、好ま
しくは炭素数5〜15のアルキル基である。またM は Hあ
るいは有機又は無機の陽イオン基を示すが、陽イオン基
としては、アルカリ金属イオン(Na+, K+ 等) 、アルカ
リ土類金属イオン、アンモニウムイオン、アルキル基も
しくはヒドロキシアルキル基で置換された第4級アンモ
ニウムイオン等が挙げられる。この漂白活性化剤を例示
すれば、次のとおりである。
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】このような漂白活性化剤の量は、本発明の
液体漂白剤組成物に対し、0.1 〜20重量%が好ましく、
より好ましくは 0.2〜10重量%である。
【0023】さらに本発明の液体漂白剤組成物には、
(e) 成分として金属イオン封鎖剤を配合することができ
る。金属イオン封鎖剤としては、 (1) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
はアルカノールアミン塩 (2) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −ト
リホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホス
ホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2 −トリホスホン酸、
エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −ジホスホン酸、メ
タンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はこれらの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
もしくはアルカノールアミン塩 (3) アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アコニット
酸、メタクリル酸、フマル酸、2−ヒドロキシアクリル
酸、シトラコン酸等のホモポリマーあるいはこれらの2
種以上のコポリマーであり、平均分子量が 500〜100000
で、これらのカルボキシル基の一部又は全部がアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩又はアル
カノールアミン塩になっていてもよいポリカルボン酸類 (4) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩も
しくはアルカノールアミン塩 (5) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (6) ニトリロ三酢酸、イミノジ酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミ
ノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (7) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有
機酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (8) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
はアルカノールアミン塩 等が挙げられる。これらの中で上記(2) 、(3) 、(6) 及
び(8) からなる群より選ばれる少なくとも1種が好まし
く、上記(2) からなる群より選ばれる少なくとも一種が
さらに好ましい。このような金属イオン封鎖剤の量は、
本発明の液体漂白剤組成物に対し、0.0005〜30重量%が
好ましく、より好ましくは0.1 〜20重量%である。
【0024】本発明の液体漂白剤組成物は、上記成分の
他に通常添加される公知の成分を添加することができ
る。例えば、ビルダーとして、硫酸塩、炭酸塩、重炭酸
塩、珪酸塩、燐酸塩などの水溶性無機ビルダー等を用い
ることができる。また、過酸化物あるいは過酸化水素付
加体の安定剤として公知の硫酸マグネシウム、珪酸マグ
ネシウム、塩化マグネシウム、ケイフッ化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどのマグ
ネシウム塩及び珪酸ソーダのような珪酸塩類を用いるこ
とができる。さらに必要に応じてカルボキシメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ルのような再汚染防止剤などを添加することができる。
【0025】本発明の液体漂白剤組成物は、基本的には
上記(a) 成分〜(c) 成分、又は(a)成分〜(e) 成分を、
水中に溶解又は分散させたものであるが、低温での液の
安定化及び凍結復元性を改善したり、高温での液分離を
防止する目的でハイドロトロープ剤を配合しても差し支
えない。このようなハイドロトロープ剤としては、一般
的には、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩
などに代表される短鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩等
が挙げられる。ハイドロトロープ剤は本発明の液体漂白
剤組成物中0〜30重量%程度配合することができる。
【0026】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに種々の化合物を含有させることができる。例えば、
過酸化水素の安定化剤として知られているリン酸、バル
ビツール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンや
フェナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸
類、及び、DL−α−トコフェロール、没食子酸誘導
体、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6 −
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)な
どを添加することができる。これらの安定化剤の添加量
は過酸化水素の濃度にもよるが、本発明の組成物中に通
常0〜5重量%程度、好ましくは0.01〜3重量%含有さ
せるのがよい。
【0027】さらに、本発明の液体漂白剤組成物は、変
褪色防止剤として公知の物質を含むことができる。この
ような物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、
リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ
酸塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイ
ミド化合物、さらにはアクリロニトリルと第四級アンモ
ニウム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノ
マーの一種又は二種以上とのコポリマー等である。な
お、アミノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効
果においては光学異性体は関与しない。従って、化学的
に合成したアミノ酸を使用することも可能である。ま
た、本発明の液体漂白剤組成物には、白物繊維に対する
漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパール(T
inopal) CBS〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、
チノパールSWN〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・イ
ンデックス蛍光増白剤28,40,61,71などのよ
うな蛍光増白剤を0〜5重量%添加しても良い。
【0028】更に、本発明の液体漂白剤組成物には、組
成物の粘度を高め使い勝手を向上させる目的で増粘剤を
0〜20重量%添加することが可能である。増粘剤として
は、一般的には、カルボキシメチルセルロース誘導体、
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといっ
た合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザン
といった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムとい
った水膨潤性粘土鉱物などが用いられる。
【0029】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに、染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン
類、殺菌剤、紫外線吸収剤、無機電解質(例えばNaCl、
Na2SO4、CaCl2 )等の種々の微量添加物を適量(各々0
〜約2重量%程度)配合することができる。なお、染料
としては、酸性溶液で耐過酸化水素性を有する酸性染料
が特に好ましい。また、本発明組成物において、漂白性
能を向上させるため、従来公知の酵素(セルラーゼ、ア
ミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、
配合することができる。
【0030】本発明の液体漂白剤組成物のpHは6以
下、好ましくは 3.5以下とすることが望ましい。pHを
調整するためには、硫酸、リン酸のような無機酸や、ト
ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のような有機酸
を使用したり、前述の金属イオン封鎖剤や陰イオン界面
活性剤を酸の形で添加したり、必要に応じて水酸化ナト
リウムや水酸化カリウムのような苛性アルカリを用いて
調整するのが良い。また、本発明の液体漂白剤組成物
は、従来公知の衣料用洗剤と混合して使用することもで
きる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、貯蔵安定性に極めて優
れ、脱色防止性に優れ、また親油性汚れに対して極めて
優れた漂白力を有し、しかも粘度の上昇を抑えた液体漂
白剤組成物を提供することができた。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0033】実施例1〜12及び比較例1〜8 (b) 成分として下記(b-1) 〜(b-8)(但し、(b-7) 及び
(b-8) は比較品)、(c)成分として下記(c-1) 〜(c-5)
、(d) 成分として下記(d-1) 〜(d-6) 、(e) 成分とし
て下記(e-1) を用い、それぞれ表2〜4に示す配合組成
で液体漂白剤組成物を調製した。得られた液体漂白剤組
成物について、それぞれの漂白性能、貯蔵安定性、粘度
及び脱色防止性を下記方法で測定し、結果を表2〜4に
示した。なお、実施例1〜9及び比較例1〜8の配合組
成物は、 0.5N硫酸水溶液によりpH2に調整し、実施
例10〜12の配合組成物は、 0.5N硫酸水溶液によりpH
2.5 に調整した。
【0034】(b) 成分 (b-1) C2H5OH δ値 12.8 (b-2) HOCH2CH2OH δ値 14.9 (b-3) CH3(OCH2CH2)3OH δ値 8.91 (b-4) C4H9(OCH2CH2)3OH δ値 8.62 (b-5) CH3COOC2H5 δ値 8.96 (b-6) ジオキサン δ値 7.89 (b-7) n−ブタン δ値 6.6 (b-8) ホルムアミド δ値 19.2
【0035】
【化7】
【0036】
【化8】
【0037】
【化9】
【0038】(1) 貯蔵安定性の評価法 表2〜4に示す条件下で液体漂白剤組成物を貯蔵した
後、試料組成物中の有機過酸を生成する漂白活性化剤の
量を測定し、次式により有効漂白活性化剤残存率を算出
した。
【0039】
【数1】
【0040】(2) 漂白性能の測定法 0.133%市販洗剤液(pH=10.2) の入った2リットル
水溶液に表2〜4に示す漂白剤組成物を20ml添加し、下
記のように調製したカレー汚染布* を5枚ずつ15分間浸
漬させた。その後水道水ですすぎ、乾燥させ次式によっ
て漂白率を算出した。尚、漂白剤組成物は貯蔵前のもの
と、表2〜4に示す条件下で貯蔵後のもののそれぞれに
ついて漂白性能を測定した。 * カレー汚染布の漂白率
【0041】
【数2】
【0042】反射率は日本電色工業(株)製NDR-101
DPで 460nmフィルターを使用して測定した。 *カレー汚染布の調製法 大塚製薬(株)製ボンカレーを80℃/30分加熱後ザルで
濾過し、固形分を除去した液に木綿金布#2003を浸し、
15分間加熱した。そのまま2時間ほど放置後、液より布
を取り出し余分な液を取り除いて自然乾燥した。プレス
後、10cm×10cmの試験片として実験に供した。
【0043】(3) 粘度 各サンプルを粘度測定用ビーカーに入れ、水浴にて30℃
とする。このサンプルをB型粘度計(ローターNo.1,N
o.2, No.3を粘度にあわせて使用、60rpm )にて測定し
た。
【0044】(4) 脱色試験法 シャーレにナフトール染料(下漬け剤; Naphthol A
S、顕色剤;Fast Red GBase)で染めた木綿布(10cm×1
0cm)を用意する。 0.133%市販洗剤液(pH=10.2)
の入った2リットル水溶液に表2〜4に示す漂白剤組成
物を20ml添加し、5枚ずつ30分間浸漬させ、その後水道
水ですすぎ、乾燥させた。この操作を20回繰り返し、脱
色の程度を下記の4段階で評価した。 ◎…全く脱色していない ○…少しうすくなっているが、全く気にならない △…部分的に脱色している ×…脱色が布全体に広がっている
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06L 3/02 D06L 3/02 //(C11D 3/395 3:39 3:20 3:34 3:26) (72)発明者 日茂 貴臣 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a) 成分を 0.3〜30重量%、(b) 成
    分を0.01〜30重量%及び(c) 成分を 0.5〜30重量%含有
    することを特徴とする液体漂白剤組成物。 (a) 成分:過酸化水素 (b) 成分:溶解度パラメータ(δ)が7〜15であり、酸
    素原子を少なくとも1個有する有機溶剤 (c) 成分:陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、
    陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より
    選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
  2. 【請求項2】 (b) 成分が、一般式(1)で表されるヒ
    ドロキシル基含有化合物、一般式(2)で表される酢酸
    エステル、あるいはジオキサンである請求項1記載の液
    体漂白剤組成物。 R1-O-(AO)n−H (1) (式中、R1は水素原子、あるいは直鎖又は分岐鎖の炭素
    数1〜6のアルキル基を示し、A は直鎖又は分岐鎖の炭
    素数2〜4のアルキレン基を示し、n 個のA は同一でも
    異なっていてもよい。n はアルキレンオキサイドの平均
    付加モル数を示す0〜5の数である。) CH3COOR2 (2) (式中、R2は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
  3. 【請求項3】 (d)成分として、一般式(3)で表され
    る漂白活性化剤を0.1〜20重量%含有する請求項1又は
    2記載の液体漂白剤組成物。 【化1】 〔式中、 R3;エステル結合、アミド結合、エーテル結合もしくは
    式 【化2】 で表される結合で中断されていてもよい、直鎖もしくは
    分岐鎖の総炭素数5〜32のアルキル基又はアルケニル基
    を示す。 Z ;SO3M、COOM、SO3 - 又はCOO- を示す。ここでM は H
    あるいは有機又は無機の陽イオン基である。 k ;0または1を示す。〕
  4. 【請求項4】 (e) 成分として、金属イオン封鎖剤を含
    有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体漂白剤
    組成物。
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