JP2594306B2 - 衣料用液体洗剤組成物 - Google Patents

衣料用液体洗剤組成物

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    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は衣料用液体洗剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
液体洗剤は粉末洗剤のような粉塵、吸湿固化などの問
題がなく、しかも洗濯水中に迅速に溶ける、計測が容易
ある、汚染部分に直接使用できるなどの利点があり、近
年使用者が増加してきた。液体洗剤にはノニオン界面活
性剤を主基剤とするもの、ノニオン界面活性剤とアニオ
ン界面活性剤を併用するもの、アニオン界面活性剤を主
基剤とするものがあるが、消費者が洗浄力は勿論、洗濯
時に豊かな泡立ちを示す方を好む傾向があること及びす
すぎ性などの面から併用系が主流となりつつある。併用
系液体洗剤の処方については、例えば特開昭52−82909
号公報、特開昭56−20098号公報、特開昭61−288000号
公報などに記載されているように、基本処方はスルホン
酸型又は硫酸型アニオン界面活性剤約10〜40重量%、ノ
ニオン界面活性剤約5〜40重量%、可溶化剤1〜10重量
%及び水からなっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
液体洗剤は貯蔵時の分離の問題を避ける必要があり、
ビルダー類、特に無機ビルダーは少量しか配合できな
い。そのため粉末洗剤に比べると洗浄性、特に泥などの
固体粒子の洗浄性が劣るという問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、鋭意研究の結果、特定の両性界面活性
剤を配合すれば前記課題を解決できることを見出し本発
明を完成した。
即ち、本発明は、 (a) ノニオン界面活性剤 10〜30重量% (b) スルホネート型又はサルフェート型アニオン界
面活性剤 10〜30重量% (但し、(a)+(b)の和は30重量%以上) (c) 次の一般式(I) (式中、Rは炭素数7〜23のアルキル基、ヒドロキシア
ルキル基、アラルキル基又はアルケニル基を、Xは水素
原子、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン又はト
リエタノールアンモニウムイオンを示す)で表される2
級アミドアミノ酸又はその塩 0.1〜10重量% (d) 可溶化剤 1〜10重量% (e) 水 を含有することを特徴とする衣料用液体洗剤組成物を提
供する。
(a)成分であるノニオン界面活性剤としては、 (1) 平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル
基を有し、1〜20モルのエチレンオキサイドを付加した
ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル (2) 平均炭素数6〜12のアルキル基を有し、1〜20
モルのエチレンオキサイドを付加したポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテルが主として使用されるが、
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、高級脂
肪酸アルカノールアミド又はそのエチレンオキサイド付
加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルサッカライト、脂
肪酸グリセリンモノエステルなども併用することができ
る。(a)成分は組成物中に10〜30重量%配合される。
(b)成分であるノニオン界面活性剤としては、 (1) 平均炭素数10〜16のアルキル基を有するアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩 (2) 平均炭素数10〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル
基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜8モ
ルのエチレンオキサイドを付加したアルキル又はアルケ
ニルエーテル硫酸塩 (3) 平均炭素数10乃至20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩 (4) 平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオレ
フィンスルホン酸塩 (5) 平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアル
カンスルホン酸塩 が使用できる。(b)成分は組成物中に10〜30重量%配
合される。洗浄性能面から(a)成分と(b)成分の合
計量は30重量%以上とされる。
(c)成分である両性界面活性剤は前記一般式(I)
で表される。
アシル基RCOは、炭素数8〜24の直鎖又は分岐の飽和
あるいは不飽和脂肪酸から合成され、これらのうち最も
好ましいのはラウリン酸もしくはヤシ油脂肪酸である。
この2級アミドアミノ酸(塩)の配合量が、0.1重量%
未満では固体汚れの洗浄性に寄与せず、10重量%を超え
るとすすぎ性が悪化するため好ましくない。0.5〜5重
量%範囲内で用いるのが最も好ましい。
(d)可溶化剤としては以下のものを使用できる。エ
タノールのような低級アルコール、ベンゼンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩のような低級アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、プロピレングリコールのようなグ
リコール類、アセチルベンゼンスルホン酸塩、アセトア
ミド類、ピリジンジカルボン酸アミド類、安息香酸塩又
は尿素等。
可溶化剤は通常1〜10重量%の範囲で用いる。1重量
%未満では低温における粘度低下作用、固結防止作用を
十分発揮できず、10重量%を越えると高温において沈澱
を生ずる傾向がある。特にエタノールは液体洗剤の長期
保存に際し発生する菌の防止にも役立つので好ましい。
エタノールは3〜7重量%の範囲で使用するのがよい。
本発明の組成物には、更に炭素数8〜20の中,高級脂
肪酸又はその塩を0.5〜3重量%配合することにより固
体粒子汚れに対する洗浄力を高めることができ、しかも
洗濯時の泡立ちをより豊かにし、すすぎ性をより改善す
る。
炭素数8〜20の脂肪酸(塩)は、飽和脂肪酸(塩)又
は不飽和脂肪酸(塩)のどちらでもよく、0.5〜3重量
%配合される。この様な脂肪酸(塩)としてはラウリン
酸を主成分とする椰子酸(塩)、オレイン酸を主成分と
する牛脂脂肪酸(塩)、パーム脂肪酸(塩)などが使用
できるが、炭素数12の脂肪酸含量が90重量%以上の脂肪
酸塩が最も好ましい。
脂肪酸又はその塩が0.5重量%未満では、泥汚れに対
する洗浄力及びすすぎ性に対する効果は見られず、3重
量%を越えるとすすぎ性に寄与する効果は変わらず、逆
に洗濯時における起泡性を悪くするため好ましくない。
本発明の組成物には、下記のような2価金属イオン捕
捉能を有する有機多価カルボン酸塩を配合することが望
ましい。
ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩等のア
ミノポリ酢酸塩、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、無
水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マレイン
酸−メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−
アクリル酸エステル共重合体、無水マレイン酸−イソプ
レン共重合体などの高分子化合物の塩、マロン酸、コハ
ク酸、ジグリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸な
どの塩が挙げられる。
これらの中では、クエン酸、ジグリコール酸等の低級
多価カルボン酸の塩が好ましい。これら有機多価カルボ
ン酸塩は、該組成物の相安定性に寄与し、特に、ゲル化
防止に役立つ。更に洗濯液中においては、二価金属イオ
ン、特にCa2+,Mg2+等を捕捉し、洗浄捕捉剤として役立
つ。
有機多価カルボン酸は組成物中に1〜7重量%配合さ
れる。
この他任意成分として、プロテアーゼ、アミラーゼ、
リパーゼ、セルラーゼ等の酵素、及び塩化カルシウム等
の酵素安定化剤、蛍光染料、香料等も、通常の範囲内で
配合できる。
〔発明の効果〕
本発明の液体洗剤組成物は、無機ビルダーを多量に配
合している粉末洗剤に匹敵する泥汚れ洗浄効果を示す。
又洗濯時の泡立ちが増強され、すすぎ性も改善され、し
かも保存安定性を阻害しない。これらの効果は脂肪酸
塩、有機多価カルボン酸を配合することにより、より一
層向上する。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 表1に示す組成の液体洗剤組成物について、以下の様
に洗浄力、起泡性、すすぎ性を調べた。
(1)洗浄力試験 洗剤水溶液1に10cm×10cmの綿の泥汚れ汚染布
(人工汚染布)を5枚入れ、ターゴトメーターにて10
0rpmで次の条件で洗浄した。洗浄条件は次の通り。
(洗浄条件) 洗浄時間 10分 洗浄濃度 0.133% 水の硬度 4゜DH 水 温 20℃ ススギ 水道水にて5分間 洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の反射率
を自記色彩計(島津製作所製)にて測定し次式によって
洗浄率(%)を求めた(表には5枚の測定平均値を示
す)。
*) 泥汚れ汚染布(人工汚染布) 鹿沼園芸赤玉土を120℃±5℃で4時間乾燥後粉砕、1
50メッシュ(100μm)パスのものを120℃±5℃2時間
乾燥後、±150gを1000のパークレンに分散し、金巾#
2023布をこの液に接触、ブラッシングし、分散液の除
去、過剰付着汚れを脱落させる(特開昭55−26473号公
報)。
(2)起泡性、すすぎ性 パルセーダー型電気洗濯機(東芝製)にて20℃、30
の水道水を入れ、試料30mlないしは40mlを加え、撹拌、
溶解後、木綿肌着とポリエステル/木綿混紡のYシャツ
合わせて1kgとモデル油性汚れ2gを均一に濡布した汚
染布を上記の洗濯液に入れ、10分間強反転撹拌する。撹
拌停止後、泡の塗により起泡性を評価した後排水し、衣
料を1分間脱水しパルセーダーを水道水ですすいだ後、
再び水道水30を入れ、衣料を加え3分間強反転バッチ
すすぎを行い、撹拌停止後の泡の量にてすすぎ性を判定
した。
起泡性の評価基準 A:泡が柱状になる B:泡が平面状にある C:泡がほとんどたたない すすぎ性の評価基準 A:洗濯液の液面に泡がほとんど見られない。
B:洗濯液の液面の約1/4に泡が存在する。
C:洗濯液の液面の約1/2に泡が存在する。
*モデル油性汚れ組成 綿実油 60% コレステロール 10% オレイン酸 10% パルミチン酸 10% 液体及び固体パラフィン 10% 実施例2 表1のNo.3,6,9の試料をスクリュー管(直径4cm、高
さ10cm)に入れ、40℃、20℃、−5℃に保存し、保存1
ケ月後の固結、分離、沈澱を肉眼判定により判定した。
No.3は−5℃の試験で若干の固結を生じたが、室温で
回復し、他のいずれも透明均一の状態を保持した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1:88 1:12)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ノニオン界面活性剤10〜30重量% (b) スルホネート型又はサルフェート型アニオン界
    面活性剤 10〜30重量% (但し、(a)+(b)の和は30重量%以上) (c) 次の一般式(I) (式中、Rは炭素数7〜23のアルキル基、ヒドロキシア
    ルキル基、アラルキル基又はアルケニル基を、Xは水素
    原子、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン又はト
    リエタノールアンモニウムイオンを示す)で表される2
    級アミドアミノ酸又はその塩 0.1〜10重量% (d) 可溶化剤 1〜10重量% (e) 水 を含有することを特徴とする衣料用液体洗剤組成物。
  2. 【請求項2】更に炭素数8〜20の脂肪酸又はその塩を0.
    5〜3重量%含有する請求項1記載の衣料用液体洗剤組
    成物。
  3. 【請求項3】更に低級多価カルボン酸塩を1〜7重量%
    含有する請求項1又は2記載の衣料用液体洗剤組成物。
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