JP3154925B2 - 開き戸の閉止装置 - Google Patents

開き戸の閉止装置

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JP3154925B2
JP3154925B2 JP21522395A JP21522395A JP3154925B2 JP 3154925 B2 JP3154925 B2 JP 3154925B2 JP 21522395 A JP21522395 A JP 21522395A JP 21522395 A JP21522395 A JP 21522395A JP 3154925 B2 JP3154925 B2 JP 3154925B2
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桂一郎 松田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、開き戸の閉止装置
に関し、特に開き戸を閉動限位置に機械的保持力又は磁
気的吸着力で保持するキャッチ手段と開き戸が閉動限位
置に達したときに自動的に係合して開き戸の開動を阻止
するフック手段とを併用した開き戸の閉止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、開き戸の閉止装置としては、開口
壁に被係合部材を取付けるとともに、開き戸にこの被係
合部材に自動係合可能なフック部材とこのフック部材を
係合解除操作する操作手段とを有する閉止ユニットを取
付けたものが知られている。
【0003】また、開口壁と開き戸の一方に磁石ユニッ
トを取付け、他方に強磁性体を取付け、開き戸を閉じた
ときに磁石ユニットが強磁性体に吸着し、開き戸を閉動
限位置で保持するようにした、所謂マグネットキャッチ
を適用したものや、開口壁と開き戸の一方に、互いに対
向して弾性的に支持された一対のローラを取付け、他方
に開き戸を閉じたときにこれら一対のローラを押し広げ
ながらそれらの間に嵌入可能な矢頭状の楔部材を取付け
て成る、所謂ローラキャッチを適用したものが知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ック部材を用いた閉止装置では、開き戸を閉じた状態で
フック部材と被係合部材の間に開き戸の開閉方向の隙間
があると開き戸にがたつきを生じるという問題があり、
それを防止するには開き戸及び閉止装置の寸法精度並び
にそれらの取付精度を高くする必要があり、適用範囲が
限定されるという問題があり、またフック部材を被係合
部材に強く係合させている場合、複雑な機構を採用しな
いと、係合解除操作に大きな力を要し、操作性が良くな
いという問題もある。
【0005】これに対してマグネットキャッチやローラ
キャッチは、開き戸を閉じれば、磁気的吸着力または機
械的保持力にて開き戸が必ず閉動限位置で保持されるた
め、開き戸を閉じた状態で容易にがたつきを生じて不快
感を与える恐れがなく、開くときにも所定以上の開動操
作力を作用するだけで開けることができるため、大変使
い勝手が良いという利点がある。しかるに、地震時に内
部の収納物が移動して開き戸を内側から押し開く力が作
用すると、開き戸は容易に開いてしまい、内部の収容物
が外部に飛び出して破損したり、人に当たったりすると
いう問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、比較
的容易に開閉できるとともに閉じた状態でがたつきを生
じず、かつ操作しない限り不測に開いてしまう恐れのな
い開き戸の閉止装置を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、後述の実施例における参照符号を参考ま
でに括弧書きして示すならば、キャッチ手段(6) と、フ
ック手段(7) と、操作手段(9) と、押圧具(23,47) と
備え、キャッチ手段(6) は、機械的保持力または磁気的
吸着力で開き戸(3) を閉動限位置に保持し、当該機械的
保持力または磁気的吸着力以上の開動操作力が開き戸
(3) に作用したときに開き戸(3) の開動を許す、キャッ
チ部材(16)と被キャッチ部材(11,41,49)とを有し、フッ
ク手段(7)は、開き戸(3) が閉動限位置に達したときに
自動的に係合して当該開き戸(3) の開動を阻止する自動
係合フック(18)と被係合部材(11,41) とを有し、この自
動係合フック(18)と被係合部材(11,41) とは、開き戸
(3) がキャッチ手段(6) で閉動限位置に保持されている
とき、開き戸(3) の開閉方向において互いに隙間(20)を
隔てて対向し、操作手段(9) は、開き戸(3) に設けられ
た操作具(27,31) と、この操作具(27,31) に連動してフ
ック手段(7) の自動係合フック(18)を被係合部材(11,4
1) から離脱させる連動機構とを有し、押圧具(23,47)
は、前記操作具(27,31) と連動移動して被キャッチ部材
または被係合部材(11,41) を押圧し、キャッチ手段(6)
のキャッチ部材(16)と被キャッチ部材(11,41) とをその
機械的保持力または磁気的吸着力に抗して互いに離間さ
せるように構成するものである。
【0008】
【0009】操作手段(9) は、具体的には回転操作具(2
7)と、回転操作具(27)と連動して回転するカム(24)と、
カム(24)の回転により移動する移動部材(21)と、自動係
合フック(18)またはそれと連動する揺動部材(36)の回転
軸芯から偏芯した部分に係合するように移動部材(21)に
設けられた係合片(22)とを有し、または上記回転操作具
(27)とカム(24)に代えて、開き戸(3) の開閉つまみ(30)
に押し込み可能に装着された押込操作具(31)を設けても
よい。
【0010】また、フック手段(7) を、或いはさらにキ
ャッチ手段(6) や押圧具(23,47) も、開き戸(3) の上部
位置と下部位置のいずか又はその両方に配設し、それら
と離間した位置に操作手段(9) を配設することもでき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の開き戸の閉止装置
の一実施形態について、図1、図2及び図7(a)を参
照しながら説明する。
【0012】図1、図2において、1は開き戸3にて開
閉すべき開口であり、2はその開口壁である。開き戸3
は、図7(a)に示すように、その基端側縁が蝶番4に
て開閉自在に支持され、遊端側部の上下方向中間位置に
閉止装置5が配設されている。この閉止装置5は、キャ
ッチ手段6とフック手段7とキャッチ解除手段8と操作
手段9にて構成されている。
【0013】閉止手段5の具体構成を説明すると、開き
戸3側に閉止ユニット10が装着され、開口壁2側に断
面形状L字状の掛止金具11が取付けられている。掛止
金具10はキャッチ手段6の被キャッチ部材とフック手
段7の被係合部材を兼用するものである。
【0014】閉止ユニット10の本体ケース12は、開
き戸3の内面側に取付けられ、かつこの本体ケース12
には開き戸3に貫通形成された貫通孔13に挿入嵌合さ
れる筒状部14が一体的に結合されている。この筒状部
14の外周にはその基部よりも小径の外周ねじ14aが
形成されるとともに先端が端壁14bにて閉じられ、さ
らにこの端壁に貫通穴14cが形成されている。開き戸
3の外面側には蓋付き筒体15が配設され、その筒体部
が貫通孔13に嵌合されるとともに内周に形成した雌ね
じ15bが筒状部14の外周ねじ14aに螺合されてい
る。また、この蓋付き筒体15の蓋部外周に開き戸3の
貫通孔13の周囲外面に係合する鍔15bが形成され、
本体ケース12と蓋付き筒体15にて開き戸3を挟持し
て閉止ユニット10を固定するように構成されている。
また、蓋付き筒体15の蓋部の中央部には貫通穴15c
が形成され、筒体部の奥端部には雌ねじ15bを形成し
ない小径の段部15dが形成されている。
【0015】本体ケース12内の下部には、開き戸3が
閉動限位置に達したときに掛止金具11に吸着するよう
に、一部を本体ケース12から突出させてキャッチ部材
としての磁石ユニット16が配設されている。この磁石
ユニット16は、一対のヨーク板間に永久磁石を配設し
たものを微小範囲移動可能に保持してなる周知のもので
あり、掛止金具11に確実に密着することにより強い吸
着力を発揮する。
【0016】また、本体ケース12内の上部には、垂直
軸芯回りに回転自在に支持された支軸17に自動係合フ
ック18が固定され、この自動係合フック18が掛止金
具11に対して開口1の奥側から係合する位置と係合解
除位置との間で揺動自在に支持されている。19は自動
係合フック18を係合位置に向けて揺動付勢するねじり
コイルばねである。また、開き戸3がキャッチ手段6で
閉動限位置に保持されているとき、この自動係合フック
18と掛止金具11とが、開き戸3の開閉方向において
互いに隙間20を隔てて対向するように構成されてい
る。
【0017】本体ケース12内の自動係合フック18の
側部に移動部材21が開き戸3の開閉方向に移動自在に
配設され、その一部は筒状部14内に嵌入されている。
この移動部材21の側面に突設された係合片22が係合
位置にある自動係合フック18の回転軸芯から偏芯した
部分20aに係合しており、移動部材21を開き戸3を
閉じる方向に移動させると、自動係合フック18がねじ
りコイルばね19の付勢力に抗して係合解除位置に揺動
するように構成されている。また、開き戸3がキャッチ
手段6で閉動限位置に保持されているとき、先端が掛止
金具11に当接又は近接するように移動部材21から掛
止金具11に向けて押圧具23が一体的に突設されてい
る。この押圧具23はキャッチ解除手段8を構成してい
る。
【0018】筒状部14内にはカム24が回転自在に配
設され、かつねじりばね25にて所定回転位置に向けて
回転付勢されている。このカム24はその端面に移動部
材21に係合するカム面24aを有し、カム24を回転
させると移動部材21が開口1奥側に向けて移動するよ
うに構成されている。
【0019】カム24のカム面24aとは反対側の端面
には、筒状部14の端壁14bの貫通穴14c、及び蓋
付き筒体15の蓋部中央の貫通穴15cを貫通して外部
に突出する角軸26の一端が係合され、角軸26の外部
に突出した他端には回転操作つまみ27が取付けられて
いる。角軸26の中間には位置決め板28が固着され、
この位置決め板28が蓋付き筒体15内周の雌ねじ15
bに螺合してその奥端の段部19dに係合させたリング
状の板ナット29と蓋付き筒体15との間で回転自在に
位置決めされており、これによって角軸26の突出長が
規制されて回転操作つまみ27の位置決めがなされてい
る。
【0020】以上の構成の開き戸の閉止装置において
は、開き戸3を閉じると閉動限位置でキャッチ手段6に
て確実に保持されるのでがたつきを生じる恐れはなく、
それと同時に自動係合フック18が掛止金具11を乗り
越えてこの掛止金具11に係合可能状態となるので、地
震時等に開き戸3を開かせる力が内側から作用するよう
なことがあっても開き戸3が不測に開いてしまうような
ことはない。
【0021】また、開き戸3を開くときには、回転操作
つまみ27を回しながら引くと、回転操作つまみ27の
回転に伴って自動係合フック18が掛止金具11に対す
る係合位置から係合解除位置に揺動することにより開き
戸3を開くことができ、その際に開き戸3がキャッチ手
段6にて保持されている状態で自動係合フック18と掛
止金具11の間に開き戸3の開閉方向に隙間20がある
のでその操作を抵抗なく極めて軽く行なうことができ
る。従って、開き戸3が不測に開くのを防止するために
キャッチ手段6にフック手段7を併用しても開き戸3の
開閉を比較的容易に行なうことができ、使い勝手がよく
かつ安全性の高い開き戸を実現することができる。
【0022】更に、回転操作つまみ27の回転に伴って
押圧具23にて掛止金具11を押圧するので、回転操作
つまみ27の回転操作力にてキャッチ手段6の磁石ユニ
ット16を掛止金具11から離脱させることができ、し
たがって閉動限位置でキャッチ手段6にて開き戸3を強
く保持していても、開き戸3を開くときには軽く開くこ
とができる。
【0023】上記実施形態では、操作手段9の操作具と
して回転操作つまみ27を設け、カム24を介して移動
部材21を移動させるようにしたが、図3に示すよう
に、開き戸3の開閉つまみ30に押し込み可能な押込操
作具31を装着し、この押込操作具31と移動部材21
を結合軸33にて連結した構成としてもよい。図3にお
いて、33は押込操作具31を突出付勢するばねであ
る。
【0024】また、上記実施形態では、図7(a)に示
すように、開き戸3の開閉操作箇所に、キャッチ手段6
とフック手段7とキャッチ解除手段8と操作手段9を備
えた閉止ユニット10を配設した例を示したが、本発明
はこのような実施形態に限定されるものではなく、図7
(b)に示すように、操作手段9を備えた操作ユニット
34は開き戸3の開閉操作箇所に配設し、キャッチ手段
6とフック手段7とキャッチ解除手段8を備えた閉止ユ
ニット40を開き戸3の上部位置に、又は仮想線で示す
ように下部位置に、或いはその両方に配設し、操作ユニ
ット34と閉止ユニット40を連結軸39で連結しても
よい。また、図7(c)に示すように、図7(a)の閉
止ユニット10を開き戸3の開閉操作箇所に配設した上
で、さらに開き戸3の上部位置や下部位置に、或いはそ
の両方に閉止ユニット40を配設してそれらを連結軸3
9で連結してもよい。さらに、図7(d)に示すよう
に、一対の開き戸3,3を有する両開き戸においても、
各開き戸3に図7(b)と同様に操作ユニット34と閉
止ユニット40を配設して連結軸39で連結すればよ
い。
【0025】操作ユニット34は、図4に示すように、
閉止ユニット10の本体ケース12に対応する操作ケー
ス35内に揺動部材36が配設されて回転自在に支持さ
れた回転軸37に固定され、回転軸37はねじりコイル
ばね38にて所定の回転位置に向けて付勢されている。
この操作ケース35内の揺動部材36の側部に移動部材
21が配設されてその係合片22が揺動部材36の回転
軸芯から偏芯した部分に係合されている。また、図3と
同様に、移動部材21は結合軸32を介して開閉つまみ
30に装着された押込操作具31に連結されている。そ
して、回転軸27は連結軸39と結合されている。な
お、図1に示す回転操作つまみ27とカム24から成る
操作手段9を適用してもよいことはいうまでもない。
【0026】閉止ユニット40は、図5に示す例では開
き戸3の上縁に沿って配設され、掛止金具41は開口1
の天井壁に取付けられている。この掛止金具41は、被
係合部41aと被キャッチ部41bが適当間隔をあけて
垂下されている。そして、閉止ユニット40の本体ケー
ス42の一側部において連結軸39に連結された回転軸
43が回転自在に支持され、この回転軸43に対して回
転自在に自動係合フック18が装着され、かつねじりコ
イルばね19にて被係合部41aに対する係合位置に向
けて揺動付勢されている。この自動係合フック18の側
部に回転軸43に固定された揺動部材44が配設され、
さらにこの揺動部材44の側部に移動部材45が配設さ
れるとともにこの移動部材45と一体的に被係合部41
aを押圧するキャッチ解除手段8としての押圧具47が
設けられている。移動部材45には揺動部材44と自動
係合フック18の回転軸芯から偏芯した部分に係合する
係合片46が突設されている。また本体ケース42内の
他側部には被キャッチ部41bに対向するように磁石ユ
ニット16が配設されている。
【0027】この閉止ユニット40においては、操作ユ
ニット34にて連結軸39が回転されると、その回転に
伴って回転軸43を介して揺動部材44が揺動し、係合
片46を介して自動係合フック18が係合解除位置に揺
動し、それと同時に押圧具47が被係合部41aを押圧
して磁石ユニット16を被キャッチ部41bから離脱さ
せる。
【0028】このように閉止ユニット40を開き戸3の
上部位置又は下部位置又はその両方に配設し、操作ユニ
ット34を中間位置に配設した場合、図8に示すよう
に、キャッチ部材としての磁石ユニット16と自動係合
フック18だけが設けられ、キャッチ解除手段8として
の押圧具47を有しない閉止ユニット50を配設した場
合には、開閉つまみ30を用いて開き戸3を開くとき
に、開き戸3の上部又は下部又はその両方が磁石ユニッ
ト16に吸着されているため、図8(a)に仮想線で示
すように開き戸3が撓み、その後急激に吸着離脱するた
めに開き戸3の不快な振動を生じることになる。これに
対して、図5に示すように、閉止ユニット40にキャッ
チ解除手段8としての押圧具47を設けて開き戸3を開
く初期に磁石ユニット16を被キャッチ部41bから離
脱させることにより、開き戸3を不快な振動を生じるこ
となく、円滑に開くことができる。
【0029】なお、図5では、開き戸3の上縁に沿って
配設される閉止ユニット40と天井面に取付けられる掛
止金具41の組合せの例を示したが、閉止ユニット40
を開き戸3の下縁に沿って配設し、床面に掛止金具41
を取付ける場合も同様の構成で良く、また図6に示すよ
うに、キャッチ部材としての磁石ユニット16を備えて
いない閉止ユニット48を開き戸3側に配設し、この閉
止ユニット48の近傍に被キャッチ部材49を取付け、
キャッチ部材としての磁石ユニット16は開口の天井面
又は床面(図示例では床面)に取付けてもよい。さら
に、図5、図6の例では、図7(d)に示すような両開
きの開き戸に適用した例を示したので、閉止ユニット4
0,48を開き戸3の上縁又は下縁に沿って配設し、掛
止金具41を天井面または床面に配設したが、図7
(b)、(c)に示すような片開きの開き戸に適用する
場合は、図1〜図3に示すように、閉止ユニット40、
48を開き戸3の側縁に沿うように構成し、掛止金具4
1を側壁に取付けるようにすればよい。
【0030】また、上記実施形態では、キャッチ手段6
として、磁気的な吸着力を利用する磁石ユニット16を
用いたマグネットキャッチの例を示したが、機械的な保
持力を利用する周知のローラキャッチを用いてもよいこ
とは言うまでもない。
【0031】
【発明の作用及び効果】本発明の開き戸の閉止装置は以
上のように実施し得るものであって、開き戸を閉じると
閉動限位置でキャッチ手段にて確実に保持されてがたつ
きを生じる恐れがなく、それと同時に自動係合フックが
被係合部材を乗り越えてこの被係合部材に係合可能状態
となるので、地震時等に開き戸を開かせる力が内側から
作用するようなことがあっても開き戸が不測に開いてし
まうようなことはなく、かつ開き戸を開くときには、操
作手段を操作して自動係合フックを被係合部材から離脱
させることにより開くことができ、しかも開き戸がキャ
ッチ手段にて保持されている状態で自動係合フックと被
係合部材の間に開き戸の開閉方向に隙間があるので、自
動係合フックを被係合部材から離脱させる操作手段の操
作は抵抗なく極めて軽く行なうことができ、従って開き
戸が不測に開くのを防止するためにキャッチ手段にフッ
ク手段を併用しても開き戸の開閉を比較的容易に行なう
ことができ、使い勝手がよくかつ安全性の高い開き戸を
実現することができる。
【0032】しかも、操作手段の操作に連動する押圧具
にて被キャッチ部材または被係合部材を押圧するように
構成しているので、操作力にてキャッチ手段をその機械
的保持力または磁気的吸着力に抗して離脱させることが
でき、キャッチ手段にて開き戸を強く保持しながら開き
戸を軽く開くことができる。
【0033】また、操作手段の操作部を、回転操作具や
開閉つまみ部に付設した押込操作具にて構成すると、開
き戸の開き操作と一連した無理のないワンタッチ動作と
なり、開き戸を抵抗感なく開閉操作することができる。
【0034】また、フック手段を開き戸の上部位置と下
部位置のいずれか又はその両方に設けると、開き戸が不
測に開くのを効果的に防止することができ、かつ操作手
段はそれらと離間した操作のし易い箇所に配設すること
により、操作も容易に行なうことができる。
【0035】さらに、キャッチ手段も開き戸の上部位置
と下部位置のいずか又はその両方に配設すると開き戸の
がたつきを確実に防止でき、かつその際に押圧具も同様
に配置して操作のし易い箇所に配置した操作手段にてキ
ャッチ手段を離脱させるようにすると、押圧具を設けな
かった場合にはキャッチ手段の離脱時の反動で開き戸が
不快に振動するという問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開き戸の閉止装置の一実施形態の要
部の横断平面図である。
【図2】 図1のA−A矢視断面図である。
【図3】 本発明の開き戸の閉止装置の他の実施形態の
要部の横断平面図である。
【図4】 本発明の開き戸の閉止装置の別の実施形態の
操作ユニットを示し、(a)は横断平面図、(b)は縦
断正面図、(c)は縦断側面図である。
【図5】 同実施形態の閉止ユニットを示し、(a)は
横断平面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図であ
る。
【図6】 本発明の開き戸の閉止装置のさらに別の実施
形態の要部の平面図である。
【図7】 本発明の開き戸の閉止装置を構成する各手段
の各種配置形態の説明図である。
【図8】 本発明の開き戸の閉止装置において、キャッ
チ解除手段を配設しなかった場合の問題点の説明図で、
(a)は側面図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
3 開き戸 5 閉止装置 6 キャッチ手段 7 フック手段 9 操作手段 11 掛止金具(被キャッチ部材及び被係合部材) 16 磁石ユニット(キャッチ部材) 18 自動係合フック 20 隙間 21 移動部材 22 係合片 23 押圧具 24 カム 27 回転操作つまみ 30 開閉つまみ 31 押込操作具 36 揺動部材 41 掛止金具 47 押圧具 49 被キャッチ部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャッチ手段(6) と、フック手段(7) と、
    操作手段(9) と、押圧具(23,47) とを備え、 キャッチ手段(6) は、機械的保持力または磁気的吸着力
    で開き戸(3) を閉動限位置に保持し、当該機械的保持力
    または磁気的吸着力以上の開動操作力が開き戸(3) に作
    用したときに開き戸(3) の開動を許す、キャッチ部材(1
    6)と被キャッチ部材(11,41,49)とを有し、 フック手段(7) は、開き戸(3) が閉動限位置に達したと
    きに自動的に係合して当該開き戸(3) の開動を阻止する
    自動係合フック(18)と被係合部材(11,41) とを有し、こ
    の自動係合フック(18)と被係合部材(11,41) とは、開き
    戸(3) がキャッチ手段(6) で閉動限位置に保持されてい
    るとき、開き戸(3) の開閉方向において互いに隙間(20)
    を隔てて対向し、 操作手段(9) は、開き戸(3) に設けられた操作具(27,3
    1) と、この操作具(27,31) に連動してフック手段(7)
    の自動係合フック(18)を被係合部材(11,41) から離脱さ
    せる連動機構とを有し、押圧具(23,47) は、前記操作具(27,31) と連動移動して
    被キャッチ部材または被係合部材(11,41) を押圧し、キ
    ャッチ手段(6) のキャッチ部材(16)と被キャッチ部材(1
    1,41) とをその機械的保持力または磁気的吸着力に抗し
    て互いに離間させる 開き戸の閉止装置。
  2. 【請求項2】操作手段(9) は、回転操作具(27)と、回転
    操作具(27)と連動して回転するカム(24)と、カム(24)の
    回転により移動する移動部材(21)と、自動係合フック(1
    8)またはそれと連動する揺動部材(36)の回転軸芯から偏
    芯した部分に係合するように移動部材(21)に設けられた
    係合片(22)とを有する請求項1に記載の開き戸の閉止装
    置。
  3. 【請求項3】操作手段(9) は、開き戸(3) の開閉つまみ
    (30)に押し込み可能に装着された押 込操作具(31)と、こ
    の押込操作具(31)と連動して移動する移動部材(21)と、
    自動係合フック(18)またはそれと連動する揺動部材(36)
    の回転軸芯から偏芯した部分に係合するように移動部材
    (21)に設けられた係合片(22)とを有する請求項1又は2
    に記載の開き戸の閉止装置。
  4. 【請求項4】フック手段(7) を開き戸(3) の上部位置と
    下部位置のいずか又はその両方に配設し、それらと離間
    した位置に操作手段(9) を配設した請求項1〜3の何れ
    に記載の開き戸の閉止装置。
  5. 【請求項5】キャッチ手段(6) とフック手段(7) と押圧
    具(23,47) を、開き戸(3) の上部位置と下部位置のいず
    か又はその両方に配設し、それらと離間した位置に操作
    手段(9) を配設した請求項1〜3の何れかに記載の開き
    戸の閉止装置。
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