JP2923234B2 - プッシュボタンラッチ装置 - Google Patents

プッシュボタンラッチ装置

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JP2923234B2
JP2923234B2 JP7259403A JP25940395A JP2923234B2 JP 2923234 B2 JP2923234 B2 JP 2923234B2 JP 7259403 A JP7259403 A JP 7259403A JP 25940395 A JP25940395 A JP 25940395A JP 2923234 B2 JP2923234 B2 JP 2923234B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種のキャビネッ
ト、戸棚類、自動車のダッシュボード等の開口部を有し
た筐体に対して開閉自由に蝶着される蓋、扉等の蓋体を
これの閉塞時には隙間のない全周が完全に閉じた状態に
拘束し、開扉時には蓋体の押しボタンを押すことによっ
て上記拘束を解いて自由に開放操作することができるプ
ッシュボタンラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は開口部を閉ざす扉や蓋体を閉塞時
に拘束するラッチ装置に関しては多くの装置が提案され
ているが、扉の押付けを繰り返すことでロックし、また
はこれを解除でき、扉に把手が不要となる押込み型のラ
ッチ装置としては実開昭61−176373号公報に記
載されたものがあり、このラッチ装置は扉に設けた係合
体の第一の押込みでケースに収めた係止部材(摺動体)
をケース内方に押し入れ、これと同時にこの係止部材の
先端に備えた係止爪をケースの開口部で閉じ合せてこの
間に上記係合体を挾み付け、併せて係止部材の上面に設
けるハート形の循環通路の係止部にケースに備える滑合
突起(ストッパー部材)を係合させて押入れ状態に拘束
し、上記係合体の抜け出しを阻止して扉の開放を止める
ものであり、その開放時には扉を再度押込んでハート形
循環通路の係止部に係合する滑合突起を外して係止部材
の摺動を自由にし、これによって係止爪による挾持を開
放して扉の開放を自由にできるものである。
【0003】また、特開昭64−6483号公報に記載
された浮き出しラッチは、扉を蝶着した本体に固定され
た固定筒と、扉を閉めることにより扉裏のストライクと
係脱する摺動体と、この摺動体の表面に設けられたハー
ト形のカム溝と、このカム溝に一端を挿入して摺動体の
移動でカム溝を一巡するトレーサとからなり、上記スト
ライクが固定筒中にばねの付勢に抗して押し込まれ、ス
トライクを保持して扉を閉めた状態に保ち、再び扉を一
旦押し込んで開扉するものである。
【0004】さらに、この種の浮き出しラッチにおい
て、カム溝の代りにカム爪をロッドに回転可能に設け、
扉裏面のストライクを押し込む毎にこのカム爪が固定筒
内の第1突起爪または第2突起爪によってストライクを
1対の保持片がロックしたり、または開放するものは特
開平6−317060号公報および特開平6−3170
61号公報、または特開平5−202667号公報によ
っても公知である。
【0005】さらに、特開平5−340153号公報に
記載されたラッチ装置は、扉を押して扉に取り付けた鉤
形ストライカを押し込むことによりハウジング内に固定
されたカムの外周によって形成された循環カム溝の中を
支持部材の両トレース部が順次循環しながら摺動し、そ
の位置によってラッチボディを介して係止凹部をもつホ
ルダの角度を変化させ、そのホルダの係止凹部とストラ
イカの鉤部との係脱をおこなうものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたラッチ装置はいずれも扉を押す操作によ
りラッチ装置の係脱を行なうものであるから、閉まって
いる扉を開ける際にも一旦扉を押して係止部材を外さな
ければならない。そのために、これらのラッチ装置で
は、図12に示すようにキャッチ部を備えたハウジング
1が取り付けられている筐体2と、係止部材3を取り付
けた扉4の間には必ず1.6〜2.0mm程度の「押し
代」を設けなければならないという欠点があった。
【0007】そして、この押し代を設けると閉塞時に無
意識に扉に触れただけでも扉が開いてしまうばかりでな
く、地震などによって扉が振動した場合にも、その扉が
容易に開いてしまい、キャビネットや戸棚などの内部に
収納されている食器類、ガラス瓶、調度品などが開口か
ら放出されて予想外の被害が生じる危険性があった。さ
らに、食器戸棚などでは閉塞時でもこの押し代としての
筐体と扉との隙間からゴキブリなどの害虫が入り込んだ
り、あるいは密閉性がわるく空気中のバイ菌が侵入した
りして衛生的にも大きな問題があった。そこで、最近ワ
ンタッチ操作による開閉装置であって、しかも「押し
代」がなく、さらに地震などの振動によっても扉がむや
みに開かないラッチ装置の開発が特に要望されている。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、開口部を有する筐体に対して開閉自由に蝶着
された蓋、扉などの蓋体をその閉塞時には全周が隙間の
ない完全に閉じた状態に拘束し、開扉時には蓋体の押し
ボタンを押すことによって上記拘束を解いて自由に開放
操作することができるプッシュボタンラッチ装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記目的を
達成するために、ハウジング内に受け部材とラッチ部材
とを引きばねを介して対向させて設け、該ラッチ部材の
両側に形成された各翼片には前記ハウジングに横架して
設けられた2本のリベットにそれぞれ係脱可能な一対の
切欠きを対向して形成し、係止部材が前記受け部材を押
圧しながらハウジング内に挿入された際に、該係止部材
の挿入状態に応じて前記受け部材が変位し、該受け部材
の変位により引きばねを介して対向して設けられたラッ
チ部材が、前記第1のリベットと第1の切欠きとの係合
関係を保ちながら傾動し、該ラッチ部材の傾動によって
ハウジング内に挿入された係止部材を掛止めするように
構成したプッシュボタンラッチ装置において、前記係止
部材23は連結杆25によりボタン保持体26に収容さ
れた押しボタン27と連接され、該係止部材23はボタ
ン保持体26に対して第1の押しばね28によって押圧
され、かつ前記押しボタン27は該ボタン保持体26に
対して第2の押しばね29によって押圧されていること
を特徴としている。
【0010】 ハウジング内に受け部材とラッチ部材と
を引きばねを介して対向させて設け、該ラッチ部材の両
側に形成された各翼片には前記ハウジングに横架して設
けられた2本のリベットにそれぞれ係脱可能な一対の切
欠きを対向して形成し、ボタン保持体内の押しボタンを
介して係止部材がハウジング内に挿入された際に、該係
止部材の挿入状態に応じて受け部材が変位し、該受け部
材の変位により引きばねを介して対向して設けられたラ
ッチ部材が、前記第2のリベットと第2の切欠きとの係
合関係を保ちながら回動し、該ラッチ部材の回動によっ
て挿入された係止部材の掛止めが開放されるように構成
したプッシュボタンラッチ装置において、前記係止部材
23は連結杆25によりボタン保持体26に収容された
押しボタン27と連接され、該係止部材23はボタン保
持体26に対して第1の押しばね28によって押圧さ
れ、かつ前記押しボタン27は該ボタン保持体26に対
して第2の押しばね29によって押圧されていることを
特徴としている。
【0011】 特に、上記係止部材23は連結杆25に
よりボタン保持体26に収容された押しボタン27と連
接され、該係止部材23はボタン保持体26に対して第
1の押しばね28によって押圧され、かつ前記押しボタ
ン27は該ボタン保持体26に対して第2の押しばね2
9によって押圧されているために、閉扉時には筐体の開
口全周が蓋体によって隙間のない完全に閉塞した状態に
拘束されることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明すると、開口部を有する筐体内に固定されたハウ
ジング内に前後方向に移動可能な受け部材を配設し、こ
の受け部材とラッチ部材とを1つの引きばねを介して対
向させて設け、このラッチ部材の両側に形成された各翼
片には前記ハウジングの前後方向に間隔をもって横架し
て設けられた2本のリベットにそれぞれ係脱可能な一対
の切欠きをそれぞれ前記翼片の反対方向から対向して形
成されている。そして筐体が開扉状態ではこれらの2本
のリベットと一対の切欠きの中、第1のリベットと第1
の切欠きとの係合関係だけが保たれている。
【0013】一方、上記筐体に開閉自由に蝶着された
蓋、扉などに取り付けられたボタン保持体に押しボタン
が収容されており、この押しボタンに連結された係止部
材が配設されていて、その蝶着された蓋体によって筐体
の開口を閉じると、その係止部材が受け部材を押圧しな
がらハウジング内に挿入される。その際、この係止部材
の挿入状態に応じて前記受け部材が後方に押されて変位
し、この受け部材の変位により引きばねを介して対向し
て設けられているラッチ部材が、前記第1のリベットと
第1の切欠きとの係合関係を保ちながら掛止め方向に傾
動し、そのラッチ部材の傾動によってハウジング内に挿
入された係止部材先端の係合溝にラッチ部材の鉤部が掛
かり掛止め状態となる。このようにして係止部材にラッ
チ部材の鉤部が掛止め状態になると、ラッチ部材の鉤部
によって係止部材の係合溝が前記両者間の引きばねで引
かれる状態となる結果、閉扉時には筐体の開口全周が隙
間のない完全に密閉した状態に拘束される。
【0014】反対に、蓋体を開ける場合には蓋、扉など
に取り付けたボタン保持体内の押しボタンを押すことに
よって係止部材とラッチ部材との掛止め状態から係止部
材がハウジング内にさらに一層深く挿入されるから、こ
の係止部材の挿入状態に応じて受け部材が大きく変位
し、その受け部材の大きな変位により引きばねを介して
対向して設けられたラッチ部材も、上記掛け止め状態の
位置から一層深く変位し、そのため今度は前記第2のリ
ベットと第2の切欠きとの係合関係を保ちながら開放方
向に大きく回動し、このラッチ部材の回動によって挿入
された係止部材の掛止めが開放され、開扉される。した
がって、本発明に係るプッシュボタンラッチ装置はワン
タッチ開閉装置であっても「押し代」が必要でなく、閉
扉時には筐体の開口全周が蓋体によって隙間のない完全
に密閉した状態に拘束されるから衛生的であり、また地
震などの振動によって扉が振動してもボタン保持体内の
押しばねによって吸収されるからむやみに扉が開くこと
がない。
【0015】
【実施例】次に、プッシュボタンラッチ装置の作動する
状態について図面を参照して説明する。図において、開
口部を有する筐体とそれに開閉自由に蝶着された蓋、扉
などの蓋体が閉められる際に、ラッチ装置が掛止め作動
する状態を図1ないし図4に順次示し、反対に、蓋体が
開扉する際に、掛止め状態から開放される状態を図4な
いし図6に順次示している。
【0016】図において開口部を有する筐体2内の天
板、底板または側板のいずれかに固定された本実施例の
ハウジング5内には前端に受け部6を備えた受け部材7
を配設し、この受け部材7はハウジング5内で前後方向
に移動可能とし、この受け部材の後端8とラッチ部材9
の前部とを1つの引きばね10によって連結して両者を
ハウジング5内に対向させて設けられており、ラッチ部
材9の先端には鉤部9Aが形成されている。また、前記
引きばね10は受け部材の後端8よりさらに後方に延長
して設けられている。
【0017】さらに、上記ラッチ部材9の両側に形成さ
れた各翼片11には前記ハウジング5の前後方向に間隔
をもち、かつ高さを変えて横架して設けられた2本のリ
ベット12,13にそれぞれ係脱可能な一対の切欠き1
4,15をそれぞれ前記翼片11の反対方向から対向し
て形成されている。そして、通常の状態、すなわち筐体
2が開扉状態ではこれらの2本のリベット12,13と
一対の切欠き14,15の中、第1のリベット12と第
1の切欠き14とだけが係合関係を保っている。
【0018】一方、上記筐体2に蝶着された蓋、扉4な
どに開けた孔16にボタン保持体17を取り付け、ボタ
ン保持体17内には押しボタン18が抜け止め17Aを
介して収容されている。そしてこの押しボタン18には
両ねじ19により係止部材20が連結されていて、押し
ボタン18はボタン保持体17に対して押しばね21に
よって押圧されている。さらに係止部材20の先端部に
は係止溝22が形成されている。
【0019】 そして、このように蝶着された蓋体4に
よって筐体2の開口を閉じると、図1から図2に示すよ
うにその係止部材20の先端が受け部材7の受け部6を
押圧しながらハウジング内に挿入される。この係止部材
20の挿入状態に応じて前記受け部材7が後方に押され
て変位し、この受け部材7の後方への変位により引きば
ね10を介して対向して設けられているラッチ部材9
が、前記第1のリベット12と第1の切欠き14との係
合関係を保ちながら図において反時計方向に傾動し、図
3に示すようにそのラッチ部材9の傾動によってハウジ
ング内に挿入された係止部材20の先端に形成された係
合溝22にラッチ部材9の先端に形成された鉤部9Aが
入り込み、さらに図4に示すように引きばね10によっ
てラッチ部材9が一層引かれ係合溝22に鉤部9Aが完
全に掛かるから、両者は完全な掛止め状態となる。
【0020】このようにして係止部材の係合溝にラッチ
部材の鉤部が掛止め状態になると、そのラッチ部材の鉤
部によって係止部材が前記両者間の引きばねで引かれる
状態となる結果、閉塞時には筐体の開口全周が隙間のな
い完全に密閉された状態に拘束される。
【0021】反対に、蓋体を開ける場合には、図4に示
す係止部材20の係合溝22とラッチ部材9の鉤部9A
との掛止め状態から図5に示すように扉4などに取り付
けたボタン保持体17内の押しボタン18をP方向に押
すことによって、係止部材20がハウジング内にさらに
一層深く挿入されるから、この係止部材20の挿入状態
に応じて受け部材9が大きく後方へ変位し、この受け部
材9の大きな変位により引きばね10を介して対向して
設けられたラッチ部材9も、上記掛け止め状態の位置か
ら一層深く変位し、そのため今度は前記第2のリベット
13と第2の切欠き15との係合関係を保ちながら図に
おいて時計方向に大きく回動する。このラッチ部材9の
回動によって挿入された係止部材20の係合溝22とラ
ッチ部材9の鉤部9Aとの掛止めが開放される。そして
ボタン18を離せば図6に示すようにボタン保持体17
内の押しばね21によって扉4が開かれる。
【0022】 また、図7と図8には前記ハウジング5
を筐体2内の底板に固定され、筐体2の扉4が閉塞され
た状態を示しており、図9は分解した斜視図である。さ
らに図10には本実施例の係止部材23が示されてお
り、扉4に開けた孔にボタン保持体26を取付け、先端
に係合溝24を備えた係止部材23はねじ杆25により
ボタン保持体26に収容された押しボタン27と連接さ
れ、この係止部材23はボタン保持体26に対して第1
の押しばね28によって扉の手前に押され、同様に押し
ボタン27はボタン保持体26に対して第2の押しばね
29によって扉の手前に押圧されている。したがって、
この係止部材23も前記係止部材20と同様な動作を行
なうが、上記2つのばね28,29によって係止部材2
3が押しボタン27に常に押圧されており、例え扉4が
微細に振動しても、特に上記第1の押しばね28によっ
て係止部材23に伝わらず振動が吸収されるから、係止
部材23の係合溝24がラッチ部材9の先端鉤部9Aか
ら外れることがない。
【0023】 さらに図11には鋼製家具に取り付けて
扉が閉塞した状態が示されており、図において鋼製家具
30の底板31の下にある前板にハウジング33がその
一部で嵌着固定され、一方鋼製家具30の扉32にはボ
タン保持体37がその一部で嵌着固定されている。図の
閉塞した状態では前記の実施例と同様にハウジング33
内に挿入された係止部材の先端に形成された係合溝39
にラッチ部材34の先端に形成された鉤部34Aが入り
込み、引きばね40によってラッチ部材34が引かれ係
合溝39に鉤部34Aが完全に掛かるから、両者は完全
な掛止め状態となるから、鋼製家具30の開口全周が隙
間のない完全に密閉された状態に拘束される。反対に開
扉する場合には前記と同様に押しボタン38を押すだけ
で開放される。
【0024】 本実施例によれば、扉4を閉めればラッ
チ部材9,34の鉤部9A,34Aによって係止部材2
3の係合溝24が引きばね10,40で引かれる状態と
なっているから閉扉時には筐体2,30の開口全周が隙
間のない完全に閉塞状態に拘束できる。反対に、ボタン
保持体26内の押しボタン27を押すだけでラッチ部材
9,34が開放方向に回動して挿入された係止部材23
の係合溝24とラッチ部材9,34の鉤部9A,34A
との掛止めが開放され、簡単に開扉できる。本実施例を
用いた場合には、押し代がないから密閉性がよく、筐体
と扉との隙間からゴキブリなどの害虫が入り込んだり、
あるいは空気中のバイ菌が侵入したりすることがないか
ら衛生的にも好適である。
【0025】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、ハウジン
グ内に受け部材とラッチ部材とを引きばねを介して対向
させて設け、該ラッチ部材の両側に形成された各翼片に
は前記ハウジングに横架して設けられた2本のリベット
にそれぞれ係脱可能な一対の切欠きをそれぞれ対向して
形成したから、蓋、扉などを閉めるだけで係止部材が前
記受け部材を押圧しながらハウジング内に挿入され、そ
の受け部材の変位にともなってラッチ部材が所定方向に
傾動して係止部材にラッチ部材が掛け止めでき、その状
態ではラッチ部材の鉤部によって係止部材の係合溝が前
記両者間の引きばねで引かれる状態となっているから閉
扉時には筐体の開口全周が隙間のない完全に閉塞状態に
拘束できる。反対に、蓋、扉などを開ける場合はボタン
保持体内の押しボタンを押すだけでラッチ部材の反対方
向の回動によって挿入された係止部材の掛止めが開放さ
れ、簡単に開扉できる。
【0026】したがって、本発明によると、ワンタッチ
操作による開閉装置であっても「押し代」が必要でな
く、そのため閉扉時には筐体の開口全周が蓋体によって
隙間のない完全に閉塞した状態に拘束されるから衛生的
であり、また地震などの振動によって扉が振動してもボ
タン保持体内の押しばねによってその振動が吸収される
からむやみに扉が開くことがなく、地震などによって扉
が振動した場合にも、キャビネットや戸棚などの内部に
収納されている食器類、ガラス瓶、調度品などが開口か
ら放出されるような予想外の被害が生じる危険性が全く
ない。さらに、食器戸棚、鋼製家具などに使用すると押
し代がないから密閉性がよく、筐体と扉との隙間からゴ
キブリなどの害虫が入り込んだり、あるいは空気中のバ
イ菌が侵入したりすることがないから衛生的にも好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラッチ装置の掛け止めの作動状態を示す一部断
面説明図である。
【図2】ラッチ装置の掛け止めの作動状態を示す一部断
面説明図である。
【図3】ラッチ装置の掛け止めの作動状態を示す一部断
面説明図である。
【図4】ラッチ装置の掛け止めの作動状態を示す一部断
面説明図である。
【図5】ラッチ装置の開放の作動状態を示す一部断面説
明図である。
【図6】ラッチ装置の開放の作動状態を示す一部断面説
明図である。
【図7】ラッチ装置を取り付けた筐体の閉塞状態を示す
側面図である。
【図8】ラッチ装置を取り付けた筐体の閉塞状態を示す
斜視図である。
【図9】ラッチ装置の分解説明図である。
【図10】本実施例の係止部材を取り付けた蓋体の断面
図である。
【図11】鋼製家具に取り付けたラッチ装置の掛け止め
作動状態を示す断面説明図である。
【図12】従来例を取り付けた筐体の閉塞状態を示す平
面図である。
【符号の説明】
2 筐体 4,32 扉 5,33 ハウジング 6 受け部 7,36 受け部材 8 後端部 9,34 ラチット部材 9A,34A 鉤部 10,40 引きばね 11 翼片 12,35 第1リベット 13 第2リベット 14 第1の切欠き 15 第2の切欠き 16 透孔 17,26,37 ボタン保持体 17A 抜け止め 18,27,38 ボタン 19 両ねじ 20,23 係止部材 21,28,29,41 押しばね 22,24,39 係止溝 25 ねじ杆 30 鋼製家具 31 底板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に受け部材とラッチ部材と
    を引きばねを介して対向させて設け、該ラッチ部材の両
    側に形成された各翼片には前記ハウジングに横架して設
    けられた2本のリベットにそれぞれ係脱可能な一対の切
    欠きを対向して形成し、係止部材が前記受け部材を押圧
    しながらハウジング内に挿入された際に、該係止部材の
    挿入状態に応じて前記受け部材が変位し、該受け部材の
    変位により引きばねを介して対向して設けられたラッチ
    部材が、前記第1のリベットと第1の切欠きとの係合関
    係を保ちながら傾動し、該ラッチ部材の傾動によってハ
    ウジング内に挿入された係止部材を掛止めするように構
    成したプッシュボタンラッチ装置において、前記係止部
    材23は連結杆25によりボタン保持体26に収容され
    た押しボタン27と連接され、該係止部材23はボタン
    保持体26に対して第1の押しばね28によって押圧さ
    れ、かつ前記押しボタン27は該ボタン保持体26に対
    して第2の押しばね29によって押圧されていることを
    特徴とするプッシュボタンラッチ装置。
  2. 【請求項2】 ハウジング内に受け部材とラッチ部材と
    を引きばねを介して対向させて設け、該ラッチ部材の両
    側に形成された各翼片には前記ハウジングに横架して設
    けられた2本のリベットにそれぞれ係脱可能な一対の切
    欠きを対向して形成し、ボタン保持体内の押しボタンを
    介して係止部材がハウジング内に挿入された際に、該係
    止部材の挿入状態に応じて受け部材が変位し、該受け部
    材の変位により引きばねを介して対向して設けられたラ
    ッチ部材が、前記第2のリベットと第2の切欠きとの係
    合関係を保ちながら回動し、該ラッチ部材の回動によっ
    て挿入された係止部材の掛止めが開放されるように構成
    したプッシュボタンラッチ装置において、前記係止部材
    23は連結杆25によりボタン保持体26に収容された
    押しボタン27と連接され、該係止部材23はボタン保
    持体26に対して第1の押しばね28によって押圧さ
    れ、かつ前記押しボタン27は該ボタン保持体26に対
    して第2の押しばね29によって押圧されていることを
    特徴とするプッシュボタンラッチ装置。
JP7259403A 1995-09-12 1995-09-12 プッシュボタンラッチ装置 Expired - Fee Related JP2923234B2 (ja)

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