JPH10196190A - 家具の開閉部材の係止機構 - Google Patents

家具の開閉部材の係止機構

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JPH10196190A
JPH10196190A JP22597A JP22597A JPH10196190A JP H10196190 A JPH10196190 A JP H10196190A JP 22597 A JP22597 A JP 22597A JP 22597 A JP22597 A JP 22597A JP H10196190 A JPH10196190 A JP H10196190A
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JP
Japan
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closing member
locking
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closing
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JP22597A
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English (en)
Inventor
Miyuki Takasu
見幸 高須
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食器棚等の家具の扉等の開閉部材の係止力を
大きくし、ガタ付を無くし、係脱操作を円滑にする。 【解決手段】 本体1に、鉤状の噛合部11を有する被
係止部材10を備え、開閉部材2に、鉤状の噛合部21
を有する係止部材20とレバー状の操作部材26とを一
体的に回動自在に支持して備え、係止部材20の回動に
より噛合部11、21を係脱自在に噛み合わさせて、係
止力を大きくする。更に、本体1、開閉部材2に、磁石
19、被吸着部材29を固定して備え、磁石19、被吸
着部材29を着脱自在に吸着させて、ガタ付を無くす。
そして、係止部材20にカム状の押出部22を固定して
設け、係止部材20の回動により、噛合部11、21の
噛合が解除された後に、押出部24で本体1側の被押圧
部材17を押圧し、磁石19と被吸着部材29とを離反
させて吸着状態を解除させ、係脱操作を円滑にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器棚、箪笥等の
家具の本体に対して開閉する扉、引出等の開閉部材の係
止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器棚等の家具の扉等の開閉部材
は、一般に、一方の縁を蝶番等の回動部材を介して本体
に対して回動自在に支持され、他方の縁を磁石等を介し
て比較的弱い力で本体に対して着脱自在に係止されてい
る。一方、係止力の弱い磁石等では、地震の際に大きな
力が作用すると、開閉部材が勝手に開いて食器等の収容
物が飛散してしまうことから、実開昭58−31364
号公報等には、家具の本体と開閉部材とに、相互に係脱
自在に噛み合う鉤状の噛合部を有する係止部材と被係止
部材とを装着して、係止力を大きくした家具の開閉部材
の係止機構が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実開昭58−3136
4号公報等に開示された鉤状の噛合部を有する係止部材
と被係止部材とによる係止機構では、相互の噛合部を円
滑に係脱させるために、係止部材の噛合部と被係止部材
の噛合部との間に隙間を設ける必要があり、このため、
係止力は大きいものの、本体と開閉部材との間にガタ付
を生じる等の問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題に鑑み、
係止力が大きく、円滑に係脱することができ、かつ、ガ
タ付の無い家具の開閉部材の係止機構の提供を目的とし
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
家具の本体と前記本体に対して開閉する開閉部材とに、
相互に係脱自在に噛み合う鉤状の噛合部を有する係止部
材と被係止部材とが、前記係止部材が回動自在に支持さ
れ、前記係止部材の回動により前記噛合部が係脱する形
で備えられ、前記開閉部材に、前記係止部材を回動させ
る操作部材が備えられた家具の開閉部材の係止機構にお
いて、前記本体と前記開閉部材とに、相互に着脱自在に
吸着する磁石と被吸着部材とが固定して備えられ、前記
係止部材には、押出部が、前記係止部材の回動により前
記本体側又は前記開閉部材側を押圧して前記磁石と前記
被吸着部材とを離反させる形で固定して設けられたこと
にある。
【0006】なお、係止部材は、開閉部材側に配置さ
れ、被係止部材は、本体側に配置され、操作部材は、前
記開閉部材の表側に露出し、前記係止部材と共に回動す
るレバー状に一体的に形成されていることが好ましい。
あるいは、係止部材は、本体側に配置され、被係止部材
は、開閉部材側に配置され、操作部材は、前記開閉部材
の表側に露出し、前記係止部材を押動するピストン状に
形成されていることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
ついて説明する。図1、2は本発明の第1実施形態を示
しており、図において、1は食器棚等の家具の本体、2
は扉等の開閉部材であり、本体1は、食器等を収容する
ように前面側が開口された略直方体形の箱状に形成され
ており、開閉部材2は、本体1の前面開口部分を開閉自
在に閉鎖するように略長方形の板状に形成され、一方の
側縁を蝶番等を介して本体1に対して回動自在に支持さ
れ、他方の側縁を被係止部材10、係止部材20、磁石
19、被吸着部材29を介して本体1に対して係脱自在
に係止されている。
【0008】本体1の内側面前縁部分には、被係止部材
10が装着されており、被係止部材10は、前端部分を
上下に揺動させる形で横向の回動軸14を介して後方部
分を回動自在に支持され、前端部分を上方へ押圧する形
でバネ15を介して付勢されている。そして、被係止部
材10の前端部分には、上向の鉤状の噛合部11が形成
されている。また、本体1の内側面前縁部分には、被係
止部材10の下部前方の位置に、被押圧部材17が内側
面から突出して固着されており、被係止部材10の上下
方の位置に、磁石19、19が固着されている。
【0009】一方、開閉部材2には、被係止部材10に
対向する位置に、貫通溝3が表裏に貫通して開けられて
いる。そして、貫通溝3には、係止部材20が、開閉部
材2から裏側へ突出する形で装着されており、係止部材
20は、後端部分を上下に揺動させる形で横向の回動軸
24を介して前方部分を回動自在に支持され、後端部分
を下方へ押圧する形でバネ25を介して付勢されてい
る。そして、係止部材20の後端部分には、下向の鉤状
の噛合部21が回動軸24から後側へ突出して形成され
ており、カム状の押出部22が回動軸24から下側へ突
出して形成されている。そして、係止部材20の前方部
分には、レバー状の操作部材26が、連続して一体的に
形成されており、操作部材26は、貫通溝3から開閉部
材2の表側上方へ突出して配置されている。また、開閉
部材2の裏側には、磁石19、19に対向する位置に、
板状の被吸着部材29、29が固着されている。
【0010】このように構成される係止構造において、
開閉部材2を閉じる際には、開閉部材2を表側から本体
1に対して軽く押し付ける。すると、噛合部11、21
が当接して、被係止部材10、係止部材20がバネ1
5、25に対抗して回動する形で、その前端、後端部分
が揺動して噛合部11、21が噛み合い、噛合部11、
21が噛み合うとバネ15、25の押圧力により噛合状
態が保持される。また、磁石19、19と被吸着部材2
9、29とが当接して吸着し、吸着状態が保持される。
従って、被係止部材10、係止部材20の噛合部11、
21の噛合により、地震にも耐え得る大きな係止力を得
ることができ、更に、磁石19、19、被吸着部材2
9、29の吸着により、噛合部11、21間に隙間があ
ってもガタ付を無くすことができる。
【0011】そして、開閉部材2を開ける際には、操作
部材26の上方部分を前方へ引くようにして操作部材2
6を回動させる。すると、係止部材20がバネ25に対
抗して操作部材26と一体的に回動し、その後端部分が
揺動して噛合部11、21が外れて噛合状態が解除さ
れ、続いて、押出部22が開閉部材2から裏側へ突出し
て本体1側の被押圧部材17を押圧し、開閉部材2が本
体1から前方へわずかに移動し、磁石19、19と被吸
着部材29、29とが離反して吸着状態が解除される。
従って、被係合部材10、係合部材20の噛合部11、
21の噛合状態と、磁石19、19、被吸着部材29、
29の吸着状態とを、操作部材26を回動させるだけで
一括して円滑に解除することができる。
【0012】図3、4は本発明の第2実施形態を示して
おり、図において、1は食器棚等の家具の本体、2は扉
等の開閉部材であり、本体1は、食器等を収容するよう
に前面側が開口された略直方体形の箱状に形成されてお
り、開閉部材2は、本体1の前面開口部分を開閉自在に
閉鎖するように略長方形の板状に形成され、一方の側縁
を蝶番等を介して本体1に対して回動自在に支持され、
他方の側縁を係止部材30、被係止部材40、磁石1
9、19、被吸着部材29、29を介して本体1に対し
て係脱自在に係止されている。また、開閉部材2の表側
には、把手5が固着されている。
【0013】本体1の内側面前縁部分には、係止部材3
0が装着されており、係止部材30は、前端部分を上下
に揺動させる形で横向の回動軸34を介して後方部分を
回動自在に支持され、前端部分を上方へ押圧する形でバ
ネ35を介して付勢されている。そして、係止部材30
の前端部分には、上向の鉤状の噛合部31が回動軸34
から前方に突出して形成され、カム状の押出部32が回
動軸34から上方に突出して形成されており、被押圧部
33が回動軸34から下方に突出して形成されている。
また、本体1の内側面前縁部分には、磁石19、19が
固着されている。
【0014】一方、開閉部材2の裏側には、係止部材3
0に対向する位置に、被係止部材40が突出して固着さ
れており、被係止部材40の後端部分には、下向の鉤状
の噛合部41が形成されている。また、開閉部材2と把
手5には、係止部材10に対向する位置に、貫通孔4、
6が表裏に貫通して開けられている。そして、貫通孔
4、6には、ピストン状の操作部材46が装着されてお
り、操作部材40は、一端側を開閉部材2の裏側へ突出
させ、他端側を把手5の上部に露出させる形で前後に突
出後退自在に支持されており、前方へ後退させる形でバ
ネ47を介して付勢されている。また、開閉部材2の裏
側には、磁石19、19に対向する位置に、板状の被吸
着部材29、29が固着されている。
【0015】このように構成される係止構造において、
開閉部材2を閉じる際には、開閉部材2を表側から本体
1に対して軽く押し付ける。すると、噛合部31、41
が当接して、係止部材30がバネ35に対抗して回動す
る形で、その前端部分が揺動して噛合部31、41が噛
み合い、噛合部31、41が噛み合うとバネ35の押圧
力により噛合状態が保持される。また、磁石19、19
と被吸着部材29、29とが当接して吸着し、吸着状態
が保持される。従って、係止部材30、被係止部材40
の噛合部31、41の噛合により、地震にも耐え得る大
きな係止力を得ることができ、更に、磁石19、19、
被吸着部材29、29の吸着により、噛合部31、41
間に隙間があってもガタ付を無くすことができる。
【0016】そして、開閉部材2を開ける際には、把手
5を握った状態で上部の操作部材46を指で押し込む。
すると、操作部材46が開閉部材2から裏側へ突出して
係止部材30の被押圧部33を押圧し、係止部材30が
バネ35に対抗して回動し、その前端部分が揺動して噛
合部31、41が外れて噛合状態が解除され、続いて、
押出部32が開閉部材2の裏面を押圧し、開閉部材2が
本体1から前方へわずかに移動して、磁石19、19と
被吸着部材29、29とが離反して吸着状態が解除され
る。従って、係合部材30、被係合部材40の噛合部3
1、41の噛合状態と、磁石19、19、被吸着部材2
9、29の吸着状態とを、把手5の上部の操作部材46
を指で押すだけで一括して円滑に解除することができ
る。
【0017】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る家具の開閉
部材の係止機構は、本体と開閉部材とに、相互に係脱自
在に噛み合う鉤状の噛合部を有する係止部材と被係止部
材とを、係止部材を回動自在に支持して、係止部材の回
動により噛合部を係脱させる形で備えると共に、相互に
着脱自在に吸着する磁石と被吸着部材とを固定して備え
ることによって、係止部材と被係止部材との噛合により
地震にも耐え得る大きな係止力を得ることができると共
に、磁石と被吸着部材との吸着によりガタ付を無くすこ
とができる。そして、開閉部材に、係止部材を回動させ
る操作部材を備え、係止部材に、係止部材の回動により
本体側又は開閉部材側を押圧して磁石と被吸着部材とを
離反させる押出部を固定して設けることによって、係止
部材と被係止部材とによる係止と、磁石と被吸着部材と
による係止を、操作部材を介して一括して操作すること
ができ、容易に開閉することができる。
【0018】また、回動自在な係止部材を開閉部材側に
配置し、被係止部材を本体側に配置して、操作部材を開
閉部材の表側に露出して係止部材と一体的に回動するレ
バー状に形成することによって、簡易に構造で、開閉部
材の表側から係止部材の回動操作を好適に行うことがで
きる。
【0019】また、回動自在な係止部材を本体側に配置
し、被係止部材を開閉側に配置し、操作部材を開閉部材
の表側に露出して係止部材を押動するピストン状に形成
することによって、簡易な構造で、開閉部材の表面側か
ら係止部材の回動操作を好適に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る家具の開閉部材の係止機構の第
1実施形態であって、開閉部材を閉じた状態を示す縦断
面図である。
【図2】 図1の開閉部材を開ける状態を示す縦断面図
である。
【図3】 本発明に係る家具の開閉部材の係止機構の第
2実施形態であって、開閉部材を閉じた状態を示す縦断
面図である。
【図4】 図3の開閉部材を開ける状態を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 家具本体 2 開閉部材(扉) 3 貫通溝 4 貫通孔 5 把手 6 貫通孔 10 被係止部材 11 噛合部 14 回動軸 15 バネ 17 被押圧部材 19 磁石 20 係止部材 21 噛合部 22 押出部 24 回動軸 25 バネ 26 操作部材 29 被吸着部材 30 係止部材 31 噛合部 32 押出部 33 被押圧部 34 回動軸 35 バネ 40 被係止部材 41 噛合部 46 操作部材 47 バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具の本体と前記本体に対して開閉する
    開閉部材とに、相互に係脱自在に噛み合う鉤状の噛合部
    を有する係止部材と被係止部材とが、前記係止部材が回
    動自在に支持され、前記係止部材の回動により前記噛合
    部が係脱する形で備えられ、前記開閉部材に、前記係止
    部材を回動させる操作部材が備えられた家具の開閉部材
    の係止機構において、 前記本体と前記開閉部材とに、相互に着脱自在に吸着す
    る磁石と被吸着部材とが固定して備えられ、前記係止部
    材には、押出部が、前記係止部材の回動により前記本体
    側又は前記開閉部材側を押圧して前記磁石と前記被吸着
    部材とを離反させる形で固定して設けられた家具の開閉
    部材の係止機構。
  2. 【請求項2】 係止部材は、開閉部材側に配置され、被
    係止部材は、本体側に配置され、操作部材は、前記開閉
    部材の表側に露出し、前記係止部材と共に回動するレバ
    ー状に一体的に形成された請求項1に記載の家具の開閉
    部材の係止機構。
  3. 【請求項3】 係止部材は、本体側に配置され、被係止
    部材は、開閉部材側に配置され、操作部材は、前記開閉
    部材の表側に露出し、前記係止部材を押動するピストン
    状に形成された請求項1に記載の家具の開閉部材の係止
    機構。
JP22597A 1997-01-06 1997-01-06 家具の開閉部材の係止機構 Pending JPH10196190A (ja)

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Cited By (5)

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