JP2005155016A - 引き戸におけるラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 身体障害者であっても簡単に引き戸2のロックが解除できるようにするための簡単な構成のラッチ装置4を提供する。
【解決手段】 キャビネット1の間口に沿って左右方向に進退移動可能な引き戸2における前面板3に把手ハウジング5の前面開放状の収納部6を引き戸の裏面側に臨ませて固定し、引き戸2の裏面側に戸当りの係合部13に対して係脱するラッチ体9を配置し、ラッチ体9とこれを作動させるための操作杆7とを把手ハウジング5の外側一側部の取り付けブラケット10の枢支軸21にて回動自在に枢支し、操作杆7の基部を把手ハウジング5の一側部に穿設された通孔から収納部6内に臨ませ、操作杆7の前端に設けた手掛け部31を把手ハウジング5における外周縁部12の中高状の前面12aよりも前方の外に大きく突出するように形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、キャビネット等の家具の前面の間口を開閉する引き戸におけるラッチ装置の構成に関するものである。
従来の引き戸におけるラッチ装置は、特許文献1や特許文献2に開示されているように、引き戸の前面板に穿設した孔にカップ状のハウジング体(手掛け枠、把手体)を取付けする。このハウジング体内に操作体を配置し、その操作体の一端をハウジング体の一側の通孔から引き戸の前面板の裏面側に突出させる。引き戸における一側側端部にはラッチ体をキャビネット本体の係合部にロックする方向にばね付勢されるように配置し、ラッチ体のレバー部を前記操作体の移動により回動させて、ラッチ体が係合部から離脱して引き戸のロックを解除できるように構成されている。
そして、特許文献1では、ハウジングの4周縁部が前面板より若干突出し、操作体における手掛け部が前記4周縁部よりも若干前方に突出しているものである。ハウジングの内径部に前向きに突出させた固定手掛け片が前記手掛け部と適宜隙間をあけて平行状に配置されており、引き戸を開く人が指で手掛け部を固定手掛け片に近づくように引いて、前記ロックを解除するのであった。
特開平8−189242号公報 特開平11−172984号公報
しかしながら、女子、子供、老人等の指の力の弱い人、もしくは身体障害者や両手に荷物を持っていて、前記手掛け部に対して手を使えない場合では、特許文献1に開示された操作体における手掛け部の前向き突出量が少ない時には、当該手掛け部をロック解除方向に移動させることが困難であった。
本発明は、このような従来の課題を解決すべくなされものであって、簡単な構成で、容易にロック解除できるようにした引き戸におけるラッチ装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の引き戸におけるラッチ装置は、キャビネット等の家具の間口に沿って左右方向に進退移動可能な引き戸における前面板に把手ハウジングの前面開放状の収納部を引き戸の裏面側に臨ませて固定し、前記引き戸の裏面側には、家具の戸当りの係合部に対して係脱するラッチ体を配置し、前記ラッチ体を作動させるための操作杆の基部を把手ハウジングの外側一側部にて回動自在に枢支し、前記操作杆を前記把手ハウジングの一側部に穿設された通孔から把手ハウジングの前記収納部内に臨ませ、前記操作杆の前端に設けた手掛け部を前記収納部から前記把手ハウジングにおける外周縁部よりも前方の外に突出するように形成したものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸におけるラッチ装置において、前記手掛け部の前面を、前記引き戸の進退移動方向の中途部が中高状になるように形成されているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の引き戸におけるラッチ装置において、前記引き戸における前面板に取付け孔を穿設し、該取付け孔を介して把手ハウジングの前面開放状の収納部を引き戸の裏面側に臨ませ固定する一方、この把手ハウジングの外周縁部を前記前面板に当接させ、前記把手ハウジングにおける外周縁部のうち、引き戸の進退移動方向に延びる部位の前面をなだらかな中高状に形成されているものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の引き戸におけるラッチ装置において、前記把手ハウジングを前記取付け孔から離脱不能にするための取付けブラケットを、前記把手ハウジングの外側一側部に対して着脱可能に装着したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の引き戸におけるラッチ装置において、前記ラッチ体と前記操作杆とを前記取付けブラケットに同一軸線にて枢支し、前記ラッチ体に一体的に設けられ、前記係合部にロックする方向に付勢するための弾性板状の付勢ばねの先端部を前記取付けブラケットに支持させたものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の引き戸におけるラッチ装置において、前記操作杆には、前記ラッチ体をロック解除方向に押圧するための作動部を備えたものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の引き戸におけるラッチ装置において、前記ラッチ体におけるラッチ部は引き戸における戸当り部の厚さ内に突出させたものである。
上記のように、請求項1に記載の発明によれば、前記把手ハウジングの外周縁部より大きく突出している手掛け部の前面を、作業者の前腕部の外面や肘、掌にて引き戸の開き方向に沿う方向に押し当てることが容易にできて、手掛け部に対する操作力が掛け易くなるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、この手掛け部の前面が中高状に形成されていることと把手ハウジングの外周縁部より大きく突出していることとが相俟って、手掛け部に対するロック解除(ラッチ解除)の操作が非常にし易くなるという効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、把手ハウジングにおける外周縁部のうち、引き戸の進退移動方向に延びる部位の前面をなだらかな中高状に形成されているから、作業者の前腕部や肘で押す場合に、作業者の服の袖が外周縁部と手掛け部との間の隙間に挟まれないようできる。
請求項4に記載の発明によれば、取り付け孔に嵌め込んだ把手ハウジングは引き戸の前面板の裏面側に配置する取り付けブラケットにより抜け不能とすることを確実にできるものである。
請求項5に記載の発明によれば、ラッチ体と、操作杆とは別体で同じ枢支部にて回動すし、しかもラッチ体に設けた付勢バネによりラッチ体のみをロック方向に付勢できるから、引き戸を閉止方向に移動させるときに手掛け部に力を作用させても、ラッチ体だけが係合部を乗り越えるさせることができる。
請求項6に記載の発明は、前記操作杆には、前記ラッチ体をロック解除方向に押圧するための作動部を備えたものであるから、操作杆の回動操作だけでラッチ体をロック解除方向に回動させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の引き戸におけるラッチ装置において、前記ラッチ体におけるラッチ部は引き戸における戸当り部の厚さ内に突出させたものであるから、他方の引き戸がラッチ爪の部分に接近しても、互いに干渉することがなく、ラッチ装置も扁平でコンパクトにすることができる。
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1〜図9は第1実施形態を示し、図1は引き戸2、回動扉D、抽斗E等を備えたキャビネット1の正面図、図2は左右の引き戸のラッチ装置を示す平断面図、図3はラッチ装置の各部品の拡大斜視図、図4〜図8はラッチ装置の各部品図である。
図1に示すように、書籍棚等の家具本体の一例としてのキャビネット1の正面の間口に沿って左右移動可能に配置された左右一対の引き戸2の金属薄板製の前面板3のうち、戸当り部に近い側に、本発明のラッチ装置4を取り付けする。なお、図1に示すように、車椅子に座った人がキャビネット1の上段の引き戸2を開くことができるように、通常より低い位置(下部レール(図示せず)に近い位置等、引き戸2の高さの低い位置)にラッチ装置4が取り付けられており、下段の引き戸2に対しては通常より高い位置(上部レール(図示せず)に近い位置等)にラッチ装置4が取り付けられている。
ラッチ装置4は、前面開放状の収納部6を有する把手ハウジング5と、操作杆7と、ラッチ体9と、取り付けブラケット10とからなり、把手ハウジング5及び操作杆7はABS樹脂等の合成樹脂製の射出成形品であり、ラッチ体9及び取り付けブラケット10はポリアセタール樹脂等の耐摩耗性、耐疲労性に優れた合成樹脂製の射出成形品を使用する。
把手ハウジング5及び取り付けブラケット10は、左引き戸2と右引き戸2とに対して共用できるように、上下対称状に形成されている一方、操作杆7は、左右の引き戸2に対してそれぞれ適用するように左右対称に形成されている。また、左引き戸2と右引き戸2とはキャビネット1の前面の奥行き方向の2列のレール部(図示せず)に対してそれぞれ配置され、キャビネット1の戸当り枠1aに穿設された係合孔等の係合部13がキャビネット1の前端面から同じ奥行き位置に設けられているので、ラッチ体9は図2に示すように、左右別体で奥行き寸法が異なるように設定されている。
図2〜図4及び図5に示すように、左引き戸用の把手ハウジング5は、前面板3に穿設された正面視略矩形状の取付け孔11(図5に示す)に嵌合する正面視ほぼ矩形で左右の側板部5aと上下の側板部5bと奥側の底板部5cと、前記4側の側板部5a,5bの前端側に位置して前面板3の前面に当接する外周縁部12とが一体的に形成された前面開放のカップ状である。従って、左右の側板部5aと上下の側板部5bと奥側の底板部5cと外周縁部12とで囲まれた部位が収納部6となる。外周縁部12は引き戸2の前面板3の前面に当接し、この外周縁部12のうち、引き戸2の進退移動方向に延びる部位の前面12aをなだらかな凸湾曲面にて中高状に形成されている(図2,図5参照)。
左引き戸用の把手ハウジング5の右側板部5aから底板部5cの一部にわたって、上下に長い通孔14が穿設されており(図3,図4(a),図4(c)及び図4(e)参照)、また、上下の側板部5bの外面には、後に詳述する取り付けブラケット10が取付くための切込み溝15aを一部に有するほぼ矩形状の取り付け凹部15が凹み形成されている(図3,図4(a),図4(c),図4(d)及び図4(e)参照)。なお、左右の側板部5aのうち少なくとも一方における外面には、外周縁部12の裏面の近くに、固定用の係合爪16が複数一体的に突設されており、把手ハウジング5を取り付け孔11に嵌め入れると、係合爪16と外周縁部12の裏面との間で前面板3が挟まれて抜け不能となるように構成されている。
取り付けブラケット10は把手ハウジング5を前面板3から脱落不能に保持すると共に操作杆7及びラッチ体9を回動可能に支持するための部材である。この取り付けブラケット10は、図3、図6(a)〜図6(c)に示すように、上下長手で偏平板状の本体片20と、本体片20の表面から前向きに一体的に突出する上下一対の丸軸状の枢支軸21と、本体片20の一側から横向きに一体的に突出する上下一対の係止爪22と、前記上下の枢支軸21の間で前向きに一体的に突出する上下長手の当接片23とからなる。図3、図9(a)及び図9(d)に示すように、上下一対の係止爪22は把手ハウジング5における上下側板部5bの外面を挟むように配置されており、各係止爪22はその先端部分が平面視ほぼ矩形状であって、その広幅面(側板部5bの外面と対面する側)には平面視でL字状の突起部22aが一体的に形成されている。
上下一対の係止爪22を把手ハウジング5の上下側板部5bの外面に向かって押し込むと、各係止爪22の弾性変形により上下に撓んで後、突起部22aが側板部5bの外面に形成された取り付け凹部15に嵌合して離れ不能となるように設定されている。また、取り付けブラケット10における本体片20は把手ハウジング5における底板部5cの外面に当接するものである。
ラッチ体9は、図3及び図8(a)〜図8(c)に示すように、把手ハウジング5の外側にて横方向に延びる基部24に前記取り付けブラケット10における枢支軸21に回動可能に被嵌する丸孔状の軸孔25が穿設されている。基部24の中途部は平面視でキャビネット1の奥側に一旦屈曲した後、引き戸2の戸当り側端面の孔35を介してキャビネット1の戸当り枠1aにおける孔状の係合部13に接近するように横向きに延びる。基部24の先端に前記係合部13に係脱する下向き鉤状のラッチ爪26が形成されている。また、前記基部24から上向きに一体的に延びるように弾性板状の付勢バネ27が形成されており、この付勢バネ27の先端側(自由端側)が取り付けブラケット10における当接片23に押圧当接するように湾曲形成されているものである。
なお、ラッチ体9における基部24と付勢バネ27との付け根付近には、後述する操作杆7における当接傾斜面29に当接可能な規制傾斜面28が形成されている。
操作杆7は、図3、図7(a)〜図7(d)、図9(a)〜図9(c)に示すように、把手ハウジング5における収納部6内に配置され、且つ右側板部5aから底板部5cの一部にわたって形成された通孔14を介して外に突出する平面視L字状の基部30と、この基部30の前端に一体的に設けた手掛け部31とからなる。基部30には前記取り付けブラケット10における枢支軸21に回動可能に被嵌する丸孔状の軸孔32が穿設されている。基部30の中途部における通孔14を通る上半部分30aに対して、軸孔32を有する正面視ほぼL字状の下半部分30bが前面板3の裏面より遠い側に形成され、上半部分30aと下半部分30bとの付け根部分に当接傾斜面29が形成されている。また、下半部分30bには前記ラッチ体9の基部下面を支持し、当該ラッチ体9をロック解除方向(上向き方向)に押圧するための丸軸状の作動部33が一体的に形成されている。
操作杆7における手掛け部31は上下長手状に形成され、且つ把手ハウジング5の収納部6から外周縁部12よりも引き戸2の前方に突出するように形成されており、前記外周縁部12のうちの中高の前面12aよりもさらに前に突出するように形成されている。しかも、手掛け部31の前面は、前記引き戸2の進退移動方向の中途部が中高状に形成されているものである。実施形態では、外周縁部12の中高部から手掛け部31の中高部までの突出寸法H1は略7mm〜10mm程度に設定されている(図2参照)。
第1実施形態では、図2、図7(c)に示すように、手掛け部31の横断面形状はほぼ茸の傘状に形成されている。そして、ロック解除(ラッチ解除)方向に手掛け部31を回動する場合に人の指が掛かり易いようにするための凹部34が、手掛け部31の前面のうち、左側手掛け部31では左半分の面(右側手掛け部31では右半分の面)に形成されている。
左側のラッチ装置4を引き戸2に装着するには、前面板23の取り付け孔11にその前方から把手ハウジング5の底板部5cを挿入する。その場合、通孔14の有る側板部5a側を戸当り側と反対(離れた)側にして嵌め入れる。把手ハウジング5の外周縁部12の裏面が前面板3に当接する状態まで押し込むと、側面板5aにおける係合爪16との間で前面板3が挟まれて抜け不能に固定される。次いで、操作杆7の基部30を把手ハウジング5の前面開放状の収納部6から通孔14を介して側面板5aより外に出し、取り付けブラケット10の枢支軸21に操作杆7の軸孔32を嵌め入れる。
他方、ラッチ体9の基部24を把手ハウジング5の底板部5cの下方にて引き戸2の戸当り側端面の孔35の方向に延ばし、基部24の下面側に操作杆7における作動部33を位置させる一方、ラッチ体9の軸孔25を前記枢支軸21に嵌め入れる。また、ラッチ体における付勢バネ27の自由端を取り付けブラケット10の当接片23に当てる。この状態で、取り付けブラケット10の上下一対の係止爪22を、把手ハウジング5の上下側板部5bの外面の取り付け凹部15に嵌合させることにより、取り付けブラケット10における本体片20は把手ハウジング5における底板部5cの外面に当接し、これらでもって、把手ハウジング5は引き戸2の裏面側に強固に固定され、且つラッチ体9及び操作杆7も所定の位置で回動可能に支持されることになる。
前記取り付け状態では、図9(a)に示すように、付勢バネ27の付勢力にてラッチ体9におけるラッチ爪26側が下向き回動する方向(ロック方向)に付勢される。このとき、ラッチ体9における規制傾斜面28にて操作杆7における当接傾斜面29を図9(a)で反時計方向に押し、操作杆7は反時計方向に回動するが、操作杆7はその基部30の上端のストッパー突起36が右側面板部5aの外面に当接して、操作杆7における手掛け部31はほぼ垂直状の姿勢に保持されるのである。また、ラッチ体9の基部24は操作杆7における丸軸状の作動部33に支持され、それ以上下向き回動しない。
なお、右側の引き戸2にラッチ装置4を装着する場合、左のものと同じ把手ハウジング5を、上下逆にして取り付けすると、通孔14の向きが前記左のものと逆になる。取り付けブラケット10は上下対称形状であるので、これも向きを逆にして取り付けする。従って、把手ハウジング5は取り付けブラケット10は左右共用にすることができる。操作杆7及びラッチ体9は左用と右用で異なるものを準備する。
ラッチ爪26がキャビネット本体の戸当り枠1aの係合部13に係合した状態から、左側の引き戸2を開くときには、作業者は操作杆7が手掛け部31の前面の凹部34に指を掛けるか、もしくは、両手に荷物を持っている場合や、身体障害者のように手を使えない、もしくは指の力が弱い人の場合には、前記把手ハウジング5の外周縁部12より大きく突出している手掛け部31の前面を、作業者の前腕部の外面や肘、掌にて図2の矢印A方向に押しずらせる。この手掛け部31の前面aが中高状に形成されていることと把手ハウジング5の外周縁部12より大きく突出していることとが相俟って、手掛け部31に対する操作力が掛け易くなり、特に、ロック解除(ラッチ解除)の操作が非常にし易くなる。
これにより、操作杆7は枢支軸21の箇所を中心に図9(b)で時計方向に回動し、図9(b)のように右に傾く。操作杆7における作動部33にてラッチ体9の基部24を図9(b)の時計方向に押し上げ、それとほぼ同時に当接傾斜面29が規制傾斜面28を下向きに押圧して、前記付勢バネ27の付勢力に抗して、ラッチ体9はロック解除方向(図9(b)の時計方向)に回動し、ラッチ爪26が係合部13から外れるので、そのまま腕の力でラッチ解除操作と引き戸2の開き方向への移動操作とが一挙にできるのである。
把手ハウジング5における4周縁のうち、引き戸2の進退方向に沿う外周縁部12が中高状に形成されていると、前記ロック解除の作業時に、作業者の前腕部や肘を覆う服の袖が手掛け部31と外周縁部12と隙間に嵌まり込み難くなるという効果を奏する。
左側引き戸2を閉じる場合には、図2の矢印B方向(前進方向)に手掛け部31に力を作用させる。この状態で、引き戸2がキャビネット本体の戸当り枠1aに接近すると、ラッチ部11の先端側が係合部13の孔の下縁に当たって一旦上向きになるようにラッチ体9が付勢バネ27に抗して時計方向に回動する(図9(c)参照)。そのとき、作業者の腕、肘もしくは指は手掛け部31を立てる方向(反時計方向)に押しているから、ラッチ体9と操作杆7とは、分離することになり、当接傾斜面29と規制傾斜面28とが離れる。次いで、ラッチ爪26が係合部13に嵌まり込むと、ラッチ体9は付勢バネ27の付勢力にて反時計方向に回動し、図9(a)の状態(ロック状態)となり、引き戸2は不用意に開かない。
このように、ラッチ体9と操作杆7とが分離して、互いに独立的に回動し得るから、特に引き戸の閉止方向への移動時に手掛け部31の姿勢が変動せず、ラッチ体9のみが回動できて操作し易いのである。
図10(a),図10(b)は手掛け部31の第2実施形態を示す。この実施形態では手掛け部31は上下長手形の正面視ほぼ矩形状であるが横断面は楕円形状である。図10(c),図10(d)は手掛け部31の第3実施形態を示し、基部30は上下長手形の正面視ほぼ矩形状であるが、手掛け部31はほぼ球形である。いずれの実施形態でも、把手ハウジング5の外周縁部12のうち、前記引き戸2の進退移動方向の中途部が中高状に形成されているものであり、第1実施形態と同様に、手掛け部31に対するロック解除方向への力が掛かり易い形状である。
キャビネットの正面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 ラッチ装置の部品の拡大斜視図である。 (a)は把手ハウジングの正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は上面図、(e)は図4(a)のIVe −IVe 線矢視断面図である。 図4(a)のV−V線矢視拡大断面図である。 (a)は取り付けブラケットの正面図、(b)は左側面図、(c)は図6(a)のVIc −VIc 矢視断面図である。 (a)は操作杆の正面図、(b)は左側面図、(c)は図7(a)のVIIc−VIIc矢視一部断面図、(d)は図7(a)のVIId−VIId矢視断面図である。 (a)はラッチ体の正面図、(b)は左側面図、(c)は上面図である。 (a)はロック状態を示すラッチ装置の正面図、(b)はロック解除状態の正面図、(c)はラッチ体が係合部を乗り越える状態の説明図、(d)は把手ハウジングと取り付けブラケットとの取り付け状態を示す正面図である。 (a)は手掛け部の第2実施形態の平面図、(b)は正面図、(c)は手掛け部の第3実施形態の平面図、(d)は正面図である。
符号の説明
1 キャビネット
2 引き戸
3 前面板
4 ラッチ装置
5 把手ハウジング
6 収納部
7 操作杆
9 ラッチ体
10 取り付けブラケット
11 取り付け孔
12 外周縁部
13 係合部
14 通孔
21 枢支軸
22 係止爪
25、32 軸孔
26 ラッチ爪
27 付勢バネ
31 手掛け部
33 作動部
34 凹部
35 孔
36 ストッパー突起

Claims (7)

  1. キャビネット等の家具の間口に沿って左右方向に進退移動可能な引き戸における前面板に把手ハウジングの前面開放状の収納部を引き戸の裏面側に臨ませて固定し、
    前記引き戸の裏面側には、家具の戸当りの係合部に対して係脱するラッチ体を配置し、
    前記ラッチ体を作動させるための操作杆の基部を把手ハウジングの外側一側部にて回動自在に枢支し、
    前記操作杆を前記把手ハウジングの一側部に穿設された通孔から把手ハウジングの前記収納部内に臨ませ、
    前記操作杆の前端に設けた手掛け部を前記収納部から前記把手ハウジングにおける外周縁部よりも前方の外に突出するように形成したことを特徴とする引き戸におけるラッチ装置。
  2. 前記手掛け部の前面を、前記引き戸の進退移動方向の中途部が中高状になるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の引き戸におけるラッチ装置。
  3. 前記引き戸における前面板に取付け孔を穿設し、該取付け孔を介して把手ハウジングの前面開放状の収納部を引き戸の裏面側に臨ませ固定する一方、この把手ハウジングの外周縁部を前記前面板に当接させ、前記把手ハウジングにおける外周縁部のうち、引き戸の進退移動方向に延びる部位の前面をなだらかな中高状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の引き戸におけるラッチ装置。
  4. 前記把手ハウジングを前記取付け孔から離脱不能にするための取付けブラケットを、前記把手ハウジングの外側一側部に対して着脱可能に装着したことを特徴とする請求項1ま乃至3のいずれかに記載の引き戸におけるラッチ装置。
  5. 前記ラッチ体と前記操作杆とを前記取付けブラケットに同一軸線にて枢支し、
    前記ラッチ体に一体的に設けられ、前記係合部にロックする方向に付勢するための弾性板状の付勢ばねの先端部を前記取付けブラケットに支持させたことを特徴とする請求項4に記載の引き戸におけるラッチ装置。
  6. 前記操作杆には、前記ラッチ体をロック解除方向に押圧するための作動部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の引き戸におけるラッチ装置。
  7. 前記ラッチ体におけるラッチ部は引き戸における戸当り部の厚さ内に突出させたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の引き戸におけるラッチ装置。
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