JP2000265730A - ドア装置の把手装置 - Google Patents

ドア装置の把手装置

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JP2000265730A
JP2000265730A JP11072114A JP7211499A JP2000265730A JP 2000265730 A JP2000265730 A JP 2000265730A JP 11072114 A JP11072114 A JP 11072114A JP 7211499 A JP7211499 A JP 7211499A JP 2000265730 A JP2000265730 A JP 2000265730A
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door
handle
operated
lock
lock operation
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JP11072114A
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Hiromu Kimura
煕 木村
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HINTO KINZOKU KK
Original Assignee
HINTO KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き戸において、勢いよく閉めたときに戸枠
にぶつかって跳ね返り、半開きのままになるのを防止す
るための構造として、磁石等を利用して引き戸側から戸
枠側へ鎌型のフック部材が突出し、瞬時にして両者間を
係合状態にする閉鎖機構が設けられることがある。この
閉鎖機構においてフック部材の係合状態を保持させるた
めのロック装置として、操作し易く、簡潔構造とする。 【解決手段】 閉鎖機構には、フック部材の係合を外す
ときに跳ね上げ操作する解除レバー49が、引き戸5内
に対して水平状態で設けられている。そこで引き戸5の
一方面に設ける把手部7に対し、縦軸16まわりで揺動
可能な押釦形式のロック操作部12を設け、このロック
操作部12の片側を押圧操作したときだけ裏面部の一部
23で解除レバー49の跳ね上げを邪魔できるようにし
た。押釦形式のロック操作部12は、操作し易く、構造
も簡潔である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、ドア装置の把手装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばトイレの出入口に用いられる引き
戸等のドア装置では、閉じた状態をトイレ室内側から施
・解錠できるようにするために、ラッチ錠等のドア閉鎖
機構に対してロック装置を一体的に組み込んだり又は別
付けにして連動させたり、或いはドア閉鎖機構とは別に
(単独で)ロック装置を設けたりすることがある。そし
て、これらの場合には当然に、ドアに設ける室内側の把
手体周辺に、少なくともロック装置を解除操作するため
のロック操作部を設けることになる。
【0003】このようなロック操作部は、ドア面から突
出して設けられた舌片型又は釦型をしたツマミを、左右
方向へ回動させたり、又は上下方向や左右方向へスライ
ドさせたりする構造になっているのが殆どである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロック操作部を上記の
ような舌片型又は釦型をしたツマミにより形成した場
合、ツマミが指先でつまんで操作する程度の小さなもの
であることから、操作し難いということがあった。特
に、幼児や高齢者をはじめ、目や指先等の不自由な者に
とっては、非常に苦手とされる作業となる。また、ロッ
ク操作部をドア閉鎖機構へ一体的に組み込んだり、別付
けにして連動させたりする場合には、ロック操作部の回
動やスライド動作をドア閉鎖機構へ伝えるための機構が
複雑となるため、ドア閉鎖機構をも含めて全体構造が複
雑で高コストのものになったり、ドア面においてロック
操作部と把手体とが離れた別物となってドアへの取り付
けが面倒になったり、見栄えが悪くなったりしていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、ロック操作部を具備した把手装置として、ロ
ック操作部に対する操作が簡単に行えるようにすると共
に、装置・機構的に簡潔、小型にでき、更に高コスト化
や見栄えの悪化等を伴わないようにできるドア装置の把
手装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、係脱動作を行う雄側部材がドアに対して設けら
れ、この雄側部材の係脱を受ける雌側部材がドア枠に対
して設けられることで構成されるドア閉鎖機構を具備し
たドア装置を対象として、このうちのドアに実施される
把手装置である。そして、この把手装置は、ドアの両面
へ振り分けて設けられる内用把手体と外用把手体とを有
しており、このうち内用把手体にはロック操作部が設け
られたものとなっている。
【0007】このロック操作部は、ドア面に取り付けら
れる取付座より突出しない範囲内で押圧操作により切換
動作可能となされたもので、ロック側へ操作したときに
ドアの内部側へ突出するストッパ部が設けられており、
このストッパ部で上記ドア閉鎖機構における雄側部材の
解除動作を邪魔して解除不能にするものである。このよ
うな構成であると、まず、ロック操作部が押圧操作であ
ることから操作の容易性が図られていることになる。し
かも、このロック操作部を押圧操作したときに、ロック
操作部自体に設けられたストッパ部によってドア閉鎖機
構による雄側部材の解除動作を邪魔する構造であること
から、この構造が実質的にロック装置を兼用している
(単独構成としてのロック装置を不要化している)もの
であり、従って、全体として構造の簡潔化(部品形状の
簡潔化や部品点数の少数化等)が図られていることにな
る。
【0008】外用把手体には、内用把手体のロック操作
部と連動可能とされた表示切換部を設けておくのが好適
である。このようにすることで、ロック状態のときに無
理矢理、ドアを開けようとする行為を防止でき、ロック
操作部等の破損をはじめ、無用なトラブルを避けられ
る。また、この場合、外用把手体の表示切換部と内用把
手体のロック操作部との連動部を、差込片とこれを受け
るソケット具との組み合わせとして構成しておくのが好
適である。すなわち、これによって差込片とソケット具
との差込量を調節することが可能となり、内用把手体と
外用把手体との相互間隔を変更できることになるから、
ある程度は、ドア厚にも対応できるものとなる。
【0009】なお、外用把手体の表示切換部と内用把手
体のロック操作部とにおいて、いずれを差込片とするか
又はソケット具とするかは、限定されない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図2は、ドア閉鎖機構1を具備し
たドア装置2に対して本発明に係る把手装置3の一実施
形態を装備させた場合を示している。この実施形態にお
いて、ドア装置2はドア枠4内で引き戸としてのドア5
がスライド自在に設けられたものを示している。把手装
置3は、図1、図3及び図5に示すように、ドア5の室
内側(例えばトイレ内)面と室外側面との両面へ振り分
けて設けられる内用把手体7と外用把手体8とを有して
いる。
【0011】内用把手体7及び外用把手体8には、いず
れも、ドア面に取り付けられる取付座10に対して、ド
ア閉鎖機構1の解除操作機能を具備した手掛け部11が
凹設状に設けられている。そして、内用把手体7では、
手掛け部11の上部に、ドア閉鎖機構1の解除動作を邪
魔するロック操作部12が設けられており、外用把手体
8では、手掛け部11の上部に、上記ロック操作部12
と連動可能となる表示切換部13が設けられている。こ
れら内用把手体7と外用把手体8とは、内用把手体7側
から差し込まれるねじ14により、ドア5の両面におい
て対称配置で結合されている。
【0012】内用把手体7において、ロック操作部12
は、取付座10に設けられた角形開口枠15内に収納さ
れており、正面視した状態では若干横長の長方形状を呈
する角形盤体状になっている。そして、この角形盤体状
の左右方向中心部が、上記角形開口枠15内で上下方向
に架設される枢軸16によって串刺し状に貫通されてい
る。このロック操作部12の正面は、枢軸16を境とし
てその左右両側が被操作面18,19とされている。向
かって左側の被操作面18には「開」の表示文字20
が、浮きだし、彫り込み、印刷、書き入れ、シール添付
等によって設けられ、同右側の被操作面19には「閉」
の表示文字21が同手法によって設けられている。
【0013】また、このロック操作部12は、右側
(「閉」の表示文字21が設けられた方)の被操作面1
9が肉厚一定であるのに対して、左側(「開」の表示文
字20が設けられた方)の被操作面18は、その左端ほ
ど徐々に肉薄となるように形成されている。更に、この
ロック操作部12の裏面には、枢軸16の貫通位置に対
応する部分から裏方(ドア5の内部)へ向けて差込片2
2が突設されている。このようなことから、このロック
操作片12では、左右の被操作面18,19を交互に押
圧操作することで、枢軸16を中心として左右への揺動
を行うようになっており、またこれに伴って差込片22
の先端部が左右動を行うようになっている。
【0014】このとき、押圧操作した方の被操作面1
8,19は、取付座10の正面から陥没状態となり、押
圧操作していない方の被操作面は、取付座10の正面と
平行な状態となる。すなわち、いずれの操作状況下で
も、被操作面18,19が取付座10より突出すること
はない。また、左側の被操作面18を押圧操作したとき
には、差込片22を除き、裏面側(ドア5の内部)への
突出が無いのに対して、右側、即ち、「閉」の表示文字
21が設けられた方の被操作面19を押圧操作したとき
(図1参照)には、裏面側へ突出する部分が生じて、こ
の突出部分がストッパ部23とされている。
【0015】このストッパ部23の作用については後述
する。なお、図示は省略するが、ロック操作部12の外
周面と、取付座10の角形開口枠15の内周面との相対
間適所には、ダボピン又はボールプッシュ構造による突
起と、この突起に係合可能な位置決め凹部との組み合わ
せより成る二位置切換機構が設けられている。これによ
って、ロック操作部12の押圧操作ごとの位置確定及び
位置保持が、クリック感を得ながら確実に行えるように
なっている。これに対し、外用把手体8において、表示
切換部13は、取付座10に設けられた覗き窓26と、
この覗き窓26の裏側に設けられた固定ケース部27
と、この固定ケース部27内で左右動自在に収納された
移動ケース28と、この移動ケース28内でコイルスプ
リング等の弾発具29を介してドア5の内方へ突出付勢
状態で収納されたソケット具30と、固定ケース部27
からソケット具30の脱出を防止するケース蓋31とを
有している。
【0016】移動ケース28には、固定ケース部27内
の左端位置へ位置付けられたときに覗き窓26から見え
る位置と、固定ケース部27内の右端位置へ位置付けら
れたときに覗き窓26から見える位置との2か所に対
し、各位置で色付けや文字又は図形等を異ならせた2つ
の表示面(図示略)が設けられている。また、ソケット
具30には、内用把手体7のロック操作部12に設けら
れた差込片22を挿入可能にする凹部32が設けられて
いる。このようなことから、内用把手体7においてロッ
ク操作部12を押圧操作したとき、差込片22の先端部
が左右動するのに合わせて、ソケット具30を介して移
動ケース28が固定ケース部27内を左右動し、これに
より覗き窓26からは、移動ケース28に設けられた2
つの表示面が交代して見える状態となる。
【0017】従って、この表示面から、内用把手体7の
ロック操作部12がどの様な操作状態にあるかを判断す
ることができる。なお、移動ケース28とソケット具3
0との間に設けられた弾発具29は、差込片22の先端
部が左右動するのに合わせて径方向長さ(凹部32に対
する差込片22の差込度合)が変わるのに追従できるよ
うにすることを主な作用としている。上記のように差込
片22とソケット具30との差込量は、ある程度変わっ
ても内側把持体7と外側把持体8との連動関係を保持で
きるものであるから、内側把持体7と外側把持体8との
相互間隔、すなわち、ドア5のドア厚がある程度異なる
場合でも、この把手装置3の適用は可能になっている。
【0018】図5に示すように、このような内用把手体
7と外用把手体8とにおいて、それぞれの手掛け部11
では、その奥底面を形成している背板部34が、下端側
をドア5の肉厚中心寄りとし上端側をドア5の肉厚方向
外側とするように傾斜され、且つ下端側に設けられた水
平軸35を中心にその上端側をドア厚方向に沿って揺動
自在に保持されている。また、この背板部34の上端部
裏側には、上部支点36を中心として垂下保持されたバ
ックアップ具37が当接され、このバックアップ具37
が、バネ等による付勢具38によってドア5の肉厚方向
外方へ押圧付勢されている。そして、このバックアップ
具37には、ドア5の肉厚中心部へ向けて突出する押上
げレバー39が設けられている。
【0019】なお、内用把手体7に設けられるバックア
ップ具37と外用把手体8に設けられるバックアップ具
37とは、ドア5の左右方向(図2の左右方向)におい
て位置的にずらされており、従って、両バックアップ具
37の押上げレバー39同士が干渉することはない。こ
のような構造であるため、ドア5を開け閉めするために
手掛け部11へ手指を差し込むと、必然的にその手指の
先で背板部34を直立状態にすべく押し込むことにな
り、この動きを受けてバックアップ具37が揺動して、
押上げレバー39が跳ね上がる状態になる。
【0020】このときの押上げレバー39の作用につい
ては後述する。また、手掛け部11から手指を外せば、
付勢具38の弾発力により、背板部34はバックアップ
具37を介して元の傾斜状態に戻されるようになってい
る。一方、ドア閉鎖機構1は、図2及び図4に示すよう
に、ドア5の内部にあって、把手装置3の内用把手体7
と外用把手体8とに挟まれるかたちで設けられた雄側部
材43と、ドア枠4に対して上記雄側部材43に対向状
に設けられた雌側部材44とを有している。
【0021】雄側部材43が係脱動作を行い、雌側部材
44は、この雄側部材43の係脱動作を受けるかたちと
なっている。本実施形態におけるドア閉鎖機構1は、ド
ア5を勢いよく閉めたときに、ドア5がドア枠4にぶつ
かって開き方向へ跳ね返るのを防止するためのキャッチ
機能を兼ねたものとして用いられている。すなわち、図
6乃至図8に示すように、雄側部材43は、スライド部
材47と、フック部材48と、解除レバー49とを有し
たもので、これらがコイルバネ等よりなる各種の付勢具
50,51,52等と共に、本体ケース54(図4参
照)内に組み込まれている。この本体ケース54には、
雌側部材44に向く面に、スライド部材47を通過可能
にした角形の開口54aと、この開口54aに連通した
隣接位置でフック部材48を通過可能にした縦スリット
形の開口54bとが設けられている。
【0022】スライド部材47は、雌側部材44へ向け
た先端部47aが角棒状とされ、これとは反対寄りの後
端部47bが横貫通の枠形とされており、先端部47a
には雌側部材44との間で磁力吸引作用を生じさせるた
めの磁石55が内蔵され、後端部47bには反射片56
と共に上記付勢具50を装填可能になっている。また、
先端部47aと後端部47bとの中間となる部分にはガ
イドピン59が貫通され、このガイドピン59の両端部
が、本体ケース54に設けられた長孔60に嵌められる
ようになっている。この長孔60は、ドア5の左右方向
(図2の左右方向)に長く形成されたものであり、スラ
イド部材47の進退をガイドすると共に、その進退範囲
を規制するものである。
【0023】また、このスライド部材47の下面部に
は、進出状態とされたときに上記した解除レバー49と
係合可能になる切欠部61が設けられている。スライド
部材47における後端部47bの枠内では、その先端寄
りを反射片56が横切るように配置され、この反射片5
6と後端部47bの枠内における後端内面との間に、上
記の付勢具50が装填されるようになっている。反射片
56は、本体ケース54の内部で挟持状に固定される。
従って、スライド部材47は、付勢具50によって本体
ケース54内へ格納される方向へ付勢されていることに
なる。この付勢具50は、上記磁石55によって得られ
る磁力吸引作用よりも付勢力の弱いものが用いられてい
る。
【0024】フック部材48は、スライド部材47の隣
で、そのフック端を雌側部材44へ向ける配置で設けら
れており、スライド部材47を貫通するガイドピン59
を中心として揺動自在に保持されている。また、このフ
ック部材48の上端部には、L字状に折曲したバネ掛け
部65が設けられている。ガイドピン59にはリンク片
66が嵌められ、このリンク片66は、本体ケース54
内を横切るように架設された支点ピン67を中心に揺動
自在に保持されている。リンク片66においてガイドピ
ン59を嵌める孔66aは、支点ピン67から径方向へ
延びる長孔とされている。
【0025】そして、この支点ピン67には付勢具51
が嵌められており、この付勢具51により、リンク片6
6を基準としてフック部材48が、そのフック端を本体
ケース54内へ格納させる方向へ付勢されるようになっ
ている。従って、スライド部材47が本体ケース54内
へ格納されているとき(図7の状態)、フック部材48
も同様に本体ケース54内へ格納され、且つ、この状態
が保持されるようになっており、この状態からスライド
部材47が付勢具50に抗しつつ本体ケース54の角形
開口54aを経て外方へ進出動作するとき(図8の状
態)には、フック部材48も同様に、付勢具51に抗し
つつ本体ケース54のスリット形開口54bを経て外方
へ突出し、更に、上向きに揺動するようになる。
【0026】解除レバー49は、本体ケース54に固定
される揺動軸70を中心としてスライド部材47の進退
方向に沿った両側へ延びており、その先端側はスライド
部材47の切欠部61と係合するストッパ端部49aと
され、また後端部は操作入力端部49bとされている。
この操作入力端部49bは、ストッパ端部49aよりも
長く形成されており、その大部分が本体ケース54から
露出するようになっている。この解除レバー49は、揺
動軸70に嵌められる付勢具52により、ストッパ端部
49aを上方、操作入力端部49bを下方へ向けて付勢
されている。
【0027】そのため、スライド部材47が付勢具50
に抗しつつ本体ケース54の角形開口54aを経て外方
へ進出動作すると(図8の状態)、この解除レバー49
は、ただちにスライド部材47の切欠部61に対してス
トッパ端部49aを係合させ、その後、スライド部材4
7の戻りを阻止するようになる。また、この状態から解
除レバー49の操作入力端部49bをはね上げるように
すると、ストッパ端部49aが切欠部61から外れるこ
とでスライド部材47が付勢具50によって戻り動作す
ることになる。
【0028】雌側部材44は、図4及び図8に示すよう
に、本体ケース73に対し、その正面板73aに雄側部
材43のスライド部材47と同じ高さで開口部74が設
けられており、この開口部74の内部奥方に吸着部75
が設けられ、開口部74の上部に係合部76が設けられ
たものとなっている。開口部74は、雄側部材43のス
ライド部材47及びフック部48を共に挿入可能とする
開口形状に形成されている。吸着部75は、スライド部
材47の磁石55との間で磁力吸引作用を生じさせる磁
石78が内蔵されたものである。
【0029】従って、ドア5の閉止時にあって雄側部材
43と雌側部材44とが近接状態になると、それまで雄
側部材43の本体ケース54内に格納状態にあったスラ
イド部材47が、この雌側部材44の吸着部75へ目掛
けて進出することになる。係合部74は、開口部74に
対し、上記スライド部材47と一緒にすくいあげるよう
な軌跡で入り込んでくるフック部材48に対して、これ
と係合可能になった正面片80を有したものである。こ
の正面片80は、側面形状がL字状をした支持片81と
共に一体的に形成されたもので、この支持片81は、本
体ケース73内を横切るように両端固定される枢軸82
を中心として、揺動自在に保持されている。
【0030】また、この支持片81には、枢軸82より
も上部の奥方寄りに正面片80と平行する付勢具受片8
3を備えており、この付勢具受片83には付勢具85を
挿通した調節ねじ86が貫通されている。この調節ねじ
86は、本体ケース73に対して進退不能のまま、回転
自在に保持されている。また、この調節ねじ86には、
ナット部材87が螺合され、このナット部材87が支持
片81をバックアップするかたちとなっている。従っ
て、支持片81は、付勢具85により付勢具受片83を
介してナット部材87へ押し付けられた状態を維持する
ようになっており、調節ねじ86をドライバー等の工具
により回転させると、ナット部材87の螺合度合(この
螺合度合に応じて調節ねじ86に対するナット部材87
の位置付けが変わる)に合わせ、枢軸82を中心として
支持片81が揺動するようになる。すなわち、これによ
り、本体ケース73の正面板73aに対する正面片80
の出入度合を調節できることになり、これによってフッ
ク部材48との係合具合を好適にできるものである。
【0031】このような構成のドア閉鎖機構1(雄側部
材43及び雌側部材44)において、ドア5に雄側部材
43を取り付けるときの把手装置3(内用把手体7及び
外用把手体8)との配置関係は、次のようになってい
る。すなわち、いま、図8に示すようにドア5が閉じて
おり、ドア閉鎖機構1の雄側部材43においてスライド
部材43が雌部材44の吸着部75へ向けて進出し、ま
たフック部材48がそのフック端を雌部材44の係合部
74へ係合させる状態に揺動しており、従って、解除レ
バー49のストッパ端部49aがスライド部材43の切
欠部61に係合しているとする。
【0032】この場合、図1及び図5に示すように、雄
側部材43は、解除レバー49の操作入力端部49bを
ロック操作部12より低いレベルとして、ストッパ部2
3がドア5の内部へ突出したときにこの下領域へ入り込
む位置とし、且つ、内外の把手体7,8におけるバック
アップ具37の押上げレバー39に対してはこれらの上
を通過するように位置付ける。次に、上記構成の把手装
置3及びドア閉鎖機構1を具備したドア装置2におい
て、その使用状況及び各部の動作状況を説明する。
【0033】図8に示したドア5の閉まった状態では、
ドア閉鎖機構1が、雄側部材43による雌側部材44へ
の係合動作(スライド部材47の進出やフック部材48
のすくいあげ状揺動)を行っているが、この段階では、
ドア5を勢いよく閉めたとき等に、ドア5がドア枠4に
ぶつかって開き方向へ跳ね返るのを防止するためのキャ
ッチ機能が働いた状況下にあるだけで、決して、室外側
からの他人の出入りを禁じるものではない。従って、ド
ア5の室内側からだけに限らず、室外側からでも、内外
の把手体7,8における手掛け部11へ手指を差し込む
だけで、背板部34を押し込むことに伴うバックアップ
具37の揺動、及び押上げレバー39の跳ね上げ動作を
得て、解除レバー49の操作入力端部49bをはね上げ
ることができるものである。従って、スライド部材47
の切欠部61に係合している解除レバー49のストッパ
端部49aを外せることになる。
【0034】そこで、手掛け部11に手指を引掛けたま
ま、ドア5を開く方向に力を加えれば、雄側部材43の
スライド部材47と雌側部材44の吸着部75との間
(磁石55,78間)で生じている磁力吸引作用を簡単
に解除することができ、ドア5を開くことができる。ド
ア5が開けば、雄側部材43においてスライド部材47
は付勢具50等の作用で本体ケース54内へ戻り、また
フック部材48も付勢具51の作用で本体ケース54内
へ退入することになる。一方、上記のようにドア5が閉
じた状態にあるときに、その室内側(内用把手体7)か
らロック操作部12の右側の被操作面19(「閉」の表
示文字21が設けられた方)を押圧操作したとする。
【0035】このようにすると、ロック操作部12のス
トッパ部23が裏面側(ドア5の内部)へ突出して、図
1に示すように解除レバー49の操作入力端部49bに
対してその上側へ被さる状態となる。すなわち、この状
態では、ドア5の室外側からはもとより、室内側からで
も、内外の把手体7,8における手掛け部11へ手指を
差し込んで背板部34を押圧しようとしても、バックア
ップ具37の押上げレバー39及び解除レバー49の操
作入力端部49bがストッパ部23によって頭打ちの状
態となり、これらをはね上げることができない。
【0036】そのため、スライド部材47の切欠部61
に係合している解除レバー49のストッパ端部49aを
外すことができず、雄側部材43による雌側部材44へ
の係合動作(スライド部材47の進出やフック部材48
のすくいあげ状揺動)を解除させることができなくな
る。従って当然に、ドア5を開くことができない。な
お、この状態は、ドア5の室外側(外用把手体8)で
は、切換表示部13においてロック状態にあることが表
示されており、これを見る者にドア5の開放が不可であ
ること(ドア5の内側を使用中であること)を知らせる
ものとなる。従って、無理矢理、ドアを開けようとする
行為を防止でき、ロック操作部12等の破損を防止でき
る利点がある。
【0037】図9は、ロック操作部12のストッパ部2
3の変形例を示す断面図である。この場合のストッパ部
23は、止めねじ23A等よりなる当接部材をドア5の
内部側に備えており、この止めねじ23Aはその螺合度
合いを変更することによってドア5の内部側への突出長
さを調節できるようになっている。このため、ドア5の
厚さが変わって取付座10,10同士の距離が若干変わ
っても、当接部材23Aの突出長さを調節することによ
って当該当接部材23Aを解除レバー49の入力端部4
9bに適切に当接させることができる。
【0038】ところで、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではない。例えば、ドア閉鎖機構1について
の細部構造(磁石55,78の両方使用等)や、把手装
置3における手掛け部11の細部構造等は、何ら限定さ
れるものではない。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るドア装置の把手装置では、押圧操作により切換動
作可能なロック操作部を具備するのでその操作が簡単に
行えるものであり、また、このロック操作部自体に設け
られたストッパ部がドア閉鎖機構との組み合わせによっ
て実質的にロック装置を構成することから、装置・機構
的に簡潔、小型にでき、更に高コスト化や見栄えの悪化
等を伴わないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線拡大断面図である。
【図2】ドア閉鎖機構を具備したドア装置に対して本発
明に係る把手装置の一実施形態を装備させた場合を示す
正面図である。
【図3】把手装置を拡大して示す分解斜視図である。
【図4】ドア閉鎖機構を拡大して示す分解斜視図であ
る。
【図5】図2のB−B線拡大断面図である。
【図6】ドア閉鎖機構における雄側部材の内部構造を拡
大して示す分解斜視図である。
【図7】ドア閉鎖機構の雄側部材についてその内部構造
を分かり易く示した透視図である。
【図8】図7からの動作状態(雌部材との接合状態)を
示した透視図である。
【図9】ロック操作部のストッパ部の変形例を示すため
の図1に対応する断面図である。
【符号の説明】
1 ドア閉鎖機構 2 ドア装置 3 把手装置 4 ドア枠 5 ドア 7 内用把手体 8 外用把手体 10 取付座 12 ロック操作部 13 表示切換部 22 差込片 23 ストッパ部 30 ソケット具 43 雄側部材 44 雌側部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係脱動作を行う雄側部材(43)がドア
    (5)に対して設けられ該雄側部材(43)の係脱を受
    ける雌側部材(44)がドア枠(4)に対して設けられ
    ることで構成されるドア閉鎖機構(1)を具備したドア
    装置(2)に対して設けられる把手装置において、 ドア(5)の両面へ振り分けて設けられる内用把手体
    (7)と外用把手体(8)とを有しており、 内用把手体(7)には、ドア面に取り付けられる取付座
    (10)より突出しない範囲内で押圧操作により切換動
    作可能となされたロック操作部(12)が設けられ、該
    ロック操作部(12)にはロック側へ操作したときにド
    ア(5)の内部側へ突出するストッパ部(23)が設け
    られており、該ストッパ部(23)で上記ドア閉鎖機構
    (1)における雄側部材(43)の解除動作を邪魔して
    解除不能にしていることを特徴とするドア装置の把手装
    置。
  2. 【請求項2】 前記外用把手体(8)には、内用把手体
    (7)のロック操作部(12)と連動可能とされた表示
    切換部(13)が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のドア装置の把手装置。
  3. 【請求項3】 前記外用把手体(8)の表示切換部(1
    3)と内用把手体(7)のロック操作部(12)との連
    動部が、差込片(22)とこれを受けるソケット具(3
    0)との組み合わせにおいて構成されており、ドア厚に
    応じて上記差込片(22)とソケット具(30)との差
    込量を調節することで内外の把手体(7,8)の相互間
    隔を変更可能になっていることを特徴とする請求項2記
    載のドア装置の把手装置。
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