JPH0779827A - 引出し構造 - Google Patents

引出し構造

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JPH0779827A
JPH0779827A JP5249726A JP24972693A JPH0779827A JP H0779827 A JPH0779827 A JP H0779827A JP 5249726 A JP5249726 A JP 5249726A JP 24972693 A JP24972693 A JP 24972693A JP H0779827 A JPH0779827 A JP H0779827A
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rod
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JP5249726A
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Inventor
Noboru Obayashi
昇 大林
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Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロック機構を備えた引出し構造において、引
出しの上側及び下側に向けた把手の回動操作により、ロ
ックを解除可能とする。 【構成】 引出し10の前板11には、把手12が枢支
されている。また、引出し10の収納時に第一の係合手
段30と係合し合う第二の係合手段20が設けられてい
る。把手12の枢支軸13には、把手12の枢支軸13
の時計回りの回動及び反時計回りの回動により、第二の
係合手段20の係合部材に接して、第一の係合手段30
と第二の係合手段20の係合部材との係合を解除する解
除手段40が固定されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デスクや、キャビネ
ット等の引出しの蓋板に設けられる把手の回動操作によ
り解除可能な、該デスク等の収納部への収納状態にある
前記引出しと前記収納部とのロック機構を備えた引出し
構造に関し、より詳細には、該引出しの上側に向けて前
記把手を回動操作した場合であっても、該引出しの下側
に向けて前記把手を回動操作した場合であっても、前記
ロック機構を解除可能とする解除手段を備えた引出し構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】デスク等の収納部への引出しの収納状態
を安定的に維持しながら、該引出しを使用する場合には
何らの不都合もなく該引出しをデスク等の収納部から抜
き出すことのできる引出し構造として、従来より、図7
ないし図9に示される構造が採用されている。
【0003】図7及び図8に示されるように、この従来
の引出し構造においては、引出し100の前板101の
左右方向の両側において長寸の把手200が枢支されて
いる。そして、この把手200の枢支軸201は該前板
101の裏側において、該前板101との枢支位置20
2より先で、該前板101の下方に向けて屈曲される解
除桿部201aとされている。したがって、この解除桿
部201aは、前記前板101の上方に向けて前記把手
200が回動されると、該前板101の表側に向けて移
動される。
【0004】また、前記解除桿部201aの配されてい
る側の該引出し100の前板101の側縁部には、該引
出し100の側板102外面に向けて突き出される係合
板片401を備えた第二の係合手段400が収められて
いる。この第二の係合手段400は、前記引出し100
の側板102側に向けて開口部を配して前記前板101
内に収められている枠体402の上部及び下部におい
て、前記係合板片401に固定された軸401aを枢支
すると共に、該枠体402の上部より外方に突き出され
ている前記軸401aに巻装したねじりコイルばね40
3の一端を該枠体402の上部に設けられている突部4
02aに固定し、かつ、他端を前記係合板片401の前
記引出し100の側板102に向けられた側面に係合さ
せることにより、該係合板片401を前記側板102側
から外方に向けて常時付勢するように組み付けることに
より構成されている。そして、前記枠体402の下部よ
り外方に突き出されている前記軸401aは前記解除桿
部201aに対して、前記引出し100の前方に位置す
るように屈曲される接触桿部401cとされている。
【0005】一方、該引出し100が収められるデスク
等の収納部300の開口縁近傍の側壁面301には、基
板501とこの基板501の一方の面にほぼ直交する向
きに突き出される係合板502を突設している第一の係
合手段500が、該係合板502が突設されていない側
の面を前記収納部300の側壁面301に接しさせた状
態で、組み付けられている。この第一の係合手段500
の前記係合板502は、該収納部300の入り口から奥
側に向けて外広がり状に緩やかに傾斜する傾斜縁502
aと、該傾斜縁502aに続いて該係合板502の面に
対してほぼ直交状に向けられる係合縁502bとを備え
た略三角形状に形成されている。
【0006】そして、図9に示されるように、前記引出
し100がその前板101をもって前記収納部300の
開口を塞いだ位置で該収納部300に収められている際
に、前記係合板片401の端部に開設された係合窓40
1b内に、前記第一の係合手段500の係合板502が
収められる構成とされており、ここで該係合板片401
は前記のように前記側板102側から外方に向けて常時
付勢されているので、該係合板片401は前記第一の係
合手段500と係合し合い、これにより前記引出し10
0は前記収納部300に収められた状態でロックされ
る。
【0007】そして、前記引出し100を前記収納部3
00内から抜き出す場合には、前記前板101の前面に
設けられている凹部101aを利用して、前記把手20
0の下部縁を把持し、この把手200を該前板101の
上方に向けて回動させることにより、前記ロックを解除
して、前記引出し100を抜き出すことができる。すな
わち、図9において二点鎖線で示されるように、前記把
手200の回動により該把手200に固定されている前
記枢支軸201の解除桿部201aが前記前板101の
表側に向けて移動され、前記係合板片401に一体に設
けられている前記軸401aの前記接触桿部401cに
接して、該接触桿部401cを前記前板101の表側に
向けて移動させる。この移動により、前記係合板片40
1は前記枠体402と前記軸401aとの枢支位置を中
心として前記引出し100の側板102の側に向けて回
動され、該係合板片401の前記係合窓401b内から
前記第一の係合手段500の前記係合板502が抜き出
され、前記ロックが解除されるので、前記把手200を
把持しながら前記引出し100を前記収納部300内か
ら抜き出すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるにこの従来の引
出し構造では、前記引出し100の前板101に設けら
れている把手200の下部縁を把持して、該把手200
を前記前板101の上方に向けて回動させる場合にし
か、前記係合板片401と前記第一の係合手段500と
の係合による前記ロックを解除することができなかっ
た。このため、例えば、椅子に着座した状態でデスク等
の下部側に位置される前記収納部300に収められてい
る該引出し100の把手200を把持して該引出し10
0を抜き出す場合等、該引出し100の設置位置に対し
て高い位置から該引出しを把持しようとする場合には、
前記把手200の前記下部縁を把持しにくいことから前
記把手200の上部縁を把持できるような把手200の
構造を採用することが使い勝手を高める見地から望まれ
るが、該把手200の上部縁を把持した該把手200の
前記前板101の下方に向けた回動操作では、前記ロッ
クを解除できないので、こうした引出し構造に前記ロッ
クの機構を採用しようとする場合には、引出し100の
把手200の上部縁を把持して該引出し100を抜き出
し可能とする構造を採用することができない不都合があ
った。
【0009】そこでこの発明は、デスクや、キャビネッ
ト等の引出しの蓋板に設けられる把手の回動操作により
解除可能な、該デスク等の収納部への収納状態にある前
記引出しと前記収納部とのロック機構を備えた引出し構
造において、該引出しの上側に向けて前記把手を回動操
作した場合であっても、該引出しの下側に向けて前記把
手を回動操作した場合であっても、前記ロック機構を解
除可能とすることにより、こうしたロック機構を備えた
引出し構造の使い勝手の向上を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明では前記の課題
を解決すべく、請求項1に係る発明では、引出し構造
を、引出し10と、該引出し10を収める収納部50と
を備えた引出し構造であって、該収納部50の内側面に
は、第一の係合手段30が設けられており、前記引出し
10の前板11には、該前板11の左右方向の両側で枢
支されている把手12が設けられていると共に、該引出
し10には該引出し10の側板15側から外方に向けて
常時付勢され、かつ、該引出し10の収納時に前記第一
の係合手段30と係合し合う係合部材を備えた第二の係
合手段20が設けられており、前記把手12の回動に伴
う該把手12の枢支軸13の時計回りの回動により、前
記第二の係合手段20の係合部材に接して該係合部材を
前記付勢に抗して引き戻し、前記第一の係合手段30と
前記第二の係合手段20の係合部材との係合を解除し、
かつ、前記把手12の回動に伴う該把手12の枢支軸1
3の反時計回りの回動により、前記第二の係合手段20
の係合部材に接して該係合部材を前記付勢に抗して引き
戻し、前記第一の係合手段30と前記第二の係合手段2
0の係合部材との係合を解除する解除手段40が前記枢
支軸13に固定されている構成のものとした。
【0011】また、請求項2に係る発明では、請求項1
に係る引き出し構造において、前記解除手段40は、前
記枢支軸13に固定されている第一の解除棒41と、該
第一の解除棒41の先端側に枢支されている第二の解除
棒42とから構成されており、前記第二の係合手段20
の係合部材には、前記解除手段40に対して前記引出し
10の前方に位置すると共に、該解除手段40の移動に
伴って前記第二の解除棒42に接して、前記係合部材を
前記付勢に抗して移動させる接触部材が備えられてお
り、前記第二の解除棒42は、前記第一の解除棒41と
の枢支軸13を中心とした前記引出し10の内奥側に向
けた回動を規制されていると共に、前記第二の解除棒4
2の後方には、前記引出し10の内奥側に移動された該
第二の解除棒42に接して、該第二の解除棒42を前記
第一の解除棒41との枢支位置を中心として前記引出し
10の前方側に回動させる突部14aが設けられている
構成のものとした。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明では、引出し構造を、引出
し10と、該引出し10を収める収納部50とを備えた
引出し構造であって、該収納部50の内側面には、第一
の係合手段30が設けられており、前記引出し10の前
板11には、該前板11の左右方向の両側で枢支されて
いる把手12が設けられていると共に、該引出し10に
は該引出し10の側板15側から外方に向けて常時付勢
され、かつ、該引出し10の収納時に前記第一の係合手
段30と係合し合う係合部材を備えた第二の係合手段2
0が設けられており、前記把手12の回動に伴う該把手
12の枢支軸13の時計回りの回動により、前記第二の
係合手段20の係合部材に接して該係合部材を前記付勢
に抗して引き戻し、前記第一の係合手段30と前記第二
の係合手段20の係合部材との係合を解除し、かつ、前
記把手12の回動に伴う該把手12の枢支軸13の反時
計回りの回動により、前記第二の係合手段20の係合部
材に接して該係合部材を前記付勢に抗して引き戻し、前
記第一の係合手段30と前記第二の係合手段20の係合
部材との係合を解除する解除手段40が前記枢支軸13
に固定されている構成とするので、前記引出し10の前
記把手12を該引出し10の上方に向けて回動させた場
合にも、下方に向けて回動させた場合にも、前記第一の
係合手段30と前記第二の係合手段20の係合部材との
係合を解除して、前記収納部50内より前記引き出し1
0を抜き出すことができる。
【0013】
【実施例】以下では、この発明に係る引出し構造の典型
的な実施例を、図1ないし図6に基づいて説明する。
【0014】なお、図1はこの実施例に係る引出し構造
の使用状態を示す斜視図、図2は同引出し構造の要部
を、該引出し構造が収められている引出し10の前板1
1の表面側から該前板11を想像線で示して表した正面
図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は図2に
おけるB−B線断面図、図5はこの実施例に係る引出し
構造の解除手段40の構造をしめす分解斜視図、図6は
同引出し構造の前記解除手段40の機能を示す側面図で
ある。
【0015】図1に示されるように、この実施例に係る
引出し構造は、デスク、キャビネット等の収納部50に
収められる引出し10の前板11に枢支されている把手
12と、この把手12の枢支軸13に固定される解除手
段40と、前記前板11に内蔵される第二の係合手段2
0と、前記収納部50の側壁面50aに備えられた第一
の係合手段30とから構成されている。
【0016】図2に示されるように、前記引出し10の
前板11には、該前板11の表側より該前板11の左右
方向に向けて凹部11aが設けられている。この凹部1
1aは、その中央部11a”において幅広とされてい
る。前記凹部11aの長手方向の両端では、該凹部11
aを構成する面に、該凹部11a内から前記前板11の
裏面に抜ける軸受穴11a’、11a’が開設されてい
る。
【0017】前記把手12は、長寸状の板部12aを主
体として構成されている。該板部12aの両端部は、該
板部12aの板面にほぼ直交する向きに屈曲されてお
り、この両屈曲部12b、12bには、半弧状の穴12
c、12cが開設されている。そしてこの穴12c、1
2cに密に嵌り合う断面形状を備えた枢支軸13を、該
穴12c、12cに夫々挿通すると共に、該枢支軸13
の両端を前記軸受穴11a’、11a’内に挿通させる
ことにより、前記把手12は前記引出し10の前板11
の左右方向両側において枢支される。なお、該把手12
の前記枢支軸13に接する側の面には、二か所において
該枢支軸13を挿通する穴を備えた支持突部12d、1
2dが形成されている。また、前記前板11の後述する
解除手段40が設けられていない側の前記軸受穴11
a’から該前板11の裏面に突き出される前記枢支軸1
3の先端には、該枢支軸13の該軸受穴11a’からの
抜け出しを防止するキャップ12eが嵌められている。
【0018】前記軸受穴11a’から前記前板11の裏
面に突き出されている前記枢支軸13の前記キャップ1
2eが嵌められていない側の端部には、前記解除手段4
0が設けられている。
【0019】図5に示されるように、該解除手段40
は、一端面に前記枢支軸13の端部を収め入れ、これと
嵌り合う筒状の固定部41aを備える細長板状の第一の
解除棒41と、該第一の解除棒41の前記固定部41a
が設けられていない側の端部に枢支される細長板状の第
二の解除棒42とから構成されている。前記第二の解除
棒42との枢支側に位置する該第一の解除棒41の端部
41dは、前記固定部41aの突き出し方向に向けて屈
曲されて前記第二の解除棒42の肉厚相当分の段差41
bが形成されている。そしてこの段差41bによって区
分される端部41dに、肉厚方向に向けて穴41cが透
設されている。一方、前記第二の解除棒42の一端部に
は、肉厚方向に向けて穴42aが透設されていると共
に、該第二の解除棒42の長手方向外側に向けて突部4
2bが、該第二の解除棒42の一方の側縁面42cと前
記一端部の面42dとが接する位置よりより突き出し状
に設けられている。そして、該第二の解除棒42は、前
記第一の解除棒41に対し、該第一の解除棒41の端部
41dの前記固定部41aが突設されていない側の面に
添装された後、前記穴41cと穴42aとに頭付きのピ
ン43を差し込み、該ピン43の端部にE型リング44
を嵌め込むことにより、枢支、連結される。なお、この
実施例では前記第一の解除棒41と第二の解除棒42と
を細長板状に構成しているが、これに代えて、丸棒状、
管状に構成してもよい。
【0020】図6に示されるように、このように構成さ
れる解除手段40は、前記第二の解除棒42の突部42
bが設けられていない側の側縁面42dが前記前板11
の側に向けられるように、該前板11の裏面側に配され
る。
【0021】また、前記解除手段40の後方には、該解
除手段40を前記前板11との間で挟み込み状に収める
背板14が張り込まれている。この背板14には、前記
解除手段40を構成する前記第二の解除棒42の側縁面
42cに向けて突部14aが設けられている。
【0022】前記第二の係合手段20は、図1に示され
るように、前記解除手段40が配されている側の前記引
出し10の前板11の側縁部に設けられている。
【0023】この図1に示される前記第二の係合手段2
0は、この実施例では、従来例として説明した図8及び
図9に示される第二の係合手段400と同一の構造のも
のを採用している。そこで以下では、この実施例に係る
第二の係合手段20の具体的構造を図8及び図9に示さ
れる従来例に係る第二の係合手段400に則して説明
し、両第二の係合手段20、400の同一構造部分につ
いては、この実施例に係る第二の係合手段20で用いる
符号の後に括弧書で、図8及び図9において示される従
来例に係る第二の係合手段400で用いた符号を付して
説明する。
【0024】すなわち、該第二の係合手段20(40
0)は、前記引出し10の側板15外面に向けて突き出
される係合板片21(401)[特許請求の範囲にいう
係合部材に相当する。]を備えている。この係合板片2
1(401)は、前記引出し10の側板15側に向けて
開口部を配して前記前板11内に収められている枠体2
2(402)の上部及び下部において、前記係合板片2
1(401)に固定された軸21a(401a)を枢支
されると共に、該枠体22(402)の上部より外方に
突き出されている前記軸21a(401a)に巻装した
ねじりコイルばね403(図1においては図示を省略す
る)の一端を該枠体22(402)の上部に設けられて
いる突部402a(図1においては図示を省略する)に
固定し、かつ、他端を前記係合板片21(401)の前
記引出し10の内側に向けられた側面に係合させること
により、前記側板15側から外方に向けて常時付勢され
て組み付けられている。そして、前記枠体22(40
2)の下部より外方に突き出されている前記軸21a
(401a)は、前記解除手段40側に向けて屈曲され
る接触桿部21c(401c)[特許請求の範囲にいう
接触部材に相当する。]とされ、該解除手段40に対し
て、前記引出し10の前方に位置するように構成されて
いる。
【0025】一方、前記引出し10が収められるデスク
等の収納部50の開口縁近傍の側壁面50aには、基板
31(501)とこの基板31(501)の一方の面に
ほぼ直交する向きに突設される係合板32(502)と
から構成されている第一の係合手段30(500)が、
該係合板32(502)が突設されていない側の面を前
記収納部50の側壁面50aに接しさせた状態で、組み
付けられている。この第一の係合手段30(500)の
前記係合板32(502)は、該収納部50の入り口か
ら奥側に向けて外広がり状に緩やかに傾斜する傾斜縁5
02a(図1において図示を省略する)と、該傾斜縁5
02aに続いて該係合板32(502)の面に対してほ
ぼ直交状に向けられる係合縁502b(図1において図
示を省略する)とを備えた略三角形状に形成されてい
る。
【0026】そして、図9に示されるように、前記引出
し10がその前板11をもって前記収納部50の開口を
塞いだ位置で該収納部50に収められている際に、前記
係合板片21(401)の端部に開設された係合窓21
b(401b)内に、前記第一の係合手段30(50
0)の係合板32(502)が収められる構成とされて
おり、ここで該係合板片21(401)は前記のように
前記側板15側から外方に向けて常時付勢されているの
で、該係合板片21(401)は前記第一の係合手段3
0(500)と係合し合い、これにより前記引出し10
は前記収納部50に収められた状態でロックされる。
【0027】そしてこの実施例では、前記引出し10を
前記収納部50内から抜き出す場合には、前記前板11
の前面に設けられている凹部11aを利用して、前記把
手12の下部縁を把持し、この把手12を該前板11の
上方又は下方に向けて回動させることにより、前記ロッ
クを解除して、前記引出し10を抜き出すことができ
る。すなわち、図6において実線で示されるように、前
記把手12の回動により該把手12に固定されている前
記枢支軸13に固定された解除手段40が前記前板11
の表側に向けて移動され、前記係合板片21(401)
に一体に設けられている前記軸21a(401a)の前
記接触桿部21c(401c)に接して、該接触桿部2
1c(401c)を前記前板101の表側に向けて移動
させる。この移動により、前記係合板片21(401)
は前記枠体22(402)と前記軸21a(401a)
との枢支位置を中心として前記引出し10の側板15の
側に向けて回動され、該係合板片21(401)の前記
係合窓21b(401b)内から前記第一の係合手段3
0(500)の前記係合板32(502)が抜き出さ
れ、前記ロックを解除することができ、前記把手12を
把持しながら前記引出し10を前記収納部50内から抜
き出すことができる。
【0028】図6に示されるように、特にこの実施例で
は、前記解除手段40を前記の構造を備えた第一の解除
棒41と第二の解除棒42とから構成するので、前記把
手12が前記前板11の上側に向けて回動された場合で
あっても、前記前板11の下側に向けて回動された場合
であっても、前記係合板片21(401)の前記係合窓
21b(401b)と前記第一の係合手段30(50
0)の前記係合板32(502)との前記ロックを解除
することができる点に特徴を有する。
【0029】すなわち、前記把手12を前記前板11の
上側に向けて回動操作した場合には、図6における左側
の図で二点鎖線で示される位置から実線で示される位置
まで、前記解除手段40が移動され、前記第二の解除棒
42の前記突部42bが設けられていない側の側縁面4
2dを、前記第二の係合手段20(400)の接触桿部
21c(401c)に接触させて、該接触桿部21c
(401c)を前記前板11側に押圧、移動させ、これ
により該接触桿部21c(401c)に連設されている
前記係合板片21(401)の前記係合窓21b(40
1b)内から前記第一の係合手段30(500)の前記
係合板32(502)が抜き出されるように、該係合板
片21(401)を前記側板15の側に向けて移動させ
ることができる。ここで、前記のように、該第二の解除
棒42と前記第一の解除棒41とは、前記ピン43によ
り枢支、連設されているが、該第一の解除棒41と接し
合う側の前記第二の解除棒42の端部には、前記突部4
2bが設けられており、前記の解除手段40の移動に伴
って、この突部42bが前記第一の解除棒41の前記前
板11に向き合わない側の側縁面41eに接するので、
前記第二の解除棒42はその側縁面42dを前記接触桿
部21c(401c)に接しさせても、前記前板11か
ら離れ出す方向に向けて前記第一の解除棒41との枢支
位置を中心に移動されることはない。したがって、この
第二の解除棒42により、前記接触桿部21c(401
c)を確実に押圧、移動させることができる。
【0030】これに対して、前記把手12を前記前板1
1の下側に向けて回動操作した場合には、前記解除手段
40は、前記前板11から離れ出す方向に一旦移動され
ることになるが、この実施例では、該解除手段40の設
置位置後方に該解除手段40の前記第二の解除棒42の
側縁面42cに接触可能な前記突部14aを備えている
ので、第二の解除棒42はこの突部14aに接して、前
記第一の解除棒41との枢支位置から前記前板11の側
に向けて移動させられ、図6における右側の図で二点鎖
線で示される位置から実線で示される位置まで移動させ
られる。したがって、この場合にも、前記第二の解除棒
42の前記突部42bが設けられていない側の側縁面4
2dを、前記第二の係合手段20(400)の接触桿部
21c(401c)に接触させて、該接触桿部21c
(401c)を前記前板11側に押圧、移動させ、これ
により該該接触桿部21c(401c)に連設されてい
る前記係合板片21(401)の前記係合窓21b(4
01b)内から前記第一の係合手段30(500)の前
記係合板32(502)が抜き出されるように、該係合
板片21(401)を前記側板15の側に向けて移動さ
せることができる。
【0031】
【発明の効果】この発明に係る引出し構造では、前記把
手12の回動に伴う該把手12の枢支軸13の時計回り
の回動により、前記第二の係合手段20の係合部材に接
して該係合部材を前記付勢に抗して引き戻し、前記第一
の係合手段30と前記第二の係合手段20の係合部材と
の係合を解除し、かつ、前記把手12の回動に伴う該把
手12の枢支軸13の反時計回りの回動により、前記第
二の係合手段20の係合部材に接して該係合部材を前記
付勢に抗して引き戻し、前記第一の係合手段30と前記
第二の係合手段20の係合部材との係合を解除する解除
手段40が前記枢支軸13に固定されており、前記引出
し10の前記把手12を該引出し10の上方に向けて回
動させた場合にも、下方に向けて回動させた場合にも、
前記第一の係合手段30と前記第二の係合手段20の係
合部材との係合を解除して、前記収納部50内より前記
引き出し10を抜き出すことができるので、引出し10
の前板11に設けられる把手12の回動操作により解除
可能な前記引出し10と前記収納部50とのロック機構
を備えた引出し10の使い勝手の向上を図ることができ
る。
【0032】殊に、この発明に係る引出し構造によれ
ば、前記引出し10の前板11に設けられている把手1
2の上部縁を把持して、該把手12を前記前板11の下
方に向けて回動させる場合にも、前記第二の係合手段2
0の係合部材と前記第一の係合手段30との係合を解除
することができるので、例えば、椅子に着座した状態で
デスク等の下部側に位置されている該引出し10の把手
12を把持して該引出し10を抜き出す場合等、該引出
し10の設置位置に対して高い位置から該引出し10を
把持しようとする場合に、より把持し易い前記把手12
の上部縁を把持させて該引出し10の抜き出し操作を行
える構造を採用しながら、前記ロック機構のロックの解
除動作を確保することができる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】引出し構造の使用状態を示す斜視図である。
【図2】引出し構造の要部正面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】解除手段40の構造をしめす分解斜視図であ
る。
【図6】解除手段40の機能を示す側面図である。
【図7】従来の引出し構造の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図8】従来の引出し構造の要部を分解して示す斜視図
である。
【図9】従来の引出し構造の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 引出し 11 前板 12 把手 13 枢支軸 14 背板 15 側板 20 第二の係合手段 21 係合板片 22 枠体 30 第一の係合手段 31 基板 32 係合板 40 解除手段 41 第一の解除棒 42 第二の解除棒 50 収納部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引出しと、該引出しを収める収納部とを
    備えた引出し構造であって、 該収納部の内側面には、第一の係合手段が設けられてお
    り、 前記引出しの前板には、該前板の左右方向の両側で枢支
    されている把手が設けられていると共に、該引出しには
    該引出しの側板側から外方に向けて常時付勢され、か
    つ、該引出しの収納時に前記第一の係合手段と係合し合
    う係合部材を備えた第二の係合手段が設けられており、 前記把手の回動に伴う該把手の枢支軸の時計回りの回動
    により、前記第二の係合手段の係合部材に接して該係合
    部材を前記付勢に抗して引き戻し、前記第一の係合手段
    と前記第二の係合手段の係合部材との係合を解除し、か
    つ、前記把手の回動に伴う該把手の枢支軸の反時計回り
    の回動により、前記第二の係合手段の係合部材に接して
    該係合部材を前記付勢に抗して引き戻し、前記第一の係
    合手段と前記第二の係合手段の係合部材との係合を解除
    する解除手段が前記枢支軸に固定されていることを特徴
    とする引出し構造。
  2. 【請求項2】 前記解除手段は、前記枢支軸に固定され
    ている第一の解除棒と、該第一の解除棒の先端側に枢支
    されている第二の解除棒とから構成されており、 前記第二の係合手段の係合部材には、前記解除手段に対
    して前記引出しの前方に位置すると共に、該解除手段の
    移動に伴って前記第二の解除棒に接して、前記係合部材
    を前記付勢に抗して移動させる接触部材が備えられてお
    り、 前記第二の解除棒は、前記第一の解除棒との枢支軸を中
    心とした前記引出しの内奥側に向けた回動を規制されて
    いると共に、 前記第二の解除棒の後方には、前記引出しの内奥側に移
    動された該第二の解除棒に接して、該第二の解除棒を前
    記第一の解除棒との枢支位置を中心として前記引出しの
    前方側に回動させる突部が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の引出し構造。
JP5249726A 1993-09-13 1993-09-13 引出し構造 Pending JPH0779827A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038277A (ja) * 2001-08-03 2003-02-12 Itoki Crebio Corp 家具におけるラッチ装置
KR20180008549A (ko) 2015-05-20 2018-01-24 니치반 가부시키가이샤 첩부재 및 그것에 사용하는 첩부재용 지지체
JP2020045220A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 コニカミノルタ株式会社 給紙装置および画像形成装置

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