JP2003038277A - 家具におけるラッチ装置 - Google Patents

家具におけるラッチ装置

Info

Publication number
JP2003038277A
JP2003038277A JP2001236227A JP2001236227A JP2003038277A JP 2003038277 A JP2003038277 A JP 2003038277A JP 2001236227 A JP2001236227 A JP 2001236227A JP 2001236227 A JP2001236227 A JP 2001236227A JP 2003038277 A JP2003038277 A JP 2003038277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
handle member
plate
shaft
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001236227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4727082B2 (ja
Inventor
Tokuyuki Ofuji
徳幸 大藤
Katsuhiro Arai
克洋 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Crebio Corp filed Critical Itoki Crebio Corp
Priority to JP2001236227A priority Critical patent/JP4727082B2/ja
Publication of JP2003038277A publication Critical patent/JP2003038277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4727082B2 publication Critical patent/JP4727082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drawers Of Furniture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッチ装置の構造を簡単にして、製造コスト
を低減する。 【解決手段】 キャビネット本体1の扉3に、ラッチ爪
8付きのラッチ軸7を軸線20周りに回動可能で、か
つ、ラッチ爪8が係合方向に付勢されるように配設し、
さらに、扉3には、ラッチ軸7に平行な枢軸線21周り
に回動可能な把手部材17と、両軸線20,21との交
差方向に往復動可能な作動プレート15とを設ける。把
手部材17と作動プレート15とは、クランク杆18を
介して把手部材17の回動に応じて作動プレート15が
往復動するように関連させる。作動プレート15に設け
た一対の当接部24,25の一方が、作動プレート15
の往復動方向に応じてラッチ軸7に設けたピン体22を
押圧または引き寄せることにより、ピン体22を一方方
向にのみ回動させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネットやロ
ッカー等の家具本体に対して開閉可能な扉や抽斗等の移
動体に設けたラッチ装置の構造に係り、より詳しくは、
前記移動体に設けた把手部材を、その枢軸線周りのいず
れの方向にも回動可能とし、この把手部材の回動に連動
して前記家具本体に係合付勢されたラッチ爪を解除する
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、キャビネットやロッカー等の家具
において、家具本体に対して開閉可能な扉や抽斗等の移
動体に設けた把手部材を、その枢軸線周りのいずれの方
向に回動させても、前記把手部材の回動に連動して前記
家具本体に係合付勢されたラッチ爪を解除する構成とし
ては、例えば、実公平6−3923号公報や、特開平7
−79827号公報等が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
の構成では、前記把手部材の回動力を前記ラッチ爪に伝
達するための機構がかなり複雑になるので、部品点数が
多くて製造コストが嵩むという問題があった。本発明
は、このような問題を解消することを技術的課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明に係るラッチ装置は、家具本体
に対して開閉可能な扉や抽斗等の移動体に、前記家具本
体の係止部に係脱するラッチ爪付きのラッチ軸を、その
軸線周りに回動可能で、かつ、前記ラッチ爪が係合方向
に付勢されるように配設し、さらに、前記移動体には、
前記ラッチ軸と平行な枢軸線周りに回動可能な把手部材
と、前記両軸線に交差する方向に往復動可能な作動プレ
ートとを設け、前記把手部材と前記作動プレートとは、
これら両者の間に取り付けた連動機構で、前記把手部材
の回動に対応して前記作動プレートが往復動するように
関連させる一方、前記ラッチ軸には、その軸線を挟んで
両側に突出するピン体を配設し、前記作動プレートに
は、この作動プレートを前記ラッチ軸に近付く方向に移
動させたとき、前記ラッチ軸が係合解除方向に回動する
ように、前記ピン体の一端部を押圧する第1当接部と、
前記作動プレートを前記ラッチ軸から遠ざかる方向に移
動させたとき、前記ラッチ軸が係合解除方向に回動する
ように、前記ピン体の他端部を引き寄せる第2当接部と
を設けたというものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載したラ
ッチ装置において、前記連動機構は、前記把手部材の枢
軸線に一致する回動軸部と、この回動軸部と略平行状に
延びて前記作動プレートに設けた軸穴に遊嵌する往復軸
部と、これら両者をつなぐアーム部とで形成されたクラ
ンク杆であるというものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0007】図1〜図4は、キャビネットの扉に設けた
ラッチ装置に対して本発明を適用した第1実施形態を示
している。図1に示すように、キャビネット本体1の前
面開口部には、各蝶番部4を介して左右一対の扉2,3
が観音開き式に装着されている。図1において右側の扉
3(以下、右扉3と称する)は、周囲に囲い壁5aを一
体成形してなる金属板製等の前板5と、この前板5の裏
側に装着した金属板製等の裏板6とにより、中空状に形
成されている(図3及び図4参照)。
【0008】右扉3の中空部の自由端側には、上下長手
で断面矩形状のラッチ軸7が、その軸線周りに回動可能
に、すなわち、左右回動可能に、前板5の裏面側の上下
端部に取り付けた軸受部材9,9で軸支されている(図
2参照)。
【0009】ラッチ軸7の上下端部には、キャビネット
本体1の前面開口部側に穿設または切欠きした穴状等の
係止部10に係脱するように左右回動する鉤状のラッチ
爪8が各々取り付けられている。
【0010】これら両ラッチ爪8,8は、ラッチ軸7の
長手方向中途部にねじ等で固定したブラケット11と前
板5の裏面側の適宜箇所との間に装架したばね12で、
キャビネット本体1の係止部10に対して係合する方向
に付勢されている。なお、ラッチ軸7に板ばね等のばね
手段を設けて、このばね手段を前板5または裏板6に当
接させることで、ラッチ爪8を係合方向に付勢するよう
に構成してもよい。
【0011】図1において左側の扉2(以下、左扉2と
称する)における自由端側の側部には、上下長手の折り
返し部2aが外向きに延出するように形成されており、
先に左扉2を閉止した状態で右扉3を閉止すると、この
折り返し部2aが、キャビネット本体1の前面と、右扉
3における前板5の囲い壁5aとで挟まれるように構成
されている(図3及び図4参照)。
【0012】したがって、第1実施形態では、右扉3を
開放しないと、左扉2の折り返し部2aが右扉3の囲い
壁5aに当たって、左扉2は開き動できないようになっ
ている。なお、キャビネット本体1は請求項に記載した
家具本体に相当し、左右一対の扉2,3は請求項に記載
した移動体に相当する。
【0013】次に、第1実施形態におけるラッチ装置の
構造について説明する。
【0014】前板5における自由端側の上下略中央部に
穿設した引手穴には、合成樹脂製の引手穴縁部材13が
嵌め込み固定されており(図3及び図4参照)、裏板6
の表面(前面)のうち引手穴縁部材13の上方箇所に
は、上向き開口略コ字状のプレート支持板14が取り付
けられている。プレート支持板14は、後述する作動プ
レート15を左右摺動可能に支持するためのものであ
る。また、裏板6の表面(前面)のうち引手穴縁部材1
3よりも下方箇所には、上下に貫通する支持穴16a付
きの支持ブラケット16が取り付けられている。
【0015】引手孔縁部材13の内径箇所に前板5の内
面(裏面)側から臨ませる把手部材17は、前面が開口
した中空状に形成されており、この把手部材17の前面
開口部の左右縁に沿って、上下長手の指掛け部17a,
17bが内向きに形成されている。
【0016】把手部材17の上端面には、連動機構とし
てのクランク杆18が取り付けられている。当該クラン
ク杆18は、把手部材14の上端面から上向きに突出す
る回動軸部18aと、この回動軸部18aに対して偏心
して略平行状に延びる往復軸部18bと、両軸部18
a,18bをつなぐアーム部18cとで、略Z字状に形
成されており、往復軸部18bが、作動プレート15に
穿設した軸穴26(詳細は後述する)に遊嵌している
(図2〜図4参照)。
【0017】他方、把手部材17の下端面には、下向き
に突出する枢軸ピン19が一体形成されており、この枢
軸ピン19が支持ブラケット16の支持穴16aに枢支
されている。
【0018】クランク杆18の回動軸部18aと枢軸ピ
ン19とを結んだ軸線が把手部材17の枢軸線21(図
2の2点鎖線参照)に相当し、把手部材17は、枢軸線
21周りに回動可能に、すなわち、左右回動可能に構成
されている。把手部材17の枢軸線21とラッチ軸7の
軸線20(図2の1点鎖線参照)とは、互いに平行状と
なるように設定されている。
【0019】第1実施形態では、把手部材17の回動力
をラッチ爪8に伝達する機構が、前述したクランク杆1
8と、プレート支持板14に左右摺動可能に嵌め込んだ
作動プレート15と、ラッチ軸7に対してその軸線20
を挟んで両側(前後方向)に突出するように設けたピン
体22とで構成されている(図2〜図4参照)。
【0020】作動プレート15は、前後に長い軸穴26
を有する平板部23と、この平板部の左側端から外向き
に水平突出する一対の当接部24,25とで、平面視略
コ字状に形成されており、これら一対の当接部24,2
5の先端部は正面視で上向き鉤状に形成されている。
【0021】図3に示すように、前板5寄りに位置する
第1当接部24は、ピン体22における前端寄りの右側
部に当接または近接し、裏板6寄りに位置する第2当接
部25は、ピン体22における後端寄りの左側部に当接
または近接するように設定されている。
【0022】すなわち、ラッチ爪8をキャビネット本体
1の係止部10に係合させた状態では、第1当接部24
が正面視でピン体22の左側に位置する一方、第2当接
部25が正面視でピン体22の右側に位置して、これら
両当接部24,25で、ピン体22を左右から挟み付け
るように構成されている。
【0023】作動プレート15と把手部材17とは、ク
ランク杆18を介して、把手部材17の左右回動に対応
して作動プレート15が左右摺動するように関連付けら
れている。
【0024】すなわち、図4(a)に示すように、作業
者の指で把手部材17の左指掛け部17aを右扉3の前
方に引いて、把手部材17を反時計方向に回動させた場
合は、クランク杆18の往復軸部18bは、矢印A方向
(反時計方向)に回動して作動プレート15をラッチ軸
7に近付く方向(左方向)に案内する。その結果、作動
プレート15が左方向に摺動するようになっている。
【0025】逆に、図4(b)に示すように、作業者の
指で把手部材17の右指掛け部17bを右扉3の前方に
引いて、把手部材17を時計方向に回動させた場合は、
クランク杆18の往復軸部18bは、矢印B方向(時計
方向)に回動して作動プレート15をラッチ軸7から遠
ざかる方向(右方向)に案内する。その結果、作動プレ
ート15が右方向に摺動するようになっている。
【0026】また、把手部材17を図4(a)に示す姿
勢まで反時計方向に回動させると、クランク杆18の往
復軸部18bが軸穴26の前縁部に当たって、作動プレ
ート15がこれ以上左方向に摺動しないように規制され
る。これにより、把手部材17は図4(a)に示す姿勢
以上に反時計方向に回動しないようになっている。同様
にして、把手部材17は図4(b)に示す姿勢以上に時
計方向に回動しない。したがって、第1実施形態のラッ
チ装置では、把手部材17の回動を規制するためのスト
ッパー手段等を別途設けたりする必要がない。
【0027】次に、第1実施形態におけるラッチ装置の
作動態様について説明する。ここでは、把手部材17よ
りも下方に位置するラッチ爪8を図3及び図4(a)
(b)に図示して、これらを基に説明する。なお、図3
及び図4(a)(b)では、プレート支持板14が図示
省略されている。
【0028】先に左扉2を閉止した状態で右扉3を閉止
すると、ばね12の弾性付勢力により、ラッチ爪8がキ
ャビネット本体1の係止部10に蹴り込み係合する。こ
れら両扉2,3がキャビネット本体1の前面開口部を覆
った状態で回動不能に保持される(図3参照)。
【0029】図4(a)に示すように、作業者の指で把
手部材17の左指掛け部17aを右扉3の前方に引い
て、把手部材17を反時計方向に回動させると、把手部
材17とクランク杆18とが一体的に枢軸線21周りに
矢印A方向に回動し、クランク杆18の往復軸部18b
が作動プレート15を左方向に摺動させて、第1当接部
24がピン体22の前端部を矢印C方向(時計方向)に
押圧回動させるから、ばね12の付勢力に抗してラッチ
軸7が軸線20周りに矢印C方向に回動して、ラッチ爪
8がキャビネット本体1の係止部10から外れて係合解
除される。上位置のラッチ爪8も同時に係合解除され
て、右扉3が開放される。
【0030】逆に、図4(b)に示すように、作業者の
指で把手部材17の右指掛け部17bを右扉3の前方に
引いて、把手部材17を時計方向に回動させると、クラ
ンク杆18の往復軸部18bが作動プレート15を右方
向に摺動させて、第2当接部25がピン体22の後端部
を矢印C方向(時計方向)に引き寄せて回動させるか
ら、前述の態様と同様にして、ラッチ爪8がキャビネッ
ト本体1の係止部10から外れて係合解除されるのであ
る。この場合も、上位置のラッチ爪8は同時に係合解除
されて、右扉3が開放される。
【0031】以上のことから、第1実施形態のラッチ装
置によると、把手部材17を左右(矢印A方向または矢
印B方向)のいずれの方向に回動させても、ラッチ爪8
をキャビネット本体1の係止部10から外れるように
(矢印C方向に)回動させることができる。
【0032】この場合、把手部材17の回動力をラッチ
爪8に伝達するための機構は、クランク杆18と、この
クランク杆18を介して把手部材17の左右回動に連動
して左右摺動可能な作動プレート15と、この作動プレ
ート15に備わる一対の当接部24,25で一方にのみ
回動するピン体22とにより構成されているので、前記
従来技術に比べて、ラッチ装置の構造が簡単で、部品点
数もより少なくて済む。したがって、より一層の製造コ
スト低減が可能となる。また、部品点数が少ないので、
組立ても簡単になるし、ラッチ装置全体のコンパクト化
を図ることもできる。
【0033】さらに、第1実施形態では、把手部材17
の回動運動を作動プレート15の往復運動に変換するた
めの連動機構として、略Z字状のクランク杆18を採用
しているから、連動機構の構成部品が少なくて済み、製
造コストの低減に寄与できる。その上、クランク杆18
は、把手部材17の支軸としての役割も兼ねているの
で、クランク杆18とは別体の支軸を把手部材17の上
端面に設けたりする必要がなく、この点でも製造コスト
の低減に寄与できるのである。
【0034】なお、このラッチ装置は、左扉2に設ける
ようにしてもよく、その場合の左扉2は、図3及び図4
(a)(b)に示す右扉3と左右対称状になる。
【0035】図5〜図7には、キャビネットの抽斗に設
けたラッチ装置に対して本発明を適用した第2実施形態
を示している。図5に示すように、家具としてのキャビ
ネットは、前面開口した金属板製のキャビネット本体5
1内に、前後摺動可能な抽斗52を上下方向に複数段
(図5では2段)備えている。
【0036】これら各抽斗52のラッチ装置は、いずれ
も基本的に同じ構成であるので、以下、上段の抽斗52
及びそのラッチ装置を代表として説明する。なお、各抽
斗52は請求項に記載した移動体に相当する。
【0037】抽斗52は、正面視略矩形状の鏡板53
と、この鏡板53の裏面に取り付けた上面開口状の収納
部54とにより構成されており、この鏡板53は、周囲
に囲い壁55aを一体成形してなる合成樹脂製の前板5
5と、この前板55の裏側に装着した金属板製の裏板5
6とにより、中空状に形成されている(図7参照)。
【0038】鏡板53の中空部の上端側には、左右長手
で断面矩形状のラッチ軸57が、その軸線70周りに回
動可能に、すなわち、上下回動可能に軸支されており、
ラッチ軸57の左右端部には、キャビネット本体51の
前面開口部側に穿設または切欠きした穴状等の係止部6
0に係脱するように上下回動する鉤状のラッチ爪58が
各々取り付けられている(図6及び図7参照)。
【0039】次に、第2実施形態におけるラッチ装置の
構造について説明する。
【0040】前板55に穿設した引手穴には、合成樹脂
製の引手穴縁部材63が嵌め込み固定されている。裏板
56の表面(前面)のうち引手穴縁部材63の右方箇所
に上下回動可能に設けた作動プレート65と、同じく引
手穴縁部材63の左方箇所に設けた支持ブラケット66
に対して、前面開口した中空状の把手部材67が、右端
のクランク杆68と左端の枢軸ピン69とを結ぶ枢軸線
71周りに回動可能に装着されている。この把手部材6
7は、前板55の内面(裏面)側から引手穴縁部材63
の内径箇所に臨むように構成されている。
【0041】作動プレート65とクランク杆68とは、
いずれも第1実施形態と同様の構成のものであり、作動
プレート65と把手部材67とは、第1実施形態と同様
に、クランク杆68を介して、把手部材67の上下回動
に対応して作動プレート65が上下摺動するように関連
付けられている。また、ラッチ軸57には、その軸線7
0を挟んで両側(前後方向)に突出するピン体72が設
けられている。
【0042】作動プレート65とピン体72との配置関
係は、作動プレート65の第1当接部74がピン体72
における前端寄りの下側部に当接または近接し、第2当
接部75がピン体72における後端寄りの上側部に当接
または近接するように設定されている(図7参照)。
【0043】なお、左右両ラッチ爪58,58は、常時
キャビネット本体51の係止部60に係合するように、
ラッチ軸57と前板55との間に装架したばね62で付
勢されている。
【0044】次に、第2実施形態におけるラッチ装置の
作動態様について説明する。ここでは、把手部材67よ
りも右方に位置するラッチ爪58を図7に図示して、こ
れらを基に説明する。
【0045】キャビネット本体51内に抽斗52を収納
すると、ばね62の弾性付勢力により、ラッチ爪58が
キャビネット本体51の係止部60に蹴り込み係合し、
抽斗52がキャビネット本体51内に収納した状態で保
持される。
【0046】把手部材67を下向き(図7の矢印D方
向)回動させると、クランク杆68が作動プレート15
を上方向に摺動させて、第1当接部74がピン体72の
前端部を矢印F方向(時計方向)に押圧回動させるか
ら、ばね62の付勢力に抗してラッチ軸57が軸線70
周りに矢印F方向に回動して、ラッチ爪58がキャビネ
ット本体51の係止部60から外れて係合解除される。
【0047】逆に、把手部材67を上向き(図7の矢印
E方向)回動させると、クランク杆68が作動プレート
65を下方向に摺動させて、第2当接部75がピン体7
2の後端部を矢印F方向(時計方向)に引き寄せて回動
させるから、この場合も、ラッチ爪8がキャビネット本
体1の係止部10から外れて係合解除される。
【0048】したがって、第2実施形態では、把手部材
67を上下いずれの方向に回動させても、左右両ラッチ
爪58,58をキャビネット本体51の係止部60から
外れるように回動させることができ、第1実施形態と同
様の効果を奏する。
【0049】このように、本発明に係るラッチ装置は、
非常に簡単な構造であるため、様々なタイプの扉や抽斗
等に対して適用することが容易であり、汎用性が高い。
【0050】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、把手部材
を回動させた場合は、作動プレートが連動機構を介して
前記回動方向に応じて往復動し、前記作動プレートの両
当接部のうち前記往復動方向に応じた一方が、ラッチ軸
に設けたピン体を押圧または引き寄せて、このピン体を
一方方向にのみ回動させるから、前記把手部材を、その
枢軸線周りのいずれの方向に回動させても、ラッチ爪を
家具本体の係止部から外れるように回動させることがで
きる。
【0051】この場合、前記把手部材の回動力を前記ラ
ッチ爪に伝達するための機構は、前記連動機構、前記作
動プレート及び前記ピン体により構成されているので、
前記従来技術に比べて、ラッチ装置の構造が簡単で部品
点数も少なくて済む。したがって、製造コストを低減で
きるという効果を奏する。
【0052】特に、請求項2のように構成すると、前記
把手部材の回動運動を前記作動プレートの往復運動に変
換する連動機構として、構造が簡単なクランク杆を採用
するから、前記連動機構の部品点数が少なくて済み、製
造コストの低減に寄与できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるキャビネット及び扉の斜
視図である。
【図2】右扉の裏面側から見たラッチ装置の概略図であ
る。
【図3】図2のIII−III視平断面図である。
【図4】ラッチ装置の作動状態を示す平断面図であり、
(a)は把手部材を左向き回動させた場合、(b)は把
手部材を右向き回動させた場合である。
【図5】第2実施形態におけるキャビネット及び抽斗の
斜視図である。
【図6】鏡板の裏面側から見たラッチ装置の概略図であ
る。
【図7】図6のVII−VII視平断面図である。
【符号の説明】
1,51 キャビネット本体 3 右扉 7,57 ラッチ軸 8,58 ラッチ爪 10,60 係止部 15,65 作動プレート 17,67 把手部材 18,68 クランク杆 22,72 ピン体 52 抽斗 53 鏡板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具本体に対して開閉可能な扉や抽斗等
    の移動体に、前記家具本体の係止部に係脱するラッチ爪
    付きのラッチ軸を、その軸線周りに回動可能で、かつ、
    前記ラッチ爪が係合方向に付勢されるように配設し、 さらに、前記移動体には、前記ラッチ軸と平行な枢軸線
    周りに回動可能な把手部材と、前記両軸線に交差する方
    向に往復動可能な作動プレートとを設け、 前記把手部材と前記作動プレートとは、これら両者の間
    に取り付けた連動機構で、前記把手部材の回動に対応し
    て前記作動プレートが往復動するように関連させる一
    方、 前記ラッチ軸には、その軸線を挟んで両側に突出するピ
    ン体を配設し、 前記作動プレートには、この作動プレートを前記ラッチ
    軸に近付く方向に移動させたとき、前記ラッチ軸が係合
    解除方向に回動するように、前記ピン体の一端部を押圧
    する第1当接部と、前記作動プレートを前記ラッチ軸か
    ら遠ざかる方向に移動させたとき、前記ラッチ軸が係合
    解除方向に回動するように、前記ピン体の他端部を引き
    寄せる第2当接部とを設けたことを特徴とする家具にお
    けるラッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記連動機構は、前記把手部材の枢軸線
    に一致する回動軸部と、この回動軸部と略平行状に延び
    て前記作動プレートに設けた軸穴に遊嵌する往復軸部
    と、これら両者をつなぐアーム部とで形成されたクラン
    ク杆であることを特徴とする請求項1に記載した家具に
    おけるラッチ装置。
JP2001236227A 2001-08-03 2001-08-03 家具におけるラッチ装置 Expired - Fee Related JP4727082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001236227A JP4727082B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 家具におけるラッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001236227A JP4727082B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 家具におけるラッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003038277A true JP2003038277A (ja) 2003-02-12
JP4727082B2 JP4727082B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=19067540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001236227A Expired - Fee Related JP4727082B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 家具におけるラッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4727082B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070984A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Plus Corp ラッチ装置及びラッチ装置を備えた家具
JP2009114707A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Kokuyo Co Ltd 開閉装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063923Y2 (ja) * 1988-01-22 1994-02-02 株式会社イトークレビオ 抽斗のラッチ装置
JPH0779827A (ja) * 1993-09-13 1995-03-28 Nifco Inc 引出し構造
JPH09322833A (ja) * 1996-06-07 1997-12-16 Itoki Crebio Corp 家具におけるラッチ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063923Y2 (ja) * 1988-01-22 1994-02-02 株式会社イトークレビオ 抽斗のラッチ装置
JPH0779827A (ja) * 1993-09-13 1995-03-28 Nifco Inc 引出し構造
JPH09322833A (ja) * 1996-06-07 1997-12-16 Itoki Crebio Corp 家具におけるラッチ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070984A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Plus Corp ラッチ装置及びラッチ装置を備えた家具
JP4607719B2 (ja) * 2005-09-09 2011-01-05 プラス株式会社 ラッチ装置及びラッチ装置を備えた家具
JP2009114707A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Kokuyo Co Ltd 開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4727082B2 (ja) 2011-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI553209B (zh) 鎖裝置及門窗
KR101467285B1 (ko) 래치볼트의 고정구조체
WO2002088493A2 (en) Latch assembly
JP4368565B2 (ja) 錠前の反転ラッチ用ストッパー機構
JP2003038277A (ja) 家具におけるラッチ装置
JP5942105B2 (ja) ラッチ錠
JP2023062243A (ja) ラッチ一体化ドア
JP4441236B2 (ja) 物品収納什器の施解錠装置
JP4307963B2 (ja) 家具におけるラッチ装置
JP2017080226A (ja) フラップ天板付家具
JP4235346B2 (ja) 引戸用鎌錠のストライク
JP7104421B2 (ja) 開力軽減錠
JPH09322833A (ja) 家具におけるラッチ装置
JP4574891B2 (ja) 家具におけるラッチ装置
JP4514076B2 (ja) 鎌錠
JP4070063B2 (ja) 引戸用鎌錠のストライク
JP2001336324A (ja) 引き違い戸の鎌錠装置
JP5224290B2 (ja) 扉のハンドル装置
JP4879721B2 (ja) 扉の施錠装置
JP2001164847A (ja) ルーバの羽根板開閉装置
JP2604951Y2 (ja) 家具等における扉のラッチ装置
JP4409128B2 (ja) 反転ラッチの自動係止解除機構
JP2005146656A (ja) 物品収納什器のラッチ装置
JP3748689B2 (ja) 観音開き式扉を備えた家具又は建物
JP2017080228A (ja) フラップ天板付家具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110318

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees