JP2002213138A - 扉体の開閉装置 - Google Patents

扉体の開閉装置

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JP2002213138A JP2001012455A JP2001012455A JP2002213138A JP 2002213138 A JP2002213138 A JP 2002213138A JP 2001012455 A JP2001012455 A JP 2001012455A JP 2001012455 A JP2001012455 A JP 2001012455A JP 2002213138 A JP2002213138 A JP 2002213138A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ダンパー手段の制動を伴った扉体の開閉動作
を、初期段階から良好に得られる様にして作動品質をよ
り向上し、扉体の開閉移動をより安定化できるようにし
た扉体の開閉装置を提供する。 【解決手段】開閉装置は、扉体4が箱状基体2の開口部
に対する閉位置と開位置とに回動切り換えられると共
に、開位置の方向へ付勢している付勢手段、ロック手段
7、制動用のダンパー手段を備えている。要部構造は、
箱状基体2に対し水平方向に往復動自在に組み込まれた
スライダー3を有している。スライダー3と扉体4とが
長孔3c及び該長孔3cに嵌合された軸部11cを介し
連結されている。付勢手段の付勢力及びダンパー手段の
制動力を共にスライダー3に作動させる。これにより、
扉体4がロック手段7の係止解除と略同期して閉位置か
ら開位置へ制動された速さで回動切り換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、乗物室内
にあって、センターコンソールやイントスルメントパネ
ル等に組み込まれる各種扉体を開閉する機構として好適
な扉体の開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】扉体の開閉装置としては、図7に模式的
に例示する如く扉体52が箱状基体51の上面開口部に
対し同(a)の閉位置と(b)の一点鎖線で示す開位置
との間で回動切り換えられる様にしたものがある。この
扉切換構造は、扉体52の両側面部に突設されて片側2
個で合計4個のピン54a,54bと、基体両側部55
に設けられて該ピン54a,54bと嵌合するガイド溝
56と、扉体52を開位置方向へ付勢している付勢手段
53と、扉体52を閉位置で保持する不図示のロック手
段等とからなる。ガイド溝56は、その一端側、つまり
扉体52が同(a)の閉位置に配置されたときに対応す
る端側に枝溝56aを有している。該枝溝56aは、扉
体52が閉位置に配置される少し手前で、該扉体52が
ピン54bを支点として回転しようとするとき、枝溝5
6a内にピン54aの進入を許容し、この進入により扉
体52が最終的な回転を行い、最終閉位置に配置され
る。付勢手段53はコイルばねであり、一端側が箱状基
体51側の係止部57に掛け止めされ、他端側がピン5
4aに掛け止めされて、係止部57とピン54aとの間
に引っ張り力を付与している。また、箱状基体51は側
面部55に組み込まれたダンパー手段58を有してい
る。該ダンパー手段58は回転軸58a付のロータリー
式である。回転軸58aにはアーム59の一端が一体回
動可能に連結されている。該アーム59の他端はピン5
4bとリンク結合されている。
【0003】以上の扉体の開閉装置は、閉位置で扉体5
2のロック手段による保持を解除すると、付勢手段53
の付勢力で扉体52を極力自動的に開く様にしたもので
あるが、実際には次の様な作動となる。開動作の初期に
おいて、扉体52は、ピン54aが同(b)の如くピン
54bを支点として枝溝56aから抜け出してガイド溝
56に戻された後、付勢手段53の付勢圧で開位置方向
へ回転される。即ち、扉体52は、図中の区間aの間は
ピン54bが動かず、ピン54aだけが動いて該ピン5
4aを中心として回動され、続いて、ダンパー手段58
のアーム59の回動を伴って制動された速さで移動し、
ピン54aが終端に到達すると箱状基体51の開口部を
全開つまり開位置に切り換える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した扉体の開閉装
置では、ピン54aが区間aを移動して扉体52が開位
置方向へ回動している間は、扉体52にダンパー手段5
8による制動力が働かず、ピン54aが区間bを移動し
ながら扉体52を回動する状態になったときに始めて制
動作用が有効に働く。このため、扉体52の開位置方向
の初期時の回動は、区間aの間が速く又は遅く回転して
開き、区間bでは設計通り制動され緩やかに回動して開
くという様に、速度が段階的に切り替わり、連続したス
ムースな動きが得らず、切換作動が未だ満足できなかっ
た。
【0005】本発明は以上の様な課題を解消することを
目的としている。具体的には、ダンパー手段の制動を伴
った扉体の開閉動作を、初期段階から良好に得られる様
にして作動品質をより向上し、扉体の開閉移動をより安
定化できるようにすることにある。他の目的は以下に説
明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図1〜図6に例示される如く、扉体4が箱状
基体2の開口部を閉じる閉位置と前記開口部を開口する
開位置とに回動切り換えられると共に、前記開位置の方
向へ付勢している付勢手段6、及び該付勢手段6の付勢
力に抗し前記閉位置で解除可能に係止するロック手段
7、並びに制動用のダンパー手段5を備えた扉体の開閉
装置において、前記開閉装置は、前記箱状基体2に対し
水平方向に往復動自在に組み込まれたスライダー3を有
していると共に、該スライダー3と前記扉体4とが長孔
3c及び該長孔3cに嵌合された軸部11cを介し連結
され、前記付勢手段6の付勢力及び前記ダンパー手段5
の制動力を共に前記スライダー3に作動させることによ
り、前記扉体4が前記ロック手段7の係止解除と略同期
して閉位置から開位置へ制動された速さで回動切り換え
られることを特徴としている。
【0007】以上の開閉装置では、付勢手段6、ロック
手段7、ダンパー手段5を備えた構造において、扉体4
が水平移動されるスライダー3に長溝10及び軸部11
cの嵌合つまり位置変位可能に連結され、該スライダー
3を介し回動切り換えられる。即ち、扉体4はその回動
切り換えが図5や図6の如くガイド溝12等の軌跡に沿
って行われるが、その際には水平に直線運動するスライ
ダー3に連動して閉位置から開位置又はその逆に動作さ
れ、同時に、ダンパー手段5がスライダー3の動きを常
に制動する。この様にスライダー3の動きがダンパー手
段5で常に制動されるということは扉体4の回動も一定
になるということであり、従って扉体4の回動切り換え
が初期段階を含め連続した制動を伴った作動となる。
【0008】以上の本発明は次のように具体化すること
がより好ましい。第1に、前記扉体4は、前記箱状基体
2に設けられたガイド溝12と嵌合する第1,第2ピン
11a,11bを有し、該両ピン11a,11bが前記
ガイド溝12に沿って移動されて、前記閉位置と開位置
との間で概略90度回動される構成である。これは、扉
体4の回動軌跡がガイド溝12及び第1,第2ピン11
a,11bを介し規制されている点を確認的に特定し、
加えて扉体4がスライダー3に対し長溝10及び軸部1
1cを介し連結しているため前記ガイド溝12による回
動軌跡に規制されない動き、例えば、図5(a)から同
(b)の扉体4の動き又は変位を可能にすることに意義
がある。なお、第1,第2ピン11a,11bは、何れ
もが付勢手段6と直に連結されていない点で従来のもの
と異なっている。ここで、「概略90度回動」とは、扉
体4が略水平に配置される位置と上下又は上下斜めに配
置される位置との間で回動切り換えられる意味である。
第2に、前記ガイド溝12は、円弧溝12a及び該円弧
溝12aの一部から延ばされた枝溝12bからなり、前
記扉体4の閉位置で前記第2ピン11bが円弧溝12a
の対応端部に位置しかつ前記第1ピン11aが枝溝12
bに嵌合され、前記扉体4が閉位置から前記第2ピン1
1bを支点として更に閉位置方向へ押されると、前記第
1ピン11aが枝溝12bから円弧溝12aに入る構成
である。ここでの第2ピン11bの作動は従来とほぼ同
じ。第1ピン11aは、扉体4が図5(a)の閉位置か
ら更に閉方向へ押されると同時に枝溝12bから本溝で
ある円弧溝12aに入る。その際は、第2ピン11bが
相対的な位置関係で負荷を受けるが、該負荷は第1ピン
11aが円弧溝12aに完全に入ったときに解放され
る。その後、扉体4は、スライダー3に連行されて閉位
置から開位置方向へ回動を開始することになる。第3
に、前記ダンパー手段5は、ギア5bを有するロータリ
ー式であり、前記スライダー3に取り付けられて、前記
箱状基体2の対応部に設けられたラック歯10と噛合さ
れている構成である。これは、ダンパー手段5及びラッ
ク歯10の構造及び配置を特定したものであるが、形態
例の如くコンパクトにして組込可能となる。但し、構造
的には、ダンパー手段5を箱状基体2に取り付け、ラッ
チ歯をスライダー3に付設することも可能である。第4
に、前記ロック手段7は、箱状基体2に付設され、前記
スライダー3に設けられた係合突起14を、扉体4の閉
方向への戻し操作により(スライダー3の動きを介し)
係止して扉体4を閉位置に保持し、該閉位置から扉体閉
方向への押し操作により(スライダー3の動きを介し)
前記係止を解除するプッシュ・プッシュ係止機構からな
る構成である。これは、扉体4の開閉操作性及び外観性
を良好にする上で、公知のロック手段のうち、プッシュ
・プッシュ係止機構が最も好適になる点に着目したもの
である。即ち、この係止機構は、扉体4が閉位置へ戻さ
れるときの操作つまり扉体4を付勢手段6の付勢圧に抗
し閉位置まで回動する操作によりスライダー3を介し係
止し、扉体4が閉位置から更なる押し操作によりスライ
ダー3を介し前記係止を解除可能にする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1乃至図4は本発明を適
用したボックスユニットの一例を示している。図1は扉
体を閉位置に配置した状態でのボックスユニットの側面
図、図2は図1の状態から扉体を閉位置に配置しかつカ
バーを取り外した状態でのボックスユニットの上面図、
図3は扉体を開位置に配置した状態でのボックスユニッ
トの上面図、図4は図3のC−C線に沿って断面した概
略側面図である。図5と図6は作動説明用の模式図であ
る。以下の説明では、まず、開閉装置の各部材を互いの
組立を含め詳述した後、開閉装置の主な作動を言及す
る。
【0010】(全体構造及び開閉装置の概要)このボッ
クスユニット1は、箱状基体2が一側面に開口部を有
し、該開口部が本発明を適用した扉体4により開閉され
る。用途は、車室内のインストルメントパネル(の凹
所)に装備されるものとして開発されたものである。但
し、設置個所としては、インストルメントパネル以外で
あってもよく、更にこれ自体をコンソールとして構成し
たり、センターコンソール等の一部に組み込むことも可
能である。また、箱状基体2は、扉体4に対応した開口
部及び後述するスライダー3等の配置箇所を有しておれ
ばよく、内部及び外観的には使用目的に応じて種々工夫
される。箱状基体2の開口部は、扉体4の回動切り換え
作動により開閉されるという要件を備えていれば、例え
ば、図7の如く箱状基体の上側に位置していても差し支
えない。従って、扉体4は、箱状基体2の開口部に対し
この形態の如く閉位置で略上下方向、開位置で略水平方
向に配置されるものに限らず、図7の如く閉位置で略水
平方向、開位置で略上下方向に配置される形態であって
もよい。即ち、扉体4としては、箱状基体2の開口部に
対し閉位置と開位置とに回動切り換えされるものが対象
となる。そして、扉体4の開閉装置は、箱状基体2の開
口部に対し扉体4を閉位置と開位置とに回動切り換える
機構であり、主部材がスライダー3、制動用のダンパー
手段5、付勢手段としてのコンストンバネ6、ロック手
段7、カバー8から構成されている。なお、材質的には
箱状基体2、スライダー3、扉体4、カバー8が樹脂成
形品である。
【0011】(箱状基体)この箱状基体2は、手前側に
開口部を持つ容器状をなし、本発明との関係において、
扉体4が閉位置のときに配置される上面2a及び両側面
2bとが重要となる。上面2aには、図2に表れる如く
スライダー3用の案内部9a、ロック手段7及びコンス
トンバネ6の各取付部9b,9c、ダンパー手段5と対
応したラック歯10を少なくとも有している。ここで、
案内部9aは、前後方向に沿って突設された左右のレー
ル部として設けられ、スライダー3が対応する凹状部分
を該レール部と嵌合した状態で前後方向に移動自在に組
み付けられる。そして、スライダー3は、移動範囲が不
図示の規制突起等により図2の略前方位置つまり正確に
は図5(b)の位置から図3の後方位置の間に規制さ
れ、また、上面2aの後側に組み付けられるカバー8に
より不用意に外れないようになっている。取付部9b
は、上面2aの略中央部に位置し取付用突片部として設
けられている。ここには後述するロック手段7が組み付
けられる。取付部9cは、上面2aの後側にあって片側
に凹状として設けられている。ここには後述するコンス
トンバネ6が組み付けられる。ラック歯10は、上面2
aの後側から前後略中間にあって、取付部9cと反対の
片側にラックギア部を前後連続して形成した構成であ
る。ラック歯10の高さは案内部9aより低くなってい
る。なお、カバー8は、図1と図3等に表れる如く、上
面2aに対し凹凸係合部等により取り付けられ、該取付
状態において間に形成される隙間でスライダー3の後側
部分を覆う。
【0012】これに対し、両側面2bには、図1等に表
れる如くガイド溝12が左右対称に設けられている。こ
のガイド溝12は、箱状基体2の開口部側に位置し、円
弧溝12a及び該円弧溝12aの一部から延びた枝溝1
2bからなる。円弧溝12aは本溝であり、蓋体4の概
略的な回動軌跡を確定する。枝溝12bは円弧溝12a
の下端の少し手前に位置し、前記円弧溝12aによる蓋
体4の回動軌跡を微調整又は変位を許容するよう作用す
る。
【0013】(スライダー)このスライダー3は、図2
に表れる如く幅細の後部分3aと、後部分3aの前左右
から前方へ張り出している前腕部分3bとからなる。後
部分3aには、ダンパー手段5用の取付部13a、コン
ストンバネ6の板バネ6a用の取付孔13b、前側を略
U形に大きく切り欠いた逃げ部13c、該逃げ部13c
の最後側に突設された係合突起14を有している。取付
部13aは、ラック歯10上に位置した凹状となってい
て、該凹状の中央部が開口されている。そして、取付部
13aにはダンパー手段5が位置決め固定されている。
該ダンパー手段5は、オイルダンパー等からなり、作動
油の抵抗を受けている回転軸5aと、該回転軸5aの先
端側に装着されたギア5bとを有している。取付状態で
は、回転軸5aの先端側が前記開口から上面2a上に突
出され、ギア5bがラック歯10の一部と噛合してい
る。これによりダンパー手段5は、スライダー3が前後
動されるとき常に制動可能となる。取付孔13bは、上
記コンストンバネ6、つまり本体から引き出された板バ
ネ6aの引き出し端側を固定する箇所である。このコン
ストンバネ6は、スライダー3を常に後方、つまり扉体
4がスライダー3を介し開位置方向へ移動されるよう付
勢する。
【0014】逃げ部13cは、前両側が前腕部分3bと
連結され、後側が取付孔13bより後方に位置し、そこ
に係合突起14を突設している。この係合突起14は、
図5と図6の拡大部に示す如く、上記した取付部9bに
装着されるロック手段7と対向するよう前方へ突出され
ている。ロック手段7は公知のプッシュ・プッシュ係止
機構からなる。構造的には、前後面を開口したハウジン
グ15、ハウジング15の後側に収容されて、係合突起
14を係脱する対の係止片16を有する摺動体17、摺
動体17を一方向に付勢する不図示のスプリング、摺動
体17に設けられたハートカム溝18、ハウジング15
内に軸支されたトレーサ19、トレーサ19に突設され
てハートカム溝18と係合し摺動体17の摺動によりハ
ートカム溝18を一巡するピン20等からなる。そし
て、スライダー3が扉体4の閉位置方向への操作により
前方移動されると係合突起14が摺動体17に突き当た
り、前記スプリングの付勢力に抗して該摺動体17をハ
ウジング15の奥へ摺動する。これと連動して、両係止
片16はハウジング11内に引き込まれつつ係合突起1
4を間に挟み込む。同時に、ピン20とハートカム溝1
8との係合によって係止片16が後退位置で係止され
る。この結果、スライダー3が係止され扉蓋4を閉位置
に保持する。この係止を解除するには、閉位置にある扉
体4を更なる扉体閉方向への押し操作(この点は作動の
箇所で述べる)及び、最前方へ移動されるスライダー3
の動きにより、ピン20とハートカム溝18との係合が
外れ、同時に摺動体17が前記スプリングの付勢力によ
り押されて、両係止片16をハウジング15外へ突出す
る。この結果、係合突起14は、両係止片16による挟
み込みから外れて係止状態が解除される。このような係
止機構を採用すると、扉体4、スライダー3を介した係
止・係止解除が可能となり、組込及び外観的にも優れた
ものとなる。勿論、ロック手段7はこれ以外の機構であ
ってもよい。
【0015】前腕部分3bは扉体4との連結箇所とな
る。即ち、前腕部分3bは、上面2aにあって両側付近
に沿って前後に配置される2本のアーム状となってお
り、最先端部が図1に表れる如く下向きに突出されてい
る。各前腕部分3bには、前記最先端部の下向き突出部
分に対し、図1に表れる如く長孔3cが上下又は斜め下
向きに設けられている。両長孔3cは幅方向ないしは左
右に貫通された孔である。長孔3cの孔下部分は、図1
の如く上面2aの対応部に設けられて前後方向に延びた
切欠部に沿って(後述すね扉体4の側面部分4aと共
に)移動される。長孔3cを形成している箇所の内、内
側面部分には長孔3cを中心とした不図示の突起を有
し、該突起により扉体4の対応部との間の摩擦を減じる
ようにしている。
【0016】(扉体)この扉体4は、箱状基体2の開口
部を塞ぐものであり、前記両側の前腕部分3bの間に配
置される両側面部分4aを有している。該各側面部分4
aには、ガイド溝12に対応したピン11a及び11b
と、長孔3cに対応した軸部としてのピン11cを有し
ている。このうち、ピン11cは、長孔3cに嵌合され
て、スライダー3に対し扉体4を連結する。この連結で
は、ピン11cが長孔3cに嵌合されることにより、扉
体4が図5から図6の様に切り換えられるとき、孔内の
下側に移動される。換言すると、扉体4は、長孔3cと
ピン11cとの嵌合を介した連結により、スライダー3
がコンストンバネ6の付勢力で後方向へ移動されると
き、該スライダー3との相対的位置を変位し、スライダ
ー3に引きずられながら上面2aの真上まで一体的に移
動される。これに対し、前記ピン11a,11bはガイ
ド溝12に移動自在に嵌合されている。両ピン11a,
11bの相対的な位置は、図1と図5(a)の扉体4の
閉位置において、ピン11aが枝溝12bに入り、ピン
11bが円弧溝11aの下端に当接する関係になってい
る。なお、このときには前記ピン11cが長孔3cの上
端に当接している。そして、ピン11aは、扉体4が図
5(b)の符号Xの方向へ押されてピン11bを支点と
し時計回りに回動されると、枝溝12bから円弧溝12
aへと移動される。このときにはピン11bが円弧溝1
1aの下端に強く当接して負荷を受ける。
【0017】(作動)次に、以上のボックスユニット1
における扉体4の開閉動作を図5と図により概説する。
図5(a)は扉体4が箱状基体2の開口部を完全に閉じ
た閉位置の状態である。この閉位置では、スライダー2
3が上記したロック手段7によりコンストンバネ6の付
勢力に抗して位置固定されており、扉体4が不用意に開
位置方向へ回動されない。ピン11aは枝溝12bに入
り、ピン11bは円弧溝12aの下端と当接し、ピン1
1cは長溝3cの上端に当接している。そして、扉体4
を開位置に切り換えるときは、図5(b)の如く扉体4
の回動先端部4b側を同図の矢印Xの方向(これは扉体
4の閉位置から扉体4を更に同方向、つまり閉方向への
押し操作となる)に押して離す。回動先端部4bが押さ
れると、扉体4は上述した如くピン11bを支点とし、
また、スライダー23がコンストンバネ6の付勢力に抗
して前方へ若干移動し、同図の時計回り方向に僅かに回
動される。このとき、ピン11bは負荷を受け、ピン1
1cは長孔3cを微動し、これに伴ってピン11aが枝
溝12bから円弧溝12aに入る。同時に、ロック手段
7は、係合突起14がスライダー3の若干の前方移動に
連動されて、図5(a)の拡大部の状態から上記した摺
動体17を押し、つまりプッシュした状態となって上記
した様に両係止片16による係止状態から解放、つまり
係止解除状態となる。すると、スライダー3は、扉体4
を引き連れて、コンストンバネ6の付勢力により後方へ
移動される。この移動は、スライダー3がダンパー手段
56による制動を受けて緩やかで安定した動きとなる。
【0018】図6(a)は以上の様にしてロック手段7
がロック解除し、スライダー3が後方向へ移動を開始し
た後の状態を示している。そして、スライダー3が後方
向へ移動し、扉体4がそれに引き連れられるが、そのと
きの扉体4の回動軌跡はピン11a,11bを案内する
円弧溝12aに対応している。なお、ピン11cは図6
(a)から分かる如く、前記回動軌跡に対応すべく長孔
3c内にあって次第に下へ位置し、長孔3cとの相対位
置を変更する。図6(b)は扉体4が開位置に切り換え
られて、箱状基体2の開口部を全開した状態である。こ
の状態では、ピン11aが円弧溝12aの上端に当接
し、ピン11bが円弧溝12aの上端と枝溝12bとの
途中にあり、ピン11cが長孔3cの下端に位置してい
る。そして、以上の開閉装置では、上記したダンパー手
段5の制動力がスライダー3に作用しているため、図5
(a)の扉体4の閉位置から図6(b)の開位置まで、
スライダー3及び扉体4が共に略定速で移動される。な
お、図1において、符号aの区間は図7の区間aに対応
し、符号bの区間は図7の区間bに対応している。
【0019】これに対し、扉体4を再び閉位置にする場
合は、扉体4の回動先端部4bをコンストンバネ6の付
勢力に抗し引っ張ると、スライダー3も前方へ直線移動
され、図6(b)の例の如くガイド溝12とピン11
a,11bとの案内作動を受けながら、図5(a)の閉
位置に切り換えられる。また、その閉位置の直前には、
係合突起14が図6(a)の拡大部の位置にあり、そこ
から更に前方へ移動され、図5(a)の拡大部の例の如
く上記したロック手段7に対し、プッシュ動作して係止
される。同時に、ピン11aが枝溝12bに入り、ピン
11bが円弧溝12aの下端に当接する。ところで、こ
の形態では、扉体閉方向の動きに対しても、ダンパー手
段5による制動作用を受け、スライダー3及び扉体4が
略定速で移動する。しかし、本発明のダンパー手段とし
ては、作動が一方向構造のものを用いることにより、扉
体開方向に回動するときにだけ制動力を付与することも
可能である。その場合は、扉体開位置から閉位置への移
動時における抵抗を減じることができる。即ち、本発明
は、請求項1に記載の要件を具備しておればよく、各部
材の形状等はこれをベースにして種々変形可能なもので
ある。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る扉体の
開閉装置では、従来課題を簡易に解消可能にし、ダンパ
ー手段の制動を伴った扉体の開閉動作を初期段階から常
に得られ、作動品質を向上でき、その結果、本発明を適
用した各種製品の高級化を実現可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明形態例のボックスユニット(扉体閉位
置)の側面図である。
【図2】 上記ユニットを扉体閉位置でカバー無し状態
で示す上面図である。
【図3】 図1の状態から扉体開位置に切り換えたとき
の上面図である。
【図4】 図3のC−C線に沿って断面した構成図であ
る。
【図5】 上記形態例の主作動を示す模式要部図であ
る。
【図6】 図5と同じく主作動を示す模式要部図であ
る。
【図7】 従来開閉装置の問題を説明する模式構成図で
ある。
【符号の説明】
1…ボックスユニット 2…箱状基体(2aは上面、2bは側面) 3…スライダー(3aは後部分、3bは前腕部分) 3c…は長孔 4…扉体(4aは側面、4bは回動先端部) 5…ダンパー手段(5aは回転軸、4bはギア) 6…コンストンバネ(付勢手段) 7…ロック手段(16は係止片、17は摺動体) 8…カバー 10…はラック歯 11a…ピン(第1ピン) 11b…ピン(第2ピン) 11c…ピン(軸部) 12…ガイド溝(12aは円弧溝、12bは枝溝) 14…係合突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉体が箱状基体の開口部を閉じる閉位置
    と前記開口部を開口する開位置とに回動切り換えられる
    と共に、前記開位置の方向へ付勢している付勢手段、及
    び該付勢手段の付勢力に抗し前記閉位置で解除可能に係
    止するロック手段、並びに制動用のダンパー手段を備え
    た扉体の開閉装置において、 前記開閉装置は、前記箱状基体に対し水平方向に往復動
    自在に組み込まれたスライダーを有していると共に、該
    スライダーと前記扉体とが長孔及び該長孔に嵌合された
    軸部を介し連結され、前記付勢手段の付勢力及び前記ダ
    ンパー手段の制動力を共に前記スライダーに作動させる
    ことにより、 前記扉体が前記ロック手段の係止解除と略同期して閉位
    置から開位置へ制動された速さで回動切り換えられる、
    ことを特徴とする扉体の開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記扉体は、前記箱状基体に設けられた
    ガイド溝と嵌合する第1,第2ピンを有し、該両ピンが
    前記ガイド溝に沿って移動されて、前記閉位置と開位置
    との間で概略90度回動される請求項1の扉体の開閉装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド溝は、円弧溝及び該円弧溝の
    一部から延ばされた枝溝からなり、前記扉体の閉位置で
    前記第2ピンが円弧溝の対応端部に位置しかつ前記第1
    ピンが枝溝に抜け止め状態で嵌合され、前記扉体が閉位
    置から前記第2ピンを支点として更に閉位置方向へ押さ
    れると、前記第1ピンが枝溝から円弧溝に入る請求項2
    に記載の扉体の開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記ダンパー手段は、ギアを有するロー
    タリー式であり、前記スライダーに取り付けられて、前
    記箱状基体の対応部に設けられたラック歯と噛合されて
    いる請求項1から3の何れかに記載の扉体の開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記ロック手段は、箱状基体に付設さ
    れ、前記スライダー側に設けられた係合突起を、扉の体
    閉方向への戻し操作によりスライダーを介し係止して扉
    体を閉位置に保持し、該閉位置から更に閉方向への押し
    操作によりスライダーを介し前記係止を解除するプッシ
    ュ・プッシュ係止機構からなる請求項1から4の何れか
    に記載の扉体の開閉装置。
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