JP3152196B2 - 楽音発生回路 - Google Patents
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Description
し、特に、デジタル信号処理装置(DSP)を含む音源
部と中央処理装置(CPU)とが単一半導体基板上に搭
載された楽音発生回路に関する。
cal Instrument Digital Interface)、鍵盤あるいはシ
ーケンサなどからの演奏情報を入力する演奏入力部、楽
音波形を発生する音源部、入力された演奏情報に応じて
前記音源部を制御する中央処理装置(CPU:Central
Processing Unit)などから構成されている。CPU
は、入力された演奏情報に応じて、チャンネルアサイ
ン、パラメータ変換などの音源ドライバ処理を実行し、
音源部の割り当てたチャンネルに変換したパラメータと
発音開始指示(ノートオン)を供給する。音源部は音源
レジスタに格納されたパラメータ情報に基づいて楽音デ
ータを生成するものであり、波形メモリ音源を例にとる
と、波形サンプルデータが格納された波形メモリから波
形サンプルデータが読み出され、読み出された波形サン
プルデータにエンベロープを付加し、さらに、デジタル
信号処理装置(DSP:Digital Signal Processor)等
を用いてエフェクトを付与することにより楽音データを
生成する。
記憶するメモリ(ROM)とワークエリアとして使用さ
れるRAMとが接続され、また、音源部には波形サンプ
ルデータを格納する波形メモリ(ROMあるいはRA
M)とディレイ等のエフェクトを付加するためにDSP
により使用される遅延用RAMとが接続される。したが
って、これらのメモリをそれぞれ独立して設けることと
すると、4つのメモリを設けることが必要となる。近
年、半導体製造技術の進歩に伴い、上述したCPUと音
源部とを単一の半導体基板上に搭載した、音源チップが
用いられるようになってきている。
と音源部とを1チップ化した楽音発生回路においては、
外部バスとして1つのバスしか用意されておらず、従っ
て、CPUと音源部の外部バスの使用形態は一意的であ
り、該楽音発生回路を当該電子楽器に応じた使い方をす
ることができなかった。従来の楽音発生回路の該1つの
バスには、CPUの使用するプログラムと音源部の使用
する波形データを記憶したメモリが接続される。CPU
と音源部が該1つのバスを共用することによりCPUの
動作が制限されるため、該楽音発生回路を適用する対象
が比較的低いグレードの電子楽器に限定されていた。
ップ化された楽音発生回路において、CPUと音源によ
るLSIのバスの使用形態を、用途あるいは目的に応じ
て切り替えることができる楽音発生回路を提供すること
を目的としている。また、前述した各メモリに対して効
率的にアクセスすることが可能な楽音発生回路を提供す
ることを目的としている。
に、本発明の楽音発生回路は、少なくとも、波形メモリ
から波形データを読み出す読出回路、読み出した波形デ
ータにエンベロープを付与するエンベロープ付与部およ
び波形データにエフェクトを付与するデジタル信号処理
装置を有する音源部と、中央処理装置とを同一半導体基
板上に搭載した楽音発生回路であって、波形メモリが接
続される第1の外部バスに接続するための第1の外部バ
ス接続端子と、前記波形メモリとは異なるメモリが接続
される第2の外部バスに接続するための第2の外部バス
接続端子と、前記読出回路、前記デジタル信号処理装置
および前記中央処理装置と前記第1および第2の外部バ
ス接続端子との接続を制御する第1および第2のアクセ
ス管理部と、複数の動作モードのうちの1つを指示する
モード指示部とを有し、前記アクセス管理部は、前記モ
ード指示部の指示する動作モードに応じて、前記読出回
路、前記デジタル信号処理装置および前記中央処理装置
と前記第1および第2の外部バス接続端子との接続状態
を変更するようになされているものである。
処理装置がスタンバイ状態とされ、前記読出回路が前記
第1の外部バス接続端子に接続され、前記信号処理装置
が前記第2の外部バス接続端子に接続されるモード、前
記読出回路と前記信号処理装置が前記第1の外部バス接
続端子に接続され、前記中央処理装置が前記第2の外部
バス接続端子に接続されるモード、および、前記デジタ
ル信号処理装置と前記中央処理装置が前記第2の外部バ
ス接続端子に接続されるモードとされているものであ
る。さらに、前記楽音発生回路は、他の楽音発生回路に
対しマスターあるいはスレーブとされ、他の楽音発生回
路とともに複数チップ構成で動作することができるよう
になされている。
は、少なくとも、波形メモリから波形データを読み出す
読出回路、読み出した波形データにエンベロープを付与
するエンベロープ付与部および波形データにエフェクト
を付与するデジタル信号処理装置を有する音源部と、中
央処理装置とを同一半導体基板上に搭載した楽音発生回
路であって、第1および第2の外部バス接続端子と、前
記読出回路、前記デジタル信号処理装置および前記中央
処理装置と前記第1および第2の外部バス接続端子との
接続を制御する第1および第2のアクセス管理部と、第
1の動作モードまたは第2の動作モードを指示するモー
ド指示部とを有し、前記アクセス管理部は、前記モード
指示部が第1の動作モードを指示しているときは、前記
読出回路と前記デジタル信号処理装置を前記第1の外部
バスに接続して同バスを時分割で使用させるとともに、
前記中央処理装置を前記第2の外部バスに接続し、前記
モード指示部が第2の動作モードを指示しているとき
は、前記読出回路と前記中央処理装置を前記第1の外部
バスに接続して同バスを時分割で使用させるとともに、
前記デジタル信号処理装置と前記中央処理装置を前記第
2の外部バスに接続して同バスを時分割で使用させるよ
うになされているものである。
ば、動作モードに応じて、CPU、読出回路およびDS
Pを第1および第2の外部バス接続端子に選択的に接続
することができるため、当該波形メモリ、プログラムメ
モリ、ワークメモリおよび遅延メモリを第1および第2
の外部バスに選択的に接続することが可能となり、種々
の使用形態で楽音発生回路を使用することが可能とな
る。
一実施の形態の内部構成を示すブロック図である。な
お、本発明の楽音発生回路による発音チャンネル数は任
意のものとすることができるが、ここでは、時分割チャ
ンネル動作で32チャンネル分の楽音を同時に発生する
波形メモリ音源方式の音源である場合を例にとって説明
する。
(以下、単に、「音源LSI」という)であり、この楽
音発生回路1には、CPU2、タイマ3、MIDIイン
タフェース回路4、シリアル入出力回路5、パラレル入
出力回路6、音源レジスタ7、読出回路8、エンベロー
プ(EG)付与部9、ミキサ付きDSP10、アクセス
管理部A14、アクセス管理部B15、およびモードレ
ジスタ16が内蔵されている。また、11はシリアル入
力端子、12はシリアル入出力端子、13はシリアル出
力端子、17は内部バス、18は前記アクセス管理部A
に接続された第1の外部バス接続端子、19は前記アク
セス管理部Bに接続された第2の外部バス接続端子であ
る。なお、前記第1の外部バス接続端子18には第1の
外部メモリバス(Aバス)が、前記第2の外部バス接続
端子19には第2の外部メモリバス(Bバス)がそれぞ
れ接続される。そして、各外部メモリバス(Aバスおよ
びBバス)には、それぞれメモリAおよびメモリBが接
続される。
ルチップマイクロコンピュータにおけるCPU部と同等
のものとされており、動作を停止して電力消費を低減す
るためのスタンバイモードを有しており、また、アドレ
ス空間を複数個のエリアに分割して各エリア毎にデータ
バス幅およびアクセスステートを選択することができる
ようになされている。このCPU2は、プログラムメモ
リに格納されている制御プログラムに従い、前述した演
奏処理やこの音源LSIが搭載されている電子楽器の制
御を行なう。
ものであり、前記CPU2による自動演奏や自動伴奏に
おける時間管理、エンベロープ制御およびエフェクト制
御等に利用される。MIDIインタフェース回路4は、
MIDIメッセージの入出力を行なうインタフェース回
路であり、前記CPU2は、このMIDIインタフェー
ス回路4を通じて、鍵盤部および外部から入力されるM
IDIデータを外部MIDI機器に出力するとともに、
外部MIDI機器から入力されるMIDIデータに基づ
いて音源部の制御を行なう。
ト)5は、例えば、鍵盤21の操作信号の入出力に用い
られる。CPU2は、前記MIDIインタフェース回路
4から入力されるMIDIデータおよび前記シリアル入
出力ポート5から入力される鍵盤21の操作情報を前記
演奏情報として受け取り、前記音源ドライバ処理を実行
する。パラレル入出力回路(パラレル入出力ポート)6
は、例えば当該電子楽器等の操作パネルやこの音源LS
Iの外部に設けられたCPU22との間のデータの入出
力を行なう。すなわち、CPU2は、このパラレル入出
力回路6を介してパネルスイッチのスキャンを行ないパ
ネルスイッチの操作を検出するとともに、パネル表示器
の表示内容を制御する。また、CPU2がスタンバイ状
態とされているときは、このパラレル入出力回路6を介
して外部に設けられたCPUとこの音源LSI1内部の
音源レジスタ7とが接続されることとなる。
9およびDSP10は音源部を構成している。音源レジ
スタ7は前記パラメータ情報を記憶するレジスタであ
り、この音源LSI1により生成する32チャンネル分
の楽音を制御するための発音制御データを記憶する第1
の領域と、ミキサを制御するためのミキサ制御データを
記憶する第2の領域と、DSPを制御するためのDSP
制御データを記憶する第3の領域を有している。そし
て、前記第1の領域には、発音制御データとして各発音
チャンネルで生成される楽音を制御するノートオン/オ
フ、ノートナンバ、波形アドレス、エンベロープパラメ
ータ、変調パラメータ等が記憶される。また、前記第2
の領域には、ミキサ制御データとしてEG付与部9から
出力される各発音チャンネルの楽音データ、他のLSI
25やADC(アナログデジタル変換器)24から入力
される楽音データおよびDSP10で処理中の楽音デー
タをそれぞれ音量制御してミキシングするための各音量
データが記憶される。さらに、前記第3の領域には、D
SP制御データとしてDSP10における信号処理の内
容を制御するマイクロプログラム、信号処理に使用され
る係数データ、遅延RAMのアドレスを制御するアドレ
スデータ等が記憶される。
ートオンの入力に応じて、波形メモリ中の上記波形アド
レスで示されるアドレスに記憶された波形サンプルデー
タを、ノートナンバに応じた速さで増加する読出アドレ
スを用いて補間処理に必要な数だけ読み出す波形読出動
作を開始する。前述のように、この実施の形態において
は時分割32チャンネル動作とされており、読み出され
た波形サンプルデータが32チャンネル分、時分割で出
力される。読み出された各発音チャンネルの波形サンプ
ルデータの補間処理もこの読出回路8において実行され
る。EG付与部9は、前記読出回路8から出力された各
発音チャンネルの波形サンプルデータに音量エンベロー
プ等を付与する部分であり、発音チャンネルごとに、ノ
ートオンの入力に応じて、上記エンベロープパラメータ
に基づく時間変化を示すエンベロープ波形を生成し、読
出回路8から出力される時分割32チャンネルの楽音デ
ータに対し該エンベロープ波形に応じた音量制御を行
う。
の波形サンプルデータをミキシングしてサンプリング周
期毎の楽音波形データを生成すると共に、コーラス、リ
バーブ、バリエーション等のエフェクト処理を楽音波形
データに付与するものであり、前記ミキサ制御データに
基づき、発音チャンネルの楽音データ、他の音源LSI
25やADC24からの楽音データあるいはDSP10
で処理中の楽音データを複数通りにミキシングし、その
うちの一部のミキシング結果を入力として上記マイクロ
プログラムに基づく信号処理を行い、さらに、他のミキ
シング結果を他のLSI25やDAC(デジタルアナロ
グ変換器)26に供給する。
接続端子18に接続された第1の外部メモリバス(Aバ
ス)に接続されたメモリA28に対する、前記CPU
2、読出回路8およびDSP10からのアクセスの管理
を行い、アクセス管理部B15は、第2の外部バス接続
端子19に接続された第2の外部メモリバス(Bバス)
に接続されたメモリB29に対する、前記CPU2、読
出回路8およびミキサ付DSP10からアクセスの管理
を行う。また、モードレジスタ16は、この音源LSI
の動作モードを設定するレジスタであり、このモードレ
ジスタの内容に応じて前記アクセス管理部A14および
アクセス管理部B15による制御の状態が決定される。
なお、このモードレジスタ16の内容は、図示しない複
数個のモード端子の電源VccないしアースEへの接続
状態により設定されるようになっている。
度やデータ幅の異なる各種のメモリを接続することがで
き、前記モードレジスタ16により設定される動作モー
ドに応じて、前記波形メモリ、プログラムメモリ、ワー
クメモリおよび遅延メモリを前記AバスあるいはBバス
に接続することにより、この音源LSI1を各種のグレ
ードの音源チップとして動作させることが可能となる。
ドについて説明する。第1の動作モード(シングルモー
ド)は、前記CPU2をスタンバイモードとして動作を
停止し、音源部のみを動作させるモードである。そし
て、前記アクセス管理部A14は前記読出回路8と外部
バス端子18とを接続し、前記アクセス管理部B15は
前記DSP10と外部バス端子19とを接続する。ま
た、前記Aバスに波形メモリを接続し、前記Bバスに前
記DSP10によりアクセスされる遅延用メモリを接続
する。このモードのときには、この音源LSI1は全体
として32チャンネルの音源チップとして動作すること
となり、前記パラレル入出力回路6を介して、外部のC
PU22が音源レジスタ7を直接読み書きすることとな
る。この場合には、それぞれのメモリに対するアクセス
競合が発生しない。
2個接続することにより、64発音チャンネルの音源を
構成することができる。この場合には、2つの音源LS
Iで、前記波形メモリおよび遅延用メモリを共用するこ
ととなる。したがって、一方の音源チップをマスター、
他方をスレーブに設定し、マスターとなる音源LSIか
らスレーブとなる音源LSIに対して、クロック信号等
のタイミング信号を送出して該2つの音源LSI間の同
期をとるとともにDRAMのリフレッシュ等も行なうよ
うにする。なお、このマスター、スレーブの設定も、前
記モードレジスタ16により設定する。
は、前記アクセス管理部Aは前記読出回路8と前記DS
P10とを前記外部バス端子18に接続し、前記アクセ
ス管理部Bは前記CPU2を前記外部バス端子19に接
続する。そして、前記Aバスに波形メモリと遅延メモリ
とを接続し、前記BバスにプログラムROMおよびワー
クメモリを接続する。このときは、BバスはCPU2の
専用バスとして使用されるため、CPU2は本来の処理
能力を発揮することができる。
前記アクセス管理部Aは前記読出回路8と前記CPU2
を前記外部バス端子18に接続し、前記アクセス管理部
Bは前記CPU2と前記DSP10を前記外部バス端子
19に接続する。そして、波形メモリとCPU2のプロ
グラムROMを前記Aバスに接続し、DSP10の遅延
メモリとCPU2のワークメモリを前記Bバスに接続す
る。このモードでは、CPU2と読出回路8がメモリバ
スA上でメモリを共有するため、CPU2の能力が低下
する場合がある。また、メモリバスBに接続されるRA
Mとして、高速アクセス可能なSRAMを使用すること
により、CPU2の処理能力に負担をかけないようにす
る。
について、各モードに設定された本発明の音源LSIを
用いた電子楽器の構成例に基づいて詳細に説明する。図
2は、第1のモード(シングルモード)に設定された音
源LSIを2個(一方をマスター、他方をスレーブ)用
いて構成された電子楽器の一構成例を示すブロック図で
ある。この図において、30および31は前述した本発
明の音源LSIであり、前記タイミング信号により2つ
の音源LSI間の同期を取るとともに、30はシングル
モード/マスターに設定され、31はシングルモード/
スレーブの各動作モードに設定されている。したがっ
て、各音源LSI30および31に内蔵されているCP
U2はいずれもスタンバイモードとされている。32は
この電子楽器全体の制御動作および前述した演奏処理を
実行する中央処理装置(CPU)、33はCPU32に
よる自動演奏や自動伴奏における時間管理や、エンベロ
ープ制御や効果制御等に利用されるタイマである。
MIDIインタフェース回路、35は鍵盤21に接続さ
れたシリアル入出力回路(シリアル入出力ポート)、3
6はパネル表示器および操作子22に接続されたパラレ
ル入出力回路(パラレル入出力ポート)である。また、
37は前記CPU32の制御プログラムを格納するプロ
グラムメモリ、38はワークエリアとして使用されるメ
モリ(RAM)である。さらに、26は前記音源LSI
31におけるシリアル出力端子13に接続されたアナロ
グデジタル変換器(DAC)であり、前記音源LSI3
1中のミキサ付きDSP10から出力される楽音信号を
D/A変換し、サウンドシステム27に出力する。ここ
で、音源LSI30で生成された楽音信号は、音源LS
I30のシリアル入出力端子12から出力され、音源L
SI31のシリアル入出力端子12に供給されている。
音源LSI31のミキサ付きDSP10では、音源LS
I30から供給された楽音信号と音源LSI31で生成
された楽音信号が混合され、その混合された楽音信号が
DAC26に出力される。なお、前述のように、この動
作モードにおいては、音源LSI30および31に内蔵
されているCPU2はスタンバイモードとされているた
め、前記外部CPU32は、音源LSI30および31
のパラレル入出力回路6を介して、それぞれの音源レジ
スタ7に対し、制御データを書き込むようになされる。
の第1の外部バス端子18およびスレーブとなる音源L
SI31の第1の外部バス端子18に接続された波形メ
モリである。41は前記マスターとなる音源LSI30
の第2の外部バス端子19およびスレーブとなる音源L
SI31の第2の外部バス端子19に接続された遅延メ
モリであり、例えばDRAMが用いられている。前述し
たように、前記音源LSI30および31は第1の動作
モードとされており、前記音源LSI30および31の
各アクセス管理部A14は読出回路8を前記第1の外部
バス端子18に接続し、各アクセス管理部B15はそれ
ぞれのミキサ付きDSP10を前記第2の外部バス端子
19に接続するように制御されている。したがって、前
記波形メモリ40は前記音源LSI30中の読出回路8
(以下、TG−Mという)と前記音源LSI31中の読
出回路8(以下、TG−Sという)の両者からアクセス
され、前記遅延メモリ41は前記音源LSI30中のD
SP10(以下、DSP−Mという)と前記音源LSI
31中のDSP10(以下、DSP−Mという)の両者
からアクセスされることとなる。
リ41に対する前記2つの音源LSI30および31か
らのアクセスタイミングの一例について、図5の(a)
に示すタイミングチャートを参照して説明する。上述し
たように、前記図2に示した電子楽器においては、2つ
の音源LSI30および31にそれぞれ内蔵されている
音源部により一つの波形メモリを共有している。本出願
人は、このように2つの音源チップから共通の波形メモ
リにアクセスする場合に、効率的にアクセスする方法を
提案している(特開平9−146551号公報)。この
電子楽器においても、この提案されている波形メモリ読
出方式を採用するものとする。
読出回路は、処理A、処理B、取込み処理および補間処
理の4つの処理を行うようになされている。ここで、処
理Aは、時分割チャンネルタイミングにしたがって、主
として各チャンネルのアドレスを作成する処理である。
処理Bは、時分割チャンネルタイミングとは異なるタイ
ミングで、読み出しアドレスを波形メモリに送出する処
理である。取込み処理は、処理Bにより波形メモリに送
出されたアドレスにしたがって読み出された波形サンプ
ルを取込み、各チャンネル別に波形バッファに書き込む
処理である。この波形バッファには、各チャンネルごと
に複数個の波形サンプル格納領域が設けられている。補
間処理は、時分割チャンネルタイミングにしたがって、
波形バッファから各チャンネルの波形サンプルを読み出
し、補間を行って補間済みサンプルを生成出力する処理
である。
0に内蔵された読出回路8をTG−Mとよび、スレーブ
とされた音源LSI31に内蔵された読出回路8をTG
−Sと呼ぶこととする。TG−Mは、1サンプリング周
期(1DACサイクル)を前半と後半に分割し、前半で
第0〜第15チャンネルについての処理Aを行い、後半
で第16〜第31チャンネルの処理Aを行うようになさ
れている。また、TG−Sは前半で第32〜第47チャ
ンネルの処理Aを行い、後半で第48〜63チャンネル
の処理Aを行うようになされている。また、TG−Sの
処理タイミングは、TG−Mの処理タイミングに比べて
1/4DACサイクルだけ遅れている。
Bを行う処理B前半区間は、当該チャンネルの処理Aを
行う処理A前半区間が終了した直後から開始される。ま
た、TG−Bの第16〜第31チャンネルの処理Bを行
う処理B後半区間は、当該チャンネルの処理Aを行う処
理A後半区間が終了した直後から開始される。TG−S
の処理Bの前半および後半の区間と、処理Aの前半およ
び後半の区間とのタイミングの関係も同様である。した
がって、処理B前半および後半の区間は、いずれも1D
ACサイクルの1/4の時間幅を持つこととなり、処理
Bについては、TG−Mの第0〜第15チャンネルの処
理B前半処理→TG−Sの第32〜第47チャンネルの
処理B前半処理→TG−Mの第16〜第31の処理B後
半処理→TG−Sの第48〜第63チャンネルの処理B
後半処理→…の順で、TG−MとTG−Sの処理Bが交
互に実行されることとなる。
のタイミングにしたがって行われるため、取込み処理に
ついても、同様に、TG−Mの第0〜第15チャンネル
の取込み前半処理→TG−Sの第32〜第47チャンネ
ルの取込み前半処理→TG−Mの第16〜第31の取込
み後半処理→TG−Sの第48〜第63チャンネルの取
込み後半処理→…の順で、TG−MとTG−Sの取込み
が交互に実行されることとなる。また、前記補間処理
は、前記時分割チャンネルタイミングにしたがって、チ
ャンネル毎に順次実行される。すなわち、前記処理B前
半処理あるいは処理B後半処理の各タイミングが終了し
たときから当該チャンネルに対応する補間処理が開始さ
れる。
−MおよびTG−Sにおける斜線の部分は、前述した処
理Bにより実行される波形メモリアクセスのタイミング
を示している。このように、TG−MおよびTG−Sに
よる波形メモリアクセスタイミングは、1DACサイク
ルを4等分したタイミングで交互に実行されている。ま
た、前述のように、波形メモリアクセスタイミングはD
ACサイクルとは独立したタイミングで実行されるため
に、図示するようにいずれのTGからもアクセスされな
いタイミングが存在する場合がある。前記波形メモリが
RAMにより構成されているときには、この空き期間を
用いて、前記波形メモリへのあらたな波形データの書き
込みや編集を行うこともできる。
zとしたとき、前記1DACサイクルは22.7μse
cとなる。前記Aバスを介して2つの音源LSI30、
31からそれぞれ32チャンネルの発音チャンネルのア
クセスが行われ、各チャンネルあたり最大で2回の読み
出しを行うものとすると、1DACサイクルで64×2
=128回のアクセスが行われることとなる。したがっ
て、前記TG−MおよびTG−Sからは22.7μse
c/128=177nsecサイクルで読出が行われる
こととなる。2つの音源LSIは、以上のような方法で
時分割的な読み出しを行うことで波形メモリ40を共有
しているが、この時分割的な読み出しのやり方をこれに
限定する必要はない。2つの音源LSIが、波形メモリ
の1アクセスタイミング毎に交互にアクセスを行うよう
にしてもよいし、いずれか一方の音源LSIが優先的に
アクセスを行うようにしてもよい。
ターに設定された音源LSI30中のDSP(DSP−
M)およびスレーブに設定された音源LSI31中のD
SP(DSP−S)による前記遅延メモリ41へのアク
セスのタイミングである。1つのDSPから遅延メモリ
41へのアクセスは、1DACサイクルに最大64回
(それぞれ、読み出しないし書き込みのアクセス)であ
るため、前記遅延メモリ41へのアクセス回数は、1D
ACサイクルで最大128回実行されることとなる。そ
こで、この例では、奇数番目(偶数番目)のタイムスロ
ットを用いて前記DSP−Mが遅延メモリ41をアクセ
スし、偶数番目(奇数番目)のタイムスロットを用いて
前記DSP−Sが遅延メモリ41をアクセスするように
している。なお、各タイムスロットは177nsecと
されている。このように、この場合には、前記2つの音
源LSI30、31に内蔵されているDSPを遅延メモ
リ41を共有していることに起因する時間遅れ等の不都
合がなく使用することができる。したがって、それぞれ
のDSPはマイクロプログラムの任意のタイミングで書
き込みないし読み出しを実行することができる。
モード)の音源LSIを2つ用いた電子楽器において
は、前記Aバスが音源部の読出回路からの波形メモリへ
のアクセスに専用に使用され、前記BバスがDSPから
の遅延メモリへのアクセスに専用に使用されているため
に、64チャンネルの楽音を発生し、発生した楽音に2
つのDSPによるエフェクト処理を行うことができる。
また、この例は、通常の音源チップと同様に本発明の音
源LSIを使用することができ、任意の処理能力を有す
るCPU32と組み合わせて、高いグレードの電子楽器
を構成することができる。
のモード(セパレートモード)として構成した場合につ
いて、図3に示す構成の電子楽器を例にとって説明す
る。図3において、前記図2と同一の構成要素には同一
の番号を付して説明を省くこととする。42は本発明の
音源LSIであり、この場合には、前述した第2の動作
モード(セパレートモード)とされている。前述したよ
うに、この第2の動作モードにおいては、Aバスに波形
メモリと遅延用RAMの両者を接続し、Bバスに内蔵C
PU2が使用するプログラムROM43およびワークメ
モリ(RAM)44が接続されるモードである。この第
2のモードにおいては、Aバスを波形メモリ40と遅延
用RAM41で共用しているため、これらに対するアク
セス競合についての考慮が必要となる。
MIDI端子20、鍵盤21およびパネル表示器および
操作子22は、それぞれ音源LSI42に内蔵されてい
るMIDIインタフェース回路4、シリアル入出力回路
(ポート)5およびパラレル入出力回路6に直接接続さ
れる。また、音源LSI42に内蔵されているミキサ付
きDSP10の出力はシリアル出力端子13を介して、
DAC26に接続されている。さらに、音源LSI42
の第1の外部バス端子18には、Aバスを介して波形メ
モリ40および遅延RAM41が接続されており、第2
の外部バス端子19にはBバスを介して音源LSI42
に内蔵されているCPU2のプログラムメモリ43およ
びワーク用メモリ(RAM)44が接続されている。こ
のように、この電子楽器は、前記図2の場合と比較して
少ない部品点数で実現されている。
バスを介した波形メモリおよび遅延メモリへのアクセス
およびBバスを介したプログラムメモリおよびワークR
AMへのアクセスの一例を示すタイミングチャートであ
る。ここで、前記Aバスに接続された波形メモリ40に
は、音源LSI42に内蔵されている読出回路8から、
1DACサイクルに最大64回(32チャンネル×2回
の読出)のアクセスがある。また、同じくAバスに接続
された遅延メモリ41には、音源LSI42に内蔵され
ているDSP10から1DACサイクルに最大64回
(それぞれ、読み出しないし書き込みのアクセス)であ
るため、Aバスは1DACサイクルに最大128回アク
セスされることとなり、1回のアクセスは177nse
cのタイムスロットで行われる。
あり、前記音源LSI42に内蔵されている読出回路8
(TG−M)およびDSP10(DSP−M)からのメ
モリアクセスの様子が示されている。TG−Mは、前述
の場合と同様に、1DACサイクルを前半部分と後半部
分とに分割し、該前半部分で第0〜第15チャンネルに
ついての処理A、後半部分で第16〜第31チャンネル
の処理Aを実行する。そして、後半部分において前記D
ACサイクルとは独立したタイミングで第0〜第15チ
ャンネルについての処理Bおよび取り出し処理を実行す
る。また、前半部分で前記DACサイクルとは独立した
タイミングで第16〜第31チャンネルについての処理
Bおよび取り出し処理を実行する。図5(b)の(1)
におけるTG−Mは、前記取り出し処理のタイミングを
示している。
(1)に示すように、前記Aバスにアクセスする。前記
アクセス管理部A14(図1)は、前記1DACサイク
ルを128に分割した177nsecの各タイムスロッ
トのうち、奇数番目(偶数番目)のタイムスロットを前
記TG−Mに割り当て、偶数番目(奇数番目)のタイム
スロットを前記DSP−Mに割り当てる。これにより、
TG−MおよびDSP−Mはそれぞれ最大64回のメモ
リアクセスを行うことができる。このようにして、32
チャンネルの楽音を発音し、発生した楽音に1つのDS
Pによるエフェクト処理を行うことができる。
に対する内蔵CPU2のアクセスの様子を示す図であ
り、色の濃い部分はCPU2からプログラムメモリ43
に対するアクセスの時間を示し、色の薄い部分はCPU
2からワークメモリ44に対するアクセスが行われてい
る時間を示す。この図に示すように、前記内蔵CPU2
は、前記音源部(TG−MおよびDSP−M)によるメ
モリアクセスと無関係にBバスを占有して前記プログラ
ムメモリ43およびワークメモリ44にアクセスするこ
とができ、その処理能力を最大に発揮することが可能と
なる。このように、この電子楽器においては、少ない部
品点数で32音を同時に発音することが可能となる。ま
た、DSPによりエフェクトを付加することができる。
なお、前述の例においては、波形メモリ40はROMで
構成されているものとしたが、前記RAMにより構成さ
れた遅延メモリ41に波形サンプルを格納するようにし
てもよい。本構成は、発音数は32音であるが、高度な
自動演奏や自動伴奏等の機能が求められる中級グレード
の電子楽器に向いている。
ード(デュアルモード)で使用した場合について、図4
に示す電子楽器の構成例および図5の(c)に示すタイ
ミングチャートを参照して説明する。この電子楽器は、
32チャンネルの楽音を生成し、DSPによりエフェク
トを付与することができるものである。図4において、
前述した図2あるいは図3と同一の構成要素には同一の
番号を付し、その説明は省略する。45は前述した第3
の動作モードに設定された本発明の音源LSIである。
46は前記音源LSI45の第1の外部バス端子18に
接続されたメモリであり、波形サンプルと前記内蔵CP
U2の制御プログラムが格納された波形およびプログラ
ムROMとされている。また、47は前記音源LSI4
5の第2の外部バス端子19に接続されたメモリであ
り、前記DSP用の遅延メモリおよび前記内蔵CPU2
用のワークメモリとして使用される遅延およびワークR
AMである。図4に示すように、この動作モードの音源
LSIを使用した場合には、前述した図3の場合より
も、より部品点数が少なくなっていることがわかる。
SI45は第3の動作モードとされており、この動作モ
ードにおいては、前記読出回路8および内蔵CPU2の
両者がAバスに接続されている波形メモリおよびプログ
ラムメモリをアクセスすることとなる。また、前記DS
P10および前記内蔵CPU2の両者がBバスに接続さ
れている遅延用メモリおよびワーク用メモリをアクセス
することとなる。
よびBバスへのアクセスについて説明する。ここで、前
記Aバスにアクセスするタイミングは、前述の場合と同
様に1タイムスロット177nsecとされ、1DAC
サイクルで128回のアクセスを行うことができるよう
に設定されている。前述のように、発音チャンネルが3
2チャンネルであるから、前記読出回路8(TG−M)
は、1DACサイクルに最大64回の波形メモリアクセ
スを行うことが必要である。したがって、前記内蔵CP
U2は残りのタイムスロット(最低でも64タイムスロ
ットはある)で前記プログラムメモリをアクセスするこ
ととなる。すなわち、前記CPU2がAバスをアクセス
したときに、前記TG−MがAバスをアクセスしていた
場合には、ウエイトステートが挿入され、CPU2はプ
ログラムメモリへのアクセスを待たされることとなり、
CPU2の処理能力は若干低下することとなる。図5
(c)の(1)は、この様子を説明するものであり、図
示するように、前記TG−Mのアクセスと、前記CPU
−Mのアクセスが競合したときには、両者が交互にAバ
スを使用している。
の影響を少なくするためには、例えば、前記プログラム
メモリに格納されている命令を前記遅延およびワークR
AM47に転送して、該RAM47上で命令を実行させ
る、発音していないチャンネルまたは減衰終了している
チャンネルは波形アクセスしない、波形サンプルが8ビ
ットリニア波形の場合には波形の外挿補間を行うなどの
方法を採用すればよい。
前記DSP10は前記遅延メモリ47に1DACサイク
ルあたり最大64回アクセスする。また、前記CPU2
も前記ワークメモリに随時アクセスする。したがって、
このBバス上におけるアクセス競合によりCPU2処理
能力の低下を防止するために、この電子楽器において
は、BバスへのCPU2およびDSP10のアクセスを
ウエイトなしの2ステートアクセス(88.6nse
c)とし、前記遅延およびワークRAM47として中高
速のスタティックRAM(SRAM)を用いている。こ
れにより、1DACサイクルに前記遅延およびワークR
AMに256回のアクセスが可能となる。そして、25
6個の88.6nsecのタイムスロットの奇数番目
(偶数番目)を前記DSP10が使用し、偶数番目(奇
数番目)を前記CPU2が使用するようにしている。こ
こで、中高速のスタティックRAMを用いているのは、
該RAMが一般に広く使用されており、比較的容易に安
価に入手することが可能であるからである。これに比
べ、現時点で高速のROMはあまり一般的でないため、
採用することが難しい。
セスの様子を示す図であり、この図に示すように、中高
速のSRAMを使用しているために、前述したセパレー
トモードの場合(図5(b)の(2))と同様の速度で
アクセスすることができている。このように、この電子
楽器においては、少ない構成要素で32チャンネルを同
時発音するとともに、DSPを用いてエフェクトを付与
することができる。CPU2のプログラムメモリへのア
クセスは多少遅くなるものの、一般的な用途には十分な
速度が確保できる。波形サンプルと制御プログラムを1
つのROM化し、かつ、遅延メモリとワークメモリを1
つのRAM化しているため、構成する部品点数が減少す
るとともに、それらを配線するための回路基板も小型化
され、全体として小型化、低コスト化することができ
る。本構成は、発音数が32で、簡単な自動演奏や自動
伴奏を搭載した低級グレードの電子楽器に適している。
モードに設定されているときについてそれぞれ説明した
が、異なるモードに設定されている音源LSIを複数個
用いて電子楽器を構成することも可能である。
の音源LSIを2個用いて64チャンネル同時発音の電
子楽器の構成例を示すブロック図である。この図におい
て、前記図2〜図4と同一の構成要素には同一の番号を
付し、説明を省略することとする。48は前述した第2
の動作モード(セパレートモード)に設定された本発明
の音源LSIであり、49は前述した第1の動作モード
におけるスレーブモード(シングル/スレーブモード)
に設定された本発明の音源LSIである。したがって、
前記音源LSI48が音源LSI49に対してマスター
となり、該マスターとなった音源LSI48からスレー
ブの音源LSI49に対して、タイミング信号、楽音信
号等が供給される。また、この例においては、前記音源
LSI48に内蔵されたDSP10は遅延メモリにアク
セスすることができないので、該DSP10の内部のデ
ータレジスタだけを使用する(長時間の遅延を必要とし
ない)エフェクト処理のみ実行可能である。例として
は、ディジタルフィルタ処理、イコライザ処理等が実行
可能である。
外部バス端子18と前記音源LSI49の第1の外部バ
ス端子18に波形メモリ40が接続され、前記音源LS
I48の第2の外部バス端子19を介してBバスに前記
音源LSI48の内蔵CPU2のプログラムROM43
およびワークメモリ(RAM)44が接続されている。
また、前記音源LSI49の第2の外部バス端子19に
は音源LSI49の内蔵DSP10の遅延用メモリ41
が接続されている。さらに、前記MIDI端子20、鍵
盤21およびパネル表示器および操作子22は、それぞ
れ、前記マスターとなる音源LSI48に内蔵されてい
るMIDIインタフェース回路4、シリアル入出力回路
5およびパラレル入出力回路6(図1)に直接接続され
ている。また、DAC26は前記スレーブとされた音源
LSI49のシリアル出力端子13に接続されており、
該DAC26の出力はサウンドシステム27に接続され
ている。ここで、音源LSI48で生成された楽音信号
は、音源LSI48のシリアル入出力端子12から出力
され、音源LSI49のシリアル入出力端子12に供給
されている。音源LSI49のミキサ付きDSP10で
は、音源LSI48から供給された楽音信号と音源LS
I49で生成された楽音信号が混合され、DSPでエフ
ェクト処理された後にDAC26に出力される。
蔵CPU2は前記音源LSI48のBバスを占有して、
プログラムROM43およびワークRAM44にアクセ
スすることができ、その処理能力をフルに発揮すること
ができる。また、音源LSI48の読出回路(TG−
M)と音源LSI49の読出回路(TG−S)は、Aバ
ス上の波形メモリ40をアクセスすることとなるが、前
述のように、3ステートのアクセスで、128回アクセ
スすることが可能であり、64チャンネル分の波形サン
プルを1DACサイクルに読み出すことが可能となる。
さらに、前記音源LSI49中のDSPは、音源レジス
タ49のBバス端子を介して遅延メモリ41にアクセス
することができ、これも前述のように1DACサイクル
に128回のアクセスが可能であるため、このDSPに
より64チャンネル分のエフェクトを付与することがで
きる。なお、前記音源LSI48中のCPU2は、自チ
ップ内の音源部とスレーブとされた音源LSI49中の
音源部の両者の制御を行う。このように、64音を発音
し、DSPによりエフェクトを付与することができる電
子楽器を構成することができる。この場合、音源LSI
48中のCPU2が64チャンネル全ての管理を行う
が、発音数が増加するに従い音源ドライバ処理の負荷が
急激に増加するため、その他の電子楽器機能を追加する
ことは難しくなる。この構成は、多少機能は少なくても
よいからとにかく発音数を増やしたい、中級グレードの
単機能電子ピアノなどに向いている。
SPは遅延メモリのアクセスを行っていない。そこで、
図6中に破線で示すように、音源LSI48の内蔵DS
Pの出力をBバス端子に接続し、Bバスに接続されたR
AM中にDSP10によりアクセスされる遅延メモリ領
域を設けて、該Bバス上で前記CPU2のプログラムメ
モリおよびワークメモリとバスを共用するようにしても
よい。ここで、前記CPU2と前記DSP10との間で
バスの競合が発生した場合には、前記DSP10による
アクセスを優先するものとする。したがって、前記DS
P10のアクセス回数分CPUの処理能力が低下する
が、前記DSPのアクセス回数を5〜6回程度に抑えれ
ば問題はない。このようにすれば、前記音源LSI48
中のDSPを用いて、マイクエコー等の長時間遅延を使
用するエフェクトを付与することも可能である。
ドレス空間を分割した各エリア毎にデータバス幅を設定
することができるため、前記波形メモリや遅延メモリに
格納される波形データの1ワードのビット数は、8ビッ
トあるいは16ビット等いずれのビット数にも設定する
ことができる。また、上記においては、電子楽器を例に
とって説明したが、これに限られることはなく、例え
ば、汎用のパーソナルコンピュータに接続される音源ボ
ード等においても同様に楽音発生回路を用いることがで
きる。
よれば、複数の動作モードを設定することができるた
め、それぞれの使用形態に応じた構成に対応することが
できる。また、同一の外部バス上に接続された複数のメ
モリに効率的にアクセスすることができる。
る構成を示すブロック図である。
使用した電子楽器の構成例を示すブロック図である。
使用した電子楽器の構成例を示すブロック図である。
使用した電子楽器の構成例を示すブロック図である。
るメモリアクセスタイミングの例を示すタイミングチャ
ートである。
の他の構成例を示すブロック図である。
I、2、32 CPU、3、33 タイマ、4、41
MIDIインタフェース回路、5、35 シリアル入出
力回路、6、36 パラレル入出力回路、7 音源レジ
スタ、8 読出回路、9 EG付与部、10 ミキサ付
きDSP、11、12、13 端子、14、15 アク
セス管理部、16 モードレジスタ、17 バスライ
ン、18、19外部バス端子、20 MIDI端子、2
1 鍵盤、22 パネル/外部CPU、23 アナログ
波形入力、24 ADC、25 他のLSI、26 D
AC、27 サウンドシステム、28、29 外部メモ
リ、37、43 プログラムROM、38、44 ワー
クRAM、40 波形メモリ、41 遅延メモリ、46
波形およびプログラムメモリ、47 遅延およびワーク
メモリ
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも、波形メモリから波形デー
タを読み出す読出回路、読み出した波形データにエンベ
ロープを付与するエンベロープ付与部および波形データ
にエフェクトを付与するデジタル信号処理装置を有する
音源部と、中央処理装置とを同一半導体基板上に搭載し
た楽音発生回路であって、波形メモリが接続される第1の外部バスに接続するため
の第1の外部バス接続端子と、 前記波形メモリとは異なるメモリが接続される第2の外
部バスに接続するための第2の外部バス接続端子と、 前記読出回路、前記デジタル信号処理装置および前記中
央処理装置と前記第1および第2の外部バス接続端子と
の接続を制御する第1および第2のアクセス管理部と、 複数の動作モードのうちの1つを指示するモード指示部
とを有し、 前記アクセス管理部は、前記モード指示部の指示する動
作モードに応じて、前記読出回路、前記デジタル信号処
理装置および前記中央処理装置と前記第1および第2の
外部バス接続端子との接続状態を変更するようになされ
ていることを特徴とする楽音発生回路。 - 【請求項2】 前記複数の動作モードは、前記中央処
理装置がスタンバイ状態とされ、前記読出回路が前記第
1の外部バス接続端子に接続され、前記信号処理装置が
前記第2の外部バス接続端子に接続されるモード、前記
読出回路と前記信号処理装置が前記第1の外部バス接続
端子に接続され、前記中央処理装置が前記第2の外部バ
ス接続端子に接続されるモード、および、前記デジタル
信号処理装置と前記中央処理装置が前記第2の外部バス
接続端子に接続されるモードであることを特徴とする前
記請求項1記載の楽音発生回路。 - 【請求項3】 他の楽音発生回路に対しマスターある
いはスレーブとされ、他の楽音発生回路とともに複数チ
ップ構成で動作することができるようになされているこ
とを特徴とする前記請求項1あるいは2に記載の楽音発
生回路。 - 【請求項4】 少なくとも、波形メモリから波形デー
タを読み出す読出回路、読み出した波形データにエンベ
ロープを付与するエンベロープ付与部および波形データ
にエフェクトを付与するデジタル信号処理装置を有する
音源部と、中央処理装置とを同一半導体基板上に搭載し
た楽音発生回路であって、 第1および第2の外部バス接続端子と、 前記読出回路、前記デジタル信号処理装置および前記中
央処理装置と前記第1および第2の外部バス接続端子と
の接続を制御する第1および第2のアクセス管理部と、 第1の動作モードまたは第2の動作モードを指示するモ
ード指示部とを有し、前記アクセス管理部は、前記モー
ド指示部が第1の動作モードを指示しているときは、前
記読出回路と前記デジタル信号処理装置を前記第1の外
部バスに接続して同バスを時分割で使用させるととも
に、前記中央処理装置を前記第2の外部バスに接続し、
前記モード指示部が第2の動作モードを指示していると
きは、前記読出回路と前記中央処理装置を前記第1の外
部バスに接続して同バスを時分割で使用させるととも
に、前記デジタル信号処理装置と前記中央処理装置を前
記第2の外部バスに接続して同バスを時分割で使用させ
ることを特徴とする楽音発生回路。
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