JP2003108122A - 音波形データ用ディジタル信号処理装置 - Google Patents

音波形データ用ディジタル信号処理装置

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JP2003108122A
JP2003108122A JP2001300497A JP2001300497A JP2003108122A JP 2003108122 A JP2003108122 A JP 2003108122A JP 2001300497 A JP2001300497 A JP 2001300497A JP 2001300497 A JP2001300497 A JP 2001300497A JP 2003108122 A JP2003108122 A JP 2003108122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音波形データ遅延用DRAMに高速にアクセスで
き、波形信号処理を効率よくかつ容易に実行できるディ
ジタル信号処理装置を提供する。 【解決手段】 楽音波形データにエフェクトを与える音
波形データ用ディジタル信号処理装置21は、波形信号
処理部22と、スイッチ23a,23bで概念的に示す
メモリアクセス部、を有する。波形信号処理部22は、
時分割処理により、等価的に2個の時分割波形信号処理
部22a,22bを有する。スイッチ23a,23b
は、時分割波形信号処理部22a,22bに対応させて
外付けされるDRAM24a,24bに対し、相互に所定時
間ずれたタイミングでアクセス開始を可能として、書き
込みまたは読み出し要求があったときに、対応するDRAM
24a,24bに対する音波形データの書き込みまたは
読み出しを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音波形や音声波
形などの音波形にリバーブ(残響)などのエフェクト
(効果)を付与する場合などに、音波形データの遅延用
にダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynami
c Random Access Memory)を用いる音波形データ用ディ
ジタル信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子楽器において、楽音信号に種々のエ
フェクト(効果)を付加するために、ディジタル信号処
理装置(以下、DSP:Digital Signal Processorという
という)が用いられている。DSPは、画像信号や音声信
号などのディジタル信号の処理に適したマイクロプロセ
ッサであって、マイクロプログラムを用いて積和演算を
高速処理する。DSPでは、通常、マイクロプログラムに
よって、複数のエフェクトを同時に実行させる。しか
し、実行させるエフェクトの中には、リバーブ(残響)
など、楽音波形データを、1サンプリング周期に比べて
十分長い時間にわたって遅延させるものがある。このよ
うな長時間の遅延を行うには、遅延時間に対応して大き
な記憶容量を持つメモリが必要である。しかし、このよ
うな大容量メモリをDSPチップに内蔵させるのは効率的
でない。そこで、例えば、特開平10−198559号
公報等で知られているように、DSPにメモリを外付け
し、このメモリを、楽音波形データの長時間遅延用に用
いるのが一般的である。DSPは、ベースカウンタの値を
サンプリング周期毎に所定値ずつ減算することにより、
外部メモリの読み出し、書き込みのためのメモリアドレ
スを発生している。
【0003】楽音波形データを遅延させるためには、大
容量のメモリを要するので、アクセス速度が遅いもの
の、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を使用する
ことになる。しかし、DSPの動作クロックは年々上昇
し、処理速度が向上している。それに対応して、DRAMの
アクセス速度を向上させることが望まれている。DRAMに
は、当初のDRAMよりもページ・モードでのアクセスが速
いEDO-DRAM(Extended Data Out DRAM)、同期型であっ
てアクセスの安定度が増して高速なSDRAM(Synchronous
DRAM)などがある。しかし、1アドレス単位のアクセ
スに関しては、プリチャージに要する時間のために、次
のアクセスを行うまでに待機時間を要する。
【0004】音波形データを遅延させるために外部メモ
リを使用する場合、通常、ページ・モードが使用できな
い。なぜなら、あるアドレスに1サンプルの音波形デー
タを書き込んだとすると、この音波形データを遅延させ
て読み出すアドレスは、サンプリング周期単位で見る
と、これより十分離れている。また、遅延時間が異なる
複数の音波形データを合成するときも、これらの音波形
データを読み出す複数タップのアドレスは、互いに離れ
たものである。このような理由から、隣接するアドレス
に連続してアクセスする場合がほとんどない。したがっ
て、1アドレス毎のアクセスに関して、次のアクセスを
行うまでの待機時間の短縮が望まれている。
【0005】そこで、DRAMを複数バンク構成として、各
バンクをインターリーブ制御すれば、見かけ上、上述し
たプリチャージのための待機時間がなくなる。したがっ
て、DSP側の波形信号処理をインターリーブ制御に適合
させる必要がある。また、複数バンク構成でインターリ
ーブ制御できるSDRAMはあるが、このようなEDO-RAMは見
あたらないという問題もある。
【0006】一方、DSPでは、1サンプルの音波形デー
タは32ビット精度で信号処理を行う。しかし、音波形デ
ータを遅延させるために外部メモリに記憶させるときに
は、16ビット浮動小数点または32ビットで記憶させる。
これは、メモリ容量と個別のエフェクトに要求される精
度とを比較考量して決める。そのため、エフェクトの種
類によっては、精度を高くするために、1サンプルの楽
音波形データのビット幅を広くとる必要がある。特に、
高品位を要するリバーブなどのエフェクト、およびまた
は、複数パートの楽音波形をミキシングした楽音波形に
対するエフェクトでは、外部メモリの1アドレスに記憶
させる楽音波形データのビット数を、32ビットとするこ
とが要求される。
【0007】しかし、配線基板にDSPチップを高密度実
装する設計上、ビット幅に対応したデータ線の配線数を
少なくする必要があり、ビット幅を単純に増やすわけに
はいかない。そのために、1回のアクセスで複数アドレ
ス分のデータを順次転送するというバースト・モードを
採用することが考えられる。SDRAMでは、バースト・モ
ードが可能であるが、SDRAMの品種によっては、次のア
クセスのデータと、データ線上で衝突を起こす場合があ
る。また、バースト・モードで動作させても、エフェク
トの種類によっては、従来通りの低い精度で音波形デー
タを記憶させたい場合がある。
【0008】上述したように、従来の楽音波形データ用
ディジタル信号処理装置では、楽音波形データを遅延さ
せるための外部メモリとして種々のDRAMを使用した場
合、それぞれのDRAMに応じてアクセス速度を上げること
や、楽音波形データの1サンプルのビット数をデータ線
のビット幅よりも大きくできることが要求されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、音波形データの
遅延用の外部メモリにDRAMを使用しても高速にアクセス
できる音波形データ用ディジタル信号処理装置を提供す
ることを目的とするものである。また、波形信号処理に
応じて外部メモリに記憶させる音波形データの1サンプ
ルのビット幅を大きくすることが可能な音波形データ用
ディジタル信号処理装置を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、音波形データ用ディジタル信号処理装置にお
いて、波形信号処理部およびメモリアクセス部を有し、
前記波形信号処理部は、音波形データにエフェクトを加
えるための波形信号処理を、M個(Mは2以上の整数)
の時分割波形信号処理によって行うものであり、前記メ
モリアクセス部は、前記波形信号処理の過程において前
記音波形データを遅延させるためにK個(KはM以下の
2以上の整数)の前記時分割波形信号処理に対応するK
個のバンクを有して外付けされるDRAMに対し、前記
K個のバンクにK個の互いにずれたタイミングでアクセ
ス開始を可能とするものであり、前記K個の時分割波形
信号処理の1つから書き込みまたは読み出しの要求を受
けたとき、前記DRAMに対し、前記バンクにアクセス
開始可能なタイミングで、前記対応するバンクに対する
書き込みまたは読み出しのための制御信号を出力するこ
とにより、前記音波形データの書き込みまたは読み出し
を行うものである。したがって、1つのバンクが次のア
クセス開始までに必要とするプリチャージを、別のバン
クにアクセスする時間に行うので、見かけ上、プリチャ
ージに必要な待機時間をなくすことができる。その際、
それぞれの時分割波形信号処理は、対応する特定のバン
クとの間で読み出しまたは書き込みを行えばよいので、
DRAMのアクセス制御が効率的かつ容易となる。
【0011】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の音波形データ用ディジタル信号処理装置にお
いて、外付けされる前記DRAMは、Nバースト・モー
ド(Nは2以上の整数)でアクセス可能なものであり、
前記メモリアクセス部は、前記K個の時分割波形信号処
理の1つから、前記対応するバンクに記憶させる前記音
波形データのビット幅を、単独のアドレスに記憶させる
場合のT倍(TはN以下の正整数)の固定ビット幅とす
る書き込みまたは読み出しの要求を受けたとき、前記D
RAMに対し、前記Nバースト・モードで前記音波形デ
ータの書き込みまたは読み出しをするための制御信号の
出力を行い、かつ、前記Nバースト・モードでのN回の
転送タイミング中のT回の転送タイミングにおいて、前
記音波形データの書き込みまたは読み出しを行うもので
ある。したがって、データ端子数を増やすことなく、任
意の時分割波形信号処理に対して、単独のアドレスに記
憶する場合のT倍の固定ビット幅の音波形データの読み
出し、書き込みが可能となる。Tの値は、任意の時分割
波形信号処理の過程において実行させるエフェクトの種
類によって、時分割波形信号処理毎に独立してビット幅
を決めることができる。DRAMとアクセス方法の組み
合わせによっては、Nバースト・モードで正常にアクセ
スできない場合がある、このような場合に、一部のバン
クに対応する時分割波形信号処理に対しては、Nより少
ないT倍の固定ビット幅にすればよい。
【0012】請求項3に記載の発明においては、請求項
1に記載の音波形データ用ディジタル信号処理装置にお
いて、外付けされる前記DRAMは、Nバースト・モー
ド(Nは2以上の整数)でアクセス可能なものであり、
前記メモリアクセス部は、前記K個の時分割波形信号処
理の1つから、前記対応するバンクに記憶させる前記音
波形データのビット幅を、単独のアドレスに記憶させる
場合のT倍(TはN以下の正整数)の可変ビット幅とす
る書き込みまたは読み出しの要求を受けたとき、前記D
RAMに対し、前記Nバースト・モードで前記音波形デ
ータの書き込みまたは読み出しをするための制御信号の
出力を行い、かつ、前記Nバースト・モードでのN回の
転送タイミング中のT回の転送タイミングにおいて、前
記音波形データの書き込みまたは読み出しを行うもので
ある。したがって、データ端子数を増やすことなく、任
意の時分割波形信号処理に対して、単独のアドレスに記
憶する場合のT倍の可変のビット幅の音波形データの読
み出し、書き込みが可能となる。したがって、任意の時
分割波形信号処理の過程において実行させる複数のエフ
ェクトの種類に応じてビット幅を可変に設定することが
できる。
【0013】なお、上述した各請求項において、1つの
時分割された波形信号処理において実行する波形信号処
理は1つに限られない。1つの時分割波形信号処理の過
程で、複数の異なる波形信号処理を順次実行してもよ
い。また、音波形データ用ディジタル信号処理装置は、
上述したM個を超える数の時分割処理を実行してもよ
い。この場合、上述したM個の時分割処理期間以外の残
りの時分割処理期間において、音波形データにエフェク
トを加えるための波形信号処理以外の信号処理を実行す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】最初に、本発明の音波形データ用
ディジタル信号処理装置が使用される電子楽器のハード
ウエア構成を説明する。図1は、電子楽器のハードウエ
ア構成図である。図中、1はCPU、2はROM、3はRAM、
4はバスライン、5はタイマである。CPU1は、バスラ
イン4に接続されたハードウエアを使用し、ROM3に記
憶されたプログラムおよびデータを用いて、RAM4をワ
ーキングエリアとして実行することにより、電子楽器全
体の制御をする。また、入力された演奏データや楽曲デ
ータに基づいて、音源部9,ミキサ10,時分割DSP1
2に出力する楽音制御パラメータを生成したり、外部装
置に演奏データを出力したりする。ROM2には、自動演
奏用の楽曲データが格納される場合もある。タイマ5
は、CPU1の動作クロックやプログラムのタイマ割り込
み処理のために割り込み信号を生成してCPU1に出力す
る。
【0015】6は操作子であって、鍵盤やペダルなどの
演奏用の操作子、電子楽器のパネル上に設けられた、音
色設定,エフェクトなどの設定操作子、自動演奏の制御
を行う操作子などである。7は表示器であって、電子楽
器への設定入力画面、設定内容、および、動作状態など
を表示する。8は通信インターフェースであって、外部
MIDI機器との間のMIDIデータの入出力、およびまたは、
LANや公衆通信網などの通信ネットワークを介して、
サーバやパーソナルコンピュータとの間で演奏データの
ダウンロードやストリーミング再生などを行うためのイ
ンターフェースである。
【0016】9は音源部であって、楽音制御パラメータ
を入力して楽音信号を生成する。波形メモリ音源方式の
音源では、波形メモリを有し、この波形メモリから指定
された音色の楽音波形を読み出し、ピッチ制御やエンベ
ロープ制御をして楽音信号を生成する。通常、複数の発
音チャンネルを有しており、複数のパートの楽音信号が
生成される。10はミキサ、11は波形I/O、12は時
分割DSP、13は外部メモリ、14はDAC、15はサウン
ドシステムである。ミキサ10は、音源部9から出力さ
れる複数パートの楽音信号を入力するとともに、時分割
DSP12や波形I/O11から加工された楽音信号を入力し
て合成し、DAC14に出力する。同時に、波形I/O11お
よび時分割DSP12に対して楽音信号を出力する。ミキ
サ10は、CPU1によって、ミキサ10への入力および
ミキサ10からの出力の選択、合成比、出力音量レベル
などを制御する。
【0017】波形I/O11は、この電子楽器に外付けさ
れた効果付与装置(エフェクタ)に楽音信号を出力し、
効果付与装置の出力をミキサ10に戻す。時分割DSP1
2は、合成された楽音信号を処理してミキサ10に戻
す。波形I/O11および時分割DSP12は、合成後の楽音
信号を入力する場合に限らず、特定のパートの楽音信号
を選択して、パート毎に異なるエフェクトを付与するこ
とが可能である。
【0018】時分割DSP12は、楽音波形データの1サ
ンプリング周期(例えば、48kHz)の間に、全ステップ
が1回実行されるマイクロプログラムによって波形信号
処理を行う。時分割処理によって、実質的に複数の時分
割マイクロプログラムが、上述した1サンプリング周期
において、それぞれ全ステップを1回実行する。この時
分割DSP12には、主として楽音波形データを遅延させ
るために用いるための外部メモリ13が外付けされる。
時分割DSP12の処理の態様はCPU1によって制御され
る。ミキサ10から最終的に出力される楽音信号の合成
信号は、DAC14でアナログ信号に変換され、サウンド
システム15に出力されて、スピーカなどから放音され
る。
【0019】以下に説明する具体例では、時分割数を2
とし、2つの時分割マイクロプログラムが1ステップを
実行するごとに、他の時分割マイクロプログラムの1ス
テップに切り替える。また、外部メモリ13には、この
3ステップに1回のステップでアクセスが可能である。
しかし、時分割数は3以上であってもよい。また、時分
割処理の一部の処理では、エフェクト付加とは異なる目
的の波形信号処理を行ってもよい。
【0020】また、1つの時分割マイクロプログラムに
よって実行される波形信号処理において、付与されるエ
フェクトは1つに限らない。同一または異なる種類の複
数のエフェクトの付与が可能である。以下に示す例で
は、個々の時分割マイクロプログラムが、マルチブロッ
ク構成となっており、各ブロックが、個別のエフェクト
アルゴリズムを実行する。一部のエフェクトのみを停止
させたり、一部のエフェクトを別のエフェクトに置き換
えるために、ブロック毎に、マイクロプログラムの処理
を停止させたり、他のマイクロプログラムに置き換える
ことができる。
【0021】図2は、楽音波形データ用ディジタル信号
処理装置と外部メモリとの間で行われる、楽音波形デー
タの書き込み、読み出しを概念的に説明する説明図であ
る。図中、21は楽音波形データにエフェクトを与える
ための楽音波形データ用ディジタル信号処理装置であっ
て、波形信号処理部22と、スイッチ23a,23bで
概念的に示すメモリアクセス部を有する。波形信号処理
部22は、時分割波形信号処理部22a,22bを有す
る場合がある。24,24a,24bは外部メモリとし
てのDRAMである。独立した2個のDRAMである場合のほ
か、1個のDRAMの内部に設けられた2個のバンクである
場合がある。なお、従来、2バンク構成のSDRAMはあっ
たが、2バンク構成のEDO-DRAMは知られていない。図
中、スイッチ23a,23bを介して、波形信号処理部
22とDRAM24a,24b間を接続している線は、波形
信号処理部22から書き込みまたは読み出しの要求を受
けて出力される、アクセスのための制御信号の出力線を
表している。スイッチ23a,23bの状態は、アクセ
ス開始可能なタイミングにあるか否かを表している。実
際には、スイッチ23a,23bは楽音波形データ用デ
ィジタル信号処理装置21内に存在しない。アクセスの
ための制御信号は、実際には制御線上の信号レベル変化
等によって表される。また、実際には、楽音波形データ
用ディジタル信号処理装置21とDRAM24a,24b間
に、データ線、アドレス線が接続されているが、この図
では省略している。
【0022】図2(a)において、楽音波形データ用デ
ィジタル信号処理装置21は、波形信号処理部22を有
し、波形信号処理の過程において楽音波形データを遅延
させるため外部メモリとして2個のDRAM24a,24b
を並列使用する。スイッチ23a,23bは、外付けさ
れるDRAM24a,24bに対し、相互に所定時間ずれた
タイミングでアクセス開始を可能とする。ただし、DRAM
24a,24bを択一的にアクセス状態にするのではな
く、アクセスの開始タイミングをずらせて並列的にアク
セス状態にする。
【0023】波形信号処理部22が、書き込みまたは読
み出し要求をしたときに、スイッチ23a,23bは、
波形信号処理部22および2個のDRAM24a,24bの
うち、アクセス開始が可能なタイミングにあるDRAM24
aまたはDRAM24bに対して、楽音波形データの書き込
みまたは読み出しを行う。例えば、1つのDRAM24aが
アクセス中のときに、波形信号処理部22が書き込みま
たは読み出し要求をしたときに、別のDRAM24bがアク
セスを開始できる。したがって、DRAM24aが次のアク
セスまでに必要なプリチャージは、別のDRAM24bがア
クセス中に行われるので、波形信号処理部22は、プリ
チャージのためにアクセス開始を待つ必要がない。
【0024】図2(b),図2(c)は、図2(a)に
示した波形信号処理部22が、時分割処理により、交互
に2つの波形信号処理を切り替えることによって、等価
的に時分割波形信号処理部22a,22bを有する場合
である。図2(b)において、時分割波形信号処理部2
2a,22bは、それぞれの波形信号処理過程におい
て、楽音波形データを遅延させるために、時分割波形信
号処理部22a,22bに対応させて外付けされるDRAM
24a,24bを使用する。スイッチ23a,23b
は、DRAM24a,24bに対し、相互に所定時間ずれた
タイミングでアクセス開始を可能とする。
【0025】例えば、時分割波形信号処理部22aが書
き込みまたは読み出し要求をしたときに、スイッチ23
aは、対応するDRAM24aがアクセス開始可能なタイミ
ングで、楽音波形データの書き込みまたは読み出しを行
わせる。時分割波形信号処理部22aからDRAM24aへ
のアクセスが開始すれば、所定時間ずれて、別の時分割
波形信号処理部22bからDRAM24bへのアクセス開始
が可能となる。したがって、DRAM24aが次のアクセス
までに必要なプリチャージは、別の時分割波形信号処理
部22bがDRAM24bへのアクセス中に行うことができ
る。その結果、時分割波形信号処理部22aは、プリチ
ャージのためにアクセス開始を待つ必要がない。その
際、時分割波形信号処理部22a,22bは、対応する
DRAM24a,24bと読み出しまたは書き込みを行えば
よいので、波形信号処理部22は、効率よく、かつ容易
に、DRAM24a,24bにアクセスできる。
【0026】図2(c)においても、波形信号処理部2
2は、等価的に2個の時分割波形信号処理部22a,2
2bを有する。時分割波形信号処理部22aは、波形信
号処理過程において楽音波形データを遅延させるため
に、DRAM24aを使用する。スイッチ23aは、DRAM2
4aに対し、所定のタイミングでアクセス開始を可能と
する。時分割波形信号処理部22aが書き込みまたは読
み出し要求をしたときに、スイッチ23aは、DRAM24
aがアクセス開始可能なタイミングで、楽音波形データ
の書き込みまたは読み出しを行わせる。DRAM24aへの
アクセスは、次のアクセスまでに必要なプリチャージの
ために待つ必要がある。
【0027】したがって、波形信号処理部22として見
れば、図2(b)に比べて、アクセス速度が低下してい
る。しかし、時分割波形信号処理部22aとしては、図
2(b)と全く同じアクセス速度が得られている。その
結果、時分割波形信号処理部22aは、効率よくDRAM2
4aにアクセスすることができる。時分割波形信号処理
部22bは、DRAM24aにアクセスできないが、音波形
データの長時間の遅延を必要としないエフェクトの波形
信号処理を行うようにすればよい。
【0028】上述した図2(a)では、DRAMの個数を2
個として、2個の互いにずれたタイミングでアクセス開
始を可能としている。一般的には、DRAMの個数を2以上
のK個としてK個の相互に所定時間ずれたタイミングで
アクセス開始を可能とすることができる。上述した図2
(b)では、波形信号処理部22の時分割数を2として
いるが、一般的には、2以上のM個とすることができ
る。このMの値以下のK個の時分割波形信号処理部に応
じてDRAMをK個として、K個の相互に所定時間ずれたタ
イミングでアクセス開始を可能としてもよい。K個を除
く残りの時分割波形信号処理部は、図2(c)の時分割
波形信号処理部22bと同様に、DRAMにアクセスできな
いが、音波形データの長時間の遅延を必要としない波形
信号処理を行うようにすればよい。上述した図2(c)
でも、波形信号処理部22の時分割数を、一般的には、
2以上のM個にすることができる。
【0029】図2を参照した説明では、時分割波形信号
処理部22a,22bはマイクロプログラムの1ステッ
プ毎にDRAMにアクセスできるものとして説明した。しか
し、時分割の切り替えタイミングは、メモリにアクセス
開始可能なタイミングの切り替えよりも速くできる。以
下に示す具体的な動作例では、3倍の速度にしている。
その結果、時分割波形信号処理部22a,22bは、最
短でも3ステップに1回しか、メモリにアクセス開始す
ることができない。しかし、楽音波形データにエフェク
トを付与するための波形信号処理では、連続するステッ
プで外部メモリにアクセスすることは必ずしも要しない
からさほど問題はない。
【0030】また、エフェクトを加えるための波形信号
処理の時分割数をM個とした場合、このM個を超える数
の時分割信号処理を実行してもよい。例えば、分割数4
個の時分割信号処理を行い、そのうち、第1,第3の時
分割波形信号処理で、エフェクトを加えるための波形信
号処理を行い、残りの第2,第3の時分割波形信号処理
で、それ以外の信号処理、例えば、楽音波形のピッチ検
出のためのにゼロクロス検出などの処理を行う。
【0031】以下、楽音波形データ用ディジタル信号処
理装置の内部構成、および、外部メモリとの間のメモリ
アクセス動作について具体的に説明する。図3は、図1
に示した時分割DSP12の内部構成図である。図中、3
1は演算部であり、複数のセレクタ、乗算器、加算器を
有している。32はI-RAM、33はT-RAM(テンポラリRA
M)、34はY-RAMであり、演算部31に入力されるデー
タのレジスタ部を構成する。35はバスラインであり、
演算部31の演算結果が出力される。I-RAM32には、L
FO(低周波発振器)36,EG(エンベロープ発生器)3
7,I/O38(入出力部)の各出力、および、バスライ
ン35のデータが入力され、図4を参照して後述するよ
うに、それぞれに対応した領域に一時記憶される。ま
た、I-RAM32は、一時記憶したデータを演算部31ま
たはI/O38に出力する。
【0032】LFO(低周波発振器)36は、低周波発振
波形を演算で生成する。ビブラートやトレモロのエフェ
クトを加えるために用いる。EG(エンベロープ発生器)
37は、エンベロープ波形を演算で生成する。時分割DS
P12を楽音波形発生器として使用するときに用いる。I
/O38は、図1に示したミキサ10との間で双方向にデ
ータ転送を行う。LFO36,EG37,I/O38は、いずれ
も、32チャンネルを有する。一方、T-RAM33,Y-RAM3
4は、バスライン35上に出力される、演算部31の出
力データあるいは、外部メモリ13から遅延して読みだ
された楽音波形データを一時記憶する。
【0033】演算部31には、また、係数発生部39の
出力も入力される。係数発生部39は、係数RAM40に
記憶されている係数に補間演算を行う。この係数は、係
数RAM40において、マイクロプログラムの各ステップ
に対応して記憶されている。なお、その他(LFO,EG)
のレジスタ41には、LFO(低周波発振器)36におい
て使用する、例えば、周波数、振幅、波形形状の制御パ
ラメータの値や、EG(エンベロープ発生器)37におい
て使用する、例えば、スタートフラグ、アタックタイ
ム、アタックレートなどの値がチャンネル毎に記憶され
ている。演算部31は、内部に設けられた複数のセレク
タによって、例えば、係数発生部39またはY-RAM34
の一方の出力値と、I-RAM32またはT-RAM33の一方の
出力値とを乗算し、この積に、I-RAM32またはT-RAM3
3の一方の出力値を加算するといった演算を行う。この
演算部31内のハードウエアは、マイクロプログラムの
1ステップよりも高速で動作する。
【0034】42は書き込み部であって、バスライン3
5上のデータを、データ線を経由して外部メモリ13へ
書き込む。43は読み出し部であって、外部メモリ13
から読み出されたデータを、データ線を経由して読み出
し、バスライン35上に出力する。44はアクセス制御
部であって、外部メモリ13にアクセスするために、各
種の制御信号を所定のタイミングで制御線を経由して外
部メモリに出力する。データ線は入出力共用であり、ア
クセス制御部44から出力される、/WEN(ライトイネー
ブル)信号によって、書き込みと読み出しとを切り替え
る。
【0035】演算部31では楽音波形データを32ビット
精度で演算する。しかし、外部メモリ13に記憶させる
ときには、楽音波形データを、32ビット精度、または、
16ビット精度浮動小数点で記憶させる。したがって、16
ビット精度浮動小数点で書き込みをするとき、あるい
は、読み出しをするときには、それぞれ、書き込み部4
2および読み出し部43で符号変換を行う。45は外部
メモリアドレス発生部、46は外部メモリアクセスAD
(アドレス)レジスタ、47は外部メモリB(ブロッ
ク)情報レジスタである。外部メモリアクセスAD(アド
レス)レジスタ46は、マイクロプログラム中で外部メ
モリ13にアクセス可能なステップに対応する記憶エリ
アに、各ステップでアクセスする際のアドレスを記憶し
ている。
【0036】外部メモリ13は、マイクロプログラム中
の後述する各ブロック毎に、そのブロックが使用する領
域が割り当てられている。外部メモリB(ブロック)情
報レジスタ47は、外部メモリ13におけるマイクロプ
ログラムの各ブロックが使用する領域の先頭アドレスお
よびブロックサイズを格納している。外部メモリアドレ
ス発生部45は、ベースカウンタを内部に備え、外部メ
モリアクセスAD(アドレス)レジスタ46から出力され
るアドレスと、外部メモリB(ブロック)情報レジスタ
47から出力される先頭アドレスおよびブロックサイズ
を用いて、列(Raw)アドレスおよびコラム(Column)ア
ドレスからなるメモリ用アドレスを演算し、アドレス線
に出力する。ベースカウンタの値は、楽音波形データを
16ビットで記憶させる場合には、サンプリング周期毎に
(-1)され、32ビットで記憶させる場合には、サンプリン
グ周期毎に(-2)される。外部メモリアドレス発生部45
は、また、バスライン35を介して入力されたデータ
で、外部メモリアクセスAD(アドレス)レジスタ46か
ら出力されるアドレスを変調することができる。
【0037】上述した時分割DSP12は、マイクロプロ
グラムレジスタ49に記憶されたマイクロプログラムで
制御される。先頭ステップレジスタ50は、マイクロプ
ログラムの後述する複数ブロックのそれぞれの先頭ステ
ップ番号を記憶している。マイクロプログラム読み出し
部48は、1サンプリング周期の間に、複数の時分割マ
イクロプログラムそれぞれの全ステップを1回実行し、
その各ステップにおいて、当該ステップのステップ番号
と先頭ステップレジスタ50の記憶する先頭ステップ番
号に基づいて現在実行中のブロックのブロック番号を出
力するとともに、当該ステップのマイクロコードに基づ
いて制御信号を出力し、これらによって、演算部31,
I-RAM32、T-RAM33,Y-RAM34などのレジスタ、外
部メモリアドレス発生部45などを制御することによっ
て、複数のエフェクトのための演算を実行する。
【0038】図4は、時分割DSP12のマイクロプログ
ラム、I-RAM32、および、外部メモリ・インターフェ
ースの説明図である。図4(a)は時分割マイクロプロ
グラムDSP0,DSP1のプログラム構成の説明図、図4
(b)はI-RAM32のメモリ構造の説明図、図4(c)
は外部メモリ・インターフェース関係の端子説明図であ
る。図3に示した時分割DSP12は、ハードウエア的に
は1個であるが、ステップ単位で交互に切り替えて動作
させるという時分割動作により、機能的には2つの独立
したマイクロプログラムとして動作するようにしてい
る。
【0039】図4(a)に示すように、各時分割マイク
ロプログラムDSP0,DSP1は、さらに、マルチブロック動
作を行うことにより、同一または異なる種類の複数のエ
フェクトを同時に実行可能である。マルチブロック動作
とは、全512ステップを複数ブロック(エフェクタブロ
ック、例えば、最大16ブロック、3ステップ単位)に分
けて、各ブロック毎に独立したエフェクトアルゴリズム
を実行する。1サンプリング周期中に全ステップを実行
することにより、1サンプリング周期(48kHz)中に、
各エフェクトアルゴリズムのステップを1回実行する。
【0040】図4(b)に示すように、上述したプログ
ラム構成に対応して、I-RAM32のメモリ構造は例え
ば、次のようになる。共通アクセス領域Aは、各時分割
マイクロプログラムDSP0,DSP1に専用の領域が独立して
設けられ、それぞれ16ワードある。複数のブロックに共
通の領域である。共通アクセス領域Bは、16ワードの領
域が2つあるが、各領域をアクセスする時分割マイクロ
プログラムDSP0,DSP1が、サンプリング周期毎に交代す
る。すなわち、あるサンプリング周期では、DSP0が片方
の領域、DSP1がもう一方の領域をアクセスし、次のサン
プリング周期では、DSP1が該片方の領域、DSP0がもう一
方の領域をアクセスする。この領域を使用して、時分割
マイクロプログラムDSP0とDSP1との間でデータ転送も行
える。
【0041】I/O領域は、I/O部38への書き込みと読み
出しとを行う領域、LFO領域、EG領域は、LFO部36,EG
部37からの読み出しを行う領域であって、いずれも32
チャンネルあり、いずれかのブロックに割り当てられ
る。個別アクセス領域は、例えば128ワードあって、こ
の領域をブロック分割して、各ブロックに割り当てられ
る。各ブロックでは、割り当てられた領域をそのブロッ
クの専用領域として使用できる。その結果、他のブロッ
クにより書き換えられることはない。上述した共通アク
セス領域A,B、および、個別アクセス領域は、時分割
マイクロプログラムDSP0,DSP1が異なる領域をアクセス
できるように、それぞれ2個の領域を有している。ま
た、I/O領域は、I/O部38への出力を行うための書き込
み領域と、I/O部38からの入力を行うための読み出し
領域の2つの領域を有している。
【0042】図示を省略したが、T-RAM(テンポラリRA
M)33については、I-RAM32と同様に、共通アクセス
領域A、共通アクセス領域B、および、個別アクセス領
域からなるが、I/O領域,LFO領域,EG領域はない。記憶
データ量は大きく、I-RAM32の2倍程度としている。Y
-RAM34は、共通アクセス領域Aおよび個別アクセス領
域からなる。演算に使用する係数を一時保存するもので
あるので、記憶データ量は少なくてよい。信号処理過程
において、楽音波形データを短時間遅延させるのであれ
ば、上述した、I-RAM32やT-RAM33を用いて実現でき
るが、長時間にわたる遅延は、外部メモリ13に書き込
んで読み出しを行うことにより実現する。
【0043】次に、図4(c)を参照して、外部メモリ
13へのインターフェースについて説明する。時分割マ
イクロプログラムDSP0,DSP1は、3ステップ毎、すなわ
ち、各512ステップ中、第0ステップおよび3の倍数の
番号のステップにおいて、外部メモリ13にアクセス可
能なように設計されている。外部メモリ13に対するア
クセスモードとして、外部メモリ13に使用するDRAMの
種類に応じて、複数のモードがあり、使用時に設定され
る。外部メモリ13は、楽音波形データを1サンプル1
6ビット精度(浮動小数点)または32ビット精度で記
憶可能である。しかし、外部メモリ13の種類およびモ
ードによっては、16ビット精度(浮動小数点)に制限
される場合がある。接続端子の機能は、時分割DSPの動
作モードによって、異なる機能に設定されたり、使用さ
れない場合がある。
【0044】RASNはRaw(行)アドレス取り込み用信号
の出力端子である。CASNはColumn(列)アドレス取り込
み用信号の出力端子である。いずれも立下りエッジで取
り込みをする。/WEN(ライトイネーブル)は、書き込み
読み出しの切り替え制御信号の出力端子であって、低レ
ベルが書き込みを意味する。A[13:0]は、アドレス線13
〜0の出力端子である。2個のEDO-DRAMを使用するとき
には、1個目の/OE(アウトプットイネーブル)端子をA
[12]に接続し、2個目の/OE端子をA[13]に接続する。D
[31:0]は、データ線31〜0のデータ入出力端子である。
16ビット幅で使用するときには、データ線15〜0だけを
用いる。
【0045】CLKは、SDRAM用のシンクロナスクロック、
CKEはクロックイネーブル出力端子である。時分割DSPを
スタンバイモードにするときには、CKEを低レベルにす
る。MQH,MQLはSDRAM用のマスク信号出力端子であっ
て、外部メモリ13との間のデータ線が16ビットのとき
にはMQHのみが使用され、外部メモリとの間のデータ線
が32ビットのときには、MQHが上位16ビットのマスクと
して、MQLは下位16ビットのマスクとして使用する。EDO
-DRAMを2個使用する場合、CKEを2個目のEDO-DRAMのRA
Sとし、MQHを2個目のEDO-DRAMのCASとし、MQLを2個目
のEDO-DRAMのWENとして使用する。
【0046】時分割DSP12は、図3のレジスタ群中に
動作モードレジスタ(図示せず)を有しており、CPU1
が動作モードレジスタに動作モードを書き込むことによ
り、動作モードが設定される。以後、時分割DSP12の
動作モード別に、時分割DSP12と外部メモリ13とし
て使用される各種のDRAMとのデータ転送動作について説
明し、DRAMのアクセスを高速化する具体例を説明する。
図5は、[モード0]における時分割DSP12と外部メ
モリ13との接続図である。図5(a)はEDO-RAMを2
個(R0,R1)接続する場合、図5(b)はEDO-DRAMを1
個(R0)接続する場合の接続図である。図6は、図5
(a)に示した[モード0]のタイミングチャートであ
る。アクセスが最短のタイミングで連続して行われる場
合について、書き込みと読み出しの場合を合わせて示し
ている。
【0047】図5(a)において、外部メモリを2個使
用する。それぞれの外部メモリ13a,13bをEDO-DR
AM(R0),EDO-DRAM(R1)とする。時分割DSP12のRAS
N,CASN,WENは、それぞれ、外部メモリ13aの/RAS,
/CAS,/WEに接続する。時分割DSP12のA[12]は、外部
メモリ13aの/OEに接続する。16Mbitのメモリを使用
する場合、時分割DSP12のA[9:0]を、外部メモリ13
a,13bのA[9:0]に接続する。データ線は16ビットで
あり、時分割DSP12のD[31:16]を、外部メモリ13
a,13bのD[15:0]に接続する。時分割DSP12のCK
E,MQH,MQL,A[13]は、外部メモリ13bに対し、時分
割マイクロプログラムDSP0用のRASN,CASN,WEN,A[12]
と同等の信号を、時分割マイクロプログラムDSP1用に出
力する。したがって、それそれの信号を出力する端子
は、外部メモリ13bの/RAS,/CAS,/WE,/OEの端子に
接続する。アドレスバスA[9:0]およびデータバスD[31:1
6]は、時分割マイクロプログラムDSP0,DSP1に対して共
用される。
【0048】図6において、/R0RASの立ち下りエッジ
で、アドレスAddress(0-0)のRowアドレスが読み込ま
れ、次に、/R0CASの立ち下りエッジで、Columnアドレス
が読み込まれる。読み出しのときには、/R0OEが低レベ
ルで、/R0WEが高レベルであり、/R0CASが低レベルのと
きに、DQ(R)に示されるデータData(0-0)が読み出され
る。なお、データData(0-0)の出力開始タイミングおよ
び出力終了タイミングは、EDO-RAMの品種によって大き
く異なるので、図6では、複数の立上り、立下りが示さ
れている。データData(0-0)は、時分割DSP12側の読み
出し部43においてArea0Latchに示されるデータData(0
-0)のようにラッチされる。一方、書き込みのときに
は、時分割DSP12側の書き込み部42において、/R0OE
を高レベルにした上で、DQ(W)に示される書き込みデー
タを/R0WEが低レベルにあるときに書き込ませる。
【0049】次回の読み出しまたは書き込みのタイミン
グは、/R0RASが高レベルに戻った後、/R0RASのプリチャ
ージ・タイムtRPCが所定時間以上(例えば30nsec以
上)でなければアクセスできない。したがって、次のア
クセスのアドレスaddress(0-1)は、最短でもマスタクロ
ックタイムの第20番まで遅らされる。したがって、こ
の/R0RASのプリチャージ・タイムtRPCの制約のため
に、外部メモリ13aの同じEDO-RAM(RO)を使用する限
り、約1.5倍程度までしか高速化できず、また、ぎりぎ
りで動作させる場合は、不具合が起こりがちである。
【0050】しかし、時分割DSP12側から、外部メモ
リ13bのEDO-RAM(R1)を、EDO-RAM(RO)と互いにずれ
たタイミングでアクセス開始することにより、データ
線、アドレス線を共通使用しながら、DSP1とEDO-RAM
(R1)の間で楽音波形データの書き込みと読み出しを行
う。すなわち、アドレスAddress(1-0),アドレスAddres
s(1-1)・・・を指定し、時分割マイクロプログラムDSP0
とEDO-RAM(R0)の間と全く同様のアクセスを行う。EDO-
RAM(R0)とEDO-RAM(R1)とは、互いにずれたタイミング
でアクセスされるため、一方のEDO-RAMへのアクセス直
後に必要なプリチャージを、他方のEDO-RAMにアクセス
する時間中に行うことができる。したがって、EDO-DRAM
の/R0RAS,/R 1RASのプリチャージ・タイムtRPCの制約
を、見かけ上逃れることができる。その結果、時分割DS
P12のメモリアクセスとしては、2倍の速さでメモリ
アクセスが実現できる。
【0051】ここで、時分割マイクロプログラムDSP0,
DSP1のステップタイミングと、書き込み部42、読み出
し部43、アクセス制御部44,外部メモリアドレス発
生部45の動作タイミングの関係を、簡単な一具体例を
もって説明しておく。図6において、時分割マイクロプ
ログラムDSP0は、マスタクロック第8,9番、第12,
13番、第16,17番、第20,21番、・・・のそ
れぞれにおいて1ステップを実行する。一方、時分割マ
イクロプログラムDSP1は、マスタクロック第6,7番、
第10,11番、第14,15番、第18,19番、・
・・のそれぞれにおいて1ステップを実行する。
【0052】時分割マイクロプログラムDSP0は、マスタ
クロック第4,5番(図示欄外)のステップにおいて、
Address(0-0)への書き込みまたは読み出しを、書き込
み部42または読み出し部43,アクセス制御部44,
外部メモリアドレス発生部45等に指示する。外部メモ
リアドレス発生部45は、マスタクロック第8〜13番
において、Address(0-0)を出力する。アクセス制御部
44は、マスタクロック第9番において/R0RASを低レベ
ルにし、マスタクロック第12番において/ROCASを低レ
ベルにする。
【0053】書き込みの場合は、アクセス制御部44
は、マスタクロック第8〜19番において/R0OEを低レ
ベルにし、マスタクロック第14〜17番で、/ROWEを
高レベルにする。書き込み部42は、マスタクロック第
13〜18番で、DQ(W)に示す書き込みデータをデータ
線に出力する。読み出しの場合は、アクセス制御部44
は、マスタクロック第8〜19番において/R0OEを低レ
ベルにする。読み出し部43は、マスタクロック第17
番で、データ線上のDQ(R)に示す読み出しデータData(0
-0)をラッチし、第20,21番において、Area0 Latc
h上のData(0-0)をバスライン35に出力する。
【0054】次の書き込みまたは読み出しは、最短で
も、先のステップから3ステップ後の、マスタクロック
第16,17番の1ステップにおいて、時分割マイクロ
プログラムDSP0が、Address(0-1)への書き込みまたは
読み出しを指示することになる。連続したメモリアクセ
スがない場合には、これ以降のステップで行われること
になるが、必ず3の倍数のステップとされる。一方、時
分割マイクロプログラムDSP1は、マスタクロック第1
0,11番における1ステップにおいて、Address(1-
0)への書き込みまたは読み出しを指示する。次の書き
込みまたは読み出しは、最短でも、先のステップから3
ステップ後の、マスタクロック第22,23番の1ステ
ップにおいて、Address(1-1)への書き込みまたは読み
出しを指示することになる。
【0055】図5(b)においては、時分割DSP12のR
ASN,CASN,WEN,A[12],A[9:0],D[31:16]、は、図5
(a)と同様に外部メモリ13の端子に接続する。時分
割DSP12のDSP1は、外部メモリ13にアクセスしな
い。したがって、図6に示すタイミングチャートにおい
て、時分割マイクロプログラムDSP0とEDO-DRAM(R0)と
の間の、アドレスAddress(0-0)、Address(0-1)に対する
書き込みまたは読み出しだけが可能となる。その結果、
プリチャージに必要な待機時間は存在するが、図5
(a)の場合と同じアクセスができる。
【0056】次に、外部メモリ13としてSDRAMを用い
た場合のメモリアクセスを、図7〜図9、図11、およ
び、図12を参照して説明する。図7は、[モード1]
における時分割DSP12と外部メモリ13との接続図で
ある。外部メモリ13として、データビット幅16ビッ
ト、2バンク構成のSDRAMを1個接続し、2バースト動
作で、時分割マイクロプログラムDSP0が32ビットアクセ
ス、時分割マイクロプログラムDSP1が16ビットアクセス
をする。あるいは、ともに16ビットアクセスをする。
【0057】時分割DSP12のRASN,CASN,WENは、それ
ぞれ、外部メモリ13の/RAS,/CAS,/WEに接続する。6
4MbitのSDRAMを使用する場合、時分割DSP12のA[13],
A[12]を、それぞれ、外部メモリのA[12](BA1端子とし
て機能する),A[13](BA0端子として機能する)に接続
する。BA0,BA1はバンクセレクト信号である。A[11:0]
は、外部メモリ13のA[11:0]に接続する。ただし、A[1
0]は、オートプリチャージビットの端子として使用す
る。コラムアドレスには、A[7:0]のみを使用する。時分
割DSP12のD[31:16]を、外部メモリ13のD[15:0]に接
続する。
【0058】また、時分割DSP12のCLK,CKE,MQHは、
それぞれ、外部メモリ13のCLK,CKE,(DQMUおよびDQ
ML)に接続する。一般に、SDRAMはデータ8ビット毎に
マスクを制御するマスク線を有している。DQMU,DQML
は、それぞれ、16ビットデータの上位ビット、下位ビ
ットのマスク線である。ただし、ここでは、16ビット
を一括してマスクをするので、MQHをDQMU,DQMLの両者
に接続している。CLKは同期用のシンクロナスクロック
の端子である。CKEはクロックイネーブル信号の端子で
あって、スタンバイモードにするときは低レベルにす
る。/CSは、チップセレクト端子であり、低レベルに固
定する。
【0059】図11は、図7に示した[モード1]のタ
イミングチャートである。メモリチップが2バンク構成
をとり、バンク毎にアクセス開始可能なタイミングをず
らせることにより、プリチャージ時間を見かけ上なくし
ている。また、2バースト・モードで動作させることに
より、1つのアドレスを指定して、連続した2アドレス
分のデータの読み書き可能である。これを利用して、こ
の外部メモリ13では、楽音波形データ1サンプル32ビ
ットの記憶を、16ビットを2アドレスに分割して書き込
むことにより実現している。/CASレイテンシは2に設定
しており、読み出しの場合に、SCLOCK(シンクロナスク
ロック)の2クロック後に読み出しデータが出力され
る。原理的には、2バンクとも楽音波形データ1サンプ
ル32ビットの記憶が可能であるが、以下に説明するよう
に、一方は1サンプル16ビットの記憶となる。
【0060】バンク0(Area0)が選択されているとき
に、/RASの立下り期間に立下り期間にアドレスAddress
(0-0)の行(Row)アドレスが読みとられ、/CASの立下り
期間に列(Column)アドレスが読みとられる。なお、SD
RAMでは、/RAS,/CAS,/WE,address等の各種信号をク
ロックの中央辺りのタイミングで取り込む。読み出しデ
ータは、SCLOCKの2クロック分遅れて、DQ(R)に示すよ
うに、最初に小さい側(L)のアドレスに記憶されたデ
ータが読み出され、次に大きい側(H)のアドレスに記
憶されたデータが読み出される。時分割DSP12側で
は、読み出し部43において、area0Latchに示されるよ
うに、Data(0-0)のL,Hがラッチされる。
【0061】一方、バンク0(Area0)が選択されてい
るときの書き込みの場合、/RASの立下り期間にアドレス
Address(0-0)の行(Row)アドレスが読みとられ、/CAS
の立下り期間に列(Column)アドレスCが読みとられ
る。読み出し時に比べ、書き込み時に/CASの立下りエッ
ジは、SCLOCKの1クロック分遅らされ、同時に、/WEを
低レベルにする。書き込み時には、レイテンシが0であ
るので、DQ(W)に示すように、直ちに、小さい側(L)
のアドレスに記憶するためのデータが書き込まれ、1SC
LOKK後に、大きい側(H)のアドレスに記憶するための
データが書き込まれる。
【0062】次に、バンク1(Area1)が選択されている
ときに書き込みを行う場合、/RASの立下り期間にアドレ
スAddress(1-0)の行(Row)アドレスが読みとられ、/CA
Sの立下り期間にアドレスAddress(0-0)の列(Column)
アドレスが読みとられ、同時に/WEを低レベルにする。
しかし、このとき、データ線には、DQ(R)に示すよう
に、直前のアクセスの読み出しにおける、大きい側
(H)のアドレスのデータが残っている。したがって、
データ線に書き込みデータを出力できない。データ線
は、読み出しと書き込みとで共用している。DQ(R)とDQ
(W)とは、同じライン上の信号を便宜的に分けて表示し
ているにすぎない。そこで、DQMに示すように、マスク
信号を高レベルとして、書き込みデータのマスクをす
る。したがって、1SCLOCK後に、大きい側(H)のアド
レスのデータのみを書き込む。
【0063】一方、バンク1(Area1)が選択されている
ときに読み出しを行う場合、読み出される大きい側
(H)のアドレスのデータが、さらに次のアクセスにお
けるバンク0(Area0)の書き込みと競合することにな
る。しかし、上述した書き込みデータに対するマスク
は、2SCLOCK後に読み出される大きい側(H)のアドレ
スのデータに対しても働くので、大きい側(H)のアド
レスのデータが読み出されないので、実際には競合しな
い。したがって、バンク1(Area1)を使用する時分割マ
イクロプログラムDSP1は、2バースト・モードであって
も、1つのアドレスのデータしか読み書きできないため
に、楽音波形1サンプル16ビットデータの読み書きをす
ることになる。なお、書き込みは、大きい側(H)のア
ドレスに対して行われ、読み出しは小さい側(L)のア
ドレスに対して行われるので、外部メモリ13へのデー
タの書き込み時と読み出し時とでは、アドレスを1だけ
ずらせて指定する必要がある。
【0064】上述した説明とは別に、時分割マイクロプ
ログラムDSP0もまたバンク0に対し、楽音波形データを
1サンプル16ビットで記憶させたい場合がある。この場
合、図示の例では、DQMに☆を付したタイミングでマス
ク信号を高レベルにする。そうすると、バンク1と同
様、書き込みは大きい側(H)のアドレスに対して行わ
れ、読み出しは小さい側(L)のアドレスに対して行わ
れる。
【0065】ただし、バンク0に対する16ビット記憶の
ための上述したマスク☆は必須ではない。まず、読み出
しに関しては、大きい側(H)のアドレスのデータまた
は小さい側(L)のアドレスの一方を、時分割DSP12
側で読み込まなければよい。書き込みに関しては、楽音
波形データの書き込みを、サンプリング周期毎に1回書
き込む際に、ベースカウンタが、アドレスを(-1)ずつず
らせて指定するようにし、大きい側(H)のアドレスに
対してデータを書き込めばよい。このベースカウンタ
は、図3に示した外部メモリアドレス発生部45の内部
にある。小さい側(L)のアドレスで、そのときのデー
タ線上にあるデータが書き込まれたとしても、次のサン
プリング周期のデータの書き込みで上書きされるからで
ある。一方、大きい側(H)のアドレスのデータは上書
きされない。
【0066】1サンプル32ビットの読み書きを行う場
合、あるサンプルアドレス(相対アドレスSAD)にアク
セスしようとした場合、そのSADを2倍してメモリアド
レス(MAD)として使用する。2バースト動作により、小
さい側(L)のアドレスMADと大きい側(H)のアドレ
ス(MAD+1)の各16ビットのデータが読み書きされ
る。一方、楽音波形データ1サンプル16ビットの読み書
きを行う場合は、あるサンプルアドレスSADをアクセス
しようとした場合、そのSADをそのままメモリアドレスM
ADとして使用すればよい。
【0067】時分割マイクロプログラムDSP0,DSP1のス
テップタイミングと、書き込み部42、読み出し部4
3,アクセス制御部44,外部メモリアドレス発生部4
5の動作タイミングの関係の、簡単な一具体例は次の通
りである。時分割マイクロプログラムDSP0およびDSP1
は、図6の場合と同様に、マスタクロック2個分を1ス
テップとして、交互にステップを実行する。図11にお
いて、時分割マイクロプログラムDSP0は、マスタクロッ
ク第4,5番(図示欄外)におけるステップにおいて、
Address(0-0)への書き込みまたは読み出しを、書き込
み部42または読み出し部43,アクセス制御部44,
外部メモリアドレス発生部45等に指示する。
【0068】外部メモリアドレス発生部45は、マスタ
クロック第8〜第13番において、Address(0-0)を出
力する。アクセス制御部44は、マスタクロック第8番
において/RASを低レベルにする。書き込みの場合、アク
セス制御部44はマスタクロック第12,13番におい
て/CAS,/WEを低レベルにする。書き込み部42は、マ
スタクロック第12〜17番で、DQ(W)に示す書き込み
データを出力する。読み出しの場合、アクセス制御部4
4は、マスタクロック第10,11番において/CASを低
レベルにする。読み出し部43は、マスタクロック第1
5ないし16番,第17ないし18番で、DQ(R)に示す
読み出しデータData(0-0)をラッチし、第20,21
番において、Area0 Latch上のData(0-0)16×2ビット
をバスライン35に出力する。
【0069】次の書き込みまたは読み出しは、最短で
も、先のステップから3ステップ後の、マスタクロック
第16,17番のステップにおいて、Address(0-1)へ
の書き込みまたは読み出しを指示することになる。連続
したメモリアクセスがない場合には、これ以降の3の倍
数のステップとなる。一方、時分割マイクロプログラム
DSP1は、マスタクロック第10,11番における1ステ
ップにおいて、Address(1-0)への書き込みまたは読み
出しを指示する。次の書き込みまたは読み出しは、最短
でも、先のステップから3ステップ後の、マスタクロッ
ク第22,23番の1ステップにおいて、Address(1-
1)への書き込みまたは読み出しを指示することにな
る。
【0070】図8は、[モード2]における時分割DSP
12と外部メモリ13との接続図である。時分割DSP1
2のデータビット幅を32ビットとし、これを2分割し
て、データビット幅16ビット、2バンク構成の2個のSD
RAMを並列接続することにより、楽音波形データ1サン
プル32ビットの読み書きができる。また、[モード1]と
は異なる手法で、1サンプル16ビットのデータの読み書
きにも対応する。外部メモリ13a,13bは、ともに
2バンク構成であり、バンク毎にアクセス可能なタイミ
ングをずらせることにより、プリチャージ時間を見かけ
上なくしている。時分割マイクロプログラムDSP0,DSP1
は、それぞれ、バンク0,バンク1を使用して、交互に
読み書きを行う。2バースト動作ではあるが、1アドレ
ス分のデータの読み書きしか行わない。
【0071】時分割DSP12のRASN,CASN,WENは、それ
ぞれ、外部メモリ13a,13bの/RAS,/CAS,/WEに
接続する。64MbitのSDRAMを使用する場合、時分割DSP1
2のA[13],A[12]を、それぞれ、外部メモリ13a,1
3bのA[12](BA1端子として機能する),A[13](BA0端
子として機能する)に接続する。A[11:0]は、外部メモ
リ13a,13bのA[11:0]に接続する。ただし、A[10]
は、オートプリチャージビットの端子として使用する。
コラムアドレスには、A[7:0]のみを使用する。時分割DS
P12のD[31:16]を、外部メモリ13aのD[15:0]に接続
し、時分割DSP12のD[15:0]を、外部メモリ13bのD
[15:0]に接続する。
【0072】また、時分割DSP12のCLK,CKEは、それ
ぞれ、外部メモリ13a,13bのCLK,CKEに接続す
る。時分割DSP12のMQHは、マスク信号の第1の端子で
あって、外部メモリ13a側の上位ビットマスク端子DQ
MUおよび下位ビットマスク端子DQMLに接続する。時分割
DSP12のMQLは、マスク信号の第2の端子であって、外
部メモリ13b側の上位ビットマスク端子DQMUおよび下
位ビットマスク端子DQMLに接続する。32ビットアクセス
の場合は、MQH=MQLとして、外部メモリ13a,13b
に対して、同じマスク信号を与える。/CSは、チップセ
レクト端子であり、低レベルに固定する。
【0073】図12は、図8に示した[モード2]のタ
イミングチャートである。バンク0(Area0)において、/
RASの立下り期間に行(Row)アドレスを読み込み、/CAS
の立下り期間に列(Column)アドレスを読み込む。書き
込みの場合は、/WEを低レベルにすると同時に、DQMに示
したマスク信号を高レベルにする。その結果、バースト
動作ではあっても、小さい側(L)のアドレスには書き
込まれないで、1SCLOCK後に、大きい側(H)のアドレ
スに、16ビットデータ(外部メモリ13a,13b合わ
せて32ビット)が書き込まれる。
【0074】一方、読み出しの場合、2レイテンシであ
るので、/CASの立下りから2SCLOCK後に、小さい側
(L)のアドレスの16ビットデータData(0-0)が読み出
され、時分割マイクロプログラムDSP0側において、Area
0Latchに示したようにData(0-0)がラッチされる。読み
出し時には、DQMに示したマスク信号を、/CASの立下り
から1SCLOCK後に高レベルにしているので、これから更
に2SCLOCK後において読み出されるはずの、大きい側
(H)のアドレスのデータは読み出されない。次のバン
ク1(Area1)においても、同様なメモリ制御動作が行わ
れ、読み出し時には、Area1 Latchに示したようにData
(1-0)がラッチされる。
【0075】図8に示した接続構成で、16ビットアクセ
スも可能である。時分割DSP12からの第1,第2のマ
スク端子MQH,MQLから外部メモリ13a,13bに出力
されるマスク信号を制御することにより、あるアドレス
の下位16ビットのデータ領域に、先の16ビットサンプル
を記憶させ、同じアドレスの上位16ビットのデータ領域
に後の16ビットサンプルを記憶させることにより実現さ
れる。あるサンプルアドレスSADをアクセスしようとし
た場合、その最下位ビット(LSB)がマスク信号として使
用され、SADのうちのLSBを除くビットがメモリアドレス
MADとして使用される。
【0076】すなわち、LSB=0であれば、MQL=1,MQH
=0として、上位16ビットがマスクされ、下位16ビット
が外部メモリ13bに読み出しまたは書き込みされる。
LSB=1であれば、MQL=0,MQH=1として、下位16ビット
がマスクされ、上位16ビットが外部メモリ13aに読み
出しまたは書き込みされる。図12を参照して説明する
と、マスクされる側の外部メモリ13aまたは13bに
おいては、読み出し書き込みのいずれの場合でも、DQM
にW,Rとして示された2SCLOCK期間にわたるマスク信
号を高レベルにすればよい。ただし、既に説明した[モ
ード1]におけるバンク0の16ビット記憶の場合と同
様に、マスク信号を用いた制御は必須のものではない。
【0077】時分割マイクロプログラムDSP0,DSP1のス
テップタイミングと、書き込み部42、読み出し部4
3、アクセス制御部44、外部メモリアドレス発生部4
5の動作タイミングの関係の、簡単な一具体例は次の通
りである。時分割マイクロプログラムDSP0およびDSP1
は、図6,図11の場合とはマスタクロックの番号が1
番ずれているが、同様に、マスタクロック2個分を1ス
テップとして、交互にステップを実行する。図12にお
いて、時分割マイクロプログラムDSP0は、マスタクロッ
ク第3,4番(図示欄外)におけるステップにおいて、
書き込み部42または読み出し部43、アクセス制御部
44、外部メモリアドレス発生部45等に対し、Addres
s(0-0)への書き込みまたは読み出しを指示する。
【0078】アクセス制御部44は、マスタクロック第
7番において/RASを低レベルにし、マスタクロック第1
1番において/CASを低レベルにする。外部メモリアドレ
ス発生部45は、マスタクロック第7〜第12番におい
て、Address(0-0)を出力する。書き込みの場合に、ア
クセス制御部44は、マスタクロック第11,12番に
おいて、DQMを高レベル、/WEを低レベルにする。書き込
み部42は、マスタクロック第13〜16番でDQ(W)に
示す書き込みデータを出力する。読み出しの場合に、ア
クセス制御部44は、マスタクロック第13,14番に
おいて、DQMを高レベルにする。読み出し部43は、マ
スタクロック第16ないし17番で、DQ(R)に示すデー
タ線上の読み出しデータData(0-0)をラッチし、第1
9,20番において、Area0 Latch上のData(0-0)をバ
スライン35に出力する。一方、時分割マイクロプログ
ラムDSP1は、マスタクロック第9,10番におけるステ
ップにおいて、Address(1-0)への書き込みまたは読み
出しを指示する。
【0079】図9は、[モード2]の第2の例における
時分割DSP12と外部メモリ13との接続図である。外
部メモリ13として、データビット幅32ビット、2バン
ク構成のSDRAMを1個接続し、2バースト動作で、32ビ
ットアクセスをする。時分割DSP12のRASN,CASN,WEN
は、それぞれ、外部メモリ13の/RAS,/CAS,/WEに接
続する。64MbitのSDRAMを使用する場合、時分割DSP12
のA[13],A[12]を、それぞれ、外部メモリ13のA[13]
(BA1端子として機能する),A[12](BA0端子として機
能する)に接続する。A[10:0]は、外部メモリ13a,
13bのA[10:0]に接続する。ただし、A[10]は、オート
プリチャージビットの端子として使用する。列アドレス
には、A[8:0]のみを使用する。時分割DSP12のD[31:0]
は、外部メモリ13のD[31:0]に接続する。また、時分
割DSP12のCLK,CKEは、それぞれ、外部メモリ13のC
LK,CKEに接続する。時分割DSP12のMQHはマスク信号
の第1の端子であって、外部メモリ13のDQM3およびDQ
M2に接続する。時分割DSP12のMQLは、マスク信号の第
2の端子であって、外部メモリ13のDQM1,DQM0に接続
する。/CSは、チップセレクト端子であり、低レベルに
固定する。
【0080】図8においては、外部メモリ13側のデー
タビット幅を32ビットとするために、データバス幅16ビ
ットのSDRAMを2個用いていたのは、この図9において
は、SDRAMのデータビット幅を32ビットにしている。し
たがって、メモリ制御動作は、図8と同様であるので、
説明を省略する。ただし、外部メモリ13のマスク線
は、DQM3〜DQM0の4本となり、DQM3,DQM2が、図8の外
部メモリ13a側のDQMUおよびDQMLに対応し、DQM1,DQ
M0が、図8の外部メモリ13b側のDQMUおよびDQMLに対
応する。したがって、図8と同様に、マスク信号を用い
て、あるいは、マスク信号を用いないで1サンプル16ビ
ットのメモリアクセスもできる。
【0081】図10は、[モード3]における時分割DS
P12と外部メモリ13との接続図である。外部メモリ
13として、データビット幅16ビット、2バンク構成の
SD型FCRAM(Fast Cycle RAM)を接続し、2バースト・
モードによって32ビットアクセスを実現している。16ビ
ットアクセスも可能である。SD型FCRAM(Fast Cycle RA
M)は、高速動作が可能で/CASレイテンシが1で動作す
るSDRAMであるので、読み出しの遅れが1SCLOCKと少な
い。したがって、タイミングに余裕ができている。2バ
ンク構成をとり、バンク毎にアクセス可能なタイミング
をずらせることにより、プリチャージ時間を見かけ上な
くしている。
【0082】時分割DSP12のRASN,CASN,WENは、それ
ぞれ、外部メモリ13の/RAS,/CAS,/WEに接続する。1
6MbitのFCRAMを使用する場合、時分割DSP12のA[12]
を、外部メモリのA[11](BA1端子として機能する)に接
続する。BA1はバンクセレクト信号である。A[10:0]は、
外部メモリ13のA[10:0]に接続する。ただし、A[10]
は、オートプリチャージビットの端子として使用する。
列アドレスには、A[8:0]のみを使用する。時分割DSP1
2のD[31:16]は、外部メモリ13のD[15:0]に接続す
る。また、時分割DSP12のCLK,CKE,MQHは、それぞ
れ、外部メモリ13のCLK,CKE,(DQMUおよびDQML)に
接続する。/CSは、チップセレクト端子であり、低レベ
ルに固定する。
【0083】図13は、図10に示した[モード3]の
タイミングチャートである。バンク0(Area0)におい
て、/RASの立下り期間に行(Row)アドレスを読み込み、
/CASの立下り期間に列(Column)アドレスを読み込む。
読み出しの場合、列(Column)アドレスの入力と同時に
/CASを立ち下げる。/CASレイテンシが1であるので、DQ
(R)に示すように、1SCLOCK後に、小さい側(L)のア
ドレスのデータ16ビットが読み出され、さらに1SCLOCK
後に、大きい側(H)のアドレスのデータ16ビットが読
み出される。
【0084】時分割DSP12において、Area Latchに示
すように、32ビットのData(0-0)がラッチされる。書き
込みの場合、列(Column)アドレスが入力された後、次
のSCLOCKで/CASを立ち下げるとともに、/WEを低レベル
にする。直ちに、時分割DSP12から出力されたDQ(W)に
示す小さい側(L)のアドレスのデータ16ビットが書き
込まれ、次のSCLOCKで、大きい側(H)のアドレスのデ
ータ16ビットが書き込まれる。バンク1(Area1)におい
ても同様の制御動作が行われ、時分割DSP12は、バン
ク1(Area1)との間で、32ビットのサンプルデータを読
み書きする。
【0085】図10に示した接続で、1サンプル16ビッ
トのメモリアクセスをするにはマスク信号を用いて、小
さい側(L)のアドレスのデータ16ビットの読み書きを
マスクする。図13において、読み出しのときには☆R
のタイミングで、書き込みのときには☆Wのタイミング
で、DQMを高レベルにする。その結果、バースト・モー
ドではあっても、小さい側(L)のアドレスには読み書
きされないので、16ビットデータが書き込まれる。1サ
ンプル32ビットの読み書きを行う場合、または、1サン
プル16ビットの読み書きを行う場合の、アドレス(SA
D)とメモリアドレス(MAD)との関係、マスク信号が必
ずしも必要でないことは、図7,図11を参照して説明
した[モード1]の場合と同様である。
【0086】時分割マイクロプログラムDSP0,DSP1のス
テップタイミングと、書き込み部42、読み出し部4
3、アクセス制御部44、外部メモリアドレス発生部4
5の動作タイミングの関係の、簡単な一具体例は次の通
りである。、時分割マイクロプログラムDSP0およびDSP1
は、図6,図11の場合と同様に、マスタクロック2個
分を1ステップとして、交互にステップを実行する。図
13において、時分割マイクロプログラムDSP0は、マス
タクロック第4,5番(図示欄外)におけるステップに
おいて、書き込み部42または読み出し部43、アクセ
ス制御部44、外部メモリアドレス発生部45等に対
し、Address(0-0)への書き込みまたは読み出しを指示
する。アクセス制御部44は、マスタクロック第8番に
おいて/RASを低レベルにし、マスタクロック第10番に
おいて/CASを低レベルにする。外部メモリアドレス発生
部45は、マスタクロック第8〜第13番において、Ad
dress(0-0)を出力する。
【0087】書き込みの場合に、アクセス制御部44
は、マスタクロック第12,13番において、DQMを高
レベル、/WEを低レベルにする。書き込み部42は、マ
スタクロック第12〜17番でDQ(W)に示す書き込みデ
ータを出力する。読み出しの場合に、アクセス制御部4
4は、マスタクロック第10,11番において、/CASを
低レベルにする。読み出し部43は、マスタクロック第
13ないし14番,第15ないし16番で、DQ(R)に示
すデータ線上の読み出しデータData(0-0)をラッチ
し、第20,21番において、Area0 Latch上のData(0
-0)をバスライン35に出力する。一方、時分割マイク
ロプログラムDSP1は、マスタクロック第10,11番に
おけるステップにおいて、Address(1-0)への書き込み
または読み出しを指示する。
【0088】以上で、モード0〜3の動作説明を終え
る。上述した説明では、モード0は、EDO-DRAMを使用し
たが、FPM(Fast Page Mode)-DRAMでもよい。モード1
は、SDRAMを使用したが、モード3で使用したSDR型FCRA
Mでもよい。また図7を参照して説明した16ビットSDR
AMの並列使用は、モード1でも動作可能である。これに
対し、モード2の他の一例として図8に示した32ビット
SDRAMでは、アクティブコマンドの次のクロックでリー
ドコマンドを出してはいけないという制約のため、モー
ド1では動作しない。上述した説明では、SD型FCRAM
は、モード3においてのみ使用したが、モード1、モー
ド2(2タイプとも)においても使用することができ
る。ただし、メモリ容量に応じてアドレス線や制御線の
接続を一部変更する必要がある。なお、これ以外のDRAM
であっても、基本動作が同様なものであれば、本発明の
音波形データ用ディジタル信号処理装置の外部メモリと
して用いることができる。
【0089】上述した時分割DSP12は、モードを切り
替え設定するだけで、外部メモリ13として、EDO-DRA
M、SDRAM、FCRAMといった種々のDRAMが使えるという多
様性のある設計がなされている。その際、並列化したED
O-RAMの交互のメモリアクセスと、SDRAMの各バンクの交
互のメモリアクセスとの、タイミング間隔がほぼ同じに
なるため、メモリアクセスのためのタイミング制御回路
が簡単になっている。
【0090】上述した楽音波形に加えるエフェクトとし
て、大容量の遅延メモリを必要とするものとして、リバ
ーブ(残響)、コーラス(原音のピッチを微妙にずらし
た音を原音に重ねて広がりを得る)、バリエーション
(ディレイ、ロータリースピーカ、オートパン、アンプ
シミュレータ、オートワウなど)などがある。また、大
容量の遅延メモリを必要としないものとして、イコライ
ザ(原音の周波数特性の補正)、HPF(原音の基音や
低い倍音をカットする)、LPF(原音の高い倍音をカ
ットする)、ハーモニ(原音と調和する音を原音に加え
る)、コンプレッサ(原音の小音量時に利得を上げ、大
音量時に利得を下げて原音のダイナミック・レンジを圧
縮する)などがある。したがって、これらのエフェクト
を同時に加える際に、大容量の遅延メモリを必要とする
か、高精度の楽音波形データを遅延メモリに記憶させる
必要があるか等を考慮して、マイクロプログラムを組め
ばよい。
【0091】上述した説明では、電子楽器の音源部で生
成された楽音信号にエフェクトを加える場合について説
明した。しかし、本発明の音波形データ用ディジタル信
号処理装置は、楽音波形データに限らず、音声などを含
む任意の音波形データ用として使用できる。例えば、カ
ラオケ装置において、マイクロフォンから入力された音
声信号に対して同様なエフェクトを加えるのに用いるこ
とができる。オーディオアンプにおいて、入力された楽
音信号や音声信号等のオーディオ信号に、ホールの臨場
感を加えたり、音場再生をするのに用いることができ
る。
【0092】
【発明の効果】本発明は、上述した説明から明らかなよ
うに、音波形データの遅延用に大容量が得られるDRAMを
用いても、プリチャージのための待機時間を実質的にな
くして、高速のメモリアクセスができるという効果があ
る。メモリアクセスに、バースト・モードを使用すれ
ば、波形信号処理に応じてDRAMに記憶させる音波形デー
タの1サンプルのビット幅を固定設定したり、可変にす
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子楽器のハードウエア構成図である。
【図2】 楽音波形データ用ディジタル信号処理装置と
外部メモリとの間で行われる、楽音波形データの書き込
み、読み出しを概念的に説明する説明図である。
【図3】 図1に示した時分割DSPの内部構成図であ
る。
【図4】 時分割DSPのマイクロプログラム、I-RAM、お
よび、外部メモリ・インターフェースの説明図である。
【図5】 [モード0]における時分割DSPと外部メモ
リとの接続図である。
【図6】 図5(a)に示した[モード0]のタイミン
グチャートである。
【図7】 [モード1]における時分割DSPと外部メモ
リとの接続図である。
【図8】 [モード2]における時分割DSPと外部メモ
リとの接続図である。
【図9】 [モード2]の第2の例における時分割DSP
と外部メモリとの接続図である。
【図10】 [モード3]における時分割DSPと外部メ
モリとの接続図である。
【図11】 図7に示した[モード1]のタイミングチ
ャートである。
【図12】 図8に示した[モード2]のタイミングチ
ャートである。
【図13】 図10に示した[モード3]のタイミング
チャートである。
【符号の説明】
12…時分割DSP、13,13a,13b…外部メモ
リ、21…楽音波形データ用ディジタル信号処理装置、
22…波形信号処理部、23a,23b…スイッチ、2
4,24a,24b…DRAM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形信号処理部およびメモリアクセス部
    を有し、 前記波形信号処理部は、音波形データにエフェクトを加
    えるための波形信号処理を、M個(Mは2以上の整数)
    の時分割波形信号処理によって行うものであり、 前記メモリアクセス部は、前記波形信号処理の過程にお
    いて前記音波形データを遅延させるためにK個(KはM
    以下の2以上の整数)の前記時分割波形信号処理に対応
    するK個のバンクを有して外付けされるDRAMに対
    し、前記K個のバンクにK個の互いにずれたタイミング
    でアクセス開始を可能とするものであり、前記K個の時
    分割波形信号処理の1つから書き込みまたは読み出しの
    要求を受けたとき、前記DRAMに対し、前記バンクに
    アクセス開始可能なタイミングで、前記対応するバンク
    に対する書き込みまたは読み出しのための制御信号を出
    力することにより、前記音波形データの書き込みまたは
    読み出しを行うものである、 ことを特徴とする音波形データ用ディジタル信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 外付けされる前記DRAMは、Nバース
    ト・モード(Nは2以上の整数)でアクセス可能なもの
    であり、 前記メモリアクセス部は、前記K個の時分割波形信号処
    理の1つから、前記対応するバンクに記憶させる前記音
    波形データのビット幅を、単独のアドレスに記憶させる
    場合のT倍(TはN以下の正整数)の固定ビット幅とす
    る書き込みまたは読み出しの要求を受けたとき、前記D
    RAMに対し、前記Nバースト・モードで前記音波形デ
    ータの書き込みまたは読み出しをするための制御信号の
    出力を行い、かつ、前記Nバースト・モードでのN回の
    転送タイミング中のT回の転送タイミングにおいて、前
    記音波形データの書き込みまたは読み出しを行うもので
    ある、 ことを特徴とする請求項1に記載の音波形データ用ディ
    ジタル信号処理装置。
  3. 【請求項3】 外付けされる前記DRAMは、Nバース
    ト・モード(Nは2以上の整数)でアクセス可能なもの
    であり、 前記メモリアクセス部は、前記K個の時分割波形信号処
    理の1つから、前記対応するバンクに記憶させる前記音
    波形データのビット幅を、単独のアドレスに記憶させる
    場合のT倍(TはN以下の正整数)の可変ビット幅とす
    る書き込みまたは読み出しの要求を受けたとき、前記D
    RAMに対し、前記Nバースト・モードで前記音波形デ
    ータの書き込みまたは読み出しをするための制御信号の
    出力を行い、かつ、前記Nバースト・モードでのN回の
    転送タイミング中のT回の転送タイミングにおいて、前
    記音波形データの書き込みまたは読み出しを行うもので
    ある、ことを特徴とする請求項1に記載の音波形データ
    用ディジタル信号処理装置。
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