JPH0468632B2 - - Google Patents

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JPH0468632B2
JPH0468632B2 JP60207147A JP20714785A JPH0468632B2 JP H0468632 B2 JPH0468632 B2 JP H0468632B2 JP 60207147 A JP60207147 A JP 60207147A JP 20714785 A JP20714785 A JP 20714785A JP H0468632 B2 JPH0468632 B2 JP H0468632B2
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signal
waveform
address
channel
digital
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JP60207147A
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Kotaro Hanzawa
Shigenori Morikawa
Toshihisa Nakamura
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Priority to US06/902,513 priority patent/US4864625A/en
Priority to DE3689928T priority patent/DE3689928T2/de
Priority to EP86112440A priority patent/EP0218912B1/en
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Priority to US07/634,926 priority patent/US5050216A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、少なくともその要部をデジタル回
路を用いて構成したデジタルエフエクト装置に関
する。
〔発明の背景〕
従来より楽器音に対し種々のエフエクト(効
果)を付与して、原音とはかなり相違する音響を
得るようにした所謂エフエクターが種々開発され
ているが、これらは、BBD等の素子を用いるも
のが多く、S/N比が悪いなどの欠点があつた。
また近年では、デジタルデイレイ装置と称される
デジタルメモリをもつて、これに対して波形信号
を書込み、またデイレイ時間の後読出すものも開
発されているが、出力信号は単調なものであり、
好ましいものではなかつた。更に、電子楽器の変
調効果装置として、特開昭58−108583号公報に開
示された技術がある。この先行技術によれば、デ
ジタルメモリにリアルタイムで順次記憶される楽
音信号の読出しアドレスを所望の変調効果に対応
して時間変化させることにより位相または周波数
変調された楽音信号を得るようになつている。
しかしながら、この先行例では、ひとつの読出
しアドレス信号で、波形信号をデジタルメモリか
ら読み出されるのみであつて、十分なエフエクト
音を得ることができない。また、アドレス信号の
変調系列を複数系列として複数の変調効果の付加
された楽音を同時に得ることについても示唆され
ているが、そのためには、アドレス信号を発生す
るアドレス信号発生回路を別々に設けねばなら
ず、回路構成が大きくなつてしまう。つまり、こ
の先行例においては、基本となる書込アドレス信
号AWに、オフセツトアドレスAOFを加え、更
に変調信号MD′を加えて読出しアドレスを形成
している(AR=AW−AOF+MD′)ので、複数
系列でアドレス信号を別々に作るように拡張する
には、変調信号を別々に発生する回路を設けねば
ならなくなり、また加算器を複数設けたりあるい
は各系列毎の選択回路を設けたりしなければなら
なくなるのである。
〔発明の目的〕
この発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
で、多様なエフエクトを簡単な構成をもつて入力
される原音に付加できるデジタルエフエクト装置
を提供することを目的とする。
〔発明の要点〕
この発明は、上述した目的を達成するためにな
されたもので、音響波形を表現するデジタル波形
信号を波形メモリ手段に所定のレートで一度書き
込み、この書き込まれたデジタル波形信号を上記
所定レートとは異なるレートであつて夫々互いに
異なるレートで変化する少なくとも2つのアドレ
ス信号に従つて読み出すようにするもので、この
制御を行う書込読出手段が、波形メモリ手段に対
する書き込みと、少なくとも2つの読み出しを行
うための夫々のアドレス信号を時分割的に発生す
るようにしたことを要点とする。
〔実施例〕
以下、本発明を、外音信号をPCM(P ulse
Code Modulation)などの変調を行つてデジタ
ル記録し、それをキーボード楽器の音源信号とし
て用いることができる所謂サンプリング機能を有
する電子楽器を用いて構成した一実施例につき説
明する。
第1図は、本実施例の回路構成を示し、入力信
号(IN)は、入力アンプ1にて適宜増幅された
後、アナログ加算回路2に供給され、フイルター
3に供給されて不要な高城成分を適当に除去され
た後、サンプル・ホールド回路(S/H)5にて
適当なサンプリング周波数で、サンプリングさ
れ、A/D変換器6に供給される。A/D変換器
6では、入力するアナログ信号を対応するデジタ
ル信号に変換し、発音制御部8に供給する。
この発音制御部8は、例えば4つの波形読出・
書込チヤンネルを備え、夫々独立的に波形メモリ
7に対する波形信号の書込みまたは読出しができ
る。
そして、発音制御部8は、マイクロコンピユー
タ等からなるCPU9からの制御に基づき動作す
るようになつており、その詳細は後述するが、こ
の発音制御部8の4つの波形読出・書込チヤンネ
ルに対応して時分割的に最大4音に対応するデジ
タル信号が、波形メモリ7から読出されて、D/
A変換器10に時分割的に印加され、しかる後、
サンプル・ホールド回路(S/H)11a〜11
dに供給される。
このサンプル・ホールド回路11a〜11d
は、後述するようなタイミング信号t1〜t4によつ
て、各時分割処理チヤンネル時間毎に、サンプリ
ング動作を行う。
そして、このサンプル・ホールド回路11a〜
11dにホールドされた電圧信号は、VCF(電圧
制御型フイルタ)12a〜12dに、対応して供
給される。この夫々のVCF12a〜12dには、
後述する電圧信号FCV1〜FCV4が供給され、こ
の電圧信号FCV1〜FCV4に従つて、夫々独立的
にフイルタリング処理がなされる。
そして、このVCF12a〜12dは、VCA(電
圧制御型増幅器)13a〜13dへフイルタリン
グ後のアナログ波形信号を送出する。
このVCA13a〜13dは、供給される制御
電圧信号ACV1〜ACV4により独立的にその増幅
率が制御され、VCF12a〜12dより供給さ
れる波形信号に対する出力レベル、あるいは音量
エンベロープが決定される。
そして、このVCA13a〜13dの出力信号
は夫々各チヤンネルの出力OUT1〜OUT4とし
て、外部に送出され、適宜増幅された後音響信号
として放音されることになる。また、このVCA
13a〜13dの出力は、アナログ加算回路14
に供給され、ミツクスされて、ミツクス出力
OUTMIXとして、外部にとり出すことも可能と
なつている。
また、上述した第4チヤンネルに対応する
VCF12dの出力と、アナログ加算回路14の
出力とは、上述したCPU9からの制御信号に従
つて切換動作をするアナログスイツチ15に供給
される。
このアナログスイツチ15は、VCF12dの
出力と、アナログ加算回路14の出力とを選択し
て、VCA(電圧制御型増幅器)16に供給する。
VCA16では、供給される制御電圧信号
ACV0に応じて増幅し、上述したアナログ加算回
路2にフイードバツクして供給するようになる。
従つて、入力アンプ1を介して供給される外音
信号と、波形メモリ7を読出して得られる波形信
号とをこのアナログ加算回路2にて混合して、再
度波形メモリ7に供給することができ、いわゆる
オーバーダイビング機能を本実施例では実現する
ことが可能となる。なお、オーバーダイビングを
しないときは、VCA16に対する電圧制御信号
ACV0をゼロレベルに設定する。
図中符号4は、演奏鍵や各種制御スイツチを有
するキーボードと、各種状態表示を行う液晶表示
パネル等とからなるキーボード・表示部であつ
て、CPU9とこのキーボード・表示部4とはデ
ータの授受を行う。
また、このCPU9は、ソフト処理によつて、
上述した各制御信号FCV1〜FCV4,ACV1
ACV4,ACVO(以下総称して制御信号CVとす
る。)を、発生するためにデジタル信号をD/A
変換器群17に供給し、夫々の電圧信号に変換せ
しめる。
このD/A変換器群17は、制御信号CVの個
数に対応する個数のD/A変換器を有していても
よく、あるいは、ひとつのD/A変換器を時分割
的に使用し、サンプル・ホールド回路と組合せ
て、必要な個数の制御信号CVを得てもよい。
次に、発音制御部8の詳細回路構成を第2図を
用いて説明する。
A/D変換器6から供給されるデジタル信号
は、ゲート81を介して、波形メモリ7に供給さ
れるほか、ゲート82を介してD/A変換器10
へ送出される。
上述のゲート81に対しては、CPU9が発生
する制御指令に基づき、この発音制御部8内部の
図示しない制御回路から発生するリードライト信
号R/が供給されて、開閉制御がなされる。
即ち、波形メモリ7に波形信号を書込む場合は
このゲート81は開成され、波形メモリ7から波
形信号を読出す場合は、このゲート81は閉成さ
れる。
また、上記ゲート82には、制御回路からの制
御信号に基づき開閉信号発生装置83からのゲー
ト信号Gateが与えられ、上記ゲート81を介し
て供給されるデジタル信号を出力する場合、もし
くは波形メモリ7から読出されたデジタル信号を
出力する場合に限り、このゲート82は開成さ
れ、その他の場合は、このゲート82は閉成され
て、その出力はゼロレベルに設定される。
第2図中符号84は、4段の所定ビツト数から
なるシフトレジスタから構成されたアドレスレジ
スタであり、後述するマスタークロツクsで、
シフト動作が行われる。そして、このアドレスレ
ジスタ84は、4チヤンネルのアドレスレジスタ
として時分割的に動作することになり、その最終
段の内容は、波形メモリ7に対しアドレスデータ
として供給され、上述したゲート81を介して入
力する波形信号を、リードライト信号R/が
Lowレベルのときに限り、当該メモリアドレス
に書込み、また波形メモリ7から、上記リードラ
イト信号R/がHighレベルのときに、デジタ
ル信号を当該メモリアドレスから読出すようにな
る。
また、上記アドレスレジスタ84の内容は、ゲ
ート85に供給されるほか、開閉信号発生装置8
3、図示しない制御回路に供給される。
上記ゲート85を介したアドレス信号は、加算
器86に供給され、必要に応じてアドレス歩進を
行うべく加減算が実行された後、アドレスレジス
タ84にフイードバツクされる。
また、この加算器86には、ゲート87を介し
て、制御回路からイニシヤルアドレス(CA)が
供給される。
即ち、ゲート85にはロード信号が直接供
給され、ゲート87には、インバータ88を介し
て反転されて与えられ、ロード信号がLowレ
ベルであれば、制御回路からのイニシヤルアドレ
ス(CA)がゲート87が開成することにより加
算器86に供給され、一方上記ロード信号が
Highレベルであれば、ゲート85が開成して、
アドレスレジスタ84からの内容が加算器86に
供給される。
第2図中符号89は、ピツチレジスタであり、
上記アドレスレジスタ84と同様4段構成のシフ
トレジスタから成り、マスタークロツクsにて
シフト動作が行われる。そして、このピツチレジ
スタ89には、制御回路より波形メモリ7に対す
る書込み、読出しの速度に対応するレートを指定
するピツチデータが、ゲート90を介して入力
し、その値は、以降ゲート91を介して循環保持
されると共に、加算器86に出力される。
即ち、制御回路からピツチデータをゲート90
を介してピツチレジスタ89に書込むときは、ロ
ード信号をLowレベルにし、インバータ9
2にて反転して、ゲート90に与え、ゲート90
を開成せしめる。
また、通常状態では、ゲート91を開成すべく
ゲート91に対しロード信号をHighレベル
に設定して供給する。
そして、上記ピツチデータならびにアドレスレ
ジスタ84に記憶されるアドレスデータは、小数
点以下のデータを有し、小数点以上のデータで波
形メモリ7のアドレス指定を行う。従つて、ピツ
チデータが、丁度「1」の大きさであれば、アド
レスレジスタ84の内容は当該チヤンネルのデー
タが加算器86に入力される都度+1処理が施さ
れることになり、「1」以上ならば、更にアドレ
ス歩進速度は早くなり、「1」以下ならば、アド
レス歩進速度は、おそくなる。通常の演奏の際
は、音階周波数に対応するピツチデータがこのピ
ツチレジスタ89に入力されることになる。
また、ピツチレジスタ89に対し、時間と共に
ピツチデータの内容を変化させれば、アドレスデ
ータの歩進速度が時間と共に変化し、周波数変調
例えばビブラート効果が施された楽音信号を得る
ことが可能となる。
第3図は、波形メモリ7のエリア分割の状態を
示しており、例えばN個の波形情報が可変長で記
録できるようになつている。
次に、本実施例の動作につき説明する。第4図
は、発音制御部8の複数チヤンネルの時分割処理
状態と、サンプルホールド回路11a〜11dに
供給するタイミング信号t1〜t4との関係を示して
おり、上述したように、本実施例では4つの波形
読出・書込チヤンネルを時分割構成で実現してお
り、各波形読出・書込チヤンネル毎に、読出し
(リード)処理を行うか、書込(ライト)処理を
行うかを選択的に指定できるようになつていて、
第4図に示す状態では、チヤンネル1(ch1)の
処理によつて波形メモリ7に、フイルター3、サ
ンプル・ホールド回路5、A/D変換器6を介し
て得られる波形信号を書込むようになつており、
その他のチヤンネル2〜4(ch24)は、波形メ
モリ7から、所定エリアのデジタル波形信号を読
出すことが可能となつている。
また、上述したタイミング信号t1〜t4は、夫々
のチヤンネル(ch14)に対応する時間に、high
レベルをとるようになつていて、各チヤンネル時
間でD/A変換器10から出力するアナログ波形
信号を、サンプル・ホールド回路11a〜11d
にて、サンプリングし、以降ホールドするように
なる。
また、発音制御部8の各波形読出・書込チヤン
ネルは、独立的にリード・ライトするエリアを指
定できるようになつていて、例えば、チヤンネル
2,3,4で、第3図のトーン1,2,3を読出
し、それをVCF12b〜12d,VCA13b〜
13dにて処理制御し、アナログ加算回路14、
スイツチ15、VCA16を介して、アナログ加
算器2へ供給し、必要に応じて外部音信号とミキ
シングした後、サンプル・ホールド回路5、A/
D変換器6を介して入力させ、チヤンネル1の処
理によつて、トーンNとして、再び波形メモリ7
に記録する。即ちオーバーダビング処理を行わせ
ることも可能である。
また、CPU9からアナログスイツチ15に対
し、切換信号を送出して、チヤンネル4の処理に
よつて波形メモリ7から読出された波形信号をサ
ンプル・ホールド回路11d,VCF12dを介
して、更にVCA16に印加するようにし、この
ようにして得られる波形信号を、アナログ加算器
2へ供給し、以下上述したのと同様にして外部音
信号とミキシングした後、波形メモリ7の所定エ
リアに書込むようにすることもできる。
次に、本実施例を、デジタルエフエクト装置と
して使用した場合の動作につき第5図乃至第7図
を参照して説明する。
先ず、この動作を行うための波形メモリ7の使
用領域は、第6図に示すとおりアドレスnからm
までとすると、発音制御部8内の制御回路は、先
ずピツチレジスタ89に、各チヤンネルとも
「1」の値をロード信号をLowレベルにして
入力し更に第2図に示すアドレスレジスタ84に
対し、イニシヤルアドレスとしてチヤンネル1
(ch1)にあつてはn、チヤンネル2(ch2)にあ
つてはn−1、チヤンネル3(ch3)にあつては
n−3、チヤンネル4(ch4)にあつてはn−6
を入力する。
即ち、第5図に示すように、チヤンネル1〜4
の1サイクル間、ロード信号をLowレベルに
セツトし、イニシヤルアドレス(CA)として、
チヤンネル1についてはn−1、チヤンネル2に
ついてはn−2、チヤンネル3についてはn−
4、チヤンネル4についてはn−7を入力し、加
算器86で+1処理をして、上述した夫々の値を
アドレスデータとして設定する。
そして、チヤンネル1を、A/D変換器6から
のデジタル信号を波形メモリ7に順次書込む処理
を行うように、上記リードライト信号R/を
Lowレベルに設定し、その他のチヤンネル2〜
4は、波形メモリ7からチヤンネル1にて波形メ
モリ7に直前に書込んだデジタル信号を読出す処
理を行うように、上記リードライト信号R/を
Highレベルに設定する。
また、開閉信号発生装置83からは、チヤンネ
ル1のタイミングでは、常に上記ゲート82を開
成するゲート信号Gateを発生し、その他のチヤ
ンネル2〜4では、アドレスレジスタ84が、第
6図に示すアドレスn以降を指定するようになつ
たときにはじめて、ゲート82を開成するように
する。
その結果、波形メモリ7には、チヤンネル1の
動作によつて、第6図に示すように波高値
(n),(n+1),(n+2),……が書込まれ
てゆくと共に、そのデータは、ゲート82を介し
て、D/A変換器10に供給され、サンプル・ホ
ールド回路11a,VCF12a,VCA13aを
介して音響信号に変換され、放音出力されること
になる。
また、チヤンネル2においては、第5図に示す
とおりチヤンネル1の動作によつて波形メモリ7
に書込まれたデジタル信号を4チヤンネル時間デ
イレイかけて、即ち1T(T=4×チヤンネル時
間)おくれて、波形メモリ7から読出し、同様に
チヤンネル3においては、3Tデイレイかけて読
出し、チヤンネル4においては6Tデイレイかけ
て読出すようになる。
即ち、各チヤンネル2〜4はイニシヤルアドレ
ス(CA)として設定した差の値だけ、時間的に
ずれて第6図に示す波高値に対応するデジタル信
号をD/A変換器10に送出する。
その結果、チヤンネル2〜4の波形信号は、
VCF12b〜12d,VCA13b〜13dを介
して出力され、原音であるチヤンネル1の波形信
号とは別の音色・音量制御をして音響出力とする
こともできる。
以下、チヤンネル1が、A/D変換器6を介し
て供給される波形信号を波形メモリ7に書込み、
それをチヤンネル2では時間を1Tずらせて、チ
ヤンネル3では時間を3Tずらせて、チヤンネル
4では時間を6Tずらせて夫々波形メモリ7から
読出し、4個の音を同時発生してゆき、第6図の
波形メモリ7のアドレスmに、アドレスデータが
到達すれば、イニシヤルアドレスをn−1として
再入力して、チヤンネル1では波形メモリ7のア
ドレスnから再度新たな波形信号を書込み、且つ
それをチヤンネル2〜4は読出すようにすれば継
続して、長時間の演奏に供し得るようになる。
そして、ピツチレジスタ89に対して、第7図
Aに示す如く、時間と共にピツチデータを書替え
てゆくようにする。但し、チヤンネル1(ch1
は、所定値(即ち「1」)が書込まれた後、その
状態を保持する。従つて、チヤンネル1では、各
アドレス点に順番に、A/D変換器6にて得られ
るデジタル信号を書込んでゆくようになり、その
他のチヤンネル(ch2〜4)では、時間と共に歩
進速度が変化されて、チヤンネル1にて書込まれ
た波形データを、波形メモリ7から周波数変調が
付与された状態で、読出してゆくようになる。
第7図Aは、チヤンネル2,3,4で夫々ビブ
ラートの深さを変えた例であつて、ビブラートの
速さは、各チヤンネル2〜4とも図のtAを半周期
とし、tBを一周期とするようになつている。
次に、第7図Bのように、ピツチデータの変化
の速度を各チヤンネル2〜4で異ならせるように
することもできる。但し、この例ではビブラート
の深さは各チヤンネル2〜4とも同じである。
同様に、第7図Cのように、ピツチデータの変
化の速度、深さを一定にし、その位相を各チヤン
ネル2〜4で変化させるようにすることもでき
る。この例では、120°ずつ位相がずれている。
本実施例では、キーボード・表示部4の操作に
基づき発生されるCPU9からの指令に応じて、
ピツチデータを上記ピツチレジスタ89に書込む
場合の制御形態として、第7図A,B,Cのいず
れをもとり得るようになつている。
なお、ピツチレジスタ89のチヤンネル2〜4
に、「1」より大きい値を書込んだ場合には、チ
ヤンネル1の原音の書込みに比べて速くアドレス
歩進がなされるため、デイレイ時間を予め大きく
とつておくか、ピツチレジスタ89に書込む値を
「1」よりわずかに大の最大値をとらせるように
することによつて、チヤンネル1の現在のアドレ
ス指定位置を越えて他のチヤンネルがアドレス指
定を行つたりしないようにすることができる。
なお、上記説明では、4チヤンネル全てを動作
させて、4音同時生成を可能としたが、それより
も少ないチヤンネルを選択的に動作させて、原音
と1乃至複数のデイレイがかり、且つビブラート
がかつた音とを出力するようにしてもよい。
また、上記説明では、チヤンネル2,3,4の
チヤンネル1に対するデイレイ時間は、1T,
3T,6Tとしたが、キーボード・表示部4にて
夫々指定可能である。
以上のように、本実施例においては、複数の波
形読出・書込チヤンネルを用いて、波形メモリ7
に波形信号を書込みながら、それを夫々所定時間
ずつデイレイして更にビブラート等の周波数変調
を施して読出し、それを原音である波形信号と合
成して出力するようにしたから、多様なエフエク
トを実現できる。
また、各波形読出・書込チヤンネル毎に、
VCF12a〜12d,VCA13a〜13dを用
いて独立的に音色、音量を可変制御して発生する
ようにしたから、更に効果的な音響を得ることが
できる。
なお、上述した実施例にあつては、VCF12
a〜12d,VCA13a〜13dによつて音色
と音量とを可変制御するようにしたが、デジタル
フイルタや、デジタル乗算器等を用いて、音色、
音量あるいはエンベロープ等の可変制御を行うよ
うにしてもよい。また、その他の処理を波形信号
に施してもよい。
更に、複数のチヤンネルのうち、特定のチヤン
ネルを、波形メモリ7に波形信号を書込む書込専
用のチヤンネルとし、そのほかのチヤンネルを、
波形メモリ7から波形信号を読出す読出専用のチ
ヤンネルとしてもよい。本発明での「波形読出・
書込チヤンネル」とは、読出しと書込みのいずれ
か一方のみを行うチヤンネル、あるいは双方の動
作を可能としたチヤンネルのいずれをも意味する
ものである。
また、上記実施例は、サンプリング機能を有す
る電子楽器に本発明を適用したものであつたが、
本発明は専用の回路構成をもつデジタルエフエク
ト装置として実現することができることは勿論の
ことである。
〔発明の効果〕
この発明は、上述したように、波形メモリ手段
に音響波形を表現するデジタル波形信号を所定レ
ートで変化するアドレス信号に従つて書き込むと
ともに、波形メモリ手段から少なくとも2つのデ
ジタル波形信号を上記所定レートとは異なるレー
トであつて夫々互いに異なるレートで変化する少
なくとも2つのアドレス信号に従つて読み出すよ
うにするもので、この制御を行う書込読出手段
が、波形メモリ手段に対する書き込みと、少なく
とも2つの読み出しを行うための夫々のアドレス
信号を時分割的に発生するようにしたので、アド
レス信号を別々の系統のアドレス信号発生回路で
発生する場合に比べて構成が簡単であり、しかも
入力する波形信号に対して複数の波形信号を周波
数が変更された状態で発生できるので、音楽的に
豊かな楽音が発生でき、従つて多様な演奏形態を
とることが可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はその
全体回路構成図、第2図は発音制御部8の詳細回
路構成図、第3図は、波形メモリ7の分割使用状
態図、第4図は本実施例の基本的動作の説明図、
第5図は、デジタルエフエクト装置として動作さ
せたときのタイムチヤートを示す図、第6図は、
第5図の動作状態を説明するための図、第7図
は、本実施例によつて、周波数変調を付与する際
の動作を説明するための図である。 6……A/D変換器、7……波形メモリ、8…
…発音制御部、9……CPU、10……D/A変
換器、12a〜12d……VCF、13a〜13
d……VCA、81,82,85,87,90,
91……ゲート、84……アドレスレジスタ、8
6……加算器、89……ピツチレジスタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 音響波形を表現するデジタル波形信号を供給
    する供給手段と、 該供給手段から供給される上記デジタル波形信
    号を記憶する波形メモリ手段と、 該波形メモリ手段に対し、上記デジタル波形信
    号を所定レートで変化するアドレス信号に従つて
    書き込むとともに、上記波形メモリ手段から少な
    くとも2つのデジタル波形信号を上記所定レート
    で変化するアドレス信号とは異なるレートで変化
    するアドレス信号であつて夫々互いに異なるレー
    トで変化する少なくとも2つのアドレス信号に従
    つて読み出す書込読出手段と、 を有し、上記書込読出手段は、上記波形メモリ手
    段に対する書き込みと、少なくとも2つの読み出
    しとを行うための夫々のアドレス信号を時分割的
    に発生するアドレス信号発生手段を含んでなるデ
    ジタルエフエクト装置。 2 上記アドレス信号発生手段は、上記少なくと
    も2つの読み出しを行うためのアドレス信号を、
    夫々時間とともに変化するレートをもつアドレス
    信号として発生するようにしてなる特許請求の範
    囲第1項に記載のデジタルエフエクト装置。 3 上記アドレス信号発生手段は、上記書き込み
    を行うためのアドレス信号に対し指定されたデイ
    レイ時間に相当するアドレス幅の差をもつて上記
    少なくとも2つの読み出しを行うためのアドレス
    信号の発生を開始するようにしてなる特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載のデジタルエフエ
    クト装置。
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