JPH0468633B2 - - Google Patents

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JPH0468633B2
JPH0468633B2 JP60207150A JP20715085A JPH0468633B2 JP H0468633 B2 JPH0468633 B2 JP H0468633B2 JP 60207150 A JP60207150 A JP 60207150A JP 20715085 A JP20715085 A JP 20715085A JP H0468633 B2 JPH0468633 B2 JP H0468633B2
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JP
Japan
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signal
waveform
digital
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JP60207150A
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Kotaro Hanzawa
Shigenori Morikawa
Toshihisa Nakamura
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/902,513 priority patent/US4864625A/en
Priority to EP86112440A priority patent/EP0218912B1/en
Priority to DE3689928T priority patent/DE3689928T2/de
Publication of JPS6266293A publication Critical patent/JPS6266293A/ja
Priority to US07/634,926 priority patent/US5050216A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、少なくともその要部をデジタル回
路を用いて構成したデジタルエフエクト装置に関
する。
〔発明の背景〕
従来より楽器音に対し種々のエフエクト(効
果)を付与して、原音とはかなり相違する音響を
得るようにした所謂エフエクターが種々開発され
ているが、これらは、BBD等の素子を用いるも
のが多く、S/N比が悪いなどの欠点があつた。
また近年では、デジタルデイレイ装置と称される
デジタルメモリをもつて、これに対して波形信号
を書込み、またデイレイ時間の後読出すものも開
発されているが、出力信号は単調なものであり、
好ましいものではなかつた。更に、残響音付加装
置を備えた電子楽器として、例えば特開昭58−
18693号公報に開示された技術がある。この先行
技術によれば、デジタルメモリに入力波形信号を
所定レートでデジタル記録してゆくとともに、所
定時間のデイレイをもつてこの波形信号を読み出
すようにすること、そして読み出された波形信号
を入力側へフイードバツクして入力波形信号と合
成してデジタルメモリに記録することが行われて
いる(同公報第10図参照)。
しかしながら、この先行例によれば、端にデイ
レイが付加された波形信号が得られるのみであつ
て、変調効果が十分に与えられた楽音が発生され
るものではない。
〔発明の目的〕
この発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
で、多様なエフエクトを入力される原音に付加で
きるデジタルエフエクト装置を提供することを目
的とする。
〔発明の要点〕
この発明は、上述した目的を達成するためにな
されたもので、供給手段から与えられるデジタル
波形信号に対してフイードバツク手段によりフイ
ードバツクして合成するためのデジタル波形信号
を、波形メモリ手段から書き込みレートとは違う
レートで変化するアドレス信号により読み出して
得たものとすることで、入力デジタル波形信号と
は異なる周波数をもつ、あるいは周波数変調が施
されたデジタル波形信号をフイードバツクするよ
うにしたことを要点とする。
〔実施例〕
以下、本発明を、外音信号をPCM(Pulse
Code Modulation)などの変調を行つてデジタ
ル記録し、それをキーボード楽器の音源信号とし
て用いることができる所謂サンプリング機能を有
する電子楽器を用いて構成した一実施例につき説
明する。
第1図は、本実施例の回路構成を示し、入力信
号(IN)は、入力アンプ1にて適宜増幅された
後、フイルター3に供給されて不要な高城成分を
適当に除去された後、サンプル・ホールド回路
(S/H)5にて適当なサンプリング周波数で、
サンプリングされ、A/D変換器6に供給され
る。A/D変換器6では、入力するアナログ信号
を対応するデジタル信号に変換し、発音制御部8
に供給する。
この発音制御部8は、例えば4つの波形読出・
書込チヤンネルを備え、夫々独立的に波形メモリ
7に対する波形信号の書込みまたは読出しができ
る。
そして、発音制御部8は、マイクロコンピユー
タ等からなるCPU9からの制御に基づき動作す
るようになつており、その詳細は後述するが、こ
の発音制御部8の4つの波形読出・書込チヤンネ
ルに対応して時分割的に最大4音に対応するデジ
タル信号が、波形メモリ7から読出されて、D/
A変換器10に時分割的に印加され、しかる後、
サンプル・ホールド回路(S/H)11a〜11
dに供給される。
このサンプル・ホールド回路11a〜11d
は、後述するようなタイミング信号t1〜t4によつ
て、各時分割処理チヤンネル時間毎に、サンプリ
ング動作を行う。
そして、このサンプル・ホールド回路11a〜
11dにホールドされた電圧信号は、VCF(電圧
制御型フイルタ)12a〜12dに、対応して供
給される。この夫々のVCF12a〜12dには、
後述する電圧信号FCV1〜FCV4が供給され、こ
の電圧信号FCV1〜FCV4に従つて、夫々独立的
にフイルタリング処理がなされる。
そして、このVCF12a〜12dは、VCA(電
圧制御型増幅器)13a〜13dへフイルタリン
グの後のアナログ波形信号を送出する。
このVCA13a〜13dは、供給される制御
電圧信号ACV1〜ACV4により独立的にその増幅
率が制御され、VCF12a〜12dより供給さ
れる波形信号に対する出力レベル、あるいは音量
エンベロープが決定される。
そして、このVCA13a〜13dの出力信号
は夫々各チヤンネルの出力OUT1〜OUT4とし
て、外部に送出され、適宜増幅された後音響信号
として放音されることになる。また、このVCA
13a〜13dの出力は、アナログ加算回路14
に供給され、ミツクスされて、ミツクス出力
OUTMIXとして、外部にとり出すことも可能と
なつている。
図中符号4は、演奏鍵や各種制御スイツチを有
するキーボードと、各種状態表示を行う液晶表示
パネル等とからなるキーボード・表示部であつ
て、CPU9とこのキーボード・表示部4とはデ
ータの授受を行う。
また、このCPU9は、ソフト処理によつて、
上述した各制御信号FCV1〜FCV4,ACV1〜
ACV4,(以下総称して制御信号CVとする。)を、
発生するためにデジタル信号をD/A変換群17
に供給し、夫々の電圧信号に変換せしめる。
このD/A変換器群17は、制御信号CVの個
数に対応する個数のD/A変換器を有していても
よく、あるいは、ひとつのD/A変換器を時分割
的に使用し、サンプル・ホールド回路と組合せ
て、必要な個数の制御信号CVを得てもよい。
次に、発音制御部8の詳細回路構成を第2図を
用いて説明する。
A/D変換器6から供給されるデジタル信号
は、加算器93を介してゲート81に与えられ、
しかる後、波形メモリ7に供給されるほか、ゲー
ト82を介してD/A変換器10へ送出される。
また、ゲート82の出力は、ラツチ94を介し
て、加算器93へフイードバツクループを通つて
供給される。
上述のゲート81に対しては、CPU9が発生
する制御指令に基づき、この発音制御部8内部の
図示しない制御回路から発生するリードライト信
号R/が供給され、開閉制御がなされる。
即ち、波形メモリ7に波形信号を書込む場合は
このゲート81は開成され、波形メモリ7から波
形信号を読出す場合は、このゲート81は閉成さ
れる。
また、上記ゲート82には、制御回路からの制
御信号に基づき開閉信号発生装置83からのゲー
ト信号Gateが与えられ、上記ゲート81を介し
て供給されるデジタル信号を出力する場合、もし
くは波形メモリ7から読出されたデジタル信号を
出力する場合に限り、このゲート82は開成さ
れ、その他の場合は、このゲート82は閉成され
て、その出力はゼロレベルに設定される。
第2図中符号84は、4段の所定ビツト数から
なるシフトレジスタにて構成されたアドレスレジ
スタであり、後述するマスタークロツクφsで、シ
フト動作が行われる。そして、このアドレスレジ
スタ84は、4チヤンネルのアドレスレジスタと
して時分割的に動作することになり、その最終段
の内容は、波形メモリ7に対しアドレスデータと
して供給され、上述したゲート81を介して入力
する波形信号を、リードライト信号R/が
Lowレベルのときに限り、当該メモリアドレス
に書込み、また波形メモリ7から、上記リードラ
イト信号R/がHighレベルのときに、デジタ
ル信号を当該メモリアドレスから読出すようにな
る。
また、上記アドレスレジスタ84の内容は、ゲ
ート85に供給されるほか、開閉信号発生装置8
3、図示しない制御回路に供給される。
上記ゲート85を介したアドレス信号は、加算
器86に供給され、必要に応じてアドレス歩進を
行うべく加減算が実行された後、アドレスレジス
タ84にフイードバツクされる。
また、この加算器86には、ゲート87を介し
て、制御回路からイニシヤルアドレス(CA)が
供給される。
即ち、ゲート85にはロード信号が直接供
給され、ゲート87には、インバータ88を介し
て反転されて与えられ、ロード信号がLowレ
ベルであれば、制御回路からのイニシヤルアドレ
ス(CA)がゲート87が開成することにより加
算器86に供給され、一方上記ロード信号が
Highレベルであれば、ゲート85が開成して、
アドレスレジスタ84からの内容が加算器86に
供給される。
第2図中符号89は、ピツチレジスタであり、
上記アドレスレジスタ84と同様4段構成のシフ
トレジスタから成り、マスタークロツクφsにてシ
フト動作が行われる。そして、このピツチレジス
タ89には、制御回路より波形メモリ7に対する
書込み、読出しの速度に対応するレートを指定す
るピツチデータが、ゲート90を介して入力し、
その値は、以降ゲート91を介して循環保持され
ると共に、加算器86に出力される。
即ち、制御回路からピツチデータをゲート90
を介してピツチレジスタ89に書込むときは、ロ
ード信号をLowレベルにし、インバータ9
2にて反転して、ゲート90に与え、ゲート90
を開成せしめる。
また、通常状態では、ゲート91を開成すべく
ゲート91に対しロード信号をHighレベル
に設定して供給する。
そして、上記ピツチデータならびにアドレスレ
ジスタ84に記憶されるアドレスデータは、小数
点以下のデータを有し、小数点以上のデータで波
形メモリ7のアドレス指定を行う。従つて、ピツ
チデータが、丁度「1」の大きさであれば、アド
レスレジスタ84の内容は当該チヤンネルのデー
タが加算器86に入力される都度+1処理が施さ
れることになり、「1」以上ならば、更にアドレ
ス歩進速度は早くなり、「1」以下ならば、アド
レス歩進速度は、おそくなる。通常の演奏の際
は、音階周波数に対応するピツチデータがこのピ
ツチレジスタ89に入力されることになる。
また、ピツチレジスタ89に対し、時間と共に
ピツチデータの内容を変化させれば、アドレスデ
ータの歩進速度が時間と共に変化し、周波数変調
例えばビブラート効果が施された楽音信号を得る
ことが可能となる。
第2図中符号95は、マスタークロツクφsによ
りカウント動作する4進カウンタであり、アドレ
スレジスタ84、ピツチレジスタ89のチヤンネ
ル時間毎、即ちシフトレジスタのシフト動作時間
毎にアツプカウントする。従つて、その内容はチ
ヤンネルを指定することになる。この4進カウン
タ95は比較器96へ供給され、ラツチ97に記
憶されるチヤンネルデータ(CD)と一致比較が
なされる。なお、上記ラツチ97には、チヤンネ
ルデータが、ロード信号がLowレベルにな
るときに、図示しない制御回路から供給されてラ
ツチされる。
そして、比較器96からは、ラツチ97にラツ
チされるチヤンネルデータに対応する当該チヤン
ネル時間毎に、Highレベル信号が出力し、その
信号によつて上記ラツチ94のラツチタイミング
を規定するようになる。
従つて、波形メモリ7から各チヤンネルの処理
によつて読出されるデジタル信号のうち、指定チ
ヤンネルのデジタルデータのみを、フイードバツ
クして入力側の加算器93へ送出し、原音信号と
フイードバツクして供給される遅延信号とをデジ
タル合成した後、再び波形メモリ7へ書込むと共
に、ゲート82を介して、D/A変換器10へ送
出するようになる。
第3図は、波形メモリ7のエリア分割の状態を
示しており、例えばN個の波形情報が可変長で記
録できるようになつている。
次に、本実施例の動作につき説明する。第4図
は、発音制御部8の複数チヤンネルの時分割処理
状態と、サンプル・ホールド回路11a〜11d
に供給するタイミング信号t1〜t4との関係を示し
ており、上述したように、本実施例では4つの波
形読出・書込チヤンネルを時分割構成で実現して
おり、各波形読出・書込チヤンネル毎に、読出し
(リード)処理を行うか、書込(ライト)処理を
行うかを選択的に指定できるようになつていて、
第4図に示す状態では、チヤンネル1(ch1)の
処理によつて波形メモリ7に、フイルター3、サ
ンプル・ホールド回路5、A/D変換器6を介し
て得られる波形信号を書込むようになつており、
その他のチヤンネル2〜4(ch24)は、波形メ
モリ7から、所定エリアのデジタル波形信号を読
出すことが可能となつている。
また、上述したタイミング信号t1〜t4は、夫々
のチヤンネル(ch14)に対応する時間に、high
レベルをとるようになつていて、各チヤンネル時
間でD/A変換器10から出力するアナログ波形
信号を、サンプル・ホールド回路11a〜11d
にて、サンプリングし、以降ホールドするように
なる。
また、発音制御部8の各波形読出・書込チヤン
ネルは、独立的にリード・ライトするエリアを指
定できるようになつていて、例えば、チヤンネル
2,3,4で、第3図のトーン1,2,3を読出
し、それをVCF12b〜12d,VCA13b〜
13dにて処理制御し、音響出力とするようにし
てもよい。
次に、本実施例を、デジタルエフエクト装置と
して使用した場合の動作につき第5図及び第6図
を参照して説明する。
先ず、この動作を行うための波形メモリ7の使
用領域は、第6図に示すとおり、アドレスnから
mまでとすると、発音制御部8内の制御回路は、
先ずピツチレジスタ89に、各チヤンネルとも
「1」の値をロード信号をLowレベルにして
入力し、更に第2図に示すアドレスレジスタ84
に対し、イニシヤルアドレスとしてチヤンネル1
(ch1)にあつてはn、チヤンネル2(ch2)にあ
つては例えば、n−1、チヤンネル3(ch3)に
あつては例えばn−3、チヤンネル4(ch4)に
あつては例えばn−6を入力する。
即ち、第5図に示すように、チヤンネル1〜4
の1サイクル間、ロード信号をLowレベルに
セツトし、イニシヤルアドレス(CA)として、
チヤンネル1についてはn−1、チヤンネル2に
ついてはn−2、チヤンネル3についてはn−
4、チヤンネル4についてはn−7を入力し、加
算器86で+1処理をして、上述した夫々の値を
アドレスデータとして設定する。
そして、チヤンネル1を、A/D変換器6から
のデジタル信号を波形メモリ7に順次書込む処理
を行うように、上記リードライト信号R/を
Lowレベルに設定し、その他のチヤンネル2〜
4は、波形メモリ7からチヤンネル1にて波形メ
モリ7に直前に書込んだデジタル信号を読出す処
理を行うように、上記リードライト信号R/を
Highレベルに設定する。
また、開閉信号発生装置83からは、チヤンネ
ル1のタイミングでは、常に上記ゲート82を開
成するゲート信号Gateを発生し、その他のチヤ
ンネル2〜4では、アドレスレジスタ84が、第
6図に示すアドレスn以降を指定するようになつ
たときにはじめて、ゲート82を開成するように
する。
その結果、波形メモリ7には、チヤンネル1の
動作によつて、第6図に示すように波高値f
(n),f(n+1),f(n+2),……が書込まれ
てゆくと共に、そのデータは、ゲート82を介し
て、D/A変換器10に供給され、サンプル・ホ
ールド回路11a,VCF12a,VCA13aを
介して音響信号に変換放音出力されることにな
る。
また、チヤンネル2においては、第5図に示す
とおりチヤンネル1の動作によつて波形メモリ7
に書込まれたデジタル信号を4チヤンネル時間デ
イレイかけて、即ち1T(T=4×チヤンネル時
間)おくれて、波形メモリ7から読出し、同様に
チヤンネル3においては、3Tデイレイかけて読
出し、チヤンネル4においては6Tデイレイかけ
て読出すようになる。
即ち、各チヤンネル2〜4はイニシヤルアドレ
ス(CA)として設定した差の値だけ、時間的に
ずれて第6図に示す波高値に対応するデジタル信
号をD/A変換器10に送出する。
その結果、チヤンネル2〜4の波形信号は、
VCF12b〜12d,VCA13b〜13dを介
して出力され、原音であるチヤンネル1の波形信
号とは別の音色・音量制御をして音響出力とする
こともできる。
以下、チヤンネル1が、A/D変換器6を介し
て供給される波形信号を波形メモリ7に書込み、
それをチヤンネル2では時間を1Tずらせて、チ
ヤンネル3では時間を3Tずらせて、チヤンネル
4では時間を6Tずらせて夫々波形メモリ7から
読出し、4個の音を同時発生してゆき、第6図の
波形メモリ7のアドレスmに、アドレスデータが
到達すれば、イニシヤルアドレスをn−1として
再入力して、チヤンネル1では波形メモリ7のア
ドレスnから再度新たな波形信号を書込み、且つ
それをチヤンネル2〜4は読出すようにすれば継
続して、長時間の演奏に供し得るようになる。
そして、制御回路から、ラツチ97に対し、チ
ヤンネル2〜4のうちいずれかのチヤンネルを指
定するチヤンネルデータ(CD)をラツチ97に
プリセツトする。
その結果、ラツチ94には、指定されるチヤン
ネルのデジタル信号が、当該チヤンネル時間毎に
波形メモリ7から読出されて印加され、加算器9
3に与えられることになる。
従つて、A/D変換器6を介して供給される原
音をあらわすデジタル信号と、波形メモリ7から
所定時間のデイレイを付加されて読出されるデジ
タル信号とが、加算器93にて加算され、チヤン
ネル1(ch1)のデジタル出力となると共に、そ
の内容が、波形メモリ7に供給記憶され、他のチ
ヤンネル(ch2〜4)の読出しに使用される。
なお、上述したように、チヤンネル2(ch2)
のデイレイタイムを1T、チヤンネル3(ch3)の
デイレイタイムを、チヤンネル4(ch4)のデイ
レイタイムを6Tとした場合にあつては、もしラ
ツチ97にチヤンネル2を指定するチヤンネルデ
ータ(CD)が供給されると、波形メモリ7には、
原音と、この原音を2T時間デイレイした音とを
表わすデジタル信号が記録されるようになり、同
様にラツチ97に対してチヤンネル3を指定する
チヤンネルデータ(CD)が供給されると、原音
と3T時間デイレイした音とを表現するデジタル
信号が、またチヤンネル4を指定するチヤンネル
データ(CD)が供給されると、原音と6T時間デ
イレイした音とを表現するデジタル信号が、波形
メモリ7に記憶されることになる。
なお、上記説明では、4チヤンネル全てを動作
させて、4音同時生成を可能としたが、それより
も少ないチヤンネルを選択的に動作させて、原音
と1乃至複数のデイレイがかり、且つビブラート
がかつた音とを出力するようにしてもよい。
また、上記説明では、チヤンネル2,3,4の
チヤンネル1に対するデイレイ時間は、1T,
3T,6Tとしたが、キーボード・表示部4にて
夫々指定可能である。
以上のように、本実施例においては、複数の波
形読出・書込チヤンネルを用いて、波形メモリ7
に波形信号を書込みながら、それを夫々所定時間
ずつデイレイして読出し、そのうちの1つの波形
信号を原音である波形信号と合成して波形メモリ
7に記憶した後出力するようにしたから、フイー
ドバツクループを備えたデイレイ効果を実現でき
る。
また、各波形読出・書込チヤンネル毎に、
VCF12a〜12d,VCA13a〜13dを用
いて独立的に音色、音量を可変制御して発生する
ようにしたから、更に効果的な音響を得ることが
できる。
なお、上記実施例では、ゲート82を介して出
力する原音信号を、その振幅レベルを変更するこ
となくラツチ94にラツチさせ、加算器93に印
加するようにしたが、ゲート82とラツチ94の
間に、例えば所定の増幅率を乗ずる乗算器あるい
はレベルシフター等を設けて、フイードバツクし
て得られる音の増幅率を原音より小にすると、残
響効果が得られ、フイートバツクして得られる音
の増幅率を原音と同程度にすれば、輪唱効果が得
られる。
また、上記実施例では、波形メモリ7から少な
くとも2チヤンネルで読出されたデジタル信号の
うちのひとつのデジタル信号をフイードバツクし
て、原音信号とデジタル合成するようにしたが、
複数のチヤンネルを使用して得られる夫々デイレ
イ時間が異なる複数のデジタル信号をフイードバ
ツクして、原音信号と合成し、波形メモリ7に書
込むようにしてもよい。
また、上述した実施例にあつては、VCF12
a〜12d,VCA13a〜13dによつて音色
と音量とを可変制御するようにしたが、デジタル
フイルタや、デジタル乗算器等を用いて、音色、
音量あるいはエンロープ等の可変制御を行うよう
にしてもよい。また、その他の処理を波形信号に
施してもよい。
また、発音制御部8の回路構成としては、上記
実施例のように時分割処理により複数の波形読
出・書込チヤンネルを構成するもののほか、別個
のハードウエアで、つまりチヤンネル数分同じ回
路構成のものを使用して、複数の波形読出・書込
チヤンネルを設けるものであつてもよい。
更に、複数のチヤンネルのうち、特定のチヤン
ネルを、波形メモリ7に波形信号を書込む書込専
用のチヤンネルとし、そのほかのチヤンネルを、
波形メモリ7から波形信号を読出す読出専用のチ
ヤンネルとしてもよい。本発明での「波形読出・
書込チヤンネル」とは、読出しと書込みのいずれ
か一方のみを行うチヤンネル、あるいは双方の動
作を可能としたチヤンネルのいずれをも意味する
ものである。
また、上記実施例は、サンプリング機能を有す
る電子楽器に本発明を適用したものであつたが、
本発明は専用の回路構成をもつデジタルエフエク
ト装置として実現することができることは勿論の
ことである。
〔発明の効果〕
この発明は、上述したように、簡単な回路構成
にて、デジタルエフエクト装置を実現したため、
安価であり、しかも、供給手段から与えられる音
響波形を表現するデジタル波形信号を波形メモリ
手段に所定のレートで書き込むようにし、更に、
波形メモリ手段から書き込みレートとは違うレー
トで変化するアドレス信号により読み出してフイ
ードバツク手段でフイードバツクして上記供給手
段からのデジタル波形信号と合成して上記波形メ
モリ手段に再び与えて書込ませるようにしたの
で、入力デジタル波形信号とは異なる周波数をも
つ、あるいは周波数変調が施されたデジタル波形
信号がフイードバツクして合成されることにな
り、音楽的に豊かな音楽が発生でき、従つて、音
楽的に好ましく、多様な演奏形態をとることが可
能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はその
全体回路構成図、第2図は発音制御部8の詳細回
路構成図、第3図は、波形メモリ7の分割使用状
態図、第4図は本実施例の基本的動作の説明図、
第5図は、デジタルエフエクト装置として動作さ
せたときのタイムチヤートを示す図、第6図は、
第5図の動作状態を説明するための図である。 6……A/D変換器、7……波形メモリ、8…
…発音制御部、9……CPU、10……D/A変
換器、12a〜12d……VCF、13a〜13
d……VCA、81,82,85,87,90,
91……ゲート、84……アドレスレジスタ、8
6……加算器、89……ピツチレジスタ、93…
…加算器、94……ラツチ、95……4進カウン
タ、96……比較器、97……ラツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 音響波形を表現するデジタル波形信号を供給
    する供給手段と、 該供給手段から供給される上記デジタル波形信
    号を記憶する波形メモリ手段と、 該波形メモリ手段に対し、上記デジタル波形信
    号を所定レートで変化するアドレス信号に従つて
    書き込むとともに、上記波形メモリ手段から上記
    所定レートで変化するアドレス信号とは異なるレ
    ートで変化するアドレス信号に従って上記デジタ
    ル波形信号を読み出す書込読出手段と、 該書込読出手段により上記波形メモリ手段から
    読み出される上記デジタル波形信号をフイードバ
    ツクして上記供給手段から供給される上記デジタ
    ル波形信号とデジタル合成して上記波形メモリ手
    段に与えて書き込ませるフイードバツク手段と、 を具備したことを特徴とするデジタルエフエクト
    装置。 2 上記書込読出手段は、上記読み出しのための
    アドレス信号を時間とともに変化するレートをも
    つアドレス信号として発生するようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のデジタ
    ルエフエクト装置。 3 上記書込読出手段は、上記読み出しのための
    アドレス信号を上記所定レートで変化する書き込
    みのためのアドレス信号とは異なるレートで変化
    する少なくとも2つのアドレス信号として発生
    し、上記フイードバツク手段は、この少なくとも
    2つのアドレス信号によつて読み出される少なく
    とも2つのデジタル波形信号のうちのいずれかの
    デジタル波形信号をフイードバツクして上記供給
    手段から供給される上記デジタル波形信号とデジ
    タル合成するようにしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項または第2項に記載のデジタルエ
    フエクト装置。 4 上記書込読出手段は、上記書き込みを行うた
    めのアドレス信号に対し指定されたデイレイ時間
    に相当するアドレス幅の差をもつて上記少なくと
    も2つの読み出しを行うためのアドレス信号の発
    生を開始するようにしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第3項記載のデジタルエフエクト装置。
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US06/902,513 US4864625A (en) 1985-09-13 1986-09-02 Effector for electronic musical instrument
EP86112440A EP0218912B1 (en) 1985-09-13 1986-09-09 Special effects device for an electronic musical instrument
DE3689928T DE3689928T2 (de) 1985-09-13 1986-09-09 Effektvorrichtung für elektronisches Musikinstrument.
US07/634,926 US5050216A (en) 1985-09-13 1990-12-26 Effector for electronic musical instrument

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Citations (4)

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