JP3148510B2 - ツェナーダイオード - Google Patents

ツェナーダイオード

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JP3148510B2 JP10364194A JP10364194A JP3148510B2 JP 3148510 B2 JP3148510 B2 JP 3148510B2 JP 10364194 A JP10364194 A JP 10364194A JP 10364194 A JP10364194 A JP 10364194A JP 3148510 B2 JP3148510 B2 JP 3148510B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はツェナーダイオードに関
するものであり、更に詳しくは、半導体装置を構成する
ツェナーダイオードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を構成するツェナーダイオー
ドには、半導体基板の表面領域で起こるツェナー降伏の
影響によって、降伏電圧の初期ドリフトやノイズが発生
するといった問題がある。これを改善するものとして、
結晶内部(バルク)でツェナー降伏を起こさせる、いわゆ
るバルクツェナーダイオードが、特開昭59−1171
74号等で提案されている。このバルクツェナーダイオ
ードの構造を、図5及び図6に示す。
【0003】図5及び図6(図5のC−C線断面図)に示
すバルクツェナーダイオードは、以下のようにして製造
される。まず、図6に示すように、p-型の半導体基板
7の所定の位置に、n+型の埋込領域9を形成するため
の拡散層を設ける。そして、半導体基板7の全面にn-
型のエピタキシャル層5を成長させた後、埋込領域9を
囲むようにp+型の分離領域8を形成することによって
島領域6を形成する。この島領域6に、所定の拡散深さ
でp++型のアノード領域10を形成する。そして、アノ
ード領域10を覆うように広くp+型のアノード取出し
領域2を形成し、さらに、アノード取出し領域2より狭
く浅いn++型のカソード領域1を、アノード領域10に
覆いかぶせるように形成する。最後に、カソード領域1
に接続するカソードコンタクト12と,アノード取出し
領域2に接続するアノードコンタクト13とを形成す
る。なお、3は酸化膜を示す。
【0004】このような構造を有するツェナーダイオー
ドでは、カソード領域1とアノード領域10との(バル
クに位置する)界面11でツェナー降伏が起こるため、
表面領域の影響を受けにくくなる。その結果、降伏電圧
の初期ドリフトやノイズの発生が低く抑えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構造では
(図5,図6)、界面11からアノードコンタクト13ま
での直列抵抗が大きいため、動作抵抗が非常に大きく、
さらに、大電流域では表面領域で降伏が起こることによ
り、降伏電圧の初期ドリフトやノイズに関する上記特性
が失われることになる。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであって、動作抵抗が小さく、比較的大電流域におい
ても降伏電圧の初期ドリフトやノイズが発生しないツェ
ナーダイオードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係るツェナーダイオードは、半導体基板に形成
された、該半導体基板と反対導電型の島領域と、該島領
域内に形成された、島領域と反対導電型の第1領域と、
該第1領域と同一導電型であって、第1領域よりも広い
範囲で浅く且つ第1領域と連続するように形成された第
1領域のための取出し領域と、前記第1領域と反対導電
型であって、前記取出し領域よりも狭い範囲で浅く形成
され、かつ、前記第1領域との界面がバルクに位置する
ように形成された第2領域と、前記取出し領域と接続す
るように設けられた第1コンタクトと、前記第2領域と
接続するように設けられた第2コンタクトと、を備えた
ツェナーダイオードにおいて、前記第1コンタクトは、
前記第2領域から一定間隔をあけて第2領域を取り巻く
ように設けられていることを特徴とする。
【0008】前記第1コンタクトは、一部に切欠きを有
し、前記第2領域から一定間隔をあけて取り巻くように
設けられた構成であってもよい。
【0009】
【作用】このような構成によると、第1領域のための取
出し領域に接続している第1コンタクトが、第2領域か
ら一定間隔をあけて取り巻くように設けられているた
め、第1領域と第2領域との界面から第1コンタクトま
での直列抵抗は小さい。そのため、動作抵抗は低減さ
れ、大電流域でも表面領域での降伏が起こりにくい。
【0010】前記第1コンタクトの一部に切欠きを設け
ると、その切欠きを通して第2コンタクトと他の回路と
の接続が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例に係るツェナーダイオ
ードを、図面に基づいて説明する。尚、前記従来例(図
5及び図6)と同一の部分や相当部分、実施例間での同
一部分や相当部分には、同一の符号を付して詳しい説明
を省略する。
【0012】第1実施例を図1及び図2に基づいて説明
する。図1及び図2(図1のA−A線断面図)に示すバル
クツェナーダイオードは、以下のようにして製造され
る。まず、図2に示すように、p-型の半導体基板7の
所定の位置に、n+型の埋込領域9を形成するための拡
散層を設ける。そして、半導体基板7の全面にn-型の
第1エピタキシャル層5aを成長させた後、埋込領域9
を囲むようにp+型の分離領域8を形成することによっ
て、島領域(n-型)6を形成する。次に、第1エピタキ
シャル層5aの所定の位置に、p++型のアノード領域1
0を形成するためのアノード層を埋め込む。そして、全
面にn-型の第2エピタキシャル層5bを成長させる。
【0013】島領域6の表面に、アノード領域10のた
めのp+型のアノード取出し領域2を、アノード領域1
0よりも広い範囲で浅く形成する。このアノード取出し
領域2の内側に、n++型のカソード領域1をアノード領
域10に覆いかぶせるように形成する。このとき、カソ
ード領域1を、アノード取出し領域2よりも狭い範囲で
浅く、かつ、アノード領域10との界面11がバルクに
位置するように形成する。
【0014】そして、図1に示すように、カソードコン
タクト12をカソード領域1と接続するように設け、カ
ソード領域1から一定間隔をあけて取り巻くように、カ
ソード領域1を完全に囲むようにして、ロの字形状(図
1)のアノードコンタクト13Aをアノード取出し領域
2と接続するように設ける。酸化膜3上の1層の配線構
造では、アノードコンタクト13Aとの接触なしにカソ
ードコンタクト12と他の回路(不図示)との接続はでき
ない。そこで、配線構造を2層化する。つまり、カソー
ドコンタクト12上に層間膜14を形成し、層間膜14
にスルーホールを通して、カソードコンタクト12と接
続したカソードコンタクト12aを形成する。そして、
このカソードコンタクト12aで他の回路(不図示)との
接続を行う。
【0015】このようにカソード領域1から一定間隔を
あけて取り巻くようにアノードコンタクト13Aを設け
れば、界面11からアノードコンタクト13Aまでの直
列抵抗が小さくなるので、動作抵抗の大幅な低減が可能
である。そして、比較的大電流域でも表面領域での降伏
が起こらないので、降伏電圧の初期ドリフトやノイズの
発生を抑えることができる。図5及び図6に示す従来例
と似た縦構造のバルクツェナーダイオードであるにもか
かわらず、本実施例によれば動作抵抗を従来の約4分の
1にまで低減させることができる。そのため、従来例の
約4倍の大電流を流しても表面領域での降伏は起こら
ず、バルクツェナーダイオード特有の上記利点が確保さ
れる。
【0016】次に、第2実施例を図3及び図4(図3の
B−B線断面図)に基づいて説明する。第2実施例のバ
ルクツェナーダイオードは、ロの字形状(図1)の前記ア
ノードコンタクト13Aの代わりに、コの字形状(図3)
のアノードコンタクト13Bを備えているほかは、第1
実施例と同様の構成となっている。
【0017】このアノードコンタクト13Bは、切欠き
13Lの部分を除いて、カソード領域1から一定間隔を
あけて取り巻くように設けられているが、アノードコン
タクト13Bに形成されている切欠き13Lは、カソー
ド領域1との関係から見れば影響のない大きさであるた
め、特性面では第1実施例と第2実施例との違いは殆ど
ない。従って、第1実施例と同様、動作抵抗は小さく、
大電流域においても降伏電圧の初期ドリフトやノイズが
発生することはないという効果が得られる。また、第2
実施例の製造方法も、アノードコンタクト13Bの形成
に関するものを除けば、第1実施例とほぼ同様である。
【0018】図3に示すように一部に切欠き13Lを有
するアノードコンタクト13Bを用いることにより、カ
ソードコンタクト12から他の回路への接続を、この切
欠き13Lを通した配線により行うことができる。従っ
て、第1実施例のように層間膜14を設けて2層配線構
造としなくても、コストの安い1層の配線構造とするこ
とができる。
【0019】第1,第2実施例の構造上の特徴は、主と
して形成するアノードコンタクト13A,13Bの形状
にあるため、従来の製造方法におけるマスクパターンの
変更のみで、第1,第2実施例を実現することができ
る。従って、従来の製造工程等を変更なしにそのまま採
用することができる。また、第1,第2実施例では、各
領域が角形状(図1,図3)を成しているが、円形状又は
正多角形状にしても特性的には全く問題がないというこ
とは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係るツェナー
ダイオードによれば、第1領域のための取出し領域に接
続している第1コンタクトを、第2領域から一定間隔を
あけて取り巻くように設けることによって、動作抵抗を
小さくし、比較的大電流域においても降伏電圧の初期ド
リフトやノイズが発生しないようにすることができる。
なお、このツェナーダイオードの構成は、マスクパター
ンの変更のみで実現可能であるため、従来の製造工程等
を変更なしに採用することができる。
【0021】また、第1コンタクトの一部に切欠きを設
けると、配線構造を2層化しなくても、その切欠きを通
して第2コンタクトと他の回路とを接続することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す平面図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】従来例を示す平面図。
【図6】図5のC−C線断面図。
【符号の説明】 1 …n++型のカソード領域 2 …p+型のアノード取出し領域 7 …p-型の半導体基板 8 …p+型の分離領域 9 …n+型の埋込領域 10 …p++型のアノード領域 11 …カソード領域とアノード領域との界面 12 …カソードコンタクト 13A,13B …アノードコンタクト 13L …切欠き 14 …層間膜
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/866

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に形成された、該半導体基板と
    反対導電型の島領域と、 該島領域内に形成された、島領域と反対導電型の第1領
    域と、 該第1領域と同一導電型であって、第1領域よりも広い
    範囲で浅く且つ第1領域と連続するように形成された第
    1領域のための取出し領域と、 前記第1領域と反対導電型であって、前記取出し領域よ
    りも狭い範囲で浅く形成され、かつ、前記第1領域との
    界面がバルクに位置するように形成された第2領域と、 前記取出し領域と接続するように設けられた第1コンタ
    クトと、 前記第2領域と接続するように設けられた第2コンタク
    トと、 を備えたツェナーダイオードにおいて、 前記第1コンタクトは、前記第2領域から一定間隔をあ
    けて第2領域を取り巻くように設けられていることを特
    徴とするツェナーダイオード。
  2. 【請求項2】半導体基板に形成された、該半導体基板と
    反対導電型の島領域と、 該島領域内に形成された、島領域と反対導電型の第1領
    域と、 該第1領域と同一導電型であって、第1領域よりも広い
    範囲で浅く且つ第1領域と連続するように形成された第
    1領域のための取出し領域と、 前記第1領域と反対導電型であって、前記取出し領域よ
    りも狭い範囲で浅く形成され、かつ、前記第1領域との
    界面がバルクに位置するように形成された第2領域と、 前記取出し領域と接続するように設けられた第1コンタ
    クトと、 前記第2領域と接続するように設けられた第2コンタク
    トと、 を備えたツェナーダイオードにおいて、 前記第1コンタクトは、一部に切欠きを有し、前記第2
    領域から一定間隔をあけて第2領域を取り巻くように設
    けられていることを特徴とするツェナーダイオード。
  3. 【請求項3】前記ダイオードは前記各領域が角形状に形
    成されており、第1コ ンタクトは第2領域の全ての辺を
    囲むように設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のツェナーダイオード。
  4. 【請求項4】前記ダイオードは前記各領域が円形状に形
    成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のツェナーダイオード。
  5. 【請求項5】第1コンタクトは1つのコンタクトで形成
    されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載のツェナーダイオード。
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